JPH07311292A - 容器内検査装置およびその検査方法 - Google Patents

容器内検査装置およびその検査方法

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JPH07311292A
JPH07311292A JP6106962A JP10696294A JPH07311292A JP H07311292 A JPH07311292 A JP H07311292A JP 6106962 A JP6106962 A JP 6106962A JP 10696294 A JP10696294 A JP 10696294A JP H07311292 A JPH07311292 A JP H07311292A
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JP
Japan
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underwater vehicle
container
storage container
inspection
cable
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JP6106962A
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English (en)
Inventor
Yutaka Togasawa
裕 戸賀沢
Motohiko Kimura
元比古 木村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Telescopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】目的検査部位に接近するまでの水中ビークルの
走行距離を短縮し、ケーブルが引っ掛かったり、絡まっ
たりすることなく、あるいは障害物への衝突を防止し、
狭隘部への接近時間を短縮可能とする。 【構成】水中ビークル1を遠隔操作によって水中で遊泳
させながら容器内の目視検査を行う装置において、水中
ビークル1を収納し且つ水中ビークル1が出入りする開
口部11を底部に形成した収納容器4と、この収納容器
4を上記容器内の目的検査部位の近傍に移動設置する移
動手段7と、水中ビークル1を収納容器4内に保持する
保持手段13とを備え、この保持手段13を検査時に解
除し、収納容器4の開口部11から水中ビークル1を発
進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば原子力発電所等
における圧力容器やプールの内部構造物あるいは機器な
どの目視検査、または原子力施設以外の各種容器内の水
中検査に適用される容器内検査装置およびその検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力施設のように、遠隔操作に
よって水中の目視観察を行う場合には、固定式カメラあ
るいは軌道に沿う移動体に設けたカメラ等を用いるのが
一般的であった。
【0003】但し、これらの装置では一定の箇所しか視
取できず、検査範囲に制約を受ける欠点があるため、近
年ではカメラを搭載して、水中を自由に移動できる検査
装置が開発されつつある。この検査装置は、例えば目視
観察用のカメラおよび照明装置を搭載した耐圧性のケー
シングに、推進機構および姿勢制御手段を設けて水中ビ
ークルを構成し、この水中ビークルを遠隔操作によって
オペレーティングフロアから検査部位までケーブルを引
き回しつつ、水中で遊泳させて目視検査を行うようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、原子炉内部
等では狭隘な部位が多いため、上記水中ビークルにより
原子炉内部等の検査を行う場合、水中ビークルが検査部
位まで移動する間に、そのケーブルが炉内構造物に引っ
掛かったり、絡まったりし、あるいは障害物に衝突した
りして、狭隘部への接近に時間がかかるとともに、操縦
に熟練を要するという問題点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、目的検査部位に接近するまでの水中ビークルの
走行距離を短縮し、ケーブルが引っ掛かったり、絡まっ
たりすることなく、あるいは障害物への衝突を防止し、
狭隘部への接近時間を短縮可能な容器内検査装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、目視
観察用のカメラおよび照明装置を搭載した耐圧性のケー
シングに推進機構および姿勢制御手段を設けて水中ビー
クルを構成し、この水中ビークルを遠隔操作によって水
中で遊泳させながら容器内の目視検査を行うようにした
容器内検査装置において、上記水中ビークルを収納し且
つ上記水中ビークルが出入りする開口部を底部に形成し
た収納容器と、この収納容器を上記容器内の目的検査部
位の近傍に移動設置する移動手段と、上記水中ビークル
を上記収納容器内に保持する保持手段とを備え、この保
持手段を検査時に解除し、上記収納容器の開口部から上
記水中ビークルを発進させることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の容器内
検査装置において、収納容器には、水中ビークルを監視
する監視カメラおよび照明器具が配設されていることを
特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の容器内検査装置において、収納容器は、容器内の目的
検査部位の近傍に位置決めする位置決め手段を有し、こ
の位置決め手段は上記収納容器の長手方向の位置を変更
自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1,2または3
記載の容器内検査装置において、収納容器には、水中ビ
ークルのケーブルを繰出し、巻取りするケーブル巻取機
が内部に配設されていることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項4記載の容器内
検査装置において、ケーブル巻取機の駆動手段は、防水
構造に構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、目視観察用のカメラお
よび照明装置を搭載した耐圧性のケーシングに推進機構
および姿勢制御手段を設けた水中ビークルを、遠隔操作
によって水中で遊泳させながら容器内の目視検査を行う
ようにした容器内検査方法において、上記水中ビークル
を収納する収納容器を上記容器内の目的検査部位の近傍
に移動設置した後、上記水中ビークルを保持する保持手
段を解除し、上記収納容器の底部に形成した開口部から
上記水中ビークルを発進させて検査を行うことを特徴と
する。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、水中ビークルを収
納し且つ水中ビークルが出入りする開口部を底部に形成
した収納容器と、この収納容器を容器内の目的検査部位
の近傍に移動設置する移動手段と、水中ビークルを上記
収納容器内に保持する保持手段とを備えたことにより、
移動手段により収納容器を容器内の目的検査部位の近傍
に移動設置した後、水中ビークルを保持する保持手段を
解除し、水中ビークルの推進機構および姿勢制御手段を
作動させ、水中ビークルを収納容器の開口部から発進さ
せ、浮上、潜航、前進、後退、旋回等させて目的検査部
位に接近させ、搭載した目視観察用のカメラおよび照明
装置により目視検査を行う。これにより、水中ビークル
の走行距離が短くて済み、目的検査部位まで移動する間
にケーブルが絡まったり、引っ掛かったりすることがな
く、また障害物への衝突の可能性も減少し、狭隘部への
接近時間を短縮することができる。
【0013】また、水中ビークルが発進する開口部を収
納容器の底部に形成したことにより、開口部から発進し
た水中ビークルは迂回することなく、容器内の目的検査
部位に接近できるので、水中ビークルの走行距離が一段
と短くて済むことになる。
【0014】さらに、水中ビークルを収納容器内に保持
する保持手段を設けたことにより、不測の事態が発生し
ても、水中ビークルを収納容器から外へ飛び出すのを防
止し得、水中ビークルを収納容器内に確実に収納保持す
ることができる。
【0015】請求項2の発明においては、水中ビークル
を監視する監視カメラおよび照明器具を配設したことに
より、水中ビークルの位置やケーブルの状態を確認し易
くなり、水中ビークルの操縦が容易になる。
【0016】請求項3の発明においては、収納容器が容
器内の目的検査部位の近傍に位置決めする位置決め手段
を有し、この位置決め手段が収納容器の長手方向の位置
を変更自在に構成されているので、目的検査部位の高さ
に応じて水中ビークルの発進高さ位置を変えることがで
きる。その結果、水中ビークルの走行距離が一段と短く
て済むことになる。
【0017】請求項4の発明においては、水中ビークル
のケーブルを繰出し、巻取りするケーブル巻取機を収納
容器内部に配設したので、ケーブルの構造物との干渉を
防止でき、水中ビークルの遊泳運動を阻害することな
く、操作性を向上させることができる。
【0018】請求項5の発明においては、ケーブル巻取
機の駆動手段が、防水構造に構成されているため、ケー
ブル巻取機の長寿命化が図れる。
【0019】請求項6の発明においては、水中ビークル
を収納する収納容器を容器内の目的検査部位の近傍に移
動設置した後、水中ビークルを保持する保持手段を解除
し、収納容器の底部に形成した開口部から水中ビークル
を発進させて検査を行うことにより、検査効率を高める
とともに、検査時間を短縮することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は本発明に係る容器内検査装置の一実
施例を原子炉炉底部に設置した場合を示す構成図であ
る。すなわち、本実施例は、容器内検査用として原子炉
内検査用の装置についてのもので、図1に示すように大
別して、水中ビークル1と、これを遠隔操作するコント
ローラ2と、これらを接続するケーブル3と、水中ビー
クル1を収納する収納容器4とから構成されている。一
方、コントローラ2が設置されたオペレーションフロア
5上には、燃料交換機6が設置され、この燃料交換機6
において移動手段としての補助ホイスト7にワイヤロー
プ8が巻き掛けられており、このワイヤロープ8が収納
容器4の頂部に固定されている。
【0022】収納容器4は、図2および図3に示すよう
に長尺の円筒状に形成され、ワイヤロープ8が固定され
る天板部9を有するとともに、水中ビークル1が収納さ
れる収納部10を備えている。この収納部10内にはケ
ーブル3が引き込まれ、底部には水中ビークル1が出入
りする開口部11が形成されている。
【0023】また、収納容器4の外周には、原子炉内の
目的検査部位の近傍に収納容器4を位置決めするための
位置決め手段としての位置決めブロック12が複数固定
されている。この位置決めブロック12は収納容器4の
長手方向に対し所定間隔をおいて複数穿設された孔(図
示せず)に取付部を差し込むことで固定されるため、目
的検査部位の高さに応じて位置決めブロック12の取付
位置を変えることができる。
【0024】さらに、収納部10内には、水中ビークル
1を挟持する保持手段としての蝶番式扉13が配設さ
れ、この蝶番式扉13はエアシリンダ14を駆動するこ
とにより作動され、このエアシリンダ14には燃料交換
機6の補助ホイスト7に巻き掛けられたエアホース15
を通してエアが供給される。したがって、燃料交換機6
に設置されたエア供給源からエアホース15を通してエ
アを供給することにより、エアシリンダ14が駆動して
蝶番式扉13が水中ビークル1を収納容器4の収納部1
0内に保持する。なお、図4および図5に示すように蝶
番式扉13は、検査時にエアシリンダ14を駆動させる
ことで、水中ビークル1を保持した状態が解除される。
【0025】そして、収納部10内にはケーブル3の繰
出し、巻取りを行うためのケーブル巻取機16が配設さ
れ、このケーブル巻取機16は駆動手段としての駆動モ
ータ17と、この駆動モータ17を防水構造とするため
に周囲を被覆する収納ケース18と、駆動モータ17の
駆動軸に固定されるブラシ付きのプーリ19とから構成
され、このブラシ付きのプーリ19は図示しない他のプ
ーリとで一対をなし、これらのプーリでケーブル3を緩
やかに押えつつケーブル3の繰出し、巻取りを行うとと
もに、駆動モータ17が万一故障した場合にオペレーシ
ョンフロア5上からケーブル3を引っ張ることができる
ようにしている。
【0026】収納容器4の収納部10内には、監視カメ
ラ20および照明器具21が配設され、これら監視カメ
ラ20および照明器具21により水中ビークル1および
ケーブル3をオペレーションフロア5上に設置されたコ
ントローラ2のモニタテレビで監視することができる。
【0027】また、収納部10は収納容器4に対してボ
ルト22などの締結具にて一体化され、このボルト22
を取り外すことにより収納部10を収納容器4から分割
することができる。これにより、組立時における収納部
10内への水中ビークル1の収納作業やケーブル3の配
線作業が容易になる。
【0028】ところで、本実施例の水中ビークル1は次
のように構成されている。
【0029】すなわち、図6に示すように、水中ビーク
ル1は略球形状で一部が透明な耐圧ケーシング24に、
前後方向推進機構25、上下方向推進機構26、姿勢制
御手段としてのバランスウェイト27、目視観察用の可
動式テレビカメラ28および照明装置29等を装着して
構成されている。
【0030】なお、説明を容易にするために以下、図6
に示す姿勢を基本姿勢とし、テレビカメラ28が配置す
る部分(図6の左側部分)を前部、前後方向推進機構2
6が配置する部分(図6の右側部分)を後部とし、さら
に後部から前部を見た状態で上下および左右の方向説明
を行うものとする。
【0031】耐圧ケーシング24は、縦割型の複数のエ
レメント、例えば中央に位置するセンタフレーム24a
と、これを挾む左右一対のサイドフレーム24bとを組
合わせた構成とされており、センタフレーム24aにテ
レビカメラ28が取付けられ、各サイドフレーム24b
に一対の前後方向推進機構25、上下方向推進機構2
6、バランスウェイト27および照明装置29等が取付
けられている。テレビカメラ28および照明装置29を
覆う耐圧ケーシング24の前部は透明な耐圧ガラスで構
成されている。
【0032】これら一対の前後方向推進機構25は、互
いに独立駆動可能とされ、回転速度または回転方向を異
ならせることによって噴流を制御し、これにより前後進
時または停止状態での左右旋回が行えるようになってい
る。また、上下方向推進機構26は、前後方向推進機構
25と推進軸心が直交する配置で、各サイドフレーム2
4bに設けられている。バランスウェイト27は図6に
示すように、下部が膨らんだ略三角形をなす平板状のも
ので、ケーシング24の左右外側面に一対配置されてい
る。目視観察用の可動式テレビカメラ28は、ケーシン
グ24前部で上下方向に向きを変化し得るようになって
いる。照明装置29は、テレビカメラ28の左右両側に
位置してサイドフレーム24aに複数配設されている。
そして、コントローラ2は制御装置31、モニタテレビ
32、ジョイスティック33等から構成されている。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。
【0034】本実施例の容器内検査装置を原子炉内点検
等の際に使用する場合には、例えば図7に示すようにオ
ペレーションフロア5上において、水中ビークル1を収
納した収納容器4を燃料交換機8の移動手段である補助
ホイスト7のワイヤロープ8に吊り下げる。その後、収
納容器4を徐々に降下させ図8に示すように原子炉圧力
容器34内の上部格子板35を通過させ、図1および図
2に示すように炉心支持板36に挿入固定する。この場
合、収納容器4の下端はCRDハウジング37の上方に
位置し、位置決めブロック12が炉心支持板36に係止
されている。ここで、オペレーションフロア5からシュ
ラウド38まで水中ビークル1を運搬するときは、図2
および図3に示すように収納容器4内に設けた蝶番式扉
13を閉じて水中ビークル1を保持している。
【0035】次いで、図4および図5に示すようにコン
トローラ2を操作しエアシリンダ14を駆動させて蝶番
式扉13を開いた後、水中ビークル1の推進機構および
姿勢制御手段を作動させ、水中ビークル1を収納容器4
の底部に形成した開口部11から発進させる。その後、
水中ビークル1を浮上、潜航、前進、後退、旋回等させ
て目的検査部位に接近させ、搭載した目視観察用のテレ
ビカメラ28および照明装置29により目視検査を行
う。ここで、ケーブル3の繰出しは、コントローラ2を
操作して駆動モータ17を駆動させ、ブラシ付きのプー
リ19を回転させて行う。
【0036】次に、収納容器4に水中ビークル1を回収
する場合は、水中ビークル1を収納容器4の直下に移動
し、図4および図5に示すように駆動モータ17を駆動
させ、ブラシ付きのプーリ19を回転させてケーブル3
を巻き上げながら、水中ビークル1を上昇させて収納容
器4内に入れる。そして、収納容器4に水中ビークル1
が収納されたか否かを監視カメラ20で確認した後、エ
アシリンダ14を駆動させ蝶番式扉13を閉じて水中ビ
ークル1を収納する。
【0037】このように本実施例によれば、水中ビーク
ル1を収納容器4内に出入り可能に収納し、この収納容
器4を原子炉内の検査部位の近傍に配置したことによ
り、水中ビークル1の走行距離が短くて済み、目的検査
部位まで移動する間にケーブル3が絡まったり、引っ掛
かったりすることがなく、また障害物への衝突の可能性
も減少し、狭隘部への接近時間を短縮可能で、操作員の
負担も軽減される。さらに、故障時に水中ビークル1を
回収する際にも、収納容器4まで回収すればよいので、
短時間で容易に回収可能となる。したがって、これら時
間短縮はプラントの稼働率を向上させることができる。
【0038】また、水中ビークル1が発進する開口部1
1を収納容器4の底部に形成したことにより、開口部1
1から発進した水中ビークル1は迂回することなく、原
子炉圧力容器34内の目的検査部位に接近できるので、
水中ビークル1の走行距離が一段と短くて済むことにな
る。
【0039】さらに、水中ビークル1を収納容器4内に
保持する蝶番式扉13を設けたことにより、不測の事態
が発生しても、水中ビークル1を収納容器4から外へ飛
び出すのを防止し得、水中ビークル1を収納容器4内に
確実に収納保持することができる。
【0040】遠隔操作によりケーブル巻取機16を駆動
させてケーブル3の繰出し、巻取りを行うことが可能な
ため、ケーブル3の構造物との干渉を防止でき、水中ビ
ークル1の遊泳運動を阻害することなく、操作性を向上
させることができる。また、万一水中ビークル1の故障
時にも、収納容器4内に水中ビークル1を容易に回収可
能となる。さらに、ケーブル巻取機16の駆動モータ1
7は、収納ケース18に覆われて防水構造に構成されて
いるため、ケーブル巻取機16自体の長寿命化が図れ
る。
【0041】収納容器4の収納部10内に水中ビークル
1を監視する監視カメラ20および照明器具21を配設
し、これら監視カメラ20および照明器具21により、
水中ビークル1の位置やケーブル3の状態を確認し易く
なり、水中ビークル1の操縦が容易になる。
【0042】また、本実施例の容器内検査方法において
は、水中ビークル1を収納する収納容器4を原子炉圧力
容器34内の目的検査部位の近傍に移動設置した後、水
中ビークル1を保持する蝶番式扉13を解除し、収納容
器4の底部に形成した開口部11から水中ビークル1を
発進させて検査を行うことにより、検査効率を高めると
ともに、検査時間を短縮することができる。
【0043】ここで、収納容器4は図9および図10に
示すように水中ビークル1の目視検査位置に応じて収納
部10の位置を変更することができる。すなわち、図9
はCRDハウジング37および原子炉圧力容器34の底
部の目視検査を行う場合を示しており、この場合には位
置決めブロック12を収納容器4の上部に取り付けるこ
とにより、収納容器4をCRDハウジング37の近傍に
配置し、そこから水中ビークル1を発進させて検査を行
う。
【0044】また、図10はジェットポンプ39の目視
検査を行う場合を示しており、この場合には位置決めブ
ロック12を図9より収納容器4の下方に取り付けるこ
とにより、収納容器4をジェットポンプ39の近傍に配
置し、そこから水中ビークル1を発進させて検査を行
う。
【0045】このように、図9および図10では収納容
器4が容器内の目的検査部位の近傍に位置決めする位置
決めブロック12を有し、この位置決めブロック12が
収納容器4の長手方向の位置を変更自在に構成されてい
るので、目的検査部位の高さに応じて水中ビークル1の
発進高さ位置を容易に変えることができる。その結果、
水中ビークルの走行距離が一段と短くて済むことにな
る。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変更が可能である。例えば、上記実施例では、原子炉の
炉底部を検査する場合について説明したが、これ以外に
収納容器4の形状、長さ、または径を変えることによ
り、その他の容器であるタンク内の検査にも適用するこ
とができる。また、上記実施例では蝶番式扉13により
水中ビークル1を収納容器4内に保持したが、これ以外
に例えば収納容器4内にバキュームヘッドを配設し、こ
のバキュームヘッドにより水中ビークル1を吸着保持す
るようにしてもよい。さらに、本実施例では収納容器4
の移動手段として燃料交換機6の補助ホイスト7を用い
たが、これに限らず収納容器4を移動させて目的検査部
位の近傍に設置させるもであれば、他のものであっても
よい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の発明
によれば、水中ビークルを収納し且つ水中ビークルが出
入りする開口部を底部に形成した収納容器と、この収納
容器を容器内の目的検査部位の近傍に移動設置する移動
手段と、水中ビークルを収納容器内に保持する保持手段
とを備えたことにより、水中ビークルの走行距離が短く
て済み、目的検査部位まで移動する間にケーブルが絡ま
ったり、引っ掛かったりすることがなく、また障害物へ
の衝突の可能性も減少し、狭隘部への接近時間を短縮す
ることができる。さらに、故障時に水中ビークルを回収
する際にも、収納容器まで回収すればよいので、短時間
で容易に回収可能となる。したがって、これら時間短縮
はプラントの稼働率を飛躍的に向上させることができ
る。
【0048】また、水中ビークルが発進する開口部を収
納容器の底部に形成したことにより、開口部から発進し
た水中ビークルは迂回することなく、容器内の目的検査
部位に接近できるので、水中ビークルの走行距離が一段
と短くて済むことになる。
【0049】さらに、水中ビークルを収納容器内に保持
する保持手段を設けたことにより、不測の事態が発生し
ても、水中ビークルを収納容器から外へ飛び出すのを防
止し得、水中ビークルを収納容器内に確実に収納保持す
ることができる。
【0050】請求項2の発明によれば、水中ビークルを
監視する監視カメラおよび照明器具を配設したことによ
り、水中ビークルの位置やケーブルの状態を確認し易く
なり、水中ビークルの操縦が不慣れな操作員でも容易に
行うことができる。
【0051】請求項3の発明によれば、収納容器が容器
内の目的検査部位の近傍に位置決めする位置決め手段を
有し、この位置決め手段が収納容器の長手方向の位置を
変更自在に構成されているので、目的検査部位の高さに
応じて水中ビークルの発進高さ位置を変えることができ
る。その結果、水中ビークルの走行距離が一段と短くて
済むことになる。
【0052】請求項4の発明によれば、水中ビークルの
ケーブルを繰出し、巻取りするケーブル巻取機を収納容
器内部に配設したので、ケーブルの構造物との干渉を防
止でき、水中ビークルの遊泳運動を阻害することなく、
操作性を向上させることができる。
【0053】請求項5の発明によれば、ケーブル巻取機
の駆動手段が、防水構造に構成されているため、ケーブ
ル巻取機の長寿命化が図れる。
【0054】請求項6の発明によれば、水中ビークルを
収納する収納容器を容器内の目的検査部位の近傍に移動
設置した後、水中ビークルを保持する保持手段を解除
し、収納容器の底部に形成した開口部から水中ビークル
を発進させて検査を行うことにより、検査効率を高める
とともに、検査時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器内検査装置の一実施例を原子
炉炉底部に設置した場合を示す構成図。
【図2】図1の収納容器が水中ビークルを保持した状態
を示す縦断面図。
【図3】図2のA−A線における断面図。
【図4】図1の収納容器から水中ビークルの発進・回収
前の状態を示す縦断面図。
【図5】図4のB−B線における断面図。
【図6】図1の水中ビークルを示す全体図。
【図7】図1の収納容器を吊り下げた状態を示す構成
図。
【図8】図1の収納容器を原子炉炉底部に設置前の状態
を示す構成図。
【図9】本実施例の容器内検査装置を原子炉炉底部に設
置しCRDハウジングを検査する状態を示す構成図。
【図10】本実施例の容器内検査装置を原子炉炉底部に
設置しジェットポンプを検査する状態を示す構成図。
【符号の説明】
1 水中ビークル 2 コントローラ 3 ケーブル 4 収納容器 5 オペレーションフロア 6 燃料交換機 7 補助ホイスト(移動手段) 8 ワイヤロープ 9 天板部 10 収納部 11 開口部 12 位置決めブロック(位置決め手段) 13 蝶番式扉(保持手段) 14 エアシリンダ 15 エアホース 16 ケーブル巻取機 17 駆動モータ(駆動手段) 20 監視カメラ 21 照明器具 24 ケーシング 25 前後方向推進機構 26 上下方向推進機構 27 バランスウェイト 28 テレビカメラ 29 照明装置 31 制御装置 32 モニタテレビ 34 原子炉圧力容器 35 上部格子板 36 炉心支持板 37 CRDハウジング 39 ジェットポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目視観察用のカメラおよび照明装置を搭
    載した耐圧性のケーシングに推進機構および姿勢制御手
    段を設けて水中ビークルを構成し、この水中ビークルを
    遠隔操作によって水中で遊泳させながら容器内の目視検
    査を行うようにした容器内検査装置において、上記水中
    ビークルを収納し且つ上記水中ビークルが出入りする開
    口部を底部に形成した収納容器と、この収納容器を上記
    容器内の目的検査部位の近傍に移動設置する移動手段
    と、上記水中ビークルを上記収納容器内に保持する保持
    手段とを備え、この保持手段を検査時に解除し、上記収
    納容器の開口部から上記水中ビークルを発進させること
    を特徴とする容器内検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容器内検査装置におい
    て、収納容器には、水中ビークルを監視する監視カメラ
    および照明器具が配設されていることを特徴とする容器
    内検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の容器内検査装置
    において、収納容器は、容器内の目的検査部位の近傍に
    位置決めする位置決め手段を有し、この位置決め手段は
    上記収納容器の長手方向の位置を変更自在に構成されて
    いることを特徴とする容器内検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の容器内検査
    装置において、収納容器には、水中ビークルのケーブル
    を繰出し、巻取りするケーブル巻取機が内部に配設され
    ていることを特徴とする容器内検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の容器内検査装置におい
    て、ケーブル巻取機の駆動手段は、防水構造に構成され
    ていることを特徴とする容器内検査装置。
  6. 【請求項6】 目視観察用のカメラおよび照明装置を搭
    載した耐圧性のケーシングに推進機構および姿勢制御手
    段を設けた水中ビークルを、遠隔操作によって水中で遊
    泳させながら容器内の目視検査を行うようにした容器内
    検査方法において、上記水中ビークルを収納する収納容
    器を上記容器内の目的検査部位の近傍に移動設置した
    後、上記水中ビークルを保持する保持手段を解除し、上
    記収納容器の底部に形成した開口部から上記水中ビーク
    ルを発進させて検査を行うことを特徴とする容器内検査
    方法。
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