JP2003291574A - リング綴じ具開放用部材 - Google Patents

リング綴じ具開放用部材

Info

Publication number
JP2003291574A
JP2003291574A JP2002104446A JP2002104446A JP2003291574A JP 2003291574 A JP2003291574 A JP 2003291574A JP 2002104446 A JP2002104446 A JP 2002104446A JP 2002104446 A JP2002104446 A JP 2002104446A JP 2003291574 A JP2003291574 A JP 2003291574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
opening
lever
binding
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002104446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3561710B2 (ja
Inventor
Kanji Tanaka
莞二 田中
Yutaka Arai
裕 新井
Hiroshi Nakano
浩 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lihit Lab Inc
Original Assignee
Lihit Lab Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lihit Lab Inc filed Critical Lihit Lab Inc
Priority to JP2002104446A priority Critical patent/JP3561710B2/ja
Publication of JP2003291574A publication Critical patent/JP2003291574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561710B2 publication Critical patent/JP3561710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングファイルの表紙にリング綴じ具を強固
に取り付けることができ、リングファイルを組み立てや
すくすることができ、しかも、リングファイルのリング
綴じ具の綴じ杆を開くことができる、リング綴じ具開放
用部材を提供する。 【解決手段】 リングファイル綴じ具開放用部材30
は、短冊状の基体32を含む。基体32の端部には、変
形可能な接続部材72a、72bを介して、リング綴じ
具12の綴じ杆20を開くための梃子部材50の他端部
分54の端部が接続される。梃子部材50のほぼ中央の
孔58の中には、リング綴じ具12と背表紙82との間
に配置されるリング状の固定部材60が配置される。固
定部材60は、変形可能な接続部材70を介して、梃子
部材50に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリング綴じ具開放
用部材に関し、特にリングファイルの表紙のたとえば背
表紙や裏表紙に取り付けられるリング綴じ具の綴じ杆を
開くためのリング綴じ具開放用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の背景となる従来のリングファ
イルの一例がたとえば特許第3053593号公報に開
示されている。図12はそのような従来のリングファイ
ルの一例を示す斜視図であり、図13はそのリングファ
イルに用いられるリング綴じ具の綴じ杆を閉じた状態を
示す断面図解図であり、図14はそのリング綴じ具の綴
じ杆を開いた状態を示す断面図解図である。図12に示
すリングファイル1は、リング綴じ具2を含む。リング
綴じ具2は、弾性を有する金属からなる断面略C字状の
保持部材3を含む。保持部材3の内側には、図13およ
び図14に示すように、2枚の金属板からなる可動片4
が収納される。この可動片4は、保持部材3で内側に付
勢され、曲折可能に設けられる。この可動片4には、閉
じることによってリング状となる綴じ杆5、5の一端部
がそれぞれ固着される。これらの綴じ杆5、5の他端部
は、それぞれ、保持部材3の外側にのびて形成される。
また、綴じ杆5、5の他端部は、可動片4を曲折するこ
とによって、開閉するように形成される。このリング綴
じ具2は、ケース6の開口部6aに収納され、ケース6
の開口部6aの縁から内側へ突き出す4つの係止突部6
b、6b・・でケース6に取り付けられる。ケース6に
