JPH07307858A - 画像印刷装置 - Google Patents

画像印刷装置

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JPH07307858A
JPH07307858A JP6100073A JP10007394A JPH07307858A JP H07307858 A JPH07307858 A JP H07307858A JP 6100073 A JP6100073 A JP 6100073A JP 10007394 A JP10007394 A JP 10007394A JP H07307858 A JPH07307858 A JP H07307858A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な回路構成で画像の回転、千鳥印字及び任
意の拡大率での拡大を一定した処理時間で行うことので
きる画像印刷装置を提供する。 【構成】仮想列生成回路13と仮想行生成回路14によ
り16ビットの仮想列座標と15ビットの仮想行座標か
らなる仮想座標空間を設定し、列座標の上位9ビットと
行座標の上位8ビットにより、9ビットの列アドレスと
8ビットの行アドレスからなる画像メモリアドレス空間
に対応し、列座標と行座標の下位7ビットにより構成さ
れる仮想座標空間には合成により画像データを生成して
拡大印字に対応する。画像の90度回転無しの場合は仮
想座標のX軸方向に主走査、Y軸方向に副走査を行い、
90度回転有りの場合は仮想座標の逆Y軸方向に主走
査、X軸方向に副走査を行う。副走査が偶数番目のとき
の主走査は通常に行い副走査が奇数番目のときの主走査
は読み出し開始位置を主走査間隔の1/2ずらして行
う。仮想座標のX軸とY軸のスケールは1:√3に設定
する。印刷は1画素のアスペクト比が1:√3になるよ
う千鳥格子状に印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡単な回路構成で画像
の回転、千鳥印字、及び任意の拡大率での拡大を一定し
た処理時間で行う画像印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像メモリに記憶されている
画像を印刷する場合、図18のブロック図に示すような
画像処理装置により印刷データが作成され印刷制御がな
されていた。これを簡単に説明すると、同図に示すタイ
ミング信号発生回路1は、オン/オフ状態のタイミング
信号を出力して印刷データ作成のための主走査及び副走
査の動作を制御する回路である。CPU (Central Proc
essing Unit)2は、印刷画像の拡大率、画像切り出し位
置、画像回転の有無等の情報を出力して各部を制御する
回路である。アドレス生成回路3は、画像メモリ4上の
複数の画像データを順次読み出すためのアドレス信号を
生成して画像メモリ4に供給する回路である。画像メモ
リ4は、ビデオ信号処理回路等からなる画像記憶手段5
により、テレビ、ビデオカメラ、ビデオデッキ等のアナ
ログビデオ信号から変換されたディジタル画像データを
記憶するフレームメモリであり、アドレス生成回路3か
ら供給されるアドレスの画素データを出力する。上記デ
ィジタル画像データは輝度信号Yと色差信号Cとからな
る画素データで構成されている。合成処理回路A(6)
は、画像メモリ4から出力される複数の画素データ(輝
度信号Y)を合成制御回路7から出力される拡大率に対
応する輝度合成パラメータに基づいて合成演算した合成
輝度信号Y′を出力する。シャープネス処理回路8は、
複数の合成輝度信号Y′を読み込んで輪郭強調処理を行
って処理済輝度信号Y″出力する回路である。合成処理
回路B(9)は、画像メモリ4から出力される複数の画
素データ(色差信号C)を合成制御回路7から出力され
る拡大率に対応する色差合成パラメータに基づいて合成
演算した合成色差信号C′を出力する。画像処理・印刷
制御回路は、シャープネス処理回路8から入力する処理
済輝度信号Y″および合成処理回路Bから入力する合成
色差信号C′により印刷データを生成し図外の印字部に
出力して印刷制御を行う回路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、画像印刷を行うに際し下記に述べるよう
な種々の問題が発生する。
【0004】即ち、画像を拡大して印刷しようとする
と、アドレス生成回路及び合成回路に夫々拡大率毎の論
理回路が必要になる。これらの論理回路は拡大率が異な
ると全く別な構成の回路となり、拡大率を複数用意しよ
うとすると、これに応じた複数の回路を夫々アドレス生
成回路及び合成回路毎に備える必要が生じてくる。ま
た、これらの回路を切り替えて動作させる制御回路も必
要となってくる。したがって、全体として回路が複雑に
なるという欠点を有していた。
【0005】また、見た目に良い印刷画像とするために
は隣接する印刷ドットの間隔を均一に、つまり千鳥格子
状に配置する必要がある。しかし、このような千鳥印字
を行うためには、上記のアドレス生成回路及び合成回路
に、副走査番号が偶数のときと奇数のときとでは夫々別
個のアドレス生成回路及び合成回路が必要となる。した
がって、回路がいっそう複雑になって、設計上、価格
上、更には小型化の上で問題が増加する。
【0006】さらに、画像を90度回転させて印刷した
いという要望がしばしば発生する。ところで、画像デー
タはデータ量が多いから、通常、画像メモリには体積に
比較して記憶容量が大きく且つ安価なDRAMが用いら
れる。一般にDRAMからデータを読み出す場合はロー
アドレスを指定しカラムアドレスをシーケンシャルにシ
フトして読み出し、1ラインデータの読み出しが終わっ
た後にローアドレスをシフトし次の1ライン(行)を読
み出す方法、所謂ファーストページモードで読み出すの
が一般的に行われる。これはDRAMに書込んだ画像デ
ータを回転することなしに、印字する場合であり高速の
読み出しが可能となる。ところが画像を90度回転して
印刷を行う場合はDRAMからの読み出し順序も前記方
法とは異ならせ90度回転するような方向に読み出さな
ければならない。即ちまずカラムアドレスを指定し順次
ローアドレスをシフトして1桁目を読み出し、これを順
次2、3桁目と繰り返すこととなる。この方法は元来D
RAMの読み出しには適さないため、回転を行うと印刷
処理速度が回転を行わない場合に対して大幅に遅くなっ
てしまう。
【0007】次に、合成処理の後にシャープネス処理を
行うようになっているが、この方法であると、拡大率の
違いによってシャープネス処理の範囲を変更しなければ
ならなくなり、このためのメモリを別個に必要とする。
これは、拡大率が大きな場合、合成後における注目ドッ
トのデータと周囲ドットのデータとは殆ど変わらないた
め、効果的なシャープネス処理を行うためには注目ドッ
トからかなり離れたドットの合成後データを用いる必要
があることに拠る。つまり、それらのデータを複数記憶
しておかねばならず、その分メモリが必要となる。この
ことは、回路の増大やコストの上昇を招くという問題だ
けでなく、処理時間も一定ではなくなるという問題を招
来する。
【0008】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
簡単な回路構成で画像の回転、千鳥印字、及び任意の拡
大率での拡大を一定した処理時間で行うことのできる画
像印刷装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
画像印刷装置の構成を述べる。先ず、本発明は、画像デ
ータを印刷出力する画像印刷装置を前提とする。
【0010】本発明の画像印刷装置は、画像メモリのア
ドレス空間に対応した仮想座標空間上における座標を計
算する座標計算手段と、画像メモリから読み出した画像
データと座標計算手段による座標の計算結果とに基づい
て印刷データを作成する画像処理手段とから構成され
る。
【0011】上記仮想座標空間は、例えば請求項2記載
のように、仮想列座標と仮想行座標からなり、上記座標
計算手段は、上記仮想座標上の仮想列初期値、仮想列間
隔、仮想行初期値、仮想行間隔、及び画像回転の有無に
基づいて座標計算を行うように構成される。
【0012】さらに、上記座標計算手段は、例えば請求
項3記載のように、上記仮想列初期値及び上記仮想行初
期値により印刷画像の画像メモリ上の位置を決定するよ
うに構成される。また、例えば請求項4記載のように、
上記仮想列間隔及び上記仮想行間隔により印刷画像の拡
大率を決定するように構成される。さらにまた、例えば
請求項5記載のように、副走査方向が偶数番目の主走査
と副走査方向が奇数番目の主走査とでは主走査方向の仮
想座標の初期値を主走査方向の仮想座標間隔の1/2ず
らして設定するように構成される。
【0013】また、上記画像処理手段は、例えば請求項
6記載のように、画像回転の有無に応じて画像メモリの
画素データを印刷用紙の長手方向または横手方向に印刷
するよう印字出力するように構成される。また、例えば
請求項7記載のように、上記画像メモリの出力に対し輪
郭強調処理を行った複数の画素データを作成し該複数の
輪郭強調処理済データを合成処理することにより上記印
刷データを作成するように構成される。さらにまた、例
えば請求項8記載のように、上記画像メモリの1画素の
アスペクト比(たてよこ比)を一桁の整数の平方根の比
で表わし上記画像回転による上記仮想列間隔と上記仮想
行間隔との比を一桁の整数の比となるよう設定するよう
に構成される。
【0014】
【作用】この発明は、座標計算手段が画像メモリのアド
レス空間に対応した仮想座標空間上における座標を計算
し、画像処理手段が画像メモリから読み出した画像デー
タと座標計算手段による座標の計算結果とに基づいて印
刷データを作成するものである。
【0015】上記の仮想座標空間は、例えば仮想列座標
と仮想行座標からなっている。そして、座標計算手段
は、仮想座標上の仮想列初期値、仮想列間隔、仮想行初
期値、仮想行間隔、及び画像回転の有無に基づいて座標
計算を行う。また、仮想列初期値及び仮想行初期値によ
り印刷画像の画像メモリ上の位置を決定し、仮想列間隔
及び仮想行間隔により印刷画像の拡大率を決定し、さら
に、副走査方向が偶数番目の主走査と副走査方向が奇数
番目の主走査とでは主走査方向の仮想座標の初期値を主
走査方向の仮想座標間隔の1/2ずらして設定する。
【0016】また、上記画像処理手段は、画像回転の有
無に応じて画像メモリの画素データを印刷用紙の長手方
向または横手方向に印刷するよう印字出力し、画像メモ
リの出力に対し輪郭強調処理を行った複数の画素データ
を作成し該複数の輪郭強調処理済データを合成処理する
ことにより上記印刷データを作成し、画像メモリの1画
素のアスペクト比(たてよこ比)を一桁の整数の平方根
の比で表わし画像回転による仮想列間隔と仮想行間隔と
の比を一桁の整数の比となるよう設定する。
【0017】これにより、簡単な回路構成で画像の回
転、千鳥印字、及び任意の拡大率での拡大を一定した処
理時間で行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳述する。なお、以下の説明では印字と印刷を同
義に用いる。
【0019】図1は、一実施例の画像印刷装置のブロッ
ク図である。同図において、タイミング信号発生回路1
1は、オン又はオフの各種の状態タイミング信号を出力
して印刷データ作成のための主走査及び副走査の動作を
制御する。
【0020】CPU12は、システムプログラムを格納
した不図示のROM(Read Only Memory)を備えており、
このROMから読み出したシステムプログラムに基づき
タイミング信号を出力する等して機構部分のシーケンス
制御を行う。さらに不図示の入力パネル等からのキー入
力やその他の操作信号等を入力したり必要な情報を外部
に報知する等を行うユーザインタフェースの制御を行
い、印刷画像の拡大率、画像切り出し位置、画像回転の
有無等の外部からの入力情報を認識し、この認識に基づ
いて、下記の仮想列生成回路13及び仮想行生成回路1
4に対し回転指示、仮想列及び仮想行の初期値、仮想列
及び仮想行の間隔を設定し、さらに上記のタイミング信
号発生回路11に対し、主走査の回数、副走査の回数等
を設定して、印刷動作開始を各部に指示する。尚、CP
U12は、画像データそのものの処理は以下に説明する
各処理回路に任せて自身では直接扱うことはしていな
い。
【0021】仮想列生成回路13は、組み合わせ回路、
加算器、16ビットレジスタ等で構成され、最上位ビッ
トb15〜最下位ビットb0からなる仮想列座標値「b
15〜b0」を出力する。仮想行生成回路14も、組み
合わせ回路、加算器、15ビットレジスタ等で構成さ
れ、最上位ビットb14〜最下位ビットb0からなる仮
想行座標値「b14〜b0」を出力する。
【0022】アドレス生成回路15は、上記仮想列座標
値及び仮想行座標値に対応するアドレスの画像メモリ1
6上の複数の画像データを順次読み出すためのアドレス
信号を生成して画像メモリ16に供給する。
【0023】画像メモリ16は、例えば2MB(メガバ
イト)で構成されるフレームメモリを有し、このフレー
ムメモリの上記アドレス生成回路15によって指定され
るアドレスに画像データを記憶する。
【0024】画像記憶手段17は、例えばビデオ信号処
理回路等からなり、テレビ、ビデオカメラ、ビデオデッ
キ等から入力されるアナログビデオ信号を輝度信号と色
差信号に分離し、例えば1ドット当たり8ビット構成の
輝度信号Yと2ドット当り6ビット構成の色差信号Cと
からなるデジタル信号に変換して、この変換したディジ
タル信号、すなわち画像データを、画像メモリ16へ出
力する。
【0025】シャープネス処理回路18は、複数の輝度
信号Yを読み込んで輪郭強調処理を行って処理済み輝度
信号Yを出力する。合成処理回路A(19)は、シャー
プネス処理回路18から入力する複数の輝度信号Yを、
仮想列生成回路13から入力する仮想列アドレス及び仮
想行生成回路14から入力する仮想行アドレスに基づい
て合成演算した信号からなる合成輝度信号Y′を出力す
る。
【0026】合成処理回路B(20)は、画像メモリ1
6から出力される複数の画素データ(色差信号C)を仮
想列生成回路13から入力する仮想列アドレス及び仮想
行生成回路14から入力する仮想行アドレスに基づいて
合成演算した信号からなる合成色差信号C′を出力す
る。
【0027】画像処理回路・印刷制御回路21の画像処
理回路は、画質調整のための色合い調整回路、コントラ
スト調整回路、明るさ調整回路や、カラー印刷のための
色補正処理回路、ガンマ補正処理回路、色別印字のため
のカラーマスキング処理回路等からなり、合成処理回路
19から入力する輝度信号Y′及び合成処理回路Bから
入力する合成色差信号C′に基づいて印刷データを生成
する。一方、印刷制御回路は、印刷デバイス(後述する
印字部22)に対して印刷データ、クロック、ストロー
ブ信号等を繰り返し送信するデータ変換回路、環境温度
補正回路、電源電圧低下補正回路等からなり、印刷部2
2による画像印刷を制御する。これら画像処理回路及び
印刷制御回路は上記CPU12による機構部シーケンス
制御に同期して動作する。
【0028】印刷部22は、主走査方向(用紙の横方
向)にライン状に配列された発熱体からなる印字ヘッド
(サーマルヘッド)を備えている。このサーマルヘッド
は本体装置の支持部材に固定されており、副走査方向
(用紙の縦方向に)に用紙を送りながら主走査方向の印
字を一度に行う。上記の発熱体の配列ピッチはおよそ1
25μm(ミクロン)であり、これは1mm(ミリメー
トル)当たりおよそ8ドットの画素密度に対応する。
【0029】本実施例では、画像処理回路・印刷制御回
路21は、印字の際、副走査が偶数番目の主走査1ライ
ンの印字では、サーマルヘッドの偶数番目の発熱体を選
択的に発熱させ、一方、副走査が奇数番目の主走査1ラ
インの印字では奇数番目の発熱体を選択的に発熱させ
る。すなわち偶数番目と奇数番目の副走査における主走
査に対応して偶数番目と奇数番目の発熱体を交互に発熱
させる。そして、用紙の幅とほぼ同幅のインクリボンを
用紙に重ねて副走査方向に移動させながら上記発熱させ
た発熱体の熱エネルギーによりインクリボンのインクを
用紙に転写して主走査1ラインの印字を同時(一度)に
行う。そのとき、詳しくは後述するが、印字画素が用紙
上に千鳥格子状に配置されるように用紙の送り量(1回
の副走査距離)が制御される。
【0030】このように印字画素を千鳥格子状で印字す
ると、発熱体が一つ置きに交互に発熱するので発熱体の
熱履歴の補正が容易になり、また隣接する画素が全て均
等な間隔で配置されるため良好な発色の印刷画像が得ら
れる。
【0031】上記印刷に用いるインクリボンには、減法
混色の三原色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色
染料)及びシアン(緑味のある青色)の三色と文字など
の印字に専用するブラック(黒)とをベースフィルムの
長手方向へ順次に並べ、この四色一組を繰り返し塗布し
た形状のインクリボンを用いている。勿論、文字を印刷
せず画像のみを印刷する場合はイエロー、マゼンタ、シ
アンの三色のリボンを用いてもよい。
【0032】印字画素の濃度階調は、1印字ドット内に
占めるインクの面積を制御する面積階調法で行ない12
8階調で表現する。これは発熱体の熱エネルギーを時間
的に128段階に制御し、1印字ドットの最大発色範囲
内での転写インクの広がりを同心円状に変化させること
により行う。
【0033】また、特には図示しないがキー入力部がC
PU12に接続しており、電源をオン/オフする電源キ
ー、所望のビデオ画像を画像メモリ16に取り込むメモ
リキー、色、明度等を設定する印字設定キー、画像の拡
大(又は縮小)を指示する拡大キー、画像の回転(90
度回転)を指示する回転キー、印刷開始を指示する印字
スタートキー等各種の入力キーを備えている。CPU1
2は、これら入力キーからの入力信号の指示に基づいて
処理を行う。
【0034】図2(a),(b) は、上記画像メモリ16の物
理的な実アドレスに対応する論理アドレス空間(以下、
画像メモリアドレス空間という)と本実施例における仮
想座標空間との関係を示したものである。同図(a) に示
す画像メモリアドレス空間は、画像データの左上を原点
として9ビット(b8〜b0)の値で表わされる列アド
レス「0」〜「29 −1」(0〜511)と8ビット
(b7〜b0)の値で表わされる行アドレス「0」〜
「28 −1」(0〜255)とで構成されている。つま
り、画像メモリアドレス空間の列アドレス0〜511
が、画像データの左端から右端に向けて増加し、行アド
レス0〜255が、画像データの上端から下端に向けて
増加する。すなわちアドレス座標軸のスケールが縦横同
一であるとすれば、横長のアドレス空間である。
【0035】これに対応する同図(b) に示す仮想座標空
間は、16ビット(b15〜b0)の値で表わされる仮
想列座標「0」〜「216−1」と15ビット(b14〜
b0)の値で表わされる仮想行座標「0」〜「215
1」とで構成され、同様に座標空間の左上を原点として
いる。したがって、この場合も、仮想列座標値は左端か
ら右端に向けて増加し、仮想行座標値は上端から下端に
向けて増加する。
【0036】上記の仮想座標空間は、16ビット(b1
5〜b0)の仮想列座標の上位9ビット(b15〜b
7)が画像メモリアドレス空間の列アドレスを示してお
り、15ビット(b14〜b0)の仮想行座標の上位8
ビット(b14〜b7)が画像メモリアドレス空間の行
アドレスを示している。
【0037】図3に、この画像メモリアドレス空間と仮
想座標空間との対応関係を更に詳細に示す。同図は仮想
座標空間を一部拡大して示している。同図の黒点で示す
太い実線の交点は、仮想列座標の上位9ビット(b15
〜b7)で示される列座標「X−1」、「X」、「X+
1」、「X+2」と、仮想行座標の上位8ビット(b1
4〜b7)で示される行座標「Y−1」、「Y」、「Y
+1」、「Y+2」とからなる仮想座標空間を示してい
る。この仮想座標空間が上述したように画像メモリアド
レス空間に対応しており、同図の交点座標(黒点)に付
与されている記号a、b、c・・・n、o、pは、画像
メモリアドレス空間上の画像データ(輝度信号Y)を示
している。また、細い実線は、仮想列座標の下位6番目
〜4番目の3ビット(b6〜4b)で示される列座標
と、仮想行座標の下位6番目〜4番目の3ビット(b6
〜4b)で示される行座標とによる仮想座標空間を示し
ている。この細い実線で示される仮想座標空間に対応す
る画像データ例えばQは、同図のドットからの合成によ
って作成される。
【0038】図4(a),(b) は、その合成処理、および、
この合成処理の前に行われるシャープネス処理を説明す
る図である。尚これらの処理は図1におけるシャープネ
ス処理回路18及び合成処理回路A,Bによって処理さ
れる。図4(a) は図3の点Qを中心として一部を再掲し
たもの、図4(b) は仮想列の下位4ビット(仮想列b3
〜b0)及び仮想行の下位4ビット(仮想列b3〜b
0)の座標空間(以下、範囲Aという)である。
【0039】同図(a) の図において点Qは画像メモリの
画素データf,g,j,kの内側にある。この点Qの合
成データを得るためには、その合成のために先ず画像メ
モリの画素データf,g,j,kの各々の位置における
シャープネス処理計算を行い、シャープネス処理後のデ
ータF,G,J,Kを得る。但しシャープネス処理後の
データF,G,J,Kの位置はそれぞれ画像メモリの画
素データf,g,j,kの位置と同じである。図1のシ
ャープネス処理回路18は、上記シャープネス処理後の
データF,G,J,Kを得るために以下に示す計算を行
