JPH0730943U - 鍋料理用あく取り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金網製フィルターでは取除くことのできない
細かいあくを確実に取除くことができ、且つ適時にフィ
ルター部分のみを簡便容易に取替えることが可能であっ
て、衛生的な鍋料理用あく取り具を提供すること。 【構成】 本考案に係る鍋料理用あく取り具は、不織
布、紙、極く目の細かい不織布等の金網以外のあく取り
用フィルター１と、該あく取り用フィルター１の周縁を
受支する内向きのフランジ２ｂを備えた有孔の把手２ｄ
付きフィルター保持体２と、該あく取り用フィルター１
の周縁を押える縁枠３ａを備えた有孔のフィルター押え
具３とから成り、上記フィルター保持体２のフランジ２
ｂ上面に上記フィルター押え具３を着脱自在に嵌合し
て、該フィルター保持体２のフランジ２ｂとフィルター
押え具３の縁枠３ａとによりあく取り用フィルター１を
挾着保持するように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鍋料理の際に生じる所謂「あく」を効率よく取除くことを計った衛 生的な鍋料理用あく取り具の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、鍋料理用あく取り具におけるあく取り用フィルターは、細かいメッシュ の金網で構成されており、且つ該フィルターを張設する縁枠及び把手と共に一体 的に構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然るに、上記の金網製のフィルターの場合は、たとえ、相当に細かいメッシュ で構成されていても、それ以上に細かい粒子のあくはすくい取ることができない ため、鍋料理の良味を向上するうえに問題があると共に、鍋料理後にあく取り具 を洗ってもメッシュ面にあくの１部が付着残存し易いため、非衛生的であるとい った問題がある。

【０００４】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として開発完成されたもので、金 網製フィルターでは取除くことのできない細かいあくを確実に取除くことができ 、且つ適時にフィルター部分のみを簡便容易に取替えることが可能であって、衛 生的な鍋料理用あく取り具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案では、不織布、 紙、極く目の細かい織布等から成る金網以外のあく取り用フィルターと、該あく 取り用フィルターの周縁を受支する内向きのフランジを備えた有孔の把手付きフ ィルター保持体と、該あく取り用フィルターの周縁を押える縁枠を備えた有孔の フィルター押え具とから成り、上記フィルター保持体のフランジの上面に上記フ ィルター押え具を着脱自在に嵌合して、該フィルター保持体のフランジとフィル ター押え具の縁枠とによりあく取り用フィルターを挾着保持するように構成した ことを特徴とする鍋料理用あく取り具を開発した。

【０００６】 また、本考案では、上記のように構成した鍋料理用あく取り具おいて、フィル ター保持体の周縁に屈曲可能な連結具を介してフィルター押え具の周縁が連結さ れている鍋料理用あく取り具、及びフィルター保持体とフィルター押え具がそれ ぞれ別個に構成されている鍋料理用あく取り具を夫々開発した。

【０００７】

【作用】

本考案に係る鍋料理用あく取り具は、極く微細な隙孔を備えた不織布、紙、織 布等の金網以外の素材によりあく取り用フィルターを構成したので、鍋内の液面 に浮遊している微細なあくに至るまで略完全に取除くことができる作用がある。

【０００８】 また、あく取り用フィルターは、フィルター保持体のフランジとフィルター押 え具の縁枠とにより挾着されて確実に保持されているので、使用中に外れること がなく、且つフィルター保持体とフィルター押え具は着脱自在であるため、あく 取りフィルターは随時に取替えることができ、常に衛生的に鍋料理のあく取りを 行うことができる作用がある。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案の実施例を添付図面中の図１〜図４に基づいて説明すれば、こ の鍋料理用あく取り具は、あく取り用フィルター１と、該フィルター１の保持体 ２と、該フィルター１の押え具３とから構成されている。

【００１０】 而して、上記あく取り用フィルター１は、図３及び図４に示すように、極く微 細な無数の隙孔を備えた合成樹脂製または紙製の不織布の成形体から構成されて おり、円形の凹弧面部１ａの外周に外向きのフランジ１ｂを備えた皿形状に形成 されている。

【００１１】 また、上記フィルター保持体２は、図１及び図２に示すように、上記あく取り 用フィルター１の円形の凹弧面部１ａを嵌入する円形の孔２ａと、あく取り用フ ィルター１の外向きのフランジ１ｂを受止するリング状の内向きのフランジ２ｂ と、次に述べるフィルター押え具３の嵌合孔２Ｃと、外周縁に設けた把手２ｄと から構成されており、この実施例では、ポリプロピレンの成形体から形成されて いるが、ステンレス、アルミニウム等の金属製品であってもよい。

【００１２】 さらに、上記フィルター押え具３は、この実施例では、上記フィルター保持体 ２の周縁に形設した屈曲可能なポリプロピレンから成る連結具４を介して一体に 連結された、上記フィルター保持体２の嵌合孔２ｃ内にキッチリと嵌合できる大 きさの着脱自在なリング状の縁枠３ａと、該縁枠３ａの周縁に設けたフック等の 係合部材３ｂから構成されており、上記フィルター保持体２と同一材料で一体に 構成されている。

