JPH07311Y2 - ファイルの綴込み具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、書類等に穿設された綴じ穴に挿通される杵部
を有した、所謂パイプファイル、スポットファイルと呼
ばれる綴込み具の見出しに関する。

（従来の技術） 従来のパイプファイル、スポットファイル等の綴込み具
はその基板に適宜箇所で孔を設け、綴込み具を載置する
表紙にそれと対応する位置に孔を設けて更に表紙の外面
に平坦部に表示の孔に嵌入する中心に孔を有した凸部と
見出し等を装着可能とした溝部を形成した枠板を設け、
凸部を表紙の孔に挿入して綴込み具を表紙の内面に載置
して以上を連通してハトメを装着してカシメるものが知
られている。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、上記従来のパイプファイル、スポットファイ
ルの表紙の外面に見出し等を装着する為に固着される枠
板はハトメ等を用いてカシメられる為、部材費、組立費
が余分にかかるという欠点がある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために案出した本考案のパイプファ
イル、スポットファイル等の綴込み具はその基板に適宜
箇所で孔を設け、上記綴込み具を載置する表紙に綴込み
具の孔に対応して表紙孔を設けると共に、表紙の外面に
平坦部に上記表紙孔に嵌入するバーリング部と見出し等
を装着可能とした溝部を適宜形成した枠板を設け、上記
バーリング部を表紙孔、綴込み具の孔を連通して取付
け、バーリング部の端部をカシメて枠板、表紙、綴込み
具を一体的に固着できる様にしたことである。

（実施例） 第１図及び第２図は本考案の一実施例であるパイプファ
イル本体（１）を示しており先ず、基板（２）の一側縁
部に先端を開口し且つその先端を斜めにカットしたパイ
プ（７）を二本内面部に略垂直に突設して固着した側板
（３）を蝶着部（４）でねじりコイルばね（５）により
起伏自在に止着すると共に、基板（２）の他側縁部には
係止板（６）が設けられ、係止板（６）を外方に適宜倒
すことによりパイプ（７）が起立して綴じ部を解除し、
パイプ（７）を係止板（６）側に倒すことにより係止し
て綴じ部を構成するようになっており、構造は一般的な
パイプファイル、スポットファイル等と同様である。

パイプファイル本体（１）の基板（２）には適宜箇所で
孔（８）が設けられ、パイプファイル本体（１）を載置
する表紙（９）の背部（11）にはパイプファイル本体
（１）の孔（８）に対応して表紙孔（10）が設けられて
いる。又、表紙（９）の外面に平坦部（26）に上記表紙
孔（10）に嵌入するバーリング部（21）と見出し（23）
と透明シート（24）等を装着可能とした溝部（22）を適
宜形成した枠板（20）を設け、上記バーリング部（21）
を表紙孔（10）、基板（２）の孔（８）を連通して取付
け、バーリング部（21）の端部をカシメて枠板（20）、
表紙（９）、パイプファイル本体（１）を一体的に固着
する。ところで、第３図は従来のパイプファイル本体の
枠板（30）の取付け状態をを示しており、パイプファイ
ル本体の基板（２）に適宜箇所で孔（35）を設け、パイ
プファイル本体を載置する表紙（９）にそれと対応する
位置に表紙孔（32）を設けて、更に表紙（９）の外面に
平坦部に表紙孔（32）に嵌入する中心に孔（34）を有し
た凸部（33）と見出し等を装着可能とした溝部を形成し
た枠板（30）を設け、凸部（33）を表紙孔（32）に挿入
して、パイプファイル本体を表紙（９）の内面に載置し
て以上を連通してハトメ（31）をカシメてパイプファイ
ル本体、表紙（９）、枠板（30）は一体的に固着されて
いる。

（作用） 以上によりパイプファイル本体（１）のパイプ（７）に
書類の綴込み穴を挿通して書類を保持した後、パイプ
（７）に綴込板のピンを挿入した状態で（図示せず。…
パイプファイルの場合）パイプ（７）を基板（２）に対
して略平行に倒して綴込板を係止板（６）に係止させ
る。次に、係止を解除する為には、基板（２）に対して
係止板（６）を外側に倒すことにより、ねじりコイルば
ね（５）と書類等の自重によりパイプ（７）が起立す
る。

（考案の効果） 本考案のパイプファイル、スポットファイル等のファイ
ルの綴込み具は以上の通りであり、枠板に表紙孔に嵌入
するバーリング部を設け、バーリング部を表紙孔、綴込
み具の孔を連通して枠板、表紙、綴込み具を一体的に固
着できるようにしているので従来のハトメ等を用いるも
のに対して部材費、組立費が安くなり無駄がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のパイプファイル等ファイルの綴込み具
の部品展開を示す斜視図、第２図は本考案の要旨である
綴込み具、表紙、枠板の固着状態を示した断面図、第３
図は従来の綴込み具、表紙、枠板の固着状態を示した断
面図である。 （１）……パイプファイル本体、（２）……基板、
（３）……側板、（４）……蝶着部、（５）……ねじり
コイルばね、（６）……係止板、（７）……パイプ、
（８）……孔、（９）……表紙、（10）……表紙孔、
（11）……背部、（20）……枠板、（21）……バーリン
グ部、（22）……溝部、（23）……見出し、（24）……
透明シート、（25）……カシメ部、（26）……平坦部、
（30）……枠板、（31）……ハトメ、（32）……表紙
孔、（33）……凸部、（34）……孔、（35）……孔、
（36）……カシメ部、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板の一側縁部に先端を開口し且つその先
   端を斜めにカットしたパイプを内面部に略垂直に突設し
   た側板を起伏自在に蝶着すると共に、基板の他側縁部に
   側板と対向するように係止板を同様に蝶着してなる所謂
   パイプファイル、スポットファイル等の綴込み具に於い
   て、その基板に適宜箇所で孔を設け、上記綴込み具を載
   置する表紙に綴込み具の孔に対応して表紙孔を設けると
   共に、表紙の外面に平坦部に上記表紙孔に嵌入するバー
   リング部と見出し等を装着可能とした溝部を適宜形成し
   た枠板を設け、上記バーリング部を表紙孔、綴込み具の
   孔を連通して取付け、バーリング部の端部をカシメて枠
   板、表紙、綴込み具を一体的に固着したことを特徴とす
   るファイルの綴込み具。