JPH07309629A - ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 - Google Patents
ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法Info
- Publication number
- JPH07309629A JPH07309629A JP6286079A JP28607994A JPH07309629A JP H07309629 A JPH07309629 A JP H07309629A JP 6286079 A JP6286079 A JP 6286079A JP 28607994 A JP28607994 A JP 28607994A JP H07309629 A JPH07309629 A JP H07309629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- producing
- hybrid glass
- mol
- precursor composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/06—Glass compositions containing silica with more than 90% silica by weight, e.g. quartz
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2201/00—Glass compositions
- C03C2201/06—Doped silica-based glasses
- C03C2201/30—Doped silica-based glasses containing metals
- C03C2201/32—Doped silica-based glasses containing metals containing aluminium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2201/00—Glass compositions
- C03C2201/06—Doped silica-based glasses
- C03C2201/30—Doped silica-based glasses containing metals
- C03C2201/40—Doped silica-based glasses containing metals containing transition metals other than rare earth metals, e.g. Zr, Nb, Ta or Zn
- C03C2201/42—Doped silica-based glasses containing metals containing transition metals other than rare earth metals, e.g. Zr, Nb, Ta or Zn containing titanium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2201/00—Glass compositions
- C03C2201/60—Glass compositions containing organic material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2203/00—Production processes
- C03C2203/20—Wet processes, e.g. sol-gel process
- C03C2203/26—Wet processes, e.g. sol-gel process using alkoxides
- C03C2203/27—Wet processes, e.g. sol-gel process using alkoxides the alkoxides containing other organic groups, e.g. alkyl groups
- C03C2203/28—Wet processes, e.g. sol-gel process using alkoxides the alkoxides containing other organic groups, e.g. alkyl groups functional groups, e.g. vinyl, glycidyl
Abstract
た増粘させることによりスクリーン印刷も可能であり、
しかも紫外線吸収特性に優れたハイブリッドガラス製造
用の前駆体組成物およびこれを用いたハイブリッドガラ
スの製造方法を提供する。 【構成】 一般式 A−Si(OR1 ) 3 (A:ウレイ
ド基またはアミノ基を有する官能基、R1 はメチル基ま
たはエチル基を示す)からなるウレイド基またはアミノ
基を有するシリコントリアルコキシド30〜95モル%
と、一般式 B−Si(OR2 ) 3 (B:フェニル基、
R2 はメチル基またはエチル基を示す)からなるフェニ
ル基を有するシリコントリアルコキシド5〜70モル%
と、チタニウムあるいはアルミニウムのキレートもしく
はそのアルコキシド0.1〜10モル%を含んだハイブ
リッドガラス製造用の前駆体組成物である。
Description
用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法
に係り、詳しくはガラス、陶磁器、タイル、プラスチッ
ク等の着色材、ガラスフィルター、赤外線あるいは紫外
線カットフィルター、紫外線コーティング材等に使用さ
れるハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびこ
れを用いたハイブリッドガラスの製造方法に関する。
ラミックス等を低温合成法によって得ることは古くから
知られている。この方法は、例えば4官能の金属アルコ
キシドの溶液を使用し、これの加水分解とこれに続く縮
重合反応によるものである。この方法は、ガラスの成型
が溶融法より低温度でできること、異種元素を分子レベ
ルで混合できること、そして化学構造の設計が容易であ
るといった特長を有している。しかし、このゾル−ゲル
法も厚膜、塊状物が作製できないことや、作製温度が8
00°C以上と高く、また内部組織を充分に発達させる
ために作製時間に数日かかるといった問題があった。
ブリッドガラスの製造方法では、1、2、3官能アルコ
キシドを縮重合することにより得ることができる。例え
ば、特開平2−137737号公報には、親和性の乏し
い有機シロキサンと無機シロキサンとをシリコントリア
ルコキシドで結合して得たハイブリッドガラスが開示さ
れている。
リッドガラスでは、異種元素を分子レベルで混合できる
こと、そして化学構造の設計が容易であり、また作業温
度が低くなる特長をもっているが、耐熱性と接着性の両
方に優れるハイブリッドガラスが得られていなかった。
例えば、フェニル基含有シロキサンを使用したハイブリ
ッドガラスでは、耐熱性に優れた膜が出来るが、フェニ
ル基を含有するために、膜は硬くてもろくなり過ぎて、
基材上で作製した膜が剥がれやすくなるといった問題が
あった。
であり、耐熱性、接着性、そして耐摩耗性に優れ、また
増粘させることによりスクリーン印刷も可能であり、し
かも紫外線吸収特性に優れたハイブリッドガラス製造用
の前駆体組成物およびこれを用いたハイブリッドガラス
の製造方法を提供する。
Si(OR1 ) 3 (A:ウレイド基またはアミノ基を有
する官能基、R1 はメチル基またはエチル基を示す)か
らなるウレイド基またはアミノ基を有するシリコントリ
アルコキシド30〜95モル%と、一般式 B−Si
(OR2 ) 3 (B:フェニル基、R2 はメチル基または
エチル基を示す)からなるフェニル基を有するシリコン
トリアルコキシド5〜70モル%と、チタニウムあるい
はアルミニウムのキレートもしくはそのアルコキシド
0.1〜10モル%を含んだハイブリッドガラス製造用
の前駆体組成物にある。そして、本発明は、紫外線吸収
剤が添加されたハイブリッドガラス製造用の前駆体組成
物も含む。また、本発明は、上記前駆体組成物を加水分
解、縮合するハイブリッドガラスの製造方法も含む。
R1 ) 3 であるウレイド基またはアミノ基を有するシリ
コントリアルコキシドとしては、Aがウレイド基または
アミノ基を有する官能基で、例えばγ−ウレイドプロピ
ル、γ−アミノプロピル、N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピル等からなり、またR1 がメチル基ま
たはエチル基であり、具体的にはγ−ウレイドプロピル
トリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン等が挙げられる。これは膜を柔軟にするため
に添加される。この添加量は30〜95モル%、好まし
くは45〜85モル%であり、30モル%未満の場合に
はハイブリッドガラス膜と基体間の接着力が低下し、一
方95モル%を越えると該膜の耐熱性が低下し、また酸
化によってガラス膜が変色する問題がある。
ル基を有するシリコントリアルコキシドとしては、Bが
フェニル基であり、R2 がメチル基またはエチル基であ
る。具体的には、フェニルトリメトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシランである。これは膜に耐熱性を付与
するために添加される。この添加量は5〜70モル%、
好ましくは10〜50モル%であり、5モル%未満の場
合には膜の耐熱性が低下し、また70モル%を越える
と、ガラス膜と基体間の接着力が低下する。
キレートもしくはそのアルコキシドのうち、キレートと
してはエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロ
ピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテー
ト)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネー
ト)、ジイソプロポキシチタンビスアセチルアセトネー
ト、ジヒドロキシビスラクタクトチタン等があり、また
アルコキシドとしてはアルミニウムイソプロピレート、
アルミニウムエチレート、モノsecブトキシアルミニ
ウムジイソプロピレート、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラステアリルオ
キシチタン等がある。これは膜に接着性を付与するため
に添加されるが、この添加量は0.1〜10モル%、好
ましくは2〜5モル%であり、0.1モル%未満の場合
にはガラス膜と基体間の接着力が低下し、また10モル
%を越えると、膜の強度が低下する。
るウレイド基またはアミノ基を有するシリコントリアル
コキシドと、膜に耐熱性を付与するフェニル基を有する
シリコントリアルコキシドと、膜に接着性を付与するチ
タニウムあるいはアルミニウムのキレートもしくはその
アルコキシドとを添加し重合することによって、得られ
た膜は最高200°Cの比較的高温まで耐久性を有し、
しかも基体と強固に接着したポリオルガノシロキサンを
作製することができる。
してその後注型するため、重合温度を脱水縮合時に生成
するアルコールの沸点温度近くの60〜80°Cに維持
し、また重合時間を1時間以内で行うことができる。ま
た、重合時にはアルコキシドの加水分解に必要な水を全