【００１３】 次に、上記のように構成された鍋料理用あく取り具の各構成部材１、２、３の 使用時における組合わせ構成を説明すれば、図２に示すように、あく取り用フィ ルター１のフランジ１ｂをフィルター保持体２のフランジ２ｂの上面に載置して 該フィルター１の円形の凹弧面部１ａをフィルター保持体２の円形の孔２ａ内に 嵌入させ、次にフィルター押え具３を矢印方向に回動させて、図示していないが 、該フィルター押え具３のリング状の縁枠３ａをフィルター保持体２の嵌合孔２ ｃ内に着脱自在に嵌合させると共に、該縁枠３に設けた係合部材３ｂをフィルタ ー保持体３に係合させることにより、該フィルター保持体２のフランジ２ａとフ ィルター押え具３のリング状の縁枠３ａとによりあく取り用フィルター１を挾着 して保持するものである。

【００１４】 上記のように構成された鍋料理用あく取り具におけるあく取り用フィルター１ は、極く微細な隙孔を備えた不織布の成形品で構成されているので、鍋内の液面 に浮遊している微細なあくに至るまで略完全に取除くことができ、鍋料理の良味 の向上に役立ち得ると共に、該あく取り用フィルター１は着脱自在であって、髄 時に取替えることができるので極めて衛生的である。

【００１５】 次に、図５は本考案の他の実施例を示しており、上記実施例と相違しているの は、フィルター保持体２とフィルター押え具３をそれぞれ別個に構成すると共に 、フィルター押え具３の複数個所に係合部材３ｂを設けた点のみであって、その 他の構造には相違がないので、上記実施例と同一部分には同一符号が付してある 。また、作用、効果の点においても上記実施例と殆ど相違はないが、セパレート タイプであるため製造及び不使用時の収納が容易である等の利点がある反面、フ ィルター押え具３を紛失し易いおそれがある。

【００１６】 以上、本考案の主要な実施例について説明したが、本考案は、これらの実施例 に限定されるものではなく、例えば、不織布に代えて、紙、極く目の細かい織布 等から成る金網以外の素材によりフィルターを構成してもよく、要するに考案の 目的を達成でき且つ考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能であ る。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、不織布、紙、極く目の細かい織布等から成る金網以外のあく取り用 フィルターと、該あく取り用フィルターの周縁を受支する内向きのフランジを備 えた有孔の把手付きフィルター保持体と、該あく取り用フィルターの周縁を押え る縁枠を備えた有孔のフィルター押え具とから成り、上記フィルター保持体のフ ランジの上面に上記フィルター押え具を着脱自在に嵌合して、該フィルター保持 体のフランジとフィルター押え具の縁枠とによりあく取り用フィルターを挾着保 持するように構成したことを特徴とする鍋料理用あく取り具に係るものであるか ら、従来の金網製のフィルターを備えたあく取り具によっては達成できない次の 効果がある。

【００１８】 （１） 極く微細な隙孔を備えた不織布、紙、織布等の金網以外の素材によっ てあく取り用フィルターを構成したので、微細なあくに至るまで略完全に取除く ことができ、鍋料理の味を向上できる。

【００１９】 （２） あく取り用フィルターは、フィルター保持体のフランジとフィルター 押え具の縁枠とに挾着されて確実に保持されているので、使用中に保持具から外 れるおそれがない。

【００２０】 （３） フィルター保持体とフィルター押え具は着脱自在であるから、あく取 り用フィルターは随時に取替えることができ、常に衛生的に鍋料理のあく取りを 行い得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示すもので、フィルター保持
体とフィルター押え具を展開した状態の平面図である。

【図２】図１のフィルター保持体にあく取り用フィルタ
ーを受支させた状態における中央部に沿った縦断側面図
である。

【図３】あく取り用フィルターの平面図である。

【図４】図３の側面図である。

【図５】本考案の他の実施例を示すもので、フィルター
保持体からフィルター押え具を取外した状態における中
央部に沿った縦断側面図である。

【符号の説明】

１ あく取り用フィルター １ａ 円形の凹弧面部 １ｂ 外向きのフランジ ２ フィルター保持体 ２ａ 円形の嵌入孔 ２ｂ 内向きのフランジ ２ｃ 嵌合孔 ２ｄ 把手 ３ フィルター押え具 ３ａ リング状の縁枠 ３ｂ 係合部材 ４ 連結部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 不織布、紙、極く目の細かい織布等から
   成る金網以外のあく取り用フィルターと、該あく取り用
   フィルターの周縁を受支する内向きのフランジを備えた
   有孔の把手付きフィルター保持体と、該あく取り用フィ
   ルターの周縁を押える縁枠を備えた有孔のフィルター押
   え具とから成り、上記フィルター保持体のフランジ上面
   に上記フィルター押え具を着脱自在に嵌合して、該フィ
   ルター保持体のフランジとフィルター押え具の縁枠とに
   よりあく取り用フィルターを挾着保持するように構成し
   たことを特徴とする鍋料理用あく取り具。
2. 【請求項２】 フィルター保持体の周縁に屈曲可能な連
   結具を介してフィルター押え具の周縁が連結されている
   請求項１に記載の鍋料理用あく取り具。
3. 【請求項３】 フィルター保持体とフィルター押え具が
   それぞれ別個に構成されている請求項１に記載の鍋料理
   用あく取り具。