JPH07309723A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH07309723A
JPH07309723A JP10305594A JP10305594A JPH07309723A JP H07309723 A JPH07309723 A JP H07309723A JP 10305594 A JP10305594 A JP 10305594A JP 10305594 A JP10305594 A JP 10305594A JP H07309723 A JPH07309723 A JP H07309723A
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JP
Japan
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group
acid
hair
alkyl
alkyl group
Prior art date
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Pending
Application number
JP10305594A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Horinishi
信孝 堀西
Kazuyuki Yahagi
和行 矢作
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)式(1)、(2)又は(3); 【化1】 [式中、R1 はC1〜4のアルキル基又はヒドロキシア
ルキル基を示し、R2 及びR3 はC11〜21の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R4
H又はC1〜4のアルキル基を示し(ただし、一般式
(2)において、2個のR4 が双方ともHである場合を
除く)、R5 はC12〜22のアルキル基又はアルケニ
ル基を示し、mは2〜9の整数を示し、Xはハロゲン原
子、サルフェート又はC1〜4のアルキルサルフェート
を示す]で表されるアンモニウム塩、並びに(B)
(a)C12〜40の脂肪酸、(b)α−ヒドロキシモ
ノカルボン酸又はその塩、(c)非イオン性両親媒性化
合物、及び(d)溶剤より選ばれる1種以上を含有する
毛髪化粧料。 【効果】 髪質にかかわらずべたつきのないなめらかな
仕上がりを得ることができ、特に洗髪時における髪の絡
まり防止効果に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、更に
詳しくは、髪が太い細いなどの髪質にかかわらず、べた
つきのない、なめらかな仕上がりを得ることができ、特
に洗髪時における髪の絡まりを防止できる毛髪化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料には、毛髪に対して柔軟性や
平滑性を付与することが求められており、このような要
求から、従来は、1分子中に2個の長鎖アルキル基を有
する第4級アンモニウム塩などが用いられている。この
ような第4級アンモニウム塩としては、ジステアリルジ
メチルアンモニウムクロリド、ジ(硬化牛脂アルキル)
ジメチルアンモニウム塩等が用いられている。しかし、
これらの第4級アンモニウム塩は、毛髪の洗髪時及び乾
燥時における柔軟性、平滑性、油性感をすべて満足する
ものではなかった。
【0003】これらの問題点を解決するものとして、本
願出願人は、先に新規アンモニウム塩及びそれを含む界
面活性剤組成物を提案している(特開平5−23000
1号公報)。この新規アンモニウム塩は、毛髪処理剤と
して使用した場合、洗髪及び乾燥時において、柔軟性、
平滑性、油っぽさのないしっとり感を付与できる極めて
優れたものである。しかし、髪質によっては、特に細い
髪の場合には、平滑性や油性感の点及び洗髪時における
髪の絡まり防止の点において更に改良の余地がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記の問題点を解決し、髪質にかかわらずべたつきのない
滑らかな仕上がりを得ることができ、特に洗髪時におけ
る髪の絡まりを防止できる毛髪化粧料を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究の結
果、特定のアンモニウム塩とともに、更に特定の成分を
併用することにより、細い髪であっても、べたつきがな
く滑らかな仕上がりを得ることができ、更に洗髪時の髪
の絡まりを防止することができる毛髪化粧料が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)一般式(1)、(2)又は(3)で表されるアン
モニウム塩;
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はヒドロキシアルキル基を示し、R 2 及びR3 は、そ
れぞれ炭素数11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を示し、R4 は水素原子又は炭素数1
〜4のアルキル基を示し(ただし、一般式(2)におい
て、2個のR4 が双方とも水素原子である場合を除
く)、R5 は炭素数12〜22の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を示し、mは2〜9の整数を示
し、Xはハロゲン原子、サルフェート又は炭素数1〜4
のアルキルサルフェートを示す] (B)(a)、(b)、(c)及び(d)より選ばれる
1種以上; (a)炭素数12〜40の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸、
(b)α−ヒドロキシモノカルボン酸又はその塩、
(c)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基
又はアルケニル基及び少なくとも3個のヒドロキシル基
を有する非イオン性両親媒性化合物、(d)(イ)、
(ロ)及び(ハ)より選ばれる1種以上の溶剤、
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R6 は炭素数1〜6の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R7 は水素
原子又はメチル基を示し、nは2又は3を示す)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R8 は水素原子、アルキル基又は
アルコキシル基を示し、Yは飽和又は不飽和の炭化水素
基を示し、Zは水素原子又はアルキル基を示し、pは0
〜1、qは0〜2、rは0〜1を示す) (ハ)グリセリン又はその重合体を含有することを特徴
とする毛髪化粧料を提供するものである。
【0013】本発明で用いる(A)成分は、一般式
(1)、(2)及び(3)で表されるアンモニウム塩で
ある。このアンモニウム塩を表す一般式(1)、(2)
及び(3)中の各記号の意味は上記のとおりであるが、
詳細には以下のとおりである。
【0014】R1 で示される炭素数1〜4のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−
ブチル基を挙げることができ、炭素数1〜4のヒドロキ
シアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル
基を挙げることができる。これらのうち、メチル基、エ
チル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基が好
ましい。
【0015】R2 及びR3 で示される炭素数11〜21
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシ
ル基及びこれらに対応する分岐鎖のアルキル基を挙げる
ことができ、直鎖又は分岐鎖のアルケニル基としては、
ウンデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、
ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル
基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、エイコセニル
基、ヘンエイコセニル基及びこれらに対応する分岐鎖の
アルケニル基を挙げることができる。これらのうち、ヘ
キサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ヘンエ
イコシル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、エ
イコセニル基、ヘンエイコセニル基が好ましい。
【0016】mは2〜9の整数であるが、好ましくは2
〜4の整数である。Xで示されるハロゲン原子として
は、塩素、臭素、ヨウ素原子等を挙げることができ、炭
素数1〜4のアルキルサルフェートとしては、メチルサ
ルフェート、エチルサルフェート、プロピルサルフェー
ト、ブチルサルフェート等を挙げることができる。
【0017】このような一般式(1)、(2)及び
(3)で表されるアンモニウム塩の好ましい例として
は、下記式で表されるのものを挙げることができる。
【0018】
【化7】
【0019】(式中、s及びtはそれぞれ0〜16の数
を示し、s+t=10〜16である)
【0020】
【化8】
【0021】一般式(1)、(2)及び(3)で表され
るアンモニウム塩は、例えば特開平5−230001号
公報第5頁第7欄下から4行目〜第6頁第9欄第45行
目に記載の方法に従って製造することができる。即ち、
次式(1’)、(2’)及び(3’);
【0022】
【化9】
【0023】(式中、R1 〜R5 及びmは上記と同じ意
味を示す)で表される、それぞれ一般式(1)、(2)
及び(3)で表されるアンモニウム塩に対応する前駆体
を、R4 −Y′(Y′はハロゲン原子を示す)、
(R42SO4 で表されるような低級アルキルハライド
やジ低級アルキル硫酸等を用いて4級化する方法、又は
ハロゲン化水素酸もしくは硫酸水溶液中に投入して中和
する方法により製造することができる。
【0024】(A)成分のアンモニウム塩は、1種又は
2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.1重量%以上配合するのが好ましく、特に0.1〜
20重量%、更に0.1〜10重量%配合するのが好ま
しい。
【0025】本発明で用いる(B)成分は、(a)炭素
数12〜40の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸、(b)α−ヒ
ドロキシモノカルボン酸又はその塩、(c)非イオン性
両親媒性化合物、及び(d)溶剤より選ばれる1種以上
である。これらは単独で用いた場合でも本発明の目的を
達成できることはいうまでもないが、これらが有する性
質、即ち、高級脂肪酸の適度な油性感を付与する性質、
溶剤の枝毛防止を高める性質、α−ヒドロキシモノカル
ボン酸の毛髪に柔軟性を付与し、更に洗髪時の絡まり防
止をより高める性質、液晶形成基剤の毛髪にすべりを付
与し、更に洗髪時の絡まり防止をより高める性質などを
考慮して、2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0026】(a)の炭素数12〜40の直鎖又は分岐
鎖の脂肪酸としては、炭素数12〜40の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するもの、例えば
ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリ
シン酸、ラクセロン酸、ゲーダ酸、ラウロレイン酸、ミ
リストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、ガド
レイン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレン酸、2−ヘ
プチルウンデカン酸、2−イソヘプチルイソウンデカン
酸、イソステアリン酸(例えば、エメリー インダスト
リーズ社,ユニオン キャンプ コーポレーション社
製)、18−メチルエイコサン酸、2−オクチルアラキ
ン酸、2−メチルステアリン酸、2−デシルドデカン
酸、2−ドデシルテトラデカン酸、2−テトラデシルヘ
キサデカン酸、2−ヘキサデシルオクタデカン酸、2−
オクタデシルエイコサン酸、3−ペンチルオクタン酸、
3−ヘプチルデカン酸、3−ノニルドデカン酸、3−ウ
ンデシルテトラデカン酸、3−トリデシルヘキサデカン
酸、2−オクチルドデカン酸、2−ペンチルノナン酸、
2−ヘキシルデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸
等を挙げることができる。また、これらの塩を用いるこ
ともでき、かかる塩としては、例えばナトリウム、リチ
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグ
ネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、ト
リエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノ
ールアミン等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギ
ニン等の塩基性アミノ酸塩などを挙げることができる。
【0027】これらのなかでも、毛髪に対して高い吸着
能を有することから、炭素数18〜25の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好まし
く、更にエイコサン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、2−イソ
ヘプチルイソウンデカン酸、イソステアリン酸、18−
メチルエイコサン酸、2−メチルステアリン酸、3−ノ
ニルドデカン酸、3−ウンデシルテトラデカン酸及びこ
れらのナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン等
の塩が好ましい。
【0028】(a)の脂肪酸を配合する場合には、全組
成中に0.1重量%以上配合するのが好ましく、特に
0.01〜30重量%、更に0.05〜20重量%配合
するのが好ましい。
【0029】(b)のα−ヒドロキシモノカルボン酸と
しては、次式(4)
【0030】
【化10】
【0031】(式中、R10は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基を示す)で表されるものを挙げることがで
き、具体例としては、グリコール酸、乳酸、α−ヒドロ
キシ酪酸などを挙げることができる。また、塩として
は、これらのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、有機第
4級アンモニウム塩などを挙げることができる。これら
のなかでも柔軟性の付与効果が特に優れているため、グ
リコール酸及びその塩が好ましい。
【0032】(b)のα−ヒドロキシモノカルボン酸を
配合する場合には、全組成中に0.1重量%以上配合す
るのが好ましく、特に0.1〜30重量%、更に0.1
〜20重量%配合するのが好ましい。
【0033】(c)の非イオン性両親媒性化合物は、1
分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル又はアルケ
ニル基及び少なくとも3個のヒドロキシル基を有するも
のであり、25℃及び50℃を超える温度においてラメ
ラ結晶構造を保持しているものが好ましい。具体的に
は、(i)グリセリル化ポリオール類、(ii)メチル分
岐脂肪酸エステル、(iii)分岐脂肪酸グリセロ糖脂質
等が好ましい。
【0034】(i)グリセリル化ポリオール類として
は、次の一般式; Ax(G) [式中、Gはペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ルチトール、グルコース、フルクトース及びアルキルグ
リコシドから選ばれるポリオールよりx個のヒドロキシ
ル基を除いた残基を示し、Aは
【0035】
【化11】
【0036】(R11は炭素数10〜36の分岐アルキル
基又はアルケニル基を示す)を示し、xは1以上の数
で、前記ポリオールのヒドロキシル基の総数を超えない
数を示す]で表されるものを挙げることができる。
【0037】ここで、Gで示されるアルキルグリコシド
としては、メチルグリコシド、エチルグリコシド、プロ
ピルグリコシド、オクチルグリコシド、メチルマルトシ
ド、エチルマルトシド等を挙げることができる。また、
11としては、炭素数16〜36の分岐アルキル基が好
ましく、炭素数18〜24の分岐アルキル基が更に好ま
しい。このような分岐アルキル基の例としては、次式;
【0038】
【化12】
【0039】(式中、a及びbはそれぞれ0〜20の整
数で、aとbの和が6〜20となる整数を示す)又は次
式;
【0040】
【化13】
【0041】(式中、c及びdはそれぞれ0〜18の整
数で、cとdの和が4〜18となる整数を示す)で表さ
れる基を挙げることができ、具体例としては、メチルペ
ンタデシル基、メチルヘキサデシル基、メチルヘプタデ
シル(イソステアリル)基、メチルオクタデシル基、メ
チルベヘニル基、エチルヘキサデシル基、エチルオクタ
デシル基、エチルベヘニル基、ブチルドデシル基、ブチ
ルヘキサデシル基、ブチルオクタデシル基、ヘキシルデ
シル基、ヘプチルウンデシル基、オクチルドデシル基、
デシルドデシル基、デシルテトラデシル基、ドデシルヘ
キサデシル基、テトラデシルオクタデシル基等を挙げる
ことができる。また、xとしては、1又は2が好まし
い。
【0042】このようなグリセリル化ポリオール類は、
例えば特開平5−124921号公報第4頁第6欄第2
9行目〜第5頁第8欄第24行目に記載の方法に従っ
て、即ち、ポリオールと対応する分岐アルキルグリシジ
ルエーテルとを、塩基性触媒の存在下で反応させること
により製造することができる。グリセリル化ポリオール
類は、通常、ポリオール1分子に分岐アルキルグリシジ
ルエーテルが1分子付加した1モル付加体、2分子付加
した2モル付加体又はポリオール1分子に3分子以上の
分岐アルキルグリシジルエーテルが付加した多モル付加
体の混合物として得られる。本発明においてはそれぞれ
を単独で又は混合物として用いることができ、未反応の
グリコシドを含有したものを用いることもできる。ま
た、必要に応じて公知の精製法により精製したものを用
いてもよい。
【0043】(ii)メチル分岐脂肪酸エステルとして
は、次式(5)
【0044】
【化14】
【0045】(式中、e及びfは、それぞれ0〜20の
整数で、eとfの和が1〜20となる整数を示す)で表
されるものを挙げることができる。ここでeとfの和は
10〜16が好ましく、14が更に好ましい。また、分
岐メチル基はアルキル主鎖の中心近くにあるものが好ま
しい。
【0046】このメチル分岐脂肪酸エステルは、例えば
前記特開平5−124921号公報第5頁第8欄第30
行目〜第6頁第10欄第10行目に記載の方法に従い、
即ち、メチル分岐脂肪酸の低級アルキルエステルにペン
タエリスリトールを反応させる方法により製造すること
ができる。
【0047】(iii)分岐脂肪酸グリセロ糖脂質として
は、次式(6)
【0048】
【化15】
【0049】で表されるものを挙げることができる。こ
こでgとhの和は10〜16が好ましく、14が更に好
ましい。また、iとjの和は10〜16が好ましく、1
4が更に好ましい。
【0050】この分岐脂肪酸グリセロ糖脂質は、例えば
前記公報第6頁第10欄第14行目〜第7頁第11欄第
35行目に記載の方法に従い、即ち、単糖類又はオリゴ
糖とグリセロールモノハロヒドリン、グリセロールジハ
ロヒドリン又はエピハロヒドリンとを反応させて得られ
る化合物に、脂肪酸を反応させることにより製造するこ
とができる。
【0051】これらの(c)非イオン性両親媒性化合物
を配合する場合には、全組成中に0.01重量%以上配
合するのが好ましく、特に0.1〜60重量%、更に
0.1〜30重量%配合するのが好ましい。
【0052】(d)の溶剤としては、次の(イ)、
(ロ)及び(ハ)より選ばれる1種以上が用いられる。
【0053】
【化16】
【0054】(式中、R6 、R7 及びnは前記と同じ意
味を示す) 具体的には、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロ
ピルエーテル、ジエチレングリコールモノt−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノペンチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイ
ソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノt−
ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルな
どを挙げることができる。
【0055】
【化17】
【0056】(式中、R8 、Y、Z、p、q及びrは前
記と同じ意味を示す) 具体的には、ベンジルアルコール、シンナミルアルコー
ル、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、
p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノー
ル、2−ベンジルオキシエタノールなどを挙げることが
できる。
【0057】(ハ)グリセリン又はその重合体。 具体的には、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリ
ンなどを挙げることができる。
【0058】これらの溶剤のうち、特にジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタ
ノールが好ましい。
【0059】(d)の溶剤を配合する場合には、全組成
中に0.1重量%以上配合するのが好ましく、特に0.
1〜90重量%、更に0.5〜50重量%配合するのが
好ましい。
【0060】また、(B)成分を2種以上組合わせて用
いる場合には、それらの合計量が0.05〜90重量
%、特に0.1〜50重量%であるのが好ましい。
【0061】本発明の毛髪化粧料には、上記成分以外
に、必要に応じて従来型のモノ又はジ(長鎖アルキル)
第4級アンモニウム塩のようなカチオン性活性剤やノニ
オン活性剤、高級アルコール、高級エステル、炭化水
素、脂肪酸、シリコーンオイル等の油類、グリセリン、
尿素等の保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペ
プタイド等の高分子物質、芳香族スルホン酸類、色素、
香料、噴射剤、キレート剤、pH調製剤、防腐剤、抗フ
ケ剤等を本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合す
ることができる。
【0062】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができる。また、その剤型は特に制限さ
れるものではなく、水溶液、エタノール溶液、エマルシ
ョン、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾール
等の所望の剤型にすることができる。
【0063】本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘア
コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、
ヘクリーム、スタイリングローション、スタイリングム
ース、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアス
プレー、シャンプー、洗い流さないコンディショニング
剤、永久又は塩基性ヘアカラー、パーマ剤等に用いるこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、(A)成分のア
ンモニウム塩に加えて、更に(B)成分の高級脂肪酸又
はその塩、溶剤、α−ヒドロキシモノカルボン酸又はそ
の塩及び液晶形成基剤からなる群から選ばれる1以上を
含有しているので、髪質にかかわらずべたつきのないな
めらかな仕上がりを得ることができ、特に洗髪時におけ
る髪の絡まりを防止する効果に優れている。
【0065】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0066】実施例1 表1に示す組成のヘアリンス剤を常法により製造した。
なお、(A)成分のアンモニウム塩としては、前記化合
物(a)〜(g)を用いた。得られたヘアリンス剤につ
いて、下記の方法によりなめらかさ等の官能評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0067】(評価方法)コールドパーマ等の化学処理
をしたことのない日本人女性の毛髪25g(長さ15c
m,平均直径60μm)を束ね、アニオン活性剤を主体
とした市販のシャンプーでシャンプーした後、ヘアリン
ス剤2.5gを均一に塗布したのち、30秒間流水です
すいだ。その後、タオルドライし、更にドライヤーで乾
燥した。これらの乾燥後の毛髪束について、なめらか
さ、べたつき感のなさを下記の基準にしたがって評価し
た。更に、評価後の毛髪束を前記と同様のシャンプーで
シャンプーし、その場合の髪の絡みやすさを下記の基準
により評価した。
【0068】なめらかさ: ○;なめらか。 △;どちらともいえない。 ×;なめらかでない。 べたつき感: ○;少ない。 △;どちらともいえない。 ×;多い。 次のシャンプー時の髪の絡まりやすさ: ○;絡まりにくい。 △;どちらともいえない。 ×;絡まりやすい。
【0069】
【表1】
【0070】表1の結果から明らかなとおり、本発明品
1〜8はなめらかさ等の優れた効果を付与できるもので
ある。また、用いた(B)成分の種類に応じて更により
優れた効果が付与できた。即ち、液晶形成基剤を配合し
た本発明品1は、なめらかさ及び洗髪時の絡まり防止効
果が特に優れ、溶剤を配合した本発明品2は枝毛防止効
果が特に優れ(目視により確認)、溶剤及びα−ヒドロ
キシモノカルボン酸を配合した本発明品3は、枝毛防止
効果、柔軟性の付与効果及び洗髪時の絡まり防止効果が
特に優れ、高級脂肪酸、溶剤及び液晶形成基剤を配合し
た本発明品4及び6は、べたつき感のなさ、枝毛防止効
果、なめらからの付与効果及び洗髪時の絡まり防止効果
が特に優れ、溶剤、α−ヒドロキシモノカルボン酸及び
液晶形成基剤を配合した本発明品5、7及び8は、枝毛
防止効果、柔軟性の付与効果、なめらかさの付与効果及
び洗髪時の絡まり防止効果が特に優れていた。
【0071】実施例2 次に示す組成のヘアリンス剤(本発明品9及び比較品
4)を常法により製造した。
【表2】 (本発明品9) 化合物(b) 1.0(重量%) セチルアルコール 3.0 アミノ変性シリコーン* 1.0 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 3.0 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 水 91.1 香料 0.4 (比較品4) ステアリルトリメチルアンモニムクロリド 1.0(重量%) セチルアルコール 3.0 アミノ変性シリコーン* 1.0 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 3.0 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 水 91.1 香料 0.4 *:アミノアルキルシリコーンエマションSM8702
C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
【0072】これらのヘアリンス剤を用い、パーマをか
けている10名のパネラーの毛髪について、一対比較法
によりリンス性能を評価した。比較基準は他方に比べ非
常によい場合を+2、よい場合を+1とし、それぞれに
該当する人数で表示した。結果を表3に示す。
【0073】
【表3】
【0074】実施例3 表4に示す組成のヘアリンス剤(本発明品10〜12)
を常法により製造した。
【0075】
【表4】
【0076】実施例4 表5に示す組成のシャンプー(本発明品13〜18)を
常法により製造した。
【0077】
【表5】
【0078】実施例5 (スタイリングローション)
【表6】 (成分) 化合物(b) 0.5(重量%) ポリエチレングリコール 0.5 アクリル樹脂アルカノールアミン液 5.0 2−ベンジルオキシエタノール 1.0 メタクリルエステル重合体 1.0 エタノール 20.0 香料 0.4水 バランス 100.0
【0079】実施例6 (コンディショニングフォーム)
【表7】 (成分) 化合物(c) 0.5(重量%) ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0 ジプロピレングリコール 1.0 グリセリン 2.5 流動パラフィン 2.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.2 グリコール酸 0.5 イソステアリルペンタエリスリルグリシジルエーテル の1モル付加体 0.5 エタノール 5.0 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 噴射剤(LPG) 10.0水 バランス 100.0
【0080】実施例7 (へアクリーム)
【表8】 (成分) 化合物(e) 2.0(重量%) セチルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5 セチルアルコール 5.0 イソステアリルペンタエリスリルグリシジルエーテル の1モル付加体 0.5 ベヘン酸 1.0 ジプロピレングリコール 6.0 グリセリン 10.0 流動パラフィン 3.0 香料 0.4水 バランス 100.0
【0081】実施例8 (永久染毛剤第1剤)
【表9】 (成分) パラフェニレンジアミン 2.0(重量%) 2,4−ジアミノアニソール 1.0 レゾルシン 0.2 オレイン酸 10.0 ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 15.0 化合物(e) 1.0 プロピレングリコール 10.0 アンモニア水(28%) 6.0 水 バランスフロストDS(EDTA2Na) 0.5 100.0
【0082】実施例9 (パーマネントウェーブ第1剤)
【表10】 (成分) チオグリコール酸アンモニウム 6.0(重量%) 18−メチルイコサン酸 1.0 アンモニア水(28%) 3.0 フロストDS(EDTA2Na) 0.5 2−ベンジルオキシエタノール 10.0 化合物(c) 2.0水 バランス 100.0
【0083】実施例10 (パーマネントウェーブ第2剤)
【表11】 (成分) 臭素酸ナトリウム 8.0(重量%) 化合物(a) 2.0 イソステアリン酸 0.5 2−ベンジルオキシエタノール 5.0水 バランス 100.0
【0084】実施例3〜10で得られた本発明の毛髪化
粧料は、いずれもべたつきのないなめらかな仕上がりさ
を得ることができ、特に洗髪時における髪の絡まりを防
止する効果に優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 237/04 9547−4H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1)、(2)又は(3)で表されるアン
    モニウム塩; 【化1】 [式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキ
    シアルキル基を示し、R 2 及びR3 は、それぞれ炭素数
    11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニ
    ル基を示し、R4 は水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
    ル基を示し(ただし、一般式(2)において、2個のR
    4 が双方とも水素原子である場合を除く)、R5 は炭素
    数12〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケ
    ニル基を示し、mは2〜9の整数を示し、Xはハロゲン
    原子、サルフェート又は炭素数1〜4のアルキルサルフ
    ェートを示す] (B)(a)、(b)、(c)及び(d)より選ばれる
    1種以上; (a)炭素数12〜40の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸、 (b)α−ヒドロキシモノカルボン酸又はその塩、 (c)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基
    又はアルケニル基及び少なくとも3個のヒドロキシル基
    を有する非イオン性両親媒性化合物、 (d)(イ)、(ロ)及び(ハ)より選ばれる1種以上
    の溶剤、 【化2】 (式中、R6 は炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキ
    ル基又はアルケニル基を示し、R7 は水素原子又はメチ
    ル基を示し、nは2又は3を示す) 【化3】 (式中、R8 は水素原子、アルキル基又はアルコキシル
    基を示し、Yは飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Z
    は水素原子又はアルキル基を示し、pは0〜1、、qは
    0〜2、rは0〜1を示す) (ハ)グリセリン又はその重合体を含有することを特徴
    とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(B)の(c)が、1分子中に少な
    くとも1個の長鎖アルキル基又はアルケニル基及び少な
    くとも3個のヒドロキシル基を有し、かつ、25℃及び
    50℃を超える温度においてラメラ状液晶構造を保持す
    る非イオン性両親媒性化合物である請求項1記載の毛髪
    化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(B)の(c)が、グリセリル化ポ
    リオール類、メチル分岐脂肪酸エステル又は分岐脂肪酸
    グリセロ糖脂質である請求項1記載の毛髪化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119476A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 L'oreal Sa カチオン、液体脂肪物質、及びソルビタンエステルを含む化粧品組成物、並びに美容処理方法

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