JPH07312692A - カラーファクシミリ装置 - Google Patents

カラーファクシミリ装置

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Publication number
JPH07312692A
JPH07312692A JP6102616A JP10261694A JPH07312692A JP H07312692 A JPH07312692 A JP H07312692A JP 6102616 A JP6102616 A JP 6102616A JP 10261694 A JP10261694 A JP 10261694A JP H07312692 A JPH07312692 A JP H07312692A
Authority
JP
Japan
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color
encoding
black
white
monochrome
Prior art date
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Pending
Application number
JP6102616A
Other languages
English (en)
Inventor
Soichiro Tominaga
聡一郎 富永
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Masahiko Katsurabayashi
正彦 桂林
Katsuhiko Orita
克彦 折田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6102616A priority Critical patent/JPH07312692A/ja
Publication of JPH07312692A publication Critical patent/JPH07312692A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信時のオペレータの入力作業を軽減する。 【構成】 パネル22から短縮番号と共にカラー能力の
登録指示が入力されると、CPU12では当該指示に応
じて相手先カラー能力を短縮番号に対応付けて短縮ダイ
ヤル記憶部28に登録する。パネル22から短縮番号が
入力され送信指示がなされると、CPU12では、記憶
部28に登録されたその短縮番号の相手先のカラー能力
を判別する。また、読み取り手段14では送信原稿を読
み取り画像データを出力する。ここで、CPU12で
は、登録されたカラー能力に基づいて相手先が白黒ファ
クシミリであると判別した場合には白黒符号化処理を実
行し、相手先がカラーファクシミリであると判別した場
合にはカラー符号化処理を実行した後、符号化圧縮情報
を通信回線を介して入力された短縮番号に対応する相手
先に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーファクシミリ装
置に係り、特に、短縮ダイヤル等の一括呼出し機能を備
えたカラーファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像を送受信するため
のフルカラーファクシミリ装置が開発され、実用化され
始めている。しかし、現在市場、即ち企業,家庭等に設
置されているファクシミリ装置は、その大部分が白黒画
像のみを扱う白黒ファクシミリ装置であるという状況は
依然として変わらない。
【0003】かかる事情の下、カラーファクシミリ装置
を用いて原稿画像を送信する場合には、特開平3−24
5677号公報に記載されているように、送信する原
稿、あるいは送信相手先のファクシミリ装置の種類等に
応じて送信の都度、「カラー送信するか」、「白黒送信
するか」の指示をいちいちパネルからオペレーターが入
力する必要があった。
【0004】これに関し、相手先がカラー画像を記録で
きるかどうかについて識別する技術として、回線を接続
してからプロトコルにより相手先がカラー画像を記録で
きるかどうかについて識別するものが、特開昭63−2
78469号公報に記載されている。
【0005】従来、フルカラーファクシミリ装置からフ
ルカラー原稿を白黒ファクシミリ装置へ送信する場合、
送信側のフルカラーファクシミリ装置では、一旦カラー
圧縮データを作成しておき、回線接続後に相手先が白黒
ファクシミリであることを上記特開昭63−27846
9号公報に記載の技術等により検知してから、送信時に
リアルタイムに、カラー圧縮データ→復号化→カラーイ
メージ→色変換→白黒符号化→白黒圧縮データ→送信と
いうような一連の処理がなされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く、送信する原稿、あるいは送信相手先のファクシミ
リ装置の種類等に応じて送信の都度、「カラー送信する
か」、「白黒送信するか」の指示をいちいちパネルから
オペレーターが入力するのでは、オペレータは送信時に
非常に煩雑な入力作業を強いられる。特に、フルカラー
ファクシミリ装置から短縮ダイヤル等を用いて複数の相
手先へ同一原稿を送信する同報送信のような例を考慮す
ると、相手先にカラーファクシミリ装置と白黒ファクシ
ミリ装置が混在しているような場合には、同一原稿であ
ってもカラーファクシミリ装置向けと白黒ファクシミリ
装置向けとに分けて復数回の送信動作を行わなければな
らず、さらに一層煩雑な作業をオペレーターは強いられ
ていた。このような理由により、送信時のオペレータの
入力作業を軽減できるカラーファクシミリ装置の出現が
待望されていた。
【0007】また、上記特開昭63−278469号公
報に記載の技術にあっては、回線を接続する前に相手先
がカラーファクシミリ装置か白黒ファクシミリ装置かを
識別するができないため、上述したように、相手先がカ
ラーファクシミリ装置であることを前提に一旦カラー圧
縮データを作成しておき、回線接続後に相手先が白黒フ
ァクシミリであることを検知してから、送信時にリアル
タイムに、カラー圧縮データ→復号化→カラーイメージ
→色変換→白黒符号化→白黒圧縮データ→送信というよ
うな一連の処理を行う必要があった。
【0008】しかしながら、カラーイメージ(A)を例
えばJPEG(Joint PhotographicExpert Group )の
標準圧縮方法であるADCT(Adaptive Descrete Cosi
ne Transform)方式を用いて一旦符号化し、再度ADC
T方式にて復号化してカラーイメージ(B)を再現して
も、ADCT方式は非可逆変換であるため、元のカラー
イメージ(A)と再現されたカラーイメージ(B)とで
は同じカラーイメージにはならない。従って、この場合
には、カラーイメージ(A)を直接白黒符号化する場合
に比べて画質劣化を招来するという不都合があった。ま
た上記のような一連の処理は非常に複雑であるため、デ
ータ量が大きな場合には通信速度にデータ処理が間に合
わなくなる可能性も否定できない。
【0009】本発明は、上述したような事情の下になさ
れたもので、その第1の目的は、送信時のオペレータの
入力作業を軽減することができるカラーファクシミリ装
置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、同報送信時のオペ
レータの入力作業を軽減することができるカラーファク
シミリ装置を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、相手先が白黒ファ
クシミリ装置である場合のデータ処理を簡略化すること
ができると共に、白黒圧縮符号化による画質劣化を防止
することができるカラーファクシミリ装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
短縮番号登録部に登録された短縮番号による一括呼出し
機能を備えたカラーファクシミリ装置であって、オペレ
ータが短縮番号,相手先電話番号及び各種指示を入力す
る入力手段と、前記入力手段からの短縮番号と共に入力
されたカラー能力の登録指示に応じて相手先のカラー能
力を前記短縮番号に対応付けて前記短縮番号登録部に登
録する登録制御手段と、前記入力手段からの送信指示に
応じて送信原稿を読み取り画像データを出力するカラー
読み取り機能を備えた読み取り手段と、前記画像データ
をカラー符号化するカラー符号化手段と、前記画像デー
タを白黒符号化する白黒符号化手段と、短縮番号の入力
により送信指示がなされた場合に、前記短縮番号登録部
に登録されたその短縮番号に対応する相手先のカラー能
力を判別する判別手段と、前記判別手段により相手先に
カラー能力無しと判別された場合には前記白黒符号化手
段による白黒符号化処理を実行し、相手先にカラー能力
有りと判別された場合には前記カラー符号化手段による
カラー符号化処理を実行する符号化制御手段と、前記符
号化処理後の符号化圧縮情報を通信回線を介して前記入
力された短縮番号に対応する相手先に送信する送信手段
と、を有する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記符号化制御手段
が、複数の短縮番号の入力により複数の相手先への同報
送信指示がなされた場合に、少なくとも前記判別手段に
より前記複数の短縮番号に対応する相手先の全てがカラ
ー能力無しと判別された場合には前記白黒符号化手段に
よる白黒符号化処理を実行することを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置において、回線接続後に通信手順
信号を介して入手した情報により相手先のカラー能力の
有無を検知する検知手段を更に有し、前記符号化制御手
段が、複数の短縮番号の入力により複数の相手先への同
報送信指示がなされた場合に、前記判別手段による相手
先のカラー能力の判別の結果、カラー能力ありの相手先
とカラー能力無しの相手先が混在する場合に、前記白黒
符号化手段による白黒符号化処理とカラー符号化手段に
よるカラー符号化処理とを行うと共に、前記送信手段
が、回線接続後に、前記検知手段が相手先のカラー能力
無しを検知した場合は白黒符号化圧縮情報を通信回線を
介して送信し、前記検知手段が相手先のカラー能力有り
を検知した場合はカラー符号化圧縮情報を通信回線を介
して送信することを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記読み取り手段から
の画像データに基づいて送信原稿がカラーか白黒かを自
動判別する原稿判別手段を更に有し、前記符号化制御手
段が、前記判別手段により相手先にカラー能力無しと判
別された場合には前記白黒符号化手段による白黒符号化
処理を実行し、相手先にカラー能力有りと判別された場
合には前記原稿判別手段の判別結果に応じて前記白黒符
号化手段による白黒符号化処理又は前記カラー符号化手
段によるカラー符号化処理を実行することを特徴とす
る。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記符号化制御手段
が、複数の短縮番号の入力により複数の相手先への同報
送信指示がなされた場合に、前記判別手段により前記複
数の短縮番号に対応する相手先の全てがカラー能力無し
と判別された場合には前記白黒符号化手段による白黒符
号化処理を実行し、前記判別手段により前記複数の短縮
番号に対応する相手先の全てがカラー能力有りと判別さ
れた場合には、前記原稿判別手段の判別結果に応じて前
記白黒符号化手段による白黒符号化処理又は前記カラー
符号化手段によるカラー符号化処理を実行することを特
徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項4記載のカ
ラーファクシミリ装置において、前記符号化制御手段
が、複数の短縮番号の入力により複数の相手先への同報
送信指示がなされた場合に、前記判別手段による相手先
のカラー能力の判別の結果、カラー能力ありの相手先と
カラー能力無しの相手先が混在する場合に、前記原稿判
別手段により原稿が白黒原稿であると判別された場合に
は前記白黒符号化手段による白黒符号化を実行し、原稿
がカラーであると判別された場合には前記白黒符号化手
段による白黒符号化処理とカラー符号化手段によるカラ
ー符号化処理とを行うと共に、前記送信手段が、回線接
続後に、相手先が白黒ファクシミリであることを検知し
た場合は白黒符号化圧縮情報を通信回線を介して送信
し、相手先がカラーファクシミリであることを検知した
場合はカラー符号化圧縮情報を通信回線を介して送信す
ることを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、短縮番号登録部に
登録された短縮番号による一括呼出し機能を備えたカラ
ーファクシミリ装置であって、オペレータが短縮番号,
相手先電話番号及び各種指示を入力する入力手段と、前
記入力手段からの短縮番号と共に入力されたカラー能力
の登録指示に応じて相手先のカラー能力を前記短縮番号
に対応付けて前記短縮番号登録部に登録する登録制御手
段と、短縮番号の入力により送信指示がなされた場合
に、前記短縮番号登録部に登録されたその短縮番号に対
応する相手先のカラー能力を判別する判別手段と、回線
接続後に通信手順信号を介して入手した情報により相手
先のカラー能力の有無を検知する検知手段と、前記判別
手段の判別結果により相手先のカラー能力無しの判別が
なされた場合に、回線接続後に前記検知手段がカラー能
力有りと検知した場合には、前記短縮番号登録部に登録
された当該短縮番号に対応する相手先のカラー能力を有
りに変更する登録内容変更手段と、を有する。
【0019】
【作用】請求項1記載のカラーファクシミリ装置によれ
ば、入力手段から短縮番号と共にカラー能力の登録指示
が入力されると、登録制御手段では当該登録指示に応じ
て相手先のカラー能力を短縮番号に対応付けて短縮番号
登録部に登録する。
【0020】入力手段から短縮番号が入力され送信指示
がなされると、判別手段では、短縮番号登録部に登録さ
れたその短縮番号に対応する相手先のカラー能力を判別
する。また、読み取り手段では送信原稿を読み取り画像
データを出力する。
【0021】この場合において、符号化制御手段では、
判別手段により相手先にカラー能力無しと判別された場
合には白黒符号化手段による白黒符号化処理を実行し、
相手先にカラー能力有りと判別された場合にはカラー符
号化手段によるカラー符号化処理を実行する。そして、
送信手段ではこの符号化処理後の符号化圧縮情報を通信
回線を介して入力された短縮番号に対応する相手先に送
信する。
【0022】請求項2記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段から複数の短縮番号が入力され複数の
相手先への同報送信指示がなされた場合において、判別
手段により複数の短縮番号に対応する相手先の全てがカ
ラー能力無しと判別された場合には、符号化制御手段
が、白黒符号化手段による白黒符号化処理を実行する。
そして、送信手段では、入力された短縮番号に対応する
相手先の全てに白黒符号化圧縮情報を送信する。
【0023】このため、回線接続前に相手先が全てカラ
ー能力のない白黒ファクシミリ装置であると判断される
と白黒符号化圧縮情報が作成されるので、従来のように
相手先が全て白黒ファクシミリ装置であるにもかかわら
ず、一旦カラー符号化圧縮情報を作成し、回線接続語に
相手先が白黒ファクシミリ装置であることを検知してカ
ラー圧縮データ→復号化→カラーイメージ→色変換→白
黒二値符号化→白黒二値圧縮データ→送信というような
複雑なデータ処理が不要となる。
【0024】請求項3記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段から複数の短縮番号が入力され複数の
相手先への同報送信指示がなされた場合において、判別
手段による相手先のカラー能力有無の判別の結果、カラ
ー能力ありの相手先とカラー能力無しの相手先が混在す
る場合、符号化制御手段では白黒符号化手段による白黒
符号化処理とカラー符号化手段によるカラー符号化処理
とを行う。
【0025】そして、送信手段では、回線接続後に、検
知手段が相手先のカラー能力無しを検知した場合は白黒
符号化圧縮情報を通信回線を介して送信し、検知手段が
相手先のカラー能力有りを検知した場合はカラー符号化
圧縮情報を通信回線を介して送信する。
【0026】これによれば、複数送信相手先にカラーフ
ァクシミリと白黒ファクシミリが混在している場合、同
一画像データから白黒符号化圧縮情報とカラー符号化圧
縮情報が作成される。
【0027】また、回線接続後に、相手先が白黒ファク
シミリ装置である場合にはこれを検知して白黒符号化圧
縮情報が送信され、相手先がカラーファクシミリ装置で
ある場合にはこれを検知してカラー符号化圧縮情報が送
信される。
【0028】請求項4記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、送信のため、入力手段から短縮番号が入力され
送信指示がなされると、判別手段では、短縮番号登録部
に登録されたその短縮番号に対応する相手先のカラー能
力を判別する。また、読み取り手段では送信原稿を読み
取り画像データを出力する。
【0029】この場合において、符号化制御手段では、
判別手段により相手先にカラー能力無しと判別された場
合には白黒符号化手段による白黒符号化処理を実行し、
相手先にカラー能力有りと判別された場合には原稿判別
手段の判別結果に応じて前記白黒符号化手段による白黒
符号化処理又は前記カラー符号化手段によるカラー符号
化処理を実行する。そして、送信手段ではこの符号化処
理後の符号化圧縮情報を通信回線を介して入力された短
縮番号に対応する相手先に送信する。
【0030】これによれば、短縮番号登録部に相手先カ
ラー能力を予め登録させておくことにより、オペレータ
は送信時に短縮番号による送信指示をするだけで、いち
いちカラー通信するか/白黒通信するかを指示すること
なく、カラー能力のない白黒ファクシミリ装置に対して
は白黒符号化圧縮情報が送信され(この点は請求項1と
同様)、カラー能力のあるカラーファクシミリ装置に対
しては原稿がカラーであればカラー符号化圧縮情報が送
信されると共に原稿が白黒であれば白黒符号化圧縮情報
が送信される。
【0031】この場合において、原稿判別手段による原
稿の判別はページ毎に行うこともでき、このようにすれ
ば、ページ毎にカラー原稿に対してはカラー符号化が、
白黒原稿に対して白黒符号化が行われ、送信時にはこれ
らの符号化情報が送信される。
【0032】請求項5記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、入力手段から複数の短縮番号が入力され複数の
相手先への同報送信指示がなされた場合において、判別
手段により複数の短縮番号に対応する相手先の全てがカ
ラー能力無しと判別された場合には、符号化制御手段
が、白黒符号化手段による白黒符号化処理を実行し(こ
の点は、請求項2と同様)、その他の場合は前記原稿判
別手段の判別結果に応じて前記白黒符号化手段による白
黒符号化処理又は前記カラー符号化手段によるカラー符
号化処理を実行する。そして、送信手段では、入力され
た短縮番号に対応する相手先が全て白黒カラーファクシ
ミリ装置である場合には、白黒符号化圧縮情報を送信
し、入力された短縮番号に対応する相手先が全てカラー
ファクシミリ装置である場合には、原稿がカラーであれ
ば全ての相手先にカラー符号化圧縮情報を送信し、原稿
が白黒であれば全ての相手先に白黒符号化圧縮情報を送
信する。
【0033】このため、回線接続前に相手先が全てカラ
ー能力のない白黒ファクシミリ装置であると判断された
場合には白黒符号化圧縮情報が作成されるので、従来の
ように相手先が全て白黒ファクシミリ装置であるにもか
かわらず、一旦カラー符号化圧縮情報を作成し、回線接
続語に相手先が白黒ファクシミリ装置であることを検知
してカラー圧縮データ→復号化→カラーイメージ→色変
換→白黒二値符号化→白黒二値圧縮データ→送信という
ような複雑なデータ処理が不要となる。
【0034】また、送信相手先が全てカラーファクシミ
リ装置である場合には、送信原稿がカラーか白黒かが自
動判別され、送信原稿が白黒原稿である場合には白黒符
号化及び白黒通信が行われ、カラー圧縮するよりもデー
タ量が少なくて済み、カラー通信するよりも通信費が安
くなる。
【0035】この場合も、原稿判別手段による原稿判別
はページ毎に行うことができる。請求項6記載のカラー
ファクシミリ装置によれば、入力手段から複数の短縮番
号が入力され複数の相手先への同報送信指示がなされた
場合において、符号化制御手段は、判別手段による相手
先のカラー能力有無の判別の結果、カラー能力ありの相
手先とカラー能力無しの相手先が混在する場合、原稿判
別手段により原稿が白黒であると判別された場合には白
黒符号化手段による白黒符号化処理を実行し、原稿判別
手段により原稿がカラーであると判別された場合には白
黒符号化手段による白黒符号化処理とカラー符号化手段
によるカラー符号化処理とを行う。
【0036】そして、送信手段では回線接続後に、検知
手段が相手先のカラー能力無しを検知した場合は白黒符
号化圧縮情報を通信回線を介して送信し、検知手段が相
手先のカラー能力有りを検知した場合はカラー符号化圧
縮情報を通信回線を介して送信する。
【0037】これによれば、複数送信相手先にカラーフ
ァクシミリと白黒ファクシミリが混在している場合、原
稿が白黒原稿であれば直ちに白黒符号化情報が作成さ
れ、原稿がカラーであれば、同一画像データから白黒符
号化圧縮情報とカラー符号化圧縮情報が作成される。
【0038】また、回線接続後に、相手先が白黒ファク
シミリ装置である場合にはこれを検知して白黒符号化圧
縮情報が送信され、相手先がカラーファクシミリ装置で
ある場合にはこれを検知してカラー符号化圧縮情報が送
信される。
【0039】この場合も、原稿判別手段による原稿判別
はページ毎に行うことができる。請求項7記載のカラー
ファクシミリ装置によれば、入力手段から短縮番号と共
にカラー能力の登録指示が入力されると、登録制御手段
では当該登録指示に応じて相手先のカラー能力を短縮番
号に対応付けて短縮番号登録部に登録する。
【0040】入力手段から短縮番号が入力され送信指示
がなされた場合に、判別手段では短縮番号登録部に登録
されたその短縮番号に対応する相手先のカラー能力を判
別する。
【0041】そして、判別手段の判別結果により相手先
のカラー能力無しの判別がなされた場合において、回線
接続後に、検知手段がカラー能力有りと検知した場合に
は、登録内容変更手段では短縮番号登録部に登録された
当該短縮番号に対応する相手先のカラー能力を有りに変
更する。
【0042】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図15
に基づいて説明する。
【0043】図1には、一実施例に係るカラーファクシ
ミリ装置10の主要部の構成が概略的に示されている。
【0044】このカラーファクシミリ装置10は、CP
U12と、原稿を複数の色成分に分解して読み取るカラ
ー読み取り機能を備えた読み取り手段14と、画像メモ
リ16と、符号化復号化部18と、符号メモリ20と、
入力手段としてのパネル22と、G3回線制御部24
と、ISDN回線制御部26と、短縮番号登録部として
の短縮ダイヤル記憶部28と、を有している。
【0045】CPU12を除く前記各構成部は、システ
ムバスを介してCPU12に接続されている。また、図
示は省略したが、後述するフローチャトに対応する制御
プログラム、その他データ等が予め格納されたROM,
ワークエリアとして機能するRAM等のメモリ及び印刷
出力手段としてのカラープリンタもシステムバスを介し
てCPU12に接続されている。
【0046】ここで、各部の構成について更に詳述する
と、CPU12は、本装置の心臓部で、前記各構成部の
ジョブの流れを管理すると共に、装置全体を制御するプ
ロセッサである。
【0047】前記読み取り手段14は、カラー/白黒ス
キャナー30と、色変換部32とから構成されている。
【0048】カラー/白黒スキャナー30は、図2に示
されるように、原稿をR、G、B三原色の色信号で読み
取る赤、緑、青各センサから成るR,G,Bセンサ34
と、原稿を色の濃淡で読み取る黒センサ36と、これら
のセンサ34,36に対応して設けられたカラーAD変
換部38と、白黒二値AD変換部40と、を備えてい
る。更に、このカラー/白黒スキャナー30には、モー
ド設定スイッチ42が設けられており、このモード設定
スイッチ42により黒センサ36と白黒二値AD変換部
40とを接続する白黒送信モード(白黒読み取りモー
ド)と、R,G,Bセンサ34とカラーAD変換部38
とを接続するカラー送信モード(カラー読み取りモー
ド)とが設定可能になっている。本実施例では、このモ
ードの設定は、後述するパネル22上のカラー通信キ
ー,白黒通信キーの操作によるマニュアル設定と、CP
U12による自動設定との両者が可能に構成されてい
る。
【0049】色変換部32は、図2に示されるように、
色空間をRGBからCIELABへ変換する機能部であ
るRGB/CIELAB色変換部42と、CIELAB
からYMCへ変換する機能部であるCIELAB/YM
C色変換部44と、YMCから色の濃淡Kを作成する機
能部であるYMC/K色変換部46の3部分から構成さ
れている。ここで、CIELABとは、CIE(国際照
明学会)で定めた「色空間の表現法」を意味し、周知の
ものである。
【0050】これを更に詳述すると、RGB/CIEL
AB色変換部42は、(R,G,B)→(X,Y,Z)
変換を後述する式(1)にて行ない、続いて(X,Y,
Z)→(L* ,a* ,b* )変換を後述する式(2)に
て行うH/W回路である。
【0051】
【数1】
【0052】ここで使用している係数はCIE RGB
からの変換時のものであり、実際にはカラー/白黒スキ
ャナー30のランプ光の周波数特性や、センサの感度等
によって実験的に求められるものである。
【0053】CIELAB/YMC色変換部44は、
(L* ,a* ,b* )→(Y,M,C)変換をルックア
ップテーブル(LUT)によるテーブル参照等により実
現するH/W回路である。ルックアップテーブルでは、
使用されるカラートナー、カラープリンタの種類等に応
じて実験的に算出されるパラメータが用いられるので、
ここではその詳細についての説明は省略する。
【0054】YMC/K色変換部46は、インクやトナ
ーの消費削減、色再現範囲の拡大(黒の再現性向上)等
を目的として、Y,M,C成分に係数を乗じて加算する
ことによりK生成を行う部分である。
【0055】前記画像メモリ16は、複数色の色信号
を、1色1ドット当り8ビットのデータレングスでそれ
ぞれ独立して1ページ分格納できるページメモリであ
る。本実施例では、動作説明を容易にするため、画像メ
モリとしてページメモリを使用する場合を例示したが、
この画像メモリとしてページメモリを使用する必要はな
く、画像メモリが小容量メモリである場合は、原稿を複
数回スキャンすることにより、フルカラー原稿を圧縮符
号化して符号メモリへ格納することはできる。例えば、
ページメモリがない場合に、原稿を3回スキャンし、C
IELAB色空間でのフルカラー圧縮ファイルを作成
し、符号メモリへ格納するには、1回目のスキャンでカ
ラー/白黒スキャナー(RGB)→色変換部(RGB−
* 変換)→カラー符号化復号化部→符号メモリへの連
続転送を行い、2回目のスキャンでカラー/白黒スキャ
ナー(RGB)→色変換部(RGB−a* 変換)→カラ
ー符号化復号化部→符号メモリへの連続転送を行い、3
回目のスキャンでカラー/白黒スキャナー(RGB)→
色変換部(RGB−b* 変換)→カラー符号化復号化部
→符号メモリへの連続転送を、順次行えばよい。
【0056】符号化復号化部18は、カラー符号化手段
としてのカラー符号化復号化部48と白黒符号化手段と
しての白黒符号化復号化部50とから構成されている。
図3には、この符号化復号化部18の機能ブロックが示
されている。
【0057】カラー符号化復号化部48は色変換部3
2、あるいは画像メモリ16から出力されるデータをA
DCT方式で符号化する機能、とADCT方式で符号化
された符号メモリ20内の圧縮データを画像メモリ16
上に複号化する機能、とを備えている。前記ADCT方
式とは、JPEG標準方式に採用されているカラーデー
タ圧縮方式の一つをいう。
【0058】ここで、カラー符号化復号化部48のカラ
ー符号化の流れと共にカラー符号化に関連する構成部分
を図3に基づいて説明する。
【0059】8ラインバッファ52は、1ドットにつき
8ビットの諧調を持つカラー画像データを8ライン分格
納できるメモリである。
【0060】BLOCK化部54は8ラインバッファ5
2内の画像データを順次「縦8画素*横8画素のブロッ
ク」として切り出し、直交変換部56へ書き込む回路で
ある。
【0061】直交変換部56は、BLOCK化部54か
ら入力されたデータをDCT変換(離散的コサイン変
換)する回路で、ブロックの第(j,k)番目の画素値
をf(j,k)、変換係数の第(u,v)番目の要素を
F(u,v)とすると、DCT変換は次式で定義され、
その結果として64個の変換係数が得られる。
【0062】
【数2】
【0063】直交変換部56で得られた64個の変換係
数は量子化部58へ出力される。量子化部58は、直交
変換部56から入力された64個の変換係数に対して6
4個の量子化ステップ値により、それぞれの変換係数を
割り四捨五入する。例えば、変換係数の第(u,v)番
目の要素がF(u,v)、量子化ステップ値の第(u,
v)番目の要素がQ(u,v)の場合、第(u,v)番
目の量子化インデックスI(u,v)は以下のようにな
る。
【0064】
【数3】
【0065】但し、roundは最も近い整数への整数
化を意味する。量子化部58で得られた[8*8]のD
CT係数データはハフマン符号化部60へ出力される。
【0066】ハフマン符号化部60は、量子化部58か
ら入力された[8*8]のDCT係数データに対して、
水平、垂直各周波数成分の高い順にジグザグスキャン
し、予め準備されているハフマンテーブルを用いて符号
化を行い、符号データ(符号化情報)を符号メモリ20
へ出力する。
【0067】次にカラー符号化復号化部48のカラー復
号化の流れと共にカラー復号化に関連する構成部分を図
3に基づいて説明する。
【0068】ハフマン復号化部62は、符号メモリ20
から入力されたADCT方式で符号化されているデータ
を受け取り、符号化時に使用されたものと同じハフマン
テーブルを用いて複号化を行い、復号化されたデータを
逆量子化部64へ出力する。
【0069】逆量子化部64は、DCT係数データを量
子化したときに使用されたものと同じ64個の量子化ス
テップ値を用いて、ハフマン復号化部62から入力され
たデータを逆量子化し、逆直交変換部66へ書き込む回
路である。
【0070】逆直交変換部66は逆量子化部64から入
力されたデータを逆DCT変換する回路で、あるブロッ
クの第(j,k)番目の画素値をf(j,k)、変換係
数の第(u,v)番目の要素をF(u,v)とすると、
逆DCT変換は次式で定義され、その結果として64個
の画素値が得られる。
【0071】
【数4】
【0072】逆直交変換部66で得られた64個の画素
値は逆BLOCK化部68へ出力される。
【0073】逆BLOCK化部68は、逆直交変換部6
6から入力された64個の画素値を「縦8画素*横8画
素のブロック」に構築し、8ラインバッファ52へ書き
込む機能を有する。なお、本実施例では、CPU12に
より、8ラインバッファ52と、画像メモリ16あるい
は色変換部32との間のデータのやりとりが行われる
が、これをDMAコントローラにより行うようにしても
良いことは勿論である。
【0074】前記白黒符号化復号化部50は、図3に示
されるように、色変換部32、あるいは画像メモリ16
から出力される白黒二値イメージデータをMH,MR,
MMR方式で符号化したり、あるいはCIELABデー
タ中のL* のみをJPEG圧縮符号化する白黒符号化部
70と、MH,MR,MMR方式で符号化され、あるい
はJPEG圧縮符号化された符号メモリ20内の圧縮デ
ータを画像メモリ16上に復号化する機能部である白黒
復号化部72とを備えている。
【0075】前記符号メモリ20は、カラー圧縮データ
ファイルおよび白黒圧縮データファイルを格納するメモ
リである。
【0076】パネル22は、オペレータからの指示を受
け付けたり、各種表示を行うためのもので、このパネル
22には、オペレータにより操作される複数のキー及び
ボタンとディスプレイ装置が設けられている。このパネ
ル22の一部が図4に示されている。この図に示される
ように、送信スタートキー(START)、送信ストッ
プキー(STOP)、カラー通信キー(カラー読み取り
モードを設定する)、白黒通信キー(白黒読み取りモー
ドを設定する)、短縮1ないし短縮8の短縮ボタン及び
電話番号入力のための図示しないテンキー、登録指示キ
ーその他の指示キーが設けられている。
【0077】G3回線制御部24は、アナログ回線を制
御するモジュールでCCITT(国際電信電話諮問委員
会)のG3規格に基づいての通信手順を行う。このG3
回線制御部24はモデム、NCUなどから構成される。
【0078】ISDN回線制御部26は、ディジタル回
線を制御するモジュールでCCITTのG4規格に基づ
いての通信手順を行う。
【0079】これらG3回線制御部24及びISDN回
線制御部26は、符号メモリ20に蓄積された画情報
(符号化情報)を送信したり、あるいは画情報を受信す
るための回線の制御を行う。
【0080】前記短縮ダイヤル記憶部28は、短縮番号
が予め格納され、送信先の電話番号、回線種別、カラー
能力等が格納される(登録される)メモリで、CPU1
2によりアクセス可能な不揮発性メモリで構成されてい
る。この短縮ダイヤル記憶部28の一例が図5に示され
ている。この図において、短縮No1 には1が、短縮No2
には2が、……、短縮NoN にはN(10進数)が格納さ
れている。また、電話番号には、それぞれの送信先に応
じた電話番号がアスキーコードで格納され、また、カラ
ー能力には、それぞれの送信先に応じて送信先のカラー
能力がない場合には「0」が、カラー能力がある場合に
は「1」がオペレータにより登録される。相手先のカラ
ー能力がいわゆる+1カラー能力である場合には、2を
登録するようにしても良い。
【0081】次に、上述のようにして構成された本第1
実施例の作用を図6ないし図11のCPU12の主要な
制御プログラムを示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0082】まず、登録時の作用についてCPU12の
主要な制御プログラム(短縮登録ルーチン)を示す図1
1のフローチャートに沿って説明する。
【0083】このフローチャートがスタートするのは、
オペレータによりパネル22上の短縮番号の登録開始キ
ーが押下された時である。
【0084】ステップ600では、短縮番号が入力され
たか否かを判断する。この場合において、オペレータに
よりパネル22上の短縮番号ボタン及び図示しないテン
キーが押下され、短縮番号及び電話番号が入力されてい
る場合には、このステップ600の判断が肯定されるの
で、ステップ604に進んでRAMの一時記憶領域から
この入力された短縮番号及び電話番号を読み込み、短縮
ダイヤル記憶部28のその短縮番号の所に読み込んだ電
話番号を格納(登録)する。なお、短縮番号は、予め格
納しておかなくても電話番号と共に格納するようにして
もよい。
【0085】次のステップ606ではカラー能力の登録
指示が有るか否かを判断する。ここで、オペレータによ
りパネル22上のカラー能力の登録指示キーが押下さ
れ、この指示コマンドがRAMの一時記憶領域に格納さ
れていれば、このステップ606における判断が肯定さ
れ、ステップ608に進む。このステップ608ではカ
ラー能力が入力されるのを待ち、オペレータによりパネ
ル22上の図示しないテンキーが押下され、「0」又は
「1」が入力されれば、ステップ610でこれを短縮ダ
イヤル記憶部28に登録した後、ステップ612に進
む。一方、ステップ606における判断が否定された場
合には、ステップ612にジャンプする。
【0086】ステップ612では回線種別の登録指示が
有るか否かを判断する。ここで、オペレータによりパネ
ル22上の回線種別の登録指示キーが押下され、この指
示コマンドがRAMの一時記憶領域に格納されていれ
ば、このステップ612における判断が肯定され、ステ
ップ614に進む。このステップ614では回線種別が
入力されるのを待ち、オペレータによりパネル22上の
図示しないテンキーが押下され、「3」又は「4」が入
力されれば、ステップ616でこれを短縮ダイヤル記憶
部28に登録した後、ステップ618に進む。ここで、
回線種別がG3の場合は「3」が、G4の場合は「4」
が入力されるものとする。
【0087】一方、ステップ612における判断が否定
された場合には、ステップ618にジャンプする。
【0088】この一方、上記ステップ600で短縮番号
が入力されていない場合は、ステップ602に進んで、
図示しないタイマにより一定時間経過したか否かを判断
する。そして、一定時間経過していない場合には、ステ
ップ600に戻り、ステップ600→ステップ602を
繰り返し、一定時間経過してステップ602における判
断が肯定されると、ステップ618にジャンプする。
【0089】ステップ618では、短縮登録を終了する
か否かを判断する。この短縮登録終了の判断は、オペレ
ータによりパネル22上の図示しない短縮登録の終了キ
ーが押下されているか否かによりなされる。なお、短縮
登録の開始キーと終了キーを同一のキーにして1回押下
されたときは開始、2回押下されたときは終了のように
区別するようにしても良い。
【0090】短縮登録の終了キーが押下されていない場
合には、ステップ600に戻り、上記処理・判断を繰り
返す。
【0091】そして、短縮登録の終了キーが押下され、
ステップ618における判断が肯定されると、この短縮
登録ルーチンの制御動作を終了する。
【0092】このようにして、短縮ダイヤル記憶部28
に、各短縮番号に対応付けられてカラー能力等が登録さ
れる(図5参照)。
【0093】次に、送信時の作用について、図6のフロ
ーチャートに沿って説明する。このフローチャートがス
タートするのは、オペレータによりパネル22上のテン
キーが操作され電話番号が入力された後送信スタートキ
ーが押下されるか、いずれかの短縮ボタンが押下された
後送信スタートキーが押下されて、送信指示コマンドが
入力された時である。なお、前提として原稿はフルカラ
ーの原稿が図示しない原稿台にセットされているものと
する。
【0094】まず、ステップ100でパラメータ「CO
ROL」とパラメータ「MIX」を「0」に初期化す
る。ここで、「COLOR」はシステムがカラー動作す
るのか白黒動作するのかを定義するパラメータ(変数)
で、COLOR=1の時、システムはカラー圧縮ファイ
ル作成処理を実行し、COLOR=0の時、システムは
白黒圧縮ファイル作成処理を実行する。「MIX」は複
数の送信先が「カラー/白黒混在」しているかどうかを
表す変数で、「カラー/白黒混在」している時「1」に
なる。
【0095】次のステップ102では送信指示が短縮ダ
イヤルによるかどうかを判断する。この判断は、送信指
示が短縮ダイヤルによる場合は、短縮ボタンに続けて送
信スタートボタンが押下された場合に入力されるターミ
ネートコード「0」が短縮番号に続いてRAMの一時記
憶領域に格納されている筈であるから、このターミネー
トコード「0」が一時記憶領域内に存在するか否かを判
断することによりなされる。
【0096】ここで、例えば、オペレーターがパネル2
2上の[短縮1]ボタンと[短縮2]ボタンを押下した
後、送信スタートボタンを押下して送信指示があった場
合は、RAMの一時記憶領域内には、1,2,に続いて
ターミネートコード「0」(短縮番号の入力終了の目安
となるコード)が入力される。
【0097】送信指示が短縮ダイヤルによらない場合
は、ステップ126に移行して、公知のカラーファクシ
ミリ装置と同様の原稿読み取り、圧縮ファイル作成、送
信等の処理を実行した後、制御動作を終了する。なお、
このステップ126における処理は、本発明の特徴と無
関係なので、詳細な説明は省略する。
【0098】一方、送信指示が短縮ダイヤルによる場合
はステップ104に進み、複数の短縮番号が入力された
か否か、即ち同報送信が指示されたか否かを判断する。
この判断は、前記ターミネートコードを検知するまでR
AMの一時記憶領域に存在する短縮番号の数をカウント
することによりなされる。
【0099】そして、短縮番号の入力が一つしかなく、
ステップ104における判断が否定された場合は、ステ
ップ106に進み、その短縮番号(十進数)をパラメー
タD n の値とし、ステップ108に進んで「Dn *68
−2」を演算してその短縮番号に対応するカラー能力が
登録された短縮ダイヤル記憶部28のアドレスを求め
る。 ここで、例えば、短縮番号1が入力された場合
は、1*68−2=66となって短縮番号1に対応する
相手先のカラー能力が登録されたアドレス66が求めら
れる(図5参照)。
【0100】次のステップ110では、そのアドレスに
格納されている内容(カラー能力を示す番号0又は1)
をパラメータ「COLOR」に設定した後、ステップ1
14に進む。
【0101】この一方、複数の短縮番号が入力され、ス
テップ104における判断が肯定された場合は、ステッ
プ112の複数局への送信時のCOLOR,MIX算出
のサブルーチンへ移行する。
【0102】このサブルーチンでは、図7に示されるよ
うに、ステップ200で最初の短縮番号(十進数)をパ
ラメータDn の値とし、ステップ202に進んで「Dn
*68−2」を演算してその短縮番号に対応するカラー
能力が登録された短縮ダイヤル記憶部28のアドレスを
求める。
【0103】次のステップ204ではそのアドレスに格
納されている内容(カラー能力を示す番号0又は1)を
パラメータ「TMP」に設定し、ステップ206に進ん
でTMP=0であるか否かを判断する。ここで、TMP
=0である場合は、ステップ208に進んでパラメータ
「BLACK」に「1」を設定した後、ステップ212
に進む。ここで、このパラメータ「BLACK」は、入
力された短縮番号に対応する相手先のカラー能力が無し
の時、即ち相手先が白黒ファクシミリ装置の時に「1」
に設定され、後述するようにこのパラメータ「BLAC
K」の値とパラメータ「COLOR」の値とに基づいて
パラメータ「MIX」が設定される。
【0104】一方、ステップ206においてTMP≠0
の場合は、ステップ210に移行してパラメータ「CO
LOR」に1を設定した後、ステップ212に進む。
【0105】ステップ212では最後の短縮番号か否か
を判断し、この判断が否定された場合には、ステップ2
14で次の短縮番号をDn にセットした後、ステップ2
00に戻り、上記処理・判断を繰り返す。
【0106】このようにして、入力された全ての短縮番
号に対応する相手先のカラー能力有無の判別が終了する
と、ステップ212の判断が肯定され、ステップ216
に進んでパラメータ「COLOR」と「BLACK」と
に基づいてパラメータ「MIX」を設定した後、このサ
ブルーチンの処理を終了してメインルーチンのステップ
114に戻る。ここで、「MIX」は、具体的には、
「COLOR」及び「BLACK」が1の時は「1」、
その他の場合は「0」に設定される。
【0107】ステップ114ではパラメータ「COLO
R」が「0」であるか否かを判断し、この判断が肯定さ
れた場合には、ステップ116の白黒圧縮ファイル作成
処理のサブルーチンに移行する。
【0108】このサブルーチでは、図8に示されるよう
に、ステップ300でモード設定スイッチ42を黒セン
サ36と白黒二値AD変換部40とを接続する側に切り
換えて白黒読み取りモードに設定し、ステップ302に
進んでカラー/白黒スキャナー30による原稿読み取り
を行う。これにより、カラー/白黒スキャナー30から
の白黒データが画像メモリ16内に順次格納される。
【0109】次のステップ304では、画像メモリ16
内のデータを白黒符号化復号化部50でMMR符号化し
て符号メモリ20に転送する。
【0110】次のステップ306では、例えば、画像メ
モリ16から取り出したデータのライン数が所定ライン
数になっか否かを判断することにより、画像メモリ16
が空か否かを判断し、この判断が否定された場合には、
ステップ304に戻り、ステップ304→ステップ30
6を繰り返すことにより、画像メモリ16内のデータを
白黒符号化復号化部50でMMR符号化し続ける。そし
て、画像メモリ16内の全てのデータのMMR符号化が
終了すると、ステップ306の判断が肯定され、このサ
ブルーチンの処理を終了し、メインルーチンのステップ
118に戻る。
【0111】ステップ118では、白黒符号化したデー
タが最終ページのデータであるか否かを判断し、この判
断が否定された場合には、ステップ116に戻り、上記
白黒圧縮ファイル作成処理のサブルーチンにより、次ペ
ージのデータの白黒圧縮ファイルの作成処理を行う。
【0112】このようにして全てのページの白黒圧縮フ
ァイルの作成処理が完了すると、ステップ118におけ
る判断が肯定され、ステップ124の送信処理のサブル
ーチンへ移行する。このサブルーチンの処理については
後述する。
【0113】この一方、上記ステップ114における判
断が否定された場合は、ステップ120のカラー圧縮フ
ァイル作成処理のサブルーチンへ移行する。
【0114】このサブルーチンでは、図9に示されるよ
うに、ステップ402でモード設定スイッチ42をRG
Bセンサ34とカラーAD変換部38とを接続する側に
切り換えてカラー読み取りモードに設定し、ステップ4
04に進んでカラー/白黒スキャナー30による原稿読
み取りを行うと共に、カラー/白黒スキャナーを構成す
るカラーAD変換部38から出力されたRGB色空間デ
ータを色変換部32でCIELAB色空間に変換して画
像メモリ16へ転送する。このステップ404の処理終
えた段階では、画像メモリ16内部には、原稿画像デー
タがL* ,a*,b* にそれぞれ色分解されて格納され
ている。
【0115】次のステップ406では画像メモリ16内
のCIELABデータを8ライン分カラー符号化復号化
部48の8ラインバッファ52へ転送し、ステップ40
8で8ラインバッファ52内のデータをカラー符号化復
号化部48により前記の如くしてカラー符号化し、符号
メモリ20へ転送する。
【0116】次のステップ410では前と同様にして画
像メモリ16が空か否かを判断する。ここで、画像メモ
リ16が空かとは、実際に画像メモリ16の内部が空に
なるのではなく、画像メモリ16内のデータを一通り読
みだしたか否かということを意味する。従って、書き換
えない限り読みだされたデータと同一のデータが依然と
して画像メモリ16内に存在することは言うまでもな
い。
【0117】そして、画像メモリ16が空でないとき
は、ステップ406に戻り、画像メモリ16が空になる
までステップ406→ステップ408→ステップ410
を繰り返すことにより、「画像メモリ16内のCIEL
ABデータを8ライン分づつ8ラインバッファ52へ転
送→CIELABデータのカラー符号化→符号メモリ2
0へ転送」の処理を繰り返す。
【0118】そして、1ページ分のデータのカラー圧縮
符号化が終了して画像メモリ16が空になり、ステップ
410の判断が肯定されると、ステップ412に進んで
CIELABデータ中のL* * * 全ての符号化が完
了したか否かを判断し、完了していない場合にはステッ
プ406に戻り上記処理・判断を繰り返す。ここで、L
* * * の符号化は、所定の順番、例えば、L* 、a
* 、b* の順番に行われるので、b* の符号化が完了し
たか否かを判断すれば、L* * * 全ての符号化が完
了したか否かを判断できることになる。
【0119】1ページ分のCIELABデータ(L*
* * )の全ての符号化が完了すると、ステップ414
へ進んでパラメータ「MIX」が「0」か否かを判断す
る。
【0120】なお、ステップ412の判断が肯定された
段階では、符号メモリ20内部には、原稿をADCT方
式にて圧縮したフルカラーファイルが作成されている。
【0121】そして、入力された短縮番号に対応する相
手先は全てカラーファクシミリ装置で「MIX」が
「0」となっている場合は、このサブルーチンの処理を
終了してメインルーチンのステップ122に戻る。
【0122】一方、入力された短縮番号に対応する相手
先にカラーファクシミリ装置と白黒ファクシミリ装置と
が混在し、「MIX」が「1」となっている場合は、ス
テップ416に進んで画像メモリ16内のCIELAB
空間のL* 成分を二値化して画像メモリ16へ戻した
後、ステップ418に進んで画像メモリ16内のデータ
をMMR符号化して符号メモリ20へ転送する。ここ
で、ステップ416における256諧調のL* 成分の二
値化は、例えば、1バイトデータ毎にある閾値と比較
し、大きければレジスターと1と論理和してレジスター
を左シフトする等、どのような方法を用いてもよい。
【0123】次のステップ420では画像メモリ16が
空か否かを判断し、この判断が否定された場合は、ステ
ップ418に戻り、ステップ418→ステップ420を
繰り返すことにより、画像メモリ16内の白黒二値デー
タのMMR符号化が終了するのを待ち、画像メモリ16
内の白黒二値データのMMR符号化が終了してステップ
420の判断が肯定されると、このサブルーチンの処理
を終了してメインルーチンのステップ122に戻る。な
お、ステップ420における判断が肯定された段階で
は、符号メモリ20内部には、原稿画像データをADC
T方式にて圧縮したフルカラーファイルと共に原稿画像
データをMMR方式にて圧縮した白黒二値ファイルが作
成されている。即ち、MIX=1(相手先はカラー/白
黒混在)の時は、フルカラー圧縮ファイル作成と同時に
白黒二値ファイルが作成される。
【0124】メインルーチンのステップ122ではカラ
ー符号化(及び白黒符号化)したデータが最終ページの
データであるか否かを判断し、この判断が否定された場
合には、ステップ120に戻り、上記カラー圧縮ファイ
ル作成処理のサブルーチンにより、次ページのデータの
カラー(及び白黒)圧縮ファイルの作成処理を行う。
【0125】このようにして全てのページのカラー(及
び白黒)圧縮ファイルの作成処理が完了すると、ステッ
プ118における判断が肯定され、ステップ124の送
信処理のサブルーチンへ移行する。
【0126】次に、送信処理のサブルーチンについて図
10のフローチャートに沿って説明する。ここで、この
サブルーチンがスタートする段階では、パラメータDn
に最初の短縮番号がセットされている。
【0127】この送信処理のサブルーチンでは、まず、
ステップ500でISDN回線制御部26によりセット
された短縮番号の相手先に回線を接続する。
【0128】ステップ502ではCSS信号(セッショ
ン開始コマンド)を発行すると共に、受信側から送られ
てくるRSSP信号(セッション開始レスポンス)を受
信するという画情報送信に先立つ前処理を実行する。
【0129】次のステップ504ではパラメータ「CO
LOR」が「0」か否かを判断し、この判断が肯定され
た場合には、受信側はカラー受信能力のない白黒ファク
シミリであると判断できるので、ステップ506に進ん
で白黒指示にてCDCL信号を受信側に送出し、受信側
からのRDCLP信号を受信した後、ステップ508に
進んで複数ページの白黒圧縮ファイルの送信処理を実行
した後、ステップ524に進む。ここで、このステップ
506及びステップ508の処理ついては、既に市場に
出回っている白黒G4ファクシミリと何ら変わることが
ないので詳しい説明は省略する。
【0130】この一方、パラメータ「COLOR」が
「1」でステップ504における判断が否定された場合
は、ステップ510に進み、カラー指示にてCDCL信
号を受信側に送出し、受信側からRDCLP信号を受信
した後、ステップ512に進む。
【0131】このステップ512ではパラメータ「MI
X」が「0」か否かを判断する。これは、MIX=0の
場合は、相手先が全てカラーファクシミリ装置であるた
め、カラー圧縮ファイルのみが作成されており、相手先
のカラー能力の有無を判断する必要に乏しいためであ
る。従って、「MIX」が「0」の場合は、ステップ5
22にジャンプし、複数ページのカラ圧縮ファイルの送
信処理を実行した後、ステップ524に進む。ここで、
ステップ522における送信処理は通常のカラーファク
シミリ装置と何ら変わることがないので詳しい説明は省
略する。
【0132】一方、「MIX」が「1」の場合は、相手
先にカラーファクシミリ装置と白黒ファクシミリ装置が
混在している場合であるから、RDCLP信号中にカラ
ー応答があるか否かを判断することにより、受信側がカ
ラーファクシミリ装置か否かを判断する。そして、受信
側がカラーファクシミリ装置ではない,即ち白黒ファク
シミリ装置である場合には、ステップ508に移行する
が、受信側がカラーファクシミリ装置である場合は、ス
テップ516に進んで、Dn *68−2を演算してその
ときセットされている短縮番号に対応する相手先のカラ
ー能力データが格納されている短縮ダイヤル記憶部28
のアドレスを求めると共に、そのアドレスの記憶内容
(カラー能力データ)を読みだし、ステップ518でそ
の読み出したアドレスの内容が「0」が否かを判断す
る。そして、このアドレスの内容が「1」であれば、元
々カラー能力ありが登録されているので内容変更の必要
がなく、ステップ522にジャンプするが、このアドレ
スの内容が「0」であれば、元はカラー能力なしが登録
されており、相手側が白黒ファクシミリ装置からカラー
ファクシミリ装置に変更されているので、当該アドレス
の内容を1に書換えて登録内容を変更した後、ステップ
522に進み、複数ページのカラー圧縮ファイルの送信
処理を行う。
【0133】ステップ524では、最後の短縮番号か否
かを判断し、この判断が否定されると、ステップ526
で次の短縮番号をパラメータDn にセットした後、ステ
ップ500に戻って上記処理・判断を繰り返す。
【0134】このようにして、入力された全ての短縮番
号に対応する相手先への圧縮ファイの送信が終了する
と、一連の処理を終了する。
【0135】以上説明したように、本第1実施例による
と、特定の相手方に対しては予めそれぞれのカラー能力
を短縮ダイヤル記憶部28に登録しておけば、送信時に
は、オペレータはフルカラー原稿をセットし、短縮番号
ボタンを1つ又は複数押下した後、送信スタートキーを
押下するだけで次のような様々な効果が得られる。即
ち、回線接続前に短縮ダイヤル記憶部28に登録された
相手先のカラー能力に基づいて相手先が白黒ファクシミ
リ装置であるかカラーファクシミリ装置であるかを判断
することができ、相手先又は複数の相手先が全て白黒フ
ァシクシミリであることを判別した場合には、無駄なカ
ラー圧縮ファイル作成処理を行うことなく、直ちに読み
取りデータから白黒圧縮ファイル(白黒圧縮化情報)を
作成してこれを送信する。これによりデータ処理を簡略
化することができ、白黒圧縮符号化による画質劣化を防
止することができると共に通信時間の短縮化を図ること
もできる。
【0136】また、本第1実施例によると、短縮ダイヤ
ル記憶部28に登録された相手先のカラー能力に基づい
て相手先又は複数の相手先が全てカラーファクシミ装置
であると判別した場合には、従来と同様に、カラー圧縮
ファイル(カラー圧縮符号化情報)を送信する。更に
は、相手先にカラー/白黒ファクシミリ装置が混在して
いる場合には、白黒ファクシミリ装置に対しては白黒圧
縮ファイルを、カラーファクシミリ装置に対してはカラ
ー圧縮ファイルをそれぞれ送信する。
【0137】従って、通常の送信時は勿論、同報送信時
においても、オペレータの入力作業が著しく簡単にな
り、操作性が頗る良好である。
【0138】また、特に、同報送信においてカラー/白
黒ファクシミリ装置が混在している場合には、カラー圧
縮ファイルと白黒圧縮ファイルとを、同一の読み取り画
像データの変換処理により作成するようになっているの
で、回線接続後にカラー圧縮データ→復号化→カラーイ
メージ→色変換→白黒二値符号化→白黒二値圧縮データ
→送信というような複雑なデータ処理が不要となり、こ
れによりデータ処理の簡略化と白黒圧縮符号化による画
質劣化を防止することができる。
【0139】更に、この場合、回線接続語にプロトコル
から得られた情報により相手先がカラーファクシミリ装
置であることが判明し、且つ短縮ダイヤル記憶部28に
カラー能力なしが登録されていた場合には、その登録内
容をカラー能力有りに自動的に変更してくれるので、相
手方が白黒ファクシミリ装置からカラーファクシミリ装
置に変更されていたことを送信側が知らなかったような
場合や登録ミスをした場合でもオペレータは再登録操作
を行うことなく、カラー情報を送信することができると
共に、次回からもその相手先には自動的にカラー情報を
送信することができる。
【0140】この場合において、相手先のカラー能力が
無しになっていたにもかかわらず、回線を接続した後に
相手先のカラー能力が有りとなっていることを検知した
時のみ登録内容の書換えが行われるので、相手先カラー
ファクシミリがカラートナー切れ等で一時的にカラー能
力無しになっている場合、言いかえると相手先のカラー
能力が有りになっていたにもかかわらず、回線を接続し
た後に相手先のカラー能力が無しとなっていることを検
知した時に誤ってその内容を書き換えてしまうという事
態は起こりえない。
【0141】これまでの説明から明らかなように、本第
1実施例では、CPU12の機能によって登録制御手
段、判別手段、符号化制御手段、検知手段、登録内容変
更手段が実現され、CPU12及びISDN回線制御部
26の機能によって送信手段が実現されている。
【0142】なお、上記実施例では、同報送信において
カラー/白黒ファクシミリ装置が混在している場合にお
いてのみ、通信プロトコルから得られた情報で相手先が
カラーファクシミリか否かを判断し、この場合において
短縮ダイヤル記憶部28の記憶内容がカラー能力なしで
ある場合に、登録内容を書き換える場合について例示し
たが、これはカラー/白黒ファクシミリ装置が混在して
いる場合にのみ、白黒圧縮ファイルとカラー圧縮ファイ
ルとが予め容易されていることを考慮してこのようにし
たものであり、その回を白黒圧縮ファイルで送信するの
であれば、登録内容から相手先の全てが白黒ファクシミ
リ装置と判別される場合やその他の場合にも、カラー能
力なしからカラー能力有りへの登録内容の自動変更を行
ってもよい。このようにすれば、次回からは白黒ファク
シミリ装置がカラーファクシミリ装置へ入れ替えられた
相手先に対してはカラー情報を送ることができるように
なる。
【0143】また、上記実施例では、通信プロトコルか
ら得られた情報で回線接続後に相手先のカラー能力の有
無を検知(判断)する場合を例示したが、これに代えて
DTMF(押しボタンダイヤル)信号等の通信手順信号
を介して得られた情報により相手先のカラー能力の有無
を検知することも可能であり、更にはDTMF以外にも
予め相手先との間で単一又は複数のトーン信号(例えば
1100Hz,又は1100Hzと500Hzとの組み
合わせ)をカラー能力の有無判定のために決めておけ
ば、これらによっても相手先のカラー能力の有無を検知
することができる。
【0144】上記第1実施例によれば、上述した種々の
効果が得られるが、短縮ダイヤル記憶部28の登録内容
から相手先がカラー能力有りと判別される場合には、原
稿が白黒であっても、カラー読み取り及びカラー符号化
がなされ、データ処理に不要な時間が掛かると共に、メ
モリの使用効率が低下するという問題点が存在する。こ
れを防止するためには、オペレータが原稿が白黒原稿で
ある場合には白黒読み取りモードに設定する等の操作が
必要となる。このような、事情に鑑みてなされたものが
次の第2実施例である。 《第2実施例》次に、本発明の第2実施例を説明する。
ここで、前述した第1実施例と同一若しくは同等の構成
部分については同一の符号を用いると共にその説明を簡
略若しくは省略するものとする。この第2実施例では、
ハード部分の構成は、第1実施例と同一なのでハード部
の構成についての説明は省略し、その送信時の作用をC
PUの主要な制御プログラムを示す図12ないし図13
のフローチャートに基づいて説明する。
【0145】図12ないし図13に示されるメインルー
チンのフローチャートがスタートするのは、オペレータ
にパネル22上のテンキーにより電話番号が入力された
後送信スタートキーが押下されるか、いずれかの短縮ボ
タンが押下された後送信スタートキーが押下されて送信
指示コマンドが入力された時である。なお、前提として
原稿はフルカラーの原稿及び白黒の原稿が混ざりあった
複数ページの原稿が図示しない原稿台にセットされてい
るものとする。また、短縮ダイヤル記憶部28には、第
1実施例と同様にしてカラー能力の登録が行われている
ものする。
【0146】まず、パラメータ「COROL」とパラメ
ータ「MIX」を「0」に初期化し(ステップ70
0)、第1実施例と同様にして送信指示が短縮ダイヤル
によるかどうかを判断する(ステップ702)。
【0147】そして、送信指示が短縮ダイヤルによらな
い場合は、ステップ740に移行して、公知のカラーフ
ァクシミリ装置と同様の原稿読み取り、圧縮ファイル作
成、送信等の処理を実行した後、制御動作を終了する。
【0148】一方、送信指示が短縮ダイヤルによる場合
は、第1実施例と同様にして複数の短縮番号が入力され
たか否か、即ち同報送信が指示されたか否かを判断し
(ステップ704)、この判断が否定された場合は、そ
の短縮番号(十進数)をパラメータDn の値とし、「D
n *68−2」を演算してその短縮番号に対応するカラ
ー能力が登録された短縮ダイヤル記憶部28のアドレス
を求め、そのアドレスに格納されている内容(カラー能
力を示す番号0又は1)をパラメータ「COLOR」に
設定する(ステップ708、710、712)。
【0149】この一方、ステップ704における判断が
肯定された場合は、前述したステップ112と同一内容
のステップ706の複数局への送信時のCOLOR,M
IX算出のサブルーチン(このサブルーチンについて
は、図示を省略する)へ移行し、第1実施例と同様にし
てCOLOR,MIXを0又は1に設定する。
【0150】ステップ714ではパラメータ「COLO
R」が「0」であるか否かを判断し、この判断が肯定さ
れた場合には、前述したステップ116と略同内容のス
テップ730の白黒圧縮ファイル作成処理のサブルーチ
ンに移行して第1実施例と同様にして白黒圧縮ファイル
を作成する。なお、このステップ730の白黒圧縮ファ
イル作成処理のサブルーチンは、前述した第1実施例に
おけるステップ116のサブルーチン中のステップ30
6の判断が肯定された場合に、パラメータ「PAGE」
を「0」にする以外は、ステップ116のサブルーチン
と同一内容なので図示は省略する。ここで、パラメータ
「PAGE」が「0」ということは、そのページのデー
タが白黒データであることを示し、パラメータ「PAG
E」が「1」であるということは、そのページのデータ
がカラーデータであることを示すものである。
【0151】そして、白黒符号化したデータが最終ペー
ジのデータであるか否かを判断し、(ステップ73
2)、この判断が否定された場合には、ステップ730
に戻り、上記白黒圧縮ファイル作成処理のサブルーチン
により、次ページのデータの白黒圧縮ファイルの作成処
理を行う。このようにして全てのページの白黒圧縮ファ
イルの作成処理が完了すると、ステップ732における
判断が肯定され、ステップ738の送信処理のサブルー
チンへ移行する。このサブルーチンの処理については後
述する。
【0152】この一方、上記ステップ714における判
断が否定された場合は、ステップ716〜ステップ72
8の白黒カラーの判定ルーチンに移行する。本実施例で
は、この判定ルーチンにより、原稿判別手段が実現され
る。
【0153】ここで、まず、白黒カラーの判定ルーチン
における白黒カラーの判定原理について詳述する。
【0154】最初にCIELAB均等色空間、即ちCI
E1976L* * * の均等色空間について簡単に説
明する。
【0155】この色空間を式で表したものが、前述した
式(2)であり、物体色の三刺激値から直接計算するよ
うになっている。式(2)中、L* は明度であり、正確
には、CIE1976 psychometric lightness ,訳し
て心理計測明度である。従って、CIELABでは、a
* ,b* の値によって色度が表現されることになる。
【0156】図15には、CIE1976均等色空間L
* * * によって描かれたマンセル表色系の等ヒュ
ー,等クロマ曲線が示されている(「色彩光学の基礎」
池田光男著、発行者:朝倉邦造、発行所:株式会社朝
倉書店、148頁参照)。
【0157】この図は、バリュー(明度)V=5のマン
セル色票の等ヒュー(色相),等クロマ(彩度)の線を
* * 座標上に描いたものである。
【0158】この図において、丸く描かれる等彩度曲線
で囲まれる領域の内側と外側では、明らかに彩度が異な
るので、例えば、a* ,b* の絶対値が共にある一定値
より小さい点は、一番内側の等彩度曲線の内側となり、
この点の彩度は非常に小さいものと考えて差し支えな
い。
【0159】しかるに、白,黒等の無彩色は、彩度を持
たない,即ち彩度が無限小であるから、例えばある画素
のa* の絶対値が1より小さく、b* の絶対値が1より
小さければ、この画素の彩度は極端に小さく、無彩色に
非常に近いと考えても良いこととなる。従って、L*
一定値以上の画素(明度,即ち濃度が一定値以上である
から画の領域の画素)の全てについて検証を行い、a*
及びb* の絶対値が共にある一定値より小さければ、こ
の画像情報は白黒画像であるとみなすのである。このよ
うな原理により、本実施例では、白黒かカラーかの判別
を白黒カラーの判定ルーチンで行うものである。
【0160】この白黒カラーの判定ルーチンでは、まず
ステップ716でカラー/白黒スキャナー30を用いて
プリンスキャンをして原稿画像を読み取り、ステップ7
18に進んでカラー/白黒スキャナー30を構成するカ
ラーAD変換部38からのRGBデータを色変換部32
でCIELABデータに変換して画像メモリ16に格納
する。
【0161】次のステップ720で画素のCIELAB
データ中のL* を調べ、ステップ722に進んでそのL
* の値が所定の閾値以上か否かを判定することにより、
その画素が画の領域か地の領域かを判定する。そして、
* の値が閾値より小さい場合,即ち地の領域の場合
は、画素のチェックの必要がないのでステップ728に
ジャンプする。この一方、L* の値が閾値以上の場合,
即ち画の領域の場合は、ステップ724に進んで画素の
CIELABデータ中のa* ,b* をチェックし、ステ
ップ726でa* ,b* の絶対値はともに一定値以下で
あるか否かを判定することにより、白黒データかカラー
データかを判定する。
【0162】これは、CIELAB色空間では、前記の
如く、A(a* ),B(b* )により色度を表現するの
で、L* (濃度情報)が一定値以上の画素のすべてにつ
いて画素間のa* 及びb* の絶対値が共に一定値以下な
らば、白黒データであると判定して差し支えないからで
ある。
【0163】このステップ726における判定が否定さ
れた場合には、カラーデータであるから、第1実施例に
おけるステップ120と略同内容のステップ734のカ
ラー圧縮ファイル作成処理のサブルーチンへ移行し、第
1実施例と同様にしてカラー圧縮ファイルを、MIX=
1の場合はカラー圧縮ファイルと白黒圧縮ファイルを作
成し、ステップ736で最終原稿であるか否かを判断
し、この判断が否定された場合には、ステップ716に
戻る。ここで、ステップ734のカラー圧縮ファイル作
成処理のサブルーチンは、前述したステップ120のサ
ブルーチンにおけるステップ414の判断が肯定された
場合に、パラメータ「PAGE」を「1」に設定すると
共にパラメータ「FILE」を「1」に設定する点が加
えられる他は、前述したカラー圧縮ファイル作成処理の
サブルーチンと同様であるので図示は省略する。ここ
で、パラメータ「FILE」が、「1」ということは、
少なくとも1ページのカラーデータが含まれることを意
味し、「0」ということは、全てのページが白黒データ
であることを意味する。
【0164】この一方、ステップ726における判断が
肯定された場合には、白黒データであるから、ステップ
728に進んで、全画素のCIELABデータのチェッ
クが終了したか否かを判断し、この判断が否定された場
合には、ステップ720に戻って上記判断・処理を繰り
返す。そして、全画素のチェックが終了し、ステップ7
28の判断が肯定された場合には、送信原稿は白黒原稿
であると判定でき、ステップ730の白黒圧縮ファイル
作成処理のサブルーチンへ移行する。
【0165】このようにして、全てのページの圧縮符号
化が終了し、ステップ732又はステップ736の判断
が肯定されると、ステップ738の送信処理のサブルー
チンへ移行する。
【0166】ここで、本第2実施例によると、相手先が
全て白黒ファクシミリ装置であると判別された場合に
は、プリスキャンを行うことなく直ちに複数ページ分の
白黒圧縮ファイルが作成され、相手先が全てカラーファ
クシミリ装置であると判別された場合は、原稿の白黒カ
ラー判別結果に応じてページ毎に白黒又はカラーの圧縮
ファイルが作成され、相手先に白黒/カラーファクシミ
リ装置が混在している場合には、原稿の判別結果が白黒
であれば、そのページに対しては白黒圧縮ファイルのみ
が作成され、原稿の判別結果がカラーであれば、そのペ
ージに対してはカラー圧縮ファイルと共に白黒圧縮ファ
イルが作成されることになる。
【0167】次に、送信処理のサブルーチンについて図
14のフローチャートに沿って説明する。ここで、この
サブルーチンがスタートする段階では、パラメータDn
に最初の短縮番号がセットされている。
【0168】この送信処理のサブルーチンでは、まず、
ISDN回線制御部26によりセットされた短縮番号の
相手先に回線を接続し(ステップ800)、CSS信号
(セッション開始コマンド)を発行すると共に、受信側
から送られてくるRSSP信号(セッション開始レスポ
ンス)を受信するという画情報送信に先立つ前処理を実
行する(ステップ802)。 次に、パラメータ「CO
LOR」が「0」か否かを判断し(ステップ504)、
この判断が肯定された場合には、受信側はカラー受信能
力のない白黒ファクシミリであると判断できるので、白
黒指示にてCDCL信号を受信側に送出し、受信側から
のRDCLP信号を受信する(ステップ806)。この
後、ステップ808に進んで複数ページの白黒圧縮ファ
イルの送信処理を実行した後、ステップ526に進む。
【0169】この一方、パラメータ「COLOR」が
「1」でステップ804における判断が否定された場合
は、ステップ810に進み、カラー指示にてCDCL信
号を受信側に送出し、受信側からRDCLP信号を受信
した後、ステップ812に進む。
【0170】このステップ812ではパラメータ「MI
X」が「0」か否かを判断する。これは、MIX=0の
場合は、相手先が全てカラーファクシミリ装置であるた
め、原稿の白黒カラーの判別結果に応じてページ毎に白
黒又はカラーの圧縮データが作成されているので、ステ
ップ818にジャンプする。
【0171】ステップ818では、パラメータ「PAG
E」が「1」であるか否かを判断することによりそのペ
ージのデータがカラーデータであるか否かを判断する。
そして、カラーデータである場合は、ステップ820に
進んでカラーページの圧縮データを送信した後、ステッ
プ824に進む。一方、白黒データである場合は、ステ
ップ822に進んで白黒ページの圧縮データを送信した
後、ステップ824に進む。
【0172】ステップ824では、送信ページが最終ペ
ージか否かを判断し、この判断が否定されると、ステッ
プ818に戻り、上記処理・判断を繰り返すことによ
り、ページ毎に白黒又はカラー圧縮データを送信する。
【0173】このようにして、最終ページのデータ送信
が終了し、ステップ824の判断が肯定されると、ステ
ップ826に進む。
【0174】この一方、上記ステップ812において
「MIX」が「1」である場合は、相手先にカラーファ
クシミリ装置と白黒ファクシミリ装置が混在している場
合であるから、ステップ814に進んでパラメータ「F
ILE」が「0」か否かを判断することにより、送信フ
ァイルが全ページ白黒であるか否かを判断する。そし
て、送信ファイルにカラーページがなく、全てのページ
が白黒である場合には、当然に全ページ白黒の圧縮デー
タファイルのみが作成されているので、ステップ808
に移行する。一方、「FILE」が「1」である場合
は、ステップ816に進んでRDCLP信号中にカラー
応答があるか否かを判断することにより、受信側がカラ
ーファクシミリ装置か否かを判断する。そして、受信側
がカラーファクシミリ装置ではない,即ち白黒ファクシ
ミリ装置である場合には、ステップ808に移行して白
黒圧縮ファイルの送信処理を実行する。この場合におい
て送信される白黒ファイルは、本発明独特のカラーデー
タに基づいて作成した白黒データを含むものである。
【0175】この一方、受信側がカラーファクシミリ装
置である場合は、ステップ818に進み、前述した如
く、ページ毎に、カラーページの圧縮データがあればそ
れを送信し、カラーページの圧縮データがなければ白黒
ページの圧縮データを送信する。そして、最終ページの
データ送信が終了し、ステップ824の判断が肯定され
ると、ステップ826に進む。
【0176】ステップ826では、最後の短縮番号か否
かを判断し、この判断が否定されれると、ステップ82
8で次の短縮番号をパラメータDn にセットした後、ス
テップ800に戻って上記処理・判断を繰り返す。
【0177】このようにして、入力された全ての短縮番
号に対応する相手先への圧縮ファイルの送信が終了する
と、ステップ826における判断が肯定され、一連の処
理を終了する。
【0178】以上説明したように本第2実施例による
と、特定の相手方に対しては予めそれぞれのカラー能力
を短縮ダイヤル記憶部28に登録しておけば、送信時に
は、オペレータは原稿をセットし、短縮番号ボタンを1
つ又は複数押下するだけで次のような様々な効果が得ら
れる。即ち、回線接続前に短縮ダイヤル記憶部28に登
録された相手先のカラー能力に基づいて相手先が白黒フ
ァクシミリ装置かカラーファクシミリ装置からを判別す
ることができ、相手先又は複数の相手先が全て白黒ファ
シクシミリであることを判別した場合には無駄なカラー
圧縮ファイル作成処理を行うことなく、直ちに読み取り
データから白黒圧縮ファイル(白黒符号化圧縮情報)を
作成してデータ処理を簡略化することができると共に、
白黒圧縮符号化による画質劣化を防止することができ
る。また、本第2実施例によると、短縮ダイヤル記憶部
28に登録された相手先のカラー能力に基づいて相手先
又は複数の相手先が全てカラーファクシミ装置であると
判別した場合、原稿の白黒カラーの判別結果に応じ、ペ
ージ毎に、カラー圧縮ファイルの作成処理又は白黒圧縮
ファイルの作成処理及び作成された圧縮ファイルの送信
を行うので、原稿が白黒であるにもかかわらずカラー圧
縮ファイルを作成したりこれを送信したりするという無
駄を略確実に防止することができ、これにより、データ
処理及び送信時間の短縮化を図ることができる。更に
は、相手先にカラー/白黒ファクシミリ装置が混在して
いる場合には、白黒ファクシミリ装置に対しては白黒圧
縮ファイルを、カラーファクシミリ装置に対しては、原
稿がカラー原稿であればカラー圧縮データを原稿が白黒
データであれば白黒データを、ページ毎に送信すること
ができる。
【0179】従って、オペレータによる読み取りモード
の設定も不要となり、第1実施例に比較して、通常の送
信時は勿論、同報送信時においても、オペレータの入力
作業がより一層簡単になり、操作性が頗る良好であると
共に、データ処理時間及び通信時間の効率化を図ること
ができるという効果がある。
【0180】これまでの説明から明らかなように、本第
2実施例では、CPU12の機能によって登録制御手
段、判別手段、原稿判別手段、符号化制御手段、検知手
段が実現され、CPU12及びISDN回線制御部26
の機能によって送信手段が実現されている。
【0181】なお、上記第2実施例では、原稿の白黒カ
ラーの判別をページ毎に行う場合を例示したが、本発明
は必ずしもこれに限定されるものではなく、原稿の1ペ
ージ目のみ白黒カラー判別を行うようにしてもよい。通
常、白黒原稿とカラー原稿とを混ぜて送ることは少ない
と考えられるので、このようにしても原稿判別を行わな
い場合に比較すれば、無駄にカラー圧縮データを作成す
る割合を減少させることはできる。
【0182】なお、上記第2実施例において、第1実施
例と同様に、回線接続後に登録されたカラー能力が無し
になっていたにもかかわらす相手先がカラーファクシミ
リ装置であることが判明した場合に登録内容を自動的に
書換えさせてもよく、このようなことはソフトの簡単変
更により実現できる。
【0183】なお、上記第1,第2実施例では、説明の
複雑化を避けるため、DMAコントローラによるダイレ
クトメモリアクセスを使用しない場合を例示したが、処
理時間の短縮化を図るという意味では、DMAコントロ
ーラによるDMA転送処理を行うことが好ましい。かか
る場合には、例えば、以下の〜のようなデータ転送
処理をDMAコントローラにより行うことが望ましい。 画像メモリ16→色変換部32→画像メモリ16 白黒/カラースキャナー30→色変換部32→画像メ
モリ16 色変換部32→カラー符号化復号化部48 色変換部32→白黒符号化復号化部50 カラー符号化復号化部48→色変換部32 白黒符号化復号化部50→色変換部32 また、上記実施例では、原稿の白黒カラー判定をCPU
12の制御ルーチンにより実現する場合を例示したが、
例えば、これを原稿判別部とでも称するハード・モジュ
ールにより行わせることも可能である。かかる場合に
は、白黒との判定に対しては、「1」をCPU12に通
知し、カラー判定に対しては、「0」をCPU12に通
知する等、原稿判別部の判定の結果がCPU12に通知
されるようにしておけば良い。この白黒カラーの判定
は、CIELUV等を用いても可能であると思われる。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
ラーファクシミリ装置によれば、短縮番号登録部に相手
先のカラー能力を予め登録させておくことにより、オペ
レータは送信時に短縮番号による送信指示をするだけ
で、いちいちカラー通信するか/白黒通信するかを指示
することなく、カラー能力のない白黒ファクシミリ装置
に対しては白黒符号化圧縮情報が送信され、カラー能力
のあるカラーファクシミリ装置に対してはカラー符号化
圧縮情報が送信される。
【0185】従って、カラー原稿を送信する際のオペレ
ータの入力作業が著しく軽減されるという従来にない優
れた効果を有する。
【0186】請求項2記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、同報送信時において、特に相手先が全て白黒フ
ァクシミリ装置である場合に、送信時のデータ処理が容
易化され、引いてはデータ処理時間及び送信時間を短縮
することができ、更には白黒符号化による画質劣化を防
止することができるという効果がある。
【0187】請求項3記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、短縮番号登録部に相手先のカラー能力を予め登
録させておくことにより、同報送信時において、特に相
手先にカラー/白黒ファクシミリ装置が混在する場合に
おいても、オペレータは短縮番号の入力による送信指示
を行うだけで良いので、同報送信時のオペレータの入力
作業が著しく軽減されると共に、カラー圧縮データを白
黒二値圧縮データに変換する際の複雑な処理を必要とせ
ず、送信時のデータ処理が容易になり、データ処理時間
及び送信時間を短縮することができ、更には白黒符号化
による画質劣化を防止することができるという効果があ
る。
【0188】請求項4記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、請求項1記載の効果に加え、原稿が白黒である
にもかかわらずカラー符号化してカラー送信を実行する
という不都合を防止するための送信モードの切り換えが
不要となり、より一層オペレータの送信時の入力作業が
軽減される。
【0189】また、原稿判別手段による原稿の判別はペ
ージ毎に行うこともでき、このようにすれば、ページ毎
にカラー原稿に対してはカラー符号化が、白黒原稿に対
して白黒符号化が行われ、送信時にはこれらの符号化情
報が送信される。従って、従来は1ページ毎に白黒/カ
ラーの読み取りモードを切り換えるとしたらオペレータ
は著しく煩雑な操作を余儀なくされていたはずである
が、このような煩雑な操作が不要となる。
【0190】さらに、相手先が白黒ファクシミリの場合
には送信原稿がカラーか白黒か自動判別処理を行わず
に、即時に白黒二値符号化データ作成処理を行うので、
原稿自動判別処理時にプリスキャン処理を行うファクシ
ミリ装置の場合には、プリスキャン処理時間分の送信作
業の効率化を行える。
【0191】請求項5記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、請求項2記載の効果に加え、送信相手先が全て
カラーファクシミリである場合には、送信原稿がカラー
か白黒か自動判別され、送信原稿が白黒原稿である場合
には白黒符号化及び白黒通信が行われることから、原稿
が白黒であるにもかかわらずカラー符号化したりこれを
送信したりするという無駄を省くことができ、カラー圧
縮するよりもデータ量が少なくて済み、カラー通信する
よりも通信費が安くなるという効果がある。
【0192】なお、この場合も、原稿判別手段による原
稿判別はページ毎に行うことができるので、このように
すれば、一層効率的なデータ処理を実現することができ
る。
【0193】請求項6記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、請求項3記載の効果に加え、原稿が白黒である
にもかかわらずカラー符号化したりこれを送信したりす
るという無駄を省くことができ、カラー圧縮するよりも
データ量が少なくて済み、カラー通信するよりも通信費
が安くなるという効果がある。
【0194】なお、この場合も、原稿判別手段による原
稿判別はページ毎に行うことができるので、このように
すれば、一層効率的なデータ処理を実現することができ
る。
【0195】請求項7記載のカラーファクシミリ装置に
よれば、カラー能力をオペレーターが登録する時に、誤
って登録した場合や、相手先で白黒ファクシミリ装置か
らカラーファクシミリに置き換えられた場合に、自動的
に登録内容がカラー能力無しからカラー能力有りに自動
的に変更されるので、オペレーターは再登録操作をしな
くて済むという効果がある。
【0196】また、逆の場合は、登録内容の自動変更は
なされないので、相手先カラーファクシミリがカラート
ナー切れ等で一時的にカラー能力無しになっている場
合、言いかえると相手先のカラー能力が有りになってい
たにもかかわらず、回線を接続した後に相手先のカラー
能力が無しとなっていることを検知した場合等に誤って
登録内容が変更されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るカラーファクシミリ装置の構
成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の読み取り手段の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図1の符号化復号化部の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1のパネルの一部を示す図である。
【図5】図1の短縮ダイヤル記憶部の一例を示す図であ
る。
【図6】第1実施例におけるCPUの送信時の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
【図7】図6の複数局への送信時のCOLOR,MIX
算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図6の白黒圧縮ファイル作成処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】図6のカラー圧縮ファイル作成処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図10】図6の送信処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】第1実施例における短縮登録ルーチンを示す
フローチャートである。
【図12】第2実施例におけるCPUの送信時の制御プ
ログラムの一部を示すフローチャートである。
【図13】第2実施例におけるCPUの送信時の制御プ
ログラムの残りの一部を示すフローチャートである。
【図14】図13の送信処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図15】第2実施例における原稿の白黒カラー判別の
原理を説明するための線図である。
【符号の説明】
10 カラーファクシミリ装置 12 CPU(登録制御手段、判別手段、符号化制御手
段,検知手段 原稿判別手段、登録内容変更手段) 14 読み取り手段 22 パネル(入力手段) 26 ISDN回線制御部(送信手段の一部) 48 カラー符号化復号化部(カラー符号化手段) 50 白黒符号化復号化部(白黒符号化手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折田 克彦 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短縮番号登録部に登録された短縮番号に
    よる一括呼出し機能を備えたカラーファクシミリ装置で
    あって、 オペレータが短縮番号,相手先電話番号及び各種指示を
    入力する入力手段と、 前記入力手段からの短縮番号と共に入力されたカラー能
    力の登録指示に応じて相手先のカラー能力を前記短縮番
    号に対応付けて前記短縮番号登録部に登録する登録制御
    手段と、 前記入力手段からの送信指示に応じて送信原稿を読み取
    り画像データを出力するカラー読み取り機能を備えた読
    み取り手段と、 前記画像データをカラー符号化するカラー符号化手段、 前記画像データを白黒符号化する白黒符号化手段と、 短縮番号の入力により送信指示がなされた場合に、前記
    短縮番号登録部に登録されたその短縮番号に対応する相
    手先のカラー能力を判別する判別手段と、 前記判別手段により相手先にカラー能力無しと判別され
    た場合には前記白黒符号化手段による白黒符号化処理を
    実行し、相手先にカラー能力有りと判別された場合には
    前記カラー符号化手段によるカラー符号化処理を実行す
    る符号化制御手段と、 前記符号化処理後の符号化圧縮情報を通信回線を介して
    前記入力された短縮番号に対応する相手先に送信する送
    信手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】前記符号化制御手段が、複数の短縮番号の
    入力により複数の相手先への同報送信指示がなされた場
    合に、少なくとも前記判別手段により前記複数の短縮番
    号に対応する相手先の全てがカラー能力無しと判別され
    た場合には前記白黒符号化手段による白黒符号化処理を
    実行することを特徴とした請求項1記載のカラーファク
    シミリ装置。
  3. 【請求項3】回線接続後に通信手順信号を介して入手し
    た情報により相手先のカラー能力の有無を検知する検知
    手段を更に有し、 前記符号化制御手段が、複数の短縮番号の入力により複
    数の相手先への同報送信指示がなされた場合に、前記判
    別手段による相手先のカラー能力の判別の結果、カラー
    能力ありの相手先とカラー能力無しの相手先が混在する
    場合に、前記白黒符号化手段による白黒符号化処理とカ
    ラー符号化手段によるカラー符号化処理とを行うと共
    に、 前記送信手段が、回線接続後に、前記検知手段が相手先
    のカラー能力無しを検知した場合は白黒符号化圧縮情報
    を通信回線を介して送信し、前記検知手段が相手先のカ
    ラー能力有りを検知した場合はカラー符号化圧縮情報を
    通信回線を介して送信することを特徴とした請求項1記
    載のカラーファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】前記読み取り手段からの画像データに基づ
    いて送信原稿がカラーか白黒かを自動判別する原稿判別
    手段を更に有し、 前記符号化制御手段が、前記判別手段により相手先にカ
    ラー能力無しと判別された場合には前記白黒符号化手段
    による白黒符号化処理を実行し、相手先にカラー能力有
    りと判別された場合には前記原稿判別手段の判別結果に
    応じて前記白黒符号化手段による白黒符号化処理又は前
    記カラー符号化手段によるカラー符号化処理を実行する
    ことを特徴とした請求項1記載のカラーファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】前記符号化制御手段が、複数の短縮番号の
    入力により複数の相手先への同報送信指示がなされた場
    合に、前記判別手段により前記複数の短縮番号に対応す
    る相手先の全てがカラー能力無しと判別された場合には
    前記白黒符号化手段による白黒符号化処理を実行し、前
    記判別手段により前記複数の短縮番号に対応する相手先
    の全てがカラー能力有りと判別された場合には、前記原
    稿判別手段の判別結果に応じて前記白黒符号化手段によ
    る白黒符号化処理又は前記カラー符号化手段によるカラ
    ー符号化処理を実行することを特徴とした請求項4記載
    のカラーファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記符号化制御手段が、複数の短縮番号の
    入力により複数の相手先への同報送信指示がなされた場
    合に、前記判別手段による相手先のカラー能力の判別の
    結果、カラー能力ありの相手先とカラー能力無しの相手
    先が混在する場合に、前記原稿判別手段により原稿が白
    黒原稿であると判別された場合には前記白黒符号化手段
    による白黒符号化を実行し、原稿がカラーであると判別
    された場合には前記白黒符号化手段による白黒符号化処
    理とカラー符号化手段によるカラー符号化処理とを行う
    と共に、 前記送信手段が、回線接続後に、相手先が白黒ファクシ
    ミリであることを検知した場合は白黒符号化圧縮情報を
    通信回線を介して送信し、相手先がカラーファクシミリ
    であることを検知した場合はカラー符号化圧縮情報を通
    信回線を介して送信することを特徴とした請求項4記載
    のカラーファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 短縮番号登録部に登録された短縮番号に
    よる一括呼出し機能を備えたカラーファクシミリ装置で
    あって、 オペレータが短縮番号,相手先電話番号及び各種指示を
    入力する入力手段と、 前記入力手段からの短縮番号と共に入力されたカラー能
    力の登録指示に応じて相手先のカラー能力を前記短縮番
    号に対応付けて前記短縮番号登録部に登録する登録制御
    手段と、 短縮番号の入力により送信指示がなされた場合に、前記
    短縮番号登録部に登録されたその短縮番号に対応する相
    手先のカラー能力を判別する判別手段と、 回線接続後に通信手順信号を介して入手した情報により
    相手先のカラー能力の有無を検知する検知手段と、 前記判別手段の判別結果により相手先のカラー能力無し
    の判別がなされた場合に、回線接続後に前記検知手段が
    カラー能力有りと検知した場合には、前記短縮番号登録
    部に登録された当該短縮番号に対応する相手先のカラー
    能力を有りに変更する登録内容変更手段と、 を有するカラーファクシミリ装置。
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