JPH07308128A - 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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JPH07308128A
JPH07308128A JP6100398A JP10039894A JPH07308128A JP H07308128 A JPH07308128 A JP H07308128A JP 6100398 A JP6100398 A JP 6100398A JP 10039894 A JP10039894 A JP 10039894A JP H07308128 A JPH07308128 A JP H07308128A
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JP
Japan
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vinyl chloride
drip
film
trimethylolpropane
resin film
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JP6100398A
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English (en)
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Akira Nishikata
晃 西片
Shohei Okizaki
昌平 沖崎
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CI Kasei Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、トリ
メチロールプロパンのオレイン酸エステル1〜10重量
部を配合して成る塩化ビニル系樹脂フイルムの片面に、
防滴性塗膜形成用水性エマルションを塗布し、防滴性塗
膜を形成させた農業用塩化ビニル系樹脂フイルムであ
る。 【効果】 長期間使用しても防滴性及び防塵性が良好で
あり、かつ在庫中や屋外展張において、ブルーム現象に
よる白化が生じることがなく、温室ハウス栽培やトンネ
ル栽培用の被覆材として好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な農業用塩化ビニル
系樹脂フイルム、さらに詳しくは、長期間(4〜5年
間)使用しても防滴性及び防塵性が良好であり、かつ在
庫中や屋外展張において、ブルーム現象による白化が生
じることのない農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
を用いたハウス栽培やトンネル栽培が盛んに行われるよ
うになってきた。このような農業用塩化ビニル系樹脂フ
イルムは、通常展張使用する際、内面に水滴付着による
曇りを防止するために防滴剤がコーティングされてお
り、また外側にはアクリル系樹脂が塗布されている。
【0003】前記防滴剤は、一般に水性エマルションで
あるため、コーティング時にその塗布性を向上させる目
的で、基材の塩化ビニル系樹脂フイルムに界面活性剤を
添加することが行われているが、この場合、在庫中や屋
外での展張中において、ブルーム現象による白化を生じ
るという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、長期間使用しても良好な防滴性及び防塵
性を維持し、かつ在庫中や屋外展張において、ブルーム
現象による白化を生じることのない農業用塩化ビニル系
樹脂フイルムを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムの改良について種々研究を重ね
た結果、基材の塩化ビニル系樹脂フイルムとして、トリ
メチロールプロパンのオレイン酸エステルを特定の割合
で含有するものを用い、かつその片面に防滴性塗膜形成
用水性エマルションを塗布し、防滴性塗膜を形成させた
ものが、長期間にわたって、優れた性質を持ち、かつブ
ルーム現象による白化を生じないことを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対し、トリメチロールプロパンのオレイン
酸エステル1〜10重量部を配合して成る塩化ビニル系
樹脂フイルムの片面に、防滴性塗膜形成用水性エマルシ
ョンを塗布し、防滴性塗膜を形成させたことを特徴とす
る農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを提供するものであ
る。
【0007】本発明フイルムにおいては、基剤樹脂とし
て塩化ビニル系樹脂が用いられる。この塩化ビニル系樹
脂としては、例えば数平均重合度が800〜2500、
好ましくは1000〜1800の塩化ビニル単独重合
体、塩化ビニルを主体とする共重合体、あるいはこれら
の塩化ビニル単独重合体や共重合体を主体とする他の相
溶性樹脂とのブレンド物などが挙げられる。前記塩化ビ
ニルを主体とする共重合体としては、例えばエチレン‐
塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル‐塩化ビニル共重合
体、塩化ビニル‐ハロゲン化オレフィン共重合体などが
挙げられ、また、他の相溶性樹脂としては、例えばポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル‐スチレン‐
ブタジエン共重合体、部分ケン化ポリビニルアルコール
などが挙げられる。
【0008】これらの塩化ビニル系樹脂は、例えば塊状
重合法、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法など、常
用のいかなる製造法によって得られたものでもよい。ま
た、これらの塩化ビニル系樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0009】本発明においては、基材の塩化ビニル系樹
脂フイルムは、トリメチロールプロパンのオレフィン酸
エステルを、前記塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、1〜10重量部、好ましくは1.5〜5重量部の割
合で含有することが必要である。この含有量が1重量部
未満では防滴性塗膜形成用水性エマルションの塗工性が
悪いし、また、10重量部よりも多くしても塩化ビニル
系樹脂本来の物性がそこなわれるだけで効果の向上は認
められない。
【0010】トリメチロールプロパンのオレイン酸エス
テルとしては、トリメチロールプロパンモノオレエー
ト、ジオレエート、トリオレエートがあるが、これらは
それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0011】本発明において、基材フイルムとして用い
られる塩化ビニル系樹脂フイルムは、次のようにして作
成することができる。まず、前記塩化ビニル系樹脂に対
し、トリメチロールプロパンのオレイン酸エステルを所
定の割合で配合し、さらに塩化ビニル系樹脂フイルムに
通常用いられている各種添加成分、例えば可塑剤、熱安
定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防曇剤、防霧
剤、粘着防止剤、充てん剤、着色剤などを、それぞれ所
定の割合で配合し、公知の配合機や混合機を用い混練し
て樹脂組成物を調製したのち、公知の成形方法、例えば
カレンダー法、押出成形法、溶液流延法などによりフイ
ルム状に成形することにより、所望の塩化ビニル系樹脂
フイルムが得られる。
【0012】このフイルムの厚さは、あまり薄いと強度
が不十分となるので好ましくなく、逆に厚すぎるとフイ
ルム化作業その他に不便をきたすので、一般には0.0
3〜0.3mm、好ましくは0.05〜0.2mmの範
囲とするのが適当である。
【0013】本発明においては、このようにして得られ
た塩化ビニル系樹脂フイルムの片面に、防滴性塗膜形成
用水性エマルションを塗布し、防滴性塗膜を形成させ
る。この防滴性塗膜形成用水性エマルションについて
は、特に制限はなく、従来知られているものを用いるこ
とができるが、例えば(A)ポリエステル系及びポリカ
ーボネート系のアニオン性ポリウレタンエマルションの
中から選ばれた少なくとも1種と、(B)平均粒径が5
〜70μmのコロイド状シリカ粒子及びコロイド状アル
ミナ粒子の中から選ばれた少なくとも1種とを、固形分
換算重量比3:7ないし7:3の割合で含有するもの
が、持続性に優れた防滴性及び防塵性を付与しうるの
で、好適である。
【0014】前記防滴性塗膜形成用水性エマルションに
おいて、(A)成分として用いられるポリエステル系及
びポリカーボネート系のアニオン性ポリウレタンエマル
ションの製造方法については、特に制限はなく、従来公
知の方法、例えば(1)アニオン性基を有する鎖延長剤
を用いる方法、(2)イソシアネート基をブロック化
し、再生時に鎖延長する方法、(3)プレポリマー混合
法、(4)アニオン性基を有するプレポリマーを鎖延長
する方法などの中から任意の方法を選択して用いること
ができる。
【0015】前記(1)のアニオン性基を有する鎖延長
剤を用いる方法においては、まず2官能末端水酸基含有
ポリエステルジオールやポリカーボネートジオールとジ
イソシアネート化合物とを公知の方法により反応させて
ウレタンプレポリマーを生成させる。
【0016】この際用いられるポリエステルジオールと
しては、例えばアジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸などの脂環
式ジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸などの二塩
基酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルジオールなどのジオールとの反応に
より得られるものや、ポリバレロラクトンジオール、ポ
リカプロラクトンジオールなどが挙げられる。
【0017】また、ポリカーボネートジオールとては、
前記のジオールとエチレンカーボネートとの反応により
得られるものなどが挙げられる。これらのポリエステル
ジオールやポリカーボネートジオールは分子量が500
〜3000の範囲にあるものが好適である。
【0018】一方、ジイソシアネート化合物としては、
例えばトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチ
レンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート化
合物、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレ
ンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ノルボルネンジイソシアネートなどの脂環
式ジイソシアネート化合物、ヘキサメチレンジイソシア
ネートなどの脂肪族ジイソシアネート化合物、さらには
カプロラクタム、フェノール、低級アルコールなどでマ
スクされたこれらのジイソシアネート化合物などが挙げ
られる。
【0019】次に、前記ウレタンプレポリマーにアニオ
ン性基を有する鎖延長剤を、有機溶媒中で反応させたの
ち、水を加え、該有機溶媒を留去させるか、あるいは水
性媒体中で反応させることにより、アニオン性ポリウレ
タンエマルションを製造する。
【0020】この際用いられるアニオン性基を有する鎖
延長剤としては、例えば遊離若しくは塩型のカルボキシ
ル基やスルホン酸基などを有するジオール及びジアミン
が挙げられる。このようなジオール及びジアミンの具体
例としては、2‐カルボキシ‐2‐メチルプロパン‐
1,3‐ジオール、2‐スルホブタン‐1,4‐ジオー
ル、1‐カルボキシペンタメチレンジアミン、N‐(2
‐カルボキシエチル)エチレンジアミン、N‐(2‐ス
ルホエチル)エチレンジアミン、N‐(3‐スルホプロ
ピル)エチレンジアミン、2‐カルボキシフェニル‐
1,4‐ジアミン及びこれらのカルボン酸塩やスルホン
酸塩などが挙げられる。
【0021】前記(2)のイソシアネート基をブロック
化し、再生時に鎖延長する方法においては、まず前記
(1)の場合と同様にしてウレタンプレポリマーを作製
したのち、例えば亜硫酸水素ナトリウムを用い、該プレ
ポリマーの両末端イソシアネート基をブロックして親水
基のカルバモイルスルホネート基に誘導する。次いで、
水性媒体中において、このブロック化ウレタンプレポリ
マーを再生させると同時に、前記(1)で例示した鎖延
長剤と反応させて、アニオン性ポリウレタンエマルショ
ンを製造する。
【0022】前記(3)のプレポリマー混合法において
は、まず、前記(1)と同様にしてウレタンプレポリマ
ーを作製したのち、カルボキシル基を有するジオールと
反応させてトリエタノールアミンを加え、アイオノマー
を形成させる。次に、このものを水性媒体に加えてエマ
ルションとしたのち、さらにジアミンやジオールを加え
て鎖延長を行い、アニオン性ポリウレタンエマルション
を製造する。
【0023】この際、鎖延長剤として用いられるジアミ
ンとしては、例えばイソホロンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、キシリレンジアミンなどが挙げられ、ま
た、ジオールとしては、例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ヘキサンジオールなどが挙げられる。
【0024】前記(4)のアニオン性基を有するプレポ
リマーを鎖延長する方法においては、まず、アニオン性
基を有するプレポリマーを生成させ、このプレポリマー
に前記(3)で例示したジアミンやジオールの鎖延長剤
を、有機溶媒中で反応させたのち、水を加えて該有機溶
媒を留去させるか、あるいは水性媒体中で反応させるこ
とにより、アニオン性ポリウレタンエマルションを製造
する。
【0025】該アニオン性基を有するプレポリマーとし
ては、例えばポリエステルジオールやポリカーボネート
ジオールと芳香族ジイソシアネート化合物とから得られ
たウレタンプレポリマーの芳香環をスルホン化して成る
スルホン酸基又は塩型スルホン酸基を有するプレポリマ
ー、ポリエステルジオールやポリカーボネートジオール
とスルホン酸基又は塩型スルホン酸基を有する芳香族ジ
イソシアネート化合物とから得られたプレポリマー、無
水トリメリット酸などの三官能性カルボン酸とジオール
とを反応させて成るカルボキシル基又は塩型カルボキシ
ル基を有するポリエステルジオールとジイソシアネート
化合物とから得られたプレポリマーなどが挙げられる。
【0026】この(A)成分のアニオン性ポリウレタン
エマルションは1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0027】一方、(B)成分として用いられるコロイ
ド状シリカ粒子やコロイド状アルミナ粒子は、水性媒体
中にシリカ粒子やアルミナ粒子をコロイド状に分散させ
たものであって、その平均粒径は5〜70μmの範囲に
あるのが望ましい。この平均粒径が前記範囲を逸脱する
と本発明の効果が十分に発揮されない。
【0028】この(B)成分のコロイド状シリカ粒子及
びコロイド状アルミナ粒子は、それぞれ単独で用いても
よいし、組み合わせて用いてもよい。
【0029】前記(A)成分のアニオン性ポリウレタン
エマルションと(B)成分のコロイド状シリカ粒子やア
ルミナ粒子は、固形分換算重量比が3:7ないし7:3
になるような割合で配合するのが有利である。この配合
割合が前記範囲を逸脱すると本発明の効果が十分に発揮
されない。
【0030】また、該(A)成分と(B)成分は、その
合計固形分含有量が防滴性塗膜形成用水性エマルション
全量に対し、10〜40重量%になるように用いるのが
望ましい。
【0031】この水性エマルションには、所望に応じ防
滴性及びその持続性をさらに向上させる目的でシリコー
ン系界面活性剤やフッ素系界面活性剤を含有させること
ができる。シリコーン系界面活性剤としては、例えばポ
リエーテル変性シリコーンオイルが好ましく用いられ、
またフッ素系界面活性剤としては、例えばフルオロアル
キル基やフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤が
用いられる。これらの界面活性剤の配合量は、通常水性
エマルション全量に対し、0.01〜1重量%の範囲で
選ばれる。
【0032】該防滴性塗膜形成用水性エマルションに
は、本発明の目的がそこなわれない範囲で、従来知られ
ている他の防曇剤、分散剤、安定剤、架橋剤などの各種
添加成分を含有させることができる。さらに、塗膜の耐
候性を高めるためにヒンダードアミン系の光安定剤や紫
外線吸収剤などを含有させることができる。架橋剤は特
に塗膜を向上させるために使用され、例えばエポキシ系
やアジリジン系のものが挙げられる。
【0033】防滴性塗膜を形成させるには、浸せき法、
あるいはグラビアコーター、リバースロールコーター、
エアナイフコーターなどによるコーティング法などを用
いて、前記防滴性塗膜形成用水性エマルションを塩化ビ
ニル系樹脂フイルムの片面に塗布したのち、50〜15
0℃程度の温度で熱風乾燥して、膜厚0.2〜5μm、
好ましくは0.5〜2μm程度の塗膜を形成させればよ
い。
【0034】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ムは、長期間(4〜5年)使用しても防滴性及び防塵性
が良好であり、かつ在庫中や屋外展張においてブルーム
現象による白化が生じることがないなどの優れた特徴を
有し、温室ハウス栽培やトンネル栽培用の被覆材として
好適に用いられる。
【0035】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、フイルムの性能評価は次に示す
要領で行った。
【0036】(1)塗工性 ○:塗工時フイルムにハジキが発生しない ×:塗工時フイルムにハジキが発生する
【0037】(2)ブルーム性 平成4年12月から平成5年12月まで在庫したもの及
び屋外(埼玉県上尾市)に展張したものについて評価し
た。 ○:ブルームは認められず白化しない ×:ブルームを生じて白化した
【0038】(3)防滴持続性 前記(2)の展張フイルムについて観察し、評価した。 ○:水滴の付着なし ×:水滴の付着が多い
【0039】実施例1〜5、比較例1,2 アニオン性ポリウレタン系エマルション[ネオタンUE
−2103:東亜合成化学工業(株)製、商品名]50
重量部、コロイダルシリカ[スノーテックス20:日産
化学工業(株)製、商品名]50重量部及びポリエーテ
ル変性シリコーン系界面活性剤[L−77:日本ユニカ
ー(株)製、商品名]0.5重量部を混合して、防滴性
塗膜形成用エマルションを調製した。
【0040】一方、ポリ塩化ビニル(平均重合度130
0)100重量部に対し、ジオクチルフタレート50重
量部、トリクレジルホスフェート4重量部、エポキシ樹
脂2.0重量部、Ba/Zn系安定剤2.5重量部、紫
外線吸収剤(SS−102)0.3重量部を配合し、さ
らに表1に示す各種トリメチロールプロパンのオレイン
酸エステル、ソルビタンモノパルミテートを表1に示す
量で配合して樹脂組成物を調製したのち、4本カレンダ
ーにより180℃でフイルム化し、厚さ0.1mmのポ
リ塩化ビニルフイルムを作成した。
【0041】次に、このポリ塩化ビニルフイルムの片面
に、前記防滴性塗膜形成用水性エマルションを、130
メッシュグラビアコーターにより塗布し、120℃で3
0秒間乾燥して、厚さ2μmの防滴性塗膜を形成させて
農業用ポリ塩化ビニルフイルムを作成した。このフイル
ムの性能の評価結果を表1に示す。
【0042】なお、表1に示すトリメチロールプロパン
のオレイン酸エステルは、次の組成を有するものであ
る。 モノエステル品:モノエステル分50〜60重量%、ジ
エステル分15〜25重量%、トリエステル分5〜10
重量%、未反応分10〜15重量% セスキエステル品:モノエステル分35〜40重量%、
ジエステル分40〜45重量%、トリエステル分15〜
20重量%、未反応分0〜5重量% ジエステル品:モノエステル分15〜20重量%、ジエ
ステル分45〜55重量%、トリエステル分25〜30
重量%、未反応分0〜5重量%
【0043】比較例3 比較例1において、防滴性塗膜形成用水性エマルション
を塗布しなかったこと以外は、比較例1と同様にして実
施した。その結果を表1に示す。
【0044】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
    トリメチロールプロパンのオレイン酸エステル1〜10
    重量部を配合して成る塩化ビニル系樹脂フイルムの片面
    に、防滴性塗膜形成用水性エマルションを塗布し、防滴
    性塗膜を形成させたことを特徴とする農業用塩化ビニル
    系樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 トリメチロールプロパンのオレイン酸エ
    ステルが、トリメチロールプロパンモノオレエート、ト
    リメチロールプロパンジオレエート及びトリメチロール
    プロパントリオレエートの中から選ばれた少なくとも1
    種である請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
    ム。
  3. 【請求項3】 防滴性塗膜形成用水性エマルションが、
    (A)ポリエステル系及びポリカーボネート系のアニオ
    ン性ポリウレタンエマルションの中から選ばれた少なく
    とも1種と、(B)平均粒径が5〜70μmのコロイド
    状シリカ粒子及びコロイド状アルミナ粒子の中から選ば
    れた少なくとも1種とを、固形分換算重量比3:7ない
    し7:3の割合で含有するものである請求項1又は2記
    載の農業用塩化ビニル系樹脂フイルム。
JP6100398A 1994-05-16 1994-05-16 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム Pending JPH07308128A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148267A (ja) * 2008-12-25 2009-07-09 Mitsubishi Plastics Inc 農業用多層フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148267A (ja) * 2008-12-25 2009-07-09 Mitsubishi Plastics Inc 農業用多層フィルム

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Legal Events

Date Code Title Description
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