JPH07311954A - 情報記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランド部とグルーブ部とのアクセスの切り替
え時に発生する情報の中断に対して良好なユーザインタ
ーフェースを得ることが可能な情報記録再生装置智を提
供する。 【構成】 情報の記録又は再生が行われるランド部とグ
ルーブ部との間で生じるアクセスの切替え動作をアドレ
ス管理手段１３により検知し、その検知したアクセスの
切替え動作をアクセス切替え情報出力手段により外部に
出力してユーザに知らせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスクの光
情報記録媒体を駆動させる情報記録再生装置において、
高密度記録を実現させるための記録方式としては、ＺＣ
ＡＶ（Ｚoned Ｃonstant Ａngular Ｖelocity)，レーザ
ダイオードの短波長化，ＰＷＭ（ピットエッジ記録)，
ランド＆グルーブ記録などの方式がある。この中で、ラ
ンド＆グルーブ記録方式は、情報記録媒体としての光デ
ィスクに刻まれるトラックにより形成されるランド部と
グルーブ部との両方の領域にデータを記録することによ
り、従来のランド部若しくはグルーブ部のみにデータを
記録する方式に対して倍の記録密度を実現することが可
能である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図３は、ランド＆グル
ーブ記録方式の光ディスク１の形状を示すものである。
この場合、ディスク面のランド部２とグルーブ部３には
それぞれピット４が形成され、これにより情報の記録が
行われている。また、図４は、そのようなランド＆グル
ーブ記録方式により記録されたディスク面から情報を再
生する方式の一例を示すものである。この場合、３本の
集光されたビームａ，ｂ，ｃをトラックに跨って照射す
ることにより、クロストークを除去して再生を行ってい
る。

【０００４】しかし、上述したようなランド＆グルーブ
記録方式の光ディスク１におけるフォーマット形式や、
そのような光ディスク１からの情報の記録、再生方式は
未だ模索段階であり確定していない。また、ランド部２
とグルーブ部３とに跨る連続した記録、再生を行う場
合、ランド部２からグルーブ部３へ又はグルーブ部３か
らランド部２へアクセスを移行する間の時間中に、それ
まで検出されていた情報が中断する形となる。このよう
な記録又は再生におけるアクセスの切替え中に情報の中
断が発生すると、ユーザは装置に何らかの故障が発生し
たのではないかと不安を感じ、最悪の場合には電源を切
ってそれまで正常に行われていた動作を中断してしまう
おそれがある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、情報記録媒体の面上に同心円状又はスパイラル状に
トラックを刻むことによりランド部とグルーブ部とが形
成され、これらランド部とグルーブ部との両方の領域に
情報の記録又は再生を行う情報記録再生装置において、
情報の記録又は再生が行われる前記ランド部と前記グル
ーブ部との間におけるアクセスの切替えを検知するアド
レス管理手段を設け、このアドレス管理手段により検知
したアクセスの切替えを外部に出力するアクセス切替え
情報出力手段を設けた。

【０００６】請求項２記載の発明では、情報記録媒体の
面上に同心円状又はスパイラル状にトラックを刻むこと
によりランド部とグルーブ部とが形成され、これらラン
ド部とグルーブ部との両方の領域に情報の記録又は再生
を行う情報記録再生装置において、情報の記録又は再生
が行われる前記ランド部と前記グルーブ部との間におけ
るアクセスの切替えを検知するアドレス管理手段を設
け、前記アクセスの切替えの時間中に出力される情報を
記憶する記憶手段を設け、この記憶手段に記憶された情
報を前記アクセスの切替えに伴う情報の非再生時間中に
外部に出力するアクセス切替え情報出力手段を設けた。

【０００７】請求項３記載の発明では、請求項２記載の
発明において、記憶手段に、ランド部とグルーブ部との
間におけるアクセスの切替えを行う直前に発生した情報
の一部を記憶するようにした。

【０００８】

【作用】請求項１記載の発明においては、ランド部から
グルーブ部又はグルーブ部からランド部へのアクセスの
切替えが起きたことを外部に出力することにより、ユー
ザはアクセス変更に伴う情報の中断が発生したことを知
ることが可能となる。

【０００９】請求項２記載の発明においては、ランド部
からグルーブ部又はグルーブ部からランド部へのアクセ
スの切替えが起きた場合、情報の非再生時間中すなわち
アクセス切替え後の新しい再生情報が送出されるまでの
時間中にメモリに予め記憶した情報を再生して補間する
ことにより、ユーザはその情報の中断中においても情報
を随時知ることが可能となる。

【００１０】請求項３記載の発明においては、アクセス
の切替えに伴う情報の非再生時間中に記憶手段に記憶さ
れている切替え直前の情報を再生して補間することによ
り、ユーザは情報の中断中においても途切れのない連続
した情報を得ることが可能となる。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例を図１及び図２に基づいて
説明する。なお、従来例と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。ま
ず、情報記録再生装置の全体構成の概略を図１に基づい
て述べる。光ディスク１はその中心でモータ５により回
転され、このモータ５は回転制御系６を介してドライブ
コントローラ７により回転制御されている。また、その
ドライブコントローラ７は、粗動モータ制御系８とピッ
クアップ制御系９を介して光ピックアップ部１０を駆動
制御している。この光ピックアップ部１０から出射した
光は、光ディスク１のランド部２やグルーブ部３に照射
され情報の記録等が行われると共に、そのディスク面か
らの反射光は信号処理系１１により検出して再生が行わ
れる。このようにして再生された信号はドライブコント
ローラ７を介してドライブインターフェイス１２に出力
される。

【００１２】本実施例では、上述したような情報記録再
生装置において、情報の記録又は再生が行われるランド
部２とグルーブ部３との間におけるアクセスの切替えを
検知するアドレス管理手段としてのアドレス管理部１３
と、前記アクセスの切替え時間中に出力される情報を記
憶する記憶手段としてのメモリ１４とを設けた。具体的
には、図１において、アドレス管理部１３はドライブコ
ントローラ７と接続され、メモリ１４は信号処理系１１
と接続されており、アドレス管理部１３からの出力がメ
モリ１４に送られるようになっている。また、メモリ１
４は、ランド部２とグルーブ部３との間におけるアクセ
スの切替えを行う直前に発生した情報の一部を記憶する
こともできる。

【００１３】また、本装置には、アドレス管理部１３に
より検知したアクセスの切替えを外部に出力するアクセ
ス切替え情報出力手段（図示せず）と、メモリ１４に記
憶された情報をアクセスの切替えに伴う情報の非再生時
間中に外部に出力するアクセス切替え情報出力手段（図
示せず）とを備えている。

【００１４】このような構成において、アドレス管理部
１３、メモリ１４、アクセス切替え情報出力手段の作用
効果を順次述べていく。まず、ランド＆グルーブ記録方
式における一般的なアドレス管理方法としては、 ランド部＝０〜Ｘアドレス、グルーブ部＝０〜Ｙア
ドレスとし、ランド部とグルーブ部をそれぞれ別の記録
媒体として管理する方法 ランド部＝０〜Ｘアドレス、グルーブ部＝Ｘ＋１〜
Ｚアドレスとし、ランド部に引き続いてグルーブ部を管
理する方法 などがある。図２は、同心円状（又はスパイラル状でも
よい）にトラックを刻むことによりランド部２とグルー
ブ部３とが形成された光ディスク１の形状を示すもので
ある。この場合、、から、ランド部２の０アドレ
ス、グルーブ部３の０又はＸ＋１アドレスをディスク面
の内周外周のどちらに配置するかという議論もあるが、
ここでは、ランド部２の０アドレスの位置Ａ及びグルー
ブ部３の０アドレスの位置Ｂを共にディスク面の内周側
にした場合の例を示す。今、ランド部２の０アドレスの
位置Ａからアクセスを開始して情報を記録又は再生して
いき、ディスク外周にあるランド部２の最終アドレスの
位置Ｃへアクセスした後、情報を連続して記録又は再生
するために引き続いてグルーブ部３の０アドレスの位置
Ｂにアクセスする。このランド部２の最終アドレスの位
置Ｃからグルーブ部３の０アドレスの位置Ｂへアクセス
の切替えが行われるとき、情報の記録又は再生の中断が
起こる。

【００１５】このようなランド部２からグルーブ部３
（又はグルーブ部３からランド部２）へのアクセス変更
に伴う情報の中断はアドレス管理部１３によって検知さ
れ、この検知された情報はメモリ１４に記録される。こ
のメモリ１４に記録された又はすでに記憶されている情
報は、信号処理系１１、ドライブコントローラ７を介し
てドライブインターフェイス１２に出力される。この場
合、アクセス切替え情報出力手段を通じて外部に表示さ
せることにより、ユーザはメモリ１４に記録された情報
内容を知ることができる。このようにアクセスの切替え
が生じたことを外部に出力することによって、ユーザは
そのアクセスの切替えに伴う情報の中断から光ディスク
１の使用状況を知ることができる。

【００１６】また、アクセスの切替えに伴う情報の非再
生時間中に、メモリ１４に予め記憶されている情報を再
生して補間することによって、情報の中断中において光
ディスク１の使用状況を随時知ることができる。さら
に、アクセスの切替えに伴う情報の非再生時間中にメモ
リ１４に記憶されている切替え直前の情報を再生して補
間することによって、情報の中断中においても連続した
情報を知ることができる。このようなことから、ユーザ
は、情報の中断中においても不安を感じることなく安心
して作業を継続することができる。

【００１７】

【発明の効果】請求項１記載の発明は、情報記録媒体の
面上に同心円状又はスパイラル状にトラックを刻むこと
によりランド部とグルーブ部とが形成され、これらラン
ド部とグルーブ部との両方の領域に情報の記録又は再生
を行う情報記録再生装置において、情報の記録又は再生
が行われる前記ランド部と前記グルーブ部との間におけ
るアクセスの切替えを検知するアドレス管理手段を設
け、このアドレス管理手段により検知したアクセスの切
替えを外部に出力するアクセス切替え情報出力手段を設
けたので、ユーザはそのアクセスの切替えに伴う情報の
中断から情報記録媒体の使用状況を知ることができる。
また、これに伴い、ユーザはそのような情報の中断が装
置の故障ではないことも知ることができる。

【００１８】請求項２記載の発明は、情報記録媒体の面
上に同心円状又はスパイラル状にトラックを刻むことに
よりランド部とグルーブ部とが形成され、これらランド
部とグルーブ部との両方の領域に情報の記録又は再生を
行う情報記録再生装置において、情報の記録又は再生が
行われる前記ランド部と前記グルーブ部との間における
アクセスの切替えを検知するアドレス管理手段を設け、
前記アクセスの切替えの時間中に出力される情報を記憶
する記憶手段を設け、この記憶手段に記憶された情報を
前記アクセスの切替えに伴う情報の非再生時間中に外部
に出力するアクセス切替え情報出力手段を設けたので、
非再生時間中にそのメモリに予め記憶されている情報を
再生して補間することにより、情報の中断中においても
情報記録媒体の使用状況を随時知ることができる。これ
によりユーザは不安を感じるようなこともなく切替え動
作を安心して行うことができる。

【００１９】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、記憶手段に、ランド部とグルーブ部との間
におけるアクセスの切替えを行う直前に発生した情報の
一部を記憶するようにしたので、非再生時間中にその記
憶手段に記憶されている切替え直前の情報を再生して補
間することにより、情報の中断中においても途切れのな
い連続した情報を得ることができる。これによりユーザ
は違和感を感じることなく操作をスムーズに継続するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である情報記録再生装置の全
体構成を示すブロック図である。

【図２】ランド＆グルーブ記録方式によりフォーマット
されたディスク面の様子を示す平面図である。

【図３】ランド部及びグルーブ部の表面にピットが形成
されている様子を示す平面図である。

【図４】ランド＆グルーブ記録方式の光ディスクから情
報を再生する従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 情報記録媒体 ２ ランド部 ３ グルーブ部 １３ アドレス管理手段 １４ 記憶手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報記録媒体の面上に同心円状又はスパ
   イラル状にトラックを刻むことによりランド部とグルー
   ブ部とが形成され、これらランド部とグルーブ部との両
   方の領域に情報の記録又は再生を行う情報記録再生装置
   において、情報の記録又は再生が行われる前記ランド部
   と前記グルーブ部との間におけるアクセスの切替えを検
   知するアドレス管理手段を設け、このアドレス管理手段
   により検知したアクセスの切替えを外部に出力するアク
   セス切替え情報出力手段を設けたことを特徴とする情報
   記録再生装置。
2. 【請求項２】 情報記録媒体の面上に同心円状又はスパ
   イラル状にトラックを刻むことによりランド部とグルー
   ブ部とが形成され、これらランド部とグルーブ部との両
   方の領域に情報の記録又は再生を行う情報記録再生装置
   において、情報の記録又は再生が行われる前記ランド部
   と前記グルーブ部との間におけるアクセスの切替えを検
   知するアドレス管理手段を設け、前記アクセスの切替え
   の時間中に出力される情報を記憶する記憶手段を設け、
   この記憶手段に記憶された情報を前記アクセスの切替え
   に伴う情報の非再生時間中に外部に出力するアクセス切
   替え情報出力手段を設けたことを特徴とする情報記録再
   生装置。
3. 【請求項３】 記憶手段は、ランド部とグルーブ部との
   間におけるアクセスの切替えを行う直前に発生した情報
   の一部を記憶することを特徴とする請求項２記載の情報
   記録再生装置。