JPH09173804A - 気液溶解混合方法と装置 - Google Patents

気液溶解混合方法と装置

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JPH09173804A
JPH09173804A JP30118696A JP30118696A JPH09173804A JP H09173804 A JPH09173804 A JP H09173804A JP 30118696 A JP30118696 A JP 30118696A JP 30118696 A JP30118696 A JP 30118696A JP H09173804 A JPH09173804 A JP H09173804A
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gas
liquid
mixing container
mixing
dissolving
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JP30118696A
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Katsuyuki Machitani
勝幸 町谷
Masakazu Kashiwa
雅一 柏
Masaaki Nakayama
正明 中山
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Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないエネルギーで効率よく気液反応や気液
溶解を行う。 【構成】 気体を密閉した混合容器14の上部に液体を
水平方向に約5m/s〜15m/sの流速で噴射する噴
射部であるノズル12を設け、このノズル12から液体
を混合容器14内に噴射し、混合容器14内の気体と噴
射された液体とで気液の反応または溶解を行わせる。混
合容器14の下部に液体の流出口16を設け、この流出
口16の下流に、混合容器14内の加圧状態を保持する
ために流路を絞った圧力調節弁等を含む絞り20を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気体と液体を加
圧下で反応させたり、気体が過飽和状態等となっている
加圧水を供給する気液溶解混合方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気液溶解混合装置は、本願出願人
の特開平6−285345号公報に開示されているよう
に、流体流路の一部を絞った気体吸引器を設けて、この
気体吸引器により液体中に気体を吸引して、気液混合流
を形成しているものがある。この気体吸引器は、絞り部
の下流側で徐々に管路を広げた広がり部を形成するとと
もに、絞り部のわずかに下流で気体を流入させる気体流
入路を上記気体吸引器に設け、この気体吸引器に液体を
圧送し、圧送された液体の流れにより上記絞り部で負圧
を形成して気体を吸引し、気液混合流を供給するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
ものの場合、液体をポンプにより圧送し、圧送された液
体のエネルギー、即ち流速により生じる負圧により気体
を吸引し、液体中に気体を供給しながら運転しているた
めに、液体の圧送圧が大きくなってしまうものであっ
た。このためポンプの動力として消費するエネルギーが
大きく、その圧送圧が大きいために圧送手段であるポン
プが高価であり、その選択幅も狭いという問題もあっ
た。
【0004】この発明は、上記従来技術の問題点を鑑み
てなされたもので、少ないエネルギーで効率よく気液反
応や気液溶解を行うことができる気液溶解混合方法と気
液溶解混合装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、気体を充填
した混合容器の上部に液体を水平方向に約5m/s〜1
5m/sの流速で噴射する噴射部を設け、上記混合容器
の下流に上記混合容器内の加圧状態を保持するために流
路を絞った絞りを設け、この噴射部から液体を混合容器
内に噴射し、加圧状態で上記混合容器内の気体と噴射さ
れた液体とで気液の反応または溶解を行わせるととも
に、上記混合容器の下部から気体が溶解した液体を流出
させ、上記混合容器内での気体の液体への溶解により内
部の気体が減少すると、上記混合容器内への液体の供給
を停止し、上記混合容器内へ気体を供給し、上記混合容
器に対する液体の噴射及び気体の供給を交互に行う気液
溶解混合方法である。
【0006】またこの発明は、流体流路の一部を絞った
絞り部と、そのわずかに下流に外部から気体を流入させ
る気体流入口を形成した気体吸引器を備えた噴射部を設
け、この噴射部を気体が充満した混合容器の上部に取り
付け、上記混合容器の下流に上記混合容器内の加圧状態
を保持するために流路を絞った絞りを設け、この噴射部
から液体を上記混合容器内に約5m/s〜15m/sの
流速で噴射し、上記混合容器内の気体と噴射された液体
とで気液の反応または溶解を行わせるとともに、上記混
合容器の下部から気体が溶解した液体を流出させ、上記
混合容器内での気体の液体への溶解により内部の気体が
減少すると、上記混合容器内の圧力を低下させて上記噴
射部の気体吸引器から気体を吸引しつつ上記液体を上記
混合容器内に噴射し、上記混合容器内の気体が増加する
と、上記混合容器内の減圧を中止し上記気体吸引器から
の気体吸引が止まり上記液体のみの噴射を行ない、上記
噴射部による液体のみの噴射と、気体吸引を伴う液体の
噴射との動作を交互に行う気液溶解混合方法である。
【0007】またこの発明は、気体を充填した混合容器
と、この混合容器の上部に設けられ液体を上記混合容器
内へ密閉状態で水平方向に約5m/s〜15m/sの流
速で噴射するノズル等の噴射部と、上記混合容器の下部
に設けられた上記液体の流出口と、この流出口の下流に
設けられ上記混合容器内の加圧状態を保持するために流
路を絞った圧力調節弁やその他の絞りを含む絞りとを設
け、上記混合容器内へ気体を噴射して、上記混合容器内
の気体と噴射された液体とで気液の反応または溶解を行
わせ、気体が溶解した液体を上記流出口及び絞りを経て
供給する気液溶解混合装置である。さらに、上記混合容
器の上部または上記噴射部の上流側に、切換弁と、この
切換弁の上流側に設けられた気体タンクと、この気体タ
ンクの上流側に設けられたコンプレッサやボンベ等の気
体供給源とからなる気体注入手段を設けたものである。
【0008】またこの発明は、流体流路の一部を絞った
ベンチュリ管状などの絞り部と、そのわずかに下流に形
成され上記絞り部よりわずかに内径の大きい円筒状の流
路と、この円筒状の流路の下流側に設けられ徐々に管路
を広げた広がり部と、上記円筒状の流路に接続され外部
から気体を流入させる気体流入口とを備えた気体吸引器
からなる噴射部を設け、この噴射部を、気体が充填され
た混合容器の上部に取り付けて上記混合容器内に開口さ
せ、上記混合容器の下部に上記液体の流出口を設け、こ
の流出口の下流の管路を分岐し、一方の管路に上記混合
容器内の加圧状態を保持するために流路を絞った絞りを
設け、他方の管路に開閉弁を設け、上記噴射部から液体
を上記混合容器内に密閉状態で噴射し、上記混合容器内
の気体と噴射された液体とで気液の反応または溶解を行
わせ、気体が溶解した液体を上記流出口及び絞りを経て
供給する気液溶解混合装置である。
【0009】またこの発明の気液溶解混合装置は、上記
噴射部による液体噴射方向に沿って上記噴射された液体
をその下方の液体と仕切る隔壁を設けたものである。さ
らに、上記混合容器内の液面を、ほぼ上記噴射部出口の
高さに調節するものである。
【0010】また、上記流出口の下流側に、配管を介し
て上記と同様の他の混合容器を直列に接続し、この配管
が上記他の混合容器の上部に接続され、上記他の混合容
器の流出口に、上記絞りが接続されている気液溶解混合
装置である。または、上記噴射部を有した混合容器を複
数並列に配設し、上記各噴射部が配管を介して各々液体
供給源に接続され、上記各混合容器の流出口には、各々
配管及び絞りが設けられたものである。
【0011】また、上記流出口は上記混合容器内の液体
の噴射方向と対面する位置の壁面またはその近傍以外の
壁面に取り付けられているものである。さらに、上記噴
射部の下方に上記液体噴射方向に隔壁を設け、上記流出
口は上記隔壁の下方であって上記噴射部のほぼ直下に取
り付けられている気液溶解混合装置である。そして、上
記隔壁の上記噴射部側に透孔を形成し、上記透孔は下方
が相対的に大きく形成されているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の気液溶解混合方法
および気液溶解混合装置の実施の形態を図面に基づいて
説明する。図1、図2はこの発明の第1実施形態を示し
たもので、図1は液体圧送開始時の状態、図2は定常運
転時の状態を示す。この実施形態では、液体を供給する
配管10に接続された噴射部であるノズル12が、気密
状態に形成された混合容器14の上部に接続されてい
る。混合容器14の下部には、流出口16から配管18
を経て絞り20が接続され、絞り20の下流側には流出
用の配管22が接続されている。なお、図1では、絞り
20を固定絞りで示したが、バルブ等の可変の絞りを用
いても良い。
【0013】この実施形態の気液溶解混合装置は、気体
を溶解させる液体が外部から配管10を通してノズル1
2へ流入する。ノズル12で液体は、加速されてジェッ
ト15となって混合容器14内に噴射される。混合容器
14の中には、液体中に溶解させる気体があらかじめ充
填されており、液体の流入により気体の体積が圧縮さ
れ、次第に混合容器14内が加圧状態になる。そして、
この加圧状態の混合容器14内で気液の反応や気液溶解
がおこる。
【0014】ここで、効率よく気液反応や気液溶解を行
わせるために加速された液体のジェット15の流速は、
最低5.0m/s程度必要であり、特に10m/s前後
がエネルギー効率を考慮すると望ましく、15.0m/
s以上となると、気液反応は向上せず、液体の圧送に要
するエネルギーのみが増大するだけである。また、この
流速を得るためのノズル12の出口の開口部13の断面
積は、連続の式より以下の関係式により設定する。 S 1=Q/U (1) S1 :開口部の断面積[m2] Q :液流量[m3/s] U :液流速[m/s]
【0015】混合容器14内で気液反応を終えた液体
