JPH0730876A - 音響信号制御装置 - Google Patents

音響信号制御装置

Info

Publication number
JPH0730876A
JPH0730876A JP5168862A JP16886293A JPH0730876A JP H0730876 A JPH0730876 A JP H0730876A JP 5168862 A JP5168862 A JP 5168862A JP 16886293 A JP16886293 A JP 16886293A JP H0730876 A JPH0730876 A JP H0730876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
signal
audio
acoustic signal
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5168862A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Suzuki
敏明 鈴木
Itaru Mimura
到 三村
Yuji Izawa
裕司 井澤
Tatsuya Kameyama
達也 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5168862A priority Critical patent/JPH0730876A/ja
Publication of JPH0730876A publication Critical patent/JPH0730876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ユーザからの映像表示制御信号に従って映像信
号制御装置1は、映像の表示形式を制御する。音響信号
処理装置2は、その映像の表示形式により音響チャンネ
ル数の割り当て、及びそれに合った形で音響信号の加工
処理を行う。表示形式を制御した映像信号を表示装置3
により再生し、加工処理した音響信号は、スピーカ装置
41,42,43,44,45,46により再生する。 【効果】多地点からの送信音響チャンネル数に依存する
ことなく、また映像及び音響のもつ臨場感を損なうこと
なく双方向AV通信を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号及び音響信号
による通信(以後、AV通信と記す)を多地点間で行う
システムにおいて、音響信号の加工・再生方法を映像の
表示方法と関連付けて制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりAV通信システムとして、テレ
ビ会議システムが知られている。このテレビ会議システ
ムは、カメラ及びマイクにより入力した映像と音声信号
(以後AV信号と記す)を通信回線により遠方へ伝送
し、表示装置及びスピーカにより再生することで遠隔地
会議を実現している。
【0003】多地点を結ぶ今までのテレビ会議システム
では、通信相手側から伝送される音響信号のチャンネル
数は高々2チャンネルであり、さらにこのチャンネル数
は固定であった。また再生側の再生チャンネル数も高々
2チャンネルであり、再生側では伝送されてきた音響信
号を単純に加算して再生しているにすぎない。例えば、
一般的なテレビ会議システムで用いられているモノラル
再生方式では、すべての音響信号を単純加算して音声信
号を再生している。またステレオ再生の場合には伝送さ
れた全ての右チャンネルの信号は右チャンネルに、全て
の左チャンネルの信号は左チャンネルにまとめて再生し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在のテレビ会議シス
テムはNTSC相当の映像を利用したものであるが、将
来の映像通信システムでは、例えば、ハイビジョンのよ
うな高解像度で臨場感溢れるAV信号を利用するように
なると予測できる。ハイビジョン方式では、臨場感を高
めるために4チャンネルの音響信号を伝送・再生してい
る。将来の映像通信システムでもハイビジョン方式と同
様に多チャンネルの音響信号を用いて臨場感を高めるよ
うになることは容易に推測できる。そこで、ここではハ
イビジョン方式と同様に4チャンネル程度の音響信号を
用いて他の2地点とAV通信を行う場合を想定し、以下
に問題点を指摘する。
【0005】例えば、送信側は各々4チャンネルの音響
信号を送信し、受信側が4チャンネルの音響再生を行う
場合を例にとる。この場合送信されてくる音響信号の総
数は8チャンネルであるが、受信側の再生音響チャンネ
ル数が4チャンネルのため、単純にこれらの音響信号を
再生することは出来ない。仮に送信された音響信号を各
チャンネル毎に単純加算するなら、各々の音響信号に付
随した映像を、表示装置において相異する位置に任意の
大きさで表示するにも関わらず、各々の音響信号は全く
同じスピーカから再生されることになる。そのため表示
した映像と離れた位置に音像が定位したり、小さな映像
に大きな音が割り当てられたり、またその逆に大きな映
像に小さな音が割り当てられたりする等の問題が発生す
る。
【0006】さらに送信される音響信号チャンネル数が
受信側の再生音響チャンネル数より多い場合には、受信
側の再生映像表示形式に合わせて再生音響チャンネル数
分の音響信号を送信すれば十分であり、余分な音響信号
を送信する必要がない等の伝送効率の点にも問題があ
る。
【0007】また送信されてきた音響信号の再生では、
上述の問題に加えて音響信号を再生する場所の温度・湿
度・風向きといった周囲の環境条件によって音像の定位
位置や響き,音色などが影響を受け、仮に映像に合わせ
て音像を定位させようとしても周囲条件の変動により安
定な音響心理効果(刺激/感動)を視聴者に与えないと
いう問題もあった。
【0008】本発明の目的は、多地点間のAV通信にお
いて、臨場感の高い映像通信システムを提供することに
ある。
【0009】また送信側の発信する音響信号量を受信側
の映像表示形式・再生音響チャンネル数によって制御す
ることにより、通信コストの削減、及び通信回線の有効
利用をすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、受信側でマルチチャンネルの音響信号
再生可能な再生手段(スピーカ装置)と、映像を制御す
る信号を受信し表示映像を制御する手段と、映像の表示
方法に関連付けて音響信号を再生するスピーカ選択手段
と、映像の表示方法に関連付けて音響信号の加工処理が
制御可能な音響信号処理手段と、映像・音響再生空間の
環境状態を解析する手段と、環境状態に関連付けて音響
信号の加工処理が制御可能な音響信号処理手段と、音響
信号処理設定を送信側に送信する手段を用い、送信側に
おいて受信した音響信号処理設定に基づき音響信号の加
工処理が可能な音響信号処理手段と、加工処理した音響
信号を送信側に送信する手段とを用いる。
【0011】
【作用】映像表示制御装置は、受信側の利用者の指示に
従って映像の表示形式を制御する。映像表示形式として
は、多地点からの複数の映像を表示装置に対して、ユー
ザの指示により所定の位置に任意の形,任意の大きさに
表示することである。また映像表示制御装置は、各通信
地点からの映像の表示形式を音響信号処理装置へ送信す
る。音響信号処理装置は、個々の通信地点からの映像信
号の占有する面積比率や位置によって、各映像に対応し
た音響信号を再生するための再生スピーカを選択し、そ
の後、再生チャンネル数の割り当てを行う。
【0012】さらに各映像チャンネルの音響再生スピー
カの数・位置などに応じて、例えば、音像の定位や明瞭
度の改善などの音響信号処理を行う。環境解析装置は再
生側の環境を観測し、この観測結果に基づいて音響信号
の加工処理パラメータを調整する。最後に、この設定を
音響信号処理装置へと送信する。また音響信号処理装置
は、この設定に基づいて音響信号の加工処理を行う。さ
らに映像の表示形式に変化が無い場合、音響信号処理装
置は、音響信号の処理設定を送信側へ送信する。送信側
の音響信号処理装置は、音響信号の処理設定に基づき受
信側で行っていた音響信号処理を行い、受信側へ送信す
る。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例を表すシステムのブ
ロック図である。本システムは、ユーザからの映像表示
制御信号10を受けて映像の表示形式を制御する映像表
示制御装置1,映像の表示形式に合わせて音響信号を処
理する音響信号処理装置2,映像表示制御装置1からの
映像を表示する表示装置3,処理された音響信号を再生
するスピーカ装置41,42,43,44,45,46
とから構成する。
【0014】次に本システムでの各種信号(制御信号,
映像信号,音響信号)の流れ、及び各装置の動作を説明
する。本システムは複数地点からの映像信号及び音響信
号を受信する。本実施例では、他の2地点(甲,乙)か
らの映像信号及び音響信号を受信する場合を例にとり説
明する。映像表示制御装置1は、ユーザからの映像表示
制御信号10を受信する。映像信号20は、甲地点から
送信される映像信号である。映像信号30は、乙地点か
ら送信される映像信号である。音響信号40は、映像信
号20に付随した音響信号であり、音響信号50は、映
像信号30に付随した音響信号である。映像信号20,
30は映像表示制御装置1に入力し、音響信号40,5
0は音響信号処理装置2に入力する。映像表示制御信号
10は、通信相手(甲,乙)から受信した二つの映像信
号20,30の表示形式を制御する信号である。表示形
式とは、受信した映像信号20,30を表示装置3に表
示する形式で、映像の表示位置,大きさ,形等のことで
ある。映像表示制御装置1は、映像表示制御信号10に
基づいて表示形式(表示位置・映像面積・形)を制御
し、また映像の表示形式に基づいて各映像に対する音響
再生用のスピーカを選択する。
【0015】ここで、スピーカの選択方法について簡単
に説明する。図1において、各スピーカ41,42,4
3,44,45,46が、音響再生を担当する表示領域
を表示装置3において映像表示制御装置1は設定する。
【0016】例えば図1の様に再生スピーカが6台ある
場合には、表示装置3における映像表示領域を6分割す
る。そして映像表示制御装置1は、映像を表示領域31
に表示した場合音響再生用スピーカ41が音響再生を担
当することを設定する。また映像表示制御装置1は、映
像を表示領域32に表示した場合音響再生用スピーカ4
2が音響再生を担当することを設定する。以下、音響再
生用スピーカ43,44,45,46についても同様に
設定をする。尚、スピーカの詳しい選択方法は図2を用
い後述する。
【0017】さらに映像表示制御装置1は、各映像に対
する音響再生用のスピーカ選択設定を、音響信号制御信
号60として音響信号処理装置2へ送信する。音響信号
処理装置2は、各映像に対して選択したスピーカの数や
位置関係に応じて、その映像に対する音響再生用のチャ
ンネル数を決定し、音響信号の加工処理を行う。例え
ば、甲地点からの映像信号20を表示装置3に表示した
時、その映像に対して音響再生チャンネル数を4チャン
ネルに設定したにも関わらず、その映像に付随した音響
信号40が2チャンネルである場合には、受信音響信号
40を再生映像の表示に合わせて4チャンネルの信号に
加工処理する。また再生用の音響チャンネル数が複数地
点からの総受信チャンネル数より少ない場合、或いは各
映像に対して音響再生用に選択したスピーカが重複する
場合については、各スピーカに対して受信した音響信号
の加算処理を行う。この様に、再生映像表示形式に合わ
せて受信音響信号を加工処理し、スピーカ装置41,4
2,43,44,45,46を用い再生する。
【0018】図2は、表示領域と再生スピーカの対応を
示す一実施例である。図2の左側で映像表示37,38
は、ユーザからの映像表示制御信号10に基づき受信し
た映像信号20,30を表示装置3に表示した例であ
る。図2の右側で映像表示37′,38′は、新たなユー
ザからの映像表示制御信号10に基づき受信した映像信
号20,30を表示形式を変えて表示装置3に表示した
例である。ここで2地点から受信した映像信号20,3
0を再生する場合の各々の映像に対する音響再生用スピ
ーカの選択方法について詳しく説明する。
【0019】図2の実施例では、他の2地点(甲,乙)
からの映像を受信した場合の例を示している。映像表示
37は、図1における映像信号20を表示した例であ
り、映像表示38は、図1における映像信号30を表示
した例である。図2の左側の様に甲地点からの映像信号
20を、映像表示37の様に図1の表示領域31,3
2,34,35にまたがって表示する場合、この再生映
像に対する音響再生を、スピーカ装置41,42,4
4,45が担当することを映像表示制御装置1は設定す
る。また乙地点からの映像信号30を、映像表示38の
様に図1の表示領域33に表示する場合、この再生映像
に対する音響再生を、スピーカ装置43が担当すること
を映像表示制御装置1は設定する。さらに映像表示制御
装置1は、これらの設定を音響信号の制御信号60とし
て音響信号処理装置2へ送信する。
【0020】音響信号処理装2は制御信号60を受信
し、各映像に対して選択したスピーカ数に応じてその映
像に対する音響再生用のチャンネル数を設定する。例え
ば、映像表示37の再生映像に対して、再生音響チャン
ネル数を4チャンネルに設定し、映像表示38の再生映
像に対しては、再生音響チャンネル数を1チャンネルに
設定する。また音響信号処理装2は、各映像に対する表
示形式及び選択した音響再生用のチャンネル数に応じて
音響信号の加工処理を行う。
【0021】新たな映像表示制御信号10を受信し、映
像の表示形式が図2の左半の様から図2の右半のように
変化したとする。この場合、映像表示制御装置1は、映
像表示37′に対する音響再生をスピーカ41,44が
担当し、映像表示38′に対する音響再生をスピーカ4
2,43が担当するように設定する。また映像表示制御
装置1は、この設定を音響信号の制御信号60として音
響信号処理装置2へ送信する。音響信号処理装置2は制
御信号60を受信し、各映像に対して選択したスピーカ
数に応じてその映像に対する音響再生用のチャンネル数
を設定する。例えば、映像表示37′の再生映像に対し
て、再生音響チャンネル数を2チャンネルに設定し、映
像表示38′の再生映像に対しても、再生音響チャンネ
ル数を2チャンネルに設定する。また例えば二つの表示
映像を表示領域上で重なって表示する場合には、選択す
るスピーカも重複して選択することになる。
【0022】図3は、図1の実施例の変形例である。本
実施例では、他の2地点とAV通信を行う場合を例にと
って説明する。図3の実施例において、送信側にも音響
信号処理装置8,9を設置したこと、また受信側の音響
信号処理装置7から送信側の音響信号処理装置8,9に
音響信号制御信号80,90を送る経路をもつ点が図1
の実施例とは異る点である。受信側で行う処理内容は、
音響信号処理装置7が送信側に音響信号制御信号80,
90を送る以外は同じ処理内容である。このシステムで
は、受信側で行っていた音響信号処理を送信側でも行え
るようにした点に特徴がある。
【0023】音響信号処理装置7は、受信側で行ってい
た信号処理内容を音響信号制御信号80,90として、
表示装置3で映像の表示形式が変化する毎に、送信側の
音響信号処理装置8,9に送信する。音響信号処理装置
8,9は、その信号処理内容に基づき音響信号の加工処
理を行う。
【0024】例えば、映像信号20を表示装置3に表示
した場合を例に説明する。この映像に対する再生用の音
響チャンネル数を2チャンネルに設定したにも関わら
ず、その映像に付随した音響信号40のチャンネル数が
4チャンネルである場合、受信側の音響信号処理装置7
は、送信側の音響信号処理装置9に、その映像に対して
送信している音響信号40のチャンネル数を4チャンネ
ルから2チャンネルにするよう、音響信号制御信号90
を音響信号処理装置9に送信する。音響信号処理装置9
は、その音響信号制御信号90に従って受信側の音響信
号処理装置7が行っていた音響信号の加工処理を代わっ
て行う。この様な音響信号制御信号が送られるのは、受
信側においてその映像に対する表示形式に変化が起きる
度に更新される。
【0025】この制御形式は2地点間のAV通信では常
に有効であるが、多地点でAV通信を行う場合には次の
ような制御になる。すなわち、送信側で音響信号の加工
処理が行われる場合は、通信している全ての受信側から
の音響信号制御信号の内、最大の音響チャンネル数を指
定している音響信号制御信号に基づき音響信号の加工処
理を行う。制御方法について、例えば、送信側が他の二
地点(甲,乙)とAV通信している場合を例に説明す
る。第一の制御方法として、送信させる音響信号のチャ
ンネル数を指定した音響信号制御信号の内、最大のチャ
ンネル数を指定した音響信号制御信号に従い制御する方
法がある。送信側が、甲地点から4チャンネルの音響信
号を送信するよう指定した音響信号制御信号を受信し、
乙地点から2チャンネルの音響信号を送信するよう指定
した音響信号制御信号を受信した場合、送信側は、甲・
乙の両地点へ4チャンネルの音響信号を送信する。甲地
点では、受信した4チャンネルの音響信号をそのまま再
生する。乙地点では、受信した4チャンネルの音響信号
を2チャンネルの音響信号に変換して再生する。
【0026】第二の制御方法として、送信させる音響信
号のチャンネル数を指定した制御信号の内、最少のチャ
ンネル数を指定した制御信号に従い制御する方法があ
る。送信側が、甲地点から4チャンネルの音響信号を送
信するよう指定した音響信号制御信号を受信し、乙地点
から2チャンネルの音響信号を送信するよう指定した音
響信号制御信号を受信した場合、送信側は、甲・乙の両
地点へ2チャンネルの音響信号を送信する。甲地点で
は、受信した2チャンネルの音響信号を、4チャンネル
の音響信号に変換して再生する。乙地点では、受信した
4チャンネルの音響信号をそのまま再生する。この様に
制御方式として二方式考えられる。
【0027】一度加算処理し混在してしまった音響信号
を、元の複数の音響信号に復元することは出来ないた
め、情報量を増加させる処理は非常に困難である。その
ため、4チャンネルの音響信号を2チャンネルの音響信
号に変換(情報量減少)する処理と、2チャンネルの音
響信号を4チャンネルの音響信号に変換(情報量増加)
する処理を比較した場合、情報量を減少させる処理の方
が容易である。よって本システムでは、送信する音響信
号のチャンネル数を指定した音響信号制御信号を複数受
信した場合、最大のチャンネル数を指定した音響信号制
御信号に従い音響信号の加工処理を行う。加工処理を終
えた後、音響信号を受信側へと送信する。受信側ではそ
の音響信号を、スピーカ装置41,42,43,44,
45,46により再生を行う。
【0028】尚、本実施例では音響信号の受信チャンネ
ル数を1地点当たり4、再生チャンネル数も4の場合を
例に説明を行ったが、本発明の趣旨は、送信チャンネル
数の合計と再生チャンネル数が一致しない場合のチャン
ネル選択方法、および音響信号の加工方法を提供するこ
とにあり、上記4以外の如何なるチャンネル数であって
もよい。
【0029】図4は、図1の実施例の変形例である。こ
のシステムは、図1の実施例に環境解析装置6を付加し
た装置構成である。映像表示制御装置1は、映像表示制
御信号10に従って各映像の表示形式を制御し、制御し
た映像表示形式に従って音響再生用のスピーカを選択す
る。また選択したスピーカ数によって、音響信号処理装
置5は各映像に対する再生用の音響チャンネル数を設定
する。ここまでは実施例1と同じ処理内容であるが、図
4の実施例では音響信号処理装置5が、受信した音響信
号を映像の表示形式に応じて加工処理する他に、その映
像信号及び音響信号を再生する場所の環境条件に応じ
て、音響信号の加工処理を行う点が図1の実施例とは大
きく異る点である。
【0030】環境解析装置6では、観測装置61部分で
映像信号及び音響信号を再生する場所の環境状態を観測
する。観測した結果に基づき予測回路62において、再
生する音響信号が環境によってどのように変化するかを
予測する。予測結果に基づき制御回路63においてその
変化を相殺する形の音響信号処理設定を、音響信号制御
信号70として音響信号処理装置5に送信する。
【0031】音響信号処理装置5は、この制御信号70
に従って音響信号を加工処理する。具体的に環境解析装
置6は、最初に表示装置3及びスピーカ装置41,4
2,43,44,45,46を設置している空間の環境
(温度,湿度,風速,風向など)を観測する。そして、
この観測結果に基づいて音響信号の処理のパラメータを
決定する。例えば、湿度が変化した場合、それに伴って
空気中での音の吸収量も変化する。空気中の音の吸収量
が増加した場合は、それまでと同様な音響信号再生を行
っても視聴者に到達する音量が減少する。そこで環境解
析装置6中の観測装置61部分において例えば湿度の変
化を観測し、予測回路62部分でこの湿度変化から減少
する音量を算出する。そして制御回路63部分は、音響
信号処理装置5に対して減少する音量を補うように制御
信号70を送信する。音響信号処理装置5は、その制御
信号70を受信し、減少した音量を補うように信号を増
幅する。
【0032】また風が吹いているような場合には、その
風の影響のため音像の定位する位置がずれる場合があ
る。そこで解析した風向,風速の条件から、音像定位位
置のずれを算出し、そのずれの分だけ音像定位位置を修
正して再生するように設定した制御信号を音響制御信号
70として信号処理装置5へと送信する。音響信号処理
装置5は音響信号制御信号70を受信し、そのずれの分
だけ音像定位位置を修正して音響信号を再生する。以上
のように環境解析装置6は気象状況や観賞空間の環境を
観測し、音響信号の加工処理の処理パラメータを決め
る。そして、この加工処理パラメータの設定を音響信号
制御信号70として音響信号処理装置5へと送信する。
音響信号処理装置5は、その音響信号制御信号70に基
づき音響信号処理を行う。そして加工処理した音響信号
を、スピーカ装置41,42,43,44,45,46
を用い再生する。
【0033】図5は、図4における環境解析装置6の一
実施例である。このシステムは、温度観測装置64,湿
度観測装置65,風速観測装置66,風向観測装置6
7,音響信号処理統合制御装置68とから構成する。
尚、この他の環境観測装置を構成として持っても良いこ
とは言うまでもない。
【0034】例えば湿度観測装置65は、映像信号及び
音響信号を再生する空間の湿度を観測する。その空間の
空気が乾燥している程音の吸収量が増加するため、残響
時間等は湿度によって影響を受ける。ここで湿度観測装
置65は、観測した結果を音響信号処理統合制御装置6
8に送信する。音響信号処理統合制御装置68は、その
観測結果に基づき再生する音響信号が空気中の吸収によ
ってどの程度残響時間が減少するか、或いはどの程度音
量が減少するかを予測し、その変化を相殺するような音
響信号処理設定を、音響信号制御信号70として音響信
号処理装置5に送信する。
【0035】同様に、温度観測装置64は再生空間の温
度を観測する。また風速観測装置66は風速を観測し、
風向観測装置67は風向を観測する。そして各々の観測
装置64,66,67は、観測した結果を音響信号処理
統合制御装置68に送信する。音響信号処理統合制御装
置68は、その観測結果に基づき再生する音響信号がそ
れらの環境によってどのように変化するかを予測し、そ
の変化を相殺するような音響信号処理設定を、音響信号
制御信号70として音響信号処理装置5に送信する。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば,多地点間で行う映像通
信において、送信されてくる音響信号のチャンネル数と
再生可能な音響信号のチャンネル数が相異する場合で
も、映像表示形式に合わせて再生チャンネル数を再割り
当てするため、映像と音響の対応関係を適切に設定する
ことが可能となる。
【0037】さらに、受信側での音響信号の加工内容,
再生チャンネル数が決定後は、受信側で行っていた音響
信号の加工処理を送信側で実施するように切替えること
で、送信側からは必要最低限の信号だけの発信で済み、
通信コストの低減,通信回線の有効利用が可能となる。
【0038】また、音響信号の再生に当たっては、再生
側の環境に応じて音響信号処理方法を最適化するため、
その映像と音響との対応関係をさらに改善することが可
能となる。対応の優れた映像信号と音響信号を用いたA
V通信では、映像と音響の相乗効果により一層臨場感の
高い通信・コミュニケーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像の表示方法と音響チャンネル
数の割り当て及び再生方法を相関制御するシステム装置
のブロック図。
【図2】映像表示領域と再生スピーカの対応関係を示す
一実施例を示すブロック図。
【図3】図1の変形を表すシステム装置のブロック図。
【図4】図1の変形を表すシステム装置のブロック図。
【図5】環境解析装置の一実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…映像表示制御装置、2…音響信号処理装置、10…
映像表示制御信号、20…映像信号、30…映像信号、
31…表示領域、32…表示領域、33…表示領域、3
4…表示領域、35…表示領域、36…表示領域、40
…映像信号20に付随した音響信号、41…スピーカ装
置、42…スピーカ装置、43…スピーカ装置、44…
スピーカ装置、45…スピーカ装置、46…スピーカ装
置、50…映像信号30に付随した音響信号、60…音
響信号制御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/92 (72)発明者 亀山 達也 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号と音響信号を受信し、制御信号に
    基づき映像と音響を再生するシステムにおいて、前記制
    御信号により映像表示形式を制御する手段と、制御され
    た前記映像表示形式に応じて音響再生チャンネル数の割
    り当て、及びその割り当てに応じて音響信号の加工処理
    の制御が可能な音響信号処理手段とを備えたことを特徴
    とする音響信号制御装置。
  2. 【請求項2】受信側では映像信号と音響信号を受信し、
    制御信号に基づき映像と音響を再生し、送信側では受信
    側からの制御信号を受信し送信している音響信号を加工
    可能なシステムにおいて、受信側では制御信号により映
    像表示形式を制御する手段と、制御された映像表示形式
    に応じて音響再生チャンネル数の割り当て、及びその割
    り当てに応じて音響信号の加工処理が可能な手段と、そ
    の加工処理設定を送信側に送る手段を、送信側ではその
    加工処理設定に応じて音響信号の加工処理をして受信側
    へ送信する手段とを備えたことを特徴とする音響信号制
    御装置。
  3. 【請求項3】映像信号と音響信号を受信し、制御信号に
    基づき映像と音響を再生するシステムにおいて、制御信
    号により映像表示形式を制御する手段と、環境状態を解
    析する手段と、制御された映像表示形式に応じて音響再
    生チャンネル数の割り当てを行い、その割り当て及び気
    象条件に応じて音響信号の加工処理を可能とする音響信
    号処理手段とを備えたことを特徴とする音響信号制御装
    置。
JP5168862A 1993-07-08 1993-07-08 音響信号制御装置 Pending JPH0730876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168862A JPH0730876A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 音響信号制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168862A JPH0730876A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 音響信号制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0730876A true JPH0730876A (ja) 1995-01-31

Family

ID=15875940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5168862A Pending JPH0730876A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 音響信号制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730876A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281414A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Sharp Corp 透明スピーカ付き情報表示装置
JP2010041579A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Sharp Corp コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体
US8017852B2 (en) 2004-11-16 2011-09-13 Sony Corporation Music content reproduction apparatus, method thereof and recording apparatus
JP2020144574A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 Kddi株式会社 画像に応じて音オブジェクトを混合するプログラム、装置及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281414A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Sharp Corp 透明スピーカ付き情報表示装置
US8017852B2 (en) 2004-11-16 2011-09-13 Sony Corporation Music content reproduction apparatus, method thereof and recording apparatus
JP2010041579A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Sharp Corp コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、プログラムおよび記録媒体
JP2020144574A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 Kddi株式会社 画像に応じて音オブジェクトを混合するプログラム、装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE45251E1 (en) Audio output adjusting device of home theater system and method thereof
US6430535B1 (en) Method and device for projecting sound sources onto loudspeakers
JP2751923B1 (ja) 多地点テレビ会議システムおよび多地点テレビ会議装置
KR100949133B1 (ko) Av 장치 및 이의 제어 방법
US11234094B2 (en) Information processing device, information processing method, and information processing system
JPH0730876A (ja) 音響信号制御装置
CN109246545B (zh) 一种双屏音频输出方法
US20040184617A1 (en) Information apparatus, system for controlling acoustic equipment and method of controlling acoustic equipment
WO2020031453A1 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法、並びに映像音声出力システム
EP0499729A1 (en) Sound imaging apparatus for a video game system
KR20210118820A (ko) 오디오 시스템, 오디오 재생 장치, 서버 장치, 오디오 재생 방법 및 오디오 재생 프로그램
JPH10304500A (ja) 音場再生装置
KR100284768B1 (ko) 다화면비디오디스플레이시스템에서의오디오데이타처리장치
JP2006166362A (ja) 音響装置
JPH07264700A (ja) 音像定位装置
JPH10243500A (ja) 音場再生装置
JP2005086537A (ja) 高臨場音場再現情報送信装置、高臨場音場再現情報送信プログラム、高臨場音場再現情報送信方法および高臨場音場再現情報受信装置、高臨場音場再現情報受信プログラム、高臨場音場再現情報受信方法
JP2007134808A (ja) 音声配信装置、音声配信方法、音声配信プログラム、および記録媒体
JPH1093878A (ja) 車両用マルチメディア装置
JP2004297644A (ja) 画像表示装置
JP2000152123A (ja) 多画面テレビ受像機及び音声出力回路
CN116034591A (zh) 声音信号处理方法以及声音信号处理装置
JP2993067B2 (ja) データ伝送装置、データ伝送方法及びテレビジョン信号受信装置
JPH06233177A (ja) 音像定位装置
JPH02309386A (ja) 遠隔教育システムの画面制御方式