JP3043481B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

Info

Publication number
JP3043481B2
JP3043481B2 JP3230253A JP23025391A JP3043481B2 JP 3043481 B2 JP3043481 B2 JP 3043481B2 JP 3230253 A JP3230253 A JP 3230253A JP 23025391 A JP23025391 A JP 23025391A JP 3043481 B2 JP3043481 B2 JP 3043481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
hair
modified silicone
alkyl group
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3230253A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0570327A (ja
Inventor
信孝 堀西
和行 矢作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP3230253A priority Critical patent/JP3043481B2/ja
Publication of JPH0570327A publication Critical patent/JPH0570327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043481B2 publication Critical patent/JP3043481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な毛髪化粧料に関
し、更に詳細には、非対称型アンモニウム塩類とシリコ
ーン類を含有し、平滑性、柔軟性に優れ、油性残留感が
少なく、かつ塗布時の感触が良好なヘアリンス、ヘアコ
ンディショナー、ヘアトリートメント等の毛髪化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、二つの長鎖アルキル基が直鎖型であるジステアリル
ジメチルアンモニウムクロライド等のジ直鎖型長鎖アル
キル4級アンモニウム塩を主有効成分とするヘアリンス
剤等の毛髪化粧料が使用されている。これらのうち、ヘ
アリンス剤は毛髪に柔軟性、平滑性、しっとり感等を付
与することを目的とするものであるが、ジ直鎖型長鎖ア
ルキル4級アンモニウム塩のみでは柔軟性、平滑性にお
いて充分な効果を得ることができない。従って、これら
の欠点を改善するために、高級アルコール、グリセライ
ド、流動パラフィン等の油脂類を配合するのが一般的で
あった。しかしこれらの油脂類を併用すると、油剤の残
留感、すなわち油っぽいべたつき感が避けられないとい
う欠点がある。一方、シリコーン類は、高級アルコー
ル、グリセライド、流動パラフィン、エステル類に比較
して平滑性に優れた油剤であることから多くの毛髪化粧
料に使用されているが、特有の油性残留感、すなわち油
っぽいべたつき感を有するという欠点があった。
【0003】而して、シリコーン類を直鎖アルキル第4
級アンモニウム塩と併用することにより、平滑性、柔軟
性に優れ帯電防止効果を向上させる検討がなされ、例え
ば特開昭58−4709号には特定の長鎖アルキル第4級アン
モニウム塩と特定の環状シリコーンを含有する、ブラッ
シング時の静電気を防止し、べたつきの少ないブラッシ
ング組成物が、また特開昭56−99407号には特定の第4
級アンモニウム塩、特定のシリコーン及びポリエチレン
グリコールを含有するヘアリンス組成物が報告されてい
る。しかし、これらはいずれも毛髪への塗布時の感触が
のびづらくかつ油っぽい上に、使用後の油っぽいべたつ
き感があり、充分に満足し得る物ではなかった。このよ
うに、平滑性、柔軟性に優れた毛髪化粧料を得ようとす
ると、塗布時の感触が劣るとともに、使用後の油性残留
感が強くなりべたつき性を避けることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、従来の直鎖型長鎖ア
ルキル第4級アンモニウム塩の一部又は全部を特定の非
対称型アンモニウム塩で置換することにより、上記欠点
を克服した優れた毛髪化粧料が得られることを見いだ
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、次の成分
(A) および(B) を含有する毛髪化粧料を提供するもので
ある。 (A) 一般式(I)で表される非対称型のジ・長鎖アルキ
ル基もしくはアルケニル基を有する第4級アンモニウム
塩もしくはアミン塩(以下、非対称型アンモニウム塩類
という)の一種又は二種以上。
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1:直鎖不飽和の、もしくは分岐
鎖を有する、総炭素数8〜28のアルキル基 R2:直鎖の炭素数8〜22のアルキル基もしくはアルケニ
ル基 R3, R4:同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又