は、流出口16に接続された配管18を通って混合容器
14から流出する。流出口16は混合容器14の下部に
設けられているために、容器内に封じ込められている気
体は流出せずに液体のみが流出し、配管18を通った液
体は、絞り20で加速され流速が速くなる。そして、液
体が絞り20を通過する流速に対応して、混合容器14
内が加圧状態になり、絞り20を通過した液体は、配管
22を通り装置外部へ流出する。ここで、絞り20の断
面積と混合容器14の加圧との間に、以下の関係が成立
する。 P1=ρQ2/2S2 2 (2) ρ :液体の密度 [Kg/m3] P1 :混合容器の加圧(ゲージ圧)[Pa] S2 :絞りの断面積[m2
【0016】この実施形態においては、定常運転時に液
面24がノズル12の開口部13の位置の近くにあるこ
とがより効率的な気液反応や気液溶解が得られる。従っ
て、液面をこの位置に設定するためには、混合容器14
の各部の体積と容器内圧力の間に以下の関係を満足すれ
ば良い。 P1/P0=V0/V1−1 (3) P0 :液体注入前の混合容器の圧力(絶対圧)[Pa] P1 :密封容器の加圧(ゲージ圧)[Pa] V0 :混合容器の体積[m3] V1 :混合容器のノズル開口部より上面部分の体積 [m3
【0017】この実施形態の気液溶解混合装置によれ
ば、液体の圧送時に、気体の吸引及び圧送が伴わないの
で、相対的に少ないエネルギーで可能であり、気液混合
の効率も高いものである。さらに、液体が下部に溜るた
め気体が流出口16から流出しにくく、気体の無駄がな
く利用効率が高いものである。なお、混合容器14中の
液体は、気液溶解により減少するが、ある程度減少した
時点で、適宜ボンベまたはコンプレッサ等により気体を
混合容器中に充填すれば良く、以後、必要に応じてこれ
を繰り返す。
【0018】次に、この発明の第2実施形態を図3に示
す。本実施形態の気液溶解混合装置は、上記第1実施形
態の気液溶解混合装置のノズル12からのジェット15
の流入部分に、隔壁25で隔離されたダクト部26を設
けたものである。またその他各種の条件は、上記第1実
施形態と同様であり、使用方法も同様である。
【0019】この実施形態によれば、ダクト部26によ
ってジェット15の周囲が狭い空間に隔離された状態に
なり、このダクト部26の内部に大小様々な大きさの渦
が生じ気液の高接触状態が得られ、ダクト部26内部で
高効率な気液反応や気液溶解が起こる。なお、このダク
ト部26の大きさは、ジェット15の直径の10〜20
倍の大きさに設定することが好ましい。また、この実施
形態においても、液体の表面は、ノズル12の付近にあ
った方が、より高い気液の接触状態を得ることができ
る。
【0020】次に、この発明の気液溶解混合装置の第3
実施形態を図4に示す。この実施形態では、混合容器2
8がループ状に形成された配管29で構成されている。
この実施形態でも、ノズル12から連続する配管29の
内径を、ジェット15の径の10〜20倍の大きさにす
ると、上記第2実施形態の隔壁25に相当する作用を得
ることができ、同様の効果を期待することができる。ま
たその他の各種条件及び使用方法は、上記第1実施形態
と同様である。
【0021】この実施形態では配管29を螺旋状に構成
したが、配管29の形状は適宜設定可能なものであり、
ノズル12からの液体ジェットが5.0m/s以上の流
速で水平方向に噴射され、ジェット15の入り口よりも
液体の流出口16が下にあり、その下流に絞りが設けら
れていれば、どのような構成にしてもかまわない。ま
た、この場合も液面を上記第1実施形態に示したよう
に、ノズル開口部位置付近にすることがより好ましい。
【0022】次にこの発明の気液溶解混合装置の第4実
施形態を図5に示す。ここで、上述の実施形態と同様の
構成は同一の符号を付して説明を省略する。図5は装置
全体の構成を示し、この実施形態では、ポンプ30に給
水配管32と吐出配管34が接続されている。吐出配管
34の途中には、逆止弁35が配置され、その下流側の
途中に気体注入手段である気体配管36が接続されてい
る。吐出配管34は、ノズル12に接続され、気体が加
圧状態で密閉された混合容器14の上部に接続されてい
る。気体配管36には、気体注入手段として、逆止弁3
8を介してコンプッレサ39が接続されている。混合容
器14には、下部の流出口16に配管18が接続され、
配管18は絞り20を介して配管22に接続されてい
る。なお、絞り20は、各種のバルブ等の可変絞りを用
いても良く、気体配管36も、ノズル12の上流以外
に、混合容器14の上部に接続しても良い。
【0023】この実施形態の気液溶解混合装置の作用
は、ポンプ30によって源水槽40から給水配管32を
通じて吸い上げられた液体が、ポンプ30によって圧送
され、吐出配管34を通してノズル12へ流入する。ノ
ズル12で液体は、上記実施形態と同様に、加速されて
ジェットとなって混合容器14内に送り込まれる。混合
容器14の中には、気体があらかじめ封じ込められてい
て、液体の流入により気体の体積が圧縮され混合容器1
4内が加圧状態になり、加圧状態の混合容器14内で、
注入された液体と封じ込められていた気体の間で気液反
応や気液溶解が起こる。なお、その他の各種条件や使用
方法は上記第1実施形態と同様である。
【0024】この実施形態では特に、気液反応や気液溶