は、開口部6aの外側に2つの取付片6c、6cが形成
され、取付片6c、6cには取付孔6d、6dが形成さ
れる。ケース6は、リングファイル1の表紙7の背表紙
7aおよびケース6の取付孔6d、6dに通される2つ
の鋲などの固着具8、8で表紙7の背表紙7aに取り付
けられる。また、ケース6には、リング綴じ具2の両端
において、2つの梃子部材9、9がそれぞれ回動可能に
設けられる。このリングファイル1では、梃子部材9、
9の一端部分を押すことによって、梃子部材9、9が回
動し、梃子部材9、9の他端部分がリング綴じ具2の可
動片4を押して曲折させ、綴じ杆5、5の他端部を開く
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のリングファイル1では、リング綴じ具2が表紙7の背
表紙7aに固着具8、8で取り付けられていないので、
リング綴じ具2の背表紙7aへの取付け強度が弱い。さ
らに、上述の従来のリングファイル1では、リング綴じ
具2が取り付けられるケース6とリング綴じ具2の可動
片4を押して曲折させ綴じ杆5、5を開く梃子部材9、
9とが、別々の部材で形成されているので、それらを組
み立てる作業が必要であり、組み立て作業が煩雑であ
る。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、リ
ングファイルの表紙にリング綴じ具を強固に取り付ける
ことができ、リングファイルを組み立てやすくすること
ができ、しかも、リングファイルのリング綴じ具の綴じ
杆を開くことができる、リング綴じ具開放用部材を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるリング
綴じ具開放用部材は、弾性を有し、取付孔が形成され、
リングファイルの表紙および取付孔に通される固着具で
表紙に取り付けられる保持部材と、保持部材の内側に収
納され、保持部材で内側に付勢され、曲折可能に設けら
れた可動片と、一端部が可動片に固着され、他端部が保
持部材の外側にのびて形成され、可動片を曲折させるこ
とによって他端部が開閉する綴じ杆とを有するリング綴
じ具の綴じ杆を開くためのリング綴じ具開放用部材であ
って、取付用孔が形成され、取付用孔は表紙とリング綴
じ具の保持部材との間で保持部材に形成された取付孔に
対応するように配置され、取付用孔に固着具が通される
固定部材と、中間部分が変形可能な接続部材を介して固
定部材に接続され、一端部分を押すことによって、全体
が中間部分を支点として回動し、他端部分がリング綴じ
具の可動片を押して屈曲させ綴じ杆の他端部を開く梃子
部材とを含み、固定部材、接続部材および梃子部材は、
合成樹脂で一体的に形成された、リング綴じ具開放用部
材である。この発明にかかるリング綴じ具開放用部材で
は、固定部材と梃子部材とが接続部材を介して合成樹脂
で一体的に形成されているため、リングファイルを組み
立てる際にそれらを組み立てる作業が不要であり、リン
グファイルを組み立てやすくすることができる。また、
この発明にかかるリング綴じ具開放用部材では、固定部
材が表紙とリング綴じ具の保持部材との間に配置され、
それらが固着具で取り付けられるため、リングファイル
の表紙にリング綴じ具を強固に取り付けることができ
る。さらに、この発明にかかるリング綴じ具開放用部材
では、梃子部材の一端部分を押すことによって、梃子部
材の全体が梃子部材の中間部分を支点として回動し、梃
子部材の他端部分がリング綴じ具の可動片を押して曲折
させ、綴じ杆の他端部を開くことができる。
【0006】この発明にかかるリング綴じ具開放用部材
では、固定部材は、取付用孔に固着具を通した場合に固
着具の側面に接触して固着具を支持する支持部と、取付
用孔に通された固着具がかしめられて径方向に膨らむ場
合にその膨らむ部分を逃がすための凹み部とを有しても
よい。このように固定部材が支持部と凹み部とを有すれ
ば、取付用孔に通した固着具を支持部で支持することが
できるとともに、固着具がかしめられて径方向に膨らむ
場合に、その膨らむ部分が凹み部で吸収され、その膨ら
む部分で固定部材が破損されることを防止することがで
きる。
【0007】また、この発明にかかるリング綴じ具開放
用部材では、梃子部材は、固定部材の周囲に配置され、
接続部材は、固定部材の取付用孔が形成された部分から
見て、梃子部材の一端部分が配置される側とは反対側の
部分に形成されてもよい。このように接続部材を形成す
れば、固定部材の取付用孔が形成された部分から見て梃
子部材の一端部分が配置される側と同じ側の部分に接続
部材を形成する場合と比べて、梃子部材の一端部分から
接続部材すなわち支点までの距離が長くなるので、梃子
部材の一端部分を弱い力で押してリング綴じ具の綴じ杆
を開くことができる。
【0008】さらに、この発明にかかるリング綴じ具開
放用部材では、梃子部材の一端部分において押される部
分の表面は平面形状に形成されてもよい。このように梃
子部材の一端部分の押される部分の表面を平面形状に形
成すれば、その表面を曲面形状に形成する場合と比べ
て、梃子部材の一端部分を押す場合に滑りにくくなり押
しやすくなる。
【0009】また、この発明にかかるリング綴じ具開放
用部材では、表紙とリング綴じ具の保持部材との間に配
置され、保持部材に引掛けられる爪部を有し、梃子部材
に変形可能な別の接続部材を介して接続される基体を含
み、基体は、固定部材、接続部材、梃子部材および別の
接続部材とともに合成樹脂で一体的に形成されてもよ
い。このようにリング綴じ具開放用部材が爪部を有する
基体を含めば、爪部をリング綴じ具の保持部材に引掛け
て基体をリング綴じ具の保持部材に取り付けることがで
きるので、リング綴じ具に対するリング綴じ具開放用部
材の位置決めや取り付けが容易となる。
【0010】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明が適用されるリン
グファイルの一例の要部を示す斜視図であり、図2はそ
のリングファイルの要部を示す分解斜視図であり、図3
はそのリングファイルの要部を示す断面図解図である。
図1〜図3に示すリングファイル10には、リング綴じ
具12が用いられる。
【0012】リング綴じ具12は、弾性を有する金属か
らなる保持部材14を含む。保持部材14は、円弧状の
曲面を有するカバー部14aを含む。カバー部14aの
長手方向における中間部の両側には、図3に示すよう
に、そこから下方にのびて折返部14b、14bが一体
的に形成される。この場合、カバー部14aおよび折返
部14b、14bは、断面略C字状に形成される。カバ
ー部14aおよび折返部14b、14bは、後述の可動
片18を幅方向における両側から内側へ常時付勢しつつ
保持するためのものである。また、図1および図2に示
すように、カバー部14aの長手方向における両端部は
それぞれへこまされ、その両端部に円形の取付孔16、
16が形成される。
【0013】保持部材14の内部には、図3に示すよう
に、断面略V字状の可動片18が収納されている。この
可動片18は、保持部材14の中間部と略同じ長さのた
とえば2枚の金属板18a、18aを幅方向に並列に配
置して突き合わせ、その突き合わせ部で曲折するように
形成されたものであり、従来のリング綴じ具に用いられ
ているものと同様のものである。この可動片18は、後
述する綴じ杆20を固着して、一体に開閉動作させるた
めのものであり、曲折して図3に示す断面略V字状か図
11に示す断面略逆V字状かのいずれかの状態で安定的
に保持される。
【0014】可動片18の長さ方向の両端近傍には、そ
れぞれ略円環状の金属製の綴じ杆20が固着される。綴
じ杆20は、用紙にあらかじめ穿設された綴じ孔に挿通
して用紙を綴じ合わせるためのものであり、従来用いら
れているものと同様のものである。綴じ杆20は、それ
ぞれ略半円形状の一対の鉤爪20a、20aを含む。一
対の鉤爪20a、20aは、それぞれ一端部が可動片1
8に固着され、他端部が保持部材14を厚み方向に貫通
して外側へのびて、綴じ杆20の中央部で両者が噛み合
うように形成されている。可動片18が略V字状態にあ
るときに、一対の鉤爪20a、20aのそれぞれの他端
部が噛み合って綴じ杆20が閉じ、可動片18が略逆V
字状態にあるときに、一対の鉤爪20a、20aのそれ
ぞれの他端部が離間して綴杆20は開く。
【0015】このリングファイル10は、リング綴じ具
12の綴じ杆20を開くためのリング綴じ具開放用部材
30を含む。
【0016】リング綴じ具開放用部材30は、図2およ
び図4〜図6に示すように、リング綴じ具12の2つの
綴じ杆20、20の間隔とほぼ同じ長さの短冊状の基体
32を含む。基体32の幅方向における中央には、図2
および図4に示すように、長孔34が形成される。この
長孔34は、基体32にその幅方向にばね性を付与し
て、後述の爪部36、36をリング綴じ具12の保持部
材14の折返部14b、14bに引掛けやすくするとと
もに折返部14b、14bから外れにくくするためのも
のである。基体32の長手方向における中央部の両側に
は、爪部36、36が形成される。爪部36は、基体3
2の上面より上方にのびて形成され、リング綴じ具12
の下にリング綴じ具開放用部材30を取り付ける際にリ
ング綴じ具12の保持部材14の折返部14bに引掛け
られるものである。また、基体32の上面には、長孔3
2の両側に4つの突部38、38・・が形成される。こ
れらの突部38、38・・は、リング綴じ具12の下に
リング綴じ具開放用部材30を取り付ける際にリング綴
じ具12の保持部材14の折返部14bに当るものであ
る。そのため、爪部36および突部38によって、リン
グ綴じ具12に対してリング綴じ具開放用部材30を位
置決めすることができる。さらに、基体32の上面に
は、長手方向における両端に4つの凹部40、40・・
が形成される。上述のリング綴じ具12において鉤爪2
0a、20aの一端部は可動片18からそれぞれ突き出
た状態で固着されるが、これらの凹部40、40・・
は、それらの突き出た部分が基体32に当らないように
するためのものである。
【0017】基体32の長手方向における両側には、図
2および図4に示すように、2つの梃子部材50がそれ
ぞれ配置される。梃子部材50は、図7に示すように、
平面形状が略半楕円形状である一端部分52および平面
形状が略凸形状である他端部分54を含む。一端部分5
2および他端部分54は、図5および図6に示すよう
に、それらの底面がたとえば17度の角度をもって一体
的に形成される。この梃子部材50では、一端部分52
の底面と他端部分54の底面との間の直線状の中間部分
56が支点として用いられる。そのため、この梃子部材
50では、一端部分52を押すことによって、全体が中
間部分56を支点として回動する。また、梃子部材50
の一端部分52において押される部分52aの表面は、
滑りにくく押しやすくするために、図1および図2に示
すように、平面形状に形成される。さらに、梃子部材5
0の一端部分52および他端部分54には、図7に示す
ように、中間部分56の中央部を含む一端部分52側の
部分に、後述の固定部材60を配置するための円形の孔
58が形成される。
【0018】梃子部材50の孔58の中には、リング状
の固定部材60が配置される。そのため、固定部材60
の周囲に梃子部材50が配置される。固定部材60の中
央には、歯車形状の取付用孔62が形成される。すなわ
ち、この固定部材60では、取付用孔62が、多数の突
出する支持部64および多数の凹み部66で規定され
る。支持部64は、取付用孔62に後述の固着具90を
通した場合に固着具90の側面に接触して固着具90を
支持するためのものである。また、凹み部66は、取付
用孔62に通された固着具90がかしめられて径方向に
膨らむ場合にその膨らむ部分を逃がすためのものであ
る。
【0019】固定部材60の下部には、図8に示すよう
に、梃子部材50の中間部分56の下部が、ねじること
ができる変形可能な接続部材70を介して接続される。
この場合、接続部材70は、図7に示すように、固定部
材60の取付用孔62が形成された部分から見て、梃子
部材50の一端部分52が配置される側とは反対側の部
分に、梃子部材50および固定部材60の材料と同じ材
料の合成樹脂で、幅がたとえば1mmで厚さがたとえば
0.5mmと細く形成される。そのため、固定部材60
に対して梃子部材50を中間部分56を支点として回動
することができる。この場合、接続部材70はねじれ
る。
【0020】また、梃子部材50の他端部分54の端部
の中央部および両側部は、図2、図4および図7に示す
ように、曲げることができる変形可能な3つの別の接続
部材72aおよび72b、72bを介して、基体32の
長手方向における端部の中央部および両側部に接続され
る。この場合、別の接続部材72aおよび72b、72
bは、図5および図6に示すように、基体32の上部か
ら梃子部材50の下部にわたって、それらの材料と同じ
合成樹脂で、接続部材72aの幅がたとえば1.5mm
で、接続部材72bの幅がたとえば1mmで、それぞれ
の厚さがたとえば0.5mmと細く形成される。そのた
め、基体32に対して梃子部材50を回動することがで
きる。この場合、接続部材72aおよび72b、72b
は曲がる。
【0021】上述のリング綴じ具開放用部材30の基体
32、梃子部材50、固定部材60、接続部材70、別
の接続部材72aおよび72bは、たとえばABS樹脂
などの合成樹脂で一体的に形成される。
【0022】このリング綴じ具開放用部材30は、上述
のリング綴じ具12に取り付けられる。この場合、リン
グ綴じ具開放用部材30の突部38および取付用孔62
がリング綴じ具12の折返部14bおよび取付孔16に
対応した状態で、リング綴じ具開放用部材30の爪部3
6がリング綴じ具12の折返部14bに引掛けられる。
【0023】そして、リング綴じ具12およびリング綴
じ具開放用部材30は、表紙80の背表紙82に、2つ
の鋲などの固着具90、90で取り付けられる。この場
合、固着具90は、図9に示すように、表紙80の背表
紙82と、リング綴じ具開放用部材30の取付用孔62
と、リング綴じ具12の取付孔16とに通されてからか
しめられる。
【0024】上述のリングファイル10では、リング綴
じ具開放用部材30の基体32、梃子部材50および固
定部材60が接続部材70、72a、72bを介して合
成樹脂で一体的に形成されているため、リングファイル
10を組み立てる際にそれらを組み立てる作業が不要で
あり、リングファイル10を組み立てやすい。
【0025】また、上述のリングファイル10では、リ
ング綴じ具開放用部材30の固定部材60が表紙80の
背表紙82とリング綴じ具12の保持部材14との間に
配置され、それらが固着具90で取り付けられるため、
表紙80の背表紙82にリング綴じ具12が強固に取り
付けられる。
【0026】さらに、上述のリングファイル10では、
図10の2点鎖線で示すように、梃子部材50の一端部
分52を押すことによって、梃子部材50の全体が梃子
部材50の中間部分56を支点として回動し、図11に
示すように、梃子部材50の他端部分54がリング綴じ
具12の可動片18を押して曲折させ、綴じ杆20の他
端部を開くことができる。
【0027】また、上述のリングファイル10では、リ
ング綴じ具開放用部材30の固定部材60が支持部64
および凹み部66を有するので、取付用孔62に通した
固着具90を支持部64で支持することができるととも
に、固着具90がかしめられて径方向に膨らむ場合に、
その膨らむ部分が凹み部66で吸収され、その膨らむ部
分で固定部材60が破損されることを防止することがで
きる。
【0028】さらに、上述のリングファイル10では、
固定部材60の取付用孔62が形成された部分から見て
梃子部材50の一端部分52が配置される側と同じ側の
部分に接続部材70を形成する場合と比べて、梃子部材
50の一端部分52から接続部材70すなわち支点まで
の距離が長いので、梃子部材50の一端部分52を弱い
力で押してリング綴じ具12の綴じ杆20を開くことが
できる。
【0029】また、上述のリングファイル10では、リ
ング綴じ具開放用部材30の梃子部材50の一端部分5
2の押される部分52aの表面が平面形状に形成されて
いるので、その表面を曲面形状に形成する場合と比べ
て、梃子部材50の一端部分52を押す場合に滑りにく
く押しやすい。そのため、このリングファイル10で
は、綴じられた用紙の上から梃子部材50の一端部分5
2を押してリング綴じ具12の綴じ杆20を開けやす
い。
【0030】さらに、上述のリングファイル10では、
リング綴じ具開放用部材30の爪部36をリング綴じ具
12の保持部材14に引掛けてリング綴じ具開放用部材
30の基体32をリング綴じ具12の保持部材14に取
り付けることができるので、リング綴じ具12に対する
リング綴じ具開放用部材30の位置決めや取り付けが容
易である。
【0031】なお、上述のリングファイル10では、リ
ング綴じ具12の綴じ杆20を開く際にリング綴じ具開
放用部材30の接続部材72aおよび72bが変形され
るが、接続部材72aおよび72bは、リング綴じ具1
2およびリング綴じ具開放用部材30を背表紙82に取
り付けた後に切断されてもよい。また、接続部材72a
および72bや基体32は、形成されなくてもよい。
【0032】また、上述のリングファイル10では、リ
ング綴じ具開放用部材30の梃子部材50、固定部材6
0および接続部材70などが他の形状に形成されてもよ
い。
【0033】さらに、リング綴じ具12としては、3つ
以上の綴じ杆20を有するものが用いられもよい。ま
た、綴じ杆20は、略円環状以外にD形環状や楕円形環
状など他のリング状のものが用いられもよい。なお、D
形環状の綴じ杆が用いられる場合には、リング綴じ具お
よびリング綴じ具開放用部材は、リングファイルの表紙
の裏表紙において背表紙に近い内側に取り付けられる。
【0034】また、固着具として、鋲以外に、たとえ
ば、ビス、ボルトナット、リベットなどが用いられもよ
い。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、リングファイルの表
紙にリング綴じ具を強固に取り付けることができ、リン
グファイルを組み立てやすくすることができ、しかも、
リングファイルのリング綴じ具の綴じ杆を開くことがで
きる、リング綴じ具開放用部材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるリングファイルの一例の
要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示すリングファイルの要部を示す分解斜
視図である。
【図3】図1に示すリングファイルの要部を示す断面図
解図である。
【図4】図1に示すリングファイルに用いられるリング
綴じ具開放用部材を示す正面図である。
【図5】図4に示すリング綴じ具開放用部材の左側面図
である。
【図6】図4の線VI−VIにおける断面図解図であ
る。
【図7】図4に示すリング綴じ具開放用部材の要部を示
す拡大正面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIにおける断面図解
図である。
【図9】図1に示すリングファイルのリング綴じ具など
の取り付け構造を示す断面図解図である。
【図10】図1に示すリングファイルにおいて梃子部材
の一端部分を押す状態を示す図解図である。
【図11】図1に示すリングファイルにおいて綴じ杆を
開いた状態を示す断面図解図である。
【図12】従来のリングファイルの一例を示す斜視図で
ある。
【図13】図12に示すリングファイルに用いられるリ
ング綴じ具の綴じ杆を閉じた状態を示す断面図解図であ
る。
【図14】図12に示すリングファイルに用いられるリ
ング綴じ具の綴じ杆を開いた状態を示す断面図解図であ
る。
【符号の説明】
10 リングファイル 12 リング綴じ具 14 保持部材 16 取付孔 18 可動片 20 綴じ杆 30 リング綴じ具開放用部材 32 基体 36 爪部 38 突部 40 凹部 50 梃子部材 52 一端部分 52a 押される部分 54 他端部分 56 中間部分 60 固定部材 62 取付用孔 64 支持部 66 凹み部 70 接続部材 72a、72b 別の接続部材 80 表紙 82 背表紙 90 固着具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 浩 大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式 会社リヒトラブ内 Fターム(参考) 2C017 UD13 UD16 UD21 UD27 UD30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有し、取付孔が形成され、リング
    ファイルの表紙および前記取付孔に通される固着具で前
    記表紙に取り付けられる保持部材と、前記保持部材の内
    側に収納され、前記保持部材で内側に付勢され、曲折可
    能に設けられた可動片と、一端部が前記可動片に固着さ
    れ、他端部が前記保持部材の外側にのびて形成され、前
    記可動片を曲折させることによって前記他端部が開閉す
    る綴じ杆とを有するリング綴じ具の前記綴じ杆を開くた
    めのリング綴じ具開放用部材であって、 取付用孔が形成され、前記取付用孔は前記表紙と前記リ
    ング綴じ具の前記保持部材との間で前記保持部材に形成
    された前記取付孔に対応するように配置され、前記取付
    用孔に前記固着具が通される固定部材、および中間部分
    が変形可能な接続部材を介して前記固定部材に接続さ
    れ、一端部分を押すことによって、全体が前記中間部分
    を支点として回動し、他端部分が前記リング綴じ具の前
    記可動片を押して屈曲させ前記綴じ杆の前記他端部を開
    く梃子部材を含み、 前記固定部材、前記接続部材および前記梃子部材は、合
    成樹脂で一体的に形成された、リング綴じ具開放用部
    材。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は、前記取付用孔に前記固
    着具を通した場合に前記固着具の側面に接触して前記固
    着具を支持する支持部と、前記取付用孔に通された前記
    固着具がかしめられて径方向に膨らむ場合にその膨らむ
    部分を逃がすための凹み部とを有する、請求項1に記載
    のリング綴じ具開放用部材。
  3. 【請求項3】 前記梃子部材は、前記固定部材の周囲に
    配置され、 前記接続部材は、前記固定部材の前記取付用孔が形成さ
    れた部分から見て、前記梃子部材の前記一端部分が配置
    される側とは反対側の部分に形成される、請求項1また
    は請求項2に記載のリング綴じ具開放用部材。
  4. 【請求項4】 前記梃子部材の前記一端部分において押
    される部分の表面は平面形状に形成される、請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載のリング綴じ具開放用部
    材。
  5. 【請求項5】 前記表紙と前記リング綴じ具の前記保持
    部材との間に配置され、前記保持部材に引掛けられる爪
    部を有し、前記梃子部材に変形可能な別の接続部材を介
    して接続される基体を含み、 前記基体は、前記固定部材、前記接続部材、前記梃子部
    材および前記別の接続部材とともに合成樹脂で一体的に
    形成される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のリング綴じ具開放用部材。
JP2002104446A 2002-04-05 2002-04-05 リング綴じ具開放用部材 Expired - Fee Related JP3561710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104446A JP3561710B2 (ja) 2002-04-05 2002-04-05 リング綴じ具開放用部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104446A JP3561710B2 (ja) 2002-04-05 2002-04-05 リング綴じ具開放用部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003291574A true JP2003291574A (ja) 2003-10-15
JP3561710B2 JP3561710B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=29242935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104446A Expired - Fee Related JP3561710B2 (ja) 2002-04-05 2002-04-05 リング綴じ具開放用部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3561710B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186581A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Lihit Lab Inc 綴じ具の固定構造
WO2008013037A1 (fr) * 2006-07-25 2008-01-31 Lihit Lab., Inc. Fixation de reliure pour classeur
JP2010036484A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Lihit Lab Inc 表紙および金型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186581A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Lihit Lab Inc 綴じ具の固定構造
WO2008013037A1 (fr) * 2006-07-25 2008-01-31 Lihit Lab., Inc. Fixation de reliure pour classeur
JP2010036484A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Lihit Lab Inc 表紙および金型

Also Published As

Publication number Publication date
JP3561710B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5859331B2 (ja) クリップ
WO2006051787A1 (ja) 車両アクセサリ固定用金属クリップ及びそれを用いた車両アクセサリ取付け構造
JP2003291574A (ja) リング綴じ具開放用部材
KR930003072Y1 (ko) 클립 드라이버
WO2007043193A9 (ja) 綴じ具
US8545122B2 (en) Binding device
JP3053593B2 (ja) 綴 具
JP5371049B2 (ja) クリップ
US4275584A (en) Crimping tool
JP4137241B2 (ja) 綴じ具
JP4259919B2 (ja) ファイル及び止め具
JP4441759B2 (ja) 長尺体固定具
JP3670264B2 (ja) 綴り具
JP3561509B2 (ja) 綴じ具
JP4276508B2 (ja) ファイル用バインダの綴金具
KR200379760Y1 (ko) 타이고정 구조를 갖는 파일철
JP3003315U (ja) クリップ綴じ付け器
JP3103307U (ja) ハトメ部材装着用工具
JP2009063148A (ja) 固定用クリップ
JP5095550B2 (ja) クリップ
JP4402653B2 (ja) 表紙
JPH0789285A (ja) 綴 具
JP4394126B2 (ja) 綴じ具及びそれを備えたファイル・バインダ
JP6821252B2 (ja) 綴じ具のパッド
JPH0625202Y2 (ja) 髪止め具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3561710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees