JP3571428B2 - カラーファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はカラーファクシミリ装置、特に同報通信によるカラー画像データの送信先の装置が白黒画像を処理する装置である場合の画像データの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーファクシミリ装置においては、カラー画像を送信をする場合には送信するカラー画像データをカラー画像符号化処理して送信し、白黒画像を送信する場合には送信する画像データを白黒の2値による2値画像符号化処理して送信していた。したがって、白黒処理用のファクシミリ装置(以後、「白黒ファクシミリ装置」という。)にカラー画像を送信する場合には、予めカラー画像を白黒モードで読み込み2値画像符号化処理してファクシミリ送信していた。
【0003】
これに対して、カラー画像をカラーモードで読み込んで複数の宛先に対して順次同報通信を行なうことができるカラーファクシミリ装置においては、送信先のファクシミリ装置に白黒ファクシミリ装置が混じっている場合があり、その白黒ファクシミリ装置に対して正常に画像の送信が行なわれない場合があった。
【0004】
このため、カラー画像を白黒ファクシミリ装置に同報通信で送信する場合に、送信するカラー画像データからカラー画像の構成色であるR(赤),G(緑),B(青)のいずれか一色を取り出して2値画像符号化処理してファクシミリ送信する方法が考えられた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラー画像を白黒ファクシミリ装置に同報通信で送信する場合に、例えば原稿に地色が付いている場合などカラー原稿の種類によっては上記のように単純に2値画像符号化処理したのでは画像が見にくくなる場合がある。
【0006】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、カラー原稿の種類によってファクシミリ送信時にカラー画像データを白黒画像データに変換する方法を変えることにより、良好な画像の送信を図ることを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】
この発明に係るカラーファクシミリ装置は、カラー画像データを送信する前に送信先の装置がカラー画像データを処理するか検出し、送信先の装置がカラー画像データを処理する場合はカラー画像データを送信し、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合はカラー画像データから変換された白黒画像データを送信するカラーファクシミリ装置であって、ファクシミリ送信先情報記憶手段と指定色選択手段と色変換手段とを備え、ファクシミリ送信先情報記憶手段は、カラー画像データの送信先と指定色とを含むファクシミリ送信先情報をカラー画像データごとに記憶し、指定色選択手段は、画像メモリに記憶されたカラー画像データの先頭部分において、各構成色ごとに各アドレスの値と予め定めた閾値とを比較し、予め定めた閾値を超える値をもつアドレスの数を計数し、最も計数値の小さい一色を指定色として選択してファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶し、色変換手段は、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合にカラー画像データからファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶された指定色の画像データを抽出して白黒画像データに変換する。
【0008】
さらに、色変換処理方法指定手段を備え、色変換処理方法指定手段は、カラー画像データを白黒画像データに変換する色変換処理方法を指定してファクシミリ送信先情報に付加してファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶し、色変換手段は、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合にファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶した色変換処理方法の指定に従ってカラー画像データから抽出された指定色の画像データを白黒画像データに変換する。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明のカラーファクシミリ装置は、例えば主制御部と、カラースキャナと、カラープリンタと、操作表示部と、R(赤),G(緑),B(青)の三色(以後、「RGB」という。)で構成されたカラー画像を記憶する画像メモリと、画像メモリに記憶した画像データを送信するファクシミリ送信先情報を記憶する宛先メモリと、符号圧縮再生部と、色変換部と、通信制御部を有する。
【0011】
カラーファクシミリ装置は画像メモリに記憶したカラー画像を宛先メモリに記憶したファクシミリ送信先を順に発呼し送信することができるものである。カラースキャナから送信するカラー画像を読み込むときに、例えばオペレータはファクシミリ送信先のファクシミリ番号等と共にRGBの三色のうち一色をファクシミリ送信先情報に付加して記憶する。以後、ファクシミリ送信先情報に付加して記憶する色を指定色という。
【0012】
主制御部は通信制御部を介して、宛先メモリに記憶したファクシミリ送信先を順に発呼し、相手ファクシミリ装置との通信プロトコルから相手ファクシミリ装置がカラーファクシミリ装置であると判断した場合には符号圧縮再生部でJPEG符号化によるカラー画像符号化処理をしてファクシミリ送信する。ここで、JPEG符号化とはカラー静止画像符号化方式の国際標準化作業グループ(Joint Picture Expert Group)において合意されたカラー画像符号化方式をいう。
【0013】
これに対し、相手ファクシミリ装置が白黒ファクシミリ装置であると判断した場合には、主制御部は色変換部及び符号圧縮再生部に2値画像符号化処理をするように指示する。色変換部は符号圧縮再生部はファクシミリ送信先情報に付加して宛先メモリに記憶した指定色を画像メモリに記憶した送信用のカラー画像から取り出し、色変換処理を行なう。符号圧縮再生部は色変換処理した画像データを2値画像符号化及び圧縮処理してファクシミリ送信する。これにより、相手ファクシミリ装置が白黒ファクシミリ装置である場合であっても画像の白黒モードによる読み直しをせずに正常にファクシミリ送信することができる。なお、2値画像符号化する方法としては、例えばCCITTで勧告されている標準符号化方式であるMH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read)等がある。
【0014】
なお、RGB三色のうち一色を指定色として選択するときに、上記のようにオペレータが操作表示部から指定色を入力するようにするか、又は、ファクシミリ送信する原稿の地肌色の各構成色の濃度を基に原稿の地肌色が表れないように自動的に選択した一色を指定色とするかを選択できるようにしても良い。ファクシミリ送信する原稿の地肌に色が付いている場合は、そのままRGB三色のうち一色を指定色として選択すると原稿の地肌の色がそのまま画像と混ざり画像が見にくくなる場合がある。そこで、カラースキャナで部読み込んだ画像の先端部分で予め定めた閾値以上の濃度であるアドレスの数をR,G,Bのそれぞれに対して計数し、最も計数値の小さい色を指定色として選択する。これにより、原稿の地肌の色に対して最も影響力の小さい色を選択することができ、原稿の地肌の色が表れないようにできる。なお、上記閾値としては、例えば極端に動度が濃い場合及び極端に濃度が薄い場合の値を除いた値を用いるようにする。
【0015】
一方、原稿の地肌の色と画像の色が似ている場合もあり、この場合に、上記のように自動的に原稿の地肌の色を抜くようにすると、画像も薄くなり、再生画像が不鮮明になる場合もある。そこで、オペレータが操作表示部から指定色を入力できるようにして、かかる場合に画像が不鮮明になることを防止できるようにする。なお、ファクシミリ送信する原稿の地肌色の各構成色の濃度を基に原稿の地肌色が表れないように自動的に指定色を選択する処理は、例えば主制御部内に設けた指定色選択手段で行なう。
【0016】
さらに、カラー画像の色変換処理方法の指定を、例えばオペレータが操作表示部から入力して、入力した色変換処理方法の指定をファクシミリ送信先情報に付加して記憶する。ファクシミリ送信先の装置が白黒画像を処理する装置である場合に、色変換部はファクシミリ送信先情報に付加して記憶した色変換処理方法の指定に基づいてカラー画像を色変換処理し、符号圧縮再生部で色変換処理したカラー画像を2値画像符号化及び圧縮処理してファクシミリ送信しても良い。これにより、原稿に合わせて色変換処理を行ない、最適な状態でファクシミリ送信できる。なお、カラー画像の色変換処理方法としては、例えばディザ法及び誤差拡散法等がある。ディザ法は中間調を白黒2値で擬似的に表現する方法であり、記憶方法によって発生する偽の輪郭線を目立たなくすることができるが、中間調の読み取り情報を2レベルで表現するため読み取り段階の情報の多くが失われる欠点がある。誤差拡散法は実際の色と表示される色との差である誤差を用いて表示する代表色を補正する方法である。オペレータはこれらの処理方法を処理する画像に合わせて選択し入力する。
【0017】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例のカラーファクシミリ装置の構成図である。図に示すようにカラーコピア部1とファクシミリ部2を有する。カラーコピア部1はカラースキャナ11、スキャナ補正部12、色補正部13、プリンタ補正部14及びカラープリンタ15を備え、画像の読み込み及び印字を行なう。カラースキャナ11は原稿台(不図示)上の原稿から画像を読み取り画像信号を出力する。スキャナ補正部12はカラースキャナ11からの画像信号を入力し、R,G,Bの三色のカラー画像データを出力する。色補正部13はスキャナ補正部12からのRGB三色のカラー画像データを補正し画像を再現した場合に実際の色との差を小さくする。プリンタ補正部14は色補正部13からのRGB三色のカラー画像データを印刷時に使用するY(黄),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)(以後、「YMCK」という。)の四色のカラー画像データに変換する。カラープリンタ15はプリンタ補正部14からのYMCKの四色のカラー画像データを基にカラー画像を印字する。
【0018】
ファクシミリ部2は主制御部21、指定色選択手段22、操作表示部23、ページメモリ24、宛先メモリ25、画像メモリ26、色変換部27、符号圧縮再生部28及び通信制御部29を備え、画像の記憶及び送受信を行なう。主制御部21はシステムメモリ(不図示)に記憶した制御プログラムを基に、カラーファクシミリ装置全体の制御を行なう。指定色選択手段22はファクシミリ送信先が白黒ファクシミリ装置である場合に画像メモリ26に記憶したカラー画像データから取り出す画像データの色の指定である指定色を宛先メモリ25に記憶したファクシミリ送信先情報に付加して記憶する。
【0019】
操作表示部23はファクシミリ送信先等のファクシミリ送信先情報等を入力する。ページメモリ24は、図2に示すようにカラースキャナ11が読み取ったRGB三色のカラー画像データを一時的に記憶したり、又は図3に示すようにプリンタ補正部14が変換したYMCKの四色のカラー画像データ等を一時的に記憶する。宛先メモリ25は画像読取時にオペレータが入力した送信先ファクシミリ番号、カラー画像の構成色であるRGB三色のうち一色の指定色、色変換処理方法の指定等のファクシミリ送信先情報を記憶する。画像メモリ26はカラースキャナ11が読み取ったRGB三色のカラー画像データを記憶する。色変換部27は相手ファクシミリ装置が白黒ファクシミリ装置である場合はファクシミリ送信先情報に付加して宛先メモリ25に記憶した指定色の画像データを画像メモリ26に記憶した送信用のカラー画像データから取り出し、宛先メモリ25に記憶したファクシミリ送信先情報に含まれる色変換処理方法の指定に基づいて取り出した指定色の画像データを輝度明度色差によるLabデータに色変換処理をする。符号圧縮再生部28は相手先ファクシミリ装置がカラーファクシミリ装置である場合に画像メモリ26が記憶した画像データをJPEG符号化によるカラー画像符号化処理する。また、符号圧縮再生部28は相手ファクシミリ装置が白黒ファクシミリ装置である場合に、色変換部27街路変換した画像データを2値画像符号化及び圧縮処理をしてファクシミリ送信する。なお、2値画像符号化処理には、例えばCCITTで勧告されている標準符号化方式であるMH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read)等がある。通信制御部29は符号圧縮再生部28で符号化した画像データをファクシミリ送信する。
【0020】
上記構成のカラーファクシミリ装置に指定色を指定して同報通信する画像を入力する場合の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0021】
カラーファクシミリ装置は、例えば図5に示すような画面を操作表示部23に表示して、操作表示部23から同報通信の指定、ファクシミリ送信先情報として相手先ファクシミリ番号等及び指定色を操作表示部23から入力する(ステップS1,S2,S3)。カラーファクシミリ装置の指定色選択手段22は操作表示部23から入力された指定色をファクシミリ送信先情報に付加する(ステップS4)。
【0022】
また、カラーファクシミリ装置の指定色選択手段22は、色変換処理方法の指定が操作表示部23から入力された場合は(ステップS5)、入力された色変換方法をファクシミリ送信先情報に付加し(ステップS6)、宛先メモリ25に記憶する(ステップS7)。
【0023】
カラーファクシミリ装置は上記動作を全送信先に対して繰返した後(ステップS2〜S8)、カラースキャナ11からカラー画像データを読み込み画像メモリ26に記憶する(ステップS9)。このように、カラーファクシミリ装置は指定色及び色変換処理方法の指定を記憶するので、白黒ファクシミリ装置に同報通信を行なう場合の処理方法を指定することができる。なお、ファクシミリ送信先情報に指定色などを付加する代わりに、画像メモリ26に記憶したカラー画像データに指定色及び色変換処理方法の指定等を付加して記憶するようにしても良い。
【0024】
次ぎに、指定色の自動指定により同報通信する画像を入力する場合の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0025】
カラーファクシミリ装置は既に説明したように操作表示部23から同報通信の指定、相手先ファクシミリ番号等及び指定色の自動選択の指示を操作表示部23から入力する(ステップS11,S12)。
【0026】
また、カラーファクシミリ装置の指定色選択手段22は、色変換処理方法の指定が操作表示部23から入力された場合は(ステップS13)、入力された色変換方法をファクシミリ送信先情報に付加し(ステップS14)、宛先メモリ25に記憶する(ステップS15)。
【0027】
カラーファクシミリ装置は上記動作を全送信先に対して繰返した後(ステップS12〜S16)、カラースキャナ11からカラー画像データを読み込み画像メモリ26に記憶する(ステップS17)。その後、指定色選択手段22は画像メモリ26に記憶した画像の先端部分を調べ、予め定めた閾値以上の濃度であるアドレスの数をR,G,Bのそれぞれに対して計数し、最も計数値の小さい色を指定色として選択する(ステップS18)。例えば、図2に示すように画像データが8bitで構成され、画像メモリ26のアドレス0000000番地から1FFFFFFH番地までにRに対するデータ、アドレス2000000番地から3FFFFFFH番地までにGに対するデータ、アドレス4000000番地から5FFFFFFH番地までにBに対するデータが格納されている場合に、画像メモリ26のアドレス0000000番地から0000100番地までに原稿先端部分のRに対するデータ、アドレス2000000番地から2000100番地までに原稿先端部分のGに対するデータ、アドレス4000000番地から4000100番地までに原稿先端部分のBに対するデータが格納されているとする。また、上記閾値としては、例えば極端に動度が濃い場合及び極端に濃度が薄い場合の値を除いた値を用いるように0E0Hを設定しているとするした場合に、上記原稿先端部分に対するデータを順に閾値である0E0Hと比較し、値が0E0Hを越えているアドレスの数を計数し、最も計数値の小さい一色を選択し保持する。これにより、原稿先端部分で最も薄い色を選択し、原稿の地色を抜くようにすることができる。
【0028】
カラーファクシミリ装置の指定色選択手段22は上記のようにして選択した指定色を宛先メモリ25に記憶した各ファクシミリ送信先情報に付加する(ステップS19)。
【0029】
次ぎに、上記のようにしてファクシミリ送信先情報を記憶したカラーファクシミリ装置が同報通信をする場合の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
カラーファクシミリ装置の主制御部21は、同報通信を開始すると、画像メモリ26から送信するカラー画像のデータを読み出した後(ステップS21)、宛先メモリ25からファクシミリ送信先情報を一件読み出し、ファクシミリ送信先情報に含まれる送信先のファクシミリ番号を通信制御部29を介して発呼する(ステップS23)。通信制御部29が相手先のファクシミリ装置との通信プロトコルから相手先ファクシミリ装置がカラーファクシミリ装置であると判断した場合には(ステップS24)、主制御部21は符号圧縮再生部28にカラー画像符号化処理をするように指示する。符号圧縮再生部28はカラー画像符号化処理をするように指示を受けると、画像メモリ26から読み出した送信するカラー画像のデータを、例えばJPEG符号化によるカラー画像符号化処理及び圧縮処理をして(ステップS25)ファクシミリ送信する(ステップS31)。
【0031】
これに対して、通信制御部29が相手先のファクシミリ装置との通信プロトコルから相手先ファクシミリ装置がカラーファクシミリ装置でないと判断した場合には、色変換部27及び符号圧縮再生部28に白黒の2値で2値画像符号化及び圧縮処理をするように指示する。色変換部27は主制御部21からの指示を受けると、ファクシミリ送信先情報に含まれる指定色を画像メモリ26から読み出したカラー画像のデータから取り出す(ステップS26)。色変換部27はファクシミリ送信先情報に色指定変換処理の指定が含まれている場合には(ステップS27)、指定された方法で画像メモリ26から読み出したカラー画像のデータを色変換処理し(ステップS28)、ファクシミリ送信先情報に色指定変換処理の指定が含まれていない場合には、予め設定された方法で画像メモリ26から読み出したカラー画像データを色変換処理する(ステップS29)。なお、色変換処理する方法としては、例えばディザ法及び誤差拡散法等がある。ディザ法は中間調を白黒2値で擬似的に表現する方法であり、記憶方法によって発生する偽の輪郭線を目立たなくすることができるが、中間調の読み取り情報を2レベルで表現するため読み取り段階の情報の多くが失われる欠点がある。誤差拡散法は実際の色と表示される色との差である誤差を用いて表示する代表色を補正する方法である。色変換処理としては簡単な処理を予め設定しておき、オペレータが必要に応じて他の方法を指定するようにする。このように、原稿に合わせてオペレータが色変換処理方法を指定できるので、高画質な白黒画像を送信することができる。
【0032】
符号圧縮再生部28は色変換部27が色変換処理をすると、色変換処理をした画像データを、例えばCCITTで勧告されている標準符号化方式であるMH、MR又はMMR等で2値画像符号化処理して(ステップS30)、ファクシミリ送信する(ステップS31)。カラーファクシミリ装置は上記動作を同報通信を完了するまで全送信先に対して行なう(ステップS22〜S32)。このように、同報通信によるカラー画像の送信先のファクシミリ装置が白黒ファクシミリ装置である場合に自動的に白黒2値による2値画像符号化処理して画像データを送信するので、画像が正常に送られなくなることを防止することができる。
【0033】
なお、上記実施例では指定色選択手段22を主制御部21と別に設けたが主制御部21の内部に設けても良い。また、指定色選択手段22の他にカウンタを設けるようにして、カウンタで画素数を計数するようにしても良い。
【0034】
この発明は以上説明したように、送信先が白黒ファックスである場合にファクシミリ送信先情報を参照することでカラー画像データから見やすい白黒画像データを作成して送信できる
【0035】
さらに、色変換方法を指定してファクシミリ送信先情報に付加して記憶し、送信先が白黒ファックスである場合にファクシミリ送信先情報を参照することでカラー画像を高画質な白黒画像に変換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】RGB三色のデータを記憶する場合のページメモリの構成図である。
【図3】YMCK四色のデータを記憶する場合のページメモリの構成図である。
【図4】指定色及びファクシミリ送信先等を入力する場合のフローチャートである。
【図5】ファクシミリ送信先情報の入力画面の構成図である。
【図6】自動で指定色を入力する場合のフローチャートである。
【図7】同報通信をする場合のフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラーコピア部
11 カラースキャナ
15 カラープリンタ
2 ファクシミリ部
21 主制御部
22 指定色選択手段
23 操作表示部
24 ページメモリ
25 宛先メモリ
26 画像メモリ
27 色変換部
28 符号圧縮再生部
29 通信制御部
Claims (2)
- カラー画像データを送信する前に送信先の装置がカラー画像データを処理するか検出し、送信先の装置がカラー画像データを処理する場合はカラー画像データを送信し、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合はカラー画像データから変換された白黒画像データを送信するカラーファクシミリ装置であって、
ファクシミリ送信先情報記憶手段と指定色選択手段と色変換手段とを備え、
前記ファクシミリ送信先情報記憶手段は、カラー画像データの送信先と指定色とを含むファクシミリ送信先情報をカラー画像データごとに記憶し、
前記指定色選択手段は、画像メモリに記憶されたカラー画像データの先頭部分において、各構成色ごとに各アドレスの値と予め定めた閾値とを比較し、予め定めた閾値を超える値をもつアドレスの数を計数し、最も計数値の小さい一色を指定色として選択して前記ファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶し、
前記色変換手段は、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合にカラー画像データから前記ファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶された指定色の画像データを抽出して白黒画像データに変換することを特徴とするカラーファクシミリ装置。 - 色変換処理方法指定手段を備え、
前記色変換処理方法指定手段は、カラー画像データを白黒画像データに変換する色変換処理方法を指定してファクシミリ送信先情報に付加して前記ファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶し、
前記色変換手段は、送信先の装置がカラー画像データを処理しない場合にファクシミリ送信先情報記憶手段に記憶した色変換処理方法の指定に従ってカラー画像データから抽出された指定色の画像データを白黒画像データに変換する請求項1に記載のカラーファクシミリ装置。
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