JP4394126B2 - 綴じ具及びそれを備えたファイル・バインダ - Google Patents
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Description
このようなファイル用綴じ具では、綴じ足を保持片から外せば、綴じ足が直立した状態になるので、綴じ足を紙などに形成された閉じ穴に通しやすく、そのため、紙などを綴じやすい。
前記挟持部は、綴じ足が突き出る方向とは反対側より綴じ足を挿通するための貫通孔が形成されてもよい。
前記綴じ足固定部は、全体が変形可能な綴じ足の基端部の中央に形成された孔に嵌合する突起を備え、前記貫通孔周辺に綴じ足の基端部を収容する凹部が形成されてもよい。
前記挟持部は、前記綴じ足固定部と折り曲げ自在な薄肉部により連結されてもよい。
綴じ足が突設された挟持部と、該挟持部に連設された固定部と、前記固定部に前記挟持部を折り曲げ可能に連結する折曲部と、前記挟持部と協働して綴じ足の基端部を固定する綴じ足固定部と、前記挟持部と綴じ足固定部とを折り曲げ自在に連結する薄肉部とは、合成樹脂で一体成形されてもよい。
前記綴じ具が、表紙の背表紙に固定部によって固定され、少なくともヒンジ部が背表紙と表表紙との境界又は背表紙と裏表紙との境界に略々沿って固定された、ファイル・バインダとしてもよい。
したがって、表紙の材質を選ばず、種々の方法により固定部を表紙に取り付けることができる。
しかも、固定部に対し相対的に挟持部を揺動自在に連結するヒンジ部により、綴じ足を固定された挟持部側は、折り曲げ自在となり、綴じられた用箋等の被綴じ物の開閉等に際しても自由に円滑に開閉することができる。
綴じ足固定部は、挟持部の綴じ足が突き出る面とは反対側の挟持部の面に固定され、挟持部との間に綴じ足の基端部を挟持するように形成されているので、綴じ足を挟持部に固定し易くなる。
図2は、図1に示すファイルの綴じ具の押え部材を外した状態を示す斜視図解図である。
図3は、図1に示すファイルの綴じ具の綴じ具本体から綴じ足を外した状態を示す平面視斜視図解図である。
図4は、図1に示すファイルの綴じ具の綴じ具本体から綴じ足を外した状態を示す底面視斜視図解図である。
図5は、図4のA−A断面図解図である。
図6は、図4のB−B断面図解図である。
図7は、綴じ具を組み立てる方法を示す斜視図解図である。
図8は、綴じ具を組み立てる方法を示す断面図解図である。
図9は、被綴じ物を綴じ具に綴じた状態の断面図解図である。
図10は、図1に示すファイルに用いられる押え部材を示す斜視図である。
図11は、図10に示す押え部材の平面図である。
図12は、図11の線VII−VIIにおける断面図である。
収容部32aは、綴じ足固定部38の凸状の綴じ足固定部38の形状に対応して、挟持部32の長手方向に伸びる段差部によって形成され、収容部32aのヒンジ部36側端縁には、綴じ足固定部38の自由端縁を固定するための凸条32bが突設され、収容部32aの上面と凸条32bとの間に綴じ足固定部38の自由端縁側を嵌合・固定するように形成されている。
綴じ足固定部38は、挟持部32に固定する側の表面が全体的に略々平面であり、ファイル綴じ具20が表紙12に固定されたときに表紙12の表表紙12a又は裏表紙12bに接する側の表面が全体的に略々平面であり、その両面は平行に形成されている。
また、凹部44a及び凹部44bの中心には、綴じ足22a及び綴じ足22bの基端部26a及び基端部26bに形成された穴に嵌合されるための円柱状の凸部46a及び凸部46bが突設されている。
綴じ足固定部38の挟持部32とは反対側の自由端には、前記挟持部32の凸条32bに係合する凹条38aが綴じ足固定部38の長手方向に連続して形成されている。
固定部34の表紙12への固定面は、表紙12に固定されたとき背表紙12cの表面に密着する平面であって、背表紙12cと平行な面を形成している。
そして、該固定面には、超音波溶着用凸条48が、ヒンジ部36の近傍とヒンジ部36とは離れた位置において、固定部34の自由端に沿って長手方向に連続して形成されている。
また、固定部34の手前側及び向こう側端縁近傍に、このファイル用綴じ具20を表紙12に取り付けるための鋲を貫挿する取付孔50a及び取付孔50bが穿設されている。
ヒンジ部36の中央には、全体的に柔軟性を付与するための開口部が形成されている。
他方の綴じ足22bも、一方の綴じ足22aと同一構造に形成され、一方の綴じ足22aの中間部24a、基端部26aおよび先端部28aと同一構造の中間部24b、基端部26bおよび先端部28bを有する。
この実施の形態においては、ヒンジ部36を構成する薄肉ヒンジ部36aと他方の薄肉ヒンジ部36bとの間の凸条36c部位が背表紙12cと裏表紙12bとの境界に形成された折り曲げ部12dに沿って固定されている。
一方の挿通孔72aは、幅が一方の綴じ足22aの中間部24aの径より広いが先端部28aの最大径より狭い狭部分と、その狭部分に通じるとともに幅がその先端部28aの最大径より広い広部分とを有し、その広部分は押え部材70の長手方向においてその狭部分より中央側に形成される。
同様に、他方の挿通孔72bも、幅が他方の綴じ足22bの中間部24bの径より広いが先端部28bの最大径より狭い狭部分と、その狭部分に通じるとともに幅がその先端部28bの最大径より広い広部分とを有し、その広部分は押え部材70の長手方向においてその狭部分より中央側に形成される。
これらの挿通孔72aおよび72bは、それらの狭部分において広部分とは反対側の端部が、貫通孔40aおよび貫通孔40bに対応するように形成される。
同様に、押え部材70の表面には、その長手方向において他方の挿通孔72bの外側、すなわち挿通孔72bより押え部材70の長手方向における他端部側に、他方の保持片74bが形成される。この保持片74bは、断面略L字状に形成され、押え部材70の幅方向における他端側に他方の綴じ足22bの中間部24bを挿入するための開口部76bを有する。この保持片74bは、押え部材70の裏面側から他方の挿通孔72bに通されかつ押え部材70の表面側で押え部材70の長手方向における他端部側に曲げられた他方の綴じ足22bの中間部24bを、押え部材70の幅方向における他端側に形成された開口部76bから挿入して保持するためのものである。この保持片74bの内側部分は、綴じ足22bの中間部24bの表面に略対応して内側に湾曲した湾曲面状に形成される。
同様に、他方の保持片74bの内側部分にも、押え部材70の長手方向における中央側の端部とは反対側の端部に、押え部材70の幅方向に見て断面略三角形状の突出部78bが形成される。この突出部78bは、他方の保持片74bで保持されている他方の綴じ足22bがその綴じ足22bの軸方向に移動しても、その綴じ足22bの中間部24bの径より大きい径に中間が膨らんだ先端部28bが引っ掛かってその綴じ足22bがその保持片74bから抜けにくくするためのものである。
同様に、押え部材70の表面には、他方の挿通孔72bと他方の保持片74bとの間であって挿通孔72bの近傍に、くさび状の他方の突起部80bが、挿通孔72bおよび保持片74bとともに一直線状に並んで形成される。この突起部80bは、他方の綴じ足22bを他方の保持片74bで保持している際に、その綴じ足22bの中間部24bのコイル間の隙間またはコイルの端縁に係合して、その綴じ足22bがその軸方向にずれることを防止するためのものである。この突起部80bの外側の端と保持片74bの内側の端との間にも、他方の綴じ足22bの中間部24bを導くことができる間隔を有する。この突起部80bも、押え部材70の幅方向に見て断面略三角形状に形成され、その高さは、保持片74bの上部における下面より低く、綴じ足22bの中間部24bに係合するが綴じ足22bの中間部24bを保持片74bの上部の下に導くことができる高さを有する。さらに、突起部80bは、その先端部が押え部材70の幅方向における一端側から他端側にのびて形成されている。すなわち、突起部80bは、その先端部が保持片74bで保持されている綴じ足22bの軸方向を直角に横切る方向にのびて形成されている。
同様に、他方の突起部80bの端部には、他方の保持片74bの開口部76b側において、たとえば裾広がりの三角形状の斜面を有する傾斜部82bが形成される。この傾斜部82bは、他方の突起部80bが他方の綴じ足22bの中間部24bに係合するようにその綴じ足22bの中間部24bをその突起部80b上に案内するためのものである。
同様に、他方の壁部86bが、押え部材70の表面より立ち上がるように、その幅方向における一端側に沿って、かつ、保持片74bの両側部から両側にのびて形成される。この壁部86bは、保持片74bを補強して外力から保護するとともに、保持片74bで保持されている綴じ足22bが不必要な部分たとえば押え部材70の幅方向における一端側の外側の部分に変位しにくいように綴じ足22bの動きを規制するためのものである。
綴じられた被綴じ物Sとともに、挟持部32を綴じ具本体30の表面側にヒンジ部36を中心にして図8X方向に150°〜180°回動させることができる。すなわち、表表紙12a側から裏表紙12bの内表面側又は裏表紙12b側から表表紙12aの内表面側に回動させることができる。
更に、綴じられた被綴じ物Sとともに、挟持部32を綴じ具本体30の底面側にヒンジ部36及び折り曲げ部12dを中心にして、図8Y方向に150°〜180°回動させることができる。すなわち、表表紙12a側から裏表紙12bの外表面側又は裏表紙12b側から表表紙12aの外表面側に回動させることができる。
てもよい。
12 表紙
12a 表表紙
12b 裏表紙
12c 背表紙
12d 折り曲げ部
20 ファイル用綴じ具
22a、22b 綴じ足
24a、24b 中間部
26a、26b 基端部
28a、28b 先端部
30 綴じ具本体
32 挟持部
32a 収容部
32b 凸条
34 固定部
36 ヒンジ部
36a、36b 薄肉ヒンジ部
36c 凸条
38 綴じ足固定部
38a 係合凹条
40a、40b 貫通孔
42 薄肉部
44a、44b 凹部
46a、46b 凸部
48 超音波溶着用凸条
50a、50b 取付孔
70 押え部材
72a、72b 挿通孔
74a、74b 保持片
76a、76b 開口部
78a、78b 突出部
80a、80b 突起部
82a、82b 傾斜部
84a、84b 成型金型用孔
86a、86b 壁部
S 被綴じ物
Claims (6)
- 表紙に固定される綴じ具において、
綴じ足が突設された挟持部と、
該挟持部に連設された、表紙に固定するための固定部と、
前記固定部に対し相対的に前記挟持部を揺動自在に連結するヒンジ部と、
前記挟持部と協働して綴じ足基端部部分を固定して、綴じ足を突き出るように固定する綴じ足固定部とを備え、
前記挟持部は、その表面より突き出た綴じ足に固定された押え部材と対向して、被綴じ物を綴じることができるように形成され、
前記綴じ足固定部は、挟持部の綴じ足が突き出る面とは反対側の挟持部の面に固定され、挟持部との間に綴じ足の基端部を挟持するように形成された、綴じ具。 - 前記挟持部は、綴じ足が突き出る方向とは反対側より綴じ足を挿通するための貫通孔が形成された、請求項1に記載の綴じ具。
- 前記綴じ足固定部は、
全体が変形可能な綴じ足の基端部の中央に形成された孔に嵌合する突起を備え、
前記貫通孔周辺に綴じ足の基端部を収容する凹部が形成された、請求項1または2に記載の綴じ具。 - 前記挟持部は、前記綴じ足固定部と折り曲げ自在な薄肉部により連結された、請求項1ないし3のいずれかに記載の綴じ具。
- 綴じ足が突設された挟持部と、
該挟持部に連設された固定部と、
前記固定部に前記挟持部を折り曲げ可能に連結する折曲部と、
前記挟持部と協働して綴じ足の基端部を固定する綴じ足固定部と、
前記挟持部と綴じ足固定部とを折り曲げ自在に連結する薄肉部とは、
合成樹脂で一体成形された、請求項1ないし4のいずれかに記載の綴じ具。 - 請求項1ないし5に記載の綴じ具が、表紙の背表紙に固定部によって固定され、少なくともヒンジ部が背表紙と表表紙との境界又は背表紙と裏表紙との境界に略々沿って固定された、ファイル・バインダ。
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