っている。
【0040】F=f+α(4f−b−e−g−j) G=g+α(4g−c−f−h−k) J=j+α(4j−f−i−k−n) K=k+α(4k−g−j−l−o) 但しαはシャープネスレベルを表わす変数であり、0〜
1の値を採る。
【0041】これら一連の計算を行うために必要な画素
データは、図3に示す画素データの中のb,c,e,
f,g,h,i,j,k,l,n,oの12画素であ
る。図1におけるアドレス生成回路は、これら12画素
のデータを得るための複数のアドレス情報を順番に画素
メモリに供給するためのものである。つまり、仮想列の
上位9ビット(仮想列b15〜b7)をx、仮想行の上
位8ビット(仮想行b14〜b7)をyとするとき、b
(y−1,x),c(y−1,x+1),e(y,x−
1),f(y,x),g(y,x+1),h(y,x+
2),i(y+1,x−1),j(y+1,x),k
(y+1,x+1),l(y+1,x+2),n(y+
2,x),o(y+2,x+1)の各画素データが画像
メモリから順番に読み出される。但しここでいうf
(y,x)とは、行アドレスy、列アドレスxでアドレ
スされる画素データfを表わす。
【0042】上記シャープネス処理が行われた後、次
に、図1の合成処理回路A(19)は、これらシャープ
ネス処理後の4点F,G,J,Kのデータを入力とし、
以下に示す合成計算を行い、合成輝度出力Y′である点
Qのデータを得る。
【0043】U=F(8−β)/8+J(β/8)=
{F(8−β)+J・β}/8 V=G(8−β)/8+K(β/8)={G(8−β)
+K・β}/8 Q=U(8−γ)/8+V(γ/8)={U(8−γ)
+V・γ}/8 但し、βは仮想行のビット6〜ビット4(仮想行b6〜
b4)による0から7までの値をとる仮想行方向の合成
パラメータであり、またγは仮想列のビット6〜ビット
4(仮想列b6〜b4)による0から7までの値をとる
仮想列方向の合成パラメータである。
【0044】仮想座標空間の仮想列、仮想行が図4(b)
に示す仮想座標上の点X(仮想座標空間の最少単位の座
標点)を指している場合、この合成データは点Qのデー
タを採用する。これは、図4(b) の範囲Aの中のデータ
を全て点Qのデータに代替させることを意味する。その
理由は、範囲Aの中の全ての点のデータとして点Qのデ
ータを採用しても、印刷出力の品質に対して必要充分な
精度が得られるからである。
【0045】一般に、合成は図5に示す方法によって実
行される。同図を用いて合成についてさらに説明する。
同図において、点a,b,c,dに画像データa,b,
c,dがあるとき点qのデータqを求める方法は以下の
方法によっている。尚、同図の画像データa,b,c,
d、及び合成データqは、図4(a) のシャープネス処理
後の画像データF,G,J,K、及び合成データQに対
応している。
【0046】図5において、点a点b間をn分割して、
その点a点b間のXアドレスを0、1、2〜nとし、点
a点c間をm分割して、その点a点c間のYアドレスを
0、1、2〜mとして、Xアドレスがx、Yアドレスが
yのデータをp[x,y]で表わすものとする。
【0047】先ず図のように点i及び点jを置くと、そ
れらの点のデータi及びjは、 i=p[x,0]=a(n−x)/n+b・x/n j=p[x,m]=c(n−x)/n+d・x/n として得られ、これより点qのデータqは、 q=p[x,y]=i(m−y)/m+j・y/m で得られる。ここで、n=8、m=8、0≦x≦7、0
≦y≦7(但しx、yはともに整数)とすると、データ
i、j、q はそれぞれ、 i=p[x,0]={a(8−x)+b・x}/8 j=p[x,8]={c(8−x)+d・x}/8 q=p[x,y]={i(8−y)+j・y}/8 となる。尚、上記中間データi及びjは、図4(a) のデ
ータU、Vに対応している(但し座標X、Yが上記図5
と図4(a) では入れ代わっている)。そして前述した図
4(a) のデータU、V、及びQの算出式は、上記の一般
式によっている。
【0048】また、上記3式は、以下の3式に変形する
ことができる。すなわち、 i=(a+i0 +2i1 +4i2 )/8 j=(c+j0 +2j1 +4j2 )/8 q=(i+q0 +2q1 +4q2 )/8 但し、in 、jn 、qn (n=0、1、2)はx、yに
従って図6(a),(b) の図表に示す値をとる。
【0049】図7は、これらの式に基づいて演算を行う
合成処理回路A(19)の順序回路である。同図におい
て、マルチプレクサ31、32、及び33は、選択信号
端子sに入力する2ビットのコントロール信号sに基づ
いて入力端子0、1、及び2に入力する信号(データ)
を選択し、その選択したデータを出力端子Yから出力す
る。マルチプレクサ31の入力端子0、1、及び2には
8ビットの画像データa、c、及びフィードバックされ
た8ビットの中間合成データvが夫々入力する。また、
マルチプレクサ32の入力端子0、1、及び2には同じ
く8ビットの画像データb、d、及びフィードバックさ
れた8ビットの中間合成データuが夫々入力する。そし
て、マルチプレクサ33の入力端子0、及び1には3ビ
ットのアドレスデータx、及びyが夫々入力する。この
アドレスデータx、及びyは、それぞれ図4(a) に説明
した仮想列の中間3ビット(b6〜b4)及び仮想行の
中間3ビット(b6〜b4)に対応している。
【0050】上記のマルチプレクサ34、35、及び3
6は、選択信号端子sにマルチプレクサ33から入力す
るアドレスデータwに基づいて、上記マルチプレクサ3
1及び32から入力端子0、及び1に夫々入力するデー
タを選択し、その選択したデータを出力端子Yから出力
する。
【0051】ビットシフタ37は、マルチプレクサ36
から入力する8ビットのデータの最下位ビットの下に1
ビットの「0」を付加して、即ち入力データを2倍にし
た9ビットのデータを出力する。加算器38は、マルチ
プレクサ31からの入力データにマルチプレクサ34か
らの入力データを加算した9ビットのデータを出力す
る。加算器39は、マルチプレクサ35からの入力デー
タにビットシフタ37からの入力データを加算した10
ビットのデータを出力する。
【0052】ビットシフタ40は、加算器39から入力
する10ビットのデータの最下位ビットの下に1ビット
の「0」を付加して入力データを2倍にした11ビット
のデータを出力する。加算器41は、加算器38からの
入力データにビットシフタ40からの入力データを加算
して出力する。ビットシフタ42は、加算器41から入
力する11ビットのデータの上位8ビットを取り出し
て、即ち入力データを1/8にして出力する。このビッ
トシフタ42の出力はラッチ43に入力する。ラッチ4
3は8個のDFFで構成されており、その出力はラッチ
44に入力すると共に、マルチプレクサ32の入力端子
2にフィードバックされる。そしてラッチ44も同様に
8個のDFFで構成され、その出力はマルチプレクサ3
1の入力端子2フィードバックされる。
【0053】図8は、上記構成の順序回路の動作を説明
するタイミングチャートである。同図において、上述し
た2ビット構成のコトロール信号sは、上位ビットがs
1、下位ビットがs0である。このコントロール信号s
は、タイミングT0で「0」、タイミングT1で
「1」、そしてタイミングT2で「2」になる(図8
(b) 参照)。また、クロック信号ckは、同期クロック
であり、このクロック信号ckの立ち上がり(図8(a)
のr1、r2、r3参照)に同期してこの順序回路が動
作する。以下、図8のタイムチャートを参照しながら、
図7の順序回路の動作を説明する。
【0054】先ず、タイミングT0ではコントロール信
号s=0である(図8(b),(c),(d)参照)。この信号s
=0では、マルチプレクサ31はデータaを選択して出
力し、マルチプレクサ32はデータbを選択して出力
し、そしてマルチプレクサ33はアドレスデータxを選
択して出力wとする(図8(e),(f),(g) 参照)。
【0055】上記3ビットの値「0」(000)、
「1」(001)、「2」(010)、「3」(01
1)、「4」(100)、「5」(101)、「6」
(110)、及び「7」(111)をとるアドレスデー
タxの最上位ビットをw2、中央ビットをw1、最下位
ビットをw0とする。これらのビットデータw0、w
1、w2はそれぞれマルチプレクサ34、35、36の
各選択信号端子に入力する。
【0056】マルチプレクサ34は、選択信号端子に入
力するアドレスデータxの最下位ビットw0により入力
データa、bを選択する。即ちビットw0が「0」のと
き、つまりアドレスデータxが「0」、「2」、
「4」、「6」の何れかのときデータaを選択して出力
し、ビットw0が「1」のとき、すなわちアドレスデー
タxが「1」、「3」、「5」、「7」の何れかのとき
データbを選択して出力する。これは図6(a) に示す図
表(表1)におけるデータi0 である(図8(h) も参
照)。
【0057】同様にマルチプレクサ35は、選択信号端
子に入力するアドレスデータxの中央ビットw1により
入力データa、bを選択する。即ちビットw1が「0」
のとき、つまりアドレスデータxが「0」、「1」、
「4」、「5」の何れかのときデータaを選択して出力
し、ビットw1が「1」のとき、つまりアドレスデータ
xが「2」、「3」、「6」、「7」の何れかのときデ
ータbを選択して出力する。これは図6(a) に示す図表
(表1)におけるi1 である(図8(i) も参照)。
【0058】更に同様にマルチプレクサ36は、選択信
号端子に入力するアドレスデータxの最上位ビットw2
により入力データa、bを選択する。マルチプレクサ3
6は、ビットw2が「0」のとき、つまりアドレスデー
タxが「0」、「1」、「2」、「3」の何れかのとき
データaを選択して出力し、ビットw2が「1」のと
き、つまりアドレスデータxが「4」、「5」、
「6」、「7」の何れかのときデータbを選択して出力
する。これは図6(a) に示す図表(表1)におけるi2
である(図8(j) も参照)。
【0059】そして、ビットシフタ37は「2i2 」を
出力し、加算器38は「a+i0 」を出力し、加算器3
9は「i1 +2i2 」を出力し、ビットシフタ40は
「2i 1 +4i2 」を出力し、加算器41は「a+i0
+2i1 +4i2 」を出力し、そしてビットシフタ42
は「(a+i0 +2i1 +4i2 )/8」すなわち
「i」を出力する(以上、図8(k) 〜(p) 参照)。
【0060】ラッチ43は、上記ビットシフタ42の出
力iをクロックckの立ち上がりr1で記憶する(図8
(q) 参照)。次に、タイミングT1では、コントロール
信号s=1になる(図8(b),(c),(d) 参照)。この信号
s=1では、マルチプレクサ31はデータcを選択して
出力し、マルチプレクサ32はデータdを選択して出力
し、マルチプレクサ33は引き続きアドレスデータxを
出力する(図8(e),(f),(g) 参照)。
【0061】マルチプレクサ34は、選択信号端子に入
力するアドレスデータxの最下位ビットw0が「0」
(アドレスデータxが「0」、「2」、「4」、「6」
の何れか)のときデータcを選択して出力し、ビットw
0が「1」(アドレスデータxが「1」、「3」、
「5」、「7」の何れか)のときデータdを選択して出
力する。これは図6(a) に示す図表(表1)におけるデ
ータj0 である(図8(h) も参照)。
【0062】同様にマルチプレクサ35は、選択信号端
子に入力するアドレスデータxの中央ビットw1が
「0」(アドレスデータxが「0」、「1」、「4」、
「5」の何れか)のときデータcを選択して出力し、ビ
ットw1が「1」(アドレスデータxが「2」、
「3」、「6」、「7」の何れか)のときデータdを選
択して出力する。これは図6(a) に示す図表(表1)に
おけるj1 である(図8(i) も参照)。
【0063】更に同様にマルチプレクサ36は、選択信
号端子に入力するアアドレスデータxの最上位ビットw
2が「0」(アドレスデータxが「0」、「1」、
「2」、「3」の何れか)のときデータcを選択して出
力し、ビットw2が「1」(アドレスデータxが
「4」、「5」、「6」、「7」の何れか)のときデー
タdを選択して出力する。これは図6(a) に示す図表
(表1)におけるj2 である(図8(j) も参照)。
【0064】そして、ビットシフタ37は「2j2 」、
加算器38は「c+j0 」、加算器39は「j1 +2j
2 」、ビットシフタ40は「2j1 +4j2 」、加算器
41は「c+j0 +2j1 +4j2 」、及びビットシフ
タ42は「(c+j0 +2j 1 +4j2 )/8」すなわ
ち「j」をそれぞれ出力する(以上、図8(k) 〜(p)参
照)。
【0065】ラッチ43は、クロックckの立ち上がり
r2で、それまで記憶していたデータiをタッチ44に
転送して、新たに上記ビットシフタ42の出力jを記憶
する(図8(q),(r) 参照)。
【0066】このクロックckの立ち上がりr2直後に
おけるラッチ43の出力u及びラッチ44の出力vは、
それぞれ、u=(c+j0 +2j1 +4j2 )/8=
j、及びv=(a+i0 +2i1 +4i2 )/8=i、
であり、それぞれマルチプレクサ32及び31の入力端
子2に入力する。
【0067】そして、次のタイミングT2では、コント
ロール信号s=2になり(図8(b),(c),(d) 参照)、こ
の信号s=2で、マルチプレクサ31はラッチ44の出
力v、即ちiを選択して出力し、マルチプレクサ32は
ラッチ43の出力u、即ちjを選択して出力し、マルチ
プレクサ33はアドレスデータyを出力する(図8(e),
(f),(g) 参照)。
【0068】マルチプレクサ34は、選択信号端子に入
力するアドレスデータyの最下位ビットw0が「0」
(アドレスデータyが「0」、「2」、「4」、「6」
の何れか)のときデータiを選択して出力し、ビットw
0が「1」(アドレスデータxが「1」、「3」、
「5」、「7」の何れか)のときデータjを選択して出
力する。これは図6(b) に示す図表(表2)におけるデ
ータq0 である(図8(h) も参照)。
【0069】同様にマルチプレクサ35は、選択信号端
子に入力するアドレスデータyの中央ビットw1が
「0」(アドレスデータyが「0」、「1」、「4」、
「5」の何れか)のときデータiを選択して出力し、ビ
ットw1が「1」(アドレスデータyが「2」、
「3」、「6」、「7」の何れか)のときデータjを選
択して出力する。これは図6(b) に示す図表(表2)に
おけるq1 である(図8(i) も参照)。
【0070】更に同様にマルチプレクサ36は、選択信
号端子に入力するアアドレスデータyの最上位ビットw
2が「0」(アドレスデータyが「0」、「1」、
「2」、「3」の何れか)のときデータiを選択して出
力し、ビットw2が「1」(アドレスデータyが
「4」、「5」、「6」、「7」の何れか)のときデー
タjを選択して出力する。これは図6(b) に示す図表
(表2)におけるq2 である(図8(j) も参照)。
【0071】そして、ビットシフタ37は「2q2 」、
加算器38は「c+q0 」、加算器39は「q1 +2q
2 」、ビットシフタ40は「2q1 +4q2 」、加算器
41は「i+q0 +2q1 +4q2 」、及びビットシフ
タ42は「(i+q0 +2q 1 +4q2 )/8」すなわ
ち「q」をそれぞれ出力する(以上、図8(k) 〜(p)参
照)。
【0072】ラッチ43は、クロックckの立ち上がり
r3で、ビットシフタ42の出力qを記憶する(図8
(q),(r) 参照)。このクロックckの立ち上がりr3直
後におけるラッチ43の出力uは、u=(i+q0 +2
1 +4q2 )/8=q、である。ラッチ43は、この
データqを合成処理データuとして出力する。これが合
成処理回路A(又はB)の出力である。このように仮想
座標空間上の任意の座標位置に、画像メモリアドレス空
間の画像データに基づく合成処理済みデータが得られ
る。この仮想座標空間の合成処理済み画像データによっ
て、図1の画像処理回路・印刷制御回路21は、印刷用
の印字データを作成する。この印字データによる印刷画
像は、本実施例においては、「回転指示無し」と「回転
指示有り」の二通りの態様で印字される。
【0073】図9(a) は上記の回転指示無しの場合の印
字状態を示しており、同図(b) は回転指示有りの場合の
印字状態を示している。この回転指示が有る場合は、回
転指示が無い場合の画像データが反時計回り方向に90
度回転した状態で印字出力される。
【0074】用紙の印字面は、同図のように横長に置い
た状態で、その縦と横の方向が画像データの縦と横の方
向にそのまま対応する。そして実際の印字出力では用紙
の幅方向(図の上下方向)に印字動作の主走査が行わ
れ、用紙の長手方向(図の横方向)に印字動作の副走査
(用紙送り)が行われる。
【0075】したがって、同図(a) に示すように回転指
示が無い場合は、印刷データ作成時において、印字動作
の主走査方向に合わせて読み出す画像データの読み出し
主走査方向は画像メモリアドレス空間の下から上方向に
なり、同じく副走査方向は画像メモリアドレス空間の左
から右方向になる。即ち、画像データ読み出しの主走査
方向の向きは、画像メモリアドレス空間の行座標、従っ
て仮想座標空間の仮想行座標の向きと逆であり、同じく
副走査方向の向きは、画像メモリアドレス空間の列座
標、したがって仮想列座標の向きと同じになる。
【0076】また、同図(b) に示すように回転指示が有
る場合は、印刷データ作成時において、印字動作の主走
査方向に合わせて読み出す画像データの読み出し主走査
方向は、画像メモリの左から右方向であり、副走査方向
は上から下方向である。つまり、主走査方向の向きは仮
想列座標の向きと同じであり、副走査方向の向きも仮想
行座標の向きと同じである。
【0077】図10に、上記印刷画像に回転指示が無い
場合における、この印刷画像の画素と仮想座標との対応
関係を示す。以下、印刷画像のアスペクト比(たてよこ
比)が一定に保たれている、即ち印刷画像が画像ソース
に対して縦長や横長にならない場合の例について説明す
る。
【0078】上述したように回転指示が無い場合は仮想
座標に対する主走査方向は下から上方向であり副走査方
向は右から左方向である。従って、ユーザインタフェー
スからの入力による設定に基づいて画像メモリアドレス
空間から切り出される画像データ領域の、左下角の画素
に対応する仮想座標51を走査の原点とし、この仮想座
標51に走査アドレスとしての初期値を設定する。ここ
で、主走査方向の画像データを、原点51から副走査番
号が0番の主走査方向にデータa0 、b0 、c 0
0 、・・・、次の副走査番号1番の主走査方向にデー
タa1 、b1 、c1、d1 、・・・、更に次の副走査番
号2番の主走査方向にデータa2 、b2 、c 2 、d2
・・・であるとする。
【0079】これら印刷画像の画素データ配置に対応す
る仮想座標空間の行間隔及び列間隔は、画像の拡大率が
決まれば、印字主走査方向及び印字副走査方向の最大印
刷画素数によって自動的に定まる値をとる。
【0080】ところで、同図に示すように、本実施例で
は、仮想座標空間に対する走査において、副走査番号が
偶数(0番を含む)のときの主走査開始時には仮想行に
「仮想行初期値」を代入し、その後は主走査の進行に合
わせて仮想行間隔を減算する。これによって下から上へ
主走査がデータa0 、b0 、c0 、d0 、・・・、更に
次の副走査番号が偶数のとき主走査がデータa2
2 、c2 、d2 、・・・というように行われる。
【0081】一方、副走査番号が奇数のときの主走査開
始時には仮想行に「仮想行初期値−仮想行間隔÷2」を
代入する。そして、後は同様に主走査の進行に合わせて
上記仮想行間隔を減算する。これによって下から上へ主
走査がデータa1 、b1 、c 1 、d1 、・・・、更に次
の副走査番号が奇数のときデータa3 、b3 、c3 、d
3 、・・・というように行われる。
【0082】また、仮想列には、副走査開始時に「仮想
列初期値」を代入し、その後副走査の進行に合わせて仮
想列間隔を加算する。これによって左から右へ副走査が
行われる。したがって、副走査番号が偶数である主走査
の印字ドットと副走査番号が奇数である主走査の印字ド
ットでは「仮想行間隔÷2」だけ仮想行座標がずれるこ
とになる。これにより、印刷画像の画素毎の印字が縦に
見ても横に見ても千鳥状に行われる(図の画像データb
2 、b3 、c2 、c3 、d2 およびd4 、c5、d6
7 、d8 の配列を参照)。また、この結果、本実施例
では、隣接する印字画素の配列がどの方向にも均一に、
即ち隣接する印字画素を結ぶ線が正三角形を描くように
配列される。この結果、いずれの印字画素を取り上げて
見ても(上下端及び両側端の画素は除く)これに隣接す
る印字画素同士を結ぶ線は正六角形を形成する(図の画
像データb8 を中心とする画像データa7 、a9
6 、b8 、b10、b7 、b9 の配列を参照)。このよ
うに、印字ドットが千鳥格子状に均一に配列されること
により良好な発色の印刷画像が得られる。
【0083】そして、これらの仮想行座標の画像データ
(前述した合成処理後の画像データ)が図1に示した印
刷部22の印字ヘッドの偶数番目と奇数番目の発熱体に
それぞれ対応しており、印刷時には、印字ドットと副走
査番号が偶数である主走査か奇数である主走査かによっ
て、印字ヘッドの偶数番目と奇数番目の発熱体が交互に
発熱する。これにより発熱体に印加する印字データの熱
履歴補正が容易になる。
【0084】次に、図11に、印字画像に回転指示が有
る場合における印刷画像の画素と仮想座標との対応関係
を示す。上述したように回転指示が有る場合は仮想座標
に対する主走査方向は左から右方向であり副走査方向は
上から下方向である。従って、この場合は、ユーザイン
タフェースからの入力による設定に基づいて画像メモリ
アドレス空間から切り出される画像データ領域の、左上
角の画素に対応する仮想座標52を走査の原点とし、こ
の仮想座標52に走査アドレスとしての初期値を設定す
る。この場合も、主走査方向の画像データを、原点52
から副走査番号が0番の主走査方向にデータa0
0 、c0 、d0 、・・・、次の副走査番号1番の主走
査方向にデータa1 、b1 、c1 、d1 、・・・、更に
次の副走査番号2番の主走査方向にデータa2 、b2
2 、d2 、・・・であるとする(これらは、図10の
場合と同一の記号であるが、図10のデータa0 、b0
・・・、a1 、b1 ・・・、a2 、b2 ・・・とは、位
置、値ともに異なる)。
【0085】この場合も、これら印刷画像の画素データ
配置に対応する仮想座標空間の行間隔及び列間隔は、画
像の拡大率が決まれば、印字主走査方向及び印字副走査
方向の最大印刷画素数によって自動的に定まる値をと
る。
【0086】そして、この印字画像に「回転指示が有
る」場合には、本実施例では、同図に示すように、仮想
座標空間に対する走査において、副走査番号が偶数のと
きの主走査開始時には仮想列に「仮想列初期値」を代入
し、その後は主走査の進行に合わせて仮想列間隔を加算
する。これによって主走査が左から右へデータa0 、b
0 、c0 、d0 、・・・、更に次の副走査番号が偶数の
とき主走査がデータa2、b2 、c2 、d2 、・・・と
いうように行われる。
【0087】一方、副走査番号が奇数のときの主走査開
始時には仮想列に「仮想列初期値+仮想列間隔÷2」を
代入する。そして、同様にその後は主走査の進行に合わ
せて仮想列間隔を加算する。これによって主走査が左か
ら右へデータa1 、b1 、c 1 、d1 、・・・、更に次
の副走査番号が奇数のときデータa3 、b3 、c3 、d
3 、・・・というように行われる。
【0088】また、仮想行には、副走査開始時に「仮想
行初期値」を代入し、その後副走査の進行に合わせて仮
想行間隔を加算する。これにより副走査が上から下へ行
われる。したがって、この回転指示有りの場合では、副
走査番号が偶数である主走査の印字ドットと副走査番号
が奇数である主走査の印字ドットでは仮想列座標のほう
が「仮想列間隔÷2」だけずれることになり、これによ
り、画素毎の印字が千鳥状に行われる。そして、この場
合も、印刷画像の画素毎の印字が縦に見ても横に見ても
千鳥状に行われる(図の画像データb2 、b3 、c2
3 、d2 およびd2 、c3 、d4 、c5 、d6 の配列
を参照)。また、隣接する印字画素を結ぶ線が正三角形
を描くように配列され、上下端及び両側端の画素を除く
いずれの印字画素を取り上げて見ても、これに隣接する
印字画素同士を結ぶ線は正六角形を形成する(図の画像
データc8 を中心とする画像データb7 、b9 、c6
8 、c10、c7 、c9 の配列を参照)。尚、この場合
も、仮想列座標の合成処理後の画像データが印刷部22
の印字ヘッドの偶数番目と奇数番目の発熱体にそれぞれ
対応する印字データとして用いられることは、上述の回
転指示が無い場合と同様である。
【0089】図12に、上記のように仮想座標空間の仮
想列を生成する仮想列生成回路13の動作フローチャー
トを示し、図13に、同じく仮想行を生成する仮想行生
成回路14の動作フローチャートを示す。尚、この処理
において、仮想列生成回路13には、CPU12から仮
想列初期値、仮想列間隔、及び回転指示有無の情報が入
力され、タイミング信号発生回路11から主走査開始、
主走査変化、副走査開始、副走査変化、及び副走査奇数
の情報が入力される。また、仮想行生成回路14には、
同様にCPU12から仮想行初期値、仮想行間隔、及び
回転指示有無の情報が入力され、タイミング信号発生回
路11から上記同様に主走査開始、主走査変化、副走査
開始、副走査変化、及び副走査奇数の情報が入力され
る。
【0090】上記仮想列初期値及び仮想行初期値は、画
像メモリアドレス空間から、シャープネス処理後の合成
処理によって仮想座標空間に変換された画像データの印
刷開始点座標であり、上述したように回転指示無しの場
合は切り出される画像データの左下角の点が指定され、
回転指示有りの場合は同じく画像データの左上の点が指
定される。また、仮想列間隔及び仮想行間隔は上述した
ように指定された拡大率に基づいてCPU12により演
算され設定される。これら初期値及び間隔値のパラメー
タと、タイミング信号発生回路11によって制御される
主走査回数及び副走査回数により、画像メモリ16の任
意の範囲の印刷が可能になる。
【0091】先ず図12のフローチャートを用いて仮想
列生成回路13による仮想列生成の動作を説明する。
尚、以下の処理では、仮想座標空間を順次設定するため
に、特には図示しないが、仮想行座標を記憶する仮想行
レジスタおよび仮想列座標を記憶する仮想列レジスタが
使用される。
【0092】先ず、初めに回転指示があるか否か判別す
る(ステップS1)。そして、CPU12から回転指示
無しの信号が入っていれば(S1がNO)、以下に説明
する回転指示無しの場合の仮想列生成処理を行う。
【0093】すなわち、副走査に変化があるか否か判別
し(ステップS6)、タイミング信号発生回路11から
副走査変化信号が入力していれば(S6がYES)、次
に、その副走査変化が、副走査の開始であるか、それと
も副走査実行中における次の副走査への遷移であるかを
判別する(ステップS7)。そして、タイミング信号発
生回路11から副走査開始信号が入力していれば(S7
がYES)、副走査の開始、即ち副走査原点の設定が指
示されている。したがって、この場合は、仮想列レジス
タに仮想列初期値をセットする(ステップS8)。これ
により、図11に示した回転指示無しの場合の走査原点
51の列座標(副走査番号0の列座標)が設定される。
【0094】そして、この場合は後述する仮想行生成回
路14による走査原点51の行座標も設定されており、
これら設定された列座標及び行座標により先ず原点51
の画像データが走査される。
【0095】続いてステップS1に戻り、回転指示無し
(S1がNO)を確認し、ステップS6で副走査変化無
し(S6がNO)を判別するということを、副走査0番
の主走査が終了するまでの間繰り返して、副走査0番の
主走査終了によりタイミング信号発生回路11から再び
副走査変化有りの信号が入力すると(S6がYES)、
次に、副走査が開始ではなく実行中であることを判別し
て(S7がNO)、仮想列レジスタの仮想列データに仮
想列間隔を加算する(ステップS9)。これにより、次
の副走査の仮想列座標が設定される。
【0096】このように、主走査中はステップS1、S
6を繰り返し、主走査終了毎にステップS6、S7、S
9を行って仮想列データを仮想列間隔分だけ順次インク
リメントして副走査用の仮想列を生成する。これによ
り、図11に示した回転指示無しの場合における、左か
ら右方向への副走査が実現する。
【0097】一方、仮想行生成回路14は上記の処理に
平行して下記に説明する回転指示無しの場合の仮想行の