は水素原子(但し、R3, R4の双方が水素原子である場合
を除く) X :ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェ
ートを示す。〕 (B) ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性ポリシロキ
サン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変
性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポ
キシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリ
コーンおよびアルキル変性シリコーンからなる群より選
ばれたシリコーン類の一種又は二種以上。
【0007】本発明の成分(A) の非対称型アンモニウム
塩類は、分岐アルコールと直鎖アミンから出発する公知
の方法(特開昭62−149648号) に従って得られるもので
あり、その例としては該アルコール及び該アミンから導
かれるジアルキルジメチルアンモニウム塩、モノアルキ
ルモノアルケニルジメチルアンモニウム塩等を挙げるこ
とができる。これらアンモニウム塩の対イオンとしては
塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメトサルフェ
ート、エトサルフェート等のアルキルサルフェートを挙
げることができる。
【0008】前記一般式(I)において、R1は直鎖不飽
和の、もしくは分岐鎖を有する、総炭素数8〜28のアル
キル基から選ばれる基であり、R2は直鎖の炭素数8〜22
のアルキル基もしくはアルケニル基から選ばれる基であ
り、R3, R4は同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル
基又は水素原子(但し、R3, R4の双方が水素原子である
場合を除く)である。ここでR1で示される、分岐アルコ
ールから導かれるアルキル基の例としては、2−(3−
メチルヘキシル),7−メチル−1−デシル基、2−
(1−メチル−3,3 −ジメチルブチル),5−メチル−
7,7 −ジメチルオクチル基、2−ヘキシル−1−デシル
基等のゲルベ型アルコール又はオキソ法型アルコール由
来のアルキル基を挙げることができる。ここで、ゲルベ
型アルコールとは、一般に次式(II)
【0009】
【化3】
【0010】(但し、n は4〜14の整数を示す。)で
表されるアルコールをいう。また、オキソ法型アルコー
ルとは、一般にα−オレフィンを原料としてオキソ法に
よって得られるアルコールもしくはそれを原料として得
られるアルコールの総称で、例えば次式(III)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R5は炭素数1〜5のアルキル基、
R6は炭素数5〜10のアルキル基を示し、R5とR6の炭素数
の合計が10〜11である。)で表されるもの、又は次式
(IV)
【0013】
【化5】
【0014】で表されるアルコールをいう。これらのア
ルキル基を導く原料となるアルコールの具体的な例とし
ては、日産化学(株)製ファインオキソコール140 、16
00、180 、180N、1800、2000、2600、デカノール、トリ
デカノール、三菱化成工業(株)製ダイヤドール18G 、
三菱油化(株)製ドバノール23−I、エクソン化学
(株)製EXXAL18 、EXXAL20 、エメリー(株)製エマゾ
ール871 又は87を常法によりメチルエステル化し、還元
して得られるイソステアリルアルコール等を挙げること
ができる。また、R2で示される直鎖アルキル基又はアル
ケニル基の例としては、ドデシル、オクタデシル、オレ
イル、ドコシル等の基を挙げることができる。
【0015】本発明の(A) 成分の非対称型アンモニウム
塩類の好ましい例としては、 N−2−(3−メチルヘキ
シル), 7−メチル−1−デシル− N−ドデシル−N,N
−ジメチルアンモニウムクロライド、 N−2−(3−メ
チルヘキシル), 7−メチル−1−デシル− N−オクチ
ル−N,N −ジメチルアンモニウムクロライド、 N−2−
ヘキシル−1−デシル− N−ドデシル−N,N −ジメチル
アンモニウムクロライド、または次式(V)
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R5とR6は前述の意味を表し、R5
R6の炭素数の合計が10〜11である。)等を挙げることが
できる。これらの非対称型アンモニウム塩類はヘアリン
ス剤として用いた場合、特に毛髪が乾燥した状態での柔
軟性に優れる。この一般式(I)で示される非対称型ア
ンモニウム塩類は単独、あるいは混合物として用いるこ
とができ、その配合量は合計で毛髪化粧料中0.01〜20重
量%、好ましくは0.05〜10重量%である。また、本発明
化粧料においては、上記非対称型アンモニウム塩類以外
の第4級アンモニウム塩、たとえばセチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、2−ドデシルヘキサデシルトリメチル
アンモニウムクロライド、または次式 (VI)
【0018】
【化7】
【0019】(式中、R7、R8は同一又は異なって炭素数
8〜16で、分岐率10〜50重量%のアルキル基を示す。)
で示されるジアルキルジメチルアンモニウムクロライド
等を補助的に用いることもできる。
【0020】また、本発明の成分(B) のシリコーン類と
しては次のものが挙げられる。 (1) 下記式(VII) で表されるジメチルポリシロキサン (CH3)3SiO〔(CH3)2SiO〕m Si(CH3)3 (VII) (式中、m は3〜20000 の数を示す。) (2) 下記式(VIII-1)又は(VIII-2)で表されるメチルフェ
ニルポリシロキサン
【0021】
【化8】
【0022】(3) 下記式(IX-1) 又は(IX-2) で表され
るアミノ変性シリコーン
【0023】
【化9】
【0024】これらのうち、特に好ましいアミノ変性シ
リコーンは次の一般式で表されるものである。
【0025】
【化10】
【0026】(式中、R11, m1, n1 は前記の意味を有す
る。)また、本発明におけるアミノ変性シリコーンの代
表的なものは次の一般式で表され、平均分子量が約3,00
0 〜100,000 のものであり、これはアモジメチコーン
(Amodimethicone) の名称でCTFA辞典(米国, Cosmetic
Ingredient Dictionary) 第3版中に記載されている。
【0027】
【化11】
【0028】(式中、m1及びn1は前記の意味を有す
る。)上記のアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として
用いられることが好ましく、該水性乳濁液は、例えば、
特公昭56−38609 号公報に記載されている方法に従っ
て、環状ジオルガノポリシロキサンとアミノアルキル基
及びヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、オキシアル
キレン基、又はポリオキシアルキレン基を有するオルガ
ノジアルコキシシランとを、第4級アンモニウム塩系界
面活性剤及び水の存在下に乳化重合することにより得ら
れる。また、上記アミノ変性シリコーンを水性乳濁液と
して用いる場合、該水性乳濁液中に含有されるアミノ変
性シリコーンの量は通常20〜60重量%、好ましくは30〜
50重量%である。好ましいアミノ変性シリコーン水性乳
濁液の市販品としては、SM 8702C(トーレ・シリコーン
株式会社製)やDC 929(ダウ・コーニング株式会社製)
等が挙げられる。
【0029】(4) 下記式 (X) で表される脂肪酸変性ポ
リシロキサン
【0030】
【化12】
【0031】〔式中、f、gおよび hは1〜350の数、iは
0〜10の数を示し、R17はCn2H2n2+1(n2=9〜21) を示
す。〕 (5) 下記式 (XI-1) 又は (XI-2) で表されるアルコール
変性シリコーン HO(CH2)・R18−〔(CH3)2SiO〕j (CH3)2SiR18−CH2OH (XI-1)
【0032】
【化13】
【0033】〔式中、j及びkは各々1〜500(好ましくは
1〜200)の数を示し、R18はCn3H2n3(n3=0〜4)を示
す。〕 (6) 下記式(XII) で表される脂肪族アルコール変性ポリ
シロキサン
【0034】
【化14】
【0035】ここでR19 はメチル基又はフェニル基を表
し、l2は1〜3000の整数を表し、m4及びn4はm4+n4=1〜
500 となる整数を表し、R20 は炭素数1〜28(好ましく
は炭素数12〜22)のアルキル基を表し、p は0〜6の整
数を表わす。 (7) 下記式 (XIII-1) 、(XIII-2)、(XIII-3)又は (XIII
-4) で表されるポリエーテル変性シリコーン
【0036】
【化15】
【0037】(8) 下記式(XIV) で表されるエポキシ変性
シリコーン
【0038】
【化16】
【0039】〔式中、a1は1〜500(好ましくは1〜250)
の数、a2は1〜50 (好ましくは1〜30) の数を示し、R
21 は炭素数1〜3のアルキレン基を示す。〕 (9) 下記式(XV)で表されるフッ素変性シリコーン
【0040】
【化17】
【0041】〔式中、b1は1〜400(好ましくは1〜250)
の数を示す。〕 (10) 下記式(XVI) で表される環状シリコーン
【0042】
【化18】
【0043】(式中、c1は3〜8の数を示し、R22 は炭
素数1〜3のアルキル基を示す。)(11) 下記式(XVII-
1)又は(XVII-2)で表されるアルキル変性シリコーン
【0044】
【化19】
【0045】〔式中、d1、d2は各々1〜500(好ましくは
1〜200)の数を示し、R23 は炭素数2〜18のアルキル
基、R24 は Cn6H2n6 (n6=0〜4)を示す。〕
【0046】
【化20】
【0047】〔式中、e1、e2は各々1〜500(好ましくは
1〜200)の数を示し、R25 は炭素数10〜16のアルキル基
を示す。〕これらのシリコーン類において、リンス、コ
ンディショナー等のすすぎながすタイプの毛髪化粧料の
場合には、上記(1)〔尚、式(VII) 中、mは仕上り感の目
的に応じて、3〜20000まで選択できるが、軽い仕上り
のタイプとしては100〜1000程度が好ましい〕、(3) 、
(6) 、(7) 及び(10)のものが好ましい。また、ヘアーク
