JPH07312693A - カラーファクシミリ装置 - Google Patents

カラーファクシミリ装置

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JPH07312693A
JPH07312693A JP6102617A JP10261794A JPH07312693A JP H07312693 A JPH07312693 A JP H07312693A JP 6102617 A JP6102617 A JP 6102617A JP 10261794 A JP10261794 A JP 10261794A JP H07312693 A JPH07312693 A JP H07312693A
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JP
Japan
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color
communication
transmission
black
white
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Pending
Application number
JP6102617A
Other languages
English (en)
Inventor
Soichiro Tominaga
聡一郎 富永
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Masahiko Katsurabayashi
正彦 桂林
Katsuhiko Orita
克彦 折田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相手先が白黒ファクシミリ装置である場合
に、オペレータが自己の希望に応じて送信を中断するか
白黒通信するかを選択する。 【構成】 パネル22から送信指示と共に通信モードの
選択指示が入力されると、CPU12では通信モードの
選択指示に応じて回線接続前にカラー送信するか白黒送
信するかを選択し、回線接続後に通信手順信号を介して
入手した情報に基づいて相手先が白黒ファクシミリ装置
であるかカラーファクシミリ装置であるかを判別する。
CPU12ではカラー送信を選択し、相手先が白黒ファ
クシミリ装置であることが判明した場合は所定の選択情
報(オペレータの意思を反映したもの)に基づいて送信
を中断するか白黒通信するかを選択すると共に選択結果
に応じて送信を中断し又は白黒通信を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像情報を送信
可能なカラーファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像を送受信するため
のフルカラーファクシミリ装置が開発され実用化され始
めている。しかし、現在市場,即ち企業や家庭等に設置
されているファクシミリ装置は、その大部分が依然とし
て白黒画像のみを扱う白黒ファクシミリ装置であるとい
う状態は変わらない。
【0003】従って、フルカラーファクシミリ装置から
送信を行う場合に、オペレーターがカラー送信を指示
し、回線接続後に通信手順信号を介して得られた情報に
より相手先が白黒ファクシミリ装置であることが判明す
るというケースがしばしば生じている。
【0004】かかる場合に、従来のフルカラーファクシ
ミリ装置では、送信を中断するか、カラー圧縮情報を白
黒圧縮情報に変換して白黒通信を実行するかのいずれか
の処理がオペレータの意思と無関係に行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、従来の
フルカラーファクシミリ装置では、回線接続後に相手先
が白黒ファクシミリ装置であることが判明した場合に、
送信を中断するか、カラー圧縮情報を白黒圧縮情報に変
換して白黒通信を実行するかのいずれかの処理がオペレ
ータの意思と無関係に行われていたことから、オペレー
ターが必要に応じて送信を中断するか、白黒通信を実行
するかのどちらかを選択することができなかった。この
ため、オペレータとしてはカラーでなければ送信したく
ない場合(送信しても意味がないため送信を中断して欲
しい場合を含む)に白黒通信が実行されるという不都合
があった。この反対に、必ずしもカラーでなく白黒でも
送信して欲しい場合に送信が中断され、かかる場合にオ
ペレータは白黒通信モードに切り換えて再度送信指示操
作を最初からやり直さなければならないという不都合も
あった。
【0006】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、相手先が白黒フ
ァクシミリ装置である場合に、オペレータが自己の希望
に応じて送信を中断するか白黒通信するかを選択するこ
とができるカラーファクシミリ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカラーフ
ァクシミリ装置は、オペレータが各種指示を入力する入
力手段と、前記入力手段から入力された通信モードの選
択指示に基づいて回線接続前にカラー送信するか白黒送
信するかを選択する通信選択手段と、回線接続後に通信
手順信号を介して入手した情報に基づいて相手先が白黒
ファクシミリ装置であるかカラーファクシミリ装置であ
るかを判別する判別手段と、前記通信選択手段によりカ
ラー送信が選択され且つ前記判別手段により相手先が白
黒ファクシミリ装置であると判別された場合は所定の選
択情報に基づいて送信を中断するか白黒通信するかを選
択する選択手段と、前記選択手段の選択結果に応じて送
信を中断し又は白黒通信を実行する制御手段と、を有す
る。
【0008】請求項2記載のカラーファクシミリ装置
は、請求項1記載のカラーファクシミリ装置において、
前記選択手段が、前記通信選択手段によりカラー送信が
選択され且つ前記判別手段により相手先が白黒ファクシ
ミリ装置であると判別された場合にオペレーターにより
あらかじめ登録された選択情報に基づいて送信を中断す
るか白黒通信するかを選択する手段であることを特徴と
する。
【0009】請求項3記載のカラーファクシミリ装置
は、オペレータが各種指示を入力する入力手段と、オペ
レータに対し各種表示を行う表示手段と、前記入力手段
から入力された通信モードの選択指示に基づいて回線接
続前にカラー送信するか白黒送信するかを選択する通信
選択手段と、回線接続後に通信手順信号を介して入手し
た情報に基づいて相手先が白黒ファクシミリ装置である
