JPH07313556A - 揺動式ベッド - Google Patents

揺動式ベッド

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JPH07313556A
JPH07313556A JP6139522A JP13952294A JPH07313556A JP H07313556 A JPH07313556 A JP H07313556A JP 6139522 A JP6139522 A JP 6139522A JP 13952294 A JP13952294 A JP 13952294A JP H07313556 A JPH07313556 A JP H07313556A
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康夫 渡辺
Toshiaki Tamai
敏昭 玉井
Toru Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揺動式ベッドにおいて、揺動駆動機構の改良
をはかる。 【構成】 架台1の上方にベッド11の担架部2を配設
し、架台1と担架部2との間に等長の杆体3,4を交叉
して配設し、架台1に立設した機枠20に水平状にネジ軸
21を軸架し、ネジ軸21に螺合するナット部を有する摺動
体17の両側面にローラ15を突設し、杆体3,4の対向面
にレール13,14を取り付け、ローラ15をレール13,14に
その幾何学上の交叉部で転動可能に嵌合し、杆体3,4
の長さ、枢軸6,7間および枢軸8,9間の寸法を所定
値に設定することにより、ネジ軸21を正逆回転して摺動
体17を左右方向に移動させて、杆体3,4を左・右回動
させ、これによりベッド11の揺動を行なわせるようにし
た。揺動力を水平配置のネジ軸21から得るようにしたた
め、揺動駆動機構の簡素化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揺動式ベッドに関し、
特にその揺動駆動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重症患者や長期体動制限をう
けた患者(耐麻痺患者、頭を怪我した人、複合硬化症の
人、背柱を折った人および患者をして随意運動の不能者
あるいは不随意けいれん運動を含めて患者の動くのを禁
ずる必要がある重傷患者)が病院ベッドに寝て動けない
ことにより、種々の合併症(就下性肺炎、無気肺、血栓
静脈炎、肺塞栓症、尿路結石、尿路感染症、褥瘡、オス
テオポローシス、筋の消耗、異所性骨形成、便秘と宿
便、起立性低血圧)を生じることが知られており、この
ような合併症を防止すべく、揺動式ベッドが提案されて
いる。
【0003】このような揺動式ベッドとして、図6に示
したようなものがあり、キャスタ5付き架台1と、架台
1の幅方向中心部に立設された支柱102と、支柱102の上
端部に支軸103により揺動可能に取り付けられた担架部
2と、担架部2を揺動させるための揺動駆動源としての
油圧シリンダ105とから構成されている。ここで、油圧
シリンダ105はそのシリンダ部105aの下端部を架台1の
幅方向中心部に揺動軸101bにより揺動可能に取り付け
られており、一方ラム105bの担架部2の偏心位置にピ
ン101cにより枢着されている。
【0004】そして、油圧シリンダ105を反復して伸
長、収縮作動させて、担架部2を水平状態→左方向への
揺動→水平状態→右方向への揺動→水平状態の順に、繰
返し揺動させることができるようになっている。
【0005】ところで、上述のような従来の揺動式ベッ
ドでは、担架部2の揺動は、支柱102の上端部という固定
点上の支軸103を中心とした回動により行なわれる。し
たがって、担架部2が左(あるいは右)に揺動されたと
き、担架部2上のベッド11の左端縁11a(あるいは右端
縁11b)の軌跡は、支軸103を中心とした円弧を画くこ
とになる。そのため、左端縁11a(あるいは右端縁11
b)が架台1の左端部(あるいは右端部)に衝突するお
それが多分にあり、これを防止するために、最大揺動角
を小さく設定したり、架台1の幅方向寸法を短くした
り、あるいは支柱を高くしたりする設計がとられてい
る。
【0006】その結果、従来の揺動式ベッドでは、揺動
角が狭くて所期の揺動効果が得られなかったり、架台の
幅方向寸法が短くて架台が不安定であったり、あるいは
担架部が高すぎたりするなどの問題点がある。
【0007】このような問題点を解決すべく、本発明者
らはさきに揺動案内用リンク機構を付設した揺動ベッド
を提案した(特願平5−45789号)。このリンク機
構は、図7に示すように、同じ長さを有し互いに交叉し
て配設される一対の杆体110,111が、それらの各下端部
を架台枢軸110a,111aにより架台1の中心線a−aに
関して対称な位置に枢着され、さらにそれらの各上端部
を担架部枢軸110b,111bにより担架部2の中心線a−
aに関して対称な位置に枢着されて構成されている。
【0008】そして、図6の装置と同様に偏心して取り
付けられた油圧シリンダ105(図8参照)を収縮あるい
は伸長させて、担架部2を揺動させるのであるが、例え
ば油圧シリンダ105を収縮させると、担架部2が右回動
し、この担架部2の右回動につれて、杆体110,111はそ
れぞれ架台枢軸110a,111aを中心に右方向に回動し、
担架部枢軸110bは符号110b′で示す位置に、担架部枢
軸111bは符号111b′で示す位置にまで、担架部2を案
内しながら回動する。そしてこのとき、担架部2の揺動
中心Oは右方向にほぼ平行に移動して、符号O′の位置
に移動する。つまり、担架部2の右方向への揺動時、担
架部2は全体として右方向に移動しながら右回動するこ
とになるため、ベッド11の右端縁11bが架台1の右端部
に衝突するおそれがなくなり、揺動角を充分に大きくと
ることができ、その結果担架部の位置を特に高くする必
要もないなどの利点が得られる。
【0009】なお、リンク機構は左右対称に形成されて
いるため、油圧シリンダ105を伸長させて担架部2を左
方向へ回動(揺動)させるときも、右回動時と同様であ
ることは言うまでもない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後者(図
7,8の装置)の場合、担架部が傾斜した状態のとき、
油圧シリンダは担架部を傾斜した姿勢で支持することに
なって、油圧シリンダの支持力が有効に利用できないた
めに油圧シリンダとして大容量のものを必要とするほ
か、ストロークの長いものを必要とするため、装置コス
トが高価となるなどの問題点がある。本発明は、このよ
うな問題点の解決をはかろうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の揺動式ベッドは、揺動式ベッドにおいて、架台と、
上記架台の上方に配設された担架部と、互いに交叉して
配設された一対の等長の杆体で構成されるとともに、同
杆体の各下端部が上記架台の対称位置にそれぞれ一対の
架台枢軸を介して枢着される一方同杆体の各上端部が上
記担架部の対称位置にそれぞれ一対の担架部枢軸を介し
て枢着された揺動案内リンク機構とをそなえ、上記一対
の杆体の互いに対向する面上に同各杆体の長さ方向に伸
びる案内部がそれぞれ形成され、摺動体がその両端部を
上記両方の案内部に摺動可能に嵌合されるようにして設
けられ、上記摺動体を水平方向へ往復動可能な駆動装置
が設けられ、同駆動装置による上記摺動軸の水平方向へ
の往復動により上記担架部の揺動が行なえるように、上
記の両杆体の実効長さ、一対の架台枢軸の間隔および一
対の担架部枢軸の間隔が設定されていることを特徴とし
ている。
【0012】また請求項2に記載の揺動式ベッドは、請
求項1に記載の揺動式ベッドにおいて、上記案内部が上
記各杆体にそれぞれ取り付けられたガイドレールで形成
されるとともに、同各ガイドレールに転接可能なローラ
が上記摺動軸の両端部に取り付けられていることを特徴
としている。
【0013】さらに請求項3に記載の揺動式ベッドは、
請求項1または2に記載の揺動式ベッドにおいて、上記
駆動装置が電動モータで形成されるとともに同電動モー
タにより回転駆動される水平配置のネジ軸が設けられ、
一方、上記摺動体に上記ネジ軸と螺合可能なナット部が
形成されていることを特徴としている。
【0014】さらにまた請求項4に記載の揺動式ベッド
は、請求項1〜3のいずれかに記載の揺動式ベッドにお
いて、上記両杆体の実効長さ444.77mm,一対の架台枢軸
の間隔が400mm,一対の担架部枢軸の間隔が229mmの各寸
法に構成されていることを特徴としている。
【0015】また請求項5に記載の揺動式ベッドは、揺
動式ベッドにおいて、架台と、同架台の上方に配設され
た担架部と、互いに交叉して配設された一対の等長の杆
体で構成されるとともに、同杆体の各下端部が上記架台
の対称位置にそれぞれ一対の架台枢軸を介して枢着され
る一方同杆体の各上端部が上記担架部の対称位置にそれ
ぞれ一対の担架部枢軸を介して枢着された揺動案内リン
ク機構とをそなえ、上記一対の杆体のうちのいずれか一
方の杆体に、当該杆体の長さ方向に伸びる案内部が形成
され、同案内部に摺動可能な係合部を有する摺動体が駆
動装置による水平方向への往復動を可能に設けられてい
ることを特徴としている。
【0016】さらに請求項6に記載の揺動式ベッドは、
請求項5に記載の揺動式ベッドにおいて、上記駆動装置
が電動モータで形成されるとともに、同電動モータによ
り回転駆動される水平配置のネジ軸が設けられ、一方上
記摺動体に上記ネジ軸と螺合可能なナット部が形成され
ていることを特徴としている。
【0017】
【作用】上述の本発明の揺動式ベッドでは、担架部の揺
動は、揺動案内リンク機構の一対の杆体により案内され
ながら行なわれる。そして一対の杆体は各杆体の架台に
対する各枢軸を中心として回動するから、揺動時に担架
部はその揺動中心をほぼ回動方向へ水平方向に移動しな
がら揺動することになる。各杆体の各架台枢軸を中心と
した回動は、摺動体を水平方向へ移動させ、同摺動体の
両端部に取り付けられたローラを上記各杆体に形成され
た案内部(ガイドレール)に沿わせて転動させることに
より、行なわれる。
【0018】そして、摺動体の水平方向への移動により
上記各杆体を回動させることができるように、上記各杆
体の実効長さ、一対の架台枢軸の間隔および一対の担架
部枢軸の間隔がそれぞれ所定寸法に設定されている。特
に請求項3,6に記載の揺動式ベッドの場合、ネジ軸と
これに螺合するナット部とで構成されるネジ機構が減速
作用をそなえているため、小型の電動モータにより大き
な揺動駆動力を得ることができる。
【0019】また、請求項5,6に記載の揺動式ベッド
の場合、摺動体と係合するのは一方の杆体のみであるた
め、上記のように要部寸法設定を行なわなくても摺動体
の水平方向への往復移動が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
揺動式ベッドについて説明すると、図1はその担架部が
水平位置(中立状態)のときの正面図、図2はその担架
部が右傾動位置のときの正面図、図3はその担架部が左
傾動位置のときの正面図、図4はその駆動機構の正面
図、図5は図4のA−A矢視図である。なお、図1〜5
において図6〜8と同じ符号はほぼ同一の部材を示して
いる。
【0021】この実施例の揺動式ベッドも、図1に示す
ように、架台1と、この架台1の上方に配設された担架
部2と、互いに前後方向(図1の紙面に垂直な方向)に
ずらして且つ互いに交叉するように配設された一対の等
長の杆体3,4とをそなえて構成されている。符号5は
架台1に取り付けられた車輪(キャスタ)を示してい
る。杆体3,4の下端部が一対の架台枢軸6,7を介し
て架台1の長さ方向の端面に枢着され、杆体3,4の上
端部が一対の担架部枢軸8,9を介して担架部2の長さ
方向の端面に枢着されて、揺動案内リンク機構を構成し
ている。
【0022】担架部2の上面に、ベッド11が着脱可能に
取り付けられている。担架部2が架台1に対して平行な
とき(担架部2の水平状態のとき)、一対の杆体3,4
は、図1に示すように中心線a−aに関して対称配置と
なり、その幾何学上の交点も中心線a−a上に位置す
る。杆体3,4の互いに対向する面上に、杆体3,4の
長さ方向に伸び案内部を構成する断面コ字形のレール1
3,14が取り付けられている。
【0023】一方、架台1に機枠20が立設されており、
この機枠20に、ネジ軸21がその両端部を回転可能に支持
されて水平状に取り付けられている(図4参照)。なお
機枠20は架台1に下端部を取り付けられた左右一対の縦
枠20bと両縦杆20aとで冂型に架台1と一体に形成され
ている。そして、このネジ軸21に、摺動体17がその中心
部に形成された雌ネジ部18を螺合されて取り付けられ、
ネジ軸21と雌ネジ18とでネジ機構を構成されている。
【0024】さらに、機枠20の横枠20aの下面にクロー
ラ状に摺接する可撓帯19aをそなえたスライドニードル
ベアリング19が、摺動体17の上面に取り付けられ、ま
た、機枠20の左右の縦枠20b間に取り付けられた円形断
面の一対の案内棒22の貫通可能な一対の円孔17aが摺動
体17に形成されている(図5参照)。なお、一対の案内
棒22は、ネジ軸21の下方でネジ軸21と平行に且つ互いに
平行に取り付けられている。このようにして、ネジ軸21
を正逆回転させるとき、摺動体17をネジ軸21に沿って、
図1,4において左右方向へ往復動させることができる
ようになっている。
【0025】摺動体17の対向する両側面に反対方向に対
向して軸15a,16aが突設され、両軸15a,16aに、杆
体3,4に取り付けられたレール13,14にそれぞれ転接
可能なローラ15,16が回転可能に取り付けられている。
ネジ軸21を正逆回転させる駆動源としての電動モータ30
が架台1に取り付けられている。電動モータ30の出力軸
30aとネジ軸21に取り付けられた歯車31との間に、平歯
車32,33,ウォーム歯車34,伝動軸35,36,1組みの傘
歯車37および歯車31と噛合する歯車38とからなる動力伝
達機構39が介装されている。
【0026】この実施例では杆体3,4,摺動体17,ネ
ジ軸21および動力伝達機構39ならびに電動モータ30など
を含む上述の駆動機構が揺動式ベッドの前・後両端部の
うちのいずれか一方に設けられている。なお、駆動機構
を揺動ベッドの前・後両端部に設けてもよいが、その場
合は両方の電動モータ30を同期運転させる制御装置が必
要となる。
【0027】上述の構成において、図1の状態から電動
モータ30を駆動してネジ軸21を正回転させると、ネジ軸
21に螺合する摺動体17が図1,4において右方向へ移動
する。摺動体17に取り付けられているローラ15が杆体3
のレール13に転接可能に嵌合されているため、摺動体17
の左右方向への移動につれて杆体3は架台枢軸6を中心
に時計方向へ回動する。
【0028】摺動体17には杆体4のレール14と転接可能
に嵌合されたローラ16も取り付けられているため、摺動
体17の右方向への移動につれて杆体4も架台枢軸7を中
心に時計方向へ回動し、摺動体17が右方向への移動の終
点まで移動したとき、杆体3,4は図2に示した傾斜状
態となり、杆体3,4をこのように傾動させることによ
り、杆体3,4の各上端部に取り付けられている架台2
およびベッド11を右方向へ傾動させることができる。
【0028】図2の状態から電動モータ30を逆回転して
ネジ軸21を逆回転させると、ネジ軸21に螺合する摺動体
17が左方向へ移動し、図1に示した中立状態(水平姿
勢)を経て、摺動体17が左方向への移動の終点まで移動
したとき、杆体3,4は図3に示した斜傾状態となり、
杆体3,4をこのように傾動させることにより架台2お
よびベッド11を左方向へ傾動させることができる。とこ
ろで、上述の杆体3,4の右方向あるいは左方向への回
動時に、杆体3,4はそれぞれ架台枢軸6,7を中心と
して回動し、一般的には、つまり特別な場合を除いて両
杆体3,4の幾何学上の交点が直線的に移動することは
ない。
【0029】しかし本実施例においては、一対の杆体
3,4の実効長さ(枢軸6,9間の距離および枢軸7,
8間の距離)を444.77mm,一対の架台枢軸6,7間の間
隔を400mm,および一対の担架部枢軸8.9間の間隔を2
29mmに設定することにより、摺動体17を中立状態から左
方向および右方向へ各138mm(全ストロークは276mm)移
動させたとき、摺動体17の上下方向への変位を最大1,74
7mmにおさえることができ、このような設計により摺動
体17をほぼ直線状に移動させることができる。
【0030】なお上述の寸法設定の結果、中立状態にお
ける架台枢軸6,7と摺動体17の中心との垂直寸法は20
0mm,架台枢軸6,7と担架部枢軸8,9との垂直寸法
は314.5mmとなる。図4中の黒点a〜mは摺動体17を左
右動させたときの摺動体17の中心点Xの幾何学的プロッ
トを示す。
【0031】そして上述の1,747mmの変位は、杆体3,
4の弾性変形および各枢軸6,7,8,9のガタならび
にローラ15,16のレール13,14に対する接触ガタなどに
より吸収することができる。さらに、スライドニードル
ベアリング19および案内棒22が摺動体17を直線移動する
ように作用するので、摺動体17を実質上直線移動させる
ことができる。このように、摺動体17の水平直線往復運
動により担架部を揺動させることができるため、駆動源
として例えば油圧シリンダを用いたとき、油圧シリンダ
の作動力を効率よく利用することができ、小形の油圧シ
リンダの使用が可能となる。
【0032】また、駆動源として電動モータを用い、そ
の回転運動をネジ機構により直線運動に変換するという
簡素な駆動機構の採用が可能となるほか、ネジ機構の減
速機能を利用することができるため、電動モータ小容量
化が可能となる。なお電動モータの回転出力軸を水平配
置し、その回転出力軸にネジを刻設し、このネジを摺動
体17に螺合させて電動モータにより直線摺動体17を往復
駆動させるようにしてもよい。
【0033】上述の実施例では、摺動体17に一対のロー
ラ15,16を回転可能に取り付け、両ローラ15,16をそれ
ぞれ杆体3,4の各レール13,14に転接させて、電動モ
ータ30の駆動力を2本の杆体3,4に分散させる構成を
とっているため、各杆体3,4の負担を軽減できるとと
もに、ローラ15,16は各杆体3,4間に挟持されるた
め、脱落のおそれがなく、したがってコ字形のレール1
3,14の使用が可能となり、組み立てが容易となる等の
利点がある反面、両杆体3,4の実効長さ、一対の架台
枢軸6,7の間隔および一対の担架部枢軸8,9の間隔
をそれぞれ所定値に設定しなければならないという制約
がある。
【0034】この点を解消した簡略構造の変形例を次に
説明する。すなわち摺動体17にローラ15あるいはローラ
16のいずれか一方のみが回転可能に取り付けられ、杆体
3,4のいずれか一方に、ローラ15あるいはローラ16を
転動可能に嵌合するレールが取り付けられる。なおこの
変形例の場合、レールはロ
【外1】 組み立てを考慮して端部はコ字形に形成されている)。
【0035】そしてこの変形例の場合も、摺動体17が水
平配置のネジ軸21の正逆回転により左右方向(図1,4
における左右方向)へ移動し、ローラ15(または16)を
介して杆体3(または4)を回動して担架部の揺動が行
なわれるのであるが、摺動体17とローラ15(または16)
を介して係合するのは一方の杆体3(または4)のみで
あるため、上述の実施例の場合のような、寸法制限を施
こさなくても、担架部2の揺動が可能となる。
【0036】さらに、簡略構造の第2変形例を説明す
る。この第2変形例では、ネジ軸21の被駆動側端部(図
1における左端部)が球面軸受により機枠の縦枠20bに
支持されるとともに、駆動側端部(図1における右端
部)が、機枠の縦枠20bに形成された案内部に沿って、
鉛直方向への移動を可能に取り付けられている。したが
って、この第2変形例では、摺動体17を略水平移動させ
るために上述の実施例のような寸法制限を施さなくて
も、摺動体17の横方向への移動につれて摺動体17が上下
方向に変化してもネジ軸21が被駆動側端部の球面軸受を
中心に揺動して摺動体17の上下方向の変位に追随するこ
とができ、担架部の揺動は行なわれることになる。
【0037】なお駆動側端部が上下方向に変位するた
め、駆動機構の一部にこの変位に対応する機構(例えば
テンションプーリにより常に緊張力を付与されているタ
イミングベルト式伝動機構)を採用する必要がある。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の揺動式ベ
ッドによれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 水平直線往復運動により担架部を揺動させることが
できるため、例えば駆動源として油圧シリンダを用いた
とき、油圧シリンダの作動力を効率よく利用することが
できる。 (2) 電動モータのような回転運動出力の駆動源の回転運
動をネジ機構により直線運動に変換するという簡素な駆
動機構の利用が可能となる。 (3) 上記(2)の場合、ネジ機構の減速機能が利用でき、
駆動源の小容量化が可能となる。 (4) 担架台の高さを高くすることなく担架台を大きく揺
動させることが可能となり、さらに架台の幅方向寸法を
大きく保ちながら大きな揺動角が得られ、揺動ベッドの
安定性が良好である。 (5) 担架台の荷重の分散が行なわれるため、耐久性の点
で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての揺動式ベッドの担架
部が水平位置(中立状態)のときの正面図。
【図2】同担架部が右傾動位置のときの正面図。
【図3】同担架部が左傾動位置のときの正面図。
【図4】同駆動機構の正面図。
【図5】図4のA−A矢視図。
【図6】従来の揺動式ベッドの正面図。
【図7】従来の他の揺動式ベッドを油圧シリンダの記載
を省略して示した正面図。
【図8】同リンク機構の記載を省略して示した正面図。
【符号の説明】
1 架台 2 担架部 3,4 杆体 5 キャスタ 6,7 架台枢軸 8,9 担架部枢軸 11 ベッド 13,14 案内部としてのレール 15,16 ローラ 15a,16a 軸 17 摺動体 17a 円孔 19 スライドニードルベアリング 19a 可撓帯 20 機枠 20a 横枠 20b 縦枠 21 ネジ軸 22 案内棒 30 電動モータ 30a 出力軸 39 動力伝達機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 通 神奈川県津久井郡津久井町青野原363−1 株式会社日本エム・ディ・エム津久井工 場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動式ベッドにおいて、 架台と、 同架台の上方に配設された担架部と、 互いに交叉して配設された一対の等長の杆体で構成され
    るとともに、同杆体の各下端部が上記架台の対称位置に
    それぞれ一対の架台枢軸を介して枢着される一方同杆体
    の各上端部が上記担架部の対称位置にそれぞれ一対の担
    架部枢軸を介して枢着された揺動案内リンク機構とをそ
    なえ、 上記一対の杆体の互いに対向する面上に同各杆体の長さ
    方向に伸びる案内部がそれぞれ形成され、 両側部に上記両方の案内部とそれぞれ摺動可能な係合部
    を有する摺動体が駆動装置による水平方向への往復動を
    可能に設けられ、 上記駆動装置による上記摺動体の略水平方向への往復動
    により上記担架部の左右方向への揺動が行なえるよう
    に、上記の両杆体の実効長さ、一対の架台枢軸の間隔お
    よび一対の担架部枢軸の間隔が設定されていることを特
    徴とする、揺動式ベッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の揺動式ベッドにおい
    て、 上記案内部が上記各杆体にそれぞれ取り付けられたガイ
    ドレールで形成されるとともに、上記摺動体の各係合部
    が上記各ガイドレールに転接可能なローラで構成されて
    いることを特徴とする、揺動式ベッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の揺動式ベッド
    において、 上記駆動装置が電動モータで形成されるとともに同電動
    モータにより回転駆動される水平配置のネジ軸が設けら
    れ、一方、上記摺動体に上記ネジ軸と螺合可能なナット
    部が形成されていることを特徴とする、揺動式ベッド。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の揺動式
    ベッドにおいて、 上記両杆体の実効長さ444.77mm,一対の架台枢軸の間隔
    が400mm,一対の担架部枢軸の間隔が229mmの各寸法に構
    成されていることを特徴とする、揺動式ベッド。
  5. 【請求項5】 揺動式ベッドにおいて、 架台と、 同架台の上方に配設された担架部と、 互いに交叉して配設された一対の等長の杆体で構成され
    るとともに、同杆体の各下端部が上記架台の対称位置に
    それぞれ一対の架台枢軸を介して枢着される一方同杆体
    の各上端部が上記担架部の対称位置にそれぞれ一対の担
    架部枢軸を介して枢着された揺動案内リンク機構とをそ
    なえ、 上記一対の杆体のうちのいずれか一方の杆体に、当該杆
    体の長さ方向に伸びる案内部が形成され、 同案内部に摺動可能な係合部を有する摺動体が駆動装置
    による水平方向への往復動を可能に設けられていること
    を特徴とする、揺動式ベッド。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の揺動式ベッドにおい
    て、 上記駆動装置が電動モータで形成されるとともに、同電
    動モータにより回転駆動される水平配置のネジ軸が設け
    られ、一方上記摺動体に上記ネジ軸と螺合可能なナット
    部が形成されていることを特徴とする、揺動式ベッド。
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