リーム、スタイリングローション、スタイリングムース
等のすすがないタイプの毛髪化粧料の場合には、上記
(1)〔尚、油性感の低減という目的のためには、式(VII)
中 mが2000〜8000のものが好ましい〕、(2) 、(3) 、
(7) 及び(10)のものが好ましい。 (B) 成分のシリコーン類の配合量は合計で毛髪化粧料中
0.01〜20重量%、特に0.1 〜10重量%が好ましい。
【0048】本発明の毛髪化粧料は、常法に従い、例え
ば加温した水に上記成分(A) および成分(B) を加え、撹
拌しながら冷却する方法により製造することができる。
この際、アルコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン等の溶剤を使用することもできる。またこの場合、毛
髪化粧料がヘアリンス等の場合には、その5%水溶液の
pHが通常のヘアリンス剤のそれと同じ3〜8になるよう
に、必要に応じて、クエン酸、乳酸等の有機酸;リン
酸、塩酸等の無機酸;又はカセイソーダ等の無機アルカ
リ;トリエタノールアミン等の有機アルカリ等で調整す
るのが好ましい。
【0049】本発明の毛髪化粧料には、更に必要に応じ
て直鎖乃至は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を
有する高級アルコール、ラノリンおよびラノリン誘導
体、エステル、流動パラフィン、アルキル基またはアル
ケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類、抗フケ
剤、ビタミン類等の薬効剤、パラベン類等の防腐剤、水
溶性高分子等の増粘剤、染料および顔料等の着色剤、カ
チオンポリマー等のコンディショニング剤、グリコール
エステル等のパール化剤、アクリル樹脂液等の毛髪セッ
ト用ポリマー、各種調合香料等を適宜配合することがで
きる。本発明の毛髪化粧料の任意成分を含めた特に好ま
しい組成の範囲は、表1に示す通りである。
【0050】
【表1】
【0051】ムース、ヘアスプレー等のエアゾールで
は、上記組成(原液)に加えてフルオロカーボン、液化
石油ガス、ジメチルエーテル等の噴射剤を内圧が2.0 〜
6.0 kg/cm2Gとなるよう、すなわち全組成中1〜20%と
なるよう用いるのが好ましい。
【0052】
【実施例】次に合成例及び実施例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。なお、本実施例中で用いた試験方法は次の通りであ
る。 (1) 官能評価 今までにコールドパーマ、ブリーチ等の美容処理を行っ
たことのない日本人女性の毛髪25g( 長さ15cm) を束
ね、通常のシャンプー処理を行った。この毛髪束に2.5
gの毛髪化粧料を付けた。専門パネラー10人に塗布して
もらい、感触を評価したものを30秒流水ですすいだの
ち、タオルドライし、後ドライヤーにて乾燥した。この
毛髪束について、再度専門パネラー10人によりその柔軟
性、平滑性および油性感の官能評価を行った。評価は次
の基準に従って、絶対評価を行った。評価は各パネラー
の評価点の平均点で示した。 (2) 櫛通り力 前記(1) のようにして毛髪化粧料をつけた毛髪束をその
まま、またはすすいだ湿潤状態、または乾燥した状態
で、ストレンゲージで櫛通り荷重を測定した。測定は20
回繰り返し、その平均値(g)を櫛通り力とした。
【0053】合成例 炭素数18の分岐アルキル基及び炭素数12の直鎖アルキル
基を有する非対称型アンモニウム塩の合成を行った。銅系触媒の調製 (銅・亜鉛・ルテニウム触媒) 1リットルのフラスコに合成ゼオライトを仕込み、次に
硝酸銅と硝酸亜鉛及び塩化ルテニウムを各金属原子の重
量比がCu:Zn:Ru=4:1:0.01となるように水に溶解
し、撹拌しながら昇温した。90℃で10%Na2CO3水溶液を
徐々に滴下した。1時間の熟成の後、沈澱物を濾過・水
洗し、100 ℃で9時間乾燥後、600 ℃で1時間焼成し
た。得られた金属酸化物の担体に対する担持量は50重量
%である。
【0054】第2級アミンの合成 2リットルのセパラブルフラスコに2−(3−メチルヘ
キシル)−7−メチル−1−デカノール(ファインオキ
ソコール180N(日産化学(株)製))1200gと銅・亜鉛
・ルテニウム触媒24g(対原料アルコール2.0重量%)
を仕込み、撹拌しながら系内を窒素で置換し昇温を開始
した。 100℃に達したら、水素ガスを流量計を用いて40
リットル/hrの流速で系内に吹き込み反応開始温度 190
℃まで昇温した。この温度でメチルアミンガスを、排ガ
ス中のメチルアミンが20容量%になるよう導入し反応を
開始した。反応は常圧下で、原料のアルコールの残存量
が1重量%以下になるまで行った。なお、アルコールの
残存量及び反応終了品組成はガスクロマトグラフィーで
分析した。この結果、目的とする下記の構造を有する第
2級アミンが93%の収率で得られた。
【0055】
【化21】
【0056】次に、この第2級アミンを、蒸留精製し
た。蒸留による収率は92%であった。 第3級アミンの合成 上記と同様の反応装置に、n−ドデシルアルコール(カ
ルコール20, 花王(株)製)330 g及び銅・亜鉛・ルテ
ニウム触媒 3.3gを仕込み、撹拌しながら系内を窒素で
置換し昇温を開始した。 100℃に達したら、水素ガスを
流量計を用いて40リットル/Hrの流速で系内に仕込み反
応温度 190℃まで昇温した。この温度で前記第2級アミ
ン500gを加え、約6時間反応させた。次に、触媒を濾
過にて除去した後、蒸留にて精製を行った。蒸留後、収
率90%にて、下記の第3級アミンを得た。
【0057】
【化22】
【0058】第4級アンモニウム塩の合成 上記の第3級アミン350 g、イソプロピルアルコール94
g、炭酸ナトリウム34.6g、水36.3gおよび塩化メチル
68.2gを1リットルのオートクレーブに仕込み、100 ℃
に昇温後、熟成を約8時間行った。その後、副生したNa
Clを濾過にて除去し、非対称ジアルキルジメチル第4級
アンモニウム塩を得た。表2に示す分析値より、下記構
造の第4級アンモニウム塩が生成していることを確認し
た。
【0059】
【表2】
【0060】
【化23】
【0061】実施例1 表3に示す組成のヘアリンス剤を調製し、そのリンス性
能を調べた。その結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】実施例2 次の配合組成のヘアリンス剤組成物を調製し、10名のパ
ネラーを用いてリンス性能を一対比較法により評価し
た。比較基準は非常に良い場合を+2、良い場合を+1
とした。その結果を表4に示す。本発明品2: (1) N−2−ヘキシル−1−デシル−N −ドデシル− 1.0 (%) N,N −ジメチルアンモニウムクロライド (2) ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 (3) ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド*1 0.5 (4) ジメチルポリシロキサン 1.0 〔(VII) 式中 mは225(平均値) 〕 (5)セチルアルコール 3.0 (6) プロピレングリコール 3.0 (7) ヒドロキシエチルセルロース 0.5 (8) 水 90.1 (9) 香料 0.4 比較品3: (1) ジセチルジメチルアンモニウムクロライド 1.0 (%) (2) ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 (3) ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド*1 0.5 (4) ジメチルポリシロキサン 1.0 〔(VII) 式中 mは225(平均値) 〕 (5)セチルアルコール 3.0 (6) プロピレングリコール 3.0 (7) ヒドロキシエチルセルロース 0.5 (8) 水 90.1 (9) 香料 0.4 注) *1:炭素数12〜15のオキソ法市販アルコール(三菱油化
(株)製ドバノール23と45の等量混合物) に由来する分
岐第4級アンモニウム塩でその分岐率は20%である。
【0064】
【表4】
【0065】実施例3 下記組成のヘアトリートメント組成物(本発明品3)を
下記製法により得た。得られたヘアトリートメント組成
物は塗布時の感触に優れ、かつ油性感の少ない、良好な
感触を付与した。 <組 成> (1) N −2−(3−メチルヘキシル),7−メチル−1−デシル 1.5 (%) N −ドデシル−N,N −ジメチルアンモニウムクロライド (2) ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 1.0 (3) 環状シリコーン〔(XVI) 式中c1=5、 R22=CH3 〕 2.0 (4) ジメチルポリシロキサン〔(VII) 式中 m=1000〕 0.2 (5)セトステアリルアルコール 1.0 (6) ラノリン 3.0 (7) 流動パラフィン 3.0 (8) ポリペプタイド 5.0 (9) カチオン化セルロース 3.0 (10) ポリオキシエチレンオレイルエーテル (EO=5) 0.5 (11) メチルパラベン 0.2 (12) 香料 0.4 (13) 水 バラ
ンス ─────── 100.0% <製 法> (13)に(8) 、(9) 及び(11)を均一に分散させ加温する。
さらに撹拌下、加温した(1) 、(2) 、(3) 、(4) 、
(5)、(6) 、(7) 及び(10)の均一分散液を加え冷却した
のち、(12)を配合してヘアトリートメント組成物を得
た。
【0066】実施例4 下記組成のヘアクリーム組成物(本発明品4)を下記製
法により得た。得られたヘアクリーム組成物は塗布時の
感触、平滑性、柔軟性に優れ、べたつき感のない良好な
感触を付与した。 <組 成> (1) N −2−(3−メチルヘキシル), 7−メチル−1−デシル 2.0 (%) N −ドデシル−N,N −ジメチルアンモニウムクロライド (2) セチルトリメチルアンモニウムクロライド 1.0 (3) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (EO=20) 0.5 (4) セチルアルコール 5.0 (5)ジプロピレングリコール 6.0 (6) グリセリン 10.0 (7) 流動パラフィン 3.0 (8) アミノ変性シリコーン*2 2.0 (9) 香料 0.4 (10) 水 バラン
ス ─────── 100.0% 注) *2:(IX-2) 式中、R9=CH3, l1=4, m1=2, n1=1,
