JPH0731351U - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH0731351U
JPH0731351U JP1497894U JP1497894U JPH0731351U JP H0731351 U JPH0731351 U JP H0731351U JP 1497894 U JP1497894 U JP 1497894U JP 1497894 U JP1497894 U JP 1497894U JP H0731351 U JPH0731351 U JP H0731351U
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wire
substrate
heat generating
insulating substrate
wires
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JP1497894U
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Inventor
豊 巽
Original Assignee
ローム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤの断線事故の確率を低くし、信頼性を
向上する。 【構成】 放熱板2上に発熱基板3と回路基板7を両基
板間に間隙を置いて配置し、発熱基板3上にICチップ
9をダイボンディングし、このICチップ9と発熱基板
3の電極6との間、及びICチップ9と回路基板7の導
体パターン8との間を、それぞれワイヤ10a,10b
でワイヤボンディングし、ICチップ9及びワイヤボン
ディング部を弾性樹脂13で被覆した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、基板上に装着される駆動回路素子と、同じく基板上に形成される 電極又は導体パターンとをボンディングするワイヤの切断を防止し、信頼性の向 上を図ったサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサーマルヘッドとしては、例えばラインヘッドとしては、図3、図4に 示すものが知られている。22は、金属製の放熱板である(図4参照)。この放 熱板22上には、発熱基板23及び回路基板27が並設されている。 発熱基板23は、セラミック等の絶縁基板よりなる。発熱基板23上の端部に は、共通電極25が形成され、さらにこの共通電極25と隣接するように発熱体 24、…、24が列設される。さらに、発熱基板23上には、発熱体24のそれ ぞれに接続される個別電極26、…、26が列設されている。
【0003】 一方、回路基板27は、ガラエポ等の絶縁基板よりなる。この回路基板27上 には、発熱体24、駆動用のICチップ29が、ダイボンディングされている。 さらに、回路基板27上には、外部接続用の導体パターン28、…、28が列設 されている。 ICチップ29の出力パッド29a、…、29aと、個別電極26、…、26 とは、それぞれ金(Au)等のワイヤ30a、…、30aにより、ボンディング されている。これらワイヤ30aは、発熱基板23と回路基板27との間を跨ぐ 形となっている。
【0004】 ICチップ29の入力パッド29b、…、29bと、導体パターン28、…、 28とは、それぞれワイヤ30b、…、30bによりボンディングされている。 また、導体パターン28、…、28には、図示しないフレキシブル基板等が接続 されている。 発熱基板23、回路基板27は、本来一枚の絶縁基板で済むはずである。とこ ろが、ユーザのスペック変更要求は、ICチップ及び導体パターンの変更が多い ため、このような要求に迅速に対応すべく、発熱基板23及び回路基板27の、 2分割構造が採用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のサーマルヘッド21においては、多数のワイヤ30aが、発熱基板 23と回路基板27との間を跨ぐこととなる。例えば、JIS・A4(幅210 mm)サイズの記録紙に対応するサーマルヘッドでは、1728本(1mm当た り約8本)のワイヤ30aがボンディングされる。
【0006】 ところで、サーマルヘッドは使用時において、発熱体24の発熱等により、温 度が変化する。このような温度変化により、放熱板22、発熱基板23、回路基 板27等は、膨張収縮を繰り返すが、それぞれの膨張率が異なるため、特に基板 23・27間を跨ぐワイヤ30aに外力が加わり、断線の危険があった。ワイヤ 30aの本数は多いから、断線の生じる確率は高く、サーマルヘッド21の信頼 性が低下する問題点があった。
【0007】 又、通常、発熱基板(セラミック基板)23や回路基板(ガラエポ基板)27 は、大きな基板に複数個作製し、これを分割して個々の基板を得ている。しかし ながら、その分割をブレイキング(クラッキング)で行うと、基板にバリが生じ る。サーマルヘッド(特に高密度なサーマルヘッド)では、基板搭載時に厳しい 寸法精度が要求されるため、バリの生じないダイシングで切断しなければならず 、製造に手間が掛かることになる。
【0008】 しかも、発熱基板23と回路基板27を間隔を開けずに密着させて配置すると 、発熱基板23から回路基板27に熱的影響が及んでしまうことになる。即ち、 発熱基板23と回路基板27との熱膨張係数の違いにより、回路基板27に反り が生じる。
【0009】 この考案は、上記に鑑みなされたものであり、ワイヤの断線事故の確率を低く し、信頼性の向上を図ったサーマルヘッドの提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案のサーマルヘッドは、放熱板(2)と、上面に発熱体(4)と、この 発熱体(4)に接続する電極(5,6)を形成した第1の絶縁基板(発熱基板3 )と、外部接続用の導体パターン(8)を形成した第2の絶縁基板(回路基板7 )と、前記発熱体(4)を駆動するための回路素子(9)とを備え、前記放熱板 (2)上に前記第1と第2の絶縁基板(3,7)が並設されるものにおいて、前 記第1と第2の絶縁基板(3,7)を両基板間に間隙を置いて配置し、この第1 の絶縁基板(3)上に前記回路素子(9)をダイボンディングし、前記回路素子 (9)の出力側(出力パッド9a)と前記第1の絶縁基板(3)の電極(6)と の間をワイヤボンディングする第1のワイヤ群(ワイヤ10a)と、この第1の ワイヤ群(10a)より本数が少なく、前記回路素子(9)の入力側(入力パッ ド9b)と前記第2の絶縁基板(7)の導体パターン(8)との間をワイヤボン ディングする第2のワイヤ群(ワイヤ10b)とを有し、更に前記回路素子(9 )、ワイヤ(10a,10b)を弾性樹脂(13)で被覆している。
【0011】
【作用】
この考案のサーマルヘッドは、回路素子(9)と、導体パターン(8)とをボ ンディングするワイヤ(10b)が、第1の絶縁基板(発熱基板3)と第2の絶 縁基板(回路基板7)との間を跨いでいる。回路素子(9)の入力側ワイヤ(1 0b)の数は、出力側ワイヤ(10a)の数に比べて少ない。従って、第1と第 2の絶縁基板(3,7)間を跨ぐワイヤの数を減らすことができ、断線の確率を 低く抑えることが可能となる。
【0012】 また、回路素子(9)及びワイヤ(10a,10b)が弾性樹脂(13)で被 覆されているので、回路素子(9)、ワイヤ(10a,10b)が熱膨張するこ とによりワイヤ(10a,10b)が断線するのを防止する。 更には、放熱板(2)上にて、第1と第2の絶縁基板(3,7)が間隙を置い て配置されているので、第1の絶縁基板(発熱基板3)の熱的影響が第2の絶縁 基板(回路基板7)に及ばないだけでなく、第1と第2の絶縁基板(3,7)の 製造において、基板の切断をブレイキングで行うことができ、基板の製造が簡略 になる。
【0013】
【実施例】
この考案の一実施例を、図1、図2に基づいて以下に説明する。 図2は、この実施例ラインヘッド1の断面図を示している。2は、アルミニウ ム合金等よりなる帯状(図2紙面垂直方向、図1紙面上下方向に延伸する)の放 熱板である。放熱板2上には、発熱基板3と回路基板7とが、両基板3,7間に 間隙を置いて並設される。発熱基板3は帯状のセラミック絶縁基板、回路基板7 は帯状のガラエポの絶縁基板が使用される。最も、これら絶縁基板3,7自体は 従来のものと特に変わるところはない。
【0014】 発熱基板3上の端部3aには、共通電極5が形成される(図1参照)。この共 通電極5は、アルミニウム等の良導体金属薄膜により形成される。 この共通電極5と隣接して、発熱体4、…、4が列設されている。発熱体4は 、Ta−SiO2 、Ta等の抵抗体薄膜により形成されており、発熱体4端部に は、共通電極5端部が重なっており、両者が電気的に接続されている。なお、こ の実施例ラインヘッド1では、記録紙への当たりを良好とするために、発熱基板 3上に、ガラスグレーズ層12を形成し、さらにこの上に発熱体4を形成する構 造としている。
【0015】 発熱基板3上には、また個別電極6、…、6が形成される。個別電極6は、共 通電極5と同様に、良導体金属薄膜よりなり、その一端部は、発熱体4の端部に 重なり、個別電極6と発熱体4とが電気的に接続される。個別電極6の他端部は 、発熱基板3の中央付近まで延伸している。 発熱基板3上の右半部には、さらにICチップ(回路素子)9がダイボンディ ングされている。このICチップ9は、発熱体4をドライブするためのものであ り、出力パッド9aと個別電極6端部とが、それぞれ金(Au)等のワイヤ10 aでボンディングされている。
【0016】 一方、回路基板7上には、導体パターン8、…、8が形成されている。導体パ ターン8左端部と、ICチップ9の入力パッド9bとは、やはりワイヤ10bに よりボンディングされている。ワイヤ10bは、発熱基板3と回路基板7とを跨 ぐ形となる。 ICチップ9の入力パッド9b数は、出力パッド9a数に比べて少ない。例え ば、出力パッド9aが64(図1では、図面を見易くするため20としている) 個に対して、入力パッド9bの数は8個である。A4の記録紙に対応させる場合 には、このICチップ9が27個必要となる。そこで、ワイヤ10aは、172 8(=64×27)本必要となるのに対し、ワイヤ10bは、216(=8×2 7)本で済む。このため、発熱基板3と回路基板7との間を跨ぐワイヤ数が、従 来の1/8となる。
【0017】 発熱基板3から回路基板7にかけては、シリコン樹脂13がもられ、ICチッ プ9、ワイヤ10a,10bが被覆保護される。シリコン樹脂13は、弾性を有 しており、ICチップ9、ワイヤ10a,10b等の熱膨張により、このシリコ ン樹脂13が破損したり、ワイヤ10a,10bの断線が起こるのが防止される 。
【0018】 この実施例ラインヘッド1は、ICチップ9により、発熱体4が選択的に通電 されて発熱し、発熱体4に接触する感熱記録紙にドットが印字される。この時、 ラインヘッド1は、例えば50℃前後の温度となる。従って、ラインヘッド1に は、室温と約50℃との間の温度サイクルが加わることとなる。 従って、放熱板2、発熱基板3、回路基板7等は、膨張・収縮を繰り返し、ワ イヤ10bに外力が加わることとなる。しかし、ワイヤ10bの本数は少ないか ら、ワイヤ10bの内、いずれかが断線する確率は小さくなり、ラインヘッド1 の信頼性を高いものとすることができる。
【0019】 なお、上記実施例では、薄膜型かつエッジ型のラインヘッドについて説明して いるが、この考案は、薄膜型/厚膜型、エッジ型/センタ型、ラインヘッド/シ リアルヘッドを問わず、広く適用可能なものである。
【0020】
【考案の効果】
この考案によれば、発熱体駆動用の回路素子を発熱体が上面に形成される第1 の絶縁基板に、ダイボンディングし、第2の絶縁基板上には外部接続用の導体パ ターンを形成し、回路素子の出力側と第1の絶縁基板の電極との間をワイヤボン ディングする第1のワイヤ群と、この第1のワイヤ群より本数が少なく、回路素 子の入力側と第2の絶縁基板の導体パターンとの間をワイヤボンディングする第 2のワイヤ群とを有し、かつ回路素子及びワイヤボンディング部を弾性樹脂で被 覆しているので、回路素子、ワイヤの熱膨張の相違により、被覆部が破損したり 、ワイヤが断線するのを防止できる。また、従来のものに比し、ワイヤピッチが 粗くできるので、弾性樹脂内の気泡を抜きやすく、泡があるために、ワイヤへの ストレスが不均一になったり、ワイヤが泡で曲げられる不都合を回避できる利点 がある。
【0021】 又、放熱板上に第1と第2の絶縁基板を両基板間に間隙を置いて配置してある ので、第1の絶縁基板(発熱基板)の熱的影響が第2の絶縁基板(回路基板)に 及ばないだけでなく、両基板の製造において基板の切断をブレイキングで行え、 基板の製造が簡略になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るラインヘッドの要部
平面図である。
【図2】図1中Ib−Ib線における同ラインヘッドの
断面図である。
【図3】従来のラインヘッドの要部平面図である。
【図4】図3IIb−IIb線における同従来ラインヘ
ッドの断面図である。
【符号の説明】
2 放熱板 3 発熱基板(第1の絶縁基板) 4、…、4 発熱体 5 共通電極 6、…、6 個別電極 7 回路基板(第2の絶縁基板) 8、…、8 導体パターン 9 ICチップ 10a、…、10a ワイヤ 10b、…、10b ワイヤ 13 シリコン樹脂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放熱板と、上面に発熱体と、この発熱体に
    接続する電極を形成した第1の絶縁基板と、外部接続用
    の導体パターンを形成した第2の絶縁基板と、前記発熱
    体を駆動するための回路素子とを備え、前記放熱板上に
    前記第1と第2の絶縁基板が並設されるサーマルヘッド
    において、 前記第1と第2の絶縁基板を両基板間に間隙を置いて配
    置し、この第1の絶縁基板上に前記回路素子をダイボン
    ディングし、前記回路素子の出力側と前記第1の絶縁基
    板の電極との間をワイヤボンディングする第1のワイヤ
    群と、この第1のワイヤ群より本数が少なく、前記回路
    素子の入力側と前記第2の絶縁基板の導体パターンとの
    間をワイヤボンディングする第2のワイヤ群とを有し、
    かつ前記回路素子及びワイヤボンディング部を弾性樹脂
    で被覆してなることを特徴とするサーマルヘッド。
JP1497894U 1994-12-05 1994-12-05 サーマルヘッド Pending JPH0731351U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015189121A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 東芝ホクト電子株式会社 サーマルヘッド

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