かカラーファクシミリ装置であるかを判別する判別手段
と、前記通信選択手段によりカラー送信が選択され且つ
前記判別手段により相手先が白黒ファクシミリであると
判断された場合に、送信を中断するか白黒通信するかを
選択するよう促すメッセージを前記表示手段に表示する
表示制御手段と、前記入力手段から入力された選択情報
に応じて送信を中断するか白黒通信するかを選択する他
の選択手段と、前記他の選択手段の選択結果に応じて送
信を中断し又は白黒通信を実行する制御手段と、を有す
る。
【0010】請求項4記載のカラーファクシミリ装置
は、オペレータが各種指示を入力する入力手段と、前記
入力手段から送信指示が入力されると原稿を読み取り画
像データを出力する読み取り手段と、前記読み取り手段
からの画像データに基づいて原稿がカラーか白黒かを判
別する原稿判別手段と、前記原稿判別手段の判別結果に
応じて回線接続前にカラー送信するか白黒送信するかを
選択する他の通信選択手段と、回線接続後に通信手順信
号を介して入手した情報に基づいて相手先が白黒ファク
シミリ装置であるかカラーファクシミリ装置であるかを
判別する判別手段と、前記他の通信選択手段によりカラ
ー送信が選択され且つ前記判別手段により相手先が白黒
ファクシミリ装置であると判別された場合は所定の選択
情報に基づいて送信を中断するか白黒通信するかを選択
する選択手段と、前記選択手段の選択結果に応じて送信
を中断し又は白黒通信を実行する制御手段と、を有す
る。
【0011】
【作用】請求項1記載のカラーファクシミリ装置によれ
ば、入力手段から送信指示と共に通信モードの選択指示
が入力されると、通信選択手段では通信モードの選択指
示に応じて回線接続前にカラー送信するか白黒送信する
かを選択する。
【0012】判別手段では回線接続後に通信手順信号を
介して入手した情報に基づいて相手先が白黒ファクシミ
リ装置であるかカラーファクシミリ装置であるかを判別
する。
【0013】選択手段では、通信選択手段によりカラー
送信が選択され且つ判別手段により相手先が白黒ファク
シミリ装置であると判別された場合は所定の選択情報に
基づいて送信を中断するか白黒通信するかを選択する。
【0014】そして、制御手段では選択手段の選択結果
に応じて送信を中断し又は白黒通信を実行する。
【0015】ここで、所定の選択情報としては、例えば
送信先の電話番号を使用することができ、かかる場合に
は、選択手段が通信時間の掛かる遠距離は送信中断を選
択し、通信時間のあまりかからない中・近距離は白黒通
信を選択する等、オペレータの意思が反映されるように
することが可能となる。
【0016】請求項2記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、選択手段では通信選択手段によりカラー送信が
選択され且つ判別手段により相手先が白黒ファクシミリ
装置であると判別された場合にオペレーターによりあら
かじめ登録された選択情報に基づいて送信を中断するか
白黒通信するかを選択する。
【0017】従って、相手が白黒ファクシミリである場
合に、送信を中断したいオペレータは予め送信中断を選
択する旨の選択情報を登録すればよく、白黒通信を実行
したいオペレータは予め白黒通信を選択する旨の選択情
報を登録すればよい。
【0018】請求項3記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、表示制御手段では通信選択手段によりカラー送
信が選択され且つ判別手段により相手先が白黒ファクシ
ミリ装置であると判別された場合に、送信を中断するか
白黒通信するかを選択するよう促すメッセージを表示手
段に表示する。
【0019】オペレータは、この表示を見て送信を中断
したければ送信中断を、白黒通信を実行したければ白黒
通信を選択させるための選択指示を入力手段から入力す
ればよい。送信中断の選択指示情報が入力手段から入力
されれば、他の選択手段では送信中断を選択し、白黒通
信の選択指示情報が入力手段から入力されれば、他の選
択手段では白黒通信を選択する。
【0020】そして、制御手段では他の選択手段の選択
結果に応じて送信を中断し又は白黒通信を実行する。
【0021】従って、オペレータは表示手段の表示を見
て、送信中断の選択を指示したり、白黒通信の選択を指
示したりすることができる。
【0022】請求項4記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段からの送信指示が入力されると読み取
り手段では原稿を読み取り画像データを出力する。原稿
判別手段ではこの読み取り手段からの画像データに基づ
いて原稿がカラーか白黒かを判別する。
【0023】他の通信選択手段では原稿判別手段が原稿
がカラーであると判別した場合には、カラー送信を選択
し、原稿判別手段が原稿が白黒であると判別した場合に
は、白黒通信を選択する。
【0024】判別手段では回線接続後に通信手順信号を
介して入手した情報に基づいて相手先が白黒ファクシミ
リ装置であるかカラーファクシミリ装置であるかを判別
する。
【0025】選択手段では他の通信選択手段によりカラ
ー送信が選択され且つ判別手段により相手先が白黒ファ
クシミリ装置であると判別された場合は所定の選択情報
に基づいて送信を中断するか白黒通信するかを選択す
る。
【0026】そして、制御手段により選択手段の選択結
果に応じて送信が中断され、又は白黒通信が実行され
る。
【0027】従って、オペレータは送信指示を入力手段
から入力するだけで、原稿が白黒であれば白黒通信が選
択され、原稿がカラー原稿であればカラー通信が選択さ
れるので、オペレータは通信モードの選択を指示する必
要がない。
【0028】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図7
に基づいて説明する。
【0029】図1には、第1実施例に係るカラーファク
シミリ装置10の主要部の構成が概略的に示されてい
る。
【0030】このカラーファクシミリ装置10は、制御
手段としてのCPU12と、原稿を複数の色成分に分解
して読み取るカラー読み取り機能を備えた読み取り手段
14と、画像メモリ16と、符号化復号化部18と、符
号メモリ20と、入力手段としての入力手段としてのコ
ントロールパネル22と、ISDN回線制御部26と、
を有している。
【0031】CPU12を除く前記各構成部は、システ
ムバスを介してCPU12に接続されている。また、図
示は省略したが、後述するフローチャトに対応する制御
プログラム、その他データ等が予め格納されたROM,
ワークエリアとして機能するRAM等のメモリ及び印刷
出力手段としてのカラープリンタもシステムバスを介し
てCPU12に接続されている。
【0032】ここで、各部の構成について更に詳述する
と、CPU12は、本装置の心臓部で、前記各構成部の
ジョブの流れを管理すると共に、装置全体を制御するプ
ロセッサである。
【0033】前記読み取り手段14は、カラー/白黒ス
キャナー30と、色変換部32とから構成されている。
【0034】カラー/白黒スキャナー30は、図2に示
されるように、原稿をR、G、B三原色の色信号で読み
取る赤、緑、青各センサから成るR,G,Bセンサ34
と、原稿を色の濃淡で読み取る黒センサ36と、これら
のセンサ34,36に対応して設けられたカラーAD変
換部38と、白黒二値AD変換部40と、を備えてい
る。更に、このカラー/白黒スキャナー30には、モー
ド設定スイッチ42が設けられており、このモード設定
スイッチ42により黒センサ36と白黒二値AD変換部
40とを接続する白黒送信モード(白黒読み取りモー
ド)と、R,G,Bセンサ34とカラーAD変換部38
とを接続するカラー送信モード(カラー読み取りモー
ド)とが設定可能になっている。本実施例では、このモ
ードの設定は、後述するコントロールパネル22上のカ
ラー通信キー,白黒通信キーの押下によるマニュアル設
定と、CPU12による自動設定とが可能とされてい
る。
【0035】色変換部32は、図2に示されるように、
色空間をRGBからCIELABへ変換する機能部であ
るRGB/CIELAB色変換部42と、CIELAB
からYMCへ変換する機能部であるCIELAB/YM
C色変換部44と、YMCから色の濃淡Kを作成する機
能部であるYMC/K色変換部46の3部分から構成さ
れている。ここで、CIELABとは、CIE(国際照
明学会)で定めた「色空間の表現法」を意味し、周知の
ものである。
【0036】これを更に詳述すると、RGB/CIEL
AB色変換部42は、(R,G,B)→(X,Y,Z)
変換を後述する式(1)にて行ない、続いて(X,Y,
Z)→(L* ,a* ,b* )変換を後述する式(2)に
て行うH/W回路である。
【0037】
【数1】 ここで使用している係数はCIE RGBからの変換時
のものであり、実際にはカラー/白黒スキャナー30の
ランプ光の周波数特性や、センサの感度等によって実験
的に求められるものである。
【0038】CIELAB/YMC色変換部44は、
(L* ,a* ,b* )→(Y,M,C)変換をルックア
ップテーブル(LUT)によるテーブル参照等により実
現するH/W回路である。ルックアップテーブルでは、
使用されるカラートナー、カラープリンタの種類等に応
じて実験的に算出されるパラメータが用いられるので、
ここではその詳細についての説明は省略する。
【0039】YMC/K色変換部46は、インクやトナ
ーの消費削減、色再現範囲の拡大(黒の再現性向上)等
を目的として、Y,M,C成分に係数を乗じて加算する
ことによりK生成を行う部分である。
【0040】前記画像メモリ16は、複数色の色信号
を、1色1ドット当り8ビットのデータレングスでそれ
ぞれ独立して1ページ分格納できるページメモリであ
る。本実施例では、動作説明を容易にするため、画像メ
モリとしてページメモリを使用する場合を例示したが、
この画像メモリとしてページメモリを使用する必要はな
く、画像メモリが小容量メモリである場合は、原稿を複
数回スキャンすることにより、フルカラー原稿を圧縮符
号化して符号メモリへ格納することはできる。例えば、
ページメモリがない場合に、原稿を3回スキャンし、C
IELAB色空間でのフルカラー圧縮ファイルを作成
し、符号メモリへ格納するには、1回目のスキャンでカ
ラー/白黒スキャナー(RGB)→色変換部(RGB−
* 変換)→カラー符号化復号化部→符号メモリへの連
続転送を行い、2回目のスキャンでカラー/白黒スキャ
ナー(RGB)→色変換部(RGB−a* 変換)→カラ
ー符号化復号化部→符号メモリへの連続転送を行い、3
回目のスキャンでカラー/白黒スキャナー(RGB)→
色変換部(RGB−b* 変換)→カラー符号化復号化部
→符号メモリへの連続転送を、順次行えばよい。
【0041】符号化復号化部18は、カラー符号化復号
化部48と白黒符号化復号化部50とから構成されてい
る。図3には、この符号化復号化部18の機能ブロック
が示されている。
【0042】カラー符号化復号化部48は色変換部3
2、あるいは画像メモリ16から出力されるデータをA
DCT(Adaptive Descrete Cosine Transform)方式で
符号化する機能、とADCT方式で符号化された符号メ
モリ20内の圧縮データを画像メモリ16上に複号化す
る機能、とを備えている。前記ADCT方式とは、JP
EG(Joint Photographic Expert Group )標準方式に
採用されているカラーデータ圧縮方式の一つをいう。
【0043】ここで、カラー符号化復号化部48のカラ
ー符号化の流れと共にカラー符号化に関連する構成部分
を図3に基づいて説明する。
【0044】8ラインバッファ52は、1ドットにつき
8ビットの諧調を持つカラー画像データを8ライン分格
納できるメモリである。
【0045】BLOCK化部54は8ラインバッファ5
2内の画像データを順次「縦8画素*横8画素のブロッ
ク」として切り出し、直交変換部56へ書き込む回路で
ある。
【0046】直交変換部56は、BLOCK化部54か
ら入力されたデータをDCT変換(離散的コサイン変
換)する回路で、ブロックの第(j,k)番目の画素値
をf(j,k)、変換係数の第(u,v)番目の要素を
F(u,v)とすると、DCT変換は次式で定義され、
その結果として64個の変換係数が得られる。
【0047】
【数2】 直交変換部56で得られた64個の変換係数は量子化部
58へ出力される。
【0048】量子化部58は、直交変換部56から入力
された64個の変換係数に対して64個の量子化ステッ
プ値により、それぞれの変換係数を割り四捨五入する。
例えば、変換係数の第(u,v)番目の要素がF(u,
v)、量子化ステップ値の第(u,v)番目の要素がQ
(u,v)の場合、第(u,v)番目の量子化インデッ
クスI(u,v)は以下のようになる。
【0049】
【数3】 但し、roundは最も近い整数への整数化を意味す
る。
【0050】量子化部58で得られた[8*8]のDC
T係数データはハフマン符号化部60へ出力される。
【0051】ハフマン符号化部60は、量子化部58か
ら入力された[8*8]のDCT係数データに対して、
水平、垂直各周波数成分の高い順にジグザグスキャン
し、予め準備されているハフマンテーブルを用いて符号
化を行い、符号データ(符号化情報)を符号メモリ20
へ出力する。
【0052】次にカラー符号化復号化部48のカラー復
号化の流れと共にカラー復号化に関連する構成部分を図
3に基づいて説明する。
【0053】ハフマン復号化部62は、符号メモリ20
から入力されたADCT方式で符号化されているデータ
を受け取り、符号化時に使用されたものと同じハフマン
テーブルを用いて複号化を行い、復号化されたデータを
逆量子化部64へ出力する。
【0054】逆量子化部64は、DCT係数データを量
子化したときに使用されたものと同じ64個の量子化ス
テップ値を用いて、ハフマン復号化部62から入力され
たデータを逆量子化し、逆直交変換部66へ書き込む回
路である。
【0055】逆直交変換部66は逆量子化部64から入
力されたデータを逆DCT変換する回路で、あるブロッ
クの第(j,k)番目の画素値をf(j,k)、変換係
数の第(u,v)番目の要素をF(u,v)とすると、
逆DCT変換は次式で定義され、その結果として64個
の画素値が得られる。
【0056】
【数4】 逆直交変換部66で得られた64個の画素値は逆BLO
CK化部68へ出力される。
【0057】逆BLOCK化部68は、逆直交変換部6
6から入力された64個の画素値を「縦8画素*横8画
素のブロック」に構築し、8ラインバッファ52へ書き
込む機能を有する。なお、本実施例では、CPU12に
より、8ラインバッファ52と、画像メモリ16あるい
は色変換部32との間のデータのやりとりが行われる
が、これをDMAコントローラにより行うようにしても
良いことは勿論である。
【0058】前記白黒符号化復号化部50は、図3に示
されるように、色変換部32、あるいは画像メモリ16
から出力される白黒二値イメージデータをMH,MR,
MMR方式で符号化したり、あるいはCIELABデー
タ中のL* のみをJPEG圧縮符号化する白黒符号化部
70と、MH,MR,MMR方式で符号化され、あるい
はJPEG圧縮符号化された符号メモリ20内の圧縮デ
ータを画像メモリ16上に復号化する機能部である白黒
復号化部72とを備えている。
【0059】前記符号メモリ20は、カラー圧縮データ
ファイルおよび白黒圧縮データファイルを格納するメモ
リである。
【0060】コントロールパネル22は、オペレータか
らの指示を受け付けたり、各種表示を行うためのもの
で、このコントロールパネル22には、図4に示される
ように、オペレータにより操作される送信スタートキー
(START)、送信ストップキー(STOP)、等の
複数のキー、カラー通信ボタン(カラー読み取りモード
を設定する)、白黒通信ボタン(白黒読み取りモードを
設定する)及び短縮1ないし短縮8の短縮ボタン等のボ
タンと、表示手段としての液晶パネル24とが設けられ
ている。
【0061】ISDN回線制御部26は、ディジタル回
線を制御するモジュールでCCITT(国際電信電話諮
問委員会)のG4規格に基づいて通信手順を行う。この
ISDN回線制御部26は、符号メモリ20に蓄積され
た画情報(符号化情報)を送信したり、あるいは画情報
を受信するための回線の制御を行う。
【0062】次に上述のようにして構成されたカラーフ
ァクシミリ装置10の送信時の作用をCPU12の主要
な制御プログラムを示す図5のフローチャートに沿って
説明する。このフローチャートがスタートするのは、オ
ペレータによりコントロールパネル22上の図示しない
テンキーにより電話番号が入力され、又は短縮ボタンが
押下された後、送信スタートキーが押下されて、コント
ロールパネル22から送信指示コマンドが入力された時
である。
【0063】ステップ100でパラメータ「COLO
R」を0にして初期化する。ここで、パラメータ「CO
LOR」はカラー通信するか白黒通信するかを定義する
変数で、後述するように、COLOR=0の時白黒通信
が選択され、COLOR=1の時カラー通信が選択され
る。
【0064】ステップ102ではカラー通信又は白黒通
信の選択処理のサブルーチンへ移行する。
【0065】このサブルーチンでは、図6に示されるよ
うに、ステップ200で送信指示がカラー通信ボタンに
よるものか否か、即ち、通信モードがカラー通信モード
であるか否かを判断する。ここで、カラー原稿が図示し
ない原稿台にセットされオペレータによりコントロール
パネル22上のカラー通信ボタンが押下されていれば、
カラー通信モードの指示コマンドがRAM内の一時記憶
領域に格納されているので、このステップ200におけ
る判断が肯定され、ステップ202に進んでカラー通信
を選択してモード設定スイッチ42をRGBセンサ34
とカラーAD変換部38とを接続する側に切り換えた後
メインルーチンのステップ104に戻る。
【0066】一方、白黒原稿が図示しない原稿台にセッ
トされオペレータによりコントロールパネル22上の白
黒通信ボタンが押下されていれば、白黒通信モードの指
示コマンドがRAM内の一時記憶領域に格納されている
ので、このステップ200における判断が否定され、ス
テップ204に進んで白黒通信を選択してモード設定ス
イッチ42を黒センサ36と白黒二値AD変換部40と
を接続する側に切り換えた後メインルーチンのステップ
104に戻る。
【0067】ステップ104では、上記のカラー通信又
は白黒通信の選択処理のサブルーチンでカラー通信が選
択されたか否かを判断し、この判断が否定された場合に
は、ステップ106に進んで白黒符号化処理を実行す
る。この白黒符号化処理は、具体的には、次のようにし
て行われる。即ち、カラー/白黒スキャナー30による
原稿読み取りを行い、白黒データを画像メモリ16内に
順次格納→画像メモリ16内のデータを白黒符号化復号
化部50でMMR符号化→符号メモリ20に転送、の一
連の処理を画像メモリ16が空になるまで行い、このよ
うな処理を全てのページの白黒圧縮ファイルの作成処理
が完了するまで繰り返し行う。
【0068】一方、ステップ104における判断が肯定
された場合は、ステップ108に進んでパラメータ「C
OLOR」に「1」をセットした後、ステップ110で
カラー符号化処理を実行する。このカラー符号化処理
は、具体的には次のようにして行われる。即ち、カラー
/白黒スキャナー30による原稿読み取りを行い、RG
B色空間データを色変換部32でCIELAB色空間に
変換→画像メモリ16へ転送→画像メモリ16内のCI
ELABデータを8ライン分8ラインバッファ52へ転
送→カラー符号化復号化部48によりカラー符号化→符
号メモリ20へ転送、の一連の処理をL* ,a* ,b*
毎に順次、且つ画像メモリ16が空になるまで行い、こ
のような処理を全てのページのカラー圧縮ファイルの作
成処理が完了するまで繰り返し行う。
【0069】次のステップ112ではISDN回線制御
部26により回線を接続し、CSS信号を受信側に発行
すると共に受信側からのRSSP信号を受信して画情報
送信に先立つ前処理を行い、ステップ114に進んでパ
ラメータ「COLOR」が「1」であるか否かを判断す
る。
【0070】そして、パラメータ「COLOR」が
「0」であれば、白黒符号化圧縮データが作成されてい
るので、ステップ128にジャンプして白黒送信を実行
する。このステップ128における処理は、本発明の特
徴との関係が薄く、公知の白黒ファクシミリと同様なの
で詳しい説明は省略する。
【0071】一方、パラメータ「COLOR」が「1」
でステップ114の判断が肯定された場合は、ステップ
116に進んでカラー指示にてCDCL信号を受信側へ
発行すると共に通信プロトコルを介して受信側からのR
DCLP信号を受信した後、ステップ118でRDCL
P信号の内容を解析して受信側(相手先)にカラー能力
があるかどうかを判断することにより、相手先が白黒フ
ァクシミリ装置であるかカラーファクシミリ装置である
かを判別する。
【0072】このステップ118における判断の結果、
相手先がカラーファクシミリ装置であれば、ステップ1
20に進んでカラー通信を実行する。これにより、既に
作成されているカラー圧縮データが相手先に送信され
る。このステップ120における処理は、公知のカラー
ファクシミリ装置と同様なので詳しい説明は省略する。
【0073】一方、ステップ118における判断が否定
された場合には、ステップ122の送信中断又は白黒通
信選択処理のサブルーチンへ移行する。
【0074】このサブルーチンでは、図7に示されるよ
うに、ステップ300でパラメータ「TXFLAG」は
「1」か否かを判断する。ここで、パラメータ「TXF
LAG」はカラー通信モードが選択され且つ相手先が白
黒ファクシミリ装置であった場合に、送信を中断する
か、あるいは白黒通信を実行するかを定義するもので、
TXFLAG=1の時は白黒通信実行し、TXFLAG
=0の時は送信を中断するという意味を持つ。なお、こ
の「TXFLAG」はシステムのセットアップを行う際
にオペレーターによりあらかじめ登録されている。
【0075】パラメータ「TXFLAG」が「0」でス
テップ300における判断が否定された場合には、ステ
ップ302に進んで送信中断を選択し、メインルーチン
のステップ124に戻る。一方、パラメータ「TXFL
AG」が「1」でステップ300における判断が肯定さ
れた場合には、ステップ304に進んで白黒通信を選択
し、メインルーチンのステップ124に戻る。
【0076】ステップ124では、上記の送信中断又は
白黒通信選択処理のサブルーチンで送信中断が選択され
たか否かを判断し、送信中断が選択された場合には、ス
テップ130に進むが、白黒通信が選択された場合に
は、ステップ126に進んでカラー符号化データを白黒
符号化データに変換した後、ステップ128に進む。こ
こで、このカラー符号化データの白黒符号化データへの
変換は、例えば、公知のカラーファクシミリ装置と同様
に、カラー圧縮データをカラー符号化復号化部48でC
IELABデータに復号→画像メモリ16へ転送→画像
メモリ16内のCIELAB空間のL* 成分を二値化→
画像メモリ16へ転送→画像メモリ16内のデータをM
MR符号化→符号メモリ20へ転送等の一連の処理を画
像メモリ16が空になるまで行い、このような処理を全
てのページの白黒圧縮ファイルの作成処理が完了するま
で行う。
【0077】なお、この場合、画像メモリ16内には、
CIELABデータが存在しているので、この画像メモ
リ16内のCIELAB空間のL* 成分を二値化して画
像メモリ16へ戻した後、画像メモリ16内のデータを
MMR符号化して符号メモリ20へ転送するという処理
を、ステップ126における処理の代わりに行ってもよ
い。
【0078】ステップ128では、前記の如く、白黒通
信を実行し、ステップ130へ進む。
【0079】ステップ130ではISDN回線制御部2
6により回線を切断した後、一連の制御動作を終了す
る。
【0080】以上説明したように、本第1実施例のカラ
ーファクシミリ装置10によると、オペレータによりカ
ラー通信モードが選択され、回線接続後に相手先が白黒
ファクシミリ装置であることが判明した場合は、オペレ
ータにより予め登録されたパラメータ「TXFLAG」
に応じて送信中断又は白黒送信が選択され、実行される
ので、カラー原稿を白黒通信したいと希望するオペレー
タは、「TXFLAG」を予め「1」に設定し、カラー
原稿を白黒通信したくないあるいは白黒通信しても意味
がないと考えるオペレータは、「TXFLAG」を予め
「0」に設定することにより、自らの希望に応じて白黒
通信又は送信中断を選択し実行することができ、便利で
ある。
【0081】これまでの説明から明らかなように、本第
1実施例では、CPU12の機能によって通信選択手
段、判別手段、選択手段が実現されている。
【0082】なお、上記実施例では回線接続後に通信プ
ロトコルを介して得られた情報に基づいて相手先が白黒
ファクシミリ装置であるかカラーファクシミリ装置であ
るかを判別する場合を例示したが、これに代えてDTM
F(押しボタンダイヤル)信号やその他の通信手順信
号、例えば相手先との間にカラー能力有無の判別用の単
一又は複数のトーン信号(例えば、1100Hz,11
00Hzと500Hzの組み合わせ)を定めておき、こ
れに基づいて相手先が白黒ファクシミリ装置であるかカ
ラーファクシミリ装置であるかを判別するようにしても
よい。 《第2実施例》次に、本発明の第2実施例を図8ないし
図9に基づいて説明する。この実施例は、ハード部の構
成は前述した第1実施例と同一なのでハード部について
の説明は省略し、制御プログラムの違いに基づいて生じ
る作用・効果の相違についてのみ説明する。
【0083】この第2実施例における制御プログラム
は、前述した図5のメインルーチンのプログラム中のス
テップ102のカラー又は白黒通信選択のサブルーチン
のみが第1実施例と相違する。
【0084】このサブルーチンのフローチャートが図8
に示されている。前述した図5のステップ100におい
てパラメータ「COLOR」の初期化が終了すると、こ
のサブルーチンがスタートする。
【0085】このサブルーチンでは、ステップ400〜
ステップ412で白黒カラーの判定を行う。本実施例で
は、このステップ400〜ステップ412の処理・判断
により原稿判別手段が実現される。
【0086】ここで、まず、この実施例における白黒カ
ラーの判定原理について詳述する。最初にCIELAB
均等色空間、即ちCIE1976L* * * の均等色
空間について簡単に説明する。
【0087】この色空間を式で表したものが、前述した
式(2)であり、物体色の三刺激値から直接計算するよ
うになっている。式(2)中、L* は明度であり、正確
には、CIE1976 psychometric lightness ,訳し
て心理計測明度である。従って、CIELABでは、a
* ,b* の値によって色度が表現されることになる。
【0088】図9には、CIE1976均等色空間L*
* * によって描かれたマンセル表色系の等ヒュー,
等クロマ曲線が示されている(「色彩光学の基礎」 池
田光男著、発行者:朝倉邦造、発行所:株式会社朝倉書
店、148頁参照)。
【0089】この図は、バリュー(明度)V=5のマン
セル色票の等ヒュー(色相),等クロマ(彩度)の線を
* * 座標上に描いたものである。
【0090】この図において、丸く描かれる等彩度曲線
で囲まれる領域の内側と外側では、明らかに彩度が異な
るので、例えば、a* ,b* の絶対値が共にある一定値
より小さい点は、一番内側の等彩度曲線の内側となり、
この点の彩度は非常に小さいものと考えて差し支えな
い。
【0091】しかるに、白,黒等の無彩色は、彩度を持
たない,即ち彩度が無限小であるから、例えばある画素
のa* の絶対値が1より小さく、b* の絶対値が1より
小さければ、この画素の彩度は極端に小さく、無彩色に
非常に近いと考えても良いこととなる。従って、L*
一定値以上の画素(明度,即ち濃度が一定値以上である
から画の領域の画素)の全てについて検証を行い、a*
及びb* の絶対値が共にある一定値より小さければ、こ
の画像情報は白黒画像であるとみなすのである。このよ
うな原理により、本実施例では、白黒かカラーかの判別
をステップ400〜ステップ412で行うものである。
【0092】まずステップ400でモード設定スイッチ
42をR,G,Bセンサ34とカラーAD変換部38と
を接続するように切り換え、カラー/白黒スキャナー3
0を用いてプリンスキャンをして原稿画像を読み取り、
ステップ402に進んでカラー/白黒スキャナー30を
構成するカラーAD変換部38からのRGBデータを色
変換部32でCIELABデータに変換して画像メモリ
16に格納する。
【0093】次のステップ404で画素のCIELAB
データ中のL* を調べ、ステップ406に進んでそのL
* の値が所定の閾値以上か否かを判定することにより、
その画素が画の領域か地の領域かを判定する。そして、
* の値が閾値より小さい場合,即ち地の領域の場合
は、画素のチェックの必要がないのでステップ412に
ジャンプする。この一方、L* の値が閾値以上の場合,
即ち画の領域の場合は、ステップ408に進んで画素の
CIELABデータ中のa* ,b* をチェックし、ステ
ップ410でa* ,b* の絶対値はともに一定値以下で
あるか否かを判定することにより、白黒データかカラー
データかを判定する。
【0094】これは、CIELAB色空間では、前記の
如く、A(a* ),B(b* )により色度を表現するの
で、L* (濃度情報)が一定値以上の画素のすべてにつ
いてa* 及びb* の絶対値が共に一定値以下ならば、白
黒データであると判定して差し支えないからである。
【0095】ステップ410における判定が否定された
場合には、カラー原稿であるからステップ416に進ん
で、カラー通信を選択した後、このサブルーチンの処理
を終了してメインルーチンのステップ104にリターン
する。一方、ステップ410の判断が肯定された場合
は、ステップ412に進んで全ての画素のa* 及びb*
のチェックが終了したか否かを判断し、この判断が否定
されると、ステップ404に戻って上記処理・判断を繰
り返す。
【0096】このようにして全ての画素のa* 及びb*
のチェックが終了し、ステップ412における判断が肯
定された場合は、白黒原稿であると判断できるのでステ
ップ414に進んで白黒通信を選択した後、メインルー
チンのステップ104にリターンする。
【0097】その後は、第1実施例と同様の処理・判断
が実行される。以上説明した本第2実施例によると、カ
ラー原稿がセットされている場合はカラー通信が自動選
択され、白黒原稿がセットされている場合は白黒通信が
自動選択される。従って、オペレータは通信モードの選
択をする必要がないと共に、原稿が白黒であるにもかか
わらず、オペレータが誤ってカラー通信モードを選択し
たためにカラー符号化が行われデータ処理時間が不必要
に増加する等の不都合な事態を回避することができる。
【0098】また、カラー通信が自動選択された場合に
おいて、回線接続後に相手先が白黒ファクシミリ装置で
あることが判明した場合は、オペレータにより予め登録
されたパラメータ「TXFLAG」に応じて送信中断又
は白黒送信が選択され、実行されるので、カラー原稿を
白黒通信したいと希望するオペレータは、「TXFLA
G」を予め「1」に設定し、カラー原稿を白黒通信した
くないあるいは白黒通信しても意味がないと考えるオペ
レータは、「TXFLAG」を予め「0」に設定するこ
とにより、自らの希望に応じて白黒通信又は送信中断を
選択し実行することができる。
【0099】これまでの説明から明らかなように、本第
2実施例では、他の通信選択手段、判別手段、選択手
段、及び原稿判別手段がCPU12の機能によって実現
されている。なお、上記第2実施例では、原稿の白黒カ
ラー判定をCPU12の制御ルーチンにより実現する場
合を例示したが、例えば、これを原稿判別部とでも称す
るハード・モジュールにより行わせることも可能であ
る。かかる場合には、白黒との判定に対しては、「1」
をCPU12に通知し、カラー判定に対しては、「0」
をCPU12に通知する等、原稿判別部の判定の結果が
CPU12に通知されるようにしておけば良い。この白
黒カラーの判定は、CIELUV等を用いても可能であ
ると思われる。 《第3実施例》次に、本発明の第3実施例を図10に基
づいて説明する。この実施例は、ハード部の構成は前述
した第1実施例と同一なのでハード部についての説明は
省略し、CPU12の制御プログラムの違いに基づいて
生じる作用・効果の相違についてのみ説明する。
【0100】この第3実施例における制御プログラム
は、前述した図5のメインルーチンのプログラム中のス
テップ122の送信中断又は白黒通信選択処理のサブル
ーチンのみが第1実施例と相違する。
【0101】このサブルーチンのフローチャートが図1
0に示されている。前述した図5のステップ100〜ス
テップ118の処理・判断が行われた後、ステップ11
8の判断が否定されると、このサブルーチンがスタート
する。
【0102】このサブルーチンではステップ500で液
晶パネル24に送信中断するか白黒通信するかの選択を
促す旨のメッセージ、例えば、「相手機が白黒FAXで
す白黒通信するときはSTART 送信中断するときは
STOP を押してください」を表示する。このメッセ
ージが液晶パネル24に表示された状態が、図11に示
されている。
【0103】次のステップ502〜504でSTART
キー又はSTOPキーの何れかが押下されるの待ち、オ
ペレーターによりSTARTキーが押下された場合には
ステップ506に進んで白黒通信を選択し、STOPキ
ーが押下された場合には、ステップ508に進んで送信
中断を選択する。
【0104】その後、メインルーチンのステップ124
に戻り、以後第1実施例と同様の処理・判断がなされ
る。
【0105】以上説明した第3実施例によると、カラー
通信モードが選択され、回線接続後に相手先が白黒ファ
クシミリ装置であることが判明した場合、液晶パネル2
4に表示された「相手機が白黒FAXです 白黒通信す
るときはSTART 送信中断するときはSRTOP
を押してください」というメッセージを見て、オペレー
タは、白黒通信をしたい場合はSTARTキーを押下
し、送信を中断したい場合はSTOPキーが押下すれ
ば、そのような処理が実行されるので、その都度オペレ
ータは自己の希望により、白黒通信、送信中断を選択で
き、第1,第2実施例に比較してもより一層便利にな
る。
【0106】これまでの説明から明らかなように、本第
3実施例では、通信選択手段、判別手段、表示制御手
段、他の選択手段がCPU12の機能によって実現され
ている。
【0107】なお、液晶パネル24に表示されたメッセ
ージは図11に示されるものに限られるものではなく、
単に「相手機が白黒です。どうしますか?」というよう
なメッセージでも良く、表示手段も液晶パネル24に限
られるものでなく、音声合成LSI等により上記と同内
容の選択を促す旨のメッセージを音声により発生するよ
うな表示手段でもよく、あるいは単に警告ランプを用い
て表示手段を構成し、この警告ランプをカラー通信モー
ドが選択され、回線接続後に相手先が白黒ファクシミリ
装置であることが判明した場合にのみ点灯するような構
成にしてもよいことは勿論である。
【0108】なお、前述した図5のメインルーチンにお
いて、ステップ102で図8のサブルーチンを用い、且
つステップ122で図10のサブルーチンを用いるよう
にしても良い。このようにすれば、前述した第2,第3
実施例の両者のメリットを同時に得ることができる。即
ち、カラー原稿がセットされている場合はカラー通信が
選択され、白黒原稿がセットされている場合は白黒通信
が自動選択されるので、通信モードの選択操作が不要
で、原稿が白黒であるにもかかわらず、オペレータが誤
ってカラー通信モードを選択したためにカラー符号化が
行われデータ処理時間が不必要に増加する等の不都合な
事態を回避することができる。これと共に、カラー通信
モードが選択され且つ回線接続後に相手先が白黒ファク
シミリ装置であることが判明した場合、液晶パネル24
に表示されたメッセージを見てオペレータは白黒通信を
したい場合はSTARTキーを押下し、送信を中断した
い場合はSTOPキーが押下すれば、そのような処理が
実行されるので、その都度オペレータは自己の希望によ
り、白黒通信、送信中断を選択でき、上記第1,第2,
及び第3実施例に比較しても一層使いやすくなる。
【0109】なお、上記第1ないし第3実施例では、説
明の複雑化を避けるため、DMAコントローラによるダ
イレクトメモリアクセスを使用しない場合を例示した
が、処理時間の短縮化を図るという意味では、DMAコ
ントローラによるDMA転送処理を行うことが好まし
い。かかる場合には、例えば、以下の〜のようなデ
ータ転送処理をDMAコントローラにより行うことが望
ましい。 画像メモリ16→色変換部32→画像メモリ16 白黒/カラースキャナー30→色変換部32→画像メ
モリ16 色変換部32→カラー符号化復号化部48 色変換部32→白黒符号化復号化部50 カラー符号化復号化部48→色変換部32 白黒符号化復号化部50→色変換部32
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
選択手段では、通信選択手段によりカラー送信が選択さ
れ且つ判別手段により相手先が白黒ファクシミリ装置で
あると判別された場合は所定の選択情報に基づいて送信
を中断するか白黒通信するかを選択するので、例えば所
定の選択情報として送信先の電話番号を使用して通信時
間の掛かる遠距離は送信中断を選択し、通信時間のあま
りかからない中・近距離は白黒通信を選択する等、オペ
レータの意思を反映させることができるので、従来のよ
うにオペレータの意思とは無関係に送信が中断された
り、白黒通信が実行されたりするという事態を防止する
ことができ、これにより、回線接続後に相手先が白黒フ
ァクシミリ装置であった場合に、オペレータが自己の希
望に応じて送信を中断するか白黒通信するかを選択する
ことができるという従来にない優れた効果がある。
【0111】特に、請求項2記載のカラーファクシミリ
装置によれば、相手先が白黒ファクシミリ装置である場
合に、送信を中断したいオペレータは予め送信中断を選
択する旨の選択情報を登録し、白黒通信を実行したいオ
ペレータは予め白黒通信を選択する旨の選択情報を登録
することにより、相手先の遠近等に拘束されることはな
く、より広い範囲で自己の考えに従って送信を中断する
か白黒通信するかを選択することができる。
【0112】また、請求項3記載のカラーファクシミリ
装置によれば、オペレータが、表示手段の表示内容を見
て送信を中断したければ送信中断を選択するように、白
黒通信を実行したければ白黒通信を選択するように、入
力手段により指示することができるので、一定の基準に
拘束されることなく、回線接続後に白黒ファクシミリ装
置であることが判明した場合にその都度任意にオペレー
タは送信中断を選択したり、白黒通信を選択したりする
ことができるのでより一層便利である。
【0113】更に、請求項4記載のカラーファクシミリ
装置によれば、オペレータが送信指示を入力手段から入
力するだけで、原稿が白黒であれば白黒通信が選択さ
れ、原稿がカラー原稿であればカラー通信が選択される
ので、オペレータは通信モードの選択を指示する必要が
なく、一層操作性が良好になると共に、原稿が白黒であ
るにのかかわらず、誤ってカラー通信モードを選択して
も白黒通信が実行されるので、不必要にデータ処理時間
