JPH07313005A - 水耕栽培用酸素及び微細気泡供給方法と装置 - Google Patents

水耕栽培用酸素及び微細気泡供給方法と装置

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JPH07313005A
JPH07313005A JP6136426A JP13642694A JPH07313005A JP H07313005 A JPH07313005 A JP H07313005A JP 6136426 A JP6136426 A JP 6136426A JP 13642694 A JP13642694 A JP 13642694A JP H07313005 A JPH07313005 A JP H07313005A
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
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    • B01F25/30Injector mixers
    • B01F25/31Injector mixers in conduits or tubes through which the main component flows
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続的に効率よく酸素を水耕栽培用の培養液
等の液体中に溶解させることができるとともに、その液
体中に長時間滞留可能な微細な気泡を、大量に形成す
る。 【構成】 植物の水耕栽培用の液体の流路に設けられた
ベンチュリ管やオリフィス等の絞り部12と、この絞り
部12につづいてこの流路14を徐々に広げた広がり部
16とを設ける。上記絞り部12のわずかに下流側の広
がり部16に設けられた気体流入口18と、上記広がり
部16の下流に設けられ流路中の液体と上記気体流入口
18から流入した酸素もしくは酸素混合気体とを混合す
る混合部20と、植物の水耕栽培用の培養液26を収容
した培養槽28と、この混合部20の出口側に設けられ
上記培養槽28中に直接または間接的に接続されたバル
ブや固定絞りやノズル口等のノズル部24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水耕栽培用の培養液
等の液体に、酸素もしくは空気等の酸素混合気体を送り
込み、上記液体中の溶存酸素濃度を向上させるととも
に、上記液体中に気泡を供給するための水耕栽培用酸素
及び微細気泡供給方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】植物を水耕栽培するには、その培養液中
には各種の養分が溶解していなければならないととも
に、酸素も溶解している必要があり、さらに、培養液に
漬けられている根に空気を当てる必要がある。そこで、
従来、培養液中に空気の気泡を送り込み空気中の酸素を
溶解させているとともに、一定の周期で植物自体を培養
液から引き離して、一旦空気中に根をおいて再び培養液
中に漬ける作業を繰り返していた。ここで、培養液中に
気泡を送り込む手段は、多数の微小な透孔が形成された
散気板を通して、空気を培養液中に送り込み、散基板の
透孔から出た空気が気泡となって培養液中に拡散し、所
望の酸素溶解濃度の培養液を得ていたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の散気
板を用いたものの場合、酸素の溶解度を上げ、気泡の培
養液中での滞留時間を長くするには、散気板の穴を小さ
くして気泡を細かくする必要があった。しかし、透孔の
小さい散気板の製作が難しく、透孔が小さいと、目づま
りし易いという問題があった。しかも、散気板の目づま
りを解消するには、セラミックス製の散気板を、一旦焼
成することにより穴内のごみを燃やして、目づまりを解
消しなければならず、維持管理に工数及びコストがかか
るものであった。また、透孔の小さい散気板でも、気泡
の直径は100μm程度が限界でそれ以上小さい気泡は
形成されず、長時間培養液中に滞留可能な微細な気泡は
できないものであった。
【0004】この発明は、上記従来技術の問題点に鑑み
て成されたもので、連続的に効率よく酸素を植物の水耕
栽培用の液体中に溶解させることができるとともに、こ
の液体中に長時間滞留可能な微細な気泡を、大量に形成
可能な水耕栽培用酸素及び微細気泡供給方法と装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、植物の水耕
栽培用の液体である、新しい培養液や培養槽中培養液を
還流した液体や、養分等を溶かす水や培養槽に供給する
水等の液体の流路に、ベンチュリ管やオリフィス等の絞
り部を設けて流路の一部を絞り、この絞り部の下流側で
徐々にこの流路を広げるとともに、上記絞り部のわずか
に下流側で酸素もしくは空気等の酸素混合気体を流入さ
せ気液混合流を形成し、この流路の下流にノズル部を設
けてこのノズル部の上流側の流路内の圧力を上昇させ、
このノズル部の上流側の流路内部で培養液に酸素混合気
体中の酸素や窒素等を溶解させ、酸素等が溶解した気液
混合流を、上記ノズル部を経て酸素を溶解させる培養液
中に噴射して溶存酸素濃度を向上させるとともに培養液
中に微細気泡を滞留させる水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給方法である。さらに、この発明の水耕栽培用酸素及
び微細気泡供給方法は、上記ノズル部の下流側で、上記
培養液を上記気液混合流に混ぜて、上記気液混合流の酸
素濃度を希釈するものである。また、上記気液混合流の
培養液中に、酸素を過飽和状態まで溶解させ、培養槽中
で溶存酸素を微細気泡として析出させるものである。
【0006】またこの発明は、植物の水耕栽培用の液体
である、新しい培養液や培養槽中培養液を還流した液体
や、養分等を溶かす水や培養槽に供給する水等の液体の
流路に設けられたベンチュリ管やオリフィス等の絞り部
と、この絞り部につづいてこの流路を徐々に広げた広が
り部と、上記絞り部のわずかに下流側の広がり部に設け
られた気体流入口と、上記広がり部の下流に設けられ流
路中の上記液体と上記気体流入口から流入した酸素混合
気体とを混合する混合部と、上記培養液を収容した培養
槽と、この混合部の出口側に設けられ上記培養槽中に直
接または間接的に接続されたバルブや固定絞りやノズル
口等のノズル部とを備えた水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給装置である。
【0007】さらに、上記ノズル部の下流側には、上記
培養液を上記気液混合流に還流させる還流管路と、この
還流管路が上記ノズル部の下流側の流路と交わった希釈
部とを有し、上記還流管路には還流用のポンプが設けら
れているものである。また、上記流路の気体流入口が開
口した部分は、上記絞り部から上記気液混合流の流れる
方向に断面積の等しい気体流入部が形成され、この気体
流入部から連続して下流側に上記広がり部を設けたもの
である。上記気体流入部には、酸素もしくは酸素混合気
体を供給するポンプ等の圧送手段が接続されている。さ
らに、上記混合器の前又は後に設けられ上記培養液に溶
解させる養分を混合する混合部材と、酸素及び養分が溶
解し微細気泡が分散した培養液を送る管路と、この管路
の先端部が開口し上記気液混合流が培養液中に噴射され
る培養槽を設けたものである。
【0008】
【作用】この発明の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給方
法と装置は、ベンチュリ管ののど部等の絞り部のわずか
下流側の負圧部から酸素混合気体を培養液の流れの中に
流入させた後、流れが遅くなり静圧が増大する混合部
で、流入した酸素混合気体中の酸素や窒素等を加圧溶解
させ、出口のノズル部から培養液中に、この酸素混合気
体が溶解した培養液を噴射し、培養液中の溶存酸素濃度
を向上させるとともに、培養液中に微細気泡を形成し長
時間滞留させるものである。また、混合部で過飽和状態
にまで酸素混合気体が溶解され、上記ノズル部の下流側
で、培養液により気液混合流を希釈することにより、還
流した培養液により水耕栽培用の酸素混合気体の濃度が
下げられ、溶存酸素等と、気泡として析出する酸素混合
気体との比率を、自由に変えることができるようにした
ものである。
【0009】
【実施例】以下この発明の水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給方法と装置の実施例について図面に基づいて説明す
る。図1はこの発明の第一実施例を示すもので、図示す
るように、この実施例の水耕栽培用酸素及び微細気泡供