てのアルコキシド1モルに対して最高3モルおよび50
重量%未満の溶剤を添加して、反応を促進することがで
きる。これにより、アルコキシドの加水分解、脱水縮合
が起こり、重合が始まりペーストができる。このペース
トを150〜250°Cで熱処理することでハイブリッ
ドガラス膜を製造することができる。尚、特に、スクリ
ーン印刷をする場合には、アルコールをロータリエバポ
レーター等で蒸留して増粘することができる。
イミダゾリジノン、メタクレゾール、ジメチルホルムア
ミド、カルビトール、ターピノール、ジアセトンアルコ
ール、トリエチレングリコール、パラキシレン等の高沸
点の有機溶剤がある。
ディッピング、スプレー、コーティング、印刷等の方法
で塗布し、厚さ約500μmまでの膜厚に調節すること
ができる。それ以上の膜厚にすると、熱処理の段階で気
泡が入りやすくなる。むろん、スクリーン印刷も可能で
ある。このスクリーン印刷の手順は、水平に置かれたス
クリーン(例えば、ポリエステル平織物、255メッシ
ュ)の下に、数ミリメートルの間隔をもたせて印刷基板
(ガラス)を設置する。このスクリーンの上に上記組成
物をのせた後、スキージーを用いてスクリーン全面に組
成物を広げる。この時には、スクリーンと印刷基板とは
間隔を有している。続いて、スクリーンが印刷基板に接
触する程度にスキージーでスクリーンを押さえ付けて移
動させ、印刷をする。以後これを繰り返す。
ては、2,2’−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系有機化合物、2−〔2’
−ヒドロキシ−5’−メチル−3’−(3”,4”,
5”,6”−テトラヒドロ−フタルイミジルメチル)フ
ェニル〕ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−ベンゾトリ
アゾールなどのベンゾトリアゾール系有機化合物、2−
シアノ−3,3’−ジフェニルアクリルなどのシアノア
クリレート系有機化合物、〔2,2’−チオビス(4−
t−オクチルフェノレート)〕−2−エチルヘキシルア
ミン−ニッケルなどの金属錯塩等が使用される。上記紫
外線吸収剤の添加量は0.5〜20重量%であり、0.
5重量%未満の場合には、紫外線の吸収が不充分であ
り、一方20重量%を越えると、ハイブリッドガラス前
駆体組成物に溶けきらないものがあり、不透明なハイブ
リッドガラスが得られる。
ばシリカ粉、各種色素、蛍光色素、そして金属あるいは
セラミックス粉等を使用することができる。
成物およびハイブリッドガラスの製造方法では、ウレイ
ド基またはアミノ基を有するシリコントリアルコキシド
がガラス膜の柔軟性を与え、フェニル基を有するシリコ
ントリアルコキシドがガラス膜に耐熱性を付与し、そし
てチタニウムあるいはアルミニウムのキレートあるいは
アルコキシドがガラス膜に接着性を付与する機能をそれ
ぞれ有しているために、耐熱性、接着性、耐摩耗性、そ
して紫外線吸収特性に優れたガラス膜を作製することが
できる。
細に説明する。 実施例1〜6 表1に示すように、ウレイド基またはアミノ基を有する
シリコントリアルコキシドとしてγ−ウレイドプロピル
トリエトキシシランを使用し、フェニル基を有するシリ
コントリアルコキシドにフェニルトリメトキシシランあ
るいはフェニルトリエトキシシランを使用し、そしてチ
タニウムあるいはアルミニウムのアルコキシドとしてテ
トライソプロポキシチタンを、またチタニウムあるいは
アルミニウムのキレートとしてエチルアセトアセテート
アルミニウムジイソプロピレートを用いた。
混合するとともに、これにアルコキシド1モルに対して
3モルの水とジメチルイミダゾリジノン20重量%とを
添加し、エバポレータにて70°Cで60分蒸留して増
粘させ、これにシリカ粉を10重量%混合し攪拌した。
得られた組成物をステンレス#325のスクリーンを用
いて、ガラス基板上に印刷した後、これを200°Cに
設定されたオーブン中で10分間熱処理して重合を終
え、ガラス基板上に厚さ20μmのガラス膜を作製し
た。
を評価した。得られた結果を表1に併記する。尚、評価
方法は以下の通りである。 1.接着性の評価方法 まず、ガラス膜の外観を観察して膜が固化しているかど
うかを調べる。膜が固化している場合、直径2mmのス
テンレス棒を膜の表面に押圧100g、引っかき速度2
cm/秒で長さ2cm擦り付け、これを5回行って膜が
ガラス基板に接着しているか、あるいは剥離するかを調
べた。
ーブン中で10分間加熱した後、膜の外観状態を目視に
より評価した。○は膜の外観に変化がない場合であり、
△は膜が変色する場合であり、×は膜が基板から剥離す
る場合を示す。
0g荷重で500回転摩耗試験を行い、試験後の膜の外
観状態を目視して評価した。○は膜の外観に変化がない
場合であり、×は摩耗により膜の表面に傷が生じている
場合を示す。
たハイブリッドガラス膜は、優れた接着性、耐熱性、そ
して耐摩耗性を有していることが判る。
ともに、これにアルコキシド1モルに対して3モルの水
とジメチルイミダゾリジノン20重量%とを添加し、エ
バポレータにて70°Cで60分蒸留して増粘させ、こ
れにシリカ粉を10重量%混合し攪拌した。得られた組
成物をステンレス#325のスクリーンを用いて、ガラ
ス基板上に印刷した後、これを200°Cに設定された
オーブン中で10分間熱処理して重合を終え、ガラス基
板上に厚さ20μmの膜を作製した。上記膜の接着性、
耐熱性、そして耐摩耗性を評価した。得られた結果を表
2に併記する。
ハイブリッドガラス膜は、接着性、耐熱性、そして耐摩
耗性に劣っていることが判る。特に、比較例5のように
エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレー
トの添加量を多くすると、ガラス膜の強度が低下してい
る。また、比較例6のようにγ−ウレイドプロピルトリ
エトキシシランの添加量を多くすると、ガラス膜が酸化
して変色している。
フェニルトリエトキシシラン19モル%、チタニウムあ
るいはアルミニウムのキレートとしてエチルアセトアセ
テートアルミニウムジイソプロピレート5モル%を混合
し、これにアルコキシド1モルに対して3モルの水とジ
メチルイミダゾリジノン20重量%とを添加し、オイル
バスによって70°Cで加温しながらエバポレーターに
て60分蒸留して増粘させた。これに紫外線吸収剤とし
て表3に示すような2,2’−4,4’−テトラヒドロ
キシベンゾフェノン(実施例7)、2,2’−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン(実施例8)、2−シ
アノ−3,3’−ジフェニルアクリル(実施例9)をそ
れぞれ所定量加えて良く混合し、前駆体組成物を作製し
た。
ス#325のスクリーンを用いて、石英ガラス基板上に
印刷した後、これを120°Cに設定されたオーブン中
で10分間熱処理して重合を終え、石英ガラス基板上に
厚さ10μmのガラス膜を作製した。
分光光度計U−3300で評価した。結果を表3に示す
ように、実施例7で390nm以下で、実施例8で36
8nm以下で、そして実施例9で330nm以下で透過
率が0%となり、紫外線が吸収されていることが判る。
フェニルトリエトキシシラン19モル%、チタニウムあ
るいはアルミニウムのキレートとしてエチルアセトアセ
テートアルミニウムジイソプロピレート5モル%を混合
し、これにアルコキシド1モルに対して3モルの水とジ
メチルイミダゾリジノン20重量%とを添加し、オイル
バスによって70°Cで加温しながらエバポレーターに
て60分蒸留して増粘させた。これに表4に示す紫外線
吸収剤を1重量%加えて良く混合し、前駆体組成物を作
製した。そして、実施例7と同様にして石英ガラス基板
上に厚さ10μmのガラス膜を作製した。得られたガラ
ス膜の耐久性を評価するため、上記ガラス膜を屋外にて
太陽光に4日間さらす前と後での紫外線吸収剤の吸収の
変化を調べた。その結果を表4に示す。
剤はいずれも90%以上の紫外線吸収性能を保持してい
たが、比較例で使用した紫外線吸収剤では、紫外線吸収
性能は50%近く低下し、耐久性に欠けることが判る。
ウレイド基またはアミノ基を有するシリコントリアルコ
キシドと、フェニル基を有するシリコントリアルコキシ
ドと、そしてチタニウムあるいはアルミニウムのキレー
トもしくはそのアルコキシドを添加することにより、耐
熱性、接着性、耐摩耗性、そして紫外線吸収性能に優れ
たガラス膜を作製することができる効果がある。
Claims (15)
- 【請求項1】 一般式 A−Si(OR1 ) 3 (A:ウ
レイド基またはアミノ基を有する官能基、R1 はメチル
基またはエチル基を示す)からなるウレイド基またはア
ミノ基を有するシリコントリアルコキシド30〜95モ
ル%と、一般式 B−Si(OR2 ) 3 (B:フェニル
基、R2 はメチル基またはエチル基を示す)からなるフ
ェニル基を有するシリコントリアルコキシド5〜70モ
ル%と、チタニウムあるいはアルミニウムのキレートも
しくはそのアルコキシド0.1〜10モル%を含んだこ
とを特徴とするハイブリッドガラス製造用の前駆体組成
物。 - 【請求項2】 ウレイド基またはアミノ基を有するシリ
コントリアルコキシドは、γ−ウレイドプロピルトリエ
トキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、そしてN
−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシランから選ばれてなるシリコンアルコキシドであ
る請求項1記載のハイブリッドガラス製造用の前駆体組
成物。 - 【請求項3】 ウレイド基またはアミノ基を有するシリ
コントリアルコキシドの添加量が45〜85モル%であ
る請求項2記載のハイブリッドガラス製造用の前駆体組
成物。 - 【請求項4】 フェニル基を有するシリコントリアルコ
キシドは、フェニルトリメトキシシランそしてフェニル
トリエトキシシランから選ばれてなるシリコントリアル
コキシドである請求項1記載のハイブリッドガラス製造
用の前駆体組成物。 - 【請求項5】 フェニル基を有するシリコントリアルコ
キシドの添加量が10〜50モル%である請求項4記載
のハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物。 - 【請求項6】 チタニウムあるいはアルミニウムのキレ
ートは、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソ
プロピレート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)、ジイソプロポキシチタンビスアセチルアセトネ
ート、そしてジヒドロキシビスラクタクトチタンから選
ばれたキレートである請求項1記載のハイブリッドガラ
ス製造用の前駆体組成物。 - 【請求項7】 チタニウムあるいはアルミニウムのアル
コキシドは、アルミニウムイソプロピレート、アルミニ
ウムエチレート、モノsecブトキシアルミニウムジイ
ソプロピレート、テトライソプロポキシチタン、テトラ
−n−ブトキシチタン、そしてテトラステアリルオキシ
チタンから選ばれたアルコキシドである請求項1記載の
ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物。 - 【請求項8】 チタニウムあるいはアルミニウムのキレ
ートの添加量は、2〜5モル%である請求項6または7
