JPH07312085A - メモリ装置 - Google Patents

メモリ装置

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JPH07312085A
JPH07312085A JP6993195A JP6993195A JPH07312085A JP H07312085 A JPH07312085 A JP H07312085A JP 6993195 A JP6993195 A JP 6993195A JP 6993195 A JP6993195 A JP 6993195A JP H07312085 A JPH07312085 A JP H07312085A
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JP
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memory
block
latch
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JP6993195A
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Theodore W Houston
ダブリュ.ヒューストン セオドア
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Texas Instruments Inc
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Texas Instruments Inc
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1051Data output circuits, e.g. read-out amplifiers, data output buffers, data output registers, data output level conversion circuits
    • G11C7/106Data output latches
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
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  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を減少したメモリ装置 【構成】 メモリ・アレイ(12)、マルチプレクサ・
ブロック(14)及び制御ブロック(16)を含むメモ
リ装置(10)を提供する。制御ブロック(16)がメ
モリ・アレイ(12)及びマルチプレクサ・ブロック
(14)に結合される。制御ブロック(16)は、所望
のメモリ・セルのデータ状態がマルチプレクサ・ブロッ
ク(14)にあるラッチ・ブロック(301 …30i
321 …32 j ,341 ,342 …及び36)によって
保持されているかどうかをメモリ・アドレスから決定す
る様に作用し得ると共に、複数個のマルチプレクサ制御
信号(441 …44m )を発生する様に作用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は全般的に電子装置の分
野、更に具体的に云えば改良されたメモリ装置及びその
構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】SRAM,DRAM,ROMを
含むメモリ装置は、論理ビットの形でデータを記憶する
為に電子回路に広く用いられており、論理ビットは、メ
モリ・アドレスを使ってアクセスすることができる。一
般的に、メモリ・アドレスがメモリ装置に供給され、メ
モリ装置はメモリ・サイクルを実行して、メモリ・アド
レスに関連するメモリ装置内の場所からデータを供給し
たり或いはその場所にデータを記憶する。
【0003】メモリ装置は種々の構成に従って作られて
いる。メモリ装置は、非常に多数のメモリ・セルを含む
メモリ・アレイを持つことがあり、各々のメモリ・セル
は1つの情報ビットを記憶する2つのデータ状態の内の
一方に設定することができる。メモリ・セルは行及び列
に分けて配置する場合が多く、この為、各々のメモリ・
セルは、行アドレス及び列アドレスを含む一意的なメモ
リ・アドレスによって参照することができる。一般的
に、行アドレスがワード線を選択し、このワード線はそ
の行にある各々のメモリ・セルの関連する列すなわちビ
ット線へのアクセスを可能にし、この場合、ビット線は
差分信号を伝送する様に対になっていることがある。大
形メモリはブロックに分割されていて、行アドレスが大
域ワード線を選択し、この大域ワード線が、ブロック・
アドレスに応答して、ブロック・ワード線に選択的に接
続されることがある。ブロック・アドレスは、特定の列
を選択するアドレスの一部分であるから、列アドレスの
一般項の中に含めることがある。普通、メモリ装置は読
取モード及び書込みモードで動作し、この為、メモリ装
置はメモリ読取サイクル及びメモリ書込みサイクルを実
行する。多くのメモリ装置では、行アドレスによって特
定された行にある悉くのメモリ・セルのデータ状態がメ
モリ読取サイクルの間にアクセスされる。この後、こう
云うデータ状態が列アドレスに従って多重化(マルチプ
レクス)され、メモリ・アドレスに対応するメモリ・セ
ルのデータ状態を表わす出力を発生する。1回のアクセ
スでデータ状態が出力されるメモリ・セルの数は、所定
のメモリの構成に左右される。典形的な構成は×1、×
4又は×8である。マルチプレクサ動作前のメモリ・ア
レイからの出力が、行アドレスに対応するメモリ・セル
の全部又は部分集合を表わす。普通、メモリ書込みサイ
クルはメモリ読取サイクルと同様に行なわれ、メモリ・
アドレスに対応するメモリ・セルのデータ状態が、メモ
リ装置に供給されたデータの値に従って設定される。メ
モリ装置は、読取及び書込みサイクルが1つ又は更に多
くのメモリ・セルから読取り又は記憶することができる
様に設計することができる。
【0004】或るメモリ装置では、アドレス変化の検出
を利用して、メモリ・アドレスの変化を検出し、メモリ
・アドレスが十分に変化した時、全メモリ・サイクルを
開始する。行アドレスの変化を列アドレスの変化と区別
し、行アドレスが変化した時だけ、メモリ・アレイのア
クセスを開始することにより、低電力アクセス・モード
を実施することができる。この様な低電力アクセス・モ
ードの1つの形式は、行アドレスに対応するメモリ・セ
ルのデータ状態を表わすメモリ・アレイの出力をラッチ
することである。その時、列アドレスの変化を含むだけ
のメモリ・アドレスの変化は、メモリ・アレイをアクセ
スする代わりに、ラッチされたデータ状態をアクセスす
ることによって処理することができる。この低電力アク
セス・モードは、行アドレスが変化しない様なメモリ読
取サイクルでは、メモリ装置がメモリ・アレイをプリチ
ャージし、全部のメモリ・アドレスを復号することを防
止することにより、電力を節約する。
【0005】各々の列のデータをラッチすることによっ
て、この低電力アクセス・モードが可能になるが、ラッ
チの配置を列のピッチに合せるのが困難であることがあ
る。更に、大形メモリでは、列から出力へのデータのマ
ルチプレクサ動作が幾つかの段で行なわれることがあ
る。マルチプレクサ内の複数個の段に亘ってデータを駆
動し、感知することは、この様な低電力アクセス・モー
ドでも、電力を消費する。これは、アクセス時間を短縮
する為にマルチプレクサ動作に差分信号を使う場合、特
にそうである。
【0006】メモリ・アレイの出力の感知は電力を消費
し、大形メモリ・アレイを持つメモリ装置では電力消費
の問題が起こる原因になることがある。出力のマルチプ
レクサ動作の前にメモリ・アレイの出力を感知すること
は、列線の駆動、並びにメモリ・アレイの幅に等しいセ
ンスアンプの作動を必要とすることがある。例えば、2
56行及び256列を持つ64kビットRAMは、1つ