給装置は、水に各種の肥料や栄養分が溶解した水耕栽培
用の培養液中に、酸素もしくは空気等酸素混合気体(以
下単に酸素混合気体と称す)を混合する混合器10を有
し、この混合器10の流入口11に図示しない培養液の
管路の先端部が取り付けられる。混合器10内には、絞
り部であるのど部12が中央部に設けられたベンチュリ
管状の流路14が形成されている。このベンチュリ管状
の流路14の下流側には、広がり部16が形成され、の
ど部12と広がり部16との間の流路14には、のど部
12よりわずかに内径が大きく円筒状の気体流入部17
が形成され、この気体流入部17に、流入した酸素混合
気体を流路14中に混合させるための気体流入口18が
形成されている。また、気体流入口18の外側端部に
は、酸素混合気体を導く図示しない気体流入管路の先端
部が接続される。
【0010】広がり部16の下流側には、気体流入口1
8から流入した酸素混合気体と流路中の培養液とを混合
する混合部20が設けられている。混合部20は、その
外径を加圧の程度に合わせて任意に設定し得るものであ
り、ここでは広がり部16の最大径よりわずかに広い内
径の円筒状に形成されている。この混合部20の先端部
には、複数のノズル口22が形成されたノズル部24が
形成されている。そして、ノズル部24は、培養液26
が収容された培養槽28に連結部29を介して接続され
ている。
【0011】この実施例の水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給方法と装置の作用について以下に説明する。先ず、
図示しない培養液管路から混合器10の流入口11に流
入した培養液は、流路14ののど部12で加速されて、
一旦静圧が低下し、広がり部16を経て流速が遅くなり
再び静圧が増大する。このとき、気体流入口18から空
気等の酸素混合気体が流路14の気体流入部17に吸い
込まれる。この気体流入口18が形成された気体流入部
17は、のど部12より下流側でわずかに内径がのど部
12より大きいが、この部分での流体の静圧は相対的に
混合部20より小さく負圧になっているため、酸素混合
気体が流路14中に流入する。なお、この気体流入口1
8を、静圧が最低となるのど部12に開口させないの
は、のど部12が最も静圧が低くなる部分ではあるが、
のど部12に気体流入口18を開口させると、酸素混合
気体の流入が良くなく、流路が若干広がり始めた個所の
方が酸素混合気体が流入しやすいためである。
【0012】気体流入口18から流入した酸素混合気体
は、気泡となって流路14中の培養液とともに混合部2
0に流れ、気泡となった酸素混合気体は、混合部20の
静圧がのど部12より高いので培養液中に溶解してい
く。そして、混合部20からノズル口22を経て、酸素
混合気体中の酸素や窒素等が溶解した培養液が、培養槽
28の培養液26中に連結部29を介して噴射される。
【0013】酸素混合気体が溶解した培養液を、接続部
29を介して培養槽28中に噴射するのは、混合部20
を経た気液混合流は、酸素混合気体が過飽和状態で培養
液中に溶解しており、この過飽和の酸素混合気体を混合
部20と比べて圧力の低い連結部29中で微細気泡とし
て析出させ、培養液中に拡散させた方がより効果的に微
細気泡が形成されるからである。なお、微細気泡の量
と、培養液中の溶存酸素濃度とは、適宜設定すれば良い
ものであり、溶存酸素量を多くしたい場合は、連結部2
9を短くしたりノズル部24を直接培養槽28に接続し
ても良い。即ち、過飽和状態の気液混合流を培養槽28
中に直接噴射することにより、過飽和状態の酸素混合気
体が析出する前に希釈され、溶存酸素濃度を効果的に向
上させることができるからである。
【0014】ここで、この実施例の水耕栽培用酸素及び
微細気泡供給装置の気体流入部17と、ノズル口22の
断面積の総和との関係は、以下の式を満たすものであれ
ば良い。 PA<PG …(1) PGは気体流入口18から流入する酸素混合気体の圧
力。PAは流体力学上の連続の式及びベルヌーイの定理
と連続の式による以下の式によって与えられる気体流入
部17での静圧である。 PA=(1−S2 B/S2 A)P1+(δP+PB)S2 B/S2 A …(2) ここで、SAは気体流入部17の断面積、SBはノズル口
22の断面積の総和、P1は気体流入部17の総圧、δ
Pは気体流入部17からノズル口22までの圧力損失、
Bはノズル口22の出口の静圧である。
【0015】従って、上記式(1)、(2)を満たす様
に気体流入部17及びノズル口22の大きさを設定する
ことにより、培養液中に酸素混合気体を効率的に混合し
溶解させる最適な条件が得られるものである。また、混
合部20は、加圧下で、培養液に酸素混合気体が溶解し
過飽和状態となるまで気液の接触時間が得られるもので
あればより好ましい。気液の接触時間は混合部の体積に
依存するので、混合部20の長さがある程度長い方がよ
い。
【0016】この実施例の水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給方法と装置によれば、連続的に効率よく空気等の酸
素混合気体中の酸素を培養液中に溶解させ、培養液中に
長時間滞留可能な数μm〜数十μm程度の微細気泡を大
量に形成することができ、混合器10の維持管理も容易
なものである。又、この微細気泡により、培養液中の肥
料が確実に分散され、植物に万遍なく肥料が行きわたる
ものである。また、酸素混合気体として空気を培養液中
に加圧溶解させることにより、植物が必要とする窒素も
培養液26に溶解し、肥料として必要な窒素の補給を兼
ねることもできる。
【0017】次にこの発明の第二実施例について図2を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の混合
器30は、気体流入部27が、広がり部16の上流側の
一部分の斜面部分に形成されたものである。従って、の
ど部12のわずかに下流側の広がり部16にこの気体流
入部27が形成されているものである。そして、この気
体流入部27に、酸素混合気体を流路14中に混合させ
るための気体流入口18が開口しているものである。こ
の実施例の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給装置によっ
ても、水耕栽培用の培養液に連続的に効率よく酸素混合
気体を溶解させることができるとともに、微細な気泡を
大量に形成することができるものである。
【0018】次にこの発明の第三実施例について図3を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例は、ノ
ズル部24の下流側に、培養液26を還流させるための
還流管路32を設け、この還流管路32が、連結部33
に設けられた希釈部34に接続されている。そして、ノ
ズル部24を通過した気液混合流に培養液26が流入し
希釈された後、培養液26中に噴射されるものである。
なお、還流管路32の途中には、培養液26を還流させ
るためのポンプ36が設けられている。
【0019】この実施例によれば、ノズル部24から送
られた培養液中には、酸素混合気体が過飽和状態で溶解
しており、培養槽28内の培養液26中に噴射されて、
過飽和状態で溶解した培養液が微細気泡として析出して
しまう前に、培養液26により希釈し、過飽和状態で溶
解した酸素混合気体の溶解度を下げて、そのまま培養液
中に溶存させるようにしたものである。これにより、培
養液中に過飽和状態まで溶解した酸素混合気体を、培養
液中に効率よく溶解させることができるとともに、ポン
プ36を調整して、適宜の量を気泡として析出させるこ
ともできる。なお、希釈部34に培養液26を還流させ
る手段は、ポンプ36により圧送する他、ノズル部24
の出口側の希釈部34に空間部を形成して、希釈部34
が負圧状態になるようにした、いわゆるエゼクター構造
に形成し、培養液26を吸引するようにしても良い。
【0020】次にこの発明の第四実施例について図4を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の混合
器10には、気体流入口18に圧送手段としてのコンプ
レッサ40が接続され、酸素混合気体が圧送されるよう
にしたものである。この場合、気体流入部17の静圧P
Aと酸素混合気体の圧送圧PCと、混合部20内の静圧P
Mは、以下の式を満たすものであれば良い。 PA<PC<PM (3)
【0021】これにより、酸素混合気体の量及び圧力を
任意に調整可能であり、効率よく酸素混合気体を溶解さ
せることができるばかりでなく、酸素混合気体の圧送圧
を利用して、気液混合流の圧送効率も上げることができ
るものである。また、酸素混合気体の圧送は、コンプレ
ッサ40以外に、酸素混合気体が圧入されたボンベを用
いても良く、酸素混合気体を所定の圧力で供給可能なも
のであれば良い。
【0022】次にこの発明の第五実施例について図5、
図6を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様
の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例
の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給装置は、上記第一実
施例の混合部として、図5に示すように、上から下に培
養液が流れ落ちる流路52が形成された気液混合槽50
を設けたものである。そして、流路52の入口53の上
流側に流入管路54を介して混合器10が設けられ、出
口55側の下流の流出管路56にはノズル部24が設け
られている。
【0023】この実施例の気液混合槽50は、緩急を繰
り返しながら段階的に培養液が上から下に向う流路52
を有し、この流路52に気液混合流を流すことにより、
流路52内では、流路52の上部に酸素混合気体、下部
に培養液が流れる状態になり、気液の接触面積が広い流
れが得られるものである。そして、緩急を繰り返しなが
ら段階的に上から下に培養液が流れ落ちる流路52の出
口55の流出管路56に、絞りとしてのノズル部24を
設けることによって、この流路内部の静圧を高め、酸素
混合気体の溶解効率を高めるものである。また、気液混
合流の流入管路54の入り口より出口の流出管路56の
位置が低いため、流路52内に気液混合流が滞る形にな
り、さらに、流路52において、密度の大きい培養液の
方が酸素混合気体よりも流出が容易になるため、酸素混
合気体が培養液よりも流路52内により多く滞り、流入
管路54の段階では比較的酸素混合気体の比率が低い場
合であっても、流路52内では酸素混合気体の比率が高
いものとなる。このため、気液混合槽50内部では、高
効率に酸素混合気体の溶解が行われる。
【0024】次にこの発明の第六実施例について図7を
基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例は、こ
の発明の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給装置を用いた
水耕栽培システムの実施例を示すもので、混合器10の
流入口11に接続された供給管路60と、加圧混合部を
兼ね混合器10から気液混合流を放出する放出管路62
とを有し、この放出管路62は、肥料等を混合する混合
部材である混合槽64に接続されている。混合槽64に
は、放出管路62の他に、養分を与える肥料や薬品を注
入する管路68が接続されている。そして、混合槽64
から培養槽28に、肥料等が混合され酸素混合気体が溶
解している気液混合流を供給する管路70が取り付けら
れている。この管路70の培養槽側端部には、図示しな
いノズル部が形成され、気液混合流が微細気泡とともに
培養液中に噴射されるように設けられている。この実施
例の混合槽64は、上記実施例とは逆に、混合器10の
手前に設けて、養分等の解けた培養液に、酸素混合気体
を加圧混合しても良い。又、混合槽64から供給する培
養液と、気泡及び酸素混合気体が溶けた液とを別々に培
養槽28中に供給しても良い。
【0025】この実施例の装置を用いて、トマトの栽培
実験を行ったところ、従来の散気板を用いて培養液中に
気泡を送り込む従来の方法の水耕栽培の場合と比べて、
50%近く成長が早くなったという結果が得られた。
【0026】
【発明の効果】この発明の水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給方法と装置は、簡単な装置で長時間培養液等の水耕
栽培用の液体中に滞留可能な微細な気泡を、効率的に形
成することができ、しかも、酸素混合気体も容易に効率
よく溶解可能なものである。従って、水耕栽培時の植物
に十分な酸素等の供給が可能であり、微細気泡も大量に
液体中に形成することができ、植物の管理も容易になる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給装
置の第一実施例を示す概略縦断面図である。
【図2】この発明の第二実施例の水耕栽培用酸素及び微
細気泡供給装置の混合器の縦断面図である。
【図3】この発明の第三実施例の水耕栽培用酸素及び微
細気泡供給装置の概略縦断面図である。
【図4】この発明の第四実施例の水耕栽培用酸素及び微
細気泡供給装置の混合器の部分破断側面図である。
【図5】この発明の第五実施例の水耕栽培用酸素及び微
細気泡供給装置の気液混合槽を示す概略縦断面図であ
る。
【図6】この第五実施例の水耕栽培用酸素及び微細気泡
供給装置の概略図である。
【図7】この発明の第六実施例の水耕栽培用酸素及び微
細気泡供給装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 混合器 12 のど部 14 流路 16 広がり部 17 気体流入部 18 気体流入口 20 混合部 22 ノズル口 24 ノズル部 26 培養液 28 培養槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏 雅一 大阪府大阪市淀川区三国本町1丁目10番40 号 和泉電気株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の水耕栽培用の液体の流路に、絞り
    部を設けて流路の一部を絞り、この絞り部の下流側で徐
    々にこの流路を広げるとともに、上記絞り部のわずかに
    下流側で酸素もしくは酸素混合気体を流入させて気液混
    合流を形成し、この流路の下流にノズル部を設けてこの
    ノズル部の上流側の流路内の圧力を上昇させ、このノズ
    ル部の上流側の流路内部で上記液体に酸素もしくは酸素
    混合気体を溶解させ、酸素もしくは酸素混合気体が溶解
    した気液混合流を上記ノズル部を経て植物の水耕栽培用
    の培養液中に噴射し、この培養液中の溶存酸素濃度を向
    上させるとともに培養液中に微細気泡を滞留させる水耕
    栽培用酸素及び微細気泡供給方法。
  2. 【請求項2】 上記ノズル部の下流側で、上記培養液を
    上記気液混合流に混ぜて、上記気液混合流を希釈する請
    求項1記載の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給方法。
  3. 【請求項3】 上記気液混合流に混ぜる上記培養液の量
    を調整することにより、その培養液中の溶存酸素濃度と
    微細気泡の量とを調整する請求項2記載の水耕栽培用酸
    素及び微細気泡供給方法。
  4. 【請求項4】 植物の水耕栽培用の液体の流路に設けら
    れた絞り部と、この絞り部に続いてこの流路を徐々に広
    げた広がり部と、上記絞り部のわずかに下流側の上記広
    がり部に設けられた気体流入口と、上記広がり部の下流
    に設けられ流路中の上記液体と上記気体流入口から流入
    した酸素もしくは酸素混合気体とを混合する混合部と、
    植物の水耕栽培用の培養液を収容した培養槽と、この混
    合部の出口側に設けられ上記培養槽中に直接または間接
    的に接続されたノズル部とを設けた水耕栽培用酸素及び
    微細気泡供給装置。
  5. 【請求項5】 上記ノズル部の下流側には、上記培養槽
    中の培養液を上記酸素もしくは酸素混合気体が混合され
    た気液混合流に還流させる還流管路と、この還流管路が
    上記ノズル部の下流側の流路と交わった希釈部とを有し
    た請求項4記載の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給装
    置。
  6. 【請求項6】 上記気体流入口には、酸素もしくは酸素
    混合気体を上記流路の気体流入部に供給する圧送手段が
    接続された請求項4又は5記載の水耕栽培用酸素及び微
    細気泡供給装置。
  7. 【請求項7】 上記混合部は、その流路が段階的に緩急
    を繰り返す形状に形成されていることを特徴とする請求
    項4,5又は6記載の水耕栽培用酸素及び微細気泡供給
    装置。
  8. 【請求項8】 上記混合器の前又は後に設けられ植物の
    水耕栽培用の上記液体に溶解させる養分を混合する混合
    部材と、酸素等及び養分が溶解し、微細気泡が分散した
    培養液を送る管路と、この管路の先端部が開口し上記気
    液混合流が培養液中に噴射される培養槽を設けた請求項
    4,5,6又は7記載の水耕栽培用酸素及び微細気泡供
    給装置。
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