JP5834054B2 - 用箋挟み - Google Patents

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Description

この発明は用箋挟みに関し、特に、例えば、用箋等を合板と挟持部材とで挟持することができる用箋挟みに関する。
この発明の背景となる従来の用箋挟みの一例が、たとえば特開2007−90819号公報に開示されている。
この紙挟みは、方形状の台板の向こうに用箋の位置を決める壁が設けられている。
このような従来の用箋挟みは、その厚みが厚く、複数個を積み重ねて保管するときに嵩張る。又、その組み立てにも、手数がかかる構造となっている。
そのために、組み立てが容易で、その高さが低い、筆記具ホルダーが求められているので、たとえば特開2013−78876号公報に開示された用箋挟みが提案されている。
特開2007−90819号公報 特開2013−78876号公報
しかしながら、特許文献2の用箋挟みは、用箋の位置を決める壁が低いために、多くの用箋を積み重ねた状態においてその位置決めをすることに困難がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、製作し易く、その高さが低い、用箋の位置決めを正確にできる用箋挟みを提供することである。
この発明の請求項1にかかる用箋挟みは、被挟持体を載置する載置面を有する台板と、 一方側部分に挟持部が形成され、他方側部分に開用押圧部が形成され、前記挟持部が前記台板に対して開閉できるように中間部分の枢結部により前記台板の載置面側に回動可能に支持される挟持部材と、前記挟持部材の前記挟持部を前記台板側に付勢する付勢部材とを含み、前記台板は、前記挟持部材に形成された枢結部を枢支するための枢軸部を形成され、且つ、該枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に被挟持体の位置を決めるための第1の位置決め凸部が挟持部材側に向けて突き出し設けられ、前記台板に形成された第1の位置決め凸部は、被挟持体を載置する載置面側に向いた被挟持体当接面を備え、前記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部より被挟持体を載置する載置面側に、被挟持体の位置を決めるための第2の位置決め凸部が台板側に向けて突き出し設けられ、前記挟持部材に形成された第2の位置決め凸部は、挟持部側に向いた被挟持体当接面を備え、前記第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と前記第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、同一の面上に並列され、第1の位置決め凸部及び第2の位置決め凸部は、上下方向から、重ねられて並列されて、被挟持体を載置する載置面に載置された被挟持体が枢軸部側又は枢結部側に前記第1の位置決め凸部を乗り越えないように形成され、挟持部材の挟持部を台板に向けて押し下げ、被挟持体を台板の載置板に挟持部材で挟持したとき、第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、並列されて組み合わさり、台板の載置板に載置された被挟持体の向こう側端縁を停止させて位置決めできるように構成された、用箋挟みである。
この発明の請求項にかかる用箋挟みにおいては、前記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部を構成する軸受部を裏面側に形成され、前記台板は、載置面より低い位置に形成された枢軸部を有する枢結部を形成され、挟持部材の裏面に設けられた軸受部を通過させて、軸受部を枢軸部の下方に位置させて連結するための、前記台板の載置面より低く形成された第1開口部を有する移動可能部を形成され、前記挟持部材の軸受部は、前記台板の移動可能部に対応して、前記台板の第1開口部から枢軸部の下方に位置させて、枢軸部に連結されるように、前記台板の枢軸部を通過させるための第2開口部を形成され、前記第1の位置決め凸部は、前記台板の第1開口部より被挟持体を載置する載置面側に形成され、前記第2の位置決め凸部は、前記挟持部材の枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に形成された、請求項1に記載の用箋挟みである。
この発明の請求項にかかる用箋挟みは、前記第1の位置決め凸部は、台板の幅方向にのびる凸条であり、前記第2の位置決め凸部は、挟持部材の長手方向にのびる凸条であり、前記第1の位置決め凸部と前記第2の位置決め凸部とは平行に形成された、請求項1又は請求項2に記載の用箋挟みである。
この発明にかかる用箋挟みは、被挟持体を載置する載置面を有する台板と、一方側部分に挟持部が形成され、他方側部分に開用押圧部が形成され、前記挟持部が前記台板に対して開閉できるように中間部分の枢結部により前記台板の載置面側に回動可能に支持される挟持部材と、前記挟持部材の前記挟持部を前記台板側に付勢する付勢部材とを含み、前記台板は、前記挟持部材に形成された枢結部を枢支するための枢軸部を形成され、且つ、該枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に被挟持体の位置を決めるための第1の位置決め凸部が挟持部材側に向けて突き出し設けられ、前記台板に形成された第1の位置決め凸部は、被挟持体を載置する載置面側に向いた被挟持体当接面を備え、前記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部より被挟持体を載置する載置面側に、被挟持体の位置を決めるための第2の位置決め凸部が台板側に向けて突き出し設けられ、前記挟持部材に形成された第2の位置決め凸部は、挟持部側に向いた被挟持体当接面を備え、前記第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と前記第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、同一の面上に並列され、第1の位置決め凸部及び第2の位置決め凸部は、上下方向から、重ねられて並列されて、被挟持体を載置する載置面に載置された被挟持体が枢軸部側又は枢結部側に前記第1の位置決め凸部を乗り越えないように形成され、挟持部材の挟持部を台板に向けて押し下げ、被挟持体を台板の載置板に挟持部材で挟持したとき、第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、並列されて組み合わさり、台板の載置板に載置された被挟持体の向こう側端縁を停止させて位置決めできるように構成されているので、製作がし易く、その高さが低い、被挟持体の位置決めを正確にできる用箋挟みを提供することをできる。
請求項の発明によれば、前記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部を構成する軸受部を裏面側に形成され、前記台板は、載置面より低い位置に形成された枢軸部を有する枢結部を形成され、挟持部材の裏面に設けられた軸受部を通過させて、軸受部を枢軸部の下方に位置させて連結するための、前記台板の載置面より低く形成された第1開口部を有する移動可能部を形成され、前記挟持部材の軸受部は、前記台板の移動可能部に対応して、前記台板の第1開口部から枢軸部の下方に位置させて、枢軸部に連結されるように、前記台板の枢軸部を通過させるための第2開口部を形成され、前記第1の位置決め凸部は、前記台板の第1開口部より被挟持体を載置する載置面側に形成され、前記第2の位置決め凸部は、前記挟持部材の枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に形成されているので、被挟持体当接面に被挟持体を当接させて、被挟持体の位置決めを正確にできる。
請求項の発明によれば、前記第1の位置決め凸部は、台板の幅方向にのびる凸条であり、前記第2の位置決め凸部は、挟持部材の長手方向にのびる凸条であり、前記第1の位置決め凸部と前記第2の位置決め凸部とは平行に形成されているので、挟持部材の挟持部を台板に向けて押し下げ、被挟持体を台板の載置板に挟持部材で挟持したとき、第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、並列されて組み合わさり、台板の載置板に載置された被挟持体の向こう側端縁を停止させて位置決めできる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる紙挟みの一例を示す斜視図解図である。 図1に示す紙挟みの要部を示す分解斜視図解図である。 図1に示す紙挟みの要部を示す分解斜視図解図である。 図1に示す紙挟みに用いられる台板、付勢部材及び筆記具ホルダーを示す平面図解図である。 図1に示す紙挟みに用いられる台板、付勢部材及び筆記具ホルダーを示す平面図解図である。 紙挟みの要部を示す、一部を破断した平面図解図である。 挟持部材の裏面を示す、底面図解図である。 挟持部材の図6A−A断面図解図である。 挟持部材の図6B−B断面図解図である。 図1に示す紙挟みにおいて、挟持部材を開いた状態を示す縦断面図解図である。 図1に示す紙挟みにおいて挟持部材を閉じた状態及び紙を挟んだ状態を示す要部図解図であり、(A)は挟持部材を閉じた状態を示す図であり、(B)は挟持部材を開いた状態を示す図であり、(C)は紙を挟んだ状態を示す図である。 挟持部材の裏面の斜視図解図である。 挟持部材の裏面の底面図解図である。 図1に示す紙挟みを組み立てられる状態を示す断面図解図である。 図1に示す紙挟みを組み立てられる状態を示す断面図解図である。 図1に示す紙挟みを組み立てられる状態を示す断面図解図であり、(A)は枢軸部に軸受部を嵌め込む直前の図であり、(B)は枢軸部に軸受部を半分嵌め込んだ図であり、(C)は枢軸部に軸受部を嵌め込んだ図である。 筆記具ホルダーを示す図解図であり、(A)は平面図解図であり、(B)は背面図解図である。 筆記具ホルダーを示す図解図であり、(A)は平面図解図であり、(B)は背面図解図である。 図1に示す紙挟みの筆記具ホルダーを示す横断面図解図である。 図1に示す紙挟みの筆記具ホルダーを示す横断面図解図である。 図1に示す紙挟みの筆記具ホルダーを示す縦断面図解図である。 筆記具ホルダーの側面図解図である。 筆記具ホルダーに筆記具を差し込んだ状態を示す筆記具ホルダーを示す縦断面図解図である。 筆記具ホルダーに筆記具を差し込んだ状態を示す筆記具ホルダーを示す縦断面図解図である。 他の実施の形態の筆記具ホルダーを示す図解図であり、(A)は平面図解図であり、(B)は横断面図解図である。 筆記具のクリップ機構の縦断面図解図である。 筆記具のクリップ機構の縦断面図解図である。 紙挟み及び筆記具ホルダーの説明図である。
図1はこの発明にかかる紙挟みの一例を示す斜視図解図であり、図2及び3はその紙挟みの要部を示す分解斜視図解図であり、図4はその紙挟みにおいて挟持部材を閉じた状態及び紙を挟んだ状態を示す要部図解図であり、(A)は挟持部材を閉じた状態を示す図であり、(B)は挟持部材を開いた状態を示す図であり、(C)は紙を挟んだ状態を示す図である。
図1に示す紙挟み10は、たとえば合成樹脂からなる矩形板状の台板20を含む。台板20は、直線状の左端縁並びに左端縁と平行な右端縁及び左端縁(右端縁)と直交する上端縁(向こう側端縁)並びに上端縁と平行な下端縁とを備える。
台板20は、用箋挟みボードを構成し、その表面に、用箋等の被挟持体Sを載置する載置面20bを有し、該載置面20bとは反対側に、物品等の上に載置される面を構成する平面状の裏面20cを有する。
台板20は、向こう側の前縁20aと手前側の後縁と、前縁20aと後縁との間に連続してのびる右側縁20dと左側縁とを有する。
前記台板20の載置面20b側に回動可能に、たとえば合成樹脂からなる挟持部材50が支持されている。
挟持部材50は、平面視略方形の挟持部材本体の一方側(手前側)部分に被挟持体Sを台板20との間に挟む挟持部52が形成され、平面視略方形の挟持部材本体の他方側(向こう側)部分に回動させるときに押すための開用押圧部54が形成されている。挟持部材50は、前記挟持部52が前記台板20に対して開閉すなわち接離できるように、中間部分の枢結部22により台板20に回動可能に連結されている。
前記挟持部材50は、付勢部材90により、前記挟持部52を前記台板20側に付勢される。
用箋等の被挟持体Sは、一般的には長方形の用紙であり、直線状の長手辺S1と直線状の短手辺S2とを備える。台板20に載置され且つ挟持部材50に挟持された用箋等の被挟持体Sは、挟持部材50の長手方向に長手辺S1が直交し、挟持部材50の幅方向に短手辺S2が平行になる。
まず、用箋挟みの構造について、主として図2ないし図14に基づいて、説明する。
台板20の上端部(向こう側部)には、台板20に挟持部材50を枢結する枢結部22を構成する2つの挟持部材の支持用の第1枢軸部24aと第2枢軸部24bとが、左右に間隔を隔てて形成される。
これらの第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bは、挟持部材50を回動可能に支持するためのものである。これらの第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bは、それぞれ、略円柱状に形成される。
第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bを有する枢結部22は、載置面20bより低い位置に形成されている。
台板20は、挟持部材50の裏面に設けられた左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを通過させて、左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方に位置させて挟持部材50を連結するための第1開口部26を有する移動可能部28を形成されている。
第1開口部26は、台板20の載置面20bと略々同じ高さ位置ないしは台板20の載置面20bより低い位置に形成されている。
前記移動可能部28は、前記挟持部材50に形成された枢結部22を、挟持部52側より開用押圧部54側に向けて相対移動させて連結するために、台板20の載置面20bと略同一の高さにあるないしは台板20の載置面20bより低い位置にある第1開口部26に続いて前記台板20の載置面20bより低く凹設されている。
この実施の形態においては、第1枢軸部24aは、台板20の幅方向にのびてその両端を枢軸支持部30a及び枢軸支持部30bで支持され、第2枢軸部24bは、台板20の幅方向にのびてその両端を枢軸支持部32a及び枢軸支持部32bで支持される。
移動可能部28は、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下面より下方の領域において、第1開口部26に続く第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bと対向する領域を、斜めに切り欠かれている。そして、移動可能部28は、第1開口部26から入り込んだ挟持部材50の左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを、台板20の載置面20b側から斜め下方、すなわち第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下部に向けて滑り込み易くなるように構成されている。
そして、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bは、台板20の載置面20bより下方にその下部が位置し、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方に、移動可能部28に続いて断面円弧状の間隙を形成されている。
前記台板20は、前記第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方に、挟持部材50の前記左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを収容するための断面半円弧状の間隙を形成され、前記間隙は、移動可能部28に続いて、移動可能部28と比して前記台板20の載置面20bより一段と低く凹設されている。
さらに、台板20は、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの外側の周辺に、付勢部材用支持部40を形成される。これらの付勢部材用支持部40は、挟持部材50及び/又は台板20を相対移動させるときに付勢部材90の移動を阻止するとともに、付勢部材用支持部40を台板20の固定位置に固定するために形成されたものである。
付勢部材用支持部40は、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの手前側において、台板20の幅方向にのびるブロック状の第1付勢部材用支持部42を有する。
第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの手前側と第1付勢部材用支持部42の向こう側との間には、台板20の幅方向にのびる、付勢部材90を装入するための空間を形成されている。
また、付勢部材用支持部40は、枢軸支持部30aの左横において、手前側から向こう側にのびる溝状に形成された第2付勢部材用支持部44aと、さらに、枢軸支持部32aの右横において、手前側から向こう側にのびる溝状に形成された第3付勢部材用支持部44bとを有する。
第2付勢部材用支持部44a及び第3付勢部材用支持部44bは、前記第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bと第1付勢部材用支持部42との間の空間に連続して、手前側から向こう側にのびる、付勢部材90を装入するための空間を有する。
さらに、付勢部材用支持部40は、左側の枢軸支持部30aの手前側端に形成された第4付勢部材用支持部46aと、右側の枢軸支持部30bの手前側端に形成された第5付勢部材用支持部46bとを有する。
第4付勢部材用支持部46a及び第5付勢部材用支持部46bは、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bと第1付勢部材用支持部42との間の空間と連続し、且つ、第2付勢部材用支持部44a及び第3付勢部材用支持部44bの空間にも連続して、台板20の幅方向にのび、付勢部材90を装入するための空間を有する。
この実施の形態においては、第4付勢部材用支持部46a及び第5付勢部材用支持部46bは、手前側に向いて開口する断面半円弧状の凹条であり、該凹条は台板20の幅方向にのびる。
付勢部材用支持部40を構成する前記空間は、略々同じ高さ位置に形成されており、台板20の載置面20bと略々同じ高さかあるいは載置面20bより低い位置に形成されている。
前記挟持部材50は、枢結部22を構成する、前記台板20の第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bに対応する断面半円弧状の左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを、挟持部材本体の下面(裏面)に突設されている。そして、前記台板20は、前記したように、前記第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方に、挟持部材50の前記左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを収容するための断面半円弧状の間隙を形成され、前記間隙は、移動可能部28に続いて、前記台板20の載置面20bより低く凹設され、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下面の下方に形成されている。
台板20の第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bを枢支するための枢結部22を構成する前記左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bは、前記台板20において斜め下方にのびる移動可能部28に対応して、挟持部52側より開用押圧部54側に向けて斜め下方にのびる傾斜面を裏面に形成されている。台板20の第1枢軸部24aと第2枢軸部24bとは左右対称であり、それに対応して、第1枢軸部24aに連結される左側の第1軸受部58aと第2枢軸部24bに連結される右側の第2軸受部58bとは対称に形成されている。
左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bは、前記台板20の第1開口部26から移動可能部28を経て移動させ第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方に位置させて、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bに連結されるように、前記台板20の第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bを通過させるための第2開口部60a及び第2開口部60bを形成されている。第1枢軸部24aに連結される左側の第1軸受部58aの第2開口部60aと第2枢軸部24bに連結される右側の第2軸受部58bの第2開口部60bとは、同一の形状を備えている。
左側の第1軸受部58aの第2開口部60aと右側の第2軸受部58bの第2開口部60bとは、同一の形状を備えており、第1枢軸部24aと第2枢軸部24bとにそれぞれ嵌合する断面半円弧状の軸当接面66に続いて形成された上壁部62と下壁部64とを有している。
上壁部62の奥側端62aと下壁部64の奥側端64aとの間隔は、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの直径より若干短く構成されている。
上壁部62の入り口端62bと下壁部64の入り口端64bとの間隔は、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの直径と略々同一に構成されている。
上壁部62の入り口端62bと上壁部62の奥側端62aとを結んだ面及び下壁部64の入り口端64bと下壁部64の奥側端64aとを結んだ面は、奥側から外側(入り口側)に向かうに従って拡がり、その面を第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの外面形状に沿って円弧状に形成されている。
挟持部材50は、開用押圧部54の先端と第2開口部60a及び第2開口部60bの上壁部62の入り口端62bとの間の長さは、挟持部材50を斜め下方に向けて下降させて第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bと左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bとを嵌め込めるようにするために適する長さとしている。
又、挟持部材50における開用押圧部54の先端と左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bにおける第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bを嵌合する軸当接面66との間の長さは、第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bを中心に回動させて挟持部材50を付勢部材90の付勢力に抗して押し下げて、挟持部52を開くために適する長さとしている。
挟持部材50の第2開口部60a及び第2開口部60bは、挟持部材50の左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの下方の間隙に至らしめて第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bに左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bを嵌め込んだとき、第2開口部60a及び第2開口部60bの下壁部64の入り口端64b及び第2開口部60a及び第2開口部60bの下壁部64の奥側端64aを第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの中心を通る垂線よりも向こう側に至るように構成されている。
左側の第1軸受部58a及び右側の第2軸受部58bは、軸当接面66によって第1枢軸部24a及び第2枢軸部24bの外面を、向こう側を除き4分の3程度覆うように構成されている。
前記挟持部材50は、挟持部材50を付勢する付勢部材90の屈曲又はわん曲部92に対応した付勢部材固定凹部68を、挟持部材本体の裏面に形成されている。
前記付勢部材固定凹部68は、底面視U字形であり、付勢部材90の屈曲又はわん曲部92の平面視U字形の形状に対応する。そして、付勢部材固定凹部68は、付勢部材90の屈曲又はわん曲部92の付勢部材用支持部40の空間よりの上昇角度に対応して、挟持部材50の前記相対移動の始点側から終点側に向けて、凹みの深さが徐々に深くなるように形成されている。
前記付勢部材90は、台板20より上方に突き出た領域において付勢部を構成する屈曲又はわん曲部92と、前記屈曲又はわん曲部92の両端に延設された第1固定部94a並びに第1固定部94b及び第1固定部94aの端に延設された第2固定部96a並びに第1固定部94bの端に延設された第2固定部96bとを備えた弾力性を有する金属製線材により構成される。
付勢部材90は、直線状の弾力性を有する金属製線材を屈曲ないしはわん曲させて、一体成形されている。
第1固定部94a及び第1固定部94bは、前記相対移動の終点側において屈曲又はわん曲部92の両端から左右にのびるようにすなわち台板20の幅方向にのびるように形成された、付勢部材用支持部40に対応する直線状である。第1固定部94a及び第1固定部94bは、付勢部材用支持部40の第1付勢部材用支持部42の向こう側の空間に装入され、付勢部材用支持部40の第1付勢部材用支持部42の向こう側面に当接させて台板20に固定される。更に、左側にのびる第1固定部94aは、第4付勢部材用支持部46aに装入され、第4付勢部材用支持部46aの手前側に当接され、右側にのびる第1固定部94bは、第5付勢部材用支持部46bに装入され、第5付勢部材用支持部46bの手前側に当接され、台板20に固定される。
