JPH0731248U - Ｘｙ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はＸＹ駆動装置に関し、特に、１個の
モータを用いてＸ軸方向移動体とＹ軸方向移動体とを各
々Ｘ軸及びＹ軸方向に移動させることを特徴とする。 【構成】 本考案によるＸＹ駆動装置は、Ｙ軸方向移動
体(1)に設けられた作動体(4)と連結ワイヤ(9)との結合
及び非結合を選択することにより、１個のモータ(6)に
よってＹ軸方向移動体(1)をＹ軸方向(Y)に、Ｘ軸方向移
動体(X)をＸ方向(X)に各々移動させ、小型で安価な構成
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＸＹ駆動装置に関し、特に、１個のモータを用いてＸ軸方向移動体 とＹ軸方向移動体とを各々Ｘ軸及びＹ軸方向に移動させるための新規な改良に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、用いられていたこの種のＸＹ駆動装置としては、一般に、Ｘ軸用モータ 及びＹ軸用モータを用いてＸ軸方向移動体及びＹ軸方向移動体を各々独立して駆 動していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のＸＹ駆動装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が 存在していた。 すなわち、２個のモータを用いるため、装置全体の形状が大型化すると共に、 省スペース化及びコストダウンを達成することが困難であった。

【０００４】 本考案は以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、１個のモ ータを用いてＸ軸方向移動体とＹ軸方向移動体とを各々Ｘ軸及びＹ軸方向に独立 して移動させるようにしたＸＹ駆動装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によるＸＹ駆動装置は、Ｙ軸方向移動体に設けられた一対の第１、第２ プーリと、前記Ｙ軸移動体に設けられた作動体と、前記Ｙ軸方向移動体のＹ軸方 向に沿う一方側に設けられ第３プーリを有するモータと、前記Ｙ軸方向移動体の Ｙ軸方向に沿う他方側に設けられた第４プーリと、前記Ｙ軸方向移動体と直交す るＸ軸方向における前記Ｙ軸方向移動体と離れて配設されると共に前記Ｙ軸方向 に沿って移動可能なＹ軸方向副移動体と、前記Ｙ軸方向副移動体に設けられた第 ５プーリと、前記各プーリ及び前記作動体を連結する連結ワイヤと、前記第１、 第２プーリと第５プーリ間に設けられた前記連結ワイヤに固定されたＸ軸方向移 動体とを備え、前記作動体と連結ワイヤが非結合時には前記モータの回転により 前記Ｘ軸方向移動体のみをＸ軸方向に移動させ、前記作動体と連結ワイヤが結合 時には前記モータの回転によりＹ軸方向移動体とＹ軸方向副移動体のみをＹ軸方 向に移動させるようにした構成である。

【０００６】 さらに詳細には、前記作動体は、ソレノイドからなる構成である。

【０００７】

【作用】

本考案によるＸＹ駆動装置においては、ソレノイドからなる作動体を非作動状 態とすることにより、連結ワイヤとＹ軸方向移動体とは非連結状態となり、この 状態でモータを作動させると、連結ワイヤを介してＸ軸方向移動体がＸ軸方向に 移動する。また、この作動体を作動状態とすることにより、連結ワイヤとＹ軸方 向移動体とは一体状に連結し、この状態でモータを作動させると、連結ワイヤを 介してＹ軸方向移動体とＹ軸方向副移動体が同時にＹ軸に沿って移動することが できる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面と共に本考案によるＸＹ駆動装置の好適な実施例について述べる。 図１において符号１で示されるものは一対の第１、第２プーリ２，３を有する Ｙ軸方向移動体であり、このＹ軸方向移動体１の側部にはソレノイドからなる作 動体４が設けられている。

【０００９】 前記Ｙ軸方向移動体１のＹ軸方向Ｙにおける両側位置には、第３プーリ５を有 するモータ６及び第４プーリ７が図示しない基体に作動及び回転自在に設けられ ており、このＸ軸方向移動体１の前記Ｙ軸方向Ｙと直交するＸ軸方向Ｘにおける 離間した位置には第５プーリ８を有するＹ軸方向副移動体１Ａが前記基体にＹ軸 方向Ｙに沿って移動できるように構成されている。

【００１０】 前記各プーリ２，３，５，７，８には連結ワイヤ９が連結して設けられており 、前記各プーリ５，７に巻回した連結ワイヤ９の各一端９ａは各プーリ２，３を 介して第５プーリ８に巻回されていると共に、前記各プーリ５，７に巻回した連 結ワイヤ９の他端９ｂは互いに直結されている。

【００１１】 前記各プーリ２，３と第５プーリ８との間の連結プーリ９の一方には、Ｘ軸方 向Ｘに沿って移動するＸ軸方向移動体１０が連結ワイヤ９と共に移動できるよう に設けられており、このＸ軸方向移動体１０は前記Ｙ軸方向移動体１とＹ軸方向 副移動体１Ａ間において往復移動できるように構成されている。

【００１２】 前述の構成において、作動体４をオフすなわち非作動状態とすると、連結ワイ ヤ９と作動体４及びＹ軸方向移動体１とは非連結状態となり、モータ６を作動さ せると、各プーリ２，３，５，７，８を介して連結ワイヤ９が移動し、Ｘ軸方向 移動体１０のみがＸ軸方向に移動する。

【００１３】 次に、作動体４を作動状態とすると、この作動体４の作動子４ａが没状態とな ってこの作動体４と連結ワイヤ９とが結合するため、連結ワイヤ９とＹ軸方向移 動体１とが一体化して結合する。この状態で、モータ６を作動させると、連結ワ イヤ９の一端９ａはこのＹ軸方向移動体１と共にＹ軸方向Ｙに沿って往復移動す ると共に前記Ｙ軸方向副移動体１Ａも同時にＹ軸方向に移動する。従って、前述 の動作を組合わせることにより、前記Ｘ軸方向作動体１０は、Ｘ軸方向Ｘ及びＹ 軸方向Ｙに任意に移動することができ、例えば、ゲーム機のチャッキングハンド の移動手段として用いることができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることがで きる。 すなわち、１個のモータによってＸ，Ｙの２軸を駆動させることができ、小型 ゲーム機のような限られたスペース内への取付に好適な小型の構成を得ると共に 、従来よりも大幅なコストダウンを達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案によるＸＹ駆動装置を示す構成図
である。

【符号の説明】

１ Ｙ軸方向移動体 １Ａ Ｙ軸方向副移動体 ２，３，５，７，８ プーリ ４ 作動体 ６ モータ ９ 連結ワイヤ １０ Ｘ軸方向移動体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｙ軸方向移動体(1)に設けられた一対の
   第１、第２プーリ(2,3)と、前記Ｙ軸方向移動体(1)に設
   けられた作動体(4)と、前記Ｙ軸方向移動体(1)のＹ軸方
   向(Y)に沿う一方側に設けられ第３プーリ(5)を有するモ
   ータ(6)と、前記Ｙ軸方向移動体(1)のＹ軸方向(Y)に沿
   う他方側に設けられた第４プーリ(7)と、前記Ｙ軸方向
   移動体(1)と直交するＸ軸方向(X)における前記Ｙ軸方向
   移動体(1)と離れて配設されると共に前記Ｙ軸方向(Y)に
   沿って移動可能なＹ軸方向副移動体(1A)と、前記Ｙ軸方
   向副移動体(1A)に設けられた第５プーリ(8)と、前記各
   プーリ(2,3,5,7,8)及び前記作動体(4)を連結する連結ワ
   イヤ(9)と、前記第１、第２プーリ(2,3)と第５プーリ
   (8)間に設けられた前記連結ワイヤ(9)に固定されたＸ軸
   方向移動体(10)とを備え、前記作動体(4)と連結ワイヤ
   (9)が非結合時には前記モータ(1)の回転により前記Ｘ軸
   方向移動体(10)のみをＸ軸方向(X)に移動させ、前記作
   動体(4)と連結ワイヤ(9)が結合時には前記モータ(6)の
   回転によりＹ軸方向移動体(1)とＹ軸方向副移動体(1A)
   のみをＹ軸方向(Y)に移動させるように構成したことを
   特徴とするＸＹ駆動装置。
2. 【請求項２】 前記作動体(4)は、ソレノイドからなる
   ことを特徴とする請求項１記載のＸＹ駆動装置。