記載のハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物。 - 【請求項9】 γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、あるいはN−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ンから選ばれてなるウレイド基またはアミノ基を有する
シリコントリアルコキシド45〜85モル%と、フェニ
ルトリメトキシシラン、そしてフェニルトリエトキシシ
ランから選ばれてなるフェニル基を有するシリコントリ
アルコキシド10〜50モル%と、チタニウムあるいは
アルミニウムのキレートもしくはそのアルコキシド2〜
5モル%を含んだことを特徴とするハイブリッドガラス
製造用の前駆体組成物。 - 【請求項10】 紫外線吸収剤が添加される請求項1ま
たは9記載のハイブリッドガラス製造用の前駆体組成
物。 - 【請求項11】 紫外線吸収剤がベンゾフェノン系有機
化合物、ベンゾトリアゾール系有機化合物、シアノアク
リレート系有機化合物、そして金属錯塩から選ばれる請
求項10記載のハイブリッドガラス製造用の前駆体組成
物。 - 【請求項12】 一般式 A−Si(OR1 )3 (A:
ウレイド基またはアミノ基を有する官能基、R1 はメチ
ル基またはエチル基を示す)からなるウレイド基または
アミノ基を有するシリコントリアルコキシド30〜95
モル%と、一般式 B−Si(OR2 ) 3 (B:フェニ
ル基、R2 はメチル基またはエチル基を示す)からなる
フェニル基を有するシリコントリアルコキシド5〜70
モル%と、チタニウムあるいはアルミニウムのキレート
もしくはそのアルコキシド0.1〜10モル%を添加
し、加水分解、縮合することを特徴とするハイブリッド
ガラスの製造方法。 - 【請求項13】 紫外線吸収剤が添加される請求項12
記載のハイブリッドガラスの製造方法。 - 【請求項14】 重合時に水と溶剤とを添加してペース
トを得た後、これを熱処理してハイブリッドガラスを得
る請求項10記載のハイブリッドガラスの製造方法。 - 【請求項15】 水の添加量は全てのアルコキシド1モ
ルに対して最高3モルであり、溶剤の添加量は50重量
%未満である請求項11記載のハイブリッドガラスの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28607994A JP3589718B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-10-25 | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-79884 | 1994-03-24 | ||
JP7988494 | 1994-03-24 | ||
JP28607994A JP3589718B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-10-25 | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309629A true JPH07309629A (ja) | 1995-11-28 |
JP3589718B2 JP3589718B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=26420868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28607994A Expired - Fee Related JP3589718B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-10-25 | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3589718B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997049778A1 (fr) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Nippon Oil Company, Ltd. | Materiau absorbant les ultraviolets et plaques d'absorption des ultraviolets |
JP2006096833A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Central Glass Co Ltd | 有機無機ハイブリッドガラス状物質とその製造方法 |
JPWO2005059050A1 (ja) * | 2003-12-18 | 2007-07-12 | 日産化学工業株式会社 | 低屈折率及び撥水性を有する被膜 |
KR100740804B1 (ko) * | 2003-06-26 | 2007-07-19 | 샌트랄 글래스 컴퍼니 리미티드 | 유기-무기 하이브리드 글래스상 물질 및 그 제조 방법 |
JP2009149881A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Commissariat A L'energie Atomique | ディスパージョン形成剤としての金属有機シリケートポリマーの使用 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP28607994A patent/JP3589718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997049778A1 (fr) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Nippon Oil Company, Ltd. | Materiau absorbant les ultraviolets et plaques d'absorption des ultraviolets |
