JPH07311661A - 半導体ディスク装置 - Google Patents

半導体ディスク装置

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JPH07311661A
JPH07311661A JP6103927A JP10392794A JPH07311661A JP H07311661 A JPH07311661 A JP H07311661A JP 6103927 A JP6103927 A JP 6103927A JP 10392794 A JP10392794 A JP 10392794A JP H07311661 A JPH07311661 A JP H07311661A
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康良 菅沢
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孝 村山
Hidetoshi Nishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大がかりな装置を必要とせず、無停止で半導
体メモリモジュールの交換を行う。 【構成】 各半導体メモリモジュール14a〜14nを
それぞれ複数のアクセス制御単位に分け、サービスアダ
プタ13cは該アクセス制御単位でメモリエラーが生じ
た半導体メモリモジュール14aの記憶内容を予備の半
導体メモリモジュール16にコピーする。これにより、
予備の半導体メモリモジュール16を追加するだけで、
メモリエラーが生じた半導体メモリモジュールの記憶内
容を無停止で退避することができる。また、アクセス制
御単位でコピーを行うためリソースマネージャ13bは
該制御単位で排他制御を行うことができ、コピー中であ
っても上位装置11a-1〜11a-2はコピー対象でないアクセ
ス制御単位部分にアクセスすることができ、上位装置の
アクセスに悪影響を与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体ディスク装置に係
り、特に、磁気ディスク装置(DASD:Direct Acces
s Storage Device)に格納されるユーザデータを全て半
導体メモリに書き込むことにより機械動作を伴わずに上
位装置から高速にアクセスできるようにした磁気ディス
ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ディスク装置は、磁気ディスク装
置の振舞(コマンドコード、データ転送の仕方等)を維
持したまま、記録媒体を磁気ディスクから半導体メモリ
に置き換えたものである。このため、上位装置(CP
U)と半導体ディスク制御装置間のインターフェースは
CPUと磁気ディスク制御装置とのインターフェースと
全く同一になっている。この半導体ディスク装置によれ
ば、磁気ディスク装置のようにヘッドの移動が不必要の
ため、瞬時にアクセスできる利点があり、しかも、CP
Uと磁気ディスク制御装置間のソフトウェア資産をその
まま使える利点がある。
【0003】図57はかかる半導体ディスク装置の構成
図である。1aはCPU、2は半導体ディスク装置(S
SD:Shared Storage Device)、3は半導体ディスク制
御装置、4は半導体ディスクであり、複数の半導体メモ
リモジュール(MS:Main Storage)4a,4b,4c
・・・4n及び半導体メモリモジュールへのデータの書
き込み/読み出しを制御するメモリインターフェースア
ダプタ(ESP:Extended Storage Adaptor)4sを備
えている。5は保守パネルあるいはパソコンである。半
導体ディスク制御装置3において、3aは上位装置(C
PU)1aとの間に単一あるいは複数のインターフェー
ス(上位インターフェース)を有するチャネルアダプタ
CAであり、図では1つしか示してないが複数のチャネ
ルアダプタが設けられている。3bは排他制御テーブル
(図示せず)を備え、いずれの上位インターフェースも
所定の半導体メモリモジュールを使用していない場合に
は他の上位インターフェースに該半導体メモリモジュー
ルの使用を許可し、使用中の場合には使用を許可しない
排他制御を実行するリソースマネージャRMである。
尚、実際には、半導体メモリモジュールは複数の論理ド
ライブに分割されており、リソースマネージャRMは各
論理ドライブ毎に排他制御を行う。3cは各ユニットの
IML(イニシャル・マイクロプログラム・ローデン
グ)処理や状態監視処理、障害時のリカバリ処理を行う
サービスアダプタ(SA:Service Adaptor)である。3
d,3e,3fは各種制御テーブルやプログラムを記憶
する制御記憶部(Control Storage)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
・第1の課題 半導体ディスク装置においては、半導体メモリモジュー
ルの障害は致命的である。半導体メモリモジュールに障
害が発生すると、従来は、データを退避させ、しかる
後、電源を切断し、障害が発生した半導体メモリモジュ
ールを別の半導体メモリモジュールで交換する。交換
後、電源を投入して半導体ディスク装置を立ち上げ、デ
ータを復元させるという手順をとっている。しかし、か
かる方法では、データを退避させる装置が別途必要にな
り、しかも、電源切断時並びにデータ退避/復元時に半
導体ディスク装置を使用できなくなり、ノンストップ装
置という要求に答えられない問題がある。又、半導体デ
ィスク装置を停止することなく障害が発生した半導体メ
モリモジュールを交換する方法も提案されている(特開
平3-268020号公報、名称:半導体ディスクの無停止保守
方式)。しかし、この提案されている半導体ディスクの
無停止保守方式では、半導体ディスク装置とは別に、無
停止保守を可能にするための大がかりな保守装置が必要
となる問題がある。
【0005】・第2の課題 ところで、半導体ディスク装置は電源を切断するとその
記憶内容が消失する。このため、半導体ディスク装置に
バックアップディスク装置が接続される場合がある。半
導体ディスクを構成する各半導体メモリモジュールは複
数の論理ドライブに分割され、上位装置はStart I/O命
令により論理ドライブを指定し、該論理ドライブが使用
可能であれば該論理ドライブの所定位置にアクセスする
ようになっている。かかる半導体ディスクの論理ドライ
ブの構成とバックアップディスク装置における論理ドラ
イブの構成は1:1の関係がある。しかし、半導体ディ
スクの論理ドライブのサイズを変更したり、位置を変更
すると、半導体ディスクとバックアップディスク装置に
おける論理ドライブの構成が1:1に対応しなくなる。
このため、半導体ディスクの構成を変更する前にバック
アップディスク装置にデータを退避しておいても、半導
体ディスク装置の論理ドライブの構成を変更すると、バ
ックアップディスク装置に退避しておいたデータを半導
体ディスクに復元できなくなり、変更前のユーザデータ
が無効化されて使用できなくなる問題がある。
【0006】・第3の課題 半導体ディスク装置は、磁気ディスク装置をエミュレー
ションしているため、実デバイスが有するユーザデータ
部に加えてディレクトリ(DIRECTORY)とよばれるコント
ロール情報部を各トラック毎に持ち、該ディレクトリに
より現在エミュレートしているトラックフィールド内の
レコード(ユーザデータ)に関するメモリ上のアドレス
や各セクタ情報等を管理している。チャネルアダプタ
は、指定されたトラックフィールドのユーザデータエリ
アをアクセスする場合、指定されたトラックのディレク
トリをチャネルアダプタ内部に取り込むことによって、
目的のトラックフィールドの制御情報を取得し、その情
報に従ってユーザデータをアクセスする。このディレク
トリは、当該トラックフィールドに書き込まれている
レコードのうち最終レコードのレコード番号やセクタ
ディレクトリ、レコードディレクトリから成ってい
る。セクタディレクトリは、セットセクタ処理で何番目
のレコードが最初に読み出せるかが書き込まれたテーブ
ルであり、レコードディレクトリは、各レコード毎のト
ラック先頭からの相対アドレス(オフセットアドレス)
が書き込まれたテーブルであり、直接レコード番号で位
置付けたレコードフィールドをアクセスするために用い
るものである。これら情報を用いることにより、セット
セクタ処理やサーチID処理時に直接オリエント(仮想
ヘッド位置)を移動することができ、アクセスを高速に
行うことができる。
【0007】ところで、メモリの2ビットエラー等で目
的のディレクトリ部を読み込めなくなると、当該ディレ
クトリが制御するトラックフィールドのユーザデータが
全てアクセス不可能になってしまい、事実上、有効なユ
ーザデータが失われてしまう。このため、データ消失回
避機構として、ディレクトリが読み込み不可能な状態に
陥った場合でも、ユーザデータをアクセスできるように
するデータ消失回避機構が必要になる。従来の半導体デ
ィスク装置では、チャネルアダプタのファームウェアが
指定するトラックフィールドをアクセスしようとした
時、まず当該トラックフィールドの制御情報が書き込ま
れているディレクトリを読み込んでから、通常処理を開
始する。そのため、ディレクトリが読み込み不可能な場
合、当該トラックフィールドへのアクセスをしようとし
ても、ディレクトリ崩壊時の回復手段がないため、アク
セスが不可能である。そこで、読み込み不可能となった
トラックを再度利用できるようにするために、最低単位
のイニシャライズ(例えば1シリンダ単位)をして、崩
壊したディレクトリを初期化し、ディレクトリを有効化
してやる必要がある。しかし、イニシャライズ処理はイ
ニシャライズする領域のユーザデータを消失させてしま
うので、あらかじめイニシャライズする領域のデータを
退避しておかなければならない。又、ディレクトリの崩
壊によってアクセス不可能に陥ったトラックフィールド
のデータはチャネルコマンドの1つとして用意されたメ
モリダンプ命令でしか読みだすことができない。このた
め、半導体ディスク装置内部のトラックフォーマットを
知っている者以外は、当該トラックフィールドのユーザ
データとして必要な部分を抜き出して再現することは不
可能であり、完全に元のデータを復旧させることは殆ど
不可能であった。
【0008】・第4の課題 半導体ディスク装置は、データの記憶・格納媒体が半導
体メモリチップである。このため、磁気ディスク装置に
比較すると、ビット当りの記憶コストが高くなる。又、
半導体ディスク装置1台当りの記憶容量は少なくなる。
この容量に関する問題を解決するために、データを圧縮
して書き込み、読み出す場合には圧縮データを復元する
方法が提案されている。かかる圧縮方式の問題点は、ユ
ーザデータを書き替える際に、圧縮後のサイズが圧縮前
のサイズと異なる場合が生じることである。圧縮後のデ
ータサイズが小さい場合には、メモリの有効利用のため
に余分な領域を解放する必要があり、逆に圧縮後のデー
タサイズが大きい場合には新たな領域を確保して書き替
える必要がある。かかるメモリ管理は煩雑であり、従来
は、メモリの有効利用を図りつつ、しかも簡単な方法で
メモリ領域の解放、割当て管理を行うことができない問
題があった。
【0009】以上から本発明の第1目的は、別途保守装
置を設けなくても半導体ディスク装置を運用中のまま、
半導体メモリモジュールの交換ができ、しかも、半導体
メモリモジュール交換中におけるアクセス速度を低下し
ないようにできる半導体ディスク装置を提供することで
ある。本発明の第2の目的は、半導体ディスクの構成を
変更しても、構成変更前にバックアップディスク装置に
退避したデータを構成変更後の半導体ディスク装置に復
元でき、変更前のユーザデータが使用することができる
半導体ディスクディスク装置を提供することである。本
発明の第3の目的は、ディレクトリを読み込めなくなっ
ても、ディレクトリを用いずに指定された目的レコード
へのアクセスが可能であり、しかも、該ディレクトリの
再構築が可能な半導体ディスク装置を提供することであ
る。本発明の第4の目的は、データを圧縮して半導体メ
モリに書き込む場合、効果的にメモリ領域の解放、割当
てを行ってメモリの有効利用を図ることができる半導体
ディスク装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、本発
明によれば、複数の半導体メモリモジュールと、予備の
半導体メモリモジュールと、上位装置からのアクセスコ
マンドに従って半導体メモリモジュールへのデータの書
き込み及び読み出しを制御する制御部(チャネルアダプ
タ)と、各半導体メモリモジュールのメモリエラーを監
視し、メモリエラーが発生した半導体メモリモジュール
の記憶内容を予備の半導体メモリモジュールにコピーす
る制御を行うサービスアダプタとにより達成される。
【0011】上記第2の課題は、本発明によれば、複数
の論理ドライブが割り付けられた半導体ディスクと、半
導体ディスクをバックアップすると共に、複数の論理ド
ライブが割り付けられたディスク装置と、半導体ディス
クに記憶されている各論理ドライブのデータをディスク
装置の対応する論理ドライブに退避させると共に、ディ
スク装置の各論理ドライブに退避されているデータを半
導体ディスクの対応する論理ドライブに復元するディス
クアダプタと、半導体ディスクにおける各論理ドライブ
の先頭アドレス及び容量を示す第1の構成情報テーブル
を保持する手段と、ディスク装置における各論理ドライ
ブの先頭アドレスと容量を示す第2の構成情報テーブル
を保持する手段と、半導体ディスクの構成変更及びディ
スク装置に退避されているデータの半導体ディスクへの
復元を指示する指示手段と、構成変更指示に基づいて前
記第1の構成情報テーブルが変更された場合、該第1の
構成情報テーブルと変更前の第2の構成情報テーブルを
用いて、論理ドライブ毎にディスクアドレスを半導体デ
ィスクのアドレスに変換するためのアドレス変換テーブ
ルを作成する手段とにより達成される。
【0012】上記第3の課題は、本発明によれば、半導
体メモリと、半導体メモリへのレコードの書き込み及び
読み出しを制御すると共に、レコードにディレクトリに
記録される制御情報の一部を復元するために必要な制御
情報復元データを含ませて半導体メモリに記録する制御
部(チャネルアダプタ)により達成される。上記第4の
課題は、本発明によれば、ディレクトリやレコードに含
まれる制御情報を記憶する制御情報記憶領域と多数のブ
ロックに分割されると共に、レコードに含まれるデータ
部を記憶するデータ記憶領域を備えた半導体ディスク
と、上位装置からの指示に従って半導体ディスクへのレ
コードの書き込み及び読み出しを制御すると共にレコー
ドに含まれるデータ部を圧縮、復元する圧縮・復元機構
を備えた制御部(チャネルアダプタ)と、各ブロックの
使用/未使用を管理する半導体メモリ管理部とにより達
成される。
【0013】
【作用】第1の発明においては、各半導体メモリモジュ
ールをそれぞれ複数のアクセス制御単位に分ける。サー
ビスアダプタは該アクセス制御単位でメモリエラーが生
じた半導体メモリモジュールの記憶内容を予備の半導体
メモリモジュールにコピーする。このようにすれば、予
備の半導体メモリモジュールを追加するだけで、メモリ
エラーが生じた半導体メモリモジュールの記憶内容を無
停止で退避することができ、大がかりな保守装置を必要
としない。また、アクセス制御単位でコピーを行うため
該制御単位で排他制御を行うことができ、コピー中であ
っても上位装置はコピー対象でないアクセス制御単位部
分にアクセスすることができ、上位装置のアクセスに悪
影響を与えることがない。
【0014】第2の発明においては、半導体ディスクの
構成変更後に、指示手段よりディスク装置に退避されて
いるデータの半導体ディスクへの復元を指示する。この
復元が指示された時、アドレス変換テーブル作成手段
は、半導体ディスクの構成情報テーブルとディスク装置
の構成情報テーブルとを用いて、論理ドライブ毎にディ
スクアドレスを半導体ディスクのアドレスに変換するた
めのアドレス変換テーブルを作成する。ディスクアダプ
タは復元に際して、該アドレス変換テーブルを用いてデ
ィスク装置の各論理ドライブに退避されているデータを
半導体ディスクの対応する論理ドライブに復元する。以
上のようにすれば、半導体ディスクの構成を変更して
も、構成変更前にバックアップ用のディスク装置に退避
したデータを構成変更後の半導体ディスクに正しく復元
でき、変更前のユーザデータが使用することができる。
【0015】第3の発明において、チャネルアダプタ
は、ディレクトリの内容に基づいて半導体メモリへのレ
コードの書き込み及び読み出しを制御する。この場合、
チャネルアダプタは前記ディレクトリに記録される制御
情報の一部を復元するために必要な制御情報復元データ
をレコードに含ませて記録する。このようにすれば、チ
ャネルアダプタは、ディレクトリを読み込めなくなって
も、該ディレクトリを用いずに各レコードに含まれる制
御情報復元データを用いて上位装置により指示されたレ
コードへのアクセスが可能となり、しかも、該ディレク
トリの再構築ができる。
【0016】第4の発明においては、半導体ディスク
を、ディレクトリやレコードに含まれる制御情報を記
憶する制御情報記憶領域とレコードのデータ部を記憶
するデータ記憶領域に分け、該データ記憶領域を多数の
ブロックに分割する。上位装置からの書き込みコマンド
を受信した時、チャネルアダプタは、データ部を圧縮し
てデータ記憶領域の所定ブロックに格納し、かつ、制御
情報に該データが格納されるブロックのブロックアドレ
スを含ませて圧縮せずに制御情報記憶領域に格納する。
このように、ユーザデータを圧縮して記憶するからメモ
リの有効利用が図れ、しかも、制御情報は圧縮しないた
め、復元処理が不要となり上位装置のデータアクセス時
間の短縮を図ることができる。
【0017】又、第4の発明において、レコード書替え
時、チャネルアダプタは書替え前のレコードのデータ部
が格納されているブロックの数Boを求めると共に、書
替えデータを圧縮して得られる圧縮データの格納に必要
なブロック数Bnを求め、Bn=Boの場合には圧縮デー
タを前のデータ部が格納されていたブロックに書き込
む。一方、Bn>Boの場合には、チャネルアダプタは不
足分のブロックを半導体メモリ管理部に要求し、圧縮デ
ータを前のデータ部が格納されていたブロックと半導体
メモリ管理部から指示されたブロックに書き込む。更
に、Bn<Boの場合には、チャネルアダプタは余分のブ
ロックを半導体メモリ管理部に通知し、圧縮データを前
のユーザデータが格納されていたブロックのうち半導体
メモリ管理部に通知したブロック以外のブロックに書き
込む。このようにすれば、データ部を圧縮して半導体メ
モリに書き込む場合、効果的にメモリ領域の解放、割当
てを行ってメモリの有効利用を図ることができる。
【0018】
【実施例】
(a) 本発明の第1の実施例 (a-1) 半導体ディスク装置の構成 図1は本発明の半導体ディスク装置の構成図である。11
a-1,11a-2,・・・はCPU(上位装置)、12は半導体デ
ィスク装置(SSD)、13は半導体ディスク制御装
置、14は半導体ディスク、15はサービスアダプタ
(後述)に各種指示を出して保守を実行させるメンテナ
ンスパネル(PNL)である。半導体ディスク14は、
複数のユーザデータ格納用の半導体メモリモジュール
(MS:Main Storage)14a,14b,14c・・・
14nと、半導体メモリモジュールにエラーが発生した
時、該半導体メモリモジュールが新たな半導体メモリモ
ジュールと交換されるまでその代役を勤める予備の半導
体メモリモジュール(HS:Hot Spare Memory)16、
各半導体メモリモジュールへのデータの書き込み/読み
出しを制御するメモリインターフェースアダプタ(ES
P:Extended Storage Adaptor)17を備えている。予
備の半導体メモリモジュール(HS)は1枚しか示して
ないが、2枚以上設けることもできる。
【0019】各半導体メモリモジュールは所定サイズ、
例えばCPUからのアクセスの排他制御単位であるシリ
ンダ単位で多数の範囲(範囲1〜範囲n)に区分されて
おり、メモリエラー発生時にはこの範囲毎に予備の半導
体メモリモジュール16への退避制御が行われ、該範囲
のサイズがアクセス制御単位となる。例えば、半導体メ
モリモジュール14aにエラーが発生した時の交換手順
は、大略以下のようになる。 エラーが発生した半導体メモリモジュール14aの記
憶内容をアクセス制御単位に予備の半導体メモリモジュ
ール(HS)16に退避する。排他制御はこのアクセス
制御単位で行われる。 退避完了後、予備の半導体メモリモジュール16がユ
ーザデータ格納用の半導体メモリモジュールとなる。 全アクセス制御単位の退避完了後に、メモリエラーが
発生した半導体メモリモジュール14aを新たな半導体
メモリモジュールと交換する。以後、この交換された半
導体メモリモジュール14aが予備の半導体メモリモジ
ュールとなる。尚、半導体メモリモジュール16を予備
に戻すためには、の手順と同様に半導体メモリモジュ
ール16の記憶内容をアクセス制御単位に半導体メモリ
モジュール14aに復元する。
【0020】半導体ディスク制御装置13において、13
a-1,13a-2,・・・は上位装置(CPU)11a-1,11a-2,・
・・との間に単一あるいは複数のインターフェース(上位
インターフェース)を有するチャネルアダプタ(C
A)、13bはリソースマネージャ(RM)であり、排
他制御テーブルECT(図示せず)を備え、いずれのユ
ニットも所定の半導体メモリモジュールのある領域を使
用していない場合には、要求により他のユニットに半導
体メモリモジュールの該領域へのアクセスを許可し、使
用中の場合にはアクセスを許可しない排他制御を実行す
る。尚、本実施例では、リソースマネージャはアクセス
制御単位で使用/未使用を管理し、該アクセス制御単位
で排他制御を行う。
【0021】13cは各ユニットのIML(イニシャル
・マイクロプログラム・ローデング)処理や状態監視処
理、障害時のリカバリ処理、例えばメモリエラー発生時
における半導体メモリモジュールの交換処理を行うサー
ビスアダプタ(SA)である。13d〜13gは各種制
御テーブルCTLやプログラムを記憶する制御記憶部
(CS)である。制御テーブルCTLには、図2に示す
ように各半導体メモリモジュールの範囲(アクセス制御
単位)毎に論理アドレス(CCHH)と半導体ディスク
の物理アドレスの対応が記憶されている。論理アドレス
とはCPUより指定されるアドレス(例えば磁気ディス
クのデータアドレスで指定される場合は、シリンダ/ヘ
ッド番号CCHH)、物理アドレスとは半導体ディスク
装置内部で半導体メモリモジュールをアクセスする実ア
ドレスである。各モジュールは制御テーブルCTLを用
いて論理アドレスを物理アドレスに変換する。
【0022】13hはコピーの成功/不成功(有効/無
効)を示すコピー管理テーブルCCTを記憶する記憶部
(TS)である。このコピー管理テーブルCCTは半導
体メモリモジュールに書き込まれるデータのうち纏まっ
た単位でコピーの成功/不成功を管理する。コピーが失
敗した場合(媒体エラーで読めなかった場合等)、当該
部分を無効とする。例えば、図3に示すようにトラック
毎にコピーの成功/不成功を管理する。磁気ディスクを
エミュレーションレートしている半導体ディスクの場
合、シリンダ(アクセス制御単位)毎にコピーしていた
場合に、エラーしてもそのシリンダ全てが無効ではな
い。そこで、コピー管理テーブルCCTによりトラック
毎にエラーしたトラックのみ無効にすれば、きめ細かい
データの保証ができる。この場合、トラック毎でなくレ
コード単位で管理するとより細かいデータの保証ができ
る。コピー管理テーブルCCTは各モジュールが参照/
更新できる場所におけばよく、半導体メモリモジュール
内に配置することもできる。
【0023】(a-2) 本発明の半導体メモリの第1の交換
制御の概略 半導体ディスク14は、図4に示すように3枚の半導体
メモリモジュール(MS〜MS)14a〜14c
と、1枚の予備の半導体メモリモジュール(HS)16
で構成され、それぞれ5個のアクセス制御単位で構成さ
れている。初期時、各半導体メモリモジュール14a〜
14cの制御テーブルCTLの内容は図5に示すように
なっている。尚、図中、CTLaは半導体メモリモジュ
ール14a(MS)の制御テーブル部分、CTLbは
半導体メモリモジュール14b(MS)の制御テーブ
ル部分、CTLcは半導体メモリモジュール14c(M
S)の制御テーブル部分である。又、図中、XXXXは論
理アドレスを、MS-00は半導体メモリモジュール14
a(MS)のオフセットアドレス00(図4参照)を
意味しており、他の表記も同様である。
【0024】半導体メモリモジュール14b(MS)
にメモリエラーが発生すると、サービスアダプタSAの
制御でアクセス制御単位で半導体メモリモジュール14
b(MS)から予備の半導体メモリモジュール16に
コピーが行われる。図6に示すように、コピー処理が進
行して、第1、第2の制御単位,のコピーが終了
し、第3の制御単位のコピーは他のモジュールにより
使用中のため行えず、現在第4の制御単位をコピー中
で、最後の制御単位をまだコピーしてないとすると、そ
の時点で制御テーブルCTLの内容は図7に示すように
なる。すなわち、コピーが完了した制御単位(範囲)
の物理アドレスはコピー先の半導体メモリモジュール
16の物理アドレスとなる。以後、制御単位毎のコピー
が行われ、全ての制御単位のコピーが完了すれば、制御
テーブルCTLの内容は図8に示すようになる。すなわ
ち、コピーが完了した全ての制御単位(範囲)の物理ア
ドレスはコピー先の物理アドレスとなる。
【0025】(a-3) 本発明の半導体メモリモジュールの
交換制御処理 ・コピー処理 図9及び図10は半導体メモリモジュールの記憶内容を
予備の半導体メモリモジュールにコピーするためのコピ
ー処理のフロー図である。保守パネル(PNL)15か
らの指示により、あるいはエラー検出管理により、サー
ビスアダプタ(SA)13cはメモリエラー発生の半導
体メモリモジュール(半導体メモリモジュール14bと
する)を認識する(ステップ101)。尚、サービスア
ダプタSAは常時各メモリモジュールから1アドレスづ
つ順次データを読み出してメモリエラーが発生していな
いか監視している(パトロール)。1ビットエラーは元
のデータに復元できるため、直ちにメモリエラー発生と
しないが設定値以上の1ビットエラーを検出した時メモ
リエラー発生と認定する。又、2ビットエラーはメモリ
インターフェースアダプタ(ESP)17よりサービス
アダプタSAに通知される。
【0026】サービスアダプタSAはメモリエラー発生
の半導体メモリモジュールを認識すると、リソースマネ
ージャ(RM)13bに予備の半導体メモリモジュール
(HS)16の使用許可を要求する(ステップ10
2)。これは予備の半導体メモリモジュールHSが他の
半導体メモリモジュールMSの交換作業に使用されてい
ないことを確認するためのものである。例えば、半導体
ディスク制御装置13が二重化されている場合におい
て、他方のサービスアダプタSAが交換作業を行ってい
る場合があるからである。リソースマネージャRMは半
導体メモリモジュールHSが使用中の場合にはサービス
アダプタSAに不許可通知を出す(ステップ103,1
04)。これにより、サービスアダプタSAは、使用許
可になる迄待つ。一方、半導体メモリモジュールHSが
使用中でなければ、リソースマネージャRMは使用許可
をサービスアダプタSAに通知し、内蔵の排他制御テー
ブルECTに「半導体メモリモジュールHSが使用中に
なったこと」を記入する(ステップ105)。ついで、
サービスアダプタSAはリソースマネージャRMにエラ
ー発生の半導体メモリモジュールの第1番目のアクセス
制御単位部分の使用許可を要求する(ステップ10
6)。
【0027】使用可能であれば、リソースマネージャR
MはサービスアダプタSAに使用許可を通知すると共
に、排他制御テーブルECTに「第1番目のアクセス制
御単位が使用中になったこと」を記入する(ステップ1
07,108)。サービスアダプタSAは使用許可通知
により、当該制御単位のコピーを実行する(ステップ1
09)。コピー中にエラーが発生せず、当該アクセス制
御単位のコピーが完了すれば(ステップ110、11
1)、サービスアダプタSAは各モジュール13a-1,13a-
2、13b等に制御テーブルCTLの変更を指示する
(ステップ112)。すなわち、サービスアダプタSA
は、制御テーブルCTLbの制御単位における物理ア
ドレスをHS-00に変更するように各モジュールに指示す
る。各モジュールは指示された通りに制御メモリCSの
制御テーブルCTLを変更し、変更完了をサービスアダ
プタSAに通知する(ステップ113)。尚、サービス
アダプタSAも制御メモリCSの制御テーブルCTLを
変更する。
【0028】サービスアダプタSAは全モジュールから
変更完了通知を受信すれば、リソースマネージャRMに
アクセス終了を通知する。これによりリソースマネージ
ャRMは、「第1番目のアクセス制御単位が不使用にな
ったこと」を記入する(ステップ114)。ついで、サ
ービスアダプタSAは半導体メモリモジュール14bの
全制御単位のコピーが終了したチェックする(ステップ
115)。全制御単位のコピーが終了すれば、サービス
アダプタSAはチャネルアダプタCAを介して上位装置
CPUにコピー終了を通知すると共に、保守パネルPN
Lにコピー完了を表示し(ステップ116)、コピー処
理を終える。コピー処理が完了すれば、保守員がメモリ
エラーを生じた半導体メモリモジュール(MS)14b
を新たな半導体メモリモジュールと交換する。一方、全
制御単位のコピーが終了していなければ、コピー対象を
コピーを終了していない別の制御単位に変更し(ステッ
プ117)、以後ステップ106以降の処理を繰り返
す。ステップ107において、第1番目のアクセス制御
単位が使用中である場合には、リソースマネージャRM
はサービスアダプタSAに使用不許可通知を出す(ステ
ップ118)。これにより、サービスアダプタSAはス
テップ115に飛び、以降の処理を繰り返す。
【0029】又、ステップ110において、コピー時に
所定トラックにおいてエラーが発生すれば、サービスア
ダプタSAはチャネルアダプタCAを介して上位装置C
PUにエラー発生を通知すると共に(ステップ11
9)、コピー管理テーブルCCTの該当トラックにコピ
ー不成功(無効)を記入する(ステップ120)。以
後、ステップ111以降の処理を繰り返す。図11はコ
ピーの成功/不成功を示すコピー管理テーブルCCTの
説明図であり、制御単位(半導体メモリモジュール1
4bの第1アクセス制御単位)のコピー管理テーブル部
分を示している。尚、制御単位は3つのトラック1〜
3で構成されているものとしている。図11(a)は制御
単位の全トラックのコピーがエラーを生じることなく
成功した場合であり、コピー管理テーブルCCTのトラ
ック1〜3には「有効」が記入される。図11(b)はト
ラック2のコピー時にエラーが発生した場合であり、コ
ピー管理テーブルCCTのトラック2に「無効」が記入
され、トラック1、3には「有効」が記入される。尚、
コピーが不成功のトラックにデータを書き込んだ場合に
は、該トラックは「有効」に成り、コピー管理テーブル
CCTが書き替えられる。
【0030】・半導体メモリモジュール交換後の処理 図12は半導体メモリモジュール交換後の処理フロー図
である。コピー完了後に保守員がエラーを生じた半導体
メモリモジュールを交換すれば、サービスアダプタSA
は交換完了を感知し(ステップ131)、以後、交換後
の半導体メモリモジュールを予備の半導体メモリモジュ
ールとする(ステップ132)。尚、交換完了後、保守
員の保守パネルPNLからの指示により、半導体メモリ
モジュール16を予備の半導体メモリモジュールに戻す
ように構成することもできる。又、交換完了後、自動的
に半導体メモリモジュール16を予備の半導体メモリモ
ジュールに戻すように構成することもできる。図13は
かかる場合の処理フロー図である。サービスアダプタS
Aは半導体メモリモジュールの交換完了を感知し(ステ
ップ141)、前述のコピー処理と同様の手順で半導体
メモリモジュール16の記憶データを交換後の半導体メ
モリモジュール14bにコピーする(ステップ14
2)。
【0031】・コピー管理テーブルを用いたアクセス処
理 各モジュールは半導体メモリモジュールよりレコードを
読み出す場合にはコピー管理テーブルCCTを参照す
る。図14はコピー管理テーブルCCTを参照したアク
セスの処理フロー図である。まず、レコード読み出し
か、書き込みかを判断し(ステップ151)、読み出し
の場合には、アクセス先のトラックの有効/無効をコピ
ー管理テーブルCCTを参照して調べ(ステップ15
2)、有効の場合には該レコードを読み出し(ステップ
153)、無効の場合にはエラー処理を行う(ステップ
154)。一方、書き込みの場合には、アクセス先のト
ラックが無効であれば「有効」に変更し(ステップ15
5)、しかる後、該トラックにレコードを書き込む(ス
テップ156)。
【0032】以上のように、予備の半導体メモリモジュ
ールを追加するだけで、メモリエラーが生じた半導体メ
モリモジュールの記憶内容を無停止で退避することがで
き、大がかりな保守装置を必要としない。また、半導体
メモリモジュールをアクセス制御単位に細分化し、該ア
クセス制御単位でコピーを行うため、該制御単位で排他
制御を行うことができ、コピー中であっても上位装置は
コピー対象でない他のアクセス制御単位部分にアクセス
することができ、上位装置のアクセスに悪影響を与える
ことがない。又、アクセス制御単位のコピーが完了する
毎にサービスアダプタSAは、チャネルアダプタCA等
に設けられている制御テーブルCTLにおける物理アド
レスをコピー先の物理アドレスに変更するため、アクセ
ス制御単位のコピー完了後、該アクセス制御単位につい
ては直ちにコピー先(予備の半導体メモリモジュール)
にアクセスすることができる。更に、アクセス制御単位
毎にコピーが正常に完了したか否かを管理するコピー管
理テーブルを設け、チャネルアダプタCA等のモジュー
ルはデータリード時に該コピー管理テーブルを参照し、
アクセス対象である領域(トラック)が正常の場合には
アクセスし、異常の場合にはアクセスせずエラーとす
る。この結果、コピー時にコピーエラーが発生しても誤
ったデータを読み取って処理することがなく、誤動作を
防止できる。
【0033】(a-4) 本発明の半導体メモリの第2の交換
制御の概略 以上は制御テーブルCTLが図2に示す構成を備えてい
る場合である。制御テーブルCTLは図15に示すよう
に構成することもできる。この制御テーブルCTLは、
各半導体メモリモジュールの範囲(アクセス制御単位)
毎に、論理アドレス(CCHH)と、半導体ディス
クのオリジナルな物理アドレスと、コピー先の物理ア
ドレスを記入する欄を備えている。論理アドレスはCP
U等より指定されるアドレス(例えば磁気ディスクのデ
ータアドレスで指定される場合は、シリンダ/ヘッド番
号CCHH)、オリジナルな物理アドレスは半導体ディ
スク装置内部で半導体メモリモジュールをアクセスする
実アドレスである。通常は、論理アドレスに対応させて
オリジナルな物理アドレスのみが対応付けされており、
コピー先の物理アドレスは無効(マークを付けるなどし
て制御)となっている。
【0034】半導体ディスク14は、図4に示すように
3枚の半導体メモリモジュール(MS〜MS)14
a〜14cと、1枚の予備の半導体メモリモジュール
(HS)16で構成され、それぞれ5個のアクセス制御
単位で構成されているものとする。初期時、各半導体メ
モリモジュール14a〜14cの制御テーブルCTLの
内容は図16に示すようになっている。尚、図中、CT
Laは半導体メモリモジュール14a(MS)の制御
テーブル部分、CTLbは半導体メモリモジュール14
b(MS)の制御テーブル部分、CTLcは半導体メ
モリモジュール14c(MS)の制御テーブル部分で
ある。又、図中、XXXXは論理アドレスを、MS-00は半
導体メモリモジュール14a(MS)のオフセットア
ドレス00を意味しており、他の表記も同様である。
【0035】半導体メモリモジュール14b(MS)
にメモリエラーが発生すると、サービスアダプタSAの
制御でアクセス制御単位で半導体メモリモジュール14
b(MS)から予備の半導体メモリモジュール16に
コピーが行われる。この場合、コピーに先だって、サー
ビスアダプタSAは各モジュールに対し制御テーブルの
変更を指示する。すなわち、エラーを生じた半導体メモ
リモジュール14bの各論理アドレスに、元の物理ア
ドレスとコピー先の物理アドレスとがそれぞれ対応す
るように制御テーブルの変更を指示する。これにより、
各モジュールの制御テーブルCTLは図17に示すよう
に変更される。又、サービスアダプタSAは、チャネル
アダプタCA等のモジュールに対して、半導体メモリモ
ジュール14bへのアクセスに際してフォーキング処理
を行うように指示する。フォーキング処理とは、図18
に示すように、データ読み出しはオリジナルな物理アド
レスが指示するエリアからデータを読み出し、データ書
き込みは、オリジナルな物理アドレスとコピー先の物理
アドレスが示す2つの記憶エリアに書き込む処理であ
る。
【0036】以後、図19に示すようにアクセス制御単
位のコピーを行う。サービスアダプタSAは半導体メモ
リモジュール14bの全アクセス制御単位のコピーが終
了すれば、各モジュールに制御テーブルCTLのオリジ
ナルな物理アドレスとコピー先の物理アドレスの交換を
指示する。これにより、各モジュールの制御テーブルC
TLは図20に示すように変更される。以後、サービス
アダプタSAは、各モジュールに対してフォーキング処
理の終了を通知すると共に、コピー先の物理アドレス記
入欄のアドレスを無効にするように指示してコピー処理
を終了する。この結果、各モジュールの制御テーブルC
TLは図21に示すようになり、オリジナルな物理アド
レスはコピー先の物理アドレスとなる。
【0037】(a-5) 本発明の半導体メモリモジュールの
交換制御 ・コピー処理 図22及び図23は半導体メモリモジュールの記憶内容
を予備の半導体メモリモジュールにコピーするためのコ
ピー処理のフロー図である。尚、制御テーブルCTLは
図16に示すように構成されているものとする。保守パ
ネル(PNL)15からの指示により、あるいはエラー
管理により、サービスアダプタ(SA)13cはメモリ
エラー発生の半導体メモリモジュール(半導体メモリモ
ジュール14bとする)を認識する(ステップ20
1)。サービスアダプタSAはメモリエラー発生の半導
体メモリモジュールを認識すると、リソースマネージャ
(RM)13bに予備の半導体メモリモジュール(H
S)16の使用許可を要求する(ステップ202)。リ
ソースマネージャRMは半導体メモリモジュールHSが
使用中の場合にはサービスアダプタSAに不許可通知を
出す(ステップ203,204)。これにより、サービ
スアダプタSAは、使用許可になる迄待つ。一方、半導
体メモリモジュールHSが使用中でなければ、リソース
マネージャRMは使用許可をサービスアダプタSAに通
知し、内蔵の排他制御テーブルECTに「半導体メモリ
モジュールHSが使用中になったこと」を記入する(ス
テップ205)。
【0038】ついで、サービスアダプタSAはチャネル
アダプタCA等の各モジュールに半導体メモリモジュー
ル14bの交換開始及びフォーキング処理開始を指示す
る(ステップ206)。又、サービスアダプタSAは各
モジュールに対し制御テーブルの変更を指示する。これ
により、各モジュールは指示された通りに制御テーブル
CTLを変更し(図17参照)、変更終了をサービスア
ダプタSAに通知する(ステップ207)。各モジュー
ルから制御テーブルの変更終了が通知されると、サービ
スアダプタSAはリソースマネージャRMにエラー発生
の半導体メモリモジュールの第1番目のアクセス制御単
位の使用許可を要求する(ステップ208)。
【0039】使用可能であれば、リソースマネージャR
MはサービスアダプタSAに使用許可を通知すると共
に、排他制御テーブルECTに「第1番目のアクセス制
御単位が使用中になったこと」を記入する(ステップ2
09,210)。サービスアダプタSAは使用許可通知
により、当該制御単位のコピーを実行する(ステップ2
11)。コピー中にエラーが発生せず、当該アクセス制
御単位のコピーが完了すれば(ステップ212,21
3)、サービスアダプタSAはリソースマネージャRM
にアクセス終了を通知する。これによりリソースマネー
ジャRMは、「第1番目のアクセス制御単位が不使用に
なったこと」を記入する(ステップ214)。ついで、
サービスアダプタSAは半導体メモリモジュール14b
の全制御単位のコピーが終了したチェックする(ステッ
プ215)。全制御単位のコピーが終了していなけれ
ば、コピー対象をコピーを終了していない別の制御単位
に変更し(ステップ216)、以後ステップ208以降
の処理を繰り返す。ステップ209において、第1番目
のアクセス制御単位が使用中である場合には、リソース
マネージャRMはサービスアダプタSAに使用不許可通
知を出す(ステップ217)。これにより、サービスア
ダプタSAはステップ215に飛び、以降の処理を繰り
返す。
【0040】ステップ212において、コピー時に所定
トラックにおいてエラーが発生すれば、サービスアダプ
タSAはチャネルアダプタCAを介して上位装置CPU
にエラー発生を通知すると共に(ステップ218)、コ
ピー管理テーブルCCTの該当トラックにコピー不成功
(無効)を記入する(ステップ219)。以後、ステッ
プ213以降の処理を繰り返す。ステップ215におい
て、半導体メモリモジュール14bの全制御単位のコピ
ーが終了した場合には、サービスアダプタSAは各モジ
ュール13a-1,13a-2、13b等に対して、半導体メモリ
モジュール14bに関係する制御テーブル部分のオリジ
ナルな物理アドレスとコピー先の物理アドレスの交換を
指示する(ステップ220)。これにより、各モジュー
ルは制御テーブルCTLを指示通りに変更し(図20参
照)、変更終了をサービスアダプタSAに通知する(ス
テップ221)。ついで、サービスアダプタSAは、各
モジュールに対してコピー完了及びフォーキング処理の
終了を通知すると共に(ステップ222)、半導体メモ
リモジュール14bに関係する制御テーブル部分のコピ
ー先物理アドレス欄を無効にするように指示する(ステ
ップ223)。各モジュールは制御テーブルCTLを指
示された通りに変更する(図21参照)。これにより、
オリジナルな物理アドレスはコピー先の物理アドレスと
なる。
【0041】以後、サービスアダプタSAはチャネルア
ダプタCAを介して上位装置CPUにコピー終了を通知
すると共に、保守パネルPNLにコピー完了を表示し
(ステップ224)、コピー処理を終える。コピー処理
が完了すれば、保守員がメモリエラーを生じた半導体メ
モリモジュール(MS)14bを新たな半導体メモリモ
ジュールと交換する。以上のように、予備の半導体メモ
リモジュールを追加するだけで、メモリエラーが生じた
半導体メモリモジュールの記憶内容を無停止でコピーす
ることができる。又、チャネルアダプタ等のモジュール
はコピー中の半導体メモリモジュールにデータを書き込
む際、フォーキング処理に従ってオリジナルな物理アド
レスとコピー先の物理アドレスが示す2つの記憶エリア
にデータを書き込むようにしたから、第1の交換制御処
理のように制御単位のコピー完了毎に制御テーブルを変
更する必要がなく、コピーを高速に行うことができる。
【0042】・コピー中の制御単位エリアにライト命令
が発生した場合の処理 コピー中の制御単位エリアに上位装置CPUからライト
命令が発生する場合がある。かかる場合には、ライト命
令をコピーが完了するまで待たせることもできるが上位
装置のアクセス速度が低下する。そこで、ライト命令を
優先してコピーを一時停止させるように制御する。図2
4はかかるコピー中の制御単位エリアにライト命令が発
生した場合の処理の流れ図である。上位装置CPUより
ライト命令がチャネルアダプタCAに発行されると(ス
テップ251)、チャネルアダプタはアクセス制御単位
についてリソースマネージャRMにアクセス許可を要求
する(ステップ252)。リソースマネージャは、該ア
クセス制御単位がコピー中であるか調べ、コピー中でな
ければチャネルアダプタCAにアクセス許可を通知する
(ステップ253、254)。これにより、チャネルア
ダプタCAはライトコマンドをフォーキング処理に従っ
て実行する。
【0043】一方、コピー中の場合には、リソースマネ
ージャ255はサービスアダプタSAにコピー中の制御
単位エリアに上位装置よりライトコマンドが発生したこ
とを通知する(ステップ255)。これにより、サービ
スアダプタSAはコピーを停止する(ステップ25
6)。ついで、リソースマネージャRMはチャネルアダ
プタCAにアクセスを許可し(ステップ257)、チャ
ネルアダプタCAはライトコマンドをフォーキング処理
に従って実行する。チャネルアダプタCAによる書き込
みが完了すれば(ステップ258)、サービスアダプタ
SAは前記書き込みのアクセス単位(トラック数=Aw)
とコピーのアクセス単位(トラック数=Acで例えばAc
=1)の大小を比較する(ステップ259)。Aw≧Ac
の場合には、サービスアダプタSAは書き込みコマンド
のアクセス単位についてコピーが完了したものとみなし
(ステップ260)、以後残りの部分についてコピーを
再開する。
【0044】一方、Aw<Acの場合には、書き込みコマ
ンドのアクセス単位を包含するコピー単位は、コピーが
完了していないものとみなして再度コピーし、あるい
は、アクセス単位以外のコピー単位部分をコピーし(ス
テップ261)、以後残りの部分についてコピーを再開
する。以上のように、コピーを停止して上位装置CPU
の書き込みコマンドを実行するようにしたから上位装置
のアクセス速度は低下しない。又、アクセス単位がコピ
ー単位より大きい場合には、アクセス単位部分のコピー
は完了したものとみなせるからコピー速度を向上するこ
とができる。
【0045】(a-6) 半導体ディスク装置の実際の構成 図25は半導体ディスク装置の全体構成図であり、二重
化構成になっており、添字1を有するモジュールは第1
の半導体ディスク装置G0側のモジュールであり、添字
2を有するモジュールは第2半導体ディスク装置G1側
のモジュール、添字の無いモジュールは共通のモジュー
ルである。尚、制御記憶部CSは各モジュールに内蔵さ
れている。CAは上位装置のチャネルとのインターフェ
ース制御を行うチャネルアダプタであり、電気チャネ
ル、光チャネル、OCリンクに対応する種々のチャネル
アダプタが適宜接続されるようになっている。RMはリ
ソースマネージャであり排他制御、論理パス管理等の処
理動作を制御すると共にサブシステム全体の資源管理を
行う。SAはサービスアダプタであり、自分がマスター
になり、他のユニット(モジュール)の状況を管理す
る。
【0046】C-BUSは各ユニットがメッセージ通信及び
制御情報のアクセスを行う制御用バス、D-BUSは各ユニ
ットが半導体ディスクとの間でデータを授受するデータ
転送用バス、S-BUSはサービスモジュールがマスターに
なり、各ユニットの状況を管理するサービスバスであ
る。BH−1、BH−2はバスの競合制御、バスクロッ
クの分配を行うバスハンドラ、MDKはメモリ障害時に
該メモリの内容を一時的にバックアップする磁気ディス
ク装置(オプション)、DAは磁気ディスク装置とのイン
ターフェース制御を行うデバイスアダプタ、BANKは
半導体ディスク(共用メモリ)であり、半導体メモリモジ
ュールMS,HS及び予備の半導体メモリモジュールH
Sが搭載されるようになっている。ESP1〜ESP4
は半導体ディスクへのアクセス制御を行うポート(Exte
nded Storage Port)、ESA1〜ESA4はESPと半
導体メモリモジュールMS間のタイミング制御や、メモ
リのリフレッシュ、エラーチェックコードに基づくデー
タ修正を実行するメモリインタフェースアダプタ、PA
NELは保守パネルである。
【0047】第1、第2半導体ディスク装置G0,G1
は中央点線を中心に対称に構成されており、上位CPU
は対称に第1、第2半導体ディスク装置のチャネルアダ
プタCA1,CA2に接続され、それぞれのポートESP
2,ESP3は他方のメモリアダプタESA3,4と接
続されている。従って、一方のチャネルアダプタに障害
が生じてもCPUは他方のチャネルアダプタから半導体
ディスクをアクセスすることができる。又、一方の半導
体ディスクが障害を生じても他方の半導体ディスクにア
クセスすることができ、信頼性を向上している。チャネ
ルアダプタCA,リソースマネージャRM、サービスア
ダプタSA等のモジュールはそれぞれマイクロプロセッ
サで構成されており、おおむね図26に示す構成を備え
ている。図において、91はマイクロプロセッサ(MP
U)、92はRAM構成の制御記憶部(CS)、93は
ROM構成の制御記憶部(CS)、94は内部バスに接
続されたドライバ/レシーバ(DV/RV)、95はバ
スインターフェースロジック(BIL)、96は外部イ
ンターフェースと接続されたドライバ/レシーバ(DV
/RV)、97はバッファ又はテーブル記憶部(T
S)、98は個別LSI(ゲートアレイ)である。尚、
接続される外部インターフェースの数によってドライバ
/レシーバ(DV/RV)96の数が異なる。
【0048】(b) 本発明の第2の実施例 (b-1) 全体の構成 半導体ディスク装置は電源を切断するとその記憶内容が
消失する。このため、半導体ディスク装置にバックアッ
プディスク装置が接続される場合がある。図27はバッ
クアップディスク装置を備えた半導体ディスク装置の構
成図であり、図1と同一部分には同一符号を付してい
る。11a-1はCPU(上位装置)、12は半導体ディス
ク装置(SSD)、13は半導体ディスク制御装置、1
4は半導体ディスク、15はサービスアダプタSAに各
種指示を出して保守を実行させるメンテナンスパネル
(PNL)である。
【0049】半導体ディスク14は、複数のユーザデー
タ格納用の半導体メモリモジュール(MS:Main Stora
ge)14a,14b,14c・・・と、半導体メモリモ
ジュールにエラーが発生した時、該半導体メモリモジュ
ールが新たな半導体メモリモジュールと交換されるまで
その代役を勤める予備の半導体メモリモジュール(H
S)16を備えている。尚、17はメモリインタフェー
スアダプタである。半導体ディスク制御装置13におい
て、13a-1はチャネルアダプタ(CA)、13bはリソ
ースマネージャ(RM)、13cはサービスアダプタ
(SA)、13d,13f,13gは各種制御テーブル
CTLやプログラムを記憶する制御記憶部(CS)であ
る。18は電源切断時等において半導体ディスク14に
記憶されているデータを記憶するバックアップ用の磁気
ディスク装置、19は磁気ディスク装置18に半導体デ
ィスク14に記憶されているデータを退避すると共に、
退避されたデータを磁気ディスク装置より読み出して半
導体ディスク14に復元するディスクアダプタである。
【0050】(b-2) 半導体ディスクと磁気ディスクの論
理ドライブ構成 半導体ディスク14を構成する各半導体メモリモジュー
ル(MS)14a〜14cはそれぞれ1枚のプリント板
で構成され、メモリバンクのスロットに挿入されてい
る。各半導体メモリモジュール(MS)14a〜14c
はそれぞれ所定サイズの複数の論理ドライブに分割され
ており、上位装置CPUはStart I/O命令により所定の
論理ドライブを指定し、該論理ドライブが使用可能であ
れば該論理ドライブの所定位置にアクセスするようにな
っている。図28は半導体ディスク14と磁気ディスク
装置18の論理ドライブの構成図である。半導体ディス
ク14は2枚の半導体メモリモジュール14a,14b
で構成されているものとしており、第1半導体メモリモ
ジュール14aは3つの論理ドライブ0〜3を備え、そ
れぞれのサイズは10シリンダとなっている。又、第2
の半導体メモリモジュール14bは10シリンダサイズ
の2つの論理ドライブ3〜4を備えている。
【0051】磁気ディスク装置18における論理ドライ
ブの構成は矢印で示すように半導体ディスク14の論理
ドライブ構成と1:1の対応関係がある。すなわち、磁
気ディスク装置18の論理ドライブ構成と半導体ディス
ク14の論理ドライブ構成は同一になっている。半導体
ディスク14における論理ドライブの構成を示す第1の
構成情報テーブル21は、論理ドライブ0〜4毎に先頭
アドレス(シリンダアドレス)及び容量(シリンダ数)
を保持しており、所定の半導体メモリモジュール(マス
ターモジュール)14aに格納されている。又、ディス
ク装置18における論理ドライブの構成を示す第2の構
成情報テーブル22は、第1の構成情報テーブル21と
同一の構成を有し磁気ディスク装置18に記憶されてい
る。
【0052】半導体ディスク14に記憶されているデー
タを磁気ディスク装置18に退避させる場合には、ディ
スクアダプタ(DA)19は第1、第2の構成情報テー
ブル21,22を読み取る。ついで、該第1の構成情報
テーブル21を参照して第i論理ドライブ(i=0〜
4)のデータを半導体ディスク14より読み取り、該デ
ータを第2の構成情報テーブル22を参照して磁気ディ
スク装置18の第i論理ドライブ(i=0〜4)に格納
する。又、磁気ディスク装置18に退避されているデー
タを半導体ディスク14に復元させる場合には、ディス
クアダプタ(DA)19は第1、第2の構成情報テーブ
ル21,22を読み取る。ついで、該第2の構成情報テ
ーブル22を参照して第i論理ドライブ(i=0〜4)
のデータを磁気ディスク18より読み取り、該データを
第1の構成情報テーブル21を参照して半導体ディスク
14の第i論理ドライブ(i=0〜4)に格納する。
【0053】(b-3) 半導体ディスク14の論理ドライブ
構成を変更した場合の問題点 ところで、半導体ディスク14のデータを磁気ディスク
装置18に退避した後に、半導体ディスク14の論理ド
ライブ構成を変更したい場合がある。図29は論理ドラ
イブ構成の変更説明図であり、(a)は変更前の構成、(b)
は変更後の構成であり、論理ドライブ0のサイズを10
シリンダから20シリンダに増加し、論理ドライブ1〜
論理ドライブ4の先頭アドレスを変更した場合である。
半導体ディスク14の構成を前記のように変更すると、
従来装置では半導体ディスク14と磁気ディスク18の
第1、第2の構成情報テーブル21、22は図30に示
すようになる。この結果、磁気ディスク18に退避され
ているデータを半導体ディスク14に復元すると、矢印
に示すように復元され、正しくデータの復元ができなく
なる。すなわち、磁気ディスク18に退避されている論
理ドライブ0、1のデータ(点線で囲んである)が半導
体ディスク14の論理ドブ0に復元され、論理ドライブ
2のデータが論理ドライブ1に復元され、論理ドライブ
3のデータが論理ドライブ2に復元され、論理ドライブ
4のデータが論理ドライブ3に復元されてしまう。この
結果、退避したデータを使用できなくなる。以上は、論
理ドライブのサイズを変更した場合であるが、図31に
示すように論理ドライブの配置を変更した場合も同様の
問題点が生じる。
【0054】(b-4) 本発明の復元処理の概略 図32はデータ退避後に半導体ディスク14の論理ドラ
イブ構成を変更した場合における本発明の復元処理の概
略説明図である。14は半導体ディスク、18は磁気デ
ィスク装置19はディスクアダプタである。半導体ディ
スクディスク14において、20はユーザデータ格納領
域、21は半導体ディスクの論理ドライブ構成を保持す
る第1構成情報テーブル、23は後述するアドレス変換
テーブルである。磁気ディスク装置18において、22
は磁気ディスクの論理ドライブ構成を保持する第2構成
情報テーブル、24はユーザデータ格納領域である。半
導体ディスク14及び磁気ディスク18は初期時に図2
8に示す構成を備えている。半導体ディスク14のデー
タを磁気ディスク18に退避した後、保守パネル(PN
L)15からの指示により半導体ディスク14の構成を
図29(b)に示すように変更する。この結果、半導体デ
ィスク14の第1の構成情報テーブル21は図30に示
すようになる。
【0055】ついで、保守パネルPNLより復元が指示
されると、ディスクアダプタ(DA)19は、半導体デ
ィスク14及び磁気ディスク18より第1、第2の構成
情報テーブル21、22を読み取り、これら第1,第2
の構成情報テーブル21,22を用いて、論理ドライブ
毎にディスクアドレスを半導体メモリのアドレスに変換
するためのアドレス変換テーブル23(図33参照)を
作成する。このアドレス変換テーブル23は論理ドライ
ブ毎に半導体ディスク14の先頭アドレス、シリンダ
数、及び磁気ディスク18の先頭アドレス、シリンダ
数を持たせたものである。しかる後、ディスクアダプタ
DAは図34に示すようにアドレス変換テーブル23を
参照して第i論理ドライブ(i=0〜4)のデータを磁
気ディスク18より読み取り、該データをアドレス変換
テーブル23が指示する半導体ディスク14の第i論理
ドライブ(i=0〜4)に格納する。以上により、磁気
ディスク18に退避してある各論理ドライブのデータを
構成変更後の論理ドライブに復元でき、該データを使用
することができる。復元完了後に、磁気ディスク装置1
8の第2の構成情報テーブル22を半導体ディスク14
の第1の構成情報テーブル21に一致させる。
【0056】(b-5) 本発明の復元処理 図35は本発明の復元処理のフロー図である。データを
磁気ディスク装置18に退避した後に、半導体ディスク
14の論理ドライブ構成を変更したい場合には、保守パ
ネル(PNL)15より構成情報変更コマンドと論理ド
ライブの構成情報を入力する(ステップ301)。これ
により、サービスアダプタSAは半導体ディスク14に
記憶されている第1の構成情報テーブル21を更新する
(ステップ302)。しかる後、磁気ディスク装置18
に退避してあるデータを半導体ディスク14へ復元する
ために、保守パネルPNLよりリストアコマンドを入力
する(ステップ303)。サービスアダプタSAはリス
トアコマンドが入力されると、ディスクアダプタ(D
A)19に対して、アドレス変換テーブル23の作成を
指示する(ステップ304)。
【0057】ディスクアダプタDAは半導体ディスク1
4及び磁気ディスク装置18より第1、第2の構成情報
テーブル21、22を読み取り、これら第1,第2の構
成情報テーブル21,22を用いてアドレス変換テーブ
ル23(図32参照)を作成し、半導体ディスク14に
記憶する(ステップ305)。ついで、ディスクアダプ
タDAは該アドレス変換テーブル23を参照して第i論
理ドライブ(i=0〜4)のデータを磁気ディスク18
より読み取り、該データをアドレス変換テーブル23が
指示する半導体ディスク14の第i論理ドライブ(i=
0〜4)に格納する(ステップ306、307)。
【0058】全データの半導体ディスク14への復元が
完了すれば、保守パネルPNLより構成情報合わせ込み
コマンドを発行する(ステップ308)。サービスアダ
プタSAは構成情報合わせ込みコマンドが発行される
と、ディスクアダプタDAに第2の構成情報テーブル2
2の変更を指示する(ステップ309)。これにより、
ディスクアダプタDAは半導体ディスク14より第1の
構成情報テーブル21を読み出し、第1、第2の構成情
報テーブル21,22が1:1に対応するように第2の
構成情報テーブル22を作成し、磁気ディスク18に記
憶されている内容を更新する(ステップ310)。以上
より、半導体ディスクの構成を変更しても、構成変更前
にバックアップディスク装置に退避したデータを構成変
更後の半導体ディスク装置に正しく復元でき、変更前の
ユーザデータが使用することができる。
【0059】(c) 本発明の第3の実施例 (c-1) トラックフォーマット、ディレクトリ及びカウン
ト部の構成 ・トラックフォーマット 半導体ディスク装置では、各トラックフィールドの先頭
にディレクト(コントロール情報部)が設けられてい
る。チャネルアダプタCAは指定されたトラックフィー
ルドのユーザデータをアクセスする場合、該トラックフ
ィールドのディレクトリを読み込み、該ディレクトリを
用いてユーザデータをアクセスする。図36は半導体デ
ィスクにおけるトラックフォーマットの例であり、各ト
ラックの先頭にはディレクトリ(DIRECTORY)が配置さ
れ、その後にホームアドレス(HA)が置かれ、以降にCK
Dフォーマットにしたがった可変長のレコード(RECORD-
0,RECORD-1,・・・)が配列されている。ホームアド
レスHAはトラックアドレス(CCHH)を示すものであり、各
レコードはカウント部C、キー部K、データ部Dで構成
されている。
【0060】・ディレクトリ ディレクトリは図37に示すように448バイトを有し、
1バイトの最終レコード番号(LAST RECORD NO.)、
218バイトのセクタディレクトリ(SECTOR DIRECTOR
Y)、190バイトのレコードディレクトリ(RECORD DIREC
TORY)、その他有効性を確認するためのID部等のエ
リア、未使用エリアで構成されている。最終レコード
番号(LAST RECORD NO.)はトラックフィールドに書き込
まれている最後のレコードのレコード番号を示すもので
ある。各トラックフィールドの最終レコードの直後には
エンドマーク(EOF)が書き込まれており、最終レコ
ードはこのエンドマークを読み込む直前のレコードとい
うことになる。そして、最終レコードのレコード番号が
最終レコード番号と成る。
【0061】セクタディレクトリ(SECTOR DIRECTORY)
は、セットセクタ処理で最初に読める物理レコード番号
をセクタ値別に格納したものである。物理レコード番号
とは、ホームアドレスHAを0として、論理レコード番
号に1を加えた値である。トラックは例えば218のセ
クタに区分され、それぞれセクタ値0〜217迄の値が割り
当てられる。セクタ値217はトラックを所定サイズのセ
クタで分割した時の最後のセクタを示すもので、最大セ
クタ値である。このセクタディレクトリ(SECTOR DIREC
TORY)はセットセクタ命令に対するセットセクタ処理に
おいて使用され、セクタ処理で何番目のレコードが最初
に読み出せるかを示す。尚、実際は0〜221のセクタ
が存在する。但し218〜221はレコード配置の関係
上これ以降にレコードがくることはないのでセクタディ
レクトリには存在しない。レコードディレクトリ(RECOR
D DIRECTORY)は各レコード(レコード0〜レコード9
4)までのトラック先頭からのオフセットアドレスを2
バイトで示すものである。トラックの先頭アドレスに目
的レコードのオフセットアドレスを加えることにより、
該目的レコードのカウント部のメモリアドレスを求める
ことができる。レコード番号94はトラックに書き込め
る最大のレコード数を示す。このレコードディレクトリ
(RECORD DIRECTORY)は、セクタ処理で取得したレコード
番号のフィールドの読み出しや直接レコード番号を指定
してレコードを読み出す際に使用される。
【0062】・カウント部 各レコードは前述のように、カウント部C、検索のため
のキーが記録されるキー部K(必ずしも必要でない)、
ユーザデータが記録されるデータ部Dで構成されてい
る。カウント部Cは図38に示すように64バイトを有
し、ホストから与えられる8バイトの実データ部、
データの保証のために前後に付加される各4バイトのI
D部、トラックフィールドをアクセスするための48
バイトのコントロール情報部より成っている。実データ
部には、トラックアドレス(CCHH)、レコード番号
(R)、及び後に続くキー部の長さ(KL)、データ部
の長さ(DL)が記録される。ID部にはレコードの先
頭を識別するコードや、データが書き込まれた最新の時
刻(タイムスタンプ)等が記録される。コントロール情
報部は、ディレクトリが消失しても目的レコードを検索
し、かつ、ディレクトリの一部を復元できるようにする
ためにディレクトリ復元データ(制御情報復元データ)
が記録されている。ディレクトリ復元データには、自
分のレコードの先頭から次のレコード先頭迄の相対アド
レス(オフセットアドレス)Aiと自分のレコードが
位置するセクタのセクタ値Siが含まれている。
【0063】ディレクトリ、ホームアドレス、各レコー
ドのカウント部の長さは一定のため、ディレクトリ、H
A及びRECORD-0のカウント部はトラック先頭から決まっ
た相対位置にある。図39(a)に示すようにトラック先
頭からホームアドレスHAまでのオフセットアドレスL
0,レコードRi-1迄のオフアドレスをLiとすると、こ
れらオフセットアドレスLi(i=0,1,2,・・・)はレコードデ
ィレクトリ(RECORD DIRECTORY)に記録される(図37参
照)。この場合、レコードRi-1からレコードRi迄のオ
フセットアドレスをAiとすると、該オフセットアドレ
スAiはディレクトリ復元データとしてレコードRiのカ
ウント部に記録される。Ai,Li間には次式 Li+Ai→Li+1 の関係が成立する。
【0064】又、セクタとレコードの関係が図39(b)
に示すようになっているものとすると、セクタディレク
トリ(SECTOR DIRECTORY)におけるセクタ値0に対応さ
せて0(HA)が、セクタ値1〜2に対応させて1(レ
コードR0)が、セクタ値3〜6に対応させてレコード
2(R1)が、セクタ値7〜13に対応させて3(レコ
ードR2)が・・・記録される。すなわち、セクタiに
レコードRjが存在すれば、セクタ値iに対応させてレ
コードRj+1がセクタディレクトリに記録される。そし
て、レコードRjがセクタi〜(i+m)に位置すると、セク
タ値i〜(i+m)がディレクトリ復元データとしてレコー
ドRj+1のカウント部に記録される。
【0065】(c-2) レコード読み取り、書き込み手順 図40は半導体ディスク装置のレコード読み取りシーケ
ンス説明図である。尚、半導体ディスク装置は図1と同
一構成を備えているものとする。上位装置CPUよりシ
ークコマンドSKが発生すると、チャネルアダプタCA
は直ちに動作終了信号を上位装置に返す。上位装置CP
Uは動作終了信号を受信すれば、つぎにセットセクタコ
マンドSSを発行する。以後、同様にして上位装置はサ
ーチIDコマンドSIDを発行し、チャネルアダプタC
Aはこれらコマンドを受信する。チャネルアダプタCA
はサーチIDコマンドを受信すると、シ−クコマンドで
指示されている論理アドレス(トラックアドレスCCH
H)を半導体ディスクの物理アドレスに変換する。この
物理アドレスはトラックの先頭アドレス、換言すればデ
ィレクトリの先頭アドレスを示しているから、半導体デ
ィスクよりディレクトリを読み込む。
【0066】ついで、セットセクタコマンドで指示され
ているセクタ値に応じたレコード番号をセクタディレク
トリより求める(セットセクタ動作)。しかる後、該レ
コード番号のアドレスをレコードディレクトリより求
め、該アドレスよりレコードのカウント部を読み取る。
ついで、該カウント部に含まれるレコードのCCHHR
とサーチIDコマンドで指示されている目的レコードの
CCHHRが一致するかチェックし、一致すればサーチ
ID動作を終了する。一致しない場合には次のレコード
番号のレコードを読み取って同様の処理を行う。目的の
レコードが見つかれば、チャネルアダプタCAは上位装
置に動作終了信号を返す。これにより上位装置はリード
コマンド(READ CKD)を発行し、チャネルアダプタCA
は該コマンドを受信する。以後、チャネルアダプタCA
はカウント部C、キー部K、データ部Dを順次上位装置
CPUに転送し、最後に正常終了を送って一連のレコー
ドリード処理を終了する。
【0067】図41は半導体ディスク装置のレコード書
き込みシーケンス説明図であり、サーチ動作迄はレコー
ド読み取り手順と同一である。サーチID動作により目
的とするレコードが見つかれば、チャネルアダプタCA
は上位装置に動作終了信号を返す。これにより上位装置
はライトコマンド(WRITE CKD)を発行し、チャネルアダ
プタCAは該コマンドを受信する。以後、チャネルアダ
プタCAは、ディレクトリ復元データ(制御情報復元デ
ータ)Ai,Siを求めてカウント部に挿入し、しかる
後、レコードを記録する。レコード記録完了後、チャネ
ルアダプタCAは上位装置CPUに書き込み終了を通知
する。通知後、ディレクトリの内容を更新し、ディレク
トリが記録されていた半導体ディスク位置に書き戻す。
【0068】(c-3) ディレクトリの読み込みエラーが発
生した場合の処理 スキップサーチ処理 レコードの読み込み、書き込み時に、チャネルアダプタ
CAがディレクトリを読み込めなくなった場合には、各
レコードのカウント部に記録されているディレクトリ復
元データを用いて目的とするレコードをサーチ(スキッ
プサーチ)する。尚、ディレクトリが読み込めなくなっ
た場合としては、2ビットエラーの発生、IDエラーの
発生(ディレクトリの書き込み失敗)等があり、かかる
エラー発生時、チャネルアダプタCAはディレクトリを
取り込むことができず、通常のアクセスができなくな
る。図42はチャネルアダプタCAがディレクトリを読
み込めなくなった場合のスキップサーチ処理のフロー
図、図43はスキップサーチ処理の説明図である。ま
ず、チャネルアダプタは1→iとする(ステップ40
1)。ついで、チャネルアダプタCAはアドレスLi-1
(=L0)よりレコードRi-1(=R0)のカウント部C0
を読み込む(ステップ402)。なお、レコードR0の
トラック先頭からの記憶位置は固定でL0は既知であ
る。
【0069】カウント部の読み込み後、該カウント部に
含まれるているレコード番号がアクセス指示されたレコ
ード番号Nと等しいかチェックする(ステップ40
3)。等しければ、レコードRi-1が目的とするレコー
ドであり、該レコードを読み込み、あるいは書替えを行
う(ステップ404)。しかし、カウント部に記録され
ているレコード番号がアクセス指示されたレコード番号
Nと等しくなければ、カウント部に記録されている次の
レコードRi迄の相対アドレス(オフセットアドレス)
Aiを取得する(ステップ405)。ついで、次式 Li-1+Ai→Li により、レコードRiのトラック先頭からのオフセット
アドレスLiを演算し(ステップ406)、Li演算後i
を歩進し(i+1→i、ステップ407)、以後ステッ
プ402以降の処理を繰り返す。以上により、最終的に
ステップ403においてカウント部に記録されているレ
コード番号がアクセス指示されたレコード番号Nと等し
くなり、目的とするレコードが求まり、該レコードの読
み込み、あるいは書替えを行う。以上のようにすれば、
上位装置CPUより指示されたレコードの読み取りある
いは書き込み時に、ディレクトリを読み込めなくなって
もチャネルアダプタCAは自動的に各レコード中に記録
されているディレクトリ復元データを用いて上位装置よ
り指示された目的レコードをサーチして該レコードの読
み取りあるいは書き込みを行うことができる。
【0070】ディレクトリの再構築 ディレクトリを読み込めなくなった場合には、上記スキ
ップサーチ法により目的とするレコードをサーチするこ
とができる。この場合、スキップサーチ処理と並行して
ディレクトリ復元データを用いてディレクトリを再構築
することができる。 ・レコードディレクトリの再構成処理 図44はレコードディレクトリの再構成処理フロー図で
ある。まず、ホームアドレスHA、レコードR0のオフ
セットアドレスとしてL0,L1(固定値)をレコード
ディレクトリにセットする(ステップ421)。しかる
後、iを1にセットし、レコードRi-1のカウント部を
読み込む(ステップ422,423)。ついで、読み込
んだ情報がエンドマーク(EOF)でないかチェックし
(ステップ424)、EOFでなければ、カウント部よ
り次のレコードRi迄の相対アドレス(オフセットアド
レス)Aiを取得する(ステップ425)。
【0071】Aiが求まれば、次式 Li-1+Ai→Li により、レコードRiのトラック先頭からのオフセット
アドレスLiを演算する(ステップ426)。ついで、L
iをレコードRiの先頭からのオフセットアドレスとして
レコードディレクトリにセットし(ステップ427)、
iを歩進し(i+1→i、ステップ428)、以後ステ
ップ423以降の処理を繰り返す。以上の処理を繰り返
せば、いつかステップ424においてエンドマークがE
OFが検出される。エンドマークが検出されればレコー
ドディレクトリにおける残りを”FF”で埋める(ステ
ップ425)。以上によりレコードディレクトリを復元
することができる。
【0072】・セクタディレクトリの再構成処理 図45はセクタディレクトリの再構成処理フロー図であ
る。ホームアドレスHA、レコードR0のカウント部の
位置は固定である。従って、セクタディレクトリにおけ
る最初の幾つかのセクタ値に対応させてH0,R0をセ
ットする(ステップ451)。ついで、iを1にし、レ
コードRi-1のカウント部を読み込む(ステップ452,
453)。しかる後、カウント部より次のレコードRi
迄の相対アドレス(オフセットアドレス)Aiを取得す
る(ステップ454)。
【0073】Aiが求まれば、次式 Li-1+Ai→Li により、レコードRiのトラック先頭からのオフセット
アドレスLiを演算する(ステップ455)。ついで、レ
コードRiのカウント部を読み込み(ステップ456)、
読み込んだ情報がエンドマーク(EOF)でないかチェ
ックする(ステップ457)。EOFでなければ、レコ
ードRiのカウント部より該レコードRiの先頭セクタ値
Siを取得する(ステップ458)。ついで、セクタデ
ィレクトリにおけるセクタ値Siに対応させてレコード
Riを記入し(ステップ459)、しかる後、iを歩進
し(i+1→i、ステップ460)、ステップ454以
降の処理を繰り返す。
【0074】以上の処理を繰り返せば、いつかステップ
424においてエンドマークがEOFが検出される。エ
ンドマークが検出されればセクタディレクトリにおける
残りを”FF”で埋める(ステップ461)。以上によ
りセクタディレクトリを復元することができる。以上の
ようにすれば、上位装置CPUより指示されたレコード
の読み取りあるいは書き込み時に、ディレクトリを読み
込めなくなるエラーが発生した場合であっても、チャネ
ルアダプタCAは自動的にディレクトリ復元データを用
いてディレクトリを再構築するから、次のアクセスに際
して該ディレクトリを参照して高速のアクセスが可能と
なる。
【0075】図46は、ディレクトリにエラーが発生し
た場合の全体の概略シーケンスの説明図である。上位装
置(ホスト)CPUよりレコード読み取り命令READ Dが
発行されると、チャネルアダプタCAは該コマンドを受
け付け、ディレクトリの読み込み処理を行う。ディレク
トリの読み込みエラーが発生すると、チャネルアダプタ
CAはアクセス法を通常のディレクトリ使用のアクセス
法からスキップサーチ法に切り替える。以後、図42に
示す手順に従って目的とするレコードをスキップサーチ
し、目的レコードが求まればデータ部を上位装置に転送
する。この場合、スキップサーチ処理と並行して図44
及び図45のレコードディレクトリ、セクタディレクト
リの再構成処理を行ってディレクトリを再構築すること
もできる。
【0076】(c-4) ディレクトリにエラーが発生した場
合の別の処理 以上では、ディレクトリにエラーが発生した場合、自動
的に目的のレコードをサーチして読み/書きし、またデ
ィレクトリを再構築した場合について説明した。しか
し、かかる目的レコードのサーチやディレクトリの再構
築は上位装置CPUからの指示に従って行うようにして
も良い。図47はかかる場合のレコードリード手順説明
図である。上位装置(ホスト)CPUよりレコード読み
取り命令READ CKDが発行されると、チャネルアダプタC
Aは該コマンドを受け付け、ディレクトリの読み込み処
理を行う。この場合、ディレクトリの読み込みエラーが
発生すると、チャネルアダプタCAはエラー情報を作成
して上位装置にエラー報告を行う。
【0077】上位装置CPUはエラーを解析し、特殊ダ
ンプコマンドとレコード番号NをチャネルアダプタCA
に発行する。チャネルアダプタCAは特殊ダンプコマン
ドを受け付け、図42に示す手順に従って目的とするレ
コードをサーチし、目的レコードが求まれば、カウント
部、キー部、データ部を順次上位装置に転送する。以上
は、特殊ダンプ命令による処理にディレクトリ再構築処
理が伴わない場合である。ディレクトリ再構築処理が伴
う場合には、図44及び図45のレコードディレクト
リ、セクタディレクトリの再構築処理を行い、ディレク
トリを再構築し、対象トラックの先頭に書き込む。
【0078】(c-5) コピー時にディレクトリエラーが発
生した場合の処理 半導体ディスク装置にメモリ障害を生じると、サービス
アダプタSAの制御によりエラーが生じた半導体メモリ
モジュールMSの内容を予備の半導体メモリモジュール
HSにコピーし、しかる後、障害を生じた半導体メモリ
モジュールを新たな半導体メモリモジュールと交換する
(第1実施例、図1参照)。かかる場合、エラーが発生
したトラック以外のコピーはサービスアダプタSAが行
い、エラーが発生したトラックフィールドのコピーにつ
いてはチャネルアダプタCAに依頼して該当チャネルア
ダプタCAが行う。というのは、サービスアダプタSA
はフィールド単位の処理ができず、固定長(64バイ
ト)毎のブロックコピーをする。このため、エラーが発
生したトラックフィールドのコピーについて、同様のコ
ピー処理を行ってもエラー発生情報をディレクトリや各
カウント部付加情報に書き込めず、ユーザデータのアク
セスは保証できないものになってしまうからである。そ
こで、サービスアダプタSAはメモリ障害が発生したト
ラックフィールドのコピー処理についてはチャネルアダ
プタCAに依頼し、依頼を受けたチャネルアダプタCA
は、ディレクトリから順にエンドマークEOFまでフィ
ールド単位でコピー処理を行う。
【0079】チャネルアダプタCAはコピーの途中でメ
モリ障害を起こしているフィールド(カウント部、キー
部、データ部)を発見すると、そのフィールド(カウン
ト部の場合にはレコード全体)のみを無効化し、カウン
ト部における必要な制御情報の書替えを行う。しかし、
ディレクトリ部がメモリ障害を起こしている場合にディ
レクトリを無効化してしまうと、当該トラックフィール
ド上の全てのレコードが無効化してしまい、更にはチャ
ネルアダプタCAもディレクトリを読み込めないためト
ラックのフォーマットを判断できない。
【0080】これを回避するために、チャネルアダプタ
CAは、固定位置のHAフィールド及びレコードR0を
コピーし、レコードR1以降のフィールドに関しては、
スキップサーチ方法により次のレコードフィールドのア
ドレスを取得しながらエンドマークまでコピーを行う。
すなわち、現レコードのカウント部を読み込めば、ディ
レクトリの再構築に必要な次のレコード迄のオフセット
アドレスや現レコードのセクタ値、現レコードのキー
長、データ長を取得でき、現レコードフィールドのコピ
ーを行って次のレコードの処理に移れる。これをエンド
マーク検出まで続けるとディレクトリを除く全てのフィ
ールドのコピーができる。更に、上記コピー処理はディ
レクトリ再構築のために必要な全てのレコード部のディ
レクトリ復元データの読み込み処理を含んでいるため、
必然的にディレクトリを再構築することができる。そこ
で、各フィールドのコピー処理をすると同時にディレク
トリの再構築処理を行い、最後にチャネルアダプタCA
内部で再構築したディレクトリをコピー先のディレクト
リ領域に書き込むことでメモリ交換処理時のユーザデー
タ消失を防止することができる。
【0081】図48及び図49は半導体メモリにエラー
が生じた時のコピー処理のフロー図である。尚、半導体
ディスク装置は図1に示す構成を有しているものとす
る。サービスアダプタSAはエラーが発生した半導体メ
モリモジュールMS及びトラックを認識すると(ステッ
プ501)、該半導体メモリモジュールMSのコピーを
開始する(ステップ502)。コピー対象トラックがエ
ラー発生トラックであるかチェックし(ステップ50
3)、エラー発生トラックでなければ該トラックのコピ
ーを実行し(ステップ504)、コピー完了後半導体メ
モリモジュールMSのコピーが完了したチェックし(ス
テップ505)、完了していれば次のトラックについて
ステップ503以降の処理を行う。
【0082】一方、ステップ503において、コピー対
象トラックがエラー発生トラックの場合には、該エラー
発生トラックのコピーをチャネルアダプタCAに依頼す
る(ステップ506)。チャネルアダプタCAはフィー
ルド単位でのコピーを開始し、フィールドの読み込みを
行う(ステップ507)。該フィールドでエラーを検出
すれば(ステップ508)、ディレクトリのエラーかチ
ェックし(ステップ509)、ディレクトリのエラーで
ない場合には当該フィールドを無効化し(ステップ51
0)、ステップ507に飛ぶ。しかし、ディレクトリの
エラーであればフラグFを”1”にし(”1”→F、ス
テップ511)、ステップ507に飛ぶ。ステップ50
8において、フィールドにエラーが存在しない場合に
は、該フィールドのコピーを実行し(ステップ51
2)、ついで、F=”1”かチェックし(ステップ51
3)、F=”1”の場合にはディレクトリの再構築処理
を行う(ステップ514)。
【0083】しかる後、エンドマークEOFが検出され
たチェックし(ステップ515)、検出してなければス
テップ507に飛び以降のフィールドのコピーを実行す
る。エンドマークEOFが検出された場合には、F=”
1”かチェックし(ステップ516)、F=”0”の場
合にはサービスアダプタSAにコピー終了を通知する
(ステップ517)。これにより、サービスアダプタは
次のトラックに対してステップ503以降のコピー処理
を繰り返す。ステップ516において、F=”1”の場
合には、再構築したディレクトリをコピー先のディレク
トリ領域に書き込み(ステップ518)、ついでFを”
0”にし(”0”→F、ステップ519)、サービスア
ダプタSAにコピー終了を通知する(ステップ51
7)。これにより、サービスアダプタは次のトラックに
対してステップ503以降のコピー処理を繰り返す。
【0084】以上のように、第3実施例によれば、ディ
レクトリを読み込めなくなっても、該ディレクトリを用
いずに各レコードに含まれる制御情報復元データを用い
て上位装置により指示された目的レコードへのアクセス
が可能となる。又、制御情報復元データを用いてディレ
クトリの再構築ができるため、以後、再構築したディレ
クトリを用いてアクセスができる。このため、アクセス
速度が低下することはない。又、メモリエラーによる半
導体メモリモジュール交換時のコピー処理において、デ
ィレクトリを読み込めなくなるエラーが検出された場合
にも、各レコードに含まれる制御情報復元データを用い
て順次次のレコード位置が判明するためレコードのコピ
ーができ、しかも、ディレクトリを再構築してコピー先
のディレクトリ領域に書き込むことができる。
【0085】(d) 第4実施例 (d-1) 全体の構成 図50はデータを圧縮して半導体ディスクに記憶する半
導体ディスク装置の実施例の構成図であり、二重化構成
になっており、添字1を有するモジュールは第1の半導
体ディスク装置G0側のモジュールであり、添字2を有
するモジュールは第2半導体ディスク装置G1側のモジ
ュール、添字の無いモジュールは共通のモジュールであ
る。
【0086】CA1,CA2は上位装置のCPU、チャネ
ルとのインターフェース制御を行うチャネルアダプタで
あり、上位装置(チャネル)に接続されるようになって
いる。RM1,RM2はリソースマネージャであり排他制
御等の処理動作を制御すると共にサブシステム全体の資
源管理を行う。TS1,TS2は排他制御テーブル等のテ
ーブル類を記憶するテーブルストーリッジ(テーブル記
憶部)、SA1,SA2はサービスアダプタ、MDKは半
導体ディスクの内容を一時的にバックアップする磁気デ
ィスク装置、DA1,DA2は磁気ディスク装置とのイン
ターフェース制御を行うデバイスアダプタ、BAN
1,BANK2は半導体ディスクであり、複数の半導体
メモリモジュール及び予備の半導体メモリモジュールが
搭載されるようになっている。ESP1,ESP2は半導
体ディスクへのアクセス制御を行うポート、MT1,M
2は半導体メモリを多数の所定サイズのブロックに分
割した時、各ブロックの使用/未使用状態を記憶する半
導体メモリテーブル、MCA1,MCA2は半導体メモリ
におけるブロック毎の使用/未使用状態を管理し、チャ
ネルアダプタCA1,CA2からのブロック要求により未
使用ブロックを割り当て、該ブロックを使用中にすると
共に、チャネルアダプタからのブロック解放要求により
所定の使用中ブロックを未使用中に変更する。
【0087】BUS1,BUS2はバスであり、制御用バ
ス、データ転送用バス、サービスバスを有している。C
BUSは一方のテーブル記憶部TS1(TS2)の内容が
変化した時、直ちに他方のテーブル記憶部TS2(T
1)にコピーするコピーバス、CBUS′は一方の半
導体メモリテーブルMT1(MT2)の内容が変化した
時、直ちに他方の半導体メモリテーブルMT2(MT1
にコピーするコピーバスである。第1、第2半導体ディ
スク装置G0,G1は中央点線を中心に対称に構成され
ており、上位CPUは対称に第1、第2半導体ディスク
装置のチャネルアダプタCA1,CA2に接続されてい
る。
【0088】(d-2) 半導体メモリの構成 半導体メモリBANKは図51に示すように、トラック
エミュレーションエリア51と、レコードのうちデータ
部を圧縮して記憶する圧縮データ格納エリア52に分け
られている。圧縮データ格納エリア52は所定サイズの
多数のブロック(論理ブロック)に分割され、各レコー
ドのデータ部は圧縮された後、必要数のブロックに連続
的にあるいは分散して格納される。
【0089】トラックエミュレーションエリア51の各
トラックはレコードのデータ部が記憶されない点を除け
ば、図36に示すトラックフォーマットを備えている。
各トラックフィールドには図52に示すように、ディレ
クトリ、ホームアドレスHA、レコード0のカウント部
及びデータ部、各レコードのカウント部、キー部が記憶
される。各レコードRi(i=1,2・・・)のカウント部Cには
フィールドを制御する制御情報やレコード番号CCHH
R、キー長KLデータ長DL等が書かれ、更に、データ
部が記憶される圧縮データ格納エリア52のブロック番
号(ブロックアドレス)が書かれるようになっている。
レコードを書き込は、図53に示すように書き込むべき
レコードのデータ部DTを圧縮して圧縮データDT′と
し、ついで、該圧縮データDT′のサイズに応じた数の
ブロック(図では3つ)確保し、該確保したブロックB
1〜B3に圧縮データDT′の第1〜第3部分〜を
格納し、これらブロックB1〜B3のブロックアドレス
をカウント部に挿入してトラックエミュレーションエリ
ア51に格納する。
【0090】(d-3) チャネルアダプタの構成 図54は圧縮/復号処理を行うチャネルアダプタの構成
図である。チャネルアダプタ内部において、61は非圧
縮データを記憶する大容量(例えば1トラック分)の第
1データバッファ、62は圧縮データを記憶する大容量
(例えば1トラック分)の第2のデータバッファ、63
はデータの圧縮・復号を行うデータ圧縮機構部、64は
圧縮・復号動作を補助する辞書メモリ、64はチャネル
インターフェースプロトコル制御部、65は第1、第2
のデータバッファからのデータを選択して出力すると共
に、逆にデータを第1、第2のデータバッファに選択的
に出力するセレクタ、66は半導体ディスク装置内部の
他のユニットと接続された内部バスを制御する内部バス
インターフェース制御部(BIL)、67は非圧縮デー
タのバイト数を計数する第1のカウンタ、68は圧縮デ
ータのバイト数を計数する第2のカウンタ、69はこれ
らハードウェア資源をマイクロプログラムにより制御す
るMPU、70はプログラム、制御テーブルその他のテ
ーブル類を格納するコントロールストレージ、71はバ
スである。
【0091】(d-4) レコード読み取り処理 図55はレコード読み取り処理のシーケンス説明図であ
る。上位装置CPUよりシークコマンドSKが発生する
と、チャネルアダプタCA(MPU69)は直ちに動作
終了信号を上位装置に返す。上位装置CPUは動作終了
信号を受信すれば、つぎにセットセクタコマンドSSを
発行する。以後、同様にして上位装置はサーチIDコマ
ンドSID及びリードコマンド(READ CKD)を発行し、チ
ャネルアダプタCAはこれらコマンドを受信する。チャ
ネルアダプタCAのMPU69はリードコマンドを受信
すると、制御テーブルを用いてシ−クコマンドで指示さ
れている論理アドレス(トラックアドレスCCHH)を
半導体ディスクの物理アドレスに変換する。この物理ア
ドレスはトラックエミュレーションエリア51における
対応トラックの先頭アドレス、換言すればディレクトリ
の先頭アドレスを示しているから、半導体ディスクより
ディレクトリを読み込む。
【0092】ついで、セットセクタコマンドで指示され
ているセクタ値に応じたレコード番号をセクタディレク
トリより求める(セットセクタ動作)。しかる後、該レ
コード番号のアドレスをレコードディレクトリより求
め、該アドレスよりレコードのカウント部を読み取り、
該カウント部に含まれるレコードのCCHHRとサーチ
IDコマンドで指示されている目的レコードのCCHH
Rが一致するかチェックする。一致すればサーチID動
作を終了する。一致しない場合には次のレコード番号の
レコードを読み取って同様の処理を行う。目的のレコー
ドが見つかれば、内部バスインタフェース制御部(BI
L)66を介して該レコードのカウント部C、キー部K
を読み出す。セレクタ65は該カウント部C、キー部K
を第1のデータバッファ61にセットし、チャネルイン
タフェースプロトコル制御部64は該カウント部、キー
部を上位装置に転送する。ついで、チャネルアダプタC
AのMPUはカウント部Cに書き込まれているブロック
アドレス(1つに限らない)をBILにセットする。こ
れにより、以後BILはブロックアドレスが指示するブ
ロックよりデータを順次読み取りセレクタ65を介して
第2のデータバッファ62に書き込む。データ圧縮機構
63は圧縮データを復元し、第1データバッファ61に
セットし、チャネルインタフェースプロトコル制御部6
4は該データを上位装置に転送する。
【0093】(d-5) レコード書替え処理 図56はレコード書替え処理のフロー図である。ライト
コマンド(WRITE D)を受付けるまではリードコマンドの
処理と同様である。チャネルインターフェースプロトコ
ル制御部64は上位装置からライトコマンド(WRITE D)
を受信するとレコードを一時的に大容量のデータバッフ
ァ61に格納する(ステップ601)。ついで、チャネ
ルアダプタCAのMPU69は制御テーブルを用いてシ
−クコマンドで指示されている論理アドレス(トラック
アドレスCCHH)を半導体ディスクの物理アドレスに
変換する。この物理アドレスは対応トラックのディレク
トリ位置を示しているから、該ディレクトリを読み込む
(ステップ602)。
【0094】しかる後、リードコマンドの場合と同様に
目的レコードのアドレスを求め、該アドレスより目的レ
コードのカウント部を読み取る(ステップ603)。そ
して、カウント部に含まれるブロックアドレス及びブロ
ック数Boを保存する(ステップ604)。尚、このブロ
ックアドレス及びブロック数は、目的レコードのデータ
部が記憶されているブロックのアドレス及びその数を示
す。ブロックアドレス及びブロック数Boの保存が完了
すれば、あるいは以上と並行してデータ圧縮機構63は
レコードのうちデータ部を圧縮して第2のデータバッフ
ァ62に格納する(ステップ605)。圧縮データのバ
イト数は第2のカウンタ68が監視しているから、該バ
イト数を1ブロックの容量で除算することにより必要な
ブロック数Bnを求める(ステップ606)。ブロック数
Bnが求まれば、今までのブロック数Boとの大小を比較
し(ステップ607)、Bn=Boであれば、BILに今
までのブロックアドレスをセットし(ステップ60
8)、該ブロックアドレスが指示するブロックに圧縮デ
ータを書き込む(ステップ609)。
【0095】一方、Bn<Boの場合には、MPU69は
不要になった(Bo−Bn)個のブロックアドレスを半導
体メモリ管理アダプタMCTに指示する。これにより、
半導体メモリ管理アダプタMCTは指示されたブロック
アドレスを未使用にするようにメモリテーブルMTの内
容を変更する(ステップ610)。又、MPU69は目
的レコードのカウント部より、解放指示したブロックの
ブロックアドレスを削除する(ステップ611)。以
後、チャネルアダプタのMPU69はBIL66に必要
な数のブロックアドレスをセットし(ステップ60
8)、該ブロックアドレスが指示するブロックに圧縮デ
ータを書き込む(ステップ609)。
【0096】又、Bn>Boの場合には、MPU69は
(Bn−Bo)個の不足ブロックの割り当てを半導体メモ
リ管理アダプタMCTに要求する(ステップ612)。
半導体メモリ管理アダプタMCTは該ブロック要求を受
信すると、メモリテーブルMTを参照して要求された数
の未使用ブロックを求めて使用中に変更すると共に、該
求めた未使用ブロックのブロックアドレスをチャネルア
ダプタCAに通知する。チャネルアダプタCAのMPU
69は半導体メモリ管理アダプタMCTより必要な数の
ブロックアドレスを受信すれば(ステップ613)、目
的レコードのカウント部に新たに割り当てられたブロッ
クのブロックアドレスを追加する(ステップ614)。
以後、チャネルアダプタのMPU69はBIL66に新
レコードの書き込みに必要な数のブロックアドレスをセ
ットし(ステップ608)、該ブロックアドレスが指示
するブロックに順次圧縮データを書き込む(ステップ6
09)。
【0097】以上、第4の実施例によれば、ユーザデー
タを圧縮して記憶するからメモリの有効利用が図れ、し
かも、制御情報(ディレクトリ、カウント部等)は圧縮
しないため、復元処理が不要となり上位装置のデータア
クセス時間の短縮を図ることができる。又、第4実施例
によれば、データを圧縮して半導体メモリに書き込む場
合、効果的にメモリ領域の解放、割当てを行ってメモリ
の有効利用を図ることができる。以上、本発明を実施例
により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発
明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれ
らを排除するものではない。
【0098】
【発明の効果】
・第1発明(第1実施例)の効果 以上第1の発明によれば、予備の半導体メモリモジュー
ルを追加するだけで、メモリエラーが生じた半導体メモ
リモジュールの記憶内容を無停止で退避することがで
き、しかも、大がかりな保守装置を必要としない。ま
た、第1発明によれば、半導体メモリモジュールをアク
セス制御単位に細分化し、該アクセス制御単位でコピー
を行う。このため、該制御単位で排他制御を行うことが
でき、コピー中であっても上位装置はコピー対象でない
他のアクセス制御単位部分にアクセスすることができ、
上位装置のアクセスに悪影響を与えることがない。更
に、第1発明によれば制御単位のコピーが完了する毎に
サービスアダプタSAは、チャネルアダプタCA等に設
けられている制御テーブルCTLにおける物理アドレス
をコピー先の物理アドレスに変更する、このため、アク
セス制御単位のコピー完了後、該アクセス制御単位につ
いては直ちにコピー先(予備の半導体メモリモジュー
ル)にアクセスすることができる。
【0099】また、第1発明によれば、アクセス制御単
位毎にコピーが正常に完了したか否かを管理するコピー
管理テーブルを設け、チャネルアダプタCA等のモジュ
ールはデータリード時に該コピー管理テーブルを参照
し、アクセス対象である領域(トラック)が正常の場合
にはアクセスし、異常の場合にはアクセスせずエラーと
する。この結果、コピー時にコピーエラーが発生しても
誤ったデータを読み取って処理することがなく、誤動作
を防止できる。更に第1発明によれば、チャネルアダプ
タ等のモジュールはコピー中の半導体メモリモジュール
にデータを書き込む際、フォーキング処理に従ってオリ
ジナルな物理アドレスとコピー先の物理アドレスが示す
2つの記憶エリアにデータを書き込む。この結果、制御
単位のコピー完了毎に制御テーブルを変更する必要がな
く、コピーを高速に行うことができる。又、第1発明に
よれば、コピーを停止して上位装置CPUの書き込みコ
マンドを実行するようにしたから上位装置のアクセス速
度は低下しない。又、この場合、アクセス単位がコピー
単位より大きいければ、アクセス単位部分のコピーが完
了したものとみなするからコピー速度を向上することが
できる。
【0100】・第2の発明の効果、 第2の発明によれば、半導体ディスクの構成を変更して
も、構成変更前にバックアップディスク装置に退避した
データを構成変更後の半導体ディスク装置に正しく復元
でき、変更前のユーザデータが無効化されることがなく
使用することができる。従って、半導体ディスクの構成
を適宜に自由に変更することができる。 ・第3の発明 第3の発明によれば、各レコードのカウント部にディレ
クトリ復元データ(制御情報復元データ)を含ませたか
ら、エラーによりディレクトリを読み込めなくなって
も、各レコードに含まれる制御情報復元データを用い
て、上位装置から指示された目的レコードへのアクセス
が可能となる。又、制御情報復元データを用いてディレ
クトリの再構築ができため、以後、再構築したディレク
トリを用いてアクセスができる。このため、上位装置の
アクセス速度は低下することがない。又、第3発明によ
れば、エラーによる半導体メモリモジュール交換時のコ
ピー処理において、ディレクトリでエラーが検出された
場合にも、各レコードに含まれる制御情報復元データを
用いて順次、次のレコード位置が判明するためレコード
のコピーができ、しかも、ディレクトリを再構築してコ
ピー先のディレクトリ領域に書き込むことができる。
【0101】・第4の発明の効果 第4の発明によれば、ユーザデータを圧縮して記憶する
からメモリの有効利用が図れ、しかも、制御情報(ディ
レクトリ、カウント部等)は圧縮しないため、復元処理
が不要となり上位装置のデータアクセス時間の短縮を図
ることができる。又、データを圧縮して半導体メモリに
書き込む場合、効果的にメモリ領域の解放、割当て制御
を行うからメモリの有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ディスク装置の構成図(第1実
施例)である。
【図2】制御テーブルの説明図である。
【図3】コピー管理テーブルの説明図である。
【図4】半導体ディスクの構成図である。
【図5】制御テーブルの内容(初期状態)説明図であ
る。
【図6】コピー処理説明図である。
【図7】制御テーブルの内容(中間)説明図である。
【図8】制御テーブルの内容(コピー完了)説明図であ
る。
【図9】コピー処理のフロー図(その1)である。
【図10】コピー処理のフロー図(その2)である。
【図11】コピー管理テーブルの説明図である。
【図12】半導体メモリモジュールの交換後の処理フロ
ー図である。
【図13】半導体メモリモジュールの交換後の別の処理
フロー図である。
【図14】コピー管理テーブルを用いたアクセス処理フ
ロー図である。
【図15】制御テーブルの別の構成図である。
【図16】制御テーブルの内容(初期時)説明図であ
る。
【図17】制御テーブルの内容(変更指示後)説明図で
ある。
【図18】フォーキング処理説明図である。
【図19】コピー処理説明図である。
【図20】制御テーブルの内容(物理アドレス交換指示
後)説明図である。
【図21】制御テーブルの内容(コピー終了時)説明図
である。
【図22】コピー処理のフロー図(その1)である。
【図23】コピー処理のフロー図(その2)である。
【図24】コピー中の制御単位エリアにライト命令が発
生した場合の処理フロー図である。
【図25】半導体ディスク装置の実際の構成図である。
【図26】各モジュールの構成図である。
【図27】本発明の半導体ディスク装置の別の構成図
(第2実施例)である。
【図28】論理ドライブの構成である。
【図29】論理ドライブ構成の変更説明図である。
【図30】論理ドライブ変更時の従来の問題点説明図で
ある。
【図31】論理ドライブ構成変更の別の説明図である。
【図32】本発明の復元処理の概略説明図である。
【図33】アドレス変換テーブル説明図である。
【図34】ユーザデータ復元説明図である。
【図35】本発明の復元処理のフロー図である。
【図36】半導体ディスクにおけるトラックフォーマッ
ト説明図である。
【図37】ディレクトリの構成図である。
【図38】カウント部の構成図である。
【図39】トラックフィールドの構成説明図である。
【図40】レコードの読み取りシーケンス説明図であ
る。
【図41】レコード書き込みシーケンス説明図である。
【図42】カウント部付加情報を用いたスキップサーチ
処理のフロー図である。
【図43】カウント部付加情報を用いたスキップサーチ
処理の説明図である。
【図44】レコードディレクトリの再構成処理のフロー
図である。
【図45】セクタディレクトリの再構成処理のフロー図
である。
【図46】ディレクトリにエラーが発生した場合の全体
のシーケンス説明図である。
【図47】トラック特殊アクセス法を用いたホストアク
セスの説明図である。
【図48】半導体メモリにエラーが発生した時のコピー
処理フロー図(その1)である。
【図49】半導体メモリにエラーが発生した時のコピー
処理フロー図(その2)である。
【図50】半導体ディスク装置の構成図(第4実施例)
である。
【図51】メモリマップ説明図である。
【図52】トラックエミュレーションエリアの説明図で
ある。
【図53】ユーザデータの論理ブロックへの格納説明図
である。
【図54】チャネルアダプタの構成図である。
【図55】レコードの読み取りシーケンス説明図であ
る。
【図56】レコードの書替え処理のフロー図である。
【図57】従来の半導体ディスク装置の構成図である。
【符号の説明】
11a-1,11a-2・・上位装置 12・・半導体ディスク装置 13・・半導体ディスク制御装置 13a-1,13a-2・・チャネルアダプタ 13b・・リソースマネージャ 13c・・サービスアダプタ 14・・半導体ディスク 14a〜14n・・複数の半導体メモリモジュール 16・・予備の半導体メモリモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 英俊 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体メモリモジュールと、 予備の半導体メモリモジュールと、 半導体メモリモジュールへのデータの書き込み及び読み
    出しを制御するチャネルアダプタと、 半導体メモリモジュールへのアクセスに関して排他制御
    を実行する排他制御部と、 各半導体メモリモジュールのメモリエラーを監視し、メ
    モリエラーが発生した半導体メモリモジュールの記憶内
    容を予備の半導体メモリモジュールにコピーする制御を
    行うサービスアダプタを備え、 各半導体メモリモジュールをそれぞれ複数のアクセス制
    御単位に分け、サービスアダプタは該アクセス制御単位
    でメモリエラーが生じた半導体メモリモジュールの記憶
    内容を予備の半導体メモリモジュールにコピーすること
    を特徴とする半導体ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記排他制御部はアクセス制御単位で排
    他制御を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体デ
    ィスク制御装置。
  3. 【請求項3】 アクセス制御単位毎にコピーが正常に完
    了したか否かを示すコピー管理テーブルを備え、 チャネルアダプタはデータリード時に該コピー管理テー
    ブルを参照し、アクセス対象である領域が正常の場合に
    はアクセスし、異常の場合にはアクセスせずエラーと
    し、又、データライト時、アクセス対象の領域にデータ
    を書き込むと共に、該領域に応じたコピー管理データを
    正常とすることを特徴とする請求項1又請求項2記載の
    半導体ディスク制御装置。
  4. 【請求項4】 少なくともチャネルアダプタは、各半導
    体メモリモジュールのアクセス制御単位毎に論理アドレ
    スと物理アドレスの対応を保持する制御テーブルを備
    え、 サービスアダプタはアクセス制御単位のコピー完了後
    に、制御テーブルにおける該アクセス制御単位の物理ア
    ドレスをコピー先の物理アドレスに変更するように制御
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導
    体ディスク装置。
  5. 【請求項5】 少なくともチャネルアダプタは、各半導
    体メモリモジュールのアクセス制御単位毎に論理アドレ
    スと物理アドレスの対応を保持する制御テーブルを備
    え、 メモリエラーが発生して半導体メモリモジュールの記憶
    内容を予備の半導体メモリモジュールにコピーするに先
    だって、サービスアダプタは、エラーが生じた半導体メ
    モリモジュールの各論理アドレスにオリジナルな物理ア
    ドレスとコピー先の物理アドレスとが対応するように制
    御テーブルを変更すると共に、チャネルアダプタに該半
    導体メモリモジュールへのデータ書き込みをオリジナル
    な物理アドレスとコピー先の物理アドレスが示す2つの
    記憶エリアに書き込むように指示し、エラーが生じた半
    導体メモリモジュールの予備の半導体メモリモジュール
    へのコピー終了後に、エラーが生じた半導体メモリモジ
    ュールの各論理アドレスに前記コピー先の物理アドレス
    のみが対応するように制御テーブルを変更することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 チャネルアダプタは上位装置よりライト
    命令を受信した時、排他制御部にアクセス許可を要求
    し、 排他制御部はライト命令の対象である領域がコピー中の
    場合には、サービスアダプタにライト命令の発生を通知
    し、 サービスアダプタは該通知によりコピーを停止し、 チャネルアダプタは該領域にデータを書き込むことを特
    徴とする請求項5記載の半導体ディスク装置。
  7. 【請求項7】 サービスアダプタは、ライト命令のアク
    セス単位がコピーのアクセス単位よりも大きい場合に
    は、当該ライト命令に書き込まれたアクセス単位領域の
    コピーを行わず、小さい場合にはコピーのアクセス単位
    で再度コピーすることを特徴とする請求項6記載の半導
    体ディスク装置。
  8. 【請求項8】 サービスアダプタは、ライト命令のアク
    セス単位がコピーのアクセス単位よりも大きい場合に
    は、当該ライト命令に書き込まれたアクセス単位領域の
    コピーを行わず、小さい場合にはライト命令で書き込ま
    れた領域以外の部分をコピーすることを特徴とする請求
    項6記載の半導体ディスク装置。
  9. 【請求項9】 複数の論理ドライブが割り付けられた半
    導体ディスクと、 半導体ディスクへのデータの書き込み及び読み出しを制
    御するチャネルアダプタと、 半導体ディスクをバックアップすると共に、複数の論理
    ドライブが割り付けられたディスク装置と、 半導体ディスクに記憶されている各論理ドライブのデー
    タをディスク装置の対応する論理ドライブに退避させる
    と共に、ディスク装置の各論理ドライブに退避されてい
    るデータを半導体ディスクの対応する論理ドライブに復
    元するディスクアダプタとを備えた半導体ディスク装置
    において、 半導体ディスクにおける各論理ドライブの先頭アドレス
    及び容量を保持する第1の構成情報テーブルと、 ディスク装置における各論理ドライブの先頭アドレスと
    容量を保持する第2の構成情報テーブルと、 半導体ディスクの構成変更及びディスク装置に退避され
    ているデータの半導体ディスクへの復元を指示する指示
    手段と、 構成変更指示に基づいて前記第1の構成情報テーブルが
    変更された場合、該第1の構成情報テーブルと変更前の
    第2の構成情報テーブルを用いて、論理ドライブ毎にデ
    ィスクアドレスを半導体ディスクのアドレスに変換する
    ためのアドレス変換テーブルを作成する手段を備え、 ディスクアダプタは復元に際して該アドレス変換テーブ
    ルを用いてディスク装置の各論理ドライブに退避されて
    いるデータを半導体ディスクの対応する論理ドライブに
    復元する半導体ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記アドレス変換テーブルを作成する
    手段はディスクアダプタであり、ディスクアダプタは復
    元が指示された時にアドレス変換テーブルを作成する請
    求項9記載の半導体ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の構成情報テーブルは半導体
    ディスクに記憶し、前記第2の構成情報テーブルはディ
    スク装置に記憶する請求項10記載の半導体ディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 ディスクアダプタは、復元完了後に前
    記第2の構成情報変換テーブルを第1の構成情報変換テ
    ーブルに整合させる請求項11記載の半導体ディスク装
    置。
  13. 【請求項13】 半導体メモリと、半導体メモリへのレ
    コードの書き込み及び読み出しを制御する制御部を備
    え、磁気ディスク装置のトラックに相当するメモリ領域
    毎に、該メモリ領域に記録されているレコードの制御情
    報を記録するディレクトリを設け、該ディレクトリの内
    容に基づいて該メモリ領域にレコードを記録し、あるい
    はレコードを再生する半導体ディスク装置において、 制御部はレコードに前記ディレクトリに記録される制御
    情報の一部を復元するために必要な制御情報復元データ
    を含ませてメモリ領域に記録することを特徴とする半導
    体ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記制御情報は各レコードのトラック
    先頭からのオフセットアドレス、各レコードの所属する
    セクタのセクタ値を含む請求項13記載の半導体ディス
    ク装置。
  15. 【請求項15】 前記制御情報の一部を復元するために
    必要なデータは、現レコードの先頭から次のレコードの
    先頭までのオフセットアドレス及び現レコードが所属す
    るセクタのセクタ値である請求項14記載の半導体ディ
    スク装置。
  16. 【請求項16】 上位装置より指示されたレコードの読
    み取りあるいは書き込み時にディレクトリにエラーが発
    生した場合、制御部は上位装置の指示により各レコード
    中に記録されている制御情報復元データを用いて上位装
    置より指示された前記レコードのサーチを行うことを特
    徴とする請求項13記載の半導体ディスク装置。
  17. 【請求項17】 上位装置より指示されたレコードの読
    み取りあるいは書き込み時にディレクトリにエラーが発
    生した場合、制御部は上位装置の指示により各レコード
    中に記録されている制御情報復元データを用いて上位装
    置より指示された前記レコードのサーチを行うと共に、
    各レコードの制御情報復元データを用いてディレクトリ
    を再構築することを特徴とする請求項13記載の半導体
    ディスク装置。
  18. 【請求項18】 上位装置より指示されたレコードの読
    み取りあるいは書き込み時にディレクトリにエラーが発
    生した場合、制御部は自動的に該ディレクトリに応じた
    各レコードに記録されている制御情報復元データを用い
    て上位装置より指示された前記レコードのサーチを行う
    ことを特徴とする請求項13記載の半導体ディスク装
    置。
  19. 【請求項19】 上位装置より指示されたレコードの読
    み取りあるいは書き込み時にディレクトリにエラーが発
    生した場合、制御部は自動的に該ディレクトリに応じた
    各レコードに記録されている制御情報復元データに基づ
    いて上位装置より指示された前記レコードのサーチを行
    うと共に、各レコードの制御情報復元データを用いてデ
    ィレクトリを再構築することを特徴とする請求項13記
    載の半導体ディスク装置。
  20. 【請求項20】 少なくとも1トラック分のレコード及
    び該トラックのディレクトリを記憶するための予備の半
    導体メモリを備え、 コピー時、半導体メモリの所定のトラックのディレクト
    リにエラーが発生した場合、制御部は該トラックのレコ
    ードを予備の半導体メモリにコピーしながら該レコード
    中の制御情報復元データを用いてディレクトリを再構築
    し、再構築したディレクトリを予備の半導体メモリのデ
    ィレクトリ領域に書き込むことを特徴とする請求項13
    記載の半導体ディスク装置。
  21. 【請求項21】 半導体ディスクと、上位装置からの指
    示に従って半導体ディスクへのレコードの書き込み及び
    読み出しを制御する制御部を備えた半導体ディスク装置
    において、 半導体ディスクは、レコードに含まれる制御情報を記憶
    する制御情報記憶領域と、多数のブロックに分割される
    と共に、各ブロックはレコードに含まれるデータを記憶
    するデータ記憶領域を備え、 制御部はレコードに含まれるデータを圧縮、復元する圧
    縮・復元機構を備え、 上位装置からの書き込みコマンドを受信した時、制御部
    はデータを圧縮してデータ記憶領域の所定ブロックに格
    納し、かつ、制御情報に該データが格納されるブロック
    のブロックアドレスを含ませて制御情報記憶領域に格納
    することを特徴とする半導体ディスク装置。
  22. 【請求項22】 各ブロックの使用/未使用を管理する
    半導体メモリ管理部を備え、 レコード書替え時、制御部は書替え前のレコードの制御
    情報を前記制御情報記憶領域より読み取って該レコード
    のデータが格納されているブロックの数Boを求め、書
    替えデータを圧縮して得られる圧縮データの格納に必要
    なブロック数Bnを求め、Bn=Boの場合には圧縮デー
    タを前のデータが格納されていたブロックに書き込む請
    求項22記載の半導体ディスク装置。
  23. 【請求項23】 Bn>Boの場合には、制御部は不足分
    のブロックを前記半導体メモリ管理部に要求し、圧縮デ
    ータを前のデータが格納されていたブロックと半導体メ
    モリ管理部から指示されたブロックに書き込み、かつ、
    制御情報に該指示されたブロックのブロックアドレスを
    追加することを特徴とする請求項22記載の半導体ディ
    スク装置。
  24. 【請求項24】 Bn<Boの場合には、制御部は余分の
    ブロックを前記半導体メモリ管理部に通知し、圧縮デー
    タを前のデータが格納されていたブロックのうち半導体
    メモリ管理部に通知したブロック以外のブロックに書き
    込み、かつ、制御情報より半導体メモリ管理部に通知し
    たブロックのブロックアドレスを削除することを特徴と
    する請求項22記載の半導体ディスク装置。
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