JPH0938148A - 非常用手廻し式水平復帰装置付き揺動式ベッド - Google Patents

非常用手廻し式水平復帰装置付き揺動式ベッド

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JPH0938148A
JPH0938148A JP7209081A JP20908195A JPH0938148A JP H0938148 A JPH0938148 A JP H0938148A JP 7209081 A JP7209081 A JP 7209081A JP 20908195 A JP20908195 A JP 20908195A JP H0938148 A JPH0938148 A JP H0938148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動式ベッドにおいて、停電等の事故発生時
に担架部を手動により水平状態に復帰させる。 【解決手段】 揺動式ベッドにおいて、電動モータ30の
回転力を担架部の揺動機構に傘歯車装置37を介して伝達
する伝動軸35を、上部伝動軸35aと下部伝動軸35bとに
分割し、両伝動軸35a,35b間に、操作台57により上下
駆動される外筒53を有するギヤカップリング50を介装
し、電動モータ30の停止時に、操作台57を上動して外筒
53を上方へ移動し、ギヤカップリング50を断状態に維持
しながら従動側傘歯車37bに突設した手動回転軸62に手
動式ハンドルを接続して同ハンドルで手動回転軸62を回
転して担架部を水平状態に復帰させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動式ベッドに関
し、特にその揺動駆動源の停止時に、担架部を水平状態
に復帰させるための機構をそなえた、揺動式ベッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重症患者や長期体動制限をう
けた患者(耐麻痺患者、頭を怪我した人、複合硬化症の
人、背柱を折った人および患者をして随意運動の不能者
あるいは不随意けいれん運動を含めて患者の動くのを禁
ずる必要がある重傷患者)が病院ベッドに寝て動けない
ことにより、種々の合併症(就下性肺炎、無気肺、血栓
静脈炎、肺塞栓症、尿路結石、尿路感染症、褥瘡、オス
テオポローシス、筋の消耗、異所性骨形成、便秘と宿
便、起立性低血圧)を生じることが知られており、この
ような合併症を防止すべく、揺動式ベッドが提案されて
いる。
【0003】従来の揺動式ベッドの1例を図4〜8によ
り説明する。この揺動式ベッドは、図4〜8に示すよう
に、架台1と、この架台1の上方に配設された担架部2
と、互いに前後方向(図4の紙面に垂直な方向)にずら
して且つ互いに交叉するように配設された一対の等長の
杆体3,4とをそなえて構成されている。符号5は架台
1に取り付けられた車輪(キャスタ)を示している。
【0004】杆体3,4の下端部が一対の架台枢軸6,
7を介して架台1の長さ方向の端面に枢着され、杆体
3,4の上端部が一対の担架部枢軸8,9を介して担架
部2の長さ方向の端面に枢着されて、揺動案内リンク機
構を構成している。担架部2の上面に、ベッド11が着脱
可能に取り付けられている。担架部2が架台1に対して
平行なとき(担架部2の水平状態のとき)、一対の杆体
3,4は、図4に示すように中心線a−aに関して対称
配置となり、その幾何学上の交点も中心線a−a上に位
置する。杆体3,4の互いに対向する面上に、杆体3,
4の長さ方向に伸び案内部を構成する断面コ字形のレー
ル13,14が取り付けられている。
【0005】一方、架台1に機枠20が立設されており、
この機枠20に、ネジ軸21がその両端部を回転可能に支持
されて水平状に取り付けられている。なお機枠20は架台
1に下端部を取り付けられた左右一対の縦杆20bと両縦
杆20bの上端部を連結する横杆20aとで冂型に形成され
て架台1と一体に構成されている。そして、このネジ軸
21に、摺動体17がその中心部に形成された雌ネジ部18を
螺合されて取り付けられ、ネジ軸21と雌ネジ18とでネジ
機構を構成されている。
【0006】さらに、機枠20の横枠20aの下面にクロー
ラ状に摺接する可撓帯19aをそなえたスライドニードル
ベアリング19が、摺動体17の上面に取り付けられ、ま
た、機枠20の左右の縦枠20b間に取り付けられた円形断
面の一対の案内棒22の貫通可能な一対の円孔17aが摺動
体17に形成されている(図8参照)。なお、一対の案内
棒22は、ネジ軸21の下方でネジ軸21と平行に且つ互いに
平行に取り付けられている。このようにして、ネジ軸21
を正逆回転させるとき、摺動体17をネジ軸21に沿って、
図4,7において左右方向へ往復動させることができる
ようになっている。
【0007】摺動体17の対向する両側面に互いに反対方
向に突出する軸15a,16aが突設され、両軸15a,16a
に、杆体3,4に取り付けられたレール13,14にそれぞ
れ転接可能なローラ15,16が回転可能に取り付けられて
いる。ネジ軸21を正逆回転させる駆動源としての電動モ
ータ30が架台1に取り付けられている。電動モータ30の
出力軸30aとネジ軸21に取り付けられた歯車31との間
に、平歯車32,33,ウォーム歯車34,伝動軸35,第2伝
動軸36,1組みの傘歯車37a,37bからなる傘歯車装置
37および歯車31と噛合する歯車38とからなる動力伝達機
構39が介装されている。
【0008】上述の構成において、図4の状態から電動
モータ30を駆動してネジ軸21を正回転させると、ネジ軸
21に螺合する摺動体17が図4,7において右方向へ移動
する。摺動体17に取り付けられているローラ15が杆体3
のレール13に転接可能に嵌合されているため、摺動体17
の左右方向への移動につれて杆体3は架台枢軸6を中心
に時計方向へ回動する。
【0009】摺動体17には杆体4のレール14と転接可能
に嵌合されたローラ16も取り付けられているため、摺動
体17の右方向への移動につれて杆体4も架台枢軸7を中
心に時計方向へ回動し、摺動体17が右方向への移動の終
点まで移動したとき、杆体3,4は図5に示した傾斜状
態となり、杆体3,4をこのように傾動させることによ
り、杆体3,4の各上端部に取り付けられている架台2
およびベッド11を右方向へ傾動させることができる。
【0010】図5の状態から電動モータ30を逆回転して
ネジ軸21を逆回転させると、ネジ軸21に螺合する摺動体
17が左方向へ移動し、図4に示した中立状態(水平姿
勢)を経て、摺動体17が左方向への移動の終点まで移動
したとき、杆体3,4は図6に示した斜傾状態となり、
杆体3,4をこのように傾動させることにより架台2お
よびベッド11を左方向へ傾動させることができる。とこ
ろで、上述の杆体3,4の右方向あるいは左方向への回
動時に、杆体3,4はそれぞれ架台枢軸6,7を中心と
して回動し、一般的には、つまり特別な場合を除いて両
杆体3,4の幾何学上の交点が直線的に移動することは
ない。
【0011】しかしこの揺動式ベッドにおいては、一対
の杆体3,4の実効長さ(枢軸6,9間の距離および枢
軸7,8間の距離)を444.77mm,一対の架台枢軸6,7
間の間隔を400mm,および一対の担架部枢軸8.9間の
間隔を229mmに設定することにより、摺動体17を中立状
態から左方向および右方向へ各138mm(全ストロークは2
76mm)移動させたとき、摺動体17の上下方向への変位を
最大1,747mmにおさえることができ、このような設計に
より摺動体17をほぼ直線状に移動させることができる。
なお上述の寸法設定の結果、中立状態における架台枢軸
6,7と摺動体17の中心との垂直寸法は200mm,架台枢
軸6,7と担架部枢軸8,9との垂直寸法は314.5mmと
なる。
【0012】図7中の黒点a〜mは摺動体17を左右動さ
せたときの摺動体17の中心点Xの幾何学的プロットを示
す。そして上述の1,747mmの変位は、杆体3,4の弾性
変形および各枢軸6,7,8,9のガタならびにローラ
15,16のレール13,14に対する接触ガタなどにより吸収
することができる。さらに、スライドニードルベアリン
グ19および案内棒22が摺動体17を直線移動するように作
用するので、摺動体17を実質上直線移動させることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の揺動
式ベッドは、揺動体17の水平直線往復運動により担架部
2を揺動させることができるため、駆動源としての電動
モータと摺動体17の螺合するネジ軸21との間に、例えば
複数の歯車を組合わせた歯車式動力伝動機構39を介装さ
せるだけでよく、構造の簡素化をはかることができると
いう利点があるものの、例えば担架部2がある角度傾い
ているときに、停電等の事故により揺動駆動源としての
電動モータが運転停止したような場合、そのままの状態
で担架部も停止して担架部上の患者に悪影響を与えると
いう問題点がある。本発明は、このような問題点の解決
をはかろうとするもので、上記のような非常時に手動に
より担架部を水平状態に復帰させることができるように
した、非常用手廻し式水平復帰装置をそなえた揺動式ベ
ッドを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の非常用手廻し式水平復帰装置付き揺動式ベ
ッドは、架台と、同架台の上方に揺動可能に支持された
担架部と、同担架部の揺動駆動源としての電動モータ
と、同電動モータの反復往復回転を受けて上記担架部を
揺動させる伝動機構とをそなえた揺動式ベッドにおい
て、同伝動機構に動力接・断機構を介装させて課題解決
手段としている。
【0015】また、本発明の非常用手廻し式水平復帰装
置付き揺動式ベッドは、上記伝動機構が下部伝動軸と上
部伝動軸とに分割された伝導軸をそなえ、上記動力接・
断機構を、上記の下部伝動軸と上部伝動軸との間に介装
されるギヤカップリングで構成して課題解決手段として
いる。
【0016】さらに、本発明の非常用手廻し式水平復帰
装置付き揺動式ベッドは、上記ギヤカップリングが、上
記下部伝動軸に取付けられた下部内筒と上記上部伝動軸
に取付けられた上部内筒と、上記の下部内筒と上部内筒
の外周面に形成された歯車に噛合可能な内歯歯車を形成
されるとともに上記の下部内筒および上部内筒の各外周
面に沿って上下移動可能に嵌合された外筒とをそなえ、
同外筒を上下方向へ移動させて同外筒による上記の下部
内筒と上部内筒との接・断を行なうカム板が設けて課題
解決手段としている。
【0017】さらにまた、本発明の非常用手廻し式水平
復帰装置付き揺動式ベッドは、上記担架部が、上記架台
に揺動機構あるいは支持軸を介して揺動可能に支持され
るとともに、上記揺動機構に付設された手動回転軸ある
いは上記支持軸に手動用ハンドルを取付けて課題解決手
段としている。
【0018】また、本発明の非常用手廻し式水平復帰装
置付き揺動式ベッドは、上記手動用ハンドルが、上記手
動回転軸あるいは支持軸の軸端部に着脱可能に取付けて
課題解決手段としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての非常用手廻し式水平復帰装置付き揺動式ベ
ッドについて説明すると、図1はその揺動機構の正面
図、図2は図1の要部拡大正面図、図3はその要部拡大
側面図である。なお、図1〜3中図4〜8と同じ符号は
同一の部材を示している。
【0020】この実施形態の揺動式ベッドも、図1に示
すように、左右一対の縦杆20bと両縦杆20bの上端部を
連結する横杆20aとで冂形に形成された機枠20をそな
え、機枠20は架台1と一体構成となっている。そして、
両縦杆20b,20b間にネジ軸21が回転可能に、かつ水平
状に取付けられており、このネジ軸21に、摺動体17がそ
の中心部に形成された雌ネジ部を螺合されて取付けら
れ、ネジ軸21と雌ネジ部とでネジ機構を構成している。
【0021】この摺動体17は、上述の従来の揺動式ベッ
ドにおける摺動体17と全く同じ構成および作用効果を有
するもので、ネジ軸21は電動モータ30により正・逆方向
に回転駆動されるようになっている。そして摺動体17
は、杆体3,4のレール13,14に摺動可能に係合し(図
4〜8参照)、摺動体17の左右移動により担架部2の揺
動が行なえるように構成されている。なお以上の構成
は、図4〜8に示した従来の揺動式ベッドと同じであ
る。さらに、この実施形態の揺動式ベッドには、次のよ
うな構成が付加されている。
【0022】すなわち伝動軸35が上部伝動軸35aと下部
伝動軸35bとに分割され、両伝動軸35a,35bの接・断
を行なうギヤカップリング50が設けられている。ギヤカ
ップリング50は、下部伝動軸35bの上端部に取付けられ
た下部内筒51と、上部伝動軸35aの下端部に取付けられ
た上部内筒52と、下部内筒51および上部内筒52の各外周
面に形成された歯車に噛合可能な内歯歯車を形成された
外筒53とをそなえている。外筒53は上部内筒52および下
部内筒51の各外周面に沿って上下方向へ移動可能に嵌合
されていて、バネ54により下方、すなわち上部内筒52と
下部内筒51とを連結する状態に常時付勢されている。
【0023】符号55は下部内筒51の外周面に沿って上下
動可能に配設された外筒53の受け板を示している。この
受け板55は外筒53の下方に上下動可能に配設されるとと
もに、機枠20の横杆20d上に載置された操作台57の上動
時に持ち上げられて、外筒53を上方へ押上げ、上部内筒
52を下部内筒51から切離す作用を行なうものである。操
作台57は機枠20の横杆20cに取付けられたバネ56により
常時横杆20dに押付けられている。操作台57の下面に、
作動腕57aが横杆20dを貫通して突設されており、作動
腕57aの下端部にローラ57bが取付けられている。
【0024】一方、機枠20にカム板60が水平方向へ移動
可能に設けられていて(図3参照)、このカム板60の傾
斜面(カム面)60aにローラ57bが転接するようになっ
ている。符号61はカム板60の移動を制限するためのスト
ッパを示している。さらに従動側の傘歯車軸37bに、手
動回転軸62が第2伝動軸36と対向して取付けられてお
り、手動回転軸62の外端部(図1の左端部)は左側の縦
杆20bに回転軸可能に支持されるとともにその軸端面に
手動用ハンドル70の係合用角穴(図示せず)が形成され
ている。
【0025】図1,2中の符号40は減速歯車装置、符号
41は上部伝動軸35aの軸受支持部材をそれぞれ示してお
り、軸受支持部材41は横杆20cの下面に取付けられ、バ
ネ54は軸受支持部材41と外筒53との間に介装されてい
る。また符号58は横杆20dに突設されて受け板55の上下
動時のガイド用の案内棒を示している。上述の構成にお
いて、通常カム板60は図3における実線で示した位置に
ある。このときローラ57bは、カム面60aの最低位置に
当接する状態にあり、したがって操作台57はバネ56に押
圧されて、横杆20d上に押付けられた下死点に位置す
る。
【0026】操作台57が下死点に位置するとき、ギヤカ
ップリング50はその外筒53がバネ54により下方に押動さ
れて、下部内筒51と上部内筒52とを連結する状態にある
(図2の状態)。なお外筒53は下部内筒51の段部に当接
してこの状態に維持される。したがって、電動モータ30
の回転力は、減速歯車装置40,ギヤカップリング50,傘
歯車装置37,第2伝動軸36,歯車38,36を介してネジ軸
21に伝えられ、上述の従来の揺動式ベッドの場合と同様
に、担架部2を揺動させる。
【0027】一方停電などの事故により電動モータ30が
停止し、傾動している担架部11を水平に復帰させる必要
が生じたときには、カム板60を人手で図3における矢印
X方向に、カム板60の先端部60bがストッパ61に当接す
るまで移動させる。図3におけるカム板60の仮想線はこ
の状態を示している。カム板60のこの移動により、ロー
ラ57bがカム面60aに沿って上昇し、その結果操作台57
が上死点まで持上げられ、操作台57のこの上方への移動
によりギヤカップリング50の外筒53が上方へ持上げられ
て上部内筒52が下部内筒51から切り離される。
【0028】このようにして、ギヤカップリング50を断
状態にセットした後、手動用ハンドル70を手動回転軸62
の軸端面に係合し、この手動用ハンドル70によりネジ軸
21を回転して担架部11を水平状態に復帰させる。担架部
2を水平状態に復帰させる工程において、伝動軸37のギ
ヤカップリング50が断状態にあるため、手動ハンドル70
の操作力はネジ軸21の回転のみに利用され、減速歯車装
置40や電動モータ30を回転することはないから、大きな
操作力を必要とせず、したがって急速にネジ軸11を回転
することができ、迅速に担架部2を水平状態に復帰させ
ることができる。なお手動用ハンドル70は、通常、手動
回転軸62の軸端部から外しておくことが、安全上望まし
い。
【0029】このように、この実施形態の非常用手廻し
式水平復帰装置付き揺動式ベッドでは、停電等の事故に
より電動モータ30が停止した場合、迅速に担架部を水平
状態に復帰させることができ、患者に悪影響が及ぶのを
未然に防止することができる。また、担架部2を水平状
態へ復帰させるのに、多きな操作力を必要としないとい
う利点があり、さらに手動用ハンドル70が手動回転軸62
の軸端部に容易に着脱することが可能になっていて、通
常、手動回転軸62の軸端部から外されているため、正常
運転時に手動用ハンドル70が回転することはなく、安全
面で有利である。
【0030】上述の実施形態は、図4〜8に示した形式
の揺動式ベッドを対象としているが、例えば図9に示す
ような、電動モータ(図示せず)の正逆反復回転を、プ
ーリ1066およびベルト107を介して、担架部2を架台1
に揺動可能に支持する支持軸102に伝えて、支持軸102を
左右回動させ、担架部2を揺動するようにした形式の簡
易構造の揺動式ベッドの場合には、プーリ106と電動モ
ータとを連結する伝動軸(図示せず)に、上述の実施形
態におけるギヤカップリングを介装するとともに、カム
板ならびに操作台などを装備し、さらに支持軸102の軸
端部に手動用ハンドルの係合部を形成する構成とするこ
とにより、上述の実施形態の場合と同様の作用効果を奏
することができる。
【0031】なおこの例の場合、伝動軸は水平状に配設
されているため、ギャカップリングも水平に配設され
る。したがって、ギヤカップリング等における「上部」
「下部」等の用語を「前部」,「後部」等と読み替える
ものとする。図9中の符号103はバランス重りを示して
おり、このバランス重りは腕103aを介して支持軸102に
取付けられて担架部2の揺動重量を相殺するように作用
するものである。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の非常用手
廻し式水平復帰装置付き揺動式ベッドによれば、次のよ
うな効果ないし利点が得られる。 (1) 揺動駆動源としての電動モータが停電等の事故によ
り停止したとき、手動用ハンドルの操作により担架部
を、小さな操作力で水平状態に復帰させることができ
る。 (2) 手動用ハンドルは、常時、駆動軸(揺動駆動機構)
から取外されているため、正常運転時に揺動につれて手
動用ハンドルが回転することはなく、安全上有利であ
る。 (3) 担架部を水平状態に復帰させる操作を迅速に行なう
ことができるため、患者への影響を最小限に押さえるこ
とができる。なお電動モータの停止事故のほか、減速歯
車装置の事故などにより担架部の揺動が停止したときに
も、同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としての非常用手廻し式
水平復帰装置付き揺動式ベッドの揺動機構の正面図。
【図2】図1の要部拡大正面図。
【図3】図1の要部拡大側面図。
【図4】従来の揺動式ベッドの担架部が水平位置(中立
状態)のときの正面図。
【図5】同担架部が右傾動位置のときの正面図。
【図6】同担架部が左傾動位置のときの正面図。
【図7】同揺動機構の正面図。
【図8】図7のA−A矢視図。
【図9】従来の他の形式の揺動式ベッドの正面図。
【符号の説明】
1 架台 2 担架部 3,4 杆体 5 キャスタ 6,7 架台枢軸 8,9 担架部枢軸 11 ベッド 13,14 案内部としてのレール 15,16 ローラ 15a,16a 軸 17 摺動体 17a 円孔 19 スライドニードルベアリング 19a 可撓帯 20 機枠 20a,20c,20d 横杆 20b 縦杆 21 ネジ軸 22 案内棒 30 電動モータ 30a 出力軸 35 伝動軸 35a 下部伝動軸 35b 上部伝動軸 36 第2伝動軸 40 減速歯車装置 41 軸受支持部財 50 動力接・断機構としてのギヤカップリング 51 下部内筒 52 上部内筒 53 外筒 54 バネ 55 受け板 56 バネ 57 操作台 57a 作動腕 57b ローラ 58 案内棒 60 カム板 60a 傾斜面(カム軸) 61 ストッパー 62 手動回転軸 70 手動用ハンドル 102 支持軸 103 バランス重り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱野 幸次郎 神奈川県津久井郡津久井町青野原363−1 株式会社日本エム・ディ・エム津久井工 場内 (72)発明者 清水 悟 神奈川県津久井郡津久井町青野原363−1 株式会社日本エム・ディ・エム津久井工 場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動式ベッドにおいて、 架台と、同架台の上方に揺動可能に支持された担架部
    と、同担架部の揺動駆動源としての電動モータと、同電
    動モータの反復往復回転を受けて上記担架部を揺動させ
    る伝動機構とをそなえ、 同伝動機構に動力接・断機構が介装されていることを特
    徴とする、非常用手廻し式水平復帰装置付き揺動式ベッ
    ド。
  2. 【請求項2】 上記伝動機構が伝動軸をそなえ、同伝動
    軸が下部伝動軸と上部伝動軸とに分割され、上記動力接
    ・断機構が、上記の下部伝動軸と上部伝動軸との間に介
    装されるギヤカップリングで構成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の非常用手廻し式水平復帰装置
    付き揺動式ベッド。
  3. 【請求項3】 上記ギヤカップリングが、上記下部伝動
    軸に取付けられた下部内筒と上記上部伝動軸に取付けら
    れた上部内筒と、上記の下部内筒と上部内筒の外周面に
    形成された歯車に噛合可能な内歯歯車を形成されるとと
    もに上記の下部内筒および上部内筒の各外周面に沿って
    上下移動可能に嵌合された外筒とをそなえ、同外筒を上
    下方向へ移動させて同外筒による上記の下部内筒と上部
    内筒との接・断を行なうカム板が設けられていることを
    特徴とする、請求項2に記載の非常用手廻し式水平復帰
    装置付き揺動式ベッド。
  4. 【請求項4】 上記担架部が、上記架台に揺動機構ある
    いは支持軸を介して揺動可能に支持されるとともに、上
    記揺動機構に付設された手動回転軸あるいは上記支持軸
    に手動用ハンドルが取付けられていることを特徴とす
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の非常用手廻し
    式水平復帰装置付き揺動式ベッド。
  5. 【請求項5】 上記手動用ハンドルが、上記手動回転軸
    あるいは支持軸の軸端部に着脱可能に取付けられること
    を特徴とする、請求項4に記載の非常用手廻し式水平復
    帰装置付き揺動式ベッド。
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