第2固定部96aは、屈曲又はわん曲部92ののびる方向と平行な方向で第1固定部94aの端部より向こう側に向けてのびるように構成され、第2固定部96bは、屈曲又はわん曲部92ののびる方向と平行な方向で第1固定部94bの端部より向こう側に向けてのびるように構成される。第1固定部94aの端部よりのびた左側の第2固定部96aは、第2付勢部材用支持部44aに嵌め込まれ、第1固定部94bの端部よりのびた右側の第2固定部96bは、右側の第3付勢部材用支持部44bに嵌め込まれて、台板20に固定される。
第1固定部94a並びに第1固定部94b及び第2固定部96a並びに第2固定部96bは、略同一の高さ位置において、付勢部材用支持部40の空間に装入され、台板20の載置面20bと略同一かそれより低い位置において台板20に固定される。
ここで、本発明にかかる被挟持体Sの位置決め機構について、主として図5ないし図9に基づいて説明する。
前記台板20は、前記挟持部材50に形成された枢結部22を枢支するための枢軸部(第1枢軸部24a及び第2枢軸部24b)を形成され、且つ、該枢軸部より被挟持体Sを載置する載置面20b側に被挟持体Sの位置を決めるための第1の位置決め凸部70が挟持部材50側に向けて、すなわち上方に向けて突き出し設けられている。
第1の位置決め凸部70は、第1付勢部材用支持部42に連続してその左右に設けられている第1の位置決め凸部70を構成する左側の第1の位置決め凸部70aが、第1枢軸部24aの手前側の第1開口部26の手前側に設けられ、且つ、第1の位置決め凸部70を構成する右側の第1の位置決め凸部70bが、第2枢軸部24bの手前側の第1開口部26の手前側に設けられている。
台板20に形成された第1の位置決め凸部70は、被挟持体Sを載置する載置面20b側に向いた被挟持体当接面を備えている。
第1の位置決め凸部70の被挟持体当接面は、載置面20bの向こう側において載置面20bと略垂直に交わる平面であって、台板20の幅方向にのびる。
前記挟持部材50は、台板20の枢軸部(第1枢軸部24a及び第2枢軸部24b)を枢支するための枢結部22より被挟持体Sを載置する載置面20b側に、被挟持体Sの位置を決めるための第2の位置決め凸部80が、台板20側に向けて、すなわち下方に向けて突き出し設けられている。
第2の位置決め凸部80を構成する左側の第2の位置決め凸部80aは、左側の第1軸受部58aの左側、すなわち挟持部材50の幅方向における外側に設けられ、第2の位置決め凸部80を構成する右側の第2の位置決め凸部80bは、右側の第2軸受部58bの右側、すなわち挟持部材50の幅方向における外側に設けられている。
挟持部材50に形成された第2の位置決め凸部80は、挟持部52側に向いた被挟持体当接面を備えている。
第2の位置決め凸部80の被挟持体当接面は、第1の位置決め凸部70の背面より第1の位置決め凸部70側に向けて垂下する平面であって、挟持部材50の幅方向にのびる。
前記第1の位置決め凸部70の被挟持体当接面と、前記第2の位置決め凸部80の被挟持体当接面とは、同一の面上に並列されている。そして、第1の位置決め凸部70及び第2の位置決め凸部80は、上下方向から、重ねられて並列されて、被挟持体Sを載置する載置面20bに載置された被挟持体Sが枢軸部又は枢結部22側に前記第1の位置決め凸部70を乗り越えないように形成されている。
前記第1の位置決め凸部70は、台板20の幅方向にのびる凸条であり、第1付勢部材用支持部42と同じ幅を有し、第1付勢部材用支持部42より高く形成された、筋状である。
前記第2の位置決め凸部80は、挟持部材50の長手方向にのびる凸条である。この実施の形態においては、前記第2の位置決め凸部80は、角柱状である。
前記第1の位置決め凸部70と前記第2の位置決め凸部80とは平行に形成されている。左側の第1の位置決め凸部70aの被挟持体当接面と左側の第2の位置決め凸部80aの被挟持体当接面とは、平面状に並列され、且つ、右側の第1の位置決め凸部70bの被挟持体当接面と右側の第2の位置決め凸部80bの被挟持体当接面とは、平面状に並列される。
従って、挟持部材50の挟持部52を台板20に向けて押し下げ、被挟持体Sを台板20の載置板20bに挟持部材50で挟持したとき、第1の位置決め凸部70の被挟持体当接面と第2の位置決め凸部80の被挟持体当接面とは、並列されて組み合わさり、台板20の載置板20bに載置された被挟持体Sの向こう側端縁(短手辺S2)を停止させて位置決めできる(図9(C)参照)。
さらに、台板20には、付勢部材用支持部40の第1付勢部材用支持部42の手前において、略3角柱状の2つの滑り止部48a及び滑り止部48bが上下に間隔を隔てて形成される。滑り止部48a及び滑り止部48bは、滑り止部48aと滑り止部48bとの間に挟持部材50の挟持部52の先端が嵌まり込み、この紙挟み10で挟持した書類等を台板20から滑りにくくするためのものである。
台板20は、左端部、上端左側部及び上端右側部に、段差部をそれぞれ形成してもよい。これらの段差部は、載置された被挟持体Sが台板20の外側にはみださないように、被挟持体Sの左端部及び上端部の移動を台板20に対して規制するためのものである。
次に、本件発明に関連する筆記具ホルダーに用いるに好適な筆記具100について説明する。
筆記具100は、筆記又は製図用のペン(ペン先を有する万年筆、ボールペン、ペン先又はボール以外の筆記尖端をもった蛍光ペン等)、繰出鉛筆、クレヨン、白黒又は類似の印をつけるものを含む。
筆記具100は、図22において示すように、円柱状ないし角柱状の軸102の尾端にクリップ104を形成されている。クリップ104は、その先端に球状又は円弧状に成形された玉部106を備える。
この筆記具の一例のクリップ104は、金属又は合成樹脂で成形され、クリップ104のクリップ本体の軸線方向の両端部が内側に折り曲げられて一対の折曲部110が形成されている。その折曲部110の先端は、円弧状に成形されて玉部106が形成されている。
折曲部110の尾端部には係止孔が穿設されている。
軸102の尾端には、軸線方向の一対の取付壁112が形成されている。そして、取付壁112には回動支軸114が突設されている。
ねじりコイルばねのばね部材120は、図22に示すように、コイル部122の両端から作用部124a,作用部124bがV字状に伸び出しており、作用部124a,作用部124bの角度を小さくすることにより弾発力が発生する。
クリップ104は、尾端の折曲部110を、軸102の取付壁112に合わせて嵌入され、図22に示すように、回動支軸114を係止孔に嵌め込まれ、軸102に対して回動可能に取り付けられる。取付壁112間の空間に、ばね部材120が取り付けられ、そのばね部材120により、クリップ104の尾端部が弾発されて拡開し、先端の玉部106が軸102の表面に圧接する。
而して、クリップ104の尾端部を押すと、図22に示すように、クリップ104の先端側が大きく拡開して軸102の表面より離れ、クリップ104と軸102との間において台板20の筆記具ホルダー部200に差し込むことをできる。
この筆記具の他の例の筆記具100のクリップ104は、円柱状ないし角柱状の軸102の尾端に形成されており、弾性に富んだ金属板で成形されている。
クリップ104は、図23に示すように、尾端側に箱型の連結部130が形成され、連結部130から先端側に圧接片132が延びている。
そして、かかるクリップ104の連結部130を、図23に示すように、軸102の圧接縁134に挿入するが、このとき、クリップ104の先端の玉部106が軸102の表面に圧接してクリップ104が挿入される。クリップ104、玉部106及び圧接片132が軸102の表裏に圧接する。
而して、クリップ104の先端を引っ張ると、クリップ104の先端側が大きく拡開して軸102の表面より離れ、クリップ104と軸102との間において台板20の筆記具ホルダー部200に差し込むことをできる。
なお、筆記具100は、キャップにクリップ104を取り付けられた筆記具100もある。かかる筆記具100は、軸102が筆記具100のペン先に被せるキャップであってもよい。
次に、筆記具ホルダーについて、説明する。
筆記具100を保持する筆記具ホルダーは、前記台板20の向こう側の端縁すなわち前縁20aの右端部に、右側縁20dに沿って設けてある。
筆記具ホルダーを構成する筆記具ホルダー部200は、筆記具ホルダー部200における一方の面側に形成された、筆記具100の軸102を支持する軸受部210と、筆記具ホルダー部200における他方の面側に形成された、筆記具100のクリップ104を当接するクリップ受部230とを含む。すなわち、軸受部210は、クリップ受部230とは反対側の面に形成されており、背中合わせとなる。
台板20と筆記具ホルダー部200とは、プラスチックにより一体成形されている。
前記軸受部210は、筆記具100の軸102及び筆記具100のクリップ104を差し込む側である、保持部260の差し込み端262から保持部260の内側に向かうに従って、軸受部210に支持された筆記具100の軸102の表面から離れる方向であって、クリップ104側に向けて低くなるように傾斜している。
筆記具ホルダー部200における筆記具100を保持する保持部260は、筆記具100の軸102とクリップ104とにより挟まれて筆記具100を保持する部位であり、その一方の面側に形成された、筆記具100の軸102を支持する軸受部210と、その他方の面側に形成された、筆記具100のクリップ104を当接するクリップ受部230とを含む。前記保持部260は、筆記具100の軸102及び筆記具100のクリップ104を差し込む側から内側に向かうに従って薄くなる。
すなわち、軸受部210は、保持部260の差し込み端262から保持部260の内側に向かうに従って、台板20の裏面20c側に向けて低くなる。
而して、筆記具100のクリップ104と軸102とによって軸受部210を強く圧接されて、筆記具100は、筆記具ホルダー部200から外れることが少なくなる。
軸受部210は、筆記具100を筆記具ホルダー部200に差し込むときに、筆記具100の軸102とクリップ104とにより挟む筆記具ホルダー部200の保持部260における差し込み端262の近傍に、筆記具100の軸102を誘導する軸誘導凹部212を設けられている。
前記軸誘導凹部212は、他の領域より隆起した隆起部214の内側に、すなわち、軸受部210に支持された筆記具100の軸102とは反対側に向けて、筆記具100の軸102の形状に対応して凹んで形成された、断面円弧状の凹条である。
軸誘導凹部212は、挟持部材50の幅方向と平行で長手方向と直交する。軸誘導凹部212は、台板20の載置面20bに載置された被挟持体Sの長手方向に沿ってのびる。
この実施の形態においては、隆起部214は、台板20の被挟持体Sの載置面20bより上方、すなわち挟持部材50を開く方向に向けて、高くもり上がっている。
隆起部214は、台板20の前縁20aと直交する方向にのびる第1隆起部240と第2隆起部250とを備え、軸受部210に差し込まれた筆記具100の軸102を第1隆起部240と第2隆起部250とによって左右両側方から保持するように構成されている。
第2隆起部250は、台板20の右端縁の近傍に形成されており、台板20の右端縁と平行にのびている。
軸受部210は、軸誘導凹部212に続いて、軸誘導凹部212より内側において差し込まれた筆記具100の軸102を保持する軸支持凹部216を備える。
軸支持凹部216は、台板吊り下げ部234を構成する穴を介して、軸誘導凹部212の断面円弧状の凹条に連続した断面円弧状の凹条である。
軸支持凹部216は、筆記具100の軸102の形状に対応して凹んで形成されている。
軸支持凹部216は、他の領域より隆起した隆起部214の内側に、すなわち、軸受部210に支持された筆記具100の軸102とは反対側に向けて、筆記具100の軸102の形状に対応して凹んで形成されている。
軸支持凹部216は、挟持部材50の幅方向と平行で長手方向と直交する。軸支持凹部216は、台板20の載置面20bに載置された被挟持体Sの長手方向に沿ってのびる。
第1隆起部240は、第2隆起部250と対向する側面に、軸誘導凹部212及び軸支持凹部216を構成する断面円弧状の傾斜面を形成されている。
第2隆起部250は、第1隆起部240と対向する側面に、軸誘導凹部212及び軸支持凹部216を構成する断面円弧状の傾斜面を形成されている。
第1隆起部240及び第2隆起部250は、その中央に台板20の載置面20bより高い頂部を備え、その頂部が台板20の上端縁と直交する方向に連続する。
第1隆起部240及び第2隆起部250は、頂部から下方にのびる断面円弧状の傾斜面を備え、その傾斜面が台板20の向こう側端縁すなわち前縁20aと直交する方向に連続する。
第1隆起部240の頂部から下方にのびる断面円弧状の傾斜面は、第2隆起部250の頂部から下方にのびる断面円弧状の傾斜面と対向しており、第1隆起部240の谷底と第2隆起部250の谷底とは最も低い位置でつながって、軸誘導凹部212及び軸支持凹部216を構成する。
この実施の形態においては、軸誘導凹部212及び軸支持凹部216の谷底は、台板20の載置面20bより高く、挟持部材50の上面より低い。
前記軸誘導凹部212及び軸支持凹部216は、筆記具100のクリップ104の圧接力によって、差し込まれた筆記具100の軸102を受容し、筆記具100の軸102を保持する軸支持部を構成する。
この実施の形態においては、筆記具100は、筆記具100の軸102の尾端側が軸誘導凹部212及び軸支持凹部216で支持され、筆記具100の先端側が筆記具ホルダー部200の載置面20b側の表面で支持される。
クリップ受部230は、筆記具100を筆記具ホルダー部200に差し込むときに、筆記具100の軸102とクリップ104とにより挟む筆記具ホルダー部200の保持部260における差し込み端262の近傍に、筆記具100のクリップ104を誘導するクリップ誘導凹部232を設けられている。
クリップ誘導凹部232は、他の領域より凹んだ断面円弧状の凹条によって形成され、該凹条の内側面は、筆記具100のクリップ104の玉部106の形状に対応して凹んで形成されている。
クリップ誘導凹部232は、挟持部材50の幅方向と平行で長手方向と直交する。軸誘導凹部212は、台板20の載置面20bに載置された被挟持体Sの長手方向に沿ってのびる。
クリップ誘導凹部232を構成する凹条は、台板20の前縁20aと直交する方向にのび、筆記具100のクリップ104を差し込むときに、玉部106を筆記具ホルダー部200の内側に向けて誘導するように形成されている。
この実施の形態においては、クリップ誘導凹部232を構成する凹条は、台板20の裏面20c(他の領域を構成する)より軸受部210側に向けて凹んで形成されている。
前記クリップ誘導凹部232に連続して、筆記具100のクリップ104の差し込み側より内側に、筆記具100のクリップ104の玉部106を保持することもできる、台板吊り下げ部234が形成されている。
クリップ受部230は、筆記具100をクリップ受部230に差し込むときに筆記具100のクリップ104の玉部106を摺動させる摺動傾斜部236を形成されている。
摺動傾斜部236は、クリップ受部230の筆記具100の差し込み側である保持部260における差し込み端262の近傍に形成されている。摺動傾斜部236は、筆記具100の差し込み側においては軸誘導凹部212との間の厚さが薄く、差し込み側より内部に向かうに従って軸誘導凹部212との間の厚さが厚くなっている。
台板吊り下げ部234は、建物や家具の壁面などにある引掛具に引っ掛けて紙挟み10を保持させる穴である。
台板吊り下げ部234は、筆記具100のクリップ104の先端にある玉部106を、嵌合することができる穴で構成されており、玉部106の外周より一回り大きな貫通孔である。
クリップ受部230は、クリップ誘導凹部232に続いて、差し込まれた筆記具100の軸102を保持するクリップ保持凹部238を備える。
クリップ保持凹部238は、台板吊り下げ部234を構成する穴を介して、クリップ誘導凹部232の断面円弧状の凹条に連続した断面円弧状の凹条である。
クリップ保持凹部238は、筆記具100のクリップ104の形状に対応して凹んで形成されている。
クリップ保持凹部238は、他の領域より(台板20の裏面20cより)軸支持凹部216側に、すなわち、軸受部210に支持された筆記具100の軸102側に向けて、筆記具100のクリップ104及び玉部106の形状に対応して凹んで形成されている。
軸誘導凹部212は、挟持部材50の幅方向と平行で長手方向と直交する。軸誘導凹部212は、台板20の載置面20bに載置された被挟持体Sの長手方向に沿ってのびる。
前記軸誘導凹部212は、凹部の底が、筆記具100の軸102及び筆記具100のクリップ104を差し込む側である保持部260の差し込み端262から内側に向かうに従って、筆記具100の軸102の表面から離れる方向であって、クリップ104側に向けて低くなるように傾斜している。
筆記具ホルダー部200における筆記具100を保持する保持部260は、その一方の面側に形成された、筆記具100の軸102を支持する軸受部210と、その他方の面側に形成された、筆記具100のクリップ104を当接するクリップ受部230との間に形成され、前記保持部260は、筆記具100の軸102及び筆記具100のクリップ104を差し込む側から内側に向かうに従って薄くなる。
軸受部210とクリップ受部230との間、特に軸誘導凹部212とクリップ誘導凹部232との間の保持部260は、筆記具100の軸102とクリップ104との間の間隔と略同じかそれよりも厚く形成されている。
軸支持凹部216は、凹部の底が、筆記具100の軸102及び筆記具100のクリップ104を差し込む側から内側に向かうに従って、筆記具100の軸102の表面から離れる方向に向けて傾斜している。
軸支持凹部216は、筆記具100の差し込み側より内側において、段差部218が形成されている。
而して、筆記具ホルダー部200に保持された筆記具100の軸102は、軸誘導凹部212及び軸支持凹部216に当接され、且つ、軸102のペン先の近傍は、台板20の表面に当接されて、筆記具100のクリップ104のばね部材120の弾力性又はクリップ104の弾力性によって、筆記具100は筆記具ホルダー部200に確り保持される。
保持部260の差し込み端262は、円弧状の凹み264を形成され、該凹み264は、筆記具100を保持部260に差し込むときのガイドとなる。
筆記具ホルダー部200の軸受部210は、第1隆起部240及び第2隆起部250が挟持部材50の長手方向に沿って並列されている。
筆記具ホルダー部200の軸受部210は、第1隆起部240及び第2隆起部250が挟持部材50の幅方向に沿ってのびている。
筆記具ホルダー部200の第1隆起部240及び第2隆起部250の高さは、枢軸支持部30a及び枢軸支持部32aより低い。
筆記具ホルダー部200の軸受部210は、隆起部214の高さが、挟持部材50の高さと同等かそれ以下である。
筆記具ホルダー部200の軸受部210は、隆起部214が、台板20と挟持部材50との間に挟持された被挟持体Sの長手方向(具体的には長手端縁)もしくは幅方向(具体的には短手端縁)と略々平行にのびる。
筆記具ホルダー部200のクリップ受部230は、挟持部材50が在る面の側に凹んでいる。
クリップ受部230のクリップ誘導凹部232は、挟持部材50の幅方向に沿ってのび、台板20と挟持部材50との間に挟持された被挟持体Sの長手方向(具体的には長手端縁)もしくは幅方向(具体的には短手端縁)と略々平行にのびる。
次に、前記実施の形態にかかる紙挟み10の使用方法について、主として図14ないし図20に基づいて説明する。
挟持部材50を台板20に装着した状態では、付勢部材90は、その屈曲又はわん曲部92が初期の軸線位置(図12参照)から向こう側に強制的に変位させられた状態、すなわち、ねじり変形させられた状態となる。従って、挟持部材50は、付勢部材90が初期の無負荷の形状に戻ろうとする復元力を受けて、挟持部材50の挟持部52が台板20の載置面20bに常に接する状態に保たれ、同時に、挟持部材50の表面も台板20と略水平となる位置に保たれる。
この紙挟み10は、図9に示すように、台板20に対して挟持部材50の挟持部52を付勢部材90の付勢力で閉じるように形成されている。
この紙挟み10は、挟持部材50の開用押圧部54を押圧することによって、台板20に対して挟持部材50の挟持部52を付勢部材90の付勢力に抗して開くことができる。
筆記具100を筆記具ホルダー部200に保持させるときは、筆記具ホルダー部200の台板20の上端縁と並ぶ筆記具100の差し込み側端縁から、軸102とクリップ104との間に保持部260を嵌入するように筆記具100を差し込む。
筆記具100を筆記具ホルダー部200に差し込むときは、筆記具100のクリップ104を軸102から引き離すように玉部106が摺動傾斜部236に沿って差し込み、更に内側に差し込むと、クリップ104の玉部106が台板吊り下げ部234の孔内に嵌入され、更に、筆記具100の軸102及びクリップ104を内側(手前側)に向けて、すなわち軸支持凹部216及びクリップ保持凹部238側に向けて差し入れる。
而して、筆記具100は、軸102が筆記具ホルダー部200の軸受部210に保持され、クリップ104がクリップ受部230に保持され、紙挟み10と共に筆記具100を持ち運べる等、共に使用することができる。
なお、上述の紙挟み10は、筆記具ホルダー部200の軸受部210及びクリップ受部230等が特定の形状を有するが、この発明の思想に基づき、それらは他の形状に変更されてもよい。
前記実施の形態においては、筆記具ホルダー部200は、紙挟み10の台板20と一体的に形成されていたが、本発明にかかる筆記具ホルダーは、図21に示すように、単独の物品300とは別々の単独の物品ないしは部品である筆記具ホルダーとして形成されてもよい。
単独の筆記具ホルダーは、筆記具ホルダー部200の側部に設けられた取付部280により、単独の物品300に形成された取付部302に嵌合等の固定手段で連結すればよい。
10 紙挟み
20 台板
20a 前縁
20b (被挟持体の)載置面
20c 裏面
20d 右側縁
22 枢結部
24a 第1枢軸部
24b 第2枢軸部
26 第1開口部
28 移動可能部
30a,30b,32a,32b 枢軸支持部
40 付勢部材用支持部
42 第1付勢部材用支持部
44a 第2付勢部材用支持部
44b 第3付勢部材用支持部
46a 第4付勢部材用支持部
46b 第5付勢部材用支持部
48a,48b 滑り止部
50 挟持部材
52 挟持部
54 開用押圧部
58a 左側の第1軸受部
58b 右側の第2軸受部
60a,60b 第2開口部
62 上壁部
62a 上壁部の奥側端
62b 上壁部の入り口端
64 下壁部
64a 下壁部の奥側端
64b 下壁部の入り口端
66 軸当接面
68 付勢部材固定凹部
70 第1の位置決め凸部
70a 左側の第1の位置決め凸部
70b 右側の第1の位置決め凸部
80 第2の位置決め凸部
80a 左側の第2の位置決め凸部
80b 右側の第2の位置決め凸部
90 付勢部材
92 屈曲又はわん曲部
94a,94b 第1固定部
96a,96b 第2固定部
100 筆記具
102 軸
104 クリップ
106 玉部
110 折曲部
112 取付壁
114 回動支軸
120 ばね部材
122 コイル部
124a,124b 作用部
130 連結部
132 圧接片
134 圧接縁
200 筆記具ホルダー部
210 軸受部
212 軸誘導凹部
214 隆起部
216 軸支持凹部
218 段差部
230 クリップ受部
232 クリップ誘導凹部
234 台板吊り下げ部
236 摺動傾斜部
238 クリップ保持凹部
240 第1隆起部
250 第2隆起部
260 保持部
262 差し込み端
264 凹み
280,302 取付部
300 単独の物品
S 被挟持体
1 長手辺
2 短手辺

Claims (3)

  1. 被挟持体を載置する載置面を有する台板と、
    一方側部分に挟持部が形成され、他方側部分に開用押圧部が形成され、前記挟持部が前記台板に対して開閉できるように中間部分の枢結部により前記台板の載置面側に回動可能に支持される挟持部材と、
    前記挟持部材の前記挟持部を前記台板側に付勢する付勢部材とを含み、
    前記台板は、前記挟持部材に形成された枢結部を枢支するための枢軸部を形成され、且つ、該枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に被挟持体の位置を決めるための第1の位置決め凸部が挟持部材側に向けて突き出し設けられ、
    前記台板に形成された第1の位置決め凸部は、被挟持体を載置する載置面側に向いた被挟持体当接面を備え、
    前記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部より被挟持体を載置する載置面側に、被挟持体の位置を決めるための第2の位置決め凸部が台板側に向けて突き出し設けられ
    前記挟持部材に形成された第2の位置決め凸部は、挟持部側に向いた被挟持体当接面を備え、
    前記第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と前記第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、同一の面上に並列され、第1の位置決め凸部及び第2の位置決め凸部は、上下方向から、重ねられて並列されて、被挟持体を載置する載置面に載置された被挟持体が枢軸部側又は枢結部側に前記第1の位置決め凸部を乗り越えないように形成され、
    挟持部材の挟持部を台板に向けて押し下げ、被挟持体を台板の載置板に挟持部材で挟持したとき、第1の位置決め凸部の被挟持体当接面と第2の位置決め凸部の被挟持体当接面とは、並列されて組み合わさり、台板の載置板に載置された被挟持体の向こう側端縁を停止させて位置決めできるように構成された、用箋挟み。
  2. 記挟持部材は、台板の枢軸部を枢支するための枢結部を構成する軸受部を裏面側に形成され、
    前記台板は、載置面より低い位置に形成された枢軸部を有する枢結部を形成され、
    挟持部材の裏面に設けられた軸受部を通過させて、軸受部を枢軸部の下方に位置させて連結するための、前記台板の載置面より低く形成された第1開口部を有する移動可能部を形成され、
    前記挟持部材の軸受部は、前記台板の移動可能部に対応して、前記台板の第1開口部から枢軸部の下方に位置させて、枢軸部に連結されるように、前記台板の枢軸部を通過させるための第2開口部を形成され、
    前記第1の位置決め凸部は、前記台板の第1開口部より被挟持体を載置する載置面側に形成され、前記第2の位置決め凸部は、前記挟持部材の枢軸部より被挟持体を載置する載置面側に形成された、請求項1に記載の用箋挟み。
  3. 記第1の位置決め凸部は、台板の幅方向にのびる凸条であり、
    前記第2の位置決め凸部は、挟持部材の長手方向にのびる凸条であり、
    前記第1の位置決め凸部と前記第2の位置決め凸部とは平行に形成された、請求項1又は請求項2に記載の用箋挟み。
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