US6190777B1 (en) | 1996-06-27 | 2001-02-20 | Nippon Mitsubishi Oil Corporation | Ultraviolet absorbing material and ultraviolet absorbing plate |
KR100740804B1 (ko) * | 2003-06-26 | 2007-07-19 | 샌트랄 글래스 컴퍼니 리미티드 | 유기-무기 하이브리드 글래스상 물질 및 그 제조 방법 |
US7451619B2 (en) | 2003-06-26 | 2008-11-18 | Central Glass Company, Limited | Organic-inorganic hybrid glassy materials and their production processes |
JPWO2005059050A1 (ja) * | 2003-12-18 | 2007-07-12 | 日産化学工業株式会社 | 低屈折率及び撥水性を有する被膜 |
JP4887783B2 (ja) * | 2003-12-18 | 2012-02-29 | 日産化学工業株式会社 | 低屈折率及び撥水性を有する被膜 |
JP2006096833A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Central Glass Co Ltd | 有機無機ハイブリッドガラス状物質とその製造方法 |
JP2009149881A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Commissariat A L'energie Atomique | ディスパージョン形成剤としての金属有機シリケートポリマーの使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3589718B2 (ja) | 2004-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3351666B2 (ja) | 防曇性反射防止膜、光学部品、及び防曇性反射防止膜の製造方法 | |
JPS60166355A (ja) | 被覆用組成物 | |
JP2006206700A (ja) | ポリシロキサン組成物およびその製造方法、それから得られるフィルムおよびその製造方法、ならびに封止材 | |
EP1590100B1 (en) | Hybrid organic-inorganic polymer coatings with high refractive indices | |
JP2010111715A (ja) | 反応性紫外線吸収剤及び硬化性紫外線遮蔽膜形成用塗布液、紫外線遮蔽膜並びに該紫外線遮蔽膜が形成された紫外線遮蔽機能を有する基材 | |
JPH0978032A (ja) | 硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙 | |
JP2530436B2 (ja) | コ−テイング組成物 | |
JP4600351B2 (ja) | 撥水・撥油性樹脂組成物及び塗装品 | |
JPH07309629A (ja) | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 | |
KR20110020755A (ko) | 열경화성 실리콘 수지용 조성물 | |
JPH03275726A (ja) | シリコーン系ブロックポリマーの製造方法 | |
JPH05186695A (ja) | 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 | |
JP2001146585A (ja) | 防曇性基材およびその形成方法 | |
JP2010100819A (ja) | 指紋汚れの防止方法、並びに耐指紋性コーティング材組成物及びその塗装品 | |
JPH07315849A (ja) | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 | |
JPH0647652B2 (ja) | 硬化性シリコーン組成物 | |
JPH10212471A (ja) | 防曇剤 | |
JPH08134355A (ja) | ハイブリッドガラス製造用の前駆体組成物およびハイブリッドガラスの製造方法 | |
JPH09176622A (ja) | 撥水剤組成物 | |
JPH11217439A (ja) | 硬化性樹脂組成物およびそのワニス | |
JP4394182B2 (ja) | プライマ―組成物及び接着方法 | |
JP2002029783A (ja) | 表面改質ガラス及びその製造方法 | |
JP2001158643A (ja) | ガラス用コーティング組成物およびコーティングガラス | |
JPH11293114A (ja) | 硬化性樹脂組成物およびそのワニスならびに硬化物 | |
JPH0826287B2 (ja) | 保護膜形成用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040817 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040818 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |