JPH07308073A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

Info

Publication number
JPH07308073A
JPH07308073A JP6100043A JP10004394A JPH07308073A JP H07308073 A JPH07308073 A JP H07308073A JP 6100043 A JP6100043 A JP 6100043A JP 10004394 A JP10004394 A JP 10004394A JP H07308073 A JPH07308073 A JP H07308073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
output
signal
switch
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6100043A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tanaka
田中  良
Ryoichi Okada
良一 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6100043A priority Critical patent/JPH07308073A/ja
Publication of JPH07308073A publication Critical patent/JPH07308073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電力変換装置を停止する場合に商用
電源側の急激な電圧変動および燃料電池側の電圧上昇を
防止し得る電力変換装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、商用電源1の出力と、燃料電池2の
出力を電力変換装置3により変換した交流電力とを並列
に交流負荷4に供給する場合の系統連系用の電力変換装
置において、電力変換装置3を停止する場合に停止信号
送出器71からの信号により信号切替器82の入力を電
力増傾斜器73側の出力信号から電力減傾斜器81側の
出力信号に切替えることにより電力変換装置3の出力を
電力減傾斜器81で設定した時間の範囲内で線形に減少
させ、電力零検出器83により電力変換装置3の供給電
力が零になったことを検出してスイッチ32の開放を行
うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電力と、直流発電
装置の出力を電力変換装置により変換した交流電力を並
列に交流負荷に供給する場合の系統連系用に用いる電力
変換装置に係わり、特に電力変換装置を停止する場合
に、商用電源側および直流発電装置側に悪影響を及ぼさ
ないで停止を可能とする電力変換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、クリーンで高効率な次世代のエネ
ルギー源として脚光を浴びてきた、燃料電池や太陽電池
等を用いた直流発電装置から得られる電力と、一般の商
用電源から得られる電力を連系して負荷に電力を供給す
る系統連系システムの検討が盛んに行われている。
【0003】特に、直流発電装置に燃料電池を用いるシ
ステムの場合、直流発電装置を常に定格出力で運転を行
った方が発電に伴って発生する熱エネルギーおよび電気
エネルギーを最も多く取り出すことができ、高効率化に
適している。また、この場合の運転方法としては、負荷
の変動に対して、燃料電池出力を変化させないように運
転することが必要で、これにより、電池の長寿命化が期
待できる。
【0004】このような直流発電装置の特性を考慮した
系統連系電力供給システムの一例を図3に示す。1は商
用電源、2は直流発電装置として用いる燃料電池、3は
燃料電池の直流電力を交流電力に変換する電力変換装
置、4は交流負荷である。また、P1 ,P3 ,P4 は各
々の電力量を示している。
【0005】図4は、図3の電力供給量を示しており、
1 は商用供給電力、P3 は燃料電池からの直流電力を
電力変換装置3を介しての供給電力、P4 は負荷4への
供給電力である。従って、P1 +P3 =P4 となる。な
お、燃料電池のような直流発電装置は負荷変動に対する
応答が遅いことと、熱エネルギーを最大に効率良く取り
出すため、負荷の変動に関わらず定格一定出力で運転す
る。このため、図4に示したように負荷の変動分は商用
電源P1 から電力を供給する。
【0006】直流発電装置からの直流電力を交流に変換
して電力を供給する電力変換装置の従来の制御方法を図
5に示す。図中、図3と同じものは同様の記号を用いて
いる。1は商用電源、2は直流発電装置である燃料電
池、3は直流電力を交流電力に変換し商用電源1と並列
に電力を供給するための電力変換装置、4は交流負荷、
5は商用電源1と電力変換装置3の出力と負荷4の連系
点である。また、電力変換装置3の回路で30は主変換
部である電力変換部、31は商用電源1と系統連系する
ために商用電源1と電力変換装置3の出力電圧の位相差
を設けるための連系リアクトル、32は出力を投入・開
放するためのスイッチである。さらに61は起動信号送
出部、62は基準電圧発生部、63は位相制御部、64
は正弦波発生部、65は比較器、66は電力変換部30
を実際に駆動させるための駆動信号発生部、67は商用
電圧と電力変換装置3の出力電圧を比較する電圧比較
器、68は電力変換装置3の出力電力量を検出する電力
検出器、69は電力位相比較器、70は商用電圧と電力
変換部30の出力電圧の位相を比較する位相比較器、7
1は停止信号送出器、72は電力量設定器、73は燃料
電池2の出力の急激な増加により燃料の供給が追従しな
いで過負荷になり停止することを防止するための供給電
力量の立ち上がりを制御する電力増傾斜器、74は電力
変換装置3の出力電力と電力設定量を比較する電力供給
比較器、75はスイッチ開放指令器である。また、33
は電力変換装置3の出力電圧検出点、34は電力検出
点、13は商用電源1側の電圧検出点である。
【0007】本電力変換装置3の動作は、燃料電池2が
出力供給可能状態で、スイッチ32が開放、つまり負荷
4へは商用電源1から連系点5を介して電力を供給して
いる状態において、起動信号送出部61から起動信号を
送出すると、基準電圧発生部62でほぼ商用電源電圧周
波数に近い電圧を発生する。しかしながら位相制御部6
3では、まだ電力変換装置3から電力を供給していない
ため電力供給比較器74から信号が送出されないため、
基準電圧発生部62の信号は、位相制御部63を通過
し、基準電圧発生部62の信号に基づいた正弦波を正弦
波発生部64で発生させる。この正弦波により比較器6
5を介して駆動信号発生部66により電力変換部30を
起動させ交流電圧を発生させる。交流電圧が発生すると
電圧検出点33と商用電源1側の電圧検出点13からの
電圧信号を電圧比較器67で比較し、その出力信号を比
較器65に送出することにより系統連系用電力変換装置
3は商用電源1の電圧と同期した出力電圧を発生させ
る。
【0008】この時点でスイッチ32を投入すると、電
力検出点34からの信号により電力検出器68を介して
電力供給比較器74へ信号が送出される。電力供給比較
器74では予め設定された電力量設定器72からの電力
設定に基づき、電力増傾斜器73を介して電力量設定器
72の基準電圧を設定時間の範囲で線形に増加させる。
このことにより電力変換装置3の供給電力を、前記電力
増傾斜器73の基準電圧に比例して供給出来るように電
力位相比較器69を介して位相制御部63へ位相信号を
送出する。この場合、電力増傾斜器73は原理的にはC
Rの時定数に基づき電力量設定器72の基準電圧になる
ように徐々に電圧を上げていくものであるが、最近はデ
ィジタルカウンタを用いたものが使用されてるいる。な
お、電力増傾斜器73は一旦、電力量設定器72の設定
値に達すると、以後は電力量設定値の基準電圧を維持す
るだけであり、電力量の設定を変更しない限り変換はし
ない。電力位相比較器69は、電力変換装置3の出力電
圧検出点33からの電圧と商用電源1の電圧検出点13
からの電圧を位相比較器70で比較した信号と電力供給
比較器74の信号を比較して位相制御部63へ信号を送
出するものである。
【0009】この時の電力供給方法を図6に示す。図の
横軸は時間、縦軸は電力量を示しておりP4 は負荷電
力、P1 は商用電源1からの電力供給量、P3 は燃料電
池2を介した系統連系用電力変換装置3からの電力供給
量を示している。電力変換装置3から電力を供給してい
ない状態では負荷4への電力供給は全て商用電源1から
供給されているので、負荷電力P4 は商用電源1からの
電力供給量P1 と等しい。電力変換装置3から電力が供
給され始めると、電力変換装置3側からの電力供給量P
3 の増加に伴い、商用電源1からの電力供給量P1 は減
少する。但し、負荷電力P4 は、P4 =P1 +P3 を維
持される。なお、電力変換装置3からの電力供給量P3
の電力の立ち上がりは、燃料電池2の特性に併せ、電力
変換装置3の電力増傾斜器73の設定に基づき、負荷4
が斬増する。また、この電力は電力量設定器72で予め
設定した電力量になるまで増加し、以後負荷4の変動に
関わりなく一定出力を供給する。これは燃料電池2はそ
の構造上、負荷4の急変に追従するのに制約があること
と、一定出力で電力を供給した方が、安定な熱エネルギ
ーが得られるためである。従って、負荷4の変動分は商
用電源1から供給される。
【0010】図7は電力変換装置3から電力供給を停止
した場合の従来の特性を示している。図7の横軸は時
間、縦軸は電力および電圧を示している。図中P1 ,P
3 ,P4 は各々商用電源1、電力変換装置3および負荷
4の電力である。またV1 は商用電源1の電圧、V2
料電池2の電池電圧である。電力変換装置3からの電力
供給を停止する場合、従来は電力変換装置3の停止信号
送出器71を動作させることにより、スイッチ開放指令
器75を介して、電力変換装置3からの供給電力状態に
関係なくスイッチ32を開放する。つまり、図7におい
て、電力変換装置3の出力電力P3 が零になると同時
に、その減少分を商用電源1の供給電力P1が減少分を
補うように増大することにより、負荷電力P4 に変動は
生じない。しかしながら、商用電源1の電圧V1 は電力
変換装置3からの供給電力P3 が急激に零になるため、
瞬間的に商用電源電圧V1 が急減する。この場合、負荷
電力に対する、電力変換装置3からの供給電力の比率が
高い場合には、この電圧変動は無視できなくなり、最悪
商用電源電圧の低下によりシステムダウンも想定され
る。一方、燃料電池2の電池電圧V2 は、電力変換装置
3を瞬時に停止したため、電池電圧V2 は急激に上昇す
る過度電圧変動が生じる。これは、電池の劣化を促進し
寿命低下につながることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の電力変換装置を用いた場合、電力変換装置停止時に
は燃料電池の直流出力を交流電圧に変換して商用電源と
連系して供給した状態から、商用電源のみの供給に瞬時
に移行するため、商用電源電圧が急激に低下する問題が
生じることと、一方、燃料電池側からみた場合、負荷が
瞬時に零になるため、電池電圧が急激に上昇する問題が
生じ、系統連系システムの信頼性や燃料電池の劣化防止
を図るうえで傷害となっていた。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、電力変換装置の停止時に出力をある時限を持たせて
徐々に出力を減少させ、出力が零になったことを確認し
てスイッチを開放するようにしたことにより、商用電源
側の急激な電圧変動および電力変換装置停止に伴う燃料
電池側の電圧上昇を防止し得る電力変換装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、商用電源から得た電力を交流負荷に供給す
るとともに、直流発電装置の出力を電力変換部により交
流電力に変換して、連系リアクトル、スイッチを介して
前記商用電源との連系点を介した該交流負荷に電力を供
給する電力変換装置であって、該電力変換装置の電力供
給量を電力量設定器の電力指令基準電圧を任意の設定時
間内で線形に増加させる電力増傾斜器出力と該電力変換
装置からの供給電力量を電力検出器を介して比較する電
力供給比較器により制御信号を作成するとともに、該電
力変換部の出力電圧と該商用電源電圧とを比較した別の
信号を作成し、これらの信号に基づいて出力が制御され
る該電力変換装置の供給電力の停止を、停止信号送出器
からの指令を受けたスイッチ開放指令器から送出される
停止信号により、前記スイッチを開放することにより行
う電力変換装置において、前記電力変換装置の前記電力
量設定器出力を該電力量設定器の前記電力指令基準電圧
を任意の設定時間の範囲内で線形に減少させる電力減傾
斜器を設けて、該電力減傾斜器の出力を信号切替器の一
方の入力に接続し、該信号切替器の他方の入力には前記
電力増傾斜器の出力を接続し、該信号切替器出力を前記
電力供給比較器入力に接続し、前記停止信号送出器出力
は該信号切替器の信号切替入力および電力零検出器の一
方の入力に接続し、該電力零検出器の他方の入力には前
記電力検出器の出力を接続し、該電力変換装置出力が零
になったことと停止信号の両方を受けて出力信号を送出
する該電力零検出器の出力をスイッチ開放指令器の入力
に接続し、該スイッチ開放指令器の出力をスイッチに接
続し、該電力変換装置を停止する場合に停止信号送出器
からの信号により該信号切替器の入力を電力増傾斜器側
の出力信号から該電力減傾斜器側の出力信号に切替える
ことにより該電力変換装置の出力を該電力減傾斜器で設
定した時間の範囲内で線形に減少させ、供給電力が零に
なったことを検出して前記スイッチの開放を行うことを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記手段により本発明は、電力変換装置を停止
するときに、停止信号により直ちに駆動信号をオフする
のではなく、停止信号を受け電力変換装置の出力信号を
徐々に減少させる。具体的には電力変換装置の出力電圧
と商用電源側の出力電圧を監視し、電力変換装置側の出
力電圧位相の進みを遅らせていき、電力変換装置側から
の負荷分担量を減少させるように制御を行う。その結
果、商用電源側の出力電圧位相と同相になって、電力変
換装置の出力電力が零になった事を確認してスイッチを
開放するようにしたものである。
【0015】従って、燃料電池の直流出力を電力変換装
置により交流電力に変換した出力と商用電源出力を系統
連系して負荷に電力を供給している状態において、電力
変換装置を停止する場合、商用電源側および燃料電池側
の双方に悪影響を与えないように電力変換装置を制御す
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳細に説
明する。なお、図中、従来技術で説明したものと同一の
ものは、同じ記号を付してある。図1は本発明の一実施
例を示すブロック図であり、1は商用電源、2は直流発
電装置である燃料電池、3は直流電力を交流電力に変換
し商用電源1と並列に電力を供給するための電力変換装
置、4は交流負荷、5は商用電源1と電力変換装置3の
出力と負荷4の連系点である。また、電力変換装置3の
回路で、30は電力変換部、31は商用電源1と系統連
系するために商用電源1と電力変換装置3の出力電圧の
位相差を設けるための連系リアクトル、32は出力を投
入・開放するためのスイッチである。さらに61は起動
信号送出部、62は基準電圧発生部、63は位相制御
部、64は正弦波発生部、65は比較器、66は電力変
換部30を実際に駆動させるための駆動信号発生部、6
7は商用電圧と電力変換装置3の出力電圧を比較する電
圧比較器、68は電力変換装置3の出力電力量を検出す
る電力検出器、69は電力位相比較器、70は商用電圧
と電力変換部30の出力電圧の位相を比較する位相比較
器、71は停止信号送出器、72は電力量設定器、73
は燃料電池2の出力の急激な増加により燃料の供給が追
従しないで過負荷になり停止することを防止するため、
任意に設定可能な設定時間の範囲で電力量設定器72の
設定信号(基準電圧信号)を線形に増加させる電力増傾
斜器、74は電力変換装置3の出力電力と電力設定量を
比較する電力供給比較器、75はスイッチ開放指令器、
81は電力変換装置3から電力供給を停止する場合に、
電力供給量を任意に設定可能な設定時間の範囲内で線形
に供給量を減少させるための電力減傾斜器、82は信号
切替器、83は電力変換装置3の供給電力が零になった
ことを検出する電力零検出器である。また、33は電力
変換装置3の電力変換部30の出力電圧検出点、34は
電力変換装置3の電力検出点、13は商用電源1側の電
圧検出点である。
【0017】本システムの構成は、直流発電装置である
燃料電池2の出力を電力変換装置3の電力変換部30、
連系リアクトル31、スイッチ32を介して、商用電源
1と連系点5で接続し、負荷4に接続されている。
【0018】電力変換装置3では、起動信号送出部61
の出力を基準信号発生部62、位相制御部63、正弦波
発生部64、比較器65、駆動信号発生部66を介して
電力変換部30に供給する。また、電圧検出点33およ
び13は電圧比較器67を介して、比較器65および位
相比較器70に接続されている。位相比較器70の出力
は電力位相比較器69に接続されている。一方、電力検
出点34の信号は、電力検出器68、電力供給比較器7
4、電力位相比較器69を介して位相制御部63に接続
されている。電力量設定器72の出力の一方は、電力増
傾斜器73を介して信号切替器82の一方の入力に接続
されている。また、電力量設定器72の出力の他方は電
力減傾斜器81を介して信号切替器82の他方の入力に
接続されている。停止信号送出器71の出力は信号切替
器82の信号切替入力および電力零検出器83の一方の
入力に接続され、また、電力零検出器83の他方の入力
は電力検出器68の出力に接続されている。電力零検出
器83の出力はスイッチ開放指令器75を介してスイッ
チ32に接続されている。
【0019】本システムにおける電力変換装置3の動作
は、燃料電池2が出力供給可能状態で、スイッチ32が
開放、つまり負荷4へは商用電源1から連系点5を介し
て電力を供給している状態において、起動信号送出部6
1から起動信号を送出すると、基準電圧発生部62でほ
ぼ商用電源電圧周波数に近い電圧を発生する。しかしな
がら位相制御部63では、まだ電力変換装置3から電力
を供給していないため電力供給比較器74から信号が送
出されないため、基準電圧発生部62の信号は、位相制
御部63を通過し、基準電圧発生部62の信号に基づい
た正弦波を正弦波発生部64で発生させる。この正弦波
により比較器65を介して駆動信号発生部66により電
力変換部30を起動させ交流電圧を発生させる。交流電
圧が発生すると電圧検出点33と商用電源1側の電圧検
出点13からの電圧信号を電圧比較器67で比較し、そ
の出力信号を比較器65に送出することにより電力変換
装置3は商用電源1の電圧と同期した出力電圧を発生さ
せる。この電圧比較器67では、主に商用電圧と電力変
換装置3の出力電圧の電圧振幅値を調整する信号を送出
する。
【0020】この時点でスイッチ32を投入すると、電
力検出点34からの信号により電力検出器68を介し電
力供給比較器74へ信号が送出される。電力供給比較器
74では電力量設定器72からの電力設定値に基づき、
電力増傾斜器73を介して、徐々に電力変換装置3から
出力電力を供給できるように電力供給比較器74へ信号
を送出する。この場合、電力量設定器72が電力変換装
置3から供給する電力の基準電圧信号となり、電力増傾
斜器73は、その基準電圧信号を零から基準電圧になる
までの立ち上げ時間を設定時間の範囲内で線形に制御す
るもので、原理的にはCR回路のコンデンサの充電と同
様であるが、最近ではディジタルカウンタを使用する場
合が多い。本実施例でも後者を用いている。なお、電力
増傾斜器73は、電力量設定器72からの基準電圧信号
を電力供給比較器74へ電力増傾斜器73で設定した時
間の範囲で線形に基準電圧値になるまで上昇するために
用いるもので、基準電圧値に達した以後は電力量設定器
72の設定値を変更しない限り変化しない。電力供給比
較器74は、電力供給比較器74の電力供給信号を電力
位相比較器69へ送出する。電力位相比較器69では、
電圧検出点33および13からの電圧位相信号を位相比
較器70で比較した信号を受け位相制御部63に信号を
送出する。つまり、電力供給比較器74の供給信号が電
力位相比較器69に送出されると、電力変換部30の出
力電圧を電圧検出点33で検出した信号と商用電源1側
の電圧検出点13からの電圧信号を電圧位相比較器70
で比較した信号により電力位相比較器69を介して位相
制御部63へ電力変換装置3の供給電力に基づく信号を
送出する。従って、位相制御部63では、電力位相比較
器69からの信号に基づき制御信号を正弦波発生部64
に送出することにより、正弦波発生部64では電力量設
定器72からの設定値による正弦波を商用電圧と比較し
ながら発生させる。実際の電力変換装置3の供給電力は
商用電源1の電圧よりも位相を進ませることにより供給
される。このような状態により電力変換装置3は、商用
電源1と連系し負荷4に電力を供給する。この状態にお
ける電力供給方法は、従来の技術の図4で説明したもの
と同様である。
【0021】一方、電力変換装置3からの電力供給を停
止する場合を、本発明の実施例である図1により詳細に
説明する。停止信号送出器71から停止信号を送出する
と、電力減傾斜器81の信号が信号切替器82に送出さ
れる。信号切替器82は、電力減傾斜器81から信号が
送出されない状態では、電力量設定器72の基準電圧信
号を電力増傾斜器73を介して電力供給比較器74に送
出しているが、停止信号送出器71から停止信号が信号
切替器82の信号切替入力に送出されると信号切替器8
2は電力減傾斜器81側からの信号で動作するように切
り替わる。この場合、電力減傾斜器81は、電力増傾斜
器73で説明したものと同様であり、作用として逆の動
作を行う。つまり電力供給比較器74の供給電力を設定
している基準電圧を減少させる方向に電位を低下させて
いく。この結果、電力供給比較器74は、電力減傾斜器
81の信号により電力変換装置3の供給電力が零になる
ように、設定した時間内で線形に電力量設定器72の基
準電圧を低下させて行き、電力変換装置3の供給電力を
減少させていく。一方、電力零検出器83は停止信号送
出器71の信号を受け、電力検出器68の供給電力量を
監視し、供給電力が零になったことを検出して、スイッ
チ開放指令器75へ信号を送出する。スイッチ開放指命
器75は電力零検出器83の信号に基づきスイッチ32
を開放する。なお、電力減傾斜器81の設定時間は自由
に設定することが可能であるが、燃料電池2、商用電源
1の双方に影響を及ぼさないように設定する必要があ
り、通常は1〜10分程度に設定される。また、電力増
傾斜器73と電力減傾斜器81の設定時間が同じであれ
ば1個の傾斜器で構成できる場合もある。
【0022】図2は、本発明の一実施例を用いて電力変
換装置3の出力電力を停止する場合の特性を示したもの
であり、図の横軸は時間、縦軸は電圧または電力を示し
ている。図中、P1 は商用電源1から供給される電力、
3 は電力変換装置3から供給される電力、P4 は負荷
4に供給する電力、V1 は商用電源電圧、V2 は燃料電
池2の出力電圧を示している。また、[1]で停止信号
送出器71から停止信号を送出し、[2]がスイッチ3
2の開放した時点を示している。今、系統連系用電力変
換装置3および商用電源1から負荷4へ電力を供給して
いる状態において、[1]で停止を開始すると電力変換
装置3は、電力減傾斜器81の動作に基づき供給電力を
減少させていく。この場合、負荷電力P4 の出力に変化
がないので、電力変換装置3の出力の減少に比例して商
用電源1からの電力供給量が増加する。このような制御
をすると商用電源1の電圧変動は生じない(V1 )うえ
燃料電池2の出力電圧にも急激な電圧変動は生じない
で、電力変換装置3の出力の減少分だけ電池電圧V2
上昇するだけである。従って、系統連系中に電力変換装
置3を停止する場合、このようにソフト停止を行うこと
により、電力変換装置3の出力電圧をスムーズに商用電
源1側に移行できるとともに、燃料電池2の出力電圧の
過渡変動も抑制することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、燃
料電池のような直流発電装置の出力に電力変換装置を接
続し、その出力を商用電源出力と接続して負荷に両者か
ら電力を供給している状態において、電力変換装置側か
らの電力供給を停止する場合、出力を瞬時に停止・出力
開放をするのでなく、出力電力を徐々に減少させてい
き、供給電力が零になったことを確認して出力スイッチ
を開放するようにしたため、出力遮断時に商用電源側お
よび直流発電装置である燃料電池側に急激な電圧過渡変
動が生じない。従って、電力変換装置停止に伴う燃料電
池寿命に対する悪影響が生じないうえ、商用電源側の過
渡変動も生じないため、システムの信頼性向上の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の特性を示す特性図である。
【図3】一般的な電力変換装置の系統連系システムを示
すブロック図である。
【図4】図3の特性を示す特性図である。
【図5】従来の電力変換装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5の起動および電力供給特性を示す特性図で
ある。
【図7】図5の電力変換装置を停止する場合の特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1…商用電源、2…燃料電池(直流発電装置)、3…電
力変換装置、4…負荷、5…連系点、30…電力変換
部、31…連系リアクトル、32…スイッチ、13,3
3…電圧検出点、34…電力検出点、61…起動信号送
出部、62…基準電圧発生部、63…位相制御部、64
…正弦波発生部、65…比較器、66…駆動信号発生
部、67…電圧比較器、68…電力検出器、69…電力
位相比較器、70…電圧位相比較器、71…停止信号送
出器、72…電力量設定器、73…電力増傾斜器、74
…電力供給比較器、75…スイッチ開放指令器、81…
電力減傾斜器、82…信号切替器、83…電力零検出
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源から得た電力を交流負荷に供給
    するとともに、直流発電装置の出力を電力変換部により
    交流電力に変換して、連系リアクトル、スイッチを介し
    て前記商用電源との連系点を介した該交流負荷に電力を
    供給する電力変換装置であって、該電力変換装置の電力
    供給量を電力量設定器の電力指令基準電圧を任意の設定
    時間内で線形に増加させる電力増傾斜器出力と該電力変
    換装置からの供給電力量を電力検出器を介して比較する
    電力供給比較器により制御信号を作成するとともに、該
    電力変換部の出力電圧と該商用電源電圧とを比較した別
    の信号を作成し、これらの信号に基づいて出力が制御さ
    れる該電力変換装置の供給電力の停止を、停止信号送出
    器からの指令を受けたスイッチ開放指令器から送出され
    る停止信号により、前記スイッチを開放することにより
    行う電力変換装置において、 前記電力変換装置の前記電力量設定器出力を該電力量設
    定器の前記電力指令基準電圧を任意の設定時間の範囲内
    で線形に減少させる電力減傾斜器を設けて、該電力減傾
    斜器の出力を信号切替器の一方の入力に接続し、該信号
    切替器の他方の入力には前記電力増傾斜器の出力を接続
    し、該信号切替器出力を前記電力供給比較器入力に接続
    し、前記停止信号送出器出力は該信号切替器の信号切替
    入力および電力零検出器の一方の入力に接続し、該電力
    零検出器の他方の入力には前記電力検出器の出力を接続
    し、該電力変換装置出力が零になったことと停止信号の
    両方を受けて出力信号を送出する該電力零検出器の出力
    をスイッチ開放指令器の入力に接続し、該スイッチ開放
    指令器の出力をスイッチに接続し、該電力変換装置を停
    止する場合に停止信号送出器からの信号により該信号切
    替器の入力を電力増傾斜器側の出力信号から該電力減傾
    斜器側の出力信号に切替えることにより該電力変換装置
    の出力を該電力減傾斜器で設定した時間の範囲内で線形
    に減少させ、供給電力が零になったことを検出して前記
    スイッチの開放を行うことを特徴とする電力変換装置。
JP6100043A 1994-05-13 1994-05-13 電力変換装置 Pending JPH07308073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100043A JPH07308073A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100043A JPH07308073A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07308073A true JPH07308073A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14263492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6100043A Pending JPH07308073A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07308073A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311735A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Origin Electric Co Ltd インバータ装置の運転方法及びインバータ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311735A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Origin Electric Co Ltd インバータ装置の運転方法及びインバータ装置
JP4691390B2 (ja) * 2005-04-28 2011-06-01 オリジン電気株式会社 インバータ装置の運転方法及びインバータ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6335871B1 (en) Motor operation controller and insulation type bidirectional DC voltage converter
TW201545457A (zh) 變頻調速系統及方法
JP5523171B2 (ja) 線路用自動電圧調整装置
JPH07325635A (ja) インバータの出力制御装置
JPH0720957A (ja) 自励式無効電力補償装置
JP2013046532A (ja) 電力平準化装置
JP2011139577A (ja) パワーコンディショナとこれを備えた発電システム
JP2003333752A (ja) 二次電池を備えた風力発電装置
JPH07308073A (ja) 電力変換装置
JPH05227762A (ja) インバータ装置及びそれを使用した無停電電源装置
JPH11122820A (ja) 太陽光発電装置
JPH07255132A (ja) 系統連系用インバータ
JP2004336933A (ja) 電力給電システム
JP2022058076A (ja) 電源供給装置およびその電源供給方法
JP4176319B2 (ja) 太陽光発電システム、太陽光発電システムの出力制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001136664A (ja) 分散形発電システム
JP3367737B2 (ja) 系統連系インバータの制御装置
JPH08251832A (ja) 太陽電池を用いた充電方法及び充電装置
JP3234908B2 (ja) インバータ装置
JP3656113B2 (ja) 太陽光発電装置
JP2002058166A (ja) 電力変換装置の並列運転制御方法とその制御装置
JPH11178350A (ja) 電源装置
JP3255665B2 (ja) インバータと回転式発電機電源の並列運転方法
JP2716721B2 (ja) 太陽光発電システム
JP3632322B2 (ja) 太陽電池用インバータの始動方法