が増加したりメモリ使用効率が低下したりするという不
都合を防止するコトができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るカラーファクシミリ装置の主
要部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の読み取り手段の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図1の符号化復号化部の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1のパネルの一部を示す図である。
【図5】第1実施例におけるCPUの送信時の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
【図6】図5のカラー又は白黒通信選択のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図7】図5の送信中断又は白黒通信選択処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図8】第2実施例におけるCPUの送信時の制御プロ
グラムの主要部を示す図であって、カラー又は白黒通信
選択のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第2実施例における原稿の白黒カラー判別の原
理を説明するための線図である。
【図10】第3実施例におけるCPUの送信時の制御プ
ログラムの主要部を示す図であって、送信中断又は白黒
通信選択処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図11】パネル上の液晶パネルに表示された白黒通信
又は送信中断の選択を促す旨のメッセージの一例を示す
図である。
【符号の説明】
10 カラーファクシミリ装置 12 CPU(通信選択手段、他の通信選択手段、判別
手段、選択手段、他の選択手段、制御手段、原稿判別手
段) 14 読み取り手段 22 コントロールパネル(入力手段) 24 表示手段(液晶パネル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折田 克彦 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータが各種指示を入力する入力手
    段と、 前記入力手段から入力された通信モードの選択指示に基
    づいて回線接続前にカラー送信するか白黒送信するかを
    選択する通信選択手段と、 回線接続後に通信手順信号を介して入手した情報に基づ
    いて相手先が白黒ファクシミリ装置であるかカラーファ
    クシミリ装置であるかを判別する判別手段と、 前記通信選択手段によりカラー送信が選択され且つ前記
    判別手段により相手先が白黒ファクシミリ装置であると
    判別された場合は所定の選択情報に基づいて送信を中断
    するか白黒通信するかを選択する選択手段と、 前記選択手段の選択結果に応じて送信を中断し又は白黒
    通信を実行する制御手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段が、前記通信選択手段によ
    りカラー送信が選択され且つ前記判別手段により相手先
    が白黒ファクシミリ装置であると判別された場合にオペ
    レーターによりあらかじめ登録された選択情報に基づい
    て送信を中断するか白黒通信するかを選択する手段であ
    ることを特徴とした請求項1記載のカラーファクシミリ
    装置。
  3. 【請求項3】 オペレータが各種指示を入力する入力手
    段と、 オペレータに対し各種表示を行う表示手段と、 前記入力手段から入力された通信モードの選択指示に基
    づいて回線接続前にカラー送信するか白黒送信するかを
    選択する通信選択手段と、 回線接続後に通信手順信号を介して入手した情報に基づ
    いて相手先が白黒ファクシミリ装置であるかカラーファ
    クシミリ装置であるかを判別する判別手段と、 前記通信選択手段によりカラー送信が選択され且つ前記
    判別手段により相手先が白黒ファクシミリであると判断
    された場合に、送信を中断するか白黒通信するかを選択
    するよう促すメッセージを前記表示手段に表示する表示
    制御手段と、 前記入力手段から入力された選択情報に応じて送信を中
    断するか白黒通信するかを選択する他の選択手段と、 前記他の選択手段の選択結果に応じて送信を中断し又は
    白黒通信を実行する制御手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 オペレータが各種指示を入力する入力手
    段と、 前記入力手段から送信指示が入力されると原稿を読み取
    り画像データを出力する読み取り手段と、 前記読み取り手段からの画像データに基づいて原稿がカ
    ラーか白黒かを判別する原稿判別手段と、 前記原稿判別手段の判別結果に応じて回線接続前にカラ
    ー送信するか白黒送信するかを選択する他の通信選択手
    段と、 回線接続後に通信手順信号を介して入手した情報に基づ
    いて相手先が白黒ファクシミリ装置であるかカラーファ
    クシミリ装置であるかを判別する判別手段と、 前記他の通信選択手段によりカラー送信が選択され且つ
    前記判別手段により相手先が白黒ファクシミリ装置であ
    ると判別された場合は所定の選択情報に基づいて送信を
    中断するか白黒通信するかを選択する選択手段と、 前記選択手段の選択結果に応じて送信を中断し又は白黒
    通信を実行する制御手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005504655A (ja) * 2001-10-04 2005-02-17 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インクジェット印刷

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005504655A (ja) * 2001-10-04 2005-02-17 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インクジェット印刷

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