R10=CH3,R11=−(CH2)3OCH2CH(OH)CH2N(C2H5)2, R12
=CH3 <製 法>加温した(10)に(1) 、(2) 、(3) 、(4) 、
(5)、(6) 、(7) 及び(8) の均一分散液を加え、冷却し
たのち(9) を配合してヘアクリーム組成物を得た。
【0067】実施例5 下記組成のコンディショニングムース組成物(本発明品
5)を下記製法により得た。得られたコンディショニン
グムース組成物は良好な感触を付与した。 <組 成> (1) N −7−メチル−1−デシル, 2−(1−メチル−3,3 −ジ 0.5(%) メチルブチル), 5−メチル−7,7 −ジメチルオクチル−N −ドデシル−N,N −ジメチルアンモニウムクロライド (2) ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0 (3) ジプロピレングリコール 1.0 (4) メチルフェニルポリシロキサン*3 1.0 (5)グリセリン 2.5 (6) 流動パラフィン 2.5 (7) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (EO=20) 0.2 (8) エチルアルコール 5.0 (9) メチルパラベン 0.1 (10) 香料 0.1 (11) 噴射剤(LPG) 10.0 (12) 水 バラン
ス ────── 100.0% 注) *3:(VIII-2)式中、b =190 、c =10 <製 法>(12)に(9)を加え加温する。さらに撹拌下、
加温した(1) 、(2) 、(3) 、(4)、(5)、(6) 及び(7)
に均一分散液を加え冷却したのち、(8) 及び(10)を配合
する。これをエアゾール用の缶に詰め、噴射剤(11)を充
填してコンディショニングムース組成物を得た。
【0068】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、油性残留感が少
なく、平滑性、柔軟性に優れ、かつ塗布時の感触も良好
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−132509(JP,A) 特開 平3−153617(JP,A) 特開 平3−157317(JP,A) 特開 平1−190619(JP,A) 特開 平1−132509(JP,A) 特開 昭57−140708(JP,A) 特開 平3−275614(JP,A) 特開 平3−153617(JP,A) 特開 平3−41015(JP,A) 特開 昭57−99407(JP,A) 特開 昭58−4709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A) 及び(B) を含有することを
    特徴とする毛髪化粧料。 (A) 一般式(I)で表される非対称型のジ・長鎖アルキ
    ル基もしくはアルケニル基を有する第4級アンモニウム
    塩もしくはアミン塩(以下、非対称型アンモニウム塩類
    という)の一種又は二種以上。 【化1】 〔式中、R1:直鎖不飽和の、もしくは分岐鎖を有する、
    総炭素数8〜28のアルキル基 R2:直鎖の炭素数8〜22のアルキル基もしくはアルケニ
    ル基 R3, R4:同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又
    は水素原子(但し、R3, R4の双方が水素原子である場合
    を除く) X :ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェ
    ートを示す。〕 (B) ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
    キサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性ポリシロキ
    サン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変
    性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポ
    キシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリ
    コーンおよびアルキル変性シリコーンからなる群より選
    ばれたシリコーン類の一種又は二種以上。
  2. 【請求項2】 (A) 成分を0.01〜20重量%、(B) 成分を
    0.01〜20重量%含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
JP3230253A 1991-09-10 1991-09-10 毛髪化粧料 Expired - Fee Related JP3043481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3230253A JP3043481B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 毛髪化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3230253A JP3043481B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 毛髪化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0570327A JPH0570327A (ja) 1993-03-23
JP3043481B2 true JP3043481B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=16904915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3230253A Expired - Fee Related JP3043481B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 毛髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043481B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1512391B1 (en) * 2002-06-13 2011-11-02 Kao Corporation Cosmetic hair preparation
JP4611626B2 (ja) * 2003-11-27 2011-01-12 ライオン株式会社 帯電防止剤組成物
FR2874818B1 (fr) * 2004-09-08 2007-06-22 Oreal Composition cosmetique a base d'un tensioactif cationique, d'une silicone aminee, d'un alcool gras et d'un diol
AU2007261631A1 (en) * 2006-06-21 2007-12-27 The Procter & Gamble Company Conditioning composition comprising asymmetric dialkyl quaternized ammonium salt
WO2019031176A1 (en) * 2017-08-10 2019-02-14 Kao Corporation HAIR COSMETIC PRODUCT

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0570327A (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0725653B2 (ja) 毛髪化粧料
JP3897923B2 (ja) 毛髪化粧料の製造方法
JP3980521B2 (ja) 毛髪用組成物
WO2001043718A1 (en) Hair treatment composition containing two cationic surfactants
JP3043481B2 (ja) 毛髪化粧料
EP0654259B1 (en) Hair conditioner composition
JPH07309725A (ja) 毛髪化粧料
JPH05286831A (ja) 毛髪化粧料
JPH0115482B2 (ja)
JP3043486B2 (ja) 毛髪化粧料
EP1733712B1 (en) Hair treating agent
JP3779230B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2000143459A (ja) 毛髪化粧料
JP3124354B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4606624B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2009108057A (ja) ベタインエステル含有混合物の製法
JP2722243B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4606617B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2004026781A (ja) ヒドロキシ脂肪酸ジアルキルアミノアルキルアミドの毛髪処理剤としての利用
JP3657909B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH06192045A (ja) 毛髪化粧料
JP3135274B2 (ja) 非対称型のジ・長鎖アルキル基もしくはアルケニル基を有する第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩及びこれらを含有する毛髪処理剤
JP3497095B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4219466B2 (ja) ベタインエステル含有混合物の製法
JP4663540B2 (ja) 毛髪処理剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080310

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees