JPH07298069A - カラーファクシミリ装置 - Google Patents

カラーファクシミリ装置

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Publication number
JPH07298069A
JPH07298069A JP6089487A JP8948794A JPH07298069A JP H07298069 A JPH07298069 A JP H07298069A JP 6089487 A JP6089487 A JP 6089487A JP 8948794 A JP8948794 A JP 8948794A JP H07298069 A JPH07298069 A JP H07298069A
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JP
Japan
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color
transmission
image information
input
comment
Prior art date
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Pending
Application number
JP6089487A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Soichiro Tominaga
聡一郎 富永
Masahiko Katsurabayashi
正彦 桂林
Katsuhiko Orita
克彦 折田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6089487A priority Critical patent/JPH07298069A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 宛て先毎に宛先名やコメントに別々の色を付
加して受信側の識別性の向上を図る。 【構成】 パネル22から短縮番号と共に登録指示が入
力されると、CPU12では、登録指示に応じてコメン
トや宛名等及びその色を短縮番号に対応付けて短縮ダイ
ヤル記憶部28に登録する。送信時に、パネル22から
登録された短縮番号が入力されると、スキャナー14で
は、送信原稿を複数の色成分に分解して読み取り、符号
化復号化部18によって読み取りデータが圧縮符号化情
報に変換される。ここで、パネル22から短縮番号と共
にコメント等の付加要求が入力されている場合には、C
PU12では入力された短縮番号に対応づけて登録され
た色で付加画像情報を生成すると共にこの付加画像情報
を圧縮符号化情報に付加した送信画像情報を生成し、通
信回線を介して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーファクシミリ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時における高度情報化社会では、パー
ソナルコンピュータ等の他の情報処理装置と同様にファ
クシミリ装置の普及も著しく、ファクシミリ装置は、今
や企業のみでなく、家庭においても必需品とまで言える
ようになった。
【0003】また、近年における技術革新により、ファ
クシミリ装置も白黒原稿のみでなくカラー原稿画像を送
受信可能なカラーファクシミ装置が、種々開発されてお
り、今や短縮ダイヤルによる一括呼出し機能を備えたカ
ラーファクシミ装置も珍しいものではなくなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラーファクシミリ装置にあっては、送信画像情報に付
加される送信ヘッダー部に含まれる宛先やコメント等は
依然として黒で印字されていることから、識別性が不十
分であった。このため、誰宛に送られているのか、また
緊急に届ける必要があるのかどうかといったことを、受
信側で即座に判別することができず、カラー情報を送受
信できるというカラーファクシミリ装置の利点を十分に
活用しているとは言えなかった。
【0005】また、現時点の技術レベルから考えれば、
送信時に入力装置からの指示により原稿のある指定領域
内の文字に色を付加する機能を装置に持たせることは可
能であると思われるが、かかる場合には、たくさんの宛
先があったり、また定形のコメントを宛て先別に別々の
色付けをするには、送信の都度その色付けのための操作
を人手により行う必要があり、送信時の操作が煩雑とな
るという不都合を有している。
【0006】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的は、送信時の操作性が良好で、且つ宛て先
毎に宛先名やコメントに別々の色を付加して受信側の識
別性の向上を図ることができるカラーファクシミリ装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
短縮番号登録部に登録された短縮番号による一括呼出し
機能を備えたカラーファクシミリ装置であって、オペレ
ータが短縮番号,相手先電話番号及び各種指示を入力す
る入力手段と、前記入力手段から短縮番号が入力された
場合に、送信原稿を複数の色成分に分解して読み取る読
み取り手段と、前記読み取り手段からのデータを圧縮符
号化情報に変換する符号化手段と、前記入力手段からの
短縮番号と共に入力された登録指示に応じてコメントや
宛名等の付加情報及びその色を前記短縮番号に対応付け
て前記短縮番号登録部に登録する登録制御手段と、送信
蓄積時に前記入力手段から短縮番号と共にコメント等の
付加情報の付加要求が入力された場合に、入力された短
縮番号に対応づけて登録された色で付加画像情報を生成
すると共にこの付加画像情報を前記圧縮符号化情報に付
加した送信画像情報生成する付加画像情報生成手段と、
送信蓄積時に前記送信画像情報が生成された場合には当
該送信画像情報を通信回線を介して送信し、前記送信画
像情報が生成されない場合には前記圧縮符号化情報を通
信回線を介して送信する送信手段と、を有する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記付加画像情報生成
手段が、送信蓄積時にコメント等の付加情報の付加要求
と共に当該付加情報の色指定指示が前記入力手段から入
力された場合にはその指定された色で付加画像情報を生
成し、色指定指示が入力されない場合には入力された短
縮番号に対応づけて登録された色で付加画像情報を生成
し、当該付加画像情報を前記圧縮符号化情報に付加した
送信画像情報生成することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記登録制御手段が、
登録指示によりコメントや宛名等の付加情報の色が指定
された場合はその色を、色が指定されなかった場合に
は、予め定めた色を前記短縮番号登録部に登録すること
を特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、オペレータが各種
指示を入力する入力手段と、前記入力手段から送信指示
が入力された場合に、送信原稿を複数の色成分に分解し
て読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段からのデ
ータを圧縮符号化情報に変換する符号化手段と、送信シ
ートの色が登録された送信シート指定色登録手段と、送
信蓄積時に前記入力手段からの送信シートの作成指示に
応じて前記登録された色で送信シートの画像情報を作成
する送信シート作成手段と、前記作成された送信シート
の画像情報を前記圧縮符号化情報と共に通信回線を介し
て送信する送信手段と、を有する。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記送信シート作成手
段が、送信蓄積時に前記入力手段からの送信シート作成
指示により色指定がなされた場合にはその指定された色
で送信シートの画像情報を作成し、色指定がなされない
場合には、前記登録された色で送信シートの画像情報を
作成することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、オペレータが各種
指示を入力する入力手段と、マーカ領域の色付けに用い
る色が登録されたマーカ領域色付け色登録手段と、前記
入力手段から送信指示が入力された場合に、送信原稿を
複数の色成分に分解して読み取る読み取り手段と、前記
読み取り手段からのデータに基づきマーカ領域の有無を
検出する検出手段と、この検出手段によりマーカ領域が
検出された場合には、前記読み取り手段からのデータの
マーカ領域部分を前記登録された色に変換する色変換手
段と、色変換後のデータを圧縮符号化情報に変換する符
号化手段と、前記圧縮符号化情報を通信回線を介して送
信する送信手段と、を有する。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記色変換手段が、前
記入力手段からマーカ領域の色指定がなされた場合には
前記読み取り手段からのデータのマーカ領域部分をその
指定された色に変換し、色指定がなされない場合には前
記読み取り手段からのデータのマーカ領域部分を前記登
録された色に変換することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載のカラーファクシミリ装置によれ
ば、入力手段から短縮番号と共に登録指示が入力される
と、登録制御手段では、登録指示に応じてコメントや宛
名等の付加情報及びその色を前記短縮番号に対応付けて
前記短縮番号登録部に登録する。
【0015】オペレータが送信のため、入力手段から短
縮番号登録部に登録された短縮番号を入力すると、読み
取り手段では、送信原稿を複数の色成分に分解して読み
取る。符号化手段では、この読み取り手段からのデータ
を圧縮符号化情報に変換する。また、短縮番号に対応す
る電話番号の相手先が一括呼出し機能により呼び出され
回線が接続される。
【0016】この場合において、入力手段から短縮番号
と共にコメント等の付加情報の付加要求が入力されてい
る場合には、付加画像情報生成手段では入力された短縮
番号に対応づけて登録された色で付加画像情報を生成す
ると共にこの付加画像情報を圧縮符号化情報に付加した
送信画像情報を生成する。送信手段では、送信画像情報
を通信回線を介して送信する。
【0017】これによれば、送信時に、オペレータが短
縮番号の入力とコメント等の付加情報の付加要求をする
だけで短縮番号登録部に登録された指定色でコメント等
の色付けが行われる。
【0018】請求項2記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、付加画像情報生成手段が、送信蓄積時にコメン
ト等の付加情報の付加要求と共に当該付加情報の色指定
指示が入力手段から入力された場合にはその指定された
色で付加画像情報を生成すると共にこの付加画像情報を
圧縮符号化情報に付加した送信画像情報生成する。送信
手段では、送信画像情報を通信回線を介して送信する。
【0019】この一方、送信蓄積時に入力手段から付加
情報の色指定の入力がなく、短縮番号と共にコメント等
の付加情報の付加要求が入力されている場合には、付加
画像情報生成手段では入力された短縮番号に対応づけて
登録された色で付加画像情報を生成すると共にこの付加
画像情報を圧縮符号化情報に付加した送信画像情報を生
成する。送信手段では、送信画像情報を通信回線を介し
て送信する。
【0020】これによれば、送信時に、オペレータが短
縮番号の入力とコメント等の付加情報の付加要求をする
だけで短縮番号登録部に登録された指定色でコメント等
の色付けが行われ、短縮番号の入力とコメント等の付加
情報の付加要求に加えて当該付加情報の色指定をも行え
ば、宛名やコメント等個別に色付けが行われる。
【0021】請求項3記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、登録制御手段が、登録指示によりコメントや宛
名等の付加情報の色が指定された場合はその色を、色が
指定されなかった場合には、予め定めた色を短縮番号登
録部に登録する。
【0022】これによれば、オペレータはコメントや宛
名等を短縮番号登録部へ登録するに際し、色を指定しな
いでも予め定めた色が登録される。
【0023】請求項4記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段から送信指示が入力された場合に、読
み取り手段では送信原稿を複数の色成分に分解して読み
取り、この読み取り手段からのデータが符号化手段で圧
縮符号化情報に変換される。
【0024】この場合において、入力手段から送信シー
トの作成指示があれば、送信シート作成手段では、登録
された色で送信シートの画像情報を作成する。送信手段
では、作成された送信シートの情報を圧縮符号化情報と
共に通信回線を介して送信する。
【0025】これによれば、送信時にオペレターが送信
シートの作成を指示するだけで、登録された色に自動的
に着色された送信シートが作成される。
【0026】請求項5記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信シート作成手段では送信蓄積時に入力手段
から送信シートの色指定がなされた場合にはその指定さ
れた色で送信シートの画像情報を作成し、色指定がなさ
れない場合には、登録された色で送信シートの画像情報
を作成する。送信手段では、作成された送信シートの画
像情報を圧縮符号化情報と共に通信回線を介して送信す
る。
【0027】これによれば、送信時にオペレータが送信
シートの作成指示と共に色を指定すれば、その色の送信
シートの画像情報が作成され、送信シートの作成だけを
指示すれば、登録された色で送信シートの画像情報が作
成される。
【0028】請求項6記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段から送信指示が入力された場合、読み
取り手段では送信原稿を複数の色成分に分解して読み取
る。検出手段ではこの読み取り手段からのデータに基づ
きマーカ領域の有無を検出する。
【0029】この検出手段によりマーカ領域が検出され
た場合には、色変換手段では読み取り手段からのデータ
のマーカ領域部分を登録された色に変換する。この色変
換後のデータが符号化手段で圧縮符号化情報に変換さ
れ、送信手段により圧縮符号化情報が通信回線を介して
送信される。
【0030】これによれば、原稿読み取り時にマーカ領
域が検出されると、そのマーカ領域が登録された色に変
換される。
【0031】請求項7記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、検出手段によりマーカ領域が検出された場合に
は、色変換手段では入力手段からマーカ領域の色指定が
なされた場合には読み取り手段からのデータのマーカ領
域部分をその指定された色に変換し、色指定がなされな
い場合には、読み取り手段からのデータのマーカ領域部
分を登録された色に変換する。
【0032】これによれば、送信時にオペレータがマー
カ領域の色付けに用いる色を指定すれば、マーカ領域が
検出された場合にその指定した色でマーカ領域の色付け
が行われ、指定しなければ、マーカ領域が検出された場
合に登録した色で色付けが行われる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図12
に基づいて説明する。
【0034】図1には、一実施例に係るカラーファクシ
ミリ装置10の主要部の構成が概略的に示されている。
【0035】このカラーファクシミリ装置10は、CP
U12と、ROM13と、読み取り手段としてのカラー
/白黒スキャナー14と、RAM15と、画像メモリ1
6と、色変換部17と、符号化手段としての符号化復号
化部18と、符号メモリ20と、入力手段としてのパネ
ル22と、G3回線制御部24と、ISDN回線制御部
26と、短縮番号記憶部としての短縮ダイヤル記憶部2
8と、文字発生部30と、を有している。
【0036】CPU12を除く前記各構成部は、システ
ムバスを介してCPU12に接続されている。なお、図
示は省略したが、プリント出力手段としてのカラープリ
ンタがシステムバスを介してCPU12に接続されてい
る。
【0037】ここで、各部の構成について更に詳述する
と、CPU12は、本装置の心臓部で、前記各構成部の
ジョブの流れを管理すると共に、装置全体を制御するプ
ロセッサである。
【0038】ROM13は、後述するフローチャートに
対応する制御プログラム等が格納されている。
【0039】RAM15は、ワークエリアとして機能す
るメモリで、本実施例では、一時記憶領域、コメントの
登録領域、コメント色の登録領域、デフォルト色の格納
領域、指定色の格納領域、マーカ領域の色付け色の格納
領域、送信ヘッダの色の格納領域等が設けられている。
【0040】カラー/白黒スキャナー14は、図2に示
されるように、原稿をR、G、B三原色の色信号で読み
取る赤、緑、青各センサから成るR,G,Bセンサ34
と、原稿を色の濃淡で読み取る黒センサ36と、これら
のセンサ34,36に対応して設けられたカラーAD変
換部38と、白黒二値AD変換部40と、を備えてい
る。更に、このカラー/白黒スキャナー14には、モー
ド切り換えスイッチ42が設けられており、このモード
切り換えスイッチ42により、黒センサ36と白黒二値
AD変換部40とを接続する白黒読み取りモードと、
R,G,Bセンサ34とカラーAD変換部38とを接続
するカラー読み取りモードとが選択可能になっている。
【0041】色変換部17は、図2に示されるように、
色空間をRGBからCIELABへ変換する機能部であ
るRGB/CIELAB色変換部42と、CIELAB
からYMCへ変換する機能部であるCIELAB/YM
C色変換部44と、YMCから色の濃淡Kを作成する機
能部であるYMC/K色変換部46の3部分から構成さ
れている。ここで、CIELABとは、CIE(国際照
明学会)で定めた「色空間の表現法」を意味し、周知の
ものである。
【0042】これを更に詳述すると、RGB/CIEL
AB色変換部42は、(R,G,B)→(X,Y,Z)
変換を後述する式(1)にて行ない、続いて(X,Y,
Z)→(L* ,a* ,b* )変換を後述する式(2)に
て行うH/W回路である。
【0043】
【数1】
【0044】ここで使用している係数はCIE RGB
からの変換時のものであり、実際にはカラー/白黒スキ
ャナー14のランプ光の周波数特性や、センサの感度等
によって実験的に求められるものである。
【0045】CIELAB/YMC色変換部44は、
(L* ,a* ,b* )→(Y,M,C)変換をルックア
ップテーブル(LUT)によるテーブル参照等により実
現するH/W回路である。ルックアップテーブルでは、
使用されるカラートナー、カラープリンタの種類等に応
じて実験的に算出されるパラメータが用いられるので、
ここではその詳細についての説明は省略する。
【0046】YMC/K色変換部46は、インクやトナ
ーの消費削減、色再現範囲の拡大(黒の再現性向上)等
を目的として、Y,M,C成分に係数を乗じて加算する
ことによりK生成を行う部分である。
【0047】画像メモリ16は、複数色の色信号を、1
色1ドット当り8ビットのデータレングスでそれぞれ独
立して1ページ分格納できるページメモリである。
【0048】前記符号化復号化部18は、カラー符号化
復号化部48と白黒符号化復号化部50とから構成され
ている。図3には、この符号化復号化部18の機能ブロ
ックが示されている。
【0049】カラー符号化復号化部48は色変換部3
2、あるいは画像メモリ16から出力されるデータをA
DCT(Adaptive Descrete Cosine Transform)方式で
符号化する機能、とADCT方式で符号化された符号メ
モリ20内の圧縮データを画像メモリ16上に複号化す
る機能、とを備えている。前記ADCT方式とは、JP
EG(Joint Photographic Expert Group )標準方式に
採用されているカラーデータ圧縮方式の一つをいう。
【0050】ここで、カラー符号化復号化部48のカラ
ー符号化の流れと共にカラー符号化に関連する構成部分
を図3に基づいて説明する。
【0051】8ラインバッファ52は、1ドットにつき
8ビットの諧調を持つカラー画像データを8ライン分格
納できるメモリである。
【0052】BLOCK化部54は8ラインバッファ5
2内の画像データを順次「縦8画素*横8画素のブロッ
ク」として切り出し、直交変換部56へ書き込む回路で
ある。
【0053】直交変換部56は、BLOCK化部54か
ら入力されたデータをDCT(Discrete Cosine Transf
orm )変換する回路で、ブロックの第(j,k)番目の
画素値をf(j,k)、変換係数の第(u,v)番目の
要素をF(u,v)とすると、DCT変換は次式で定義
され、その結果として64個の変換係数が得られる。
【0054】
【数2】
【0055】直交変換部56で得られた64個の変換係
数は量子化部58へ出力される。量子化部58は、直交
変換部56から入力された64個の変換係数に対して6
4個の量子化ステップ値により、それぞれの変換係数を
割り四捨五入する。例えば、変換係数の第(u,v)番
目の要素がF(u,v)、量子化ステップ値の第(u,
v)番目の要素がQ(u,v)の場合、第(u,v)番
目の量子化インデックスI(u,v)は以下のようにな
る。
【0056】
【数3】
【0057】但し、roundは最も近い整数への整数
化を意味する。量子化部58で得られた[8*8]のD
CT係数データはハフマン符号化部60へ出力される。
【0058】ハフマン符号化部60は、量子化部58か
ら入力された[8*8]のDCT係数データに対して、
水平、垂直各周波数成分の高い順にジグザグスキャン
し、予め準備されているハフマンテーブルを用いて符号
化を行い、符号データ(符号化情報)を符号メモリ20
へ出力する。
【0059】次にカラー符号化復号化部48のカラー復
号化の流れと共にカラー復号化に関連する構成部分を図
3に基づいて説明する。
【0060】ハフマン復号化部62は、符号メモリ20
から入力されたADCT方式で符号化されているデータ
を受け取り、符号化時に使用されたものと同じハフマン
テーブルを用いて複号化を行い、複号化されたデータを
逆量子化部64へ出力する。
【0061】逆量子化部64は、DCT係数データを量
子化したときに使用されたものと同じ64個の量子化ス
テップ値を用いて、ハフマン復号化部62から入力され
たデータを逆量子化し、逆直交変換部66へ書き込む回
路である。
【0062】逆直交変換部66は逆量子化部64から入
力されたデータを逆DCT変換する回路で、あるブロッ
クの第(j,k)番目の画素値をf(j,k)、変換係
数の第(u,v)番目の要素をF(u,v)とすると、
逆DCT変換は次式で定義され、その結果として64個
の画素値が得られる。
【0063】
【数4】
【0064】逆直交変換部66で得られた64個の画素
値は逆BLOCK化部68へ出力される。
【0065】逆BLOCK化部68は、逆直交変換部6
6から入力された64個の画素値を「縦8画素*横8画
素のブロック」に構築し、8ラインバッファ52へ書き
込む機能を有する。なお、本実施例では、CPU12に
より、8ラインバッファ52と、画像メモリ16あるい
は色変換部32との間のデータのやりとりが行われる
が、これをDMAコントローラにより行うようにしても
良いことは勿論である。
【0066】前記白黒符号化復号化部50は、図3に示
されるように、色変換部32、あるいは画像メモリ16
から出力される白黒二値イメージデータをMH,MR,
MMR方式で符号化したり、あるいはCIELABデー
タ中のL* のみをJPEG圧縮符号化するで符号化する
白黒符号化部70と、MH,MR,MMRで方式で符号
化され、あるいはJPEG圧縮符号化された符号メモリ
20内の圧縮データを画像メモリ16上に複号化する機
能部である白黒復号化部72とを備えている。
【0067】符号メモリ20は、カラー圧縮データファ
イルおよび白黒圧縮データファイルを格納するメモリで
ある。
【0068】パネル22は、オペレータからの指示を受
け付けたり、各種表示を行うためのもので、このパネル
22には、オペレータにより操作される複数のキー、例
えば、送信キー、コメントの登録開始キー、コメントの
登録終了キー、デフォルト色の登録指示キー、短縮番号
の登録開始キー、短縮番号の登録終了キー、数値入力の
ためのテンキー、短縮番号キー等の種々の指示キーと、
複数の選択キー(これは、後述する短縮ダイヤル記憶部
28に予め記憶されている種々の色変換パターンを選択
するためのキーである)等とディスプレイ装置(いずれ
も図示省略)とが設けられている。
【0069】G3回線制御部24は、アナログ回線を制
御するモジュールでITU−T(電気通信標準セクタ)
のG3規格に基づいての通信手順を行う。このG3回線
制御部24は、モデム、NCUなどから構成される。
【0070】ISDN回線制御部26は、ディジタル回
線を制御するモジュールでCCITTのG4規格に基づ
いての通信手順を行う。
【0071】これらG3回線制御部24及びISDN回
線制御部26は、符号メモリ20に蓄積された画情報
(符号化情報)を送信したり、あるいは画情報を受信す
るための回線の制御を行う。
【0072】短縮ダイヤル記憶部28は、短縮番号、送
信先の電話番号、コメント番号、コメント色、宛先、宛
先色、送信シートの内容、送信シートの指定色、マーカ
領域の指定色、その他回線種別等が格納される領域で、
CPUによりアクセスが可能なメモリにより構成されて
いる。短縮ダイヤル記憶部の内容が図5に示されてい
る。この図において、左端の短縮No1には1(10進)
が、No2には2(10進)が、……、NoNにはN(10
進)が格納されている。また、電話番号には、オペレー
タのテンキー操作に応じてそれぞれの送信先の電話番号
がアスキー・コードにて登録されるようになっている。
また、その他のエリアには、オペレータのキー操作に応
じてそれぞれの情報が登録されるようになっている。こ
の登録についての具体的方法は、後述する。
【0073】前記文字発生部30は、フォントを内蔵す
るとと共に、各種の色変換パターンンが格納されてい
る。
【0074】ここで、本実施例における色変換パターン
について説明しておく。最初にCIELAB均等色空
間、即ちCIE1976L* * * の均等色空間につ
いて簡単に説明する。
【0075】この色空間を式で表したものが、前述した
式(2)であり、物体色の三刺激値から直接計算するよ
うになっている。式(2)中、L* は明度であり、正確
には、CIE1976 psychometric lightness ,訳し
て心理計測明度である。従って、CIELABでは、a
* ,b* の値によって色度が表現されることになる。
【0076】図4には、CIE1976均等色空間L*
* * によって描かれたマンセル表色系の等色相,等
彩度曲線が示されている(「色彩光学の基礎」 池田光
男著、発行者:朝倉邦造、発行所:株式会社朝倉書店、
148頁参照)。
【0077】この図は、バリューV=5のマンセル色票
の等色相,等彩度の線をa* * 座標上に描いたもので
ある。この図に示されるように、例えば、ある画素のa
* が−90、b* が25ならば、この画素は緑色である
ことが分かる。本実施例では、文字発生部30内には、
例えば、緑色の色変換パターンとして(a* =−90、
* =25)が予め登録されているのである。他の色に
ついても対応するa*,b* の値が変換パターンとして
文字発生部30内に格納されている。
【0078】本実施例では、文字発生部30は、CPU
12の指示に応じて指示されたフォント及び色の色変換
パターンを用いてコメント、あるいは宛先等の付加情報
を作成しこれに色付けを行う機能を有している。また、
この文字発生部30は、CPU12の指示に応じて指示
された色の送信シートの情報を作成する機能をも有して
いる。
【0079】次に、上述のようにして構成されたファク
シミリ装置10の作用を図6ないし図12のCPU12
の主要な制御プログラムを示すフローチャートに基づい
て説明する。
【0080】まず、コメント色の登録ルーチンについ
て、図6のフローチャートに沿って説明する。
【0081】このフローチャートは、オペレータによ
り、図示しないコメントの登録開始キーが押下されたと
きに、スタートする。
【0082】まず、ステップ100でデフォルト色の登
録指示がなされているか否かを判断する。この場合、オ
ペレータによりパネル22上のデフォルト色の登録指示
キーが押下されると共に、いずれかの色選択キーが押下
されている場合には、このデフォルト色の登録指示とそ
の色の情報がRAM15内の一時記憶領域に格納されて
いるので、このステップ100の判断は肯定され、ステ
ップ106に移行して指定された色(選択された色)の
情報をデフォルト色としてRAM15内のデフォルト色
の格納領域に格納する。
【0083】この一方、デフォルト色の登録指示がなさ
れていない場合には、ステップ102に進んで一定時間
経過したか否かを図示しないタイマーに基づき判断す
る。一定時間経過していない場合には、ステップ100
に戻り、ステップ100→ステップ102を繰り返すこ
とにより、一定時間経過するのを待つ。そして、一定時
間経過してステップ102の判断が肯定された場合に
は、ステップ104に進んでRAM15内のデフォルト
色の格納領域にデフォルト色として予め定めた色(ここ
では黒)の情報を格納する。
【0084】ステップ108ではコメントが入力された
か否かを判断する。この場合において、パネル22から
の文字入力によりコメントが入力されている場合には、
ステップ108における判断が肯定され、ステップ11
2に移行してそのコメントをコメント番号(このコメン
ト番号は最初は1、順次1インクリメントされる)と共
にRAM15のコメントの登録領域に登録した後、ステ
ップ114に進む。ステップ114では、コメント色の
指定がなされているか否かを判断する。この場合、オペ
レータにより文字入力と共にパネル22上の何れかの色
選択キーが押下されていれば、RAM15の一時記憶領
域にコメントの文字コードと共にその色の情報が格納さ
れているので、このステップ114における判断は肯定
され、指定された色(選択された色)をRAM15のコ
メント色の登録領域に格納(登録)する。この場合、ス
テップ112で登録されたコメントとコメント色とが対
応づけられて格納される。
【0085】一方、コメント色の指定がなされていない
場合には、ステップ104又はステップ106でデフォ
ルト色の格納領域に格納されたデフォルト色をコメント
色としてRAM15のコメント色の登録領域に格納(登
録)する。この場合もステップ112で登録されたコメ
ントとコメント色とが対応づけられて格納される。
【0086】この一方、上記ステップ108においてコ
メントが入力されていない場合には、ステップ110に
進んで一定時間経過したか否かを判断し、一定時間経過
していない場合には、ステップ108に戻り、ステップ
108→ステップ110を繰り返すことにより、一定時
間経過するのを待ち、一定時間経過してステップ110
の判断が肯定された場合には、ステップ120に移行し
てコメント登録を終了するか否かを判断する。この登録
終了の判断は、オペレータによりパネル22上の図示し
ないコメントの登録終了キーが押下されたか否かを判断
することにより行われる。なお、コメントの登録開始キ
ーと登録終了キーを同一のキーにして1回押下されたと
きは開始、2回押下されたときは終了のように区別する
ようにしても良い。
【0087】ステップ120の判断が否定された場合に
は、ステップ108に戻り、上記処理・判断を繰り返
す。
【0088】そして、オペレータによりコメントの登録
終了キーが押下されると、ステップ120の判断が肯定
され、このコメント色の登録ルーチンの制御動作を終了
する。
【0089】即ち、このコメントの登録ルーチンでは、
まず、デフォルト色の登録を行い、その後一定時間間隔
で登録終了キーが押下されたか否かを見ながら、入力さ
れたコメントをそのコメント番号及びコメント色(指定
色又はデフォルト色)と共にRAM15のコメントの登
録領域に格納するのである。このコメント色の登録ルー
チンによれば、コメントや宛先に使う色のデフォルト色
を登録することができ、デフォルト色として色を指定す
れば、その色がデフォルト色として登録され、指定しな
ければ、黒がデフォルト色として登録される。また、コ
メントの登録の場合、コメント毎に色の指定が可能であ
り、コメント色を指定すれば、この指定された色がコメ
ント色として登録され、コメント色の指定がなければ登
録されたデフォルト色がコメント色として登録される。
【0090】次に、短縮番号の登録ルーチンについて図
7のフローチャートに沿って説明する。
【0091】このフローチャートがスタートするのは、
オペレータによりパネル22上の短縮番号の登録開始キ
ーが押下された時である。
【0092】ステップ200では、短縮番号が入力され
たか否かを判断する。この場合において、オペレータに
よりパネル22上の図示しないテンキーが操作され、短
縮番号及び電話番号が入力されている場合には、このス
テップ100の判断が肯定されるので、ステップ204
に進んでRAM15の一時記憶領域からこの入力された
短縮番号及び電話番号を読み込み、短縮ダイヤル記憶部
28のその短縮番号の所に読み込んだ電話番号を格納す
る。なお、短縮番号は、予め格納しておかなくても電話
番号と共に格納するようにしてもよい。
【0093】次のステップ206では、宛先色が指定さ
れたか否かを判断する。この場合において、オペレータ
が短縮番号及び電話番号の入力に続いて、宛先の文字入
力を行い何れかの色選択キーを選択していれば、宛先の
文字コードと共に選択された色の情報がRAM15の一
時記憶領域に記憶されているので、このステップ206
の判断が肯定され、指定された(選択された)色を宛先
色として宛先と共に短縮ダイヤル記憶部28の当該短縮
番号の所に格納する。この場合において、ステップ20
4で登録された電話番号とステップ206で格納された
宛先色及び宛先の情報は相互に対応づけられている(図
5参照)。一方、オペレータが宛先の文字入力のみを行
い色選択キーの選択をしていなければ、デフォルト色を
宛先色として宛先と共に短縮ダイヤル記憶部28の当該
短縮番号の所に格納する。
【0094】ステップ212ではコメント番号の登録指
示があるか否かを判断する。これは、前述したコメント
の登録ルーチンで登録されたコメントのいずれかをその
短縮番号の相手先へのコメントとして付加する可能性が
あれば、そのコメント番号を選択するものである。
【0095】このステップ212における判断が否定さ
れた場合には、ステップ222にジャンプする。ステッ
プ212における判断が肯定された場合には、ステップ
214に進んでその選択された(登録指示された)コメ
ント番号をRAM15の一時記憶領域から読み込み、ス
テップ216に進んでコメント色が指定されたか否かを
判断する。ここで、オペレータがコメント番号の入力と
共に、いずれかの色選択キーを押下していれば、ステッ
プ216の判断は肯定されるので、指定された(選択さ
れた)色をそのコメント番号のコメントのコメント色と
して短縮ダイヤル記憶部28に格納する。この一方、コ
メント色の指定がない場合には、前述したコメントの登
録ルーチンで登録されたコメント色をそのコメント番号
のコメントのコメント色として短縮ダイヤル記憶部28
に格納する。
【0096】この一方、前記ステップ200で短縮番号
が入力されていない場合は、ステップ202に進んで、
図示しないタイマにより一定時間経過したか否かを判断
する。そして、一定時間経過していない場合には、ステ
ップ200に戻り、ステップ200→ステップ202を
繰り返し、一定時間経過してステップ202における判
断が肯定されると、ステップ222にジャンプする。
【0097】ステップ222では、短縮登録を終了する
か否かを判断する。この短縮登録終了の判断は、オペレ
ータにより図示しない短縮登録の終了キーが押下されて
いるか否かによりなされる。なお、この場合も短縮登録
の開始キーと終了キーを同一のキーにして1回押下され
たときは開始、2回押下されたときは終了のように区別
するようにしても良い。
【0098】短縮登録の終了キーが押下されていない場
合には、ステップ200に戻り、上記処理・判断を繰り
返す。
【0099】そして、短縮登録の終了キーが押下され、
ステップ222における判断が肯定されると、この短縮
登録のルーチンの制御動作を終了する。
【0100】このように、この短縮登録のルーチンで
は、一定時間間隔で短縮登録の終了キーが押下されたか
否かを判断しつつ、短縮番号、電話番号、宛先、宛先の
指定色、コメント番号及びこのコメント番号のコメント
のコメント色を短縮ダイヤル記憶部28に登録するので
ある。この短縮登録のルーチンによれば、短縮番号毎
に、宛先の色指定、またこの短縮番号で使用するコメン
ト番号と、その色指定を行うことができる。その時にも
し宛先の色を特に指定しない場合には、前記デフォルト
の色が指定される。またコメントの色指定を特に行わな
い場合には、前記コメント登録ルーチンで登録したその
コメント色が指定される。各々独自に指定すればその色
が指定される。
【0101】なお、上述したコメントの登録ルーチンに
おける処理と短縮番号の登録ルーチンにおける処理は連
続して行うようにしても良いことは、勿論である。
【0102】なお、ここでは、詳細な説明は省略する
が、短縮ダイヤル記憶部28への送信ヘッダの色の登
録、送信シートの色の登録、マーカ領域の色の登録等も
同様の手順で行われる。
【0103】次に、送信時の作用について、CPU12
の主要な制御プログラムを示す図8ないし図9のフロー
チャートに沿って説明する。前提としてモード切り換え
スイッチ42は、カラー読み取りモードに設定されてい
るものとする。
【0104】図8のステップ300では、送信指示コマ
ンドが入力されるのを待つ。ここで、オペレータが電話
番号のテンキー入力に続いて送信キーを押下するか、い
ずれかの短縮番号キーを押下すれば、送信指示コマンド
が入力されるので、このステップ300の判断が肯定さ
れ、ステップ302に進んで短縮番号が入力されたか否
かを判断する。この判断は、RAM15の一時記憶領域
に短縮番号が記憶されているか否かを判断することによ
りなされる。そして、短縮番号が入力されていない場合
には、通常の読み込み、データの符号化及び送信処理を
行い(ステップ334)、処理を終了する。なお、ステ
ップ334における処理は、公知のカラーファクシミリ
装置と同様に行われ、本発明の特徴とは、特に関係がな
いので、詳細な説明は省略する。
【0105】短縮番号が入力され、ステップ302にお
ける判断が肯定された場合には、ステップ304に進ん
で送信ヘッダの色は手動指定か否かを判断する。ここ
で、オペレータによりいずれかの色選択キーが選択さ
れ、手動によりヘッダの色指定がなされている場合に
は、ステップ308に進んでその指定された色をヘッダ
及びコメントの色として使用すべく、色情報をRAM1
5の指定色の格納領域に格納した後、ステップ310の
原稿読み取り及び圧縮ファイルの作成のサブルーチンへ
移行する。
【0106】一方、手動によりヘッダの色指定がない場
合には、ステップ306に進んで短縮ダイヤル記憶部2
8のその短縮番号の所に登録された送信ヘッダの色及び
コメントの色を使ってヘッダ/コメント色の自動指定を
行うべく、RAM15の指定色の格納領域には何も格納
せず、ステップ310の原稿読み取り及び圧縮ファイル
の作成のサブルーチンへ移行する。
【0107】これにより、後述するように、短縮ダイヤ
ルにより複数の宛先を指定した場合、手動で色の指定を
した場合は、その色が全ての宛先に対して使われ、手動
で色の指定をしていない場合には、短縮ダイヤル記憶部
28のその短縮番号の所に登録された色がそれぞれ使わ
れることとなる。
【0108】図10ないし図11には、原稿読み取り及
び圧縮ファイルの作成のサブルーチンのフローチャート
が示されている。
【0109】このサブルーチンでは、図10に示される
ように、ステップ400でマーカ領域のカラー化の指示
があるかどうかを判断する。ここで、マーカ領域とは、
特殊色のマーカーペンで囲まれた原稿の領域をいう。
【0110】このステップ400における判断は、RA
M15の一時記憶領域にマーカ領域のカラー化の指示コ
マンドが存在するか否かを判断することにより行う。そ
して、マーカ領域のカラー化が指示されていなければ、
ステップ414に移行してカラー/白黒スキャナー14
により原稿の読み取りを行う。全てのページの原稿がマ
ーキングされていない場合には、マーカ領域のカラー化
の指示は行われないので、常にこのステップ414の処
理が行われる。
【0111】この原稿の読み取りにより、カラー/白黒
スキャナー14からRGBデータが出力され画像メモリ
16に格納されるので、ステップ416では色変換部1
7でRGBからCIELABへの色変換を行い、次のス
テップ418では、このCIELABデータに基づいて
読み取った原稿がカラー原稿か否かを判断する。
【0112】このカラー原稿か否かの判断は、次の通り
に行う。即ち、前述した図4において、丸く描かれる等
彩度曲線で囲まれる領域の内側と外側では、明らかに彩
度が異なるので、例えば、a* ,b* の絶対値が共にあ
る一定値より小さい点は、一番内側の等彩度曲線の内側
となり、この点の彩度は非常に小さいものと考えて差し
支えない。しかるに、白,黒等の無彩色は、彩度を持た
ない,即ち彩度が無限小であるから、例えばある画素の
* の絶対値が1より小さく、b* の絶対値が1より小
さければ、この画素の彩度は極端に小さく、無彩色に非
常に近いと考えても良いこととなる。従って、L* が一
定値以上の画素(明度,即ち濃度が一定値以上であるか
ら画の領域の画素)の全てについて検証を行い、a*
びb* の絶対値が共にある一定値より小さければ、この
画像情報は白黒画像であるとみなすのである。このよう
な原理により、本実施例では、CPU12がCIELA
Bデータに基づいて白黒かカラーかを判断する。
【0113】カラー原稿でない場合には、ステップ42
8に移行して白黒符号化復号化部50で画像メモリ16
内のCIELAB空間のL* 成分を2値化して画像メモ
リ16に戻し、ステップ430で画像メモリ16内のデ
ータをMMR符号化して符号メモリ20へ転送する。
【0114】次のステップ432では、画像メモリ16
が空か,即ち符号化が完了したか否かを判断し、画像メ
モリ16が空でない間は、ステップ430→ステップ4
32を繰り返すことにより、符号化が完了するのを待
つ。ここで、画像メモリ16が空か否かの判断は、例え
ば、画像メモリ16内のデータのライン数が所定ライン
に達したか否かを計数することにより行う。
【0115】そして、符号化が完了し、ステップ432
の判断が肯定されると、ステップ434に進んでパラメ
ータ「PAGE」を「0」とした後、ステップ436へ
移行する。ここで、PAGE=0ということは、そのペ
ージが白黒であるということを意味する。
【0116】一方、ステップ418の判断の結果、カラ
ー原稿である場合は、ステップ420に進んで画像メモ
リ16内のCIELABデータを8ライン分カラー符号
化復号化部48の8ラインバッファ52へ転送し、ステ
ップ422では画像メモリ16が空か否かを判断する。
そして、画像メモリ16が空でない間は、ステップ42
0→ステップ422を繰り返すことにより、画像メモリ
16内のCIELABデータを8ライン分づつ8ライン
バッファへ転送する。これにより、前述した如くして、
カラー符号化復号化部48によりCIELABデータが
カラー符号化され、図示しないDMAコントローラによ
り符号メモリ20へ転送される。
【0117】ステップ424では、CIELABデータ
中のL* * * 全ての符号化が完了したか否かを判断
し、完了していない場合にはステップ420に戻り上記
処理・判断を繰り返す。ここで、L* * * の符号化
は、所定の順番、例えば、L * 、a* 、b* の順番に行
われるので、b* の符号化が完了したか否かを判断すれ
ば、L* * * 全ての符号化が完了したか否かを判断
できることになる。
【0118】1ページ分のCIELABデータ(L*
* * )の全ての符号化が完了すると、ステップ426
へ進んでパラメータ「PAGE」を「1」,パラメータ
「FILE」を「1」に設定した後、ステップ436に
進む。ここで、パラメータ「FILE」は初期設定とし
て「0」に設定されているものとする。FILE=1と
いうことは、そのファイル内に少なくとも1ページはカ
ラーのページがあるということを意味し、FILE=0
は、そのファイルの全てのページが白黒であるというこ
とを意味する。また、PAGE=1ということは、その
ページがカラーであるということを意味する。
【0119】この一方、上記ステップ400でマーカ領
域のカラー化が指示されている場合には、ステップ40
2に進んでカラー指定が手動によりなされているか否か
を判断する。ここで、オペレータがマーカ領域のカラー
化指示に連続していずれかの色選択キーを押下していれ
ば、この色の情報がRAM15の一時記憶領域に記憶さ
れている筈であるから、RAM15の一時記憶領域に色
情報が存在しているか否かにより手動指定か否かを判断
する。
【0120】カラー指定が手動による場合には、ステッ
プ404に進んでその指定された色の情報をRAM15
のマーカ領域の色付け色の格納領域に記憶し、カラー指
定が手動によらない場合には、ステップ405に進んで
マーカ領域の自動色指定を行うべく、短縮ダイヤル記憶
部28に登録されているマーカ領域の色をRAM15の
所定領域に格納する。
【0121】次のステップ406では、カラー/白黒ス
キャナー14による原稿のプリスキャンを行うと共に色
変換部17でカラー/白黒スキャナー14から出力され
るRGBデータをCIELABデータに変換し、画像メ
モリ16内に格納した後、ステップ408に進んで画像
メモリ16内のCIELABデータに基づいてマーカ領
域が存在するか否かを判断する。このマーカ領域が存在
するか否かの判断は、具体的には、CIELABデータ
中のa* ,b* の値が所定値(マーカ色のa*,b*
と一致する領域が存在するか否かを判断することにより
なされる。ここでマーカ色のa* ,b* は、ROM13
内に予め格納されている。
【0122】そして、マーカ領域が存在しない場合に
は、前述したステップ414に移行するが、マーカ領域
が存在する場合には、ステップ410に進んでカラー/
白黒スキャナー14により原稿を読み取り、ステップ4
12に進む。このステップ412では、画像メモリ16
内に存在するRGBデータを色変換部17を用いてCI
ELABデータに変換すると共に、マーカ領域内の色付
けを行う。このマーカ領域内の色付けは、CIELAB
データ中のa* ,b* の値がマーカ色のa* ,b * の値
と一致する画素により囲まれる領域内のL* の値が所定
値以上の全ての画素をRAM15のマーカ領域の色付け
色の格納領域に記憶されている色情報の色に対応するa
* ,b* に変換することによりなされる。このa* ,b
* の値は、文字発生部30に記憶されているものが使用
される。
【0123】このマーカ領域内の色付けを行った後、前
記ステップ420に移行し、以後前述したマーカ領域が
存在しない場合でカラー原稿である場合と同様の処理が
なされる。
【0124】ステップ436では、最終ページの圧縮符
号化が完了したか否かを判断し、この判断が否定される
と、ステップ406に戻り、上記処理・判断を繰り返
す。
【0125】そして、全てのページの圧縮符号化が完了
すると、ステップ436の判断が肯定され、このサブル
ーチンの処理を終了して図8のメインルーチンのステッ
プ312にリターンする。
【0126】図8のメインルーチンのステップ312で
はオペレータにより入力された短縮番号(便宜上nとす
る)をセットしてISDN回線制御部26によりその短
縮番号に対応する電話番号を持つ相手との回線を接続
し、ステップ314でRAM15の一時記憶領域内にそ
の短縮番号と共に送信ヘッダの要求コマンドが記憶され
ているか否かを判断することにより、送信ヘッダ要求が
ついているか否かを判断する。そして、送信ヘッダ要求
がついていなければ、ステップ326にジャンプして送
信処理のサブルーチンへ移行する。一方、送信ヘッダ要
求がついている場合は、ステップ316で送信ヘッダを
付加し、ステップ318に進む。ここで、送信ヘッダ
は、CPU12の指示により、文字発生部30で作成さ
れ、その送信ヘッダの色付けは、文字発生部30内に格
納されたRAMの送信ヘッダの色の格納領域に格納され
た色を見て文字発生部30内のa* ,b* を用いて行わ
れる。このため、送信ヘッダの色が手動指定されていれ
ば,その色の色付けが行われ、送信ヘッダの色が手動指
定されていなければ、短縮ダイヤル記憶部28に登録さ
れている色の色付けが行われる。
【0127】ステップ318では、コメント要求はつい
ているか否かを判断する。このコメント要求の判断もR
AM15の一時記憶領域に当該短縮番号nと共にコメン
ト要求コマンドが存在するか否かを判断することにより
行われる。そして,コメント要求がついていない場合に
は、ステップ326にジャンプし、コメント要求がつい
ている場合には、ステップ322に進んでコメントを付
加する。
【0128】次のステップ322では、送信シートを送
るか否かを判断する。この送信シートを送るか否かの判
断は、RAM15の一時記憶領域に当該短縮番号nと共
に送信シートの要求コマンドが存在するか否かを判断す
ることによりなされる。そして,送信シートを送る必要
がない場合には、ステップ326にジャンプし、送信シ
ートを送る場合には、ステップ324で送信シートを作
成し、上記ステップ310で作成された圧縮ファイル
(圧縮符号化データ)に付加した後、ステップ326の
送信処理のサブルーチンへ移行する。このサブルーチン
については後述する。ここで、この送信シートの作成
は、CPU12の指示に応じて文字発生部30により行
われ、この送信シートの色も送信ヘッダと同一の色が使
用される。
【0129】次のステップ328では、すべての宛先へ
の送信が終了したか否かを判断し、すべての宛先への送
信が終了していなければ、ステップ330へ移行して短
縮番号nを未送信の次の短縮番号に更新してステップ3
12に戻る。
【0130】このようにして全ての宛先への送信が終了
すると、ステップ328における判断が肯定され、ステ
ップ332に進んで回線を解放した後、一連の制御動作
を終了する。
【0131】このように、本実施例では、全ての原稿を
読み終えたときに、送信動作に入り、複数の短縮番号の
宛先が指定されている時、その宛先一つずつに対して送
信ヘッダやコメントを付加するかどうかを判断し、もし
付加する場合にはステップ306又はステップ308で
指定された色を用いて原稿の先端にその情報を付加す
る。この色は前述のように、手動指定の場合では全部同
じ指定色で色付けし、自動指定の場合には短縮ダイヤル
記憶部28に登録されている色で色付けされる。
【0132】また、送信シートを送る場合には、短縮ダ
イヤル記憶部28に登録されている送信シートの文字色
によって画像を作成し、送信シートを作成して送信文書
に付加する。また、送信ヘッダの色が手動指定となって
いる場合には、この送信シートもその指定色を使って作
成する。
【0133】次に、送信処理のサブルーチンについて図
12のフローチャートに沿って説明する。
【0134】この送信処理のサブルーチンでは、まず、
ステップ500でCSS信号(セッション開始コマン
ド)を発行すると共に、受信側から送られてくるRSS
P信号(セッション開始レスポンス)を受信するという
画情報送信に先立つ前処理を実行する。
【0135】次のステップ502では、送信ファイルに
カラーページがあるか否かを判断する。この判断は、前
述したパラメータ「FILE」が「1」か否かを判断す
ることにより行われる。
【0136】そして、送信ファイルにカラーページがな
く、全てのページが白黒である場合には、ステップ51
0に移行して白黒指示にてCDCL信号を受信側に送出
し、受信側からのRDCLP信号を受信した後、ステッ
プ512に進んで複数ページの白黒圧縮ファイルの送信
処理を実行した後、このサブルーチンの処理を終了して
メインルーチンのステップ328に戻る。ここで、この
ステップ510及びステップ512の処理ついては、既
に市場に出回っている白黒G4ファクシミリと何ら変わ
ることがないので詳しい説明は省略する。
【0137】この一方、送信ファイルにカラーページが
あり、ステップ502における判断が肯定された場合
は、ステップ504に進み、カラー指示にてCDCL信
号を受信側に送出し、受信側からRDCLP信号を受信
した後、ステップ506に進む。
【0138】このステップ506では、RDCLP信号
中のカラー応答があるか否かを判断することにより、受
信側がカラーファクシミリ装置か否かを判断する。そし
て、受信側がカラーファクシミリ装置ではない,即ち白
黒ファクシミリ装置である場合には、ステップ508に
移行してカラー圧縮ファイルを白黒圧縮ファイルに変更
する。このカラー圧縮ファイルから白黒圧縮ファイルへ
の変更は、符号メモリ20内の白黒圧縮ファイルを一旦
画像メモリ16に戻し、カラー符号化復号化部48でC
IELABデータに復号して画像メモリ16に戻し、前
述したステップ428〜ステップ432と同様にして白
黒圧縮ファイルを作成することによりなされる。このよ
うに、カラー圧縮ファイルを白黒圧縮ファイルに変更す
るのは、メモリ使用効率を改善するためである。
【0139】なお、圧縮符号化のときに、予め同一デー
タに対してカラー圧縮ファイルと白黒圧縮ファイルとを
同時に作成しておき、受信側が白黒ファクシミリ装置で
あることが判明した時点でカラーファイルを削除するよ
うにしてもよい。
【0140】カラー圧縮ファイルを白黒圧縮ファイルに
変更後、ステップ512に進んで複数ページの白黒圧縮
ファイルの送信処理を実行した後、このサブルーチンの
処理を終了してメインルーチンのステップ328に戻
る。ここで、この白黒圧縮ファイルの送信処理を実行す
る場合には、送信ヘッダも白黒で送信される。
【0141】一方、受信側がカラーファクシミリ装置で
ある場合には、ステップ514に進んで送信ページがカ
ラーか否かを判断する。この判断は、パラメータ「PA
GE」が「1」であるか否かを判断することによりなさ
れる。そして、カラーでなければ、ステップ518に進
んで白黒圧縮ファイル(そのページの分)の送信処理を
行い、カラーであればステップ516に進んでカラー圧
縮ファイル(そのページの分)の送信処理を行い、ステ
ップ520に進む。
【0142】このステップ520では、最後のページか
否かを判断し、この判断が否定されれると、ステップ5
14に戻って上記処理・判断を繰り返す。
【0143】このようにして、受信側がカラーファクシ
ミ装置である場合には、カラーページについてはカラー
画像情報が送信され、白黒ページについては白黒画像情
報が送信される。また、この場合、カラーページ,白黒
ページの如何にかかわらず、送信ヘッダの宛先,コメン
ト等の付加情報、及び送信シート等の情報は、送信蓄積
時にオペレータにより手動で指定された色又は、自動指
定の場合は予め短縮ダイヤル記憶部28に登録された色
の情報として受信側に送られ、受信側でそれらの色とし
てプリントアウトされることになる。なお、マーカ領域
のあるページは、常にカラーページと考えられるので、
カラー画像情報が送信される。
【0144】以上説明したように、本実施例によると、
短縮ダイヤル記憶部28にコメントや宛先等の付加情
報、送信シート、マーカ領域などの色付け情報をあらか
じめ登録しておくことにより、色指定を自動化できる。
またその色指定も、個別に変更する場合には簡単に変更
できる。従って、送信時の操作性が良好で、且つ宛て先
毎に宛先名やコメントに別々の色を付加して受信側の識
別性の向上を図ることができる。
【0145】これまでの説明から明らかなように、本実
施例では、CPU12の機能によって登録制御手段、検
出手段、色変換手段が実現され、文字発生部とCPU1
2の機能によって付加画像情報生成手段、送信シート作
成手段が実現され、ISDN回線制御部26とCPU1
2の機能によって送信手段が実現されている。また、短
縮ダイヤル記憶部28は、短縮番号登録部、送信シート
色登録手段及びマーカ領域色付け色登録手段を兼ねてい
る。
【0146】なお、上記実施例では、コメント、宛先等
の送信ヘッダの付加情報の色付けに加え、送信シートの
色付け、マーカ領域の色付け機能をすべて備えている場
合を例示したが、送信ヘッダの色付け、送信シートの色
付け、マーカ領域の色付けの機能の内、一つあるいは任
意の二つの機能を備えていてるだけでも、送信相手先毎
に色を変えて情報を送信できるので、従来のカラーファ
クシミリ装置に比べれば、カラー情報を送受信できると
いうカラーファクシミリ装置の能力を活用したものとな
る。
【0147】なお、上記実施例では、説明の複雑化を避
けるため、DMAコントローラによるダイレクトメモリ
アクセスを限られた部分でのみ使用する場合を例示した
が、処理時間の短縮化を図るという意味では、DMAコ
ントローラによるDMA転送処理を積極的に行うことが
好ましい。かかる場合には、例えば、以下の〜のよ
うなデータ転送処理をDMAコントローラにより行うこ
とが望ましい。 画像メモリ16→色変換部17→画像メモリ16 白黒/カラースキャナー14→色変換部17→画像メ
モリ16 色変換部17→カラー符号化復号化部48 色変換部17→白黒符号化復号化部50 カラー符号化復号化部48→色変換部17 白黒符号化復号化部50→色変換部17 また、上記実施例では、マーカ領域の色付けを行う場合
を例示したが、これに代えて特開昭63−151258
号公報に開示されたような座標入力装置等を用いて指定
した領域の色付けを行うような場合にも、本発明は応用
可能である。即ち、この座標入力装置によれば、座標入
力装置の上に原稿を載せ原稿の上から座標入力装置の盤
面をペン先等により押圧することにより、指定したい矩
形領域を左上の点と右下の点とをx,y座標上で指定す
るだけで原稿上の指定したい領域がを検出され、領域の
指定データが出力されるので、この指定データをCPU
が検知し、指定領域に上記実施例と同様にして色付けを
行えば良い。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置によれば、送信時に、オペレータ
が短縮番号の入力とコメント等の付加情報の付加要求を
するだけで短縮番号登録部に登録された指定色でコメン
ト等の色付けが行われることから、送信時にいちいち、
どの色でコメント等に色付けするかをオペレーターが指
示することなく、各宛先毎に所望の色でコメント等に色
付けをすることができる。従って、送信時の操作性が良
好で、且つ宛て先毎に宛先名やコメントに別々の色を付
加して受信側の識別性の向上を図ることができるいう従
来にない優れた効果がある。
【0149】請求項2記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信時に、オペレータが短縮番号の入力とコメ
ント等の付加情報の付加要求をするだけで短縮番号登録
部に登録された指定色でコメント等の色付けが行われ、
短縮番号の入力とコメント等の付加情報の付加要求に加
えて当該付加情報の色指定をも行えば、宛名やコメント
等個別に色付けが行われる。
【0150】従って、通常はコメントや宛名等を自動的
に色付けを行い、必要に応じてその色付けの色を送信読
み取り時に簡単に変更することができるという効果があ
る。
【0151】請求項3記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、オペレータはコメントや宛名等を短縮番号登録
部へ登録するに際し、色を指定しないでも予め定めた色
が登録される。従って、宛名やコメントを登録際の手間
が省けるという効果がある。
【0152】請求項4記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信時にオペレターが送信シートの作成を指示
するだけで、登録された色に自動的に着色された送信シ
ートが作成されることから、操作性が良好であるという
効果がある。
【0153】請求項5記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信時にオペレータが送信シートの作成指示と
共に色を指定すれば、その色の送信シートの画像情報が
作成され、送信シートの作成だけを指示すれば、登録さ
れた色で送信シートの画像情報が作成される。従って、
通常は送信シートの情報を自動的に色付けを行い、必要
に応じてその色付けの色を送信読み取り時に簡単に変更
することができるという効果がある。
【0154】請求項6記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、原稿読み取り時にマーカ領域が検出されると、
そのマーカ領域が登録された色に変換される。従って、
どの色で色付けするかをオペレーターが指示しなくて良
く、使用性が良い。
【0155】請求項7記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信時にオペレータがマーカ領域の色を指定す
れば、マーカ領域が検出された場合にその指定した色で
マーカ領域の色付けが行われ、指定しなければ、マーカ
領域が検出された場合に登録した色で色付けが行われ
る。従って、通常はマーカ領域の色を自動的に色付けを
行い、必要に応じてその色付けの色を送信読み取り時に
簡単に変更することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るカラーファクシミリ装置の主要
部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1のカラー/白黒スキャナー及び色変換部の
内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1の符号化復号化部の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】実施例における色変換パターン及び白黒カラー
判別方法を説明するための線図である。
【図5】短縮ダイヤル記憶部の内容を示す図である。
【図6】実施例におけるコメントの登録ルーチンのプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図7】実施例における短縮番号の登録ルーチンのプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図8】実施例におけるCPUの送信時の制御プログラ
ムの一部を示すフローチャートである。
【図9】実施例におけるCPUの送信時の制御プログラ
ムの残りの一部を示すフローチャートである。
【図10】図8の原稿読み取り及び圧縮ファイルの作成
のサブルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図11】図8の原稿読み取り及び圧縮ファイルの作成
のサブルーチンの残りの一部を示すフローチャートであ
る。
【図12】図9の送信処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 カラーファクシミリ装置 12 CPU(登録制御手段、検出手段、色変換手段、
付加画像情報生成手段の一部、送信手段の一部、送信シ
ート作成手段の一部) 14 カラー/白黒スキャナー(読み取り手段) 18 符号化復号化部(符号化手段) 22 パネル(入力手段) 26 ISDN回線制御部(送信手段の一部) 28 短縮ダイヤル記憶部(短縮番号登録部、送信シー
ト指定色登録手段、マーカ領域色登録手段) 30 文字発生部(付加画像情報生成手段の一部、送信
シート作成手段の一部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折田 克彦 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短縮番号登録部に登録された短縮番号に
    よる一括呼出し機能を備えたカラーファクシミリ装置で
    あって、 オペレータが短縮番号,相手先電話番号及び各種指示を
    入力する入力手段と、 前記入力手段から短縮番号が入力された場合に、送信原
    稿を複数の色成分に分解して読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段からのデータを圧縮符号化情報に変換
    する符号化手段と、 前記入力手段からの短縮番号と共に入力された登録指示
    に応じてコメントや宛名等の付加情報及びその色を前記
    短縮番号に対応付けて前記短縮番号登録部に登録する登
    録制御手段と、 送信蓄積時に前記入力手段から短縮番号と共にコメント
    等の付加情報の付加要求が入力された場合に、入力され
    た短縮番号に対応づけて登録された色で付加画像情報を
    生成すると共にこの付加画像情報を前記圧縮符号化情報
    に付加した送信画像情報生成する付加画像情報生成手段
    と、 送信蓄積時に前記送信画像情報が生成された場合には当
    該送信画像情報を通信回線を介して送信し、前記送信画
    像情報が生成されない場合には前記圧縮符号化情報を通
    信回線を介して送信する送信手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記付加画像情報生成手段が、送信蓄積
    時にコメント等の付加情報の付加要求と共に当該付加情
    報の色指定指示が前記入力手段から入力された場合には
    その指定された色で付加画像情報を生成し、色指定指示
    が入力されない場合には入力された短縮番号に対応づけ
    て登録された色で付加画像情報を生成し、当該付加画像
    情報を前記圧縮符号化情報に付加した送信画像情報生成
    することを特徴とした請求項1記載のカラーファクシミ
    リ装置。
  3. 【請求項3】 前記登録制御手段が、登録指示によりコ
    メントや宛名等の付加情報の色が指定された場合はその
    色を、色が指定されなかった場合には、予め定めた色を
    前記短縮番号登録部に登録することを特徴とした請求項
    1記載のカラーファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 オペレータが各種指示を入力する入力手
    段と、 前記入力手段から送信指示が入力された場合に、送信原
    稿を複数の色成分に分解して読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段からのデータを圧縮符号化情報に変換
    する符号化手段と、 送信シートの色が登録された送信シート指定色登録手段
    と、 送信蓄積時に前記入力手段からの送信シートの作成指示
    に応じて前記登録された色で送信シートの画像情報を作
    成する送信シート作成手段と、 前記作成された送信シートの画像情報を前記圧縮符号化
    情報と共に通信回線を介して送信する送信手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記送信シート作成手段が、送信蓄積時
    に前記入力手段からの送信シート作成指示により色指定
    がなされた場合にはその指定された色で送信シートの画
    像情報を作成し、色指定がなされない場合には、前記登
    録された色で送信シートの画像情報を作成することを特
    徴とした請求項4記載のカラーファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 オペレータが各種指示を入力する入力手
    段と、 マーカ領域の色付けに用いる色が登録されたマーカ領域
    色付け色登録手段と、 前記入力手段から送信指示が入力された場合に、送信原
    稿を複数の色成分に分解して読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段からのデータに基づきマーカ領域の有
    無を検出する検出手段と、 この検出手段によりマーカ領域が検出された場合には、
    前記読み取り手段からのデータのマーカ領域部分を前記
    登録された色に変換する色変換手段と、 色変換後のデータを圧縮符号化情報に変換する符号化手
    段と、 前記圧縮符号化情報を通信回線を介して送信する送信手
    段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記色変換手段が、前記入力手段からマ
    ーカ領域の色指定がなされた場合には前記読み取り手段
    からのデータのマーカ領域部分をその指定された色に変
    換し、色指定がなされない場合には前記読み取り手段か
    らのデータのマーカ領域部分を前記登録された色に変換
    することを特徴とした請求項6記載のカラーファクシミ
    リ装置。
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