の行内にある悉くのメモリ・セルのデータ状態を感知す
る為に256個のセンスアンプを必要とする。行アドレ
スが変化しないメモリ・アクセス・サイクルでも、25
6個の列を駆動しなければならないし、256個のセン
スアンプを作動しなければならないので、電力を消費す
る。更に、メモリ・アレイの出力が差分信号として構成
されていてマルチプレクサ動作にかけられると、センス
アンプは、マルチプレクサに対する各々の入力とペアに
なっていなければならないので、やはり電力を消費す
る。こう云う装置を駆動することは、行アドレスが変化
しない低電力アクセス・モードでも、電力消費を招く。
この電力消費は、メモリ装置にとっては消費する電力が
できるだけ少ないことが望ましいことであるので、問題
である。
【0007】
【課題を解決する為の手段及び作用】従って、消費電力
の小さい改良されたメモリ装置に対する要望が起こって
いる。この発明では、従来のメモリ装置に伴う欠点及び
問題を実質的になくすか又は減らす様なメモリ装置を提
供する。この発明の一実施例では、複数個のメモリ・セ
ルで構成されたメモリ・アレイを持つメモリ装置を提供
する。メモリ・アレイは、メモリ・アドレスに応答し
て、複数個のメモリ・アレイ出力を発生する様に作用し
得る。各々のメモリ・アレイ出力があるメモリ・セルの
データ状態を表わす。メモリ装置は、少なくとも1つの
段で構成された少なくとも1つのラッチ・ブロックを持
つマルチプレクサ・ブロックをも有する。マルチプレク
サ・ブロックが複数個のメモリ・アレイ出力に結合され
る。マルチプレクサ・ブロックは、複数個のマルチプレ
クサ制御信号に応答して、メモリ・アドレスに対応する
所望のメモリ・セルのデータ状態を表わすマルチプレク
サ・ブロック出力を発生する様に作用し得る。各々のラ
ッチ・ブロックは、複数個の入力信号を受取る様に作用
し得ると共に、複数個のデータ状態を保持する様に作用
し得ると共に、出力信号を発生する様に作用し得る。制
御ブロックがメモリ・アレイ及びマルチプレクサ・ブロ
ックに結合される。制御ブロックは、所望のメモリ・セ
ルのデータ状態が、マルチプレクサ・ブロックにあるラ
ッチ・ブロックによって保持されているかどうかをメモ
リ・アドレスから決定する様に作用し得ると共に、複数
個のマルチプレクサ制御信号を発生する様に作用し得
る。
【0008】この発明の別の実施例では、メモリ装置を
構成する方法が、多数の工程で構成される。最初の工程
は、複数個のメモリ・セルで構成されていて複数個のメ
モリ・アレイ出力を持つメモリ・アレイを用意すること
を含む。次の工程は、少なくとも1つの段で構成された
少なくとも1つのラッチ・ブロックで構成されていて、
マルチプレクサ・ブロック出力を持つマルチプレクサ・
ブロックを用意することを含む。各々のラッチ・ブロッ
クが複数個の入力信号を受取る様に作用し得ると共に、
複数個のデータ状態を保持する様に作用し得、出力信号
を発生する様に作用し得る。次の工程が、マルチプレク
サ・ブロックを複数個のメモリ・アレイ出力に接続する
ことを含む。最後の工程が、制御ブロックをメモリ・ア
レイ及びマルチプレクサ・ブロックに接続することを含
む。制御ブロックは、メモリ・アドレスを復号して、メ
モリ・アドレスが対応するのはどの所望のメモリ・セル
であるかを決定する様に作用し得ると共に、所望のメモ
リ・セルのデータ状態がマルチプレクサ・ブロックにあ
るラッチ・ブロックに記憶されているかどうかをメモリ
・アドレスから決定する様に作用し得、所望のメモリ・
セルのデータ状態に対応するマルチプレクサ・ブロック
出力のデータ状態を設定し、マルチプレクサ・ブロック
を制御する様に作用し得る。この発明並びにその利点
は、以下図面について説明するところから更に完全に理
解されよう。図面全体に亘り、同様の部分には同じ参照
記号を用いている。
【0009】
【実施例】図1はこの発明に従って構成されたメモリ装
置を全体的に10で示したブロック図である。メモリ装
置10が、全体を12で示したメモリ・アレイと、全体
を14で示したマルチプレクサ・ブロックと、メモリ制
御ブロック16と、全体を18で示した出力ブロックと
で構成される。図示の様に、行アドレス及び列アドレス
で構成されるメモリ・アドレスが、メモリ制御ブロック
16及びメモリ・アレイ12に供給される。
【0010】メモリ・アレイ12はメモリ・セル・アレ
イ20で構成される。メモリ・セル・アレイ20が、行
及び列に分けて配置された複数個のメモリ・セルを有す
る。メモリ・セル・アレイ20は、任意の適当な形で配
置された任意の適当な数のメモリ・セルを持っていてよ
い。一実施例のメモリ・アレイ12は、256行及び2
56列のメモリ・セルを持つ64kビットのメモリ・セ
ル・アレイで構成される。プリチャージ及びタイミング
回路22が図示の様にメモリ・セル・アレイ20に結合
されている。行復号器24及び列復号器26が図示の様
にメモリ・セル・アレイ20に結合されている。メモリ
・アレイ12は多数のメモリ・アレイ出力281 ,28
2 ,…28n-1 及び28n を有する。これらのn個のメ
モリ・アレイ出力が、メモリ・セル・アレイ20にある
n個のメモリ・セルのデータ状態を表わす。
【0011】マルチプレクサ・ブロック14は、図示の
様に多数の段に分けて配置された多数のラッチ・ブロッ
クで構成される。一実施例では、各々のラッチ・ブロッ
クは、そのラッチ・ブロックの出力に対応するラッチを
有する。この発明のこの実施例の1つの可能性として、
図2aに示す様に、複数個のセンスアンプ及びラッチで
構成される。この発明の別の実施例では、マルチプレク
サ・ブロック14にある各々のラッチ・ブロックは、そ
のラッチ・ブロックに対する入力の数と同数の複数個の
ラッチ・セルで構成される。この発明の一実施例では、
各々のラッチ・セルが、図2cに示す様に、ラッチ及び
センスアンプで構成される。
【0012】ラッチ・ブロック301 乃至ラッチ・ブロ
ック30i がマルチプレクサ・ブロック14の第1段を
構成する。ラッチ・ブロック301 がメモリ・アレイ出
力281 及び282 に結合される。ラッチ・ブロック3
i が最後の2つのメモリ・アレイ出力28n-1 及び2
n に結合される。図示の様に、第1段のラッチ・ブロ
ックは、iに等しい数のラッチ・ブロックで構成され
る。第1段にあるラッチ・ブロックの数は、全てのメモ
リ・アレイ出力281 乃至28n を受取る様に結合され
た任意の適当な数であってよい。
【0013】第2段のラッチ・ブロックがラッチ・ブロ
ック321 乃至ラッチ・ブロック32j で構成される。
第2段にあるラッチ・ブロックの数jは、第2段にある
j個のラッチ・ブロックの各々に対する入力の数によっ
て左右される。図1に示す実施例では、各々のラッチ・
ブロックが前段から2つの出力を受取る。従って、第2
段にあるラッチ・ブロックの数jは、第1段にあるラッ
チ・ブロックの数iの半分に等しい。マルチプレクサ・
ブロック14は、任意の適当な数のラッチ・ブロックの
段を含むことができる。
【0014】マルチプレクサ・ブロック14は2つの最
終段を有する。最後より1つ前の段は、ラッチ・ブロッ
ク341 及びにラッチ・ブロック342 を含み、最終段
は図示の様に結合されたラッチ・ブロック36を含む。
マルチプレクサ・ブロック14の最終段にあるラッチ・
ブロック36の出力がマルチプレクサ・ブロック出力3
8を含む。図1の実施例では、マルチプレクサ・ブロッ
ク14にある全てのラッチ・ブロックが2つの入力を受
取り、1つの出力を発生し、マルチプレクサ・ブロック
14はm段を含む。この発明の別の実施例では、ラッチ
・ブロックは何れもメモリ・アレイ12のメモリ・アレ
イ出力281 乃至28n の内の3つ又は更に多くを受取
る。各々のラッチ・ブロックが同じ数の入力を持つとい
う制約はない。更に、マルチプレクサはラッチ形及び非
ラッチ形素子を混ぜ合せてもよい。更に、入力に逐次的
な番号を付けることは、前段又はメモリ・アレイ12の
列からの出力に何等かの特定の順序があることを意味す
るものではない。
【0015】メモリ制御ブロック16はメモリ制御信号
40,41,42を発生すると共に、マルチプレクサ制
御信号44を発生する。メモリ制御信号40がプリチャ
ージ及びタイミング回路22に供給される。メモリ制御
信号41が行復号器24に結合され、メモリ制御信号4
2が列復号器26に結合される。マルチプレクサ制御信
号44がマルチプレクサ・ブロック14の各段に対する
マルチプレクサ制御信号を含む。図1に示す様に、マル
チプレクサ制御信号44はマルチプレクサ制御信号44
1 乃至マルチプレクサ制御信号44m を含む。マルチプ
レクサ制御信号441 が第1段にあるラッチ・ブロック
301 乃至ラッチ・ブロック30i に結合され、マルチ
プレクサ制御信号442 は図示の様に、第2段にあるラ
ッチ・ブロック321 乃至32j に結合される。マルチ
プレクサ制御信号44m-1 が、図示の様にラッチ・ブロ
ック341 及び342 に結合され、マルチプレクサ制御
信号44m がラッチ・ブロック36に結合される。
【0016】この発明の一実施例では、メモリ・アレイ
出力281 乃至28n が差分信号であり、マルチプレク
サ・ブロック14にある各々のラッチ・ブロックの出力
が差分信号である。差分信号は、ラッチ・ブロック出力
の全て又は部分集合に使うことができる。
【0017】出力ブロック18は入力/出力バッファ5
0を含む。入力/出力バッファ50がマルチプレクサ・
ブロック出力38及び入力データ・ビットDに結合され
る。入力/出力バッファ50は出力データ・ビットQを
発生する。この代わりに、別々の入力及び出力通路を使
ってもよい。或るメモリは、データの入出力に共通の入
出力(I/O)ピンが使われる様に構成されている。こ
う云うメモリでは、バッファが入力/出力(I/O)バ
ッファと呼ばれる。他のメモリの構成では、データの入
力及び出力に別々のピンが使われる。何れの場合も、メ
モリ・アレイからバッファへ、並びバッファからメモリ
・アレイへのデータの伝送及びマルチプレクサ動作に共
通のバスを使うことができたり、できなかったりする。
何れにせよ、一般的に、入力データと出力データに対す
るバスを駆動するには、別々の回路が使われる。この発
明の考えは、出力データのマルチプレクサ作用に関係し
ており、共通のI/Oバス及び/又は共通のI/Oバッ
ファが使われるか使われないかに関係なく用いることが
できる。
【0018】メモリ装置10は、メモリ・アドレスに対
応するメモリ・セルのデータ状態をデータ出力Qとして
発生するように作用すると共に、メモリ・アドレスに対
応するメモリ・セルのデータ状態を設定することによ
り、データ入力Dを記憶するように作用する。
【0019】メモリ・アレイ12は、行アドレスに対応
するメモリ・セル・アレイ20の1行にあるメモリ・セ
ルのデータ状態を発生する様に作用する。図示の様に、
行アドレス及び列アドレスが行復号器24及び列復号器
26に供給される。メモリ・アレイ12は、行復号器2
4及び列復号器26に応答して、行アドレス及び列アド
レスに対応するメモリ・セル・アレイ20内のメモリ・
セルのデータ状態を発生する。メモリ・アレイ12は、
メモリ・セル・アレイ20の指示された行にあるメモリ
・セルのデータ状態の全部又は部分集合を、メモリ・ア
レイ出力281乃至28n として供給する様に作用し得
る。この発明の図示の実施例では、メモリ・アレイ12
がn個のメモリ・アレイ出力281 乃至28n を発生す
る。
【0020】メモリ制御ブロック16が、メモリ制御信
号40,41,42を発生する様に作用する。メモリ制
御ブロック16は、メモリ制御信号40を用いてプリチ
ャージ及びタイミング回路22を制御する。メモリ制御
ブロック16は、夫々メモリ制御信号41及びメモリ制
御信号42を用いて、行復号器24及び列復号器26を
制御する。メモリ制御ブロック16は、マルチプレクサ
制御信号441 乃至44m を含むマルチプレクサ制御信
号44を発生する様に作用する。メモリ制御ブロック1
6は、マルチプレクサ制御信号441 乃至44m を用い
て、マルチプレクサ・ブロック14にある各段の動作を
制御する。
【0021】マルチプレクサ・ブロック14は、メモリ
・アレイ出力281 乃至28n を多重化して、マルチプ
レクサ・ブロック出力38を発生する様に作用する。マ
ルチプレクサ・ブロック出力38は、メモリ装置10に
供給されたメモリ・アドレスに対応するメモリ・セルの
データ状態を表わす。前に述べた様に、マルチプレクサ
・ブロックは、多数の段で構成された多数のラッチ・ブ
ロックを含むことができる。ラッチ・ブロックは、メモ
リ・アレイ出力281 乃至28n が多重化されて、マル
チプレクサ・ブロック出力38を定める様に構成されて
いる。メモリ・アレイ出力281 乃至28n の内の1つ
が、メモリ・アドレスに対応するメモリ・セルのデータ
状態を表わす。マルチプレクサ・ブロック14は、適当
なデータ状態を選択し、そのデータ状態をマルチプレク
サ・ブロック出力38として発生する様に作用する。
【0022】マルチプレクサ・ブロック14は、メモリ
・アレイ12から供給された多数のメモリ・アレイ出力
のデータ状態を多重化して、出力ブロック18に供給さ
れるマルチプレクサ・ブロック出力38を定める様に動
作する。出力データ・ビットの数は任意の適当な数であ
ってよく、例として、図では1ビットとして示されてい
る。その代案の1つは、並列出力路を持つ多重ビット出
力である。
【0023】各々のラッチ・ブロックが少なくとも1つ
の入力と出力を持つ。入力の数は、所定の段で行なおう
とする多重化の程度に関係する。1つの入力しかなけれ
ば、ラッチ・ブロックはリレーとして動作する。図1で
は、各々のラッチ・ブロックが2つの入力を持つ。これ
は、各々の段で行なおうとする多重化が2倍であるから
である。この発明の一実施例では、ラッチ・ブロックは
その出力をラッチする様に作用し得る。1つの実施例が
図2aに示されており、この図で、各々のラッチ・ブロ
ックが、1つのラッチと少なくとも1つの入力を含み、
各々の入力にセンスアンプが付設されている。別の実施
例では、ラッチ・ブロックは各々の入力をラッチする様
に作用し得る。この実施例に考えられる一例が図2cに
示されており、この場合、ラッチ・ブロックはセンスア
ンプと、各々の入力に付設されたラッチとで構成され
る。この各々の実施例で、ラッチ・ブロックは入力を多
重化して出力を発生する様に作用し得る。更にラッチ・
ブロックは、ラッチされたデータから出力を発生する様
に作用し得る。
【0024】マルチプレクサ・ブロック14の動作が、
メモリ制御ブロック16から供給されるマルチプレクサ
制御信号44によって制御される。マルチプレクサ制御
信号441 乃至44m が、マルチプレクサ・ブロック1
4にあるラッチ・ブロック内のラッチ・セルの動作を制
御する。ラッチ・ブロックを制御する一実施例は、マル
チプレクサ制御信号44が、そのラッチ・セルに対する
入力が列のアドレスに対応する場合だけ、各々のラッチ
・セルがデータ状態をラッチする様に、ラッチ・ブロッ
クを制御する様に作用する。別の実施例では、マルチプ
レクサ制御信号44が、各々のラッチ・セルが常にラッ
チ・セルに対する入力のデータ状態をラッチする様に、
ラッチ・ブロックを制御する様に作用する。マルチプレ
クサ制御信号441 乃至44m が、マルチプレクサ段1
4にある各々のラッチ・ブロックの出力、並びにラッチ
・セルによるデータ状態のラッチ作用を制御する。
【0025】出力ブロック18が、メモリ装置10から
のデータ出力を発生すると共に、メモリ装置10に対す
るデータ入力を受取る様に作用する。入力/出力バッフ
ァ50が、マルチプレクサ・ブロック出力38のデータ
状態を感知して、マルチプレクサ・ブロック出力38の
データ状態を表わす出力データ・ビットQを発生する様
に作用する。入力/出力バッファ50は、入力データ・
ビットDのデータ状態を感知して、このデータ状態をマ
ルチプレクサ・ブロック出力38のラッチ・ブロック3
6に供給する様にも作用する。前に述べた様に、別々の
入力及び出力経路を使うことができる。
【0026】この発明の一実施例では、マルチプレクサ
・ブロック14は、入力/出力バッファ50をメモリ・
アレイ12に接続して、データ入力ビットをメモリ・セ
ル・アレイ20内の或るメモリ・セルのデータ状態とし
て記憶することができる様にも作用し得る。データを発
生する代わりにデータを記憶する様に動作する時、メモ
リ制御ブロック16がマルチプレクサ・ブロック14内
のラッチ・ブロックを制御して、メモリ・アレイ出力2
1 乃至28n の内の適当な1つが入力データ・ビット
Dのデータ状態に設定される様にする。この実施例で
は、入力データを中間のマルチプレクサ・ラッチにラッ
チして、これらのラッチからのその後の出力の為に利用
することができる様にすることができる。
【0027】この発明の技術的な利点は、マルチプレク
サ・ブロック14におけるデータ状態のラッチ作用であ
る。メモリ装置を半導体チップの集積回路に作る時、ス
ペースが制限されることがある。マルチプレクサ・ブロ
ック14にあるラッチ・ブロックの数並びに段の数は、
この利用し得るスペースに適当になる様に設計すること
ができる。従来の或るメモリ装置は、各々の列にセンス
・アンプ及びラッチを持っている。これはメモリ・アレ
イのピッチに嵌め込むのが困難であることがある。この
発明の考えとして、任意の数の列を第1のラッチ・ブロ
ックに多重化することができる。第1のラッチ・ブロッ
クより前のこの初期の多重化作用は、1段又は多段のマ
ルチプレクサ作用で行なうことができる。
【0028】メモリ・アクセスでは、出力としてデータ
・ビットが供給されるよりも、内部では一層多くのメモ
リ・セルがアクセスされるのが普通である。この発明の
この技術的な利点として、余分のメモリ・セルのデータ
状態の少なくとも或る部分集合をラッチしておいて、メ
モリ・アレイからする場合よりも一層少ない電力で、こ
の後一層速くアクセスすることができる。上流側のアド
レスが変化しない時、アドレスされたデータ状態を保持
するラッチより上流側の装置を作動しないことにより、
消費電力が減少する。更に上流側までラッチが使われゝ
ば、ラッチされるデータのアドレス範囲が一層広くな
る。一層下流側までになれば、ラッチされたデータをア
クセスする時の電力の節約が一層大きくなる。各々の多
重化段でラッチを構成することができ、こうして必要に
応じて相異なる段で装置が作動される様にすることがで
きる。
【0029】ラッチは所望の多重化レベルで構成するこ
とができる。この代わりに、ラッチは最初の多重化段だ
けで構成するか、最後の多重化段だけで構成するか、或
いは中間の多重化段だけで構成するか、或いは任意の選
ばれた集合の多重化段で構成することができる。キャッ
シュ・メモリを持つシステムに於ける様に、又は命令順
序を検索する時の様に、アドレスが逐次的に変化する様
な何組かのメモリ・アクセスが行なわれる可能性のある
様なメモリ装置の用途では、ラッチに記憶される情報が
逐次的なアドレスに対するものである様に、アドレスの
順序進行及びマルチプレクサ動作が構成されている場
合、ラッチにあるデータをアクセスする可能性が高い。
これは、最後の多重化段にだけあるラッチの様に、極く
少ないラッチしかない場合でも、成立する。
【0030】この為、この発明の一実施例は、メモリ・
アドレスにある最下位ビット、即ち最も頻繁に変化する
ビットによってラッチのアドレスを定める。例えば、6
4kのメモリは256行及び256列で構成することが
でき、アドレス・ビットa0−a7が列を特定し、アド
レス・ビットa8−a15が行を特定する。更に、列は
3段階に多重化することができる。即ち、256ビット
から32ビットへ、そこから4ビットに、そして最後の
1ビットの出力に多重化することができる。ラッチがマ
ルチプレクサの4ビット段に配置され、アドレス・ビッ
トa0及びa1がこれらの4ビットの中での位置を特定
する場合、アドレス・ビットa0及びa1が最も頻繁に
変更される場合、電力の節約が最大になる。ラッチが3
2ビットの多重化段にだけ設けられ、アドレス・ビット
a0乃至a4がこれらの位置を特定する場合、アドレス
が順次のサイクルでビットa0乃至a4だけで変化する
時、電力の節約が得られる。この2番目の場合、最初の
場合の様に、最後の多重化段にラッチがあった場合ほ
ど、1サイクルでの電力の節約は大きくないが、低電力
モードが一層大きなアドレス空間に及ぶ。ラッチをマル
チプレクサの両方の段に配置して、回路の複雑さ及び面
積は幾分犠牲になるが、一層広いアドレス空間に対する
低電力モード及びこのアドレス空間の一部分に対する最
低電力と云う両方の場合の利点を達成することができ
る。
【0031】メモリが従来の配置に従うI/Oピンを持
つ場合、この発明の一実施例は、ラッチのアドレス空間
を最下位アドレス・ビット(複数)によって定める。メ
モリをシステムに使う場合、この発明の一実施例では、
ラッチのアドレス空間を最も頻繁に変更されるアドレス
・ビットによって定め、変更の頻度が最高のものは、マ
ルチプレクサ・ブロック内で最も下流側のラッチに対応
する。
【0032】この発明は、マルチプレクサ・ブロック1
4にラッチを持っていて、消費電力を減らすメモリ装置
アーキテクチュアを教示する。マルチプレクサ・ブロッ
ク14に差分信号を使う時に電力の節約は一層大きくな
るが、差分信号を使うか使わないかに関係なく、消費電
力が減少する。この発明のメモリ装置アーキテクチュア
が全てのメモリに対して有利であるが、大形セル・アレ
イを使って構成されるメモリに対して特に有利である。
【0033】この発明の技術的な利点は、マルチプレク
サ・ブロック14に差分信号と共にラッチを使うことで
ある。差分信号を使うことにより、バスでの一杯の信号
の振れの必要をなくすことにより、特に大形メモリに対
し、マルチプレクサ・ブロックに信号を伝搬させる時の
遅延を減少させることができる。信号の振れが減少する
ことにより、電力も減少するが、一般的に差分信号の保
持及び感知はかなりの電力を消費する。この為、差分信
号の駆動及び感知を必要とする発生回数を減らす様にラ
ッチを使うことにより、かなりの電力が節約される。
【0034】この発明の別の技術的な利点は、レールか
らレールまで差分信号を駆動せずに、差分信号をラッチ
することである。ラッチを使うことは、ラッチは全幅の
信号である場合が多いから、差分信号を使うことゝ相反
することがある。マルチプレクサ・ブロック14のラッ
チ・セルは、差分信号がレールからレールまで駆動され
ない様に構成される。ラッチ・セルの一実施例が図2a
及び2bに例示されている。ラッチ・セルにあるラッチ
はレールからレールまで駆動されるが、差分信号は差別
的な振れを用いて駆動されるだけである。
【0035】図2aは、この発明の考えに従って構成さ
れた、全体を60で示す一実施例のラッチ・セルを示
す。ラッチ・セル60がセンスアンプ62及びラッチ6
4を有する。
【0036】センスアンプ62は、nチャンネル形電界
効果トランジスタ(N−FET)63及びN−FET
64を有する。N−FET 63のゲートが線65に結
合され、N−FET 64のゲートが線66に結合され
る。N−FET 63のドレインが線67に結合され、
N−FET 64のドレインが線68に結合される。N
−FET 63のソース及びN−FET 64のソース
が節1に結合される。更にセンスアンプ62は、N−F
ET 70及びN−FET 72を有する。N−FET
70は、ソース、節1に結合されたドレイン及びセン
スアンプ・アドレス信号「SAアドレス」に結合された
ゲートを有する。N−FET 72は、N−FET 7
0のソースに結合されたドレイン、センスアンプ制御信
号「SA制御」に結合されたゲート、及びアース電位に
結合されたソースを有する。
【0037】ラッチ64はpチャンネル形電界効果トラ
ンジスタ(P−FET)74及びP−FET 76を有
する。P−FET 74は線68に結合されたソース、
第2のラッチ制御信号「ラッチ制御2」に結合されたゲ
ート、及び節2に結合されたドレインを有する。P−F
ET 76は、線67に結合されたソース、第2のラッ
チ制御信号「ラッチ制御2」に結合されたゲート、及び
節3に結合されたドレインを有する。ラッチ64はP−
FET 78,N−FET 80,P−FET82,及
びN−FET 84をも有する。P−FET 78が、
正の電源VDDに結合されたソース、節3に結合されたゲ
ート、及び節2に結合されたドレインを有する。N−F
ET 80は、節2に結合されたドレイン、節3に結合
されたゲート、及び節4に結合されたソースを有する。
P−FET 82は、正の電源VDDに結合されたソー
ス、節2に結合されたゲート、及び節3に結合されたド
レインを有する。N−FET 84は、節3に結合され
たドレイン、節2に結合されたゲート、及び節4に結合
されたソースを有する。更に、ラッチ64がN−FET
86を有する。N−FET 86は、節4に結合され
たドレイン、第1のラッチ制御信号「ラッチ制御1」に
結合されたゲート、及びアース電位に結合されたソース
を有する。
【0038】更にラッチ・セル60は、P−FET 8
8及びP−FET 90を有する。P−FET 88
は、電源VDDに結合されたソース、線68に結合された
ゲート及び線68に結合されたドレインを有する。P−
FET 90は、電源VDDに結合されたソース、線67
に結合されたゲート、及び線67に結合されたドレイン
を有する。
【0039】差分入力信号「差分信号入力」が線65及
び線66に結合され、差分出力信号「差分信号出力」が
線67及び線68に結合される。ラッチ・セル60は、
差分入力信号「差分信号入力」のデータ状態に従って、
差分出力信号「差分信号出力」を駆動するか、又はラッ
チ64によってラッチされたデータ状態に従って差分出
力信号「差分信号出力」を駆動する様に動作する。ラッ
チ・セル60は、センスアンプ・アドレス信号「SAア
ドレス」、センスアンプ制御信号「SA制御」、第1の
ラッチ制御信号「ラッチ制御1」及び第2のラッチ制御
信号「ラッチ制御2」に応答して動作する。センスアン
プ62が、作動された時、差分出力信号「差分信号出
力」を差分入力信号「差分信号入力」のデータ状態に合
う様に駆動する様に動作する。ラッチ64は、作動され
た時、差分出力信号「差分信号出力」のデータ状態を感
知し、ラッチし、駆動する様に動作する。
【0040】N−FET 70及びN−FET 72が
センスアンプ・アドレス信号「SAアドレス」及びセン
スアンプ制御信号「SA制御」によってターンオンされ
た時、センスアンプ62が作動される。作動されると、
センスアンプ62は線65,66の差分に従って線6
7,68を引張る。
【0041】N−FET 86が第1のラッチ制御信号
「ラッチ制御1」によってターンオンされた時、ラッチ
64が作動される。ラッチ64は、P−FET 74及
びP−FET 76が第2のラッチ制御信号「ラッチ制
御2」によって作動された時、線67及び線68に接続
される。作動されて線67及び線68に接続された時、
ラッチ64は線67及び線68の差分のデータ状態を感
知して記憶する。ラッチ64は、作動されて、線67及
び線68に接続されない時、データ状態を保持する様に
作用する。再び線67及び線68に接続された時、ラッ
チ64は、ラッチ64に保持されているデータ状態に従
って、線67及び線68を駆動する様に動作する。ラッ
チ64は、ラッチ64のデータ状態に従って、節2及び
節3をV DD及びアース電位のレールまで駆動する様に動
作する。然し、ラッチ64が接続された時、P−FET
88及びP−FET 90の引張り上げる動作の為、
線67及び線68はレールまで駆動されない。
【0042】図2aに例示する形式では、各々のラッチ
・ブロックに対する1つ又は更に多くの入力に関連する
差分出力バスに1つのラッチがある。図2aは、複数個
の考えられる差分入力及び関連するセンスアンプの内の
1つだけを示している。入力の数が、この段に於ける多
重化の程度を決定する。1つの入力の時、これは多重化
作用なしのリレー段として作用する。センスアンプ・ア
ドレス信号「SAアドレス」が、入力を選択する信号で
ある。センスアンプ制御信号「SA制御」が選ばれた入
力の伝搬を作動する。第1のラッチ制御信号「ラッチ制
御1」は、ラッチがラッチされるかラッチされないかを
制御する。第2のラッチ制御信号「ラッチ制御2」はラ
ッチが出力バスに接続されるかどうかを制御する。セン
スアンプ及びラッチの設計を変更することができる。例
えば、SAアドレス及びSA制御の信号はアンド回路に
よって組合せることができる。更に、プリチャージ又は
等化回路をセンスアンプ又はラッチに追加して、プリチ
ャージ/等化のタイミングの為の余分の制御信号を用い
ることができる。
【0043】図2aに示す実施例では、各々のラッチ・
ブロックが、「差分信号出力」に関連する1つ又は更に
多くのセンスアンプ62とラッチ64を持っている。各
々のラッチ・ブロックに対して2つの入力がある図1に
示した実施例では、各々のラッチ・ブロックに2つのセ
ンスアンプがある。一実施例では、センスアンプ信号
「SAアドレス」がラッチ・ブロック内の各々のセンス
アンプに対して異なるが、センスアンプ制御信号「SA
制御」は同じである。別の実施例では、図1のラッチ・
ブロック301 乃至30i の様な並列形式のラッチ・ブ
ロックに対して、同じ1組のセンスアンプ・アドレス信
号及びセンスアンプ制御信号が並列に印加され、他の組
のラッチ・ブロックに対しては、異なる1組のセンスア
ンプ・アドレス信号及びセンスアンプ制御信号が印加さ
れる。この実施例では、i個の並列ラッチ・ブロックの
1組が作動された時、i個のデータ・ビットがラッチさ
れるが、部分集合だけを出力の為に選ぶことができる。
この後、その1組の並列ラッチ・ブロックのセンスアン
プを差動することなく、ラッチされたデータをこの後の
アクセス・サイクルで出力する為に利用することができ
る。
【0044】図2aに示すラッチ・セル60は一実施例
である。制御信号に応答して、差分出力信号をラッチさ
れた値又は差分入力信号の何れかのデータ状態に合う様
に駆動する様に、この発明に従って動作するこの他の実
施例のラッチ・セルも考えられる。例えば、使うことが
できるセンスアンプは色々な種類がある。前に述べた様
に、センスアンプ又はラッチにプリチャージ回路又は等
化回路を追加することが可能である。
【0045】図2bは、図2aに示したラッチ・セル6
0に対する制御信号の一実施例の動作を示す時間線図で
ある。図2bの時間線図は、アドレス・ビットAn 及び
アドレス・ビットAm を示している。図2bはセンスア
ンプ・アドレス信号「SAアドレス」、センスアンプ制
御信号「SA制御」、第1のラッチ制御信号「ラッチ制
御1」及び第2のラッチ制御信号「ラッチ制御2」をも
示している。図2bの時間線図は、図示の様に、94,
96,98と示した3つの領域で構成されている。
【0046】図2bは、メモリ・アドレスの選ばれた部
分に加えられたアドレス変化の検出から制御信号が発生
される一実施例を示す。センスアンプ制御信号「SA制
御」が、センスアンプより上流側のデータに関連するア
ドレスに変化がある時、センスアンプを付能することが
できる。センスアンプ制御信号は、アドレス・ビットの
部分集合に標準的なアドレス変化検出回路を適用するこ
とにより、又は新しい入力アドレスを記憶されているア
ドレスと比較する回路の様なその他の回路によって発生
することができる。行アドレスを含めて、多重化が一層
上流側にブランチするのに伴なって一層高いアドレス・
ビットに関係するように、アドレス・ビットが分類され
ている場合、これはアドレス・ビットAn の変化として
表わすことができる。こゝでnはiより大きく、iはこ
のブランチ出力に関連する最高ビットである。信号「ラ
ッチ制御1」及び「ラッチ制御2」も、新しいアドレス
・データがラッチされる様なタイミングで、このアドレ
ス変化から発生される。「ラッチ制御2」にあるパルス
も、このブランチから次のラッチへ、又は下流側のラッ
チがない場合は出力への多重化ブランチの選択に伴なう
アドレス・ビットの変化によって発生される。メモリ装
置にプロセッサが付設されている場合、プロセッサが制
御信号を発生してもよい。この場合、複数個のラッチを
差分出力バスに付設し、相異なるアクセス・サイクルか
らのデータを相異なるラッチに記憶することができる。
【0047】領域94では、センスアンプ制御信号「S
A制御」が低である。第1及び第2のラッチ制御信号
「ラッチ制御1」及び「ラッチ制御2」が高である。こ
の為、センスアンプ62及びラッチ64は作動されな
い。
【0048】領域96では、センスアンプ制御信号「S
A制御」がパルス状に高になる。従って、センスアンプ
62が作動され、センスアンプ・アドレス信号「SAア
ドレス」が高であれば、入力信号を感知する。第1及び
第2のラッチ制御信号「ラッチ制御1」及び「ラッチ制
御2」が、図示の様に、次々とパルス状に高になる。ラ
ッチ64によって新しいデータがラッチされる。これら
のパルスは、領域94から領域96へのAn の変化によ
って発生される。
【0049】領域98では、第2のラッチ制御信号「ラ
ッチ制御2」がパルス状に低になり、センスアンプ制御
信号「SA制御」が低である。ラッチ64によって保持
されていたデータ状態が、差分出力信号として出力され
る。
【0050】ラッチ・セル60に対する制御信号を発生
する方法は種々ある。これらは、メモリからデータをア
クセスするプロセッサによって発生して、メモリ装置に
供給することができる。それらは、クロック信号及びア
ドレス順序に応答してメモリ装置によって発生すること
ができる。メモリ装置が、ラッチに記憶されているデー
タに関係するアドレスを記憶して、入力アドレスを記憶
されているアドレスと比較することができる。
【0051】この発明の一実施例では、メモリ装置が、
アドレスの選ばれた部分集合に於けるアドレス・ビット
の変化を検出することにより、制御信号を発生する。セ
ンスアンプ制御信号「SA制御」は、行アドレス・ビッ
トを含めて、ラッチより上流側のアドレスに関係するア
ドレス・ビットの変化に基づいて発生することができ
る。センスアンプ・アドレス信号「SAアドレス」は、
ラッチにあるアドレス並びにラッチより下流側に関係す
るアドレス・ビットの変化に基づいて発生することがで
きる。こう云う制御信号は、電力を節約する為、並びに
等化並びにプリチャージの時間がとれる様にする為、タ
イミングを定めたパルスにすることができる。アクセス
されたデータがラッチで利用できる時、メモリ・セル・
アレイからアクセスをしなければならない場合よりも、
アクセスを一層速くすることができると共に、消費する
電力も一層少なくすることができる。
【0052】例えば、この発明の考えに従って構成され
たメモリ装置からキャッシュ・メモリにロードする時、
この発明のこの技術的な利点を有利に利用する様にシス
テムを設計することができる。この代わりに、前のアク
セスからの出力データが、現在のアクセス・サイクルま
で一層長い間有効となる様に、センスアンプ・アドレス
信号「SAアドレス」のタイミングを遅延させることが
できる。制御信号SAアドレス及びSA制御のタイミン
グは、全サイクルを作動するかどうかに関係なく、感知
及びラッチ及び出力に対する作動が全サイクルに対して
適切となる様にすることができる。
【0053】図2cは、この発明の考えに従って構成さ
れた、全体を60で示す別の実施例のラッチ・セルを示
す。図2cのラッチ・セル60の形式は、P−FET
100,P−FET 102及び第3のラッチ制御信号
「ラッチ制御3」を追加したことを別とすれば、図2a
と同じである。P−FET 100及び102が、夫々
差分入力線65,66に結合されたソースと、第3のラ
ッチ制御信号「ラッチ制御3」に結合されたゲートと、
図示の様に夫々節2及び節3に結合されたドレインを有
する。
【0054】ラッチ・セル60を同じ様に構成されたラ
ッチ・セルに接続して、各々のラッチ・セルの差分出力
信号「差分信号出力」線67及び68を接続することに
よって、複数個のラッチ・セルで構成されたラッチ・ブ
ロックを形成することができる。この為、或るラッチ・
ブロック内にある複数個のラッチ・セルが差分出力信号
バスを共有し、各々のラッチ・セルが相異なる差分入力
信号に結合される。その様に接続した時、P−FET
88及び90は、このラッチ・ブロック内のラッチ・セ
ルに共通にすることができる。一実施例では、センスア
ンプ・アドレス信号「SAアドレス」は、或るラッチ・
ブロック内のラッチ・セル毎に異なっているが、センス
アンプ制御信号「SA制御」は同じである。
【0055】図2cに示す実施例では、ラッチ64が多
重化ブランチに対する1個の入力に付設されている。出
力されるのは1つだけであるが、ブランチに対する多重
入力を同時にラッチすることができる。この場合も、プ
リチャージ又は等化回路の追加を含めて、この他のセン
スアンプ又はラッチ回路に置換えてもよい。制御信号
は、図2aと同様であるが、「ラッチ制御2」がラッチ
64の出力にではなく、入力に対する接続を制御し、別
の制御信号「ラッチ制御3」が出力に対する接続を制御
する点が異なる。
【0056】図2dは、図2cに示したラッチ・セルに
対する制御信号の一実施例の動作を示す時間線図であ
る。図2dは、図2bと同じ制御信号を示すと共に、第
3のラッチ制御信号「ラッチ制御3」をも追加して示し
ている。図2dは、この発明の一実施例に対するアドレ
ス・ビットの変化に応答するこれらの制御信号の発生を
例示している。
【0057】図2aに示す実施例のラッチ・セル60
は、図2cに示す実施例より幾分簡単であるが、ラッチ
からデータをアクセスする時の回路素子の作動を下げる
と共に、消費電力を減少する点では、幾分効果が劣る。
例えば、2つの段を含むマルチプレクサを考える。この
2段の内の1段目に図2aの実施例を使うことは、同じ
数のラッチを必要とする点で、2段の内の2番目に図2
cの実施例を使うことに大体相当する。然し、ラッチか
らデータをアクセスする時、1番目の構成では、2番目
の構成よりも、より多くの回路を作動することを必要と
する。この発明では、ラッチ及びセンスアンプのこの他
の変更及び組合せも考えられる。
【0058】図3は、この発明の考えに従って構成され
たメモリ装置を利用する、全体を100で示したコンピ
ュータ・システムのブロック図を示す。コンピュータ・
システム100が、メモリ装置104に結合されたプロ
セッサ102を有する。プロセッサ102がキャッシュ
・メモリ105を有する。メモリ装置104はこの発明
に従って構成されていて、ラッチ・ブロックの配置を含
むマルチプレクサ・ブロックを含む。図示の様に、ディ
スク106、キーボード108及び表示装置110がプ
ロセッサ102に結合されている。プロセッサ102及
びメモリ装置104は、プロセッサ102がメモリ装置
104にメモリ・アドレスを送ることができる様にする
と共に、メモリ装置104がプロセッサ102からのデ
ータを記憶するか又はプロセッサ102にデータを送り
返すことができる様に動作する。プロセッサ102は、
図示の様に、キャッシュ・メモリ105を含んでいてよ
い。ディスク106が、プロセッサ102から供給され
たデータに対する磁気記憶装置となる様に作用する。デ
ィスク106はプロセッサ102にデータを供給する様
にも作用する。キーボード108がプロセッサ102に
対する入力を供給し、表示装置110がプロセッサ10
2から供給されたデータを表示する。コンピュータ・シ
ステム100は、コンピュータ・システムに普通使われ
るこの他の多数の素子を持っていてよい。メモリ装置を
利用する任意のコンピュータ・システムは、この発明の
考えに従って構成されたメモリ装置を使うことによって
利点が得られる。アドレス・ビットの部分集合だけが変
化する様なメモリ・アクセスの順序がある様に、並びに
このアドレス・ビットの部分集合がマルチプレクサにあ
るラッチのアドレスに対応する様に、システムがアドレ
ス・ビットをマッピングする様にすることにより、大き
な利点が得られる。
【0059】この発明を詳しく説明したが、特許請求の
範囲によって定められるこの発明の範囲を逸脱せずに、
こゝに示したことに種々の変更、置換を加えることがで
きることは云うまでもない。
【0060】さらに以下の項目を開示する。 (1) 複数個のメモリ・セルを含み、メモリ・アドレ
スに応答して、各々のメモリ・アレイ出力がメモリ・セ
ルのデータ状態を表わす様な複数個のメモリ・アレイ出
力を発生する様に作用し得るメモリ・アレイと、少なく
とも1段に構成された少なくとも1つのラッチ・ブロッ
クを含み、前記複数個のメモリ・アレイ出力に結合され
て、複数個のマルチプレクサ制御信号に応答して、前記
メモリ・アドレスに対応する所望のメモリ・セルのデー
タ状態を表わすマルチプレクサ・ブロック出力を発生し
得る様に作用することができ、各々のラッチ・ブロック
が複数個の入力信号を受取る様に作用し得ると共に、複
数個のデータ状態を保持する様に作用し得、出力信号を
発生する様に作用し得るマルチプレクサ・ブロックと、
前記メモリ・アレイ及び前記マルチプレクサ・ブロック
に結合されていて、前記所望のメモリ・セルのデータ状
態が前記マルチプレクサ・ブロックにあるラッチ・ブロ
ックに保持されているかどうかをメモリ・アドレスから
判定する様に作用し得ると共に、前記複数個のマルチプ
レクサ制御信号を発生する様に作用し得る制御ブロック
とを有するメモリ装置。
【0061】(2) 第1項記載のメモリ装置に於て、
前記少なくとも1つのラッチ・ブロックが、保持される
複層個のデータ状態が逐次的なメモリ・アドレスに対応
する様に配置された複数個のラッチ・ブロックを含むメ
モリ装置。 (3) 第1項記載のメモリ装置に於て、制御ブロック
がメモリ・アドレスに応答して、メモリ・アレイ並びに
前記少なくとも1つのラッチ・ブロックに対するアクセ
スを作動する様に選択的に作用し得るメモリ装置。 (4) 第1項記載のメモリ装置に於て、各々のラッチ
・ブロックが受取る電気複数個の入力信号及び各々のラ
ッチ・ブロックから発生される出力信号の内の少なくと
も1つが差分信号を含むメモリ装置。 (5) 第1項記載のメモリ装置に於て、各々のラッチ
・ブロックが、該ラッチ・ブロックが受取る複数個の入
力信号と同数の複数個のラッチ・セルを含み、各々のラ
ッチ・セルが前記複数個の入力信号の内の1つを受取る
様に作用し得ると共に、データ状態を保持する様に作用
し得ると共に、複数個のマルチプレクサ制御信号に応答
して出力信号を発生する様に作用し得るメモリ装置。
【0062】(6) 第1項記載のメモリ装置に於て、
前記メモリ・アレイが、複数個の行及び複数個の列に分
けて配置された複数個のメモリ・セルを含み、前記複数
個のメモリ・アレイ出力が前記複数個の列と同数であっ
て、前記複数個の行の内の1つの行にあるメモリ・セル
の複数個のデータ状態を表わしているメモリ装置。
【0063】(7) メモリ装置と、プロセッサとを有
し、前記メモリ装置は、複数個のメモリ・セルを含み、
メモリ・アドレスに応答して、各々のメモリ・アレイ出
力がメモリ・セルのデータ状態を表わす様な複数個のメ
モリ・アレイ出力を発生しする様に作用し得るメモリ・
アレイと、少なくとも1段で構成された少なくとも1つ
のラッチ・ブロックを含み、前記複数個のメモリ・アレ
イ出力に結合されていて、複数個のマルチプレクサ制御
信号に応答して、前記メモリ・アドレスに対応する所望
のメモリ・セルのデータ状態を表わすマルチプレクサ・
ブロック出力を発生し得る様に作用し得ると共に、各々
のラッチ・ブロックが複数個の入力信号を受取る様に作
用し得ると共に、複数個のデータ状態を保持する様に作
用し得、出力信号を発生する様に作用し得るマルチプレ
クサ・ブロックと、前記メモリ・アレイ及び前記マルチ
プレクサ・ブロックに結合されていて、所望のメモリ・
セルのデータ状態がマルチプレクサ・ブロックにあるラ
ッチ・ブロックによって保持されているかどうかをメモ
リ・アドレスから判定する様に作用し得ると共に、前記
複数個のマルチプレクサ制御信号を発生する様に作用し
得る制御ブロックとを含み、前記プロセッサは前記メモ
リ・アレイに結合されていて、前記メモリ・アドレスを
発生する様に作用し得ると共に前記マルチプレクサ・ブ
ロック出力を受取る様に作用し得る装置。
【0064】(8) 第7項記載の装置に於て、前記プ
ロセッサがキャッシュ・メモリを含む装置。 (9) 第7項記載の装置に於て、前記マルチプレクサ
・ブロックにある少なくとも1つのラッチ・ブロックに
あるラッチに対応するアドレスが、前記メモリ・アドレ
スの複数個の最下位ビットの内の少なくとも1つに対応
する装置。 (10) 第7項記載の装置に於て、前記少なくとも1
つのラッチ・ブロックにある各々のラッチに対応するア
ドレスが、前記メモリ・アドレスの内、最も頻繁に変化
するアドレス・ビットに対応している装置。 (11) 第7項記載の装置に於て、メモリ・アドレス
にあるアドレス・ビットが、逐次的なメモリ・アドレス
に対し、アドレス・ビットが、マルチプレクサ・ブロッ
クにある前記少なくとも1つのラッチ・ブロックに対応
するアドレス空間内でのみ変化する様にマッピングされ
ている装置。
【0065】(12) 第7項記載の装置に於て、前記
メモリ・アレイ出力の少なくとも部分集合、各々のラッ
チ・ブロックが受取る複数個の入力信号、及び各々のラ
ッチ・ブロックから発生される出力信号が、差分信号を
含む装置。 (13) 第7項記載の装置に於て、各々のラッチ・ブ
ロックが、該ラッチ・ブロックが受取る複数個の入力信
号と同数の複数個のラッチ・セルを含み、各々のラッチ
・セルは前記複数個の入力信号の内の1つを受取る様に
作用し得ると共に、データ状態を保持する様に作用し得
ると共に、前記複数個のマルチプレクサ制御信号に応答
して出力信号を発生する様に作用し得る装置。
【0066】(14) メモリ装置を構成する方法に於
て、複数個のメモリ・セルを含むと共に複数個のメモリ
・アレイ出力を持つメモリ・アレイを用意し、少なくと
も1つの段で構成された少なくとも1つのラッチ・ブロ
ックを含み、マルチプレクサ・ブロック出力を持ち、各
々のラッチ・ブロックが複数個の入力信号を受取る様に
作用し得ると共に、複数個のデータ状態を保持する様に
作用し得、出力信号を発生する様に作用し得るマルチプ
レクサ・ブロックを用意し、前記マルチプレクサ・ブロ
ックを前記複数個のメモリ・アレイ出力に接続する工程
を含み、制御ブロックを前記メモリ・アレイ及びマルチ
プレクサ・ブロックに接続し、該制御ブロックはメモリ
・アドレスを復号して、該メモリ・アドレスが対応して
いる所望のメモリ・セルを決定する様に作用し得ると共
に、前記所望のメモリ・セルのデータ状態が前記マルチ
プレクサ・ブロックにあるラッチ・ブロックに記憶され
ているかどうかを前記メモリ・アドレスから決定する様
に作用し得、前記所望のメモリ・セルのデータ状態に対
応するマルチプレクサ・ブロック出力のデータ状態を設
定する様に前記マルチプレクサ・ブロックを制御する様
に作用し得る方法。
【0067】(15) 第14項記載の方法に於て、メ
モリ・アレイを用意する工程が、メモリ・アレイ出力が
差分信号を含む様なメモリ・アレイを用意することを含
み、マルチプレクサ・ブロックを用意する工程が、各々
のラッチ・ブロックが受取る複数個の入力信号の少なく
とも部分集合、並びに各々のラッチ・ブロックから発生
される出力信号が差分信号を含む様なマルチプレクサ・
ブロックを用意することを含む方法。 (16) 第14項記載の方法に於て、マルチプレクサ
・ブロックを用意する工程が、第1の複数個のラッチ・
ブロックを前記複数個のメモリ・アレイ出力に接続し、
該第1の複数個のラッチ・ブロックは複数個の第1段出
力を発生する様に作用し得ると共に、マルチプレクサ制
御信号に応答して、前記複数個のメモリ・アレイ出力の
部分信号を表わす複数個のデータ状態を保持する様に作
用することができ、最後の複数個のラッチ・ブロックを
含む最終段を前記複数個の第1段出力に接続し、該最終
段のラッチ・ブロックは、マルチプレクサ制御信号に応
答して、マルチプレクサ・ブロック出力を発生する様に
作用し得る工程を含む方法。
【0068】(17) 第14項記載の方法に於て、メ
モリ・アレイを用意する工程が、前記複数個のメモリ・
セルが複数個の行及び複数個の列に分けて配置されたメ
モリ・アレイを用意することを含み、前記複数個のメモ
リ・アレイ出力が前記複数個の列と同数であって、前記
複数個の行の内の1つの行にあるメモリ・セルの複数個
のデータ状態を表わしている方法。 (18) 複数個の入力信号と、該複数個の入力信号に
結合された複数個のラッチ・セルとを有し、該複数個の
ラッチ・セルは、複数個のマルチプレクサ制御信号に応
答して複数個のデータ状態を保持する様に作用し得ると
共に、前記複数個のマルチプレクサ制御信号に応答し
て、前記複数個の入力信号並びに保持された前記複数個
のデータ状態の中から選ばれた出力信号を発生する様に
作用し得るマルチプレクサ・ブロック。 (19) 第18項記載のマルチプレクサ・ブロックに
於て、出力信号が差分信号であるマルチプレクサ・ブロ
ック。
【0069】(20) メモリ・アレイ(12)、マル
チプレクサ・ブロック(14)及び制御ブロック(1
6)を含むメモリ装置(10)を提供した。メモリ・ア
レイ(12)は、メモリ・アドレスに応答して複数個の
メモリ・アレイ出力(281 …28n )を発生する様に
作用し得る。各々のメモリ・アレイ出力(281 …28
n )は、メモリ・セルのデータ状態を表わす。マルチプ
レクサ・ブロック(14)は、少なくとも1つの段で構
成された少なくとも1つのラッチ・ブロック(301
30i ,321 …32j ,341 ,342 及び36)を
含む。マルチプレクサ・ブロックが複数個のメモリ・ア
レイ出力(281 …28n )に結合される。マルチプレ
クサ・ブロック(14)は、複数個のマルチプレクサ制
御信号(441 …44m )に応答して、メモリ・アドレ
スに対応する所望のメモリ・セルのデータ状態を表わす
マルチプレクサ・ブロック出力(38)を発生する様に
作用し得る。各々のラッチ・ブロックは複数個の入力信
号を受取る様に作用し得ると共に、複数個のデータ状態
を保持する様に作用し得ると共に、出力信号を発生する
様に作用し得る。制御ブロック(16)がメモリ・アレ
イ(12)及びマルチプレクサ・ブロック(14)に結
合される。制御ブロック(16)は、所望のメモリ・セ
ルのデータ状態がマルチプレクサ・ブロック(14)に
あるラッチ・ブロックによって保持されているかどうか
をメモリ・アドレスから決定する様に作用し得ると共
に、複数個のマルチプレクサ制御信号(441 …4
m )を発生する様に作用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の考えに従って構成されたメモリ装置
のブロック図。
【図2】aはこの発明の考えに従って構成された一実施
例のラッチ・セルの回路図。bはaに示したラッチ・セ
ルに対する一実施例の制御信号の作用を示す時間線図。
cはこの発明の考えに従って構成された別の実施例のラ
ッチ・セルの回路図。dはcに示したラッチ・セルに対
する一実施例の制御信号の作用を示す時間線図。
【図3】この発明の考えに従って構成されたメモリ装置
を利用するコンピュータ・システムのブロック図。
【符号の説明】
12 メモリ・アレイ 14 マルチプレクサ・ブロック 16 制御ブロック 28乃至28n メモリ・アレイ出力 30,32,34,36 ラッチ・ブロック 44乃至49m マルチプレクサ制御信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 17/00 C G11C 11/34 305

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のメモリ・セルを含みメモリ・ア
    ドレスに応答して、各々のメモリ・アレイ出力がメモリ
    ・セルのデータ状態を表わす様な複数個のメモリ・アレ
    イ出力を発生する様に作用し得るメモリ・アレイと、 少なくとも1段に構成された少なくとも1つのラッチ・
    ブロックを含み前記複数個のメモリ・アレイ出力に結合
    されて、複数個のマルチプレクサ制御信号に応答して、
    前記メモリ・アドレスに対応する所望のメモリ・セルの
    データ状態を表わすマルチプレクサ・ブロック出力を発
    生し得る様に作用することができ、各々のラッチ・ブロ
    ックが複数個の入力信号を受取る様に作用し得ると共
    に、複数個のデータ状態を保持する様に作用し得、出力
    信号を発生する様に作用し得るマルチプレクサ・ブロッ
    クと、 前記メモリ・アレイ及び前記マルチプレクサ・ブロック
    に結合されていて、前記所望のメモリ・セルのデータ状
    態が前記マルチプレクサ・ブロックにあるラッチ・ブロ
    ックに保持されているかどうかをメモリ・アドレスから
    判定する様に作用し得ると共に、前記複数個のマルチプ
    レクサ制御信号を発生する様に作用し得る制御ブロック
    とを有するメモリ装置。
  2. 【請求項2】 メモリ装置と、プロセッサとを有し、 前記メモリ装置は、 複数個のメモリ・セルを含みメモリ・アドレスに応答し
    て、各々のメモリ・アレイ出力がメモリ・セルのデータ
    状態を表わす様な複数個のメモリ・アレイ出力を発生し
    する様に作用し得るメモリ・アレイと、 少なくとも1段で構成された少なくとも1つのラッチ・
    ブロックを含み前記複数個のメモリ・アレイ出力に結合
    されていて、複数個のマルチプレクサ制御信号に応答し
    て、前記メモリ・アドレスに対応する所望のメモリ・セ
    ルのデータ状態を表わすマルチプレクサ・ブロック出力
    を発生し得る様に作用し得ると共に、各々のラッチ・ブ
    ロックが複数個の入力信号を受取る様に作用し得ると共
    に、複数個のデータ状態を保持する様に作用し得、出力
    信号を発生する様に作用し得るマルチプレクサ・ブロッ
    クと、 前記メモリ・アレイ及び前記マルチプレクサ・ブロック
    に結合されていて、所望のメモリ・セルのデータ状態が
    マルチプレクサ・ブロックにあるラッチ・ブロックによ
    って保持されているかどうかをメモリ・アドレスから判
    定する様に作用し得ると共に、前記複数個のマルチプレ
    クサ制御信号を発生する様に作用し得る制御ブロックと
    を含み、 前記プロセッサは前記メモリ・アレイに結合されてい
    て、前記メモリ・アドレスを発生する様に作用し得ると
    共に前記マルチプレクサ・ブロック出力を受取る様に作
    用し得る装置。
  3. 【請求項3】 メモリ装置を構成する方法に於て、 複数個のメモリ・セルを含むと共に複数個のメモリ・ア
    レイ出力を持つメモリ・アレイを用意し、 少なくとも1つの段で構成された少なくとも1つのラッ
    チ・ブロックを含み、マルチプレクサ・ブロック出力を
    持ち、各々のラッチ・ブロックが複数個の入力信号を受
    取る様に作用し得ると共に、複数個のデータ状態を保持
    する様に作用し得、出力信号を発生する様に作用し得る
    マルチプレクサ・ブロックを用意し、 前記マルチプレクサ・ブロックを前記複数個のメモリ・
    アレイ出力に接続し、 制御ブロックを前記メモリ・アレイ及びマルチプレクサ
    ・ブロックに接続し、該制御ブロックはメモリ・アドレ
    スを復号して、メモリ・アドレスが対応している所望の
    メモリ・セルを決定する様に作用し得ると共に、前記所
    望のメモリ・セルのデータ状態が前記マルチプレクサ・
    ブロックにあるラッチ・ブロックに記憶されているかど
    うかを前記メモリ・アドレスから決定する様に作用し
    得、前記所望のメモリ・セルのデータ状態に対応するマ
    ルチプレクサ・ブロック出力のデータ状態を設定する様
    に前記マルチプレクサ・ブロックを制御する様に作用し
    得る方法。
JP6993195A 1994-03-28 1995-03-28 メモリ装置 Pending JPH07312085A (ja)

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