解によって混合容器14内部の気体が消費され気体が不
足状態となった際に、ポンプ30を停止させて混合容器
14内を減圧し、コンプレッサ39で混合容器14内に
気体を補給する。そして、気体の補給後、コンプレッサ
39を停止させ、ポンプ30を再び作動させる。なお、
気体圧送手段としてコンプレッサ39を用いたが、ボン
ベ等の他の圧送手段を用いても良い。ここで、コンプレ
ッサ39からの気体配管36の途中に逆止弁38が設け
られているので、液体圧送時に液体がコンプレッサ39
に逆流せず、吐出配管34の途中に逆止弁35が設けら
れているので、気体補給時に気体がポンプ30に逆流し
ない。
【0025】また、気体の補給時にポンプ30による液
体の圧送を止めて気体の補給を行うのは、液体の圧送を
行いながら気体の補給を行おうとすると、加圧下で気体
を送り込むことになり、従来技術と同様に、液体圧送手
段に大きな負荷がかかり、しかも気体圧送手段に用いる
コンプレッサ等も大形化して動力が著しく増大し、エネ
ルギー効率が大幅に低下するからである。さらにこの実
施形態においても、定常運転時には液面がノズル開口部
の位置の近くにあることでより効率的な気液反応や気液
溶解が得られる。また上記第2実施形態のように、隔壁
を混合容器14のノズル12の開口部付近に設けてもよ
い。
【0026】次にこの発明の気液溶解混合装置の第5実
施形態を図6に示す。ここで、上述の実施形態と同様の
構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実施形
態は、上記第4実施形態の構成であって、ノズル12と
混合容器14が直列に配管41を介して2連に繋がれた
ものである。図6に示すように、混合容器14の流出口
16から配管41がノズル12と同様のノズル42に接
続され、ノズル42は混合容器14と同様の混合容器4
4に接続している。なお、このノズルと混合容器を直列
に接続する組数は適宜設定可能なものである。またその
他の各種の条件は、上記第1実施形態と同様である。
【0027】この実施形態では、ノズル12と混合容器
14が直列に2組接続され、1組の場合の倍の気液接触
が得られ、さらに組数を多くするとそれだけ多くの気液
接触が得られる。
【0028】次にこの発明の気液溶解混合装置の第6実
施形態を図7に示す。ここで、上述の実施形態と同様の
構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実施形
態は、図7に示すように、第4実施形態の気液溶解混合
装置が2組並列に配置されている。この実施形態の気液
溶解混合装置の使用方法は、一方の装置が気体の補給の
ために停止している間にもう一方の装置を運転する動作
を行うものである。これにより、気体補給のための停止
期間がなく連続運転可能な気液溶解混合装置を実現でき
る。また、この実施形態も、3組以上の装置を並列させ
ても良い。なお、その他の各種の条件は、上記各実施形
態と同様である。
【0029】次にこの発明の気液溶解混合装置の第7実
施形態を図8〜図11に示す。ここで、上述の実施形態
と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。こ
の実施形態は、図8に示すようにポンプ30の吸水側に
は吸水源60に接続された給水配管32が設けられ、ポ
ンプ30の吐出側には吐出配管34が接続されている。
吐出配管34の下流側端部には、噴射部としての気体吸
引器50が接続され、気体吸引器50が混合容器14上
部に接続されている。気体吸引器50には、気体配管3
6が逆止弁38を介して接続されている。
【0030】混合容器14の下部の流出口16には、配
管54が接続され、配管54の分岐点55の一方が、絞
り20を経て流出用の配管22に接続されている。分岐
点55の他方の配管54は、開閉バルブ56を経て、配
管58に接続されている。そして、配管58は、給水源
60に接続されている。
【0031】気体吸引器50は、図11に示すように、
液体入口51の下流側がベンチュリ管状に形成され、絞
り部53の下流に、この絞り部53と同心円に構成され
わずかに内径の大きい円筒状の気体吸引部57が形成さ
れ、気体吸引部57に気体流入口59が作られ開口して
いる。気体流入口59の下流側には広がり部61が形成
され、この広がり部61が混合容器14の上部に開口し
ている。
【0032】この実施形態の気液溶解混合装置は、ポン
プ30によって給水源60から給水配管32を通して吸
い上げられた液体が、ポンプ30によって圧送され、吐
出配管34を通じて気体吸引器50へ流入する。気体吸
引器50で液体は加速されて図9に示すように、ジェッ
ト15となって混合容器14内に送り込まれる。そし
て、上記実施形態と同様に、注入された液体と封じ込め
られていた気体の間で気液反応や気液溶解がおこる。こ
の場合の条件は、上記第1実施形態と同様であり、図1
0に示すように、液体の液面は、ジェット15の噴出口
である広がり部61付近である方が効率良い気液の接触
状態が得られる。
【0033】この実施形態では、気液反応や気液溶解の
結果気体の不足が生じた際には、開閉バルブ56を開い
て気体の吸引を行うものである。開閉バルブ56を開く
ことにより、絞り20の効果が無くなり、混合容器14
内部が減圧され、気体吸引器50の気体吸引部57が負
圧状態となり、外部から気体が気体吸引器50を通り混
合容器14内部に吸引される。混合容器14内部では、
流出口16が下部に設けられているために、気体よりも
液体が先に流出し、その空間に気体が吸引される。気体
の補給後、再び開閉バルブ56を閉じ、絞り20の効果
を復活させると、混合容器14内では、上述のように、
液体の流入とともに気体圧力が上昇し、気液溶解混合が
行われる。以後、必要に応じてこれを繰り返す。
【0034】次にこの発明の気液溶解混合装置の第8実
施形態を図12に示す。ここで、上述の実施形態と同様
の構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実施
形態は、図12に示すように、気体吸引器50からのジ
ェット15の流入部分に隔壁25を設けてダクト部26
を形成したものであり、その他の構成及び作用は、上記
第7実施例と同様であり、各種の条件も同様である。
【0035】この実施形態では、上述のように、隔壁2
5によってジェット15が狭い空間に閉じこめられ、気
液の高接触が得られる。またこの場合も、このダクト部
26の大きさは、ジェット15の直径の10〜20倍の
大きさに設定することが望ましい。
【0036】次にこの発明の気液溶解混合装置の第9実
施形態を図13に示す。ここで、上述の実施形態と同様
の構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実施
形態は、図13に示すように、流出口16の下流に直列
に気体吸引器50、混合容器14を設け、上流側の気体
吸引器50の手前に気体配管36、下流側の混合容器1
4の下流に絞り20が設けられている。この実施形態で
は気体吸引器50と混合容器14の組数を2組とした
が、適宜追加して組数を多くしても良い。また、2段目
以降の下流では、気体吸引器50の代わりに、ノズルを
混合容器14の上部に接続してもよい。またその他の各
種の条件は、上記第1実施形態と同様である。
【0037】この実施形態では、気体吸引器50、混合
容器14を直列に多段に接続することにより、より大き
い気液接触が得られる。
【0038】次にこの発明の気液溶解混合装置の第10
実施形態を図14に示す。ここで、上述の実施形態と同
様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実
施形態は、図14に示すように、気液溶解混合装置が2
台並列に配置されているものである。これにより、一方
の装置が気体の補給のために停止している間にもう一方
の装置を運転するようにし、気体補給時の停止のない連
続運転可能な気液溶解混合装置を実現できる。さらに、
3組以上の装置を並列させても良い。なお、その他の各
種の条件は、上記第1実施形態と同様である。
【0039】次にこの発明の気液溶解混合装置の第11
実施形態を図15に示す。ここで、上述の実施形態と同
様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。この実
施形態は、図15に示すように、上記第7実施形態の絞
り20の代わりに、圧力調節バルブ70を取り付け、上
記第7実施形態の分岐点以下の減圧用の管路を省略した
ものである。この実施形態では、気体吸引器50から気
体を吸引させる際に、圧力調節バルブ70を開放して混
合容器14内を減圧し、その後、圧力調節バルブ70を
絞ることによって混合容器14内を加圧状態にする。ま
たその他の各種の条件は、上記第1実施形態と同様であ
る。
【0040】次にこの発明の気液溶解混合装置の第12
実施形態を図16、図17に示す。ここで、上述の実施
形態と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略す
る。この実施形態は、図16に示すように、上記第7実
施形態の気体吸引器50を吐出管路34の途中に設け、
吐出管路34の先端に、ノズル12を取り付け、このノ
ズル12を混合容器14に上部に接続したものである。
その他の構成は、上記第1、第7実施形態と同様であ
り、またその他の各種の条件は、上記第1実施形態と同
様である。
【0041】ここで、この実施形態のノズル12の開口
部13の断面積は、気体吸引器50の喉部53や絞り2
0の断面積に比べて十分大きく、しかも、ジェット15
の流速は、5〜15m/sの範囲であることが望まし
い。特に、ノズル12の出口側開口部13の断面積は、
喉部53や、絞り20の断面積の1.5倍以上であるこ
とが望ましい。またその他の各種の条件は、上記第1実
施形態と同様である。
【0042】この実施形態の気液溶解混合装置によれ
ば、逆止弁38や気体配管36に漏洩が生じても、ノズ
ル12から液体が噴射されている間は、混合容器14内
の気体が逆流することはない。
【0043】次に、この発明の第13実施形態を図1
8、図19に示す。この実施形態の気液溶解混合装置
は、上記第2実施形態の気液溶解混合装置の流出口16
の位置を、混合容器14の隔壁25の下方であってノズ
ル12のほぼ直下の混合容器14の下部に取り付けたも
のである。そして、ポンプ30に給水配管32と吐出配
管34が接続され、吐出配管34の途中には、逆止弁3
5が配置され、その下流側の途中に気体注入手段である
気体配管36が接続されている。吐出配管34は、ノズ
ル12に接続され、気体が加圧状態で密閉された混合容
器14の上部に接続されている。気体配管36には、気
体注入手段として、逆止弁38を介してコンプッレサ3
9が接続されている。ノズル12の直下部の流出口16
に配管18が接続され、配管18は絞り20を介して配
管22に接続されている。なお、絞り20は、各種のバ
ルブ等の可変絞りを用いても良く、気体配管36も、ノ
ズル12の上流以外に、混合容器14の上部に接続して
も良い。
【0044】この実施形態の流出口16の位置をこのよ
うにしたのは、流出口16を図18の位置とは反対側ま
たは図3に示すように液体の噴射方向と対面する壁面近
傍に設けると、その位置の流出口から溶解し切らない気
体が気泡として液体とともに流出し、気体の利用率が悪
いものとなり、また、大きな気泡の混じった気液混合流
が形成されてしまうという問題があった。そこで、この
実施形態のように、流出口16の位置を、ノズル12の
直下に設けることにより、ジェット15による流れが流
出口16に向かわず、気液混合流が流出口16に至る間
に、溶解し切らない気泡が隔壁25の裏面に溜り、流出
口16から容易に出ることがないものである。そして、
溜った気泡を適宜上方に逃がすことにより気体が無駄に
流出しないものである。
【0045】この気泡が隔壁25の裏面に溜る条件とし
ては、混合容器14の下方の流路の流速が0.1m/s
以下であるとすると、図18において、混合容器14の
下方の流路の高さHと長さLの関係が、L/H>4であ
ることが好ましい。なお、流出口16の位置は、液体の
噴射方向と対面する壁面またはその近傍以外の壁面であ
れば良い。また、隔壁25にわずかに傾斜をつけて、流
出口16の反対側が高くなるようにしておけば、気泡が
自然に上方に流れて、混合容器14の上部に向かうもの
である。その他の条件及び使用方法等は、第1、第2、
第4実施形態と同様である。また、ノズル12の代わり
に、上記実施形態の気体吸引器50を設けても良い。
【0046】次に、この発明の第14実施形態を図2
0、図21に示す。この実施形態の気液溶解混合装置
は、上記第13実施形態の気液溶解混合装置の混合容器
14の隔壁25の流出口16近傍に、透孔72を形成し
たものである。
【0047】これにより、隔壁25の裏面に溜った気泡
が透孔72を経て、混合容器4の上部に浮き上がり、液
体との混合に供されるものである。従って、流出口16
から流れ出る気泡を確実になくし、より高効率の気体使
用を可能にする。
【0048】ここで、隔壁25に形成する透孔72は、
図20に示すものの他、図21(A),(B)に示すよ
うに、全体または裏面側の一部に、下方に広く広がった
円錐台部72aを形成することにより、より容易に気泡
が円錐台部72aを経て透孔72に寄せられ、容易に上
方に浮き上がるものである。
【0049】次に、この発明の第15実施形態を図22
に示す。この実施形態の気液溶解混合装置は、図5に示
す第4実施形態の気液溶解混合装置の、逆止弁38と吐
出配管34との間の気体配管36に、気体注入手段とし
ての気体タンク74を設け、さらに、気体タンク74と
吐出配管34の間の気体配管36に、電磁弁76を設け
たものである。
【0050】この実施形態によれば、先ず、ポンプ30
により液体が圧送されている間に、コンプレッサ39を
作動させて、気体タンク74に加圧された気体を充填し
ておく。そして、混合容器14内の気体が不足してくる
と、ポンプ30及びコンプレッサ39を停止し、電磁弁
76を切り替えて、気体タンク74中の気体を混合容器
14中に充填する。このとき、気体タンク74の気体圧
力は、混合器14内の気体圧力とほぼ等しくし、混合容
器14内の液体の流出とともに、気体タンク74内の気
体が混合容器14中に充填されるようにする。
【0051】これにより、混合容器14内の液体が一度
に流出することがなく、しかも確実に連続的に流出す
る。さらに、液体圧送中即ち電磁弁76が閉じている間
に、コンプレッサ39により気体を加圧して気体タンク
74に充填しておくので、図5に示す上記第4実施形態
と比較して、液体を圧送するポンプ30の停止時間がき
わめて短いものである。即ち、コンプレッサ39はその
立ち上げに時間がかかるため、ポンプ30の停止後にコ
ンプレッサ39を作動させると、気体の圧力が混合容器
14内の気体圧力になるまでの立ち上り時間に多くの時
間をとられるという問題があった。しかし、この実施形
態では、この立ち上りをポンプ30の作動中に行なうた
め、気体の充填のためのポンプ30の停止は、例えばは
数秒程度で良いものである。
【0052】次に、この発明の第16実施形態を図23
に示す。ここで、上述の実施形態と同様の構成は同一の
符号を付して説明を省略する。この実施形態は、図23
に示すように、上記第7実施形態の気体吸引器50を吐
出管路34の途中に設け、吐出管路34の先端に、ノズ
ル12を取り付け、このノズル12を混合容器14に上
部に接続したものである。さらに、この実施形態の気液
溶解混合装置は、上記第12実施形態の開閉バルブ56
を、電磁弁76に置き換えたものである。その他の構成
は、上記第1、第7、第12実施形態と同様であり、ま
たその他の各種の条件は、上記実施形態と同様である。
【0053】ここで、この実施形態のノズル12の開口
部13の断面積は、上記第12実施形態と同様に、気体
吸引器50の喉部53や絞り20の断面積に比べて十分
大きく、しかも、ジェット15の流速は、5〜15m/
sの範囲であることが望ましい。特に、ノズル12の出
口側開口部13の断面積は、喉部53や、絞り20の断
面積の1.5倍以上であることが望ましい。
【0054】この実施形態によれば、コンプレッサを用
いずに、電磁弁76の切換で、自動的に液体の噴射と、
気体の供給を行なわせることができるものである。
尚、この発明の気液溶解混合装置は上記実施形態に限定
されるものではなく、上記各実施形態を適宜組み合わせ
た状態で実施することも可能であり、例えば、混合容器
を複数直列に接続した装置を、複数列並列に並べて構成
することにより、高効率の加圧混合溶解を得ることがで
きるとともに、その連続処理をできるようにしてもよ
い。
【0055】
【実施例】次にこの発明の気液溶解混合装置を用いた実
施例について説明する。先ず、一実施例の気液溶解混合
装置と従来の装置とで比較実験を行ったところ、0.3
MPaの加圧状態を得るために、この実施例の装置は、
上記従来の装置の1/3のエネルギー消費しかなく、非
常に効率が高いことがわかった。また、気体の利用率も
この実施例の場合98%と、きわめて高効率であった。
【0056】図24はこの気液溶解混合装置80を、水
耕栽培に利用したものである。水耕栽培用ベッド82に
供給する栽培水に対して、この気液溶解混合装置80に
より酸素の供給を行なったところ、飽和溶存酸素濃度の
130%の溶存酸素濃度を得ることができた。これによ
り、栽培植物の根や茎、葉、実の成長が促進された。
【0057】図25はこの気液溶解混合装置80を、活
魚の生けす84に酸素を供給する装置に利用したもので
ある。生けす84に供給する酸素は、酸素ボンベ86か
ら供給するものである。この場合、従来の、単に酸素ボ
ンベ86からの酸素を泡にして生けす84内に供給して
いる場合と比較して、酸素利用率が従来の5%からこの
実施例では98%に向上し、この実施例の場合に必要と
なる電気エネルギーやその他のコストを考慮しても、酸
素利用率が大幅に向上することから、きわめて大幅なコ
ストダウンを図ることができる。
【0058】
【発明の効果】この発明の気液溶解混合装置は、少ない
エネルギーで気体の無駄なく、加圧状態で効率良く気液
の溶解混合を行うことができ、連続運転も可能であり、
装置全体の小型化も図ることもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の気液溶解混合装置の
断面図である。
【図2】この発明の第1実施形態の気液溶解混合装置の
使用状態を示す断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態の気液溶解混合装置の
断面図である。
【図4】この発明の第3実施形態の気液溶解混合装置の
部分破断正面図(A)と右側面図である。
【図5】この発明の第4実施形態の気液溶解混合装置を
示す概略図である。
【図6】この発明の第5実施形態の気液溶解混合装置を
示す概略図である。
【図7】この発明の第6実施形態の気液溶解混合装置を
示す概略図である。
【図8】この発明の第7実施形態の気液溶解混合装置を
示す概略図である。
【図9】この発明の第7実施形態の気液溶解混合装置の
断面図である。
【図10】この発明の第7実施形態の気液溶解混合装置
の使用状態を示す断面図である。
【図11】この発明の第7実施形態の気液溶解混合装置
の気体吸引器を示す断面図である。
【図12】この発明の第8実施形態の気液溶解混合装置
の断面図である。
【図13】この発明の第9実施形態の気液溶解混合装置
を示す概略図である。
【図14】この発明の第10実施形態の気液溶解混合装
置を示す概略図である。
【図15】この発明の第11実施形態の気液溶解混合装
置を示す概略図である。
【図16】この発明の第12実施形態の気液溶解混合装
置を示す概略図である。
【図17】この発明の第12実施形態の気液溶解混合装
置の断面図である。
【図18】この発明の第13実施形態の気液溶解混合装
置の混合容器の断面図である。
【図19】この発明の第13実施形態の気液溶解混合装
置の概略図である。
【図20】この発明の第14実施形態の気液溶解混合装
置の混合容器の断面図である。
【図21】この発明の第14実施形態の気液溶解混合装
置の隔壁の透孔部分の断面図である。
【図22】この発明の第15実施形態の気液溶解混合装
置の概略図である。
【図23】この発明の第16実施形態の気液溶解混合装
置の概略図である。
【図24】この発明の気液溶解混合装置を水耕栽培に利
用した実施例の概略図である。
【図25】この発明の気液溶解混合装置を生けすの酸素
供給装置に利用した実施例の概略図である。
【符号の説明】
10,18,22 配管 12 ノズル(噴射部) 14 混合容器 15 ジェット 16 流出口 20 絞り 50 気体吸引器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を充填した混合容器の上部に液体を
    水平方向に噴射する噴射部を設け、上記混合容器の下流
    に上記混合容器内の加圧状態を保持するために流路を絞
    った絞りを設け、この噴射部から液体を混合容器内に噴
    射し、加圧状態で上記混合容器内の気体と噴射された液
    体とで気液の反応または溶解を行わせるとともに、上記
    混合容器の下部から気体が溶解した液体を流出させ、上
    記混合容器内での気体の液体への溶解により内部の気体
    が減少すると、上記混合容器内への液体の供給を停止
    し、上記混合容器内へ気体を供給し、上記混合容器に対
    する液体の噴射及び気体の供給を交互に行う気液溶解混
    合方法。
  2. 【請求項2】 流体流路の一部を絞った絞り部と、その
    わずかに下流に外部から気体を流入させる気体流入口を
    形成した気体吸引器を備えた噴射部を設け、この噴射部
    を気体が充満した混合容器の上部に取り付け、上記混合
    容器の下流に上記混合容器内の加圧状態を保持するため
    に流路を絞った絞りを設け、この噴射部から液体を上記
    混合容器内に噴射し、上記混合容器内の気体と噴射され
    た液体とで気液の反応または溶解を行わせるとともに、
    上記混合容器の下部から気体が溶解した液体を流出さ
    せ、上記混合容器内での気体の液体への溶解により内部
    の気体が減少すると、上記混合容器内の圧力を低下させ
    て上記噴射部の気体吸引器から気体を吸引しつつ上記液
    体を上記混合容器内に噴射し、上記混合容器内の気体が
    増加すると、上記混合容器内の減圧を中止し上記気体吸
    引器からの気体吸引が止まり上記液体の噴射を行ない、
    上記噴射部による液体のみの噴射と、気体吸引を伴う液
    体の噴射との動作を交互に行う気液溶解混合方法。
  3. 【請求項3】 気体を充填した混合容器と、この混合容
    器の上部に設けられ液体を上記混合容器内へ密閉状態で
    水平方向に噴射する噴射部と、上記混合容器の下部に設
    けられた上記液体の流出口と、この流出口の下流に設け
    られ上記混合容器内の加圧状態を保持するために流路を
    絞った絞りとを設け、上記混合容器内へ気体を噴射し
    て、上記混合容器内の気体と噴射された液体とで気液の
    反応または溶解を行わせ、気体が溶解した液体を上記流
    出口及び絞りを経て供給する気液溶解混合装置。
  4. 【請求項4】 上記噴射部の上流側から上記混合容器の
    上部までの間に、気体注入手段を設けた請求項3記載の
    気液溶解混合装置。
  5. 【請求項5】 上記気体注入手段は、切換弁と、この切
    換弁の上流側に設けられた気体タンクと、この気体タン
    クの上流側に設けられた気体供給源とにより構成した請
    求項3記載の気液溶解混合装置。
  6. 【請求項6】 上記噴射部は、流体流路の一部を絞った
    絞り部と、この絞り部のわずかに下流側の流路に接続さ
    れ外部から気体を流入させる気体流入口と、上記絞り部
    の下流側に設けられ徐々に管路を広げた広がり部とを備
    えた気体吸引器を備え、上記流出口の下流の管路を分岐
    し、一方の管路に上記混合容器内の加圧状態を保持する
    ために流路を絞った絞りを設け、他方の管路に開閉弁を
    設けた請求項3記載の気液溶解混合装置。
  7. 【請求項7】 上記噴射部から噴射される液体の速度
    は、5m/s〜15m/sである請求項3または6記載
    の気液溶解混合装置。
  8. 【請求項8】 上記噴射部による液体噴射方向に沿って
    上記噴射された液体をその下方の液体と仕切る隔壁を設
    けた請求項3または6記載の気液溶解混合装置。
  9. 【請求項9】 上記混合容器内の液面を、ほぼ上記噴射
    部出口の高さに調節した請求項3または6記載の気液溶
    解混合装置。
  10. 【請求項10】 上記流出口の下流側に、配管を介して
    上記と同様の他の混合容器を接続し、この配管が上記他
    の混合容器の上部に接続され、上記他の混合容器の流出
    口に、上記絞りが接続されている請求項3または6記載
    の気液溶解混合装置。
  11. 【請求項11】 上記噴射部を有した混合容器を複数配
    設し、上記各噴射部が配管を介して各々液体供給源に接
    続され、上記各混合容器の流出口には、各々配管及び絞
    りが設けられた請求項3または6記載の気液溶解混合装
    置。
  12. 【請求項12】 上記流出口は上記混合容器内の液体の
    噴射方向と対面する位置の壁面またはその近傍以外の壁
    面に取り付けられている請求項3または6記載の気液溶
    解混合装置。
  13. 【請求項13】 上記噴射部の下方に上記液体噴射方向
    に隔壁を設け、上記流出口は上記隔壁の下方であって上
    記噴射部のほぼ直下に取り付けられている請求項12記
    載の気液溶解混合装置。
  14. 【請求項14】 上記隔壁の上記噴射部側に透孔を形成
    した請求項13記載の気液溶解混合装置。
  15. 【請求項15】 上記透孔は下方が相対的に大きく形成
    されている請求項14記載の気液溶解混合装置。
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