JPH0731285U

JPH0731285U - 中綴じホチキス

Info

Publication number: JPH0731285U
Application number: JP1003891U
Authority: JP
Inventors: 良子芹沢
Original assignee: 良子芹沢
Priority date: 1991-02-28
Filing date: 1991-02-28
Publication date: 1995-06-13

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、持ち運びが容易で誰でも簡単に使
える中綴じホチキスを目的としており、市販の規格化さ
れたステープルが使われていることと、中綴じと普通の
シート綴じの両方に使えることが特徴である。ステープ
ラーが並んで取り付けられているので、一定の間隔で綴
じる繰り返し作業がでるし、並んだステープラーを同時
に作動させることもできる。【構成】ブック型立体形状の支持体の基板４に突出堆
８が設けられ、ステープル片の湾曲の為の曲台２が規定
間隔に複数個載設されている。また、蓋３にはステープ
ラー１が移動可能に、曲台２に対応した位置に複数個設
けてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、書類用紙の中綴じ及びシート綴じの両方に用いられる単数又は複数のステープラーを備えた用具で、中綴じホチキスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この中綴じをするのは印刷用の固定機械において特殊針金による中綴じを行う機械はあるが、日常生活の机上で用具として一般に入手できる規格化されたステープルを使って正確に一定間隔を中綴じするホチキスは無かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、何処でも入手できる規格化されたステープルがそのまま使用でき、間隔が正確な中綴じを可能にする紙綴じ用具を提供することを目的としており、さらに、該装置は持ち運びが容易であって、誰でも安全で気軽にしかも確実に綴じられることを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案の手段は、ブック型の略四角形の支持体の基板に、基軸を介して面状の蓋がある。前記基板には蓋を下ろしたときステープラーが垂下する位置に書類用紙の中央部がくるように鋭角の突出堆が設けてある。

【０００５】突出堆には複数個の曲台が規定間隔をおいて載設されている。曲台は用紙を貫通して垂下したステープル片を屈曲させるためのものである。前記蓋には市販の多量本数ステープルを有するステープラーの複数個を規定間隔をおいて並べて取り付けられてあるが、これは曲台に対応する位置に対設してある。ステープラーは固着して設けてもよいし、曲台に対応してノッチで移動できる様な移動板にステープラーを設けてもよい。

【０００６】また、前記基板には用紙中央設定ストッパーが、突出堆に対し平行して移動可能に取り付けてある。書類用紙に折りすじをつけなくとも用紙の一端をこれに当てれば、自ら用紙の中央部が曲台の上に正しく位置する。さらに、ステープラーの上に手動ハンドルや電動ソレノイドなどを構成すれば複数個を同時に又は個々に作動させることができる。

【０００７】

【作用】本考案の中綴じホチキスにより複数枚の用紙を中綴じする時は、予め用紙の中央部分に折りすじをつけてもよいが、折りすじをつけなくとも用紙の一端を用紙中央設定ストッパーに当てれば、用紙の中央部は自ら曲台の上に位置するから、蓋を下ろして機種によってはステープラーを手のひらで上から強く押すか、又はハンドルを握って同時にステープラーを押すか、ソレノイドなどの電動機を稼動させるかすればステープルが打ち出され用紙を貫通したステープル片が曲台によって湾曲され中綴じがなされる。

【０００８】普通のシート綴じをする場合は用紙の綴じたい位置を支持体の基板に設置されている曲台の上に置き、上記の様に支持体の蓋を被せてステープラーを押すことによって上記同様に綴じればよいのである。

【０００９】

【実施例】

本考案に係る中綴じホチキスの異なる実施例を第１図から第４図につき詳しく説明すれば、各図における４は支持体の基板で、突出堆８の上部に曲台２が載設されてある。支持体の蓋３には曲台２に対応してステープラー１が設けてある。ステープラー１は多量本数のステープルを有する市販の規格化されたものを使用するからステープル１０も各メーカー共通の規格品である。

【００１０】５は支持体の基板４と蓋３を繋ぐ基軸で、蓋３を持ち上げるバネ９が左右２ヶ所に設けられステープルの収納や細い用具などが内蔵されている。６は基板４に設置された突出堆８に直角に設けた左右２本の案内溝としてのスライド軌道で、Ａ３、Ｂ５などの記号と共にスケールが刻設してある。７は基板４に設けた左右２本のスライド軌道６をつなぐ、用紙中央設定ストッパーであって、用紙１４の中央部位を位置づける為のものでスライド軌道６のスケールに合わせて停止させる止め具９が設けてある。

【００１１】第１図第２図は、前記支持体の基板４に曲台２が、突出堆８の上部に規定間隔に２個並べて設置されている構成である。この場合はそれぞれステープラー１を手で上から強く押すことにより規定間隔に綴じることができる。他の実施例を述べれば第３図に示すように１３は支持体の蓋３に設けた移動板であって、ノッチなどの方法でステープラー１の位置を曲台２にそれぞれ対応させて移動させる為のものである。これにより曲台２が置かれている間隔に合わせて用紙を綴じることができるのである。

【００１２】さらに他の実施例を述べれば、第４図に示すように１１は支持体の蓋３に設けた複数個並んだステープラーを手動で同時に押すためのハンドルである。さらに他の実施例を述べれば第５図に示すように１５は上記ステープラー１を同時にまたは個々に作動させるソレノイド等の電動機である。以上、実施例をブック型の立方形支持体において述べてきたが、その他、もっとコンパクトにステープラーを単独の形態にしてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は固定機械の中綴じ機ではなく、上記構造のように市販のステープラーが取り付けられた持ち運びのできる簡単なものであるから、何処ででも使用できる利点をもつ。用紙の折りすじが安定して載る突出堆が設けてあることにより、どの様な形の用紙であっても中折りさえすれば求める位置での中綴じができる。

【００１４】方形の用紙であるならば折りすじをつけなくとも、用紙中央設定ストッパーに用紙の一端を当てることにより、用紙の中央部位に正しく繰り返し作業の中綴じをすることができるから、能率がよい。ステープルの曲台が規定間隔に配置してあるから、繰り返し作業でも正しい間隔を保って綴じることが可能である。

【００１５】中綴じのみでなくシート綴じの両方に使用できるから便利である。等間隔にステープル片が打ち込まれるから、ファイリングのパンチとのトラブルが無い。同時作動のハンドルや電動ソレノイドを構成したものは、更に速く綴じることができる。多量本数のステープルを有するステープラーを設置することにより、ステープルの打ち出しが比較的強いから、綴じ損じも少ない上にステープルの補充回数も少なくて済む。

【００１６】また、ステープルはメーカー共通規格品が使えるので、使用者にとって便利であり安全性も高い。さらに、ステープラーも市販の規格品を採用することにより、メーカーは作業性のよい中綴じホチキスを容易に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の斜視図である。

【図２】第１実施例の側面図である。

【図３】本考案の第２実施例の斜視図である。

【図４】本考案の第３実施例で第１図、第２図の変形さ
せた状態を表す斜視図である。

【図５】本考案の第４実施例で第１図、第２図の変形さ
せた状態を表す斜視図である。

【符号の説明】

１ステープラー２曲台３蓋４基板５基軸６スライド軌道７用紙中央設定ストッパー８突出堆９止め具１０ステープル１１ハンドル１２バネ１３移動板１４用紙１５電動機

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】書類用紙のホチキスによる中綴じにおい
て、略四角形の支持体の基板４に基軸５を介して面状の
蓋３があり、前記蓋３にステプラー１を取り付け、前記
基板４に曲台２を載設した突出堆８を設けて成ることを
特徴とする中綴じホチキス。
【請求項２】実用新案登録請求の範囲第１項記載の中
綴じホチキスにおいて、前記手段の蓋３に取り付けられ
たステープラー１を、手動のハンドル１１又は電動機１
５を構成することにより、複数ステープラーが同時に又
は個々に作動することを特徴とする中綴じホチキス。
【請求項３】実用新案登録請求の範囲第１項、第２項
記載の中綴じホチキスにおいて、前記蓋３に取り付けら
れたステープラー１を、曲台に対応して移動する移動板
に設けたことを特徴とする中綴じホチキス。