生成を行う。この動作を図13のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0098】この場合も先ず回転指示があるか否か判別
し(ステップS11)、CPU12から回転指示無しの
信号が入っていないことを確認して(S11がNO)、
以下に説明する回転指示無しの場合の仮想行生成処理を
行う。
【0099】先ず、主走査に変化があるか否か判別し
(ステップS12)、タイミング信号発生回路11から
主走査変化の信号が入力していれば(S12がYE
S)、続いて、その主走査変化が、主走査の開始である
か、或いは主走査実行中における次の画像データへの走
査であるかを判別する(ステップS13)。そして、タ
イミング信号発生回路11から主走査の開始信号が入力
していれば(S13がYES)、さらにその主走査開始
が奇数番目の副走査における主走査開始であるか否か判
別する(ステップS14)。そして、タイミング信号発
生回路11から、副走査奇数を示す信号が入力していな
い場合は、偶数番目の副走査における主走査開始である
と認識し(S14がNO)、仮想行レジスタに仮想行初
期値をセットする(ステップS19)。これにより、図
11に示した回転指示無しの場合の走査原点51の行座
標が設定される。これは、最初は副走査番号0の主走査
開始の行座標、以後、副走査番号が偶数の主走査開始の
行座標となる。
【0100】そして、その主走査の次の画像データを走
査するタイミングまでの間、上記ステップS11で回転
指示無し(S11がNO)の確認と、ステップS12で
主走査変化無し(S12がNO)の判別を繰り返す。そ
して次の画像データの走査タイミングでタイミング信号
発生回路11から主走査変化有りの信号が入力すると
(S12がYES)、次に、主走査が開始ではなく実行
中であることを判別して(S13がNO)、仮想行レジ
スタの仮想行データから仮想行間隔を減算する(ステッ
プS16)。これにより、主走査の次の画像データの仮
想行座標が設定される。
【0101】このように、主走査中はステップS11、
S12、S13、S16が順次繰り返されて、仮想行デ
ータが仮想行間隔分だけ順次デクリメントされ、これに
より仮想座標空間を下から上へと主走査を行う図11に
示した回転指示無しの場合の主走査が実現する。
【0102】また、上記ステップS14で副走査が奇数
番目であった場合は、仮想行レジスタに、「仮想行初期
値−仮想行間隔÷2」をセットする(ステップS1
6)。これにより、奇数番目の副走査における主走査に
おいて、行座標が常に「仮想行間隔÷2」だけ、原点方
向へ、つまり上方へずれ、図11に示した奇数番目の副
走査における主走査の千鳥状のずれが実現する。
【0103】次に、回転指示有りの場合の処理を以下に
説明する。上述の図12のステップS1の判別で、CP
U12から回転指示有りの信号が入っている場合は(S
1がYES)、以下に説明する回転指示有りの場合の仮
想列生成処理を行う。
【0104】先ず、主走査に変化があるか否か判別し
(ステップS2)、タイミング信号発生回路11から主
走査変化の信号が入力していれば(S2がYES)、次
に主走査の開始であるか否か判別する(ステップS
3)。そして、タイミング信号発生回路11から主走査
開始の信号が入力していれば(S3がYES)、続いて
その主走査開始が奇数番目の副走査における主走査開始
であるか否かを判別する(ステップS4)。そして、奇
数番目ではない即ち偶数番目の副走査における主走査開
始である場合には(S4がNO)、仮想行レジスタに仮
想列初期値をセットする(ステップS8)。これによ
り、図12に示した回転指示有りの場合の走査原点52
の列座標が設定される。これは、最初は副走査番号0の
主走査開始列座標となり、以後、副走査番号が偶数の主
走査開始列座標となる。
【0105】そして、副走査番号0の主走査終了まで、
上記ステップS1で回転指示有り(S1がYES)を確
認し、ステップS2で主走査変化有り(S2がYES)
を判別し、続いてステップS3で主走査実行中(S3が
NO)を確認して、前述した回転指示無しの場合の副走
査実行中の場合と同様に、仮想列レジスタの仮想列デー
タに仮想列間隔を加算する(ステップS9)、というこ
とを繰り返す。これにより次の主走査の列座標が順次設
定される。このステップS1、S2、S3、及びS9の
繰り返しは、全ての副走査番号が偶数の主走査において
開始から終了まで同様に行われる。
【0106】このように、回転指示ありの場合は、仮想
列データが仮想列間隔分だけ順次インクリメントされて
主走査の仮想座標が順次生成され、図12に示した画像
データを左から右へ行う主走査処理が実現する。
【0107】このようにして主走査終了により、上記ス
テップS3で、タイミング信号発生回路11から再び主
走査開始の信号が入力すると(S3がYES)、上述し
たステップS4で再びその主走査開始の副走査番号が奇
数番目か否か判別し、奇数番目であれば(S4がYE
S)、仮想列レジスタの仮想列データに「仮想列初期値
+仮想列間隔÷2」を設定する(ステップS5)。これ
により、奇数番目の副走査における主走査において、列
座標が常に「仮想列間隔÷2」だけ、原点から遠のく方
向へ、つまり右へずれ、図12に示した奇数番目の副走
査における主走査の千鳥状のずれが実現する。
【0108】そして、上記の処理に平行して、仮想行生
成回路14は、下記に説明する回転指示有りの場合の仮
想行の生成を行う。この動作を再び図13のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0109】この場合も先ず回転指示の有無を判別し
(ステップS11)、CPU12からの回転指示有りの
信号入力を確認して(S11がYES)、以下に説明す
る回転指示有りの場合の仮想行生成処理を行う。
【0110】この場合は、先ず副走査に変化があるか否
か判別する(ステップS17)。そしてタイミング信号
発生回路11から副走査変化の信号が入力していれば
(S17がYES)、続いて、その副走査変化が、副走
査の開始であるか、或いは副走査実行中における次の副
走査への移動であるかを判別する(ステップS18)。
そして、タイミング信号発生回路11から副走査の開始
信号が入力していれば(S18がYES)、副走査の開
始、即ち副走査原点の設定が指示されていると判断し
て、この場合は、仮想行レジスタの仮想行データに仮想
行初期値を設定する(ステップS19)。これにより、
図12に示した回転指示有りの場合の走査原点52の行
座標(副走査番号0の列座標)が設定される。
【0111】そして、上述した仮想列生成回路13によ
る走査原点52の列座標の設定も行われていることにり
先ず原点52の画像データが走査される。続いてステッ
プS11に戻り、回転指示有り(S11がYES)を確
認し、ステップS17で副走査変化無し(S17がN
O)を判別するということを、副走査0番の主走査が終
了するまでの間繰り返して、副走査0番の主走査終了に
よりタイミング信号発生回路11から再び副走査変化有
りの信号が入力すると(S17がYES)、次に、再び
ステップS18において、今度は副走査が開始ではなく
実行中であることを判別して(S18がNO)、仮想行
レジスタの仮想行データに仮想行間隔を加算する(ステ
ップS20)。これにより、次の副走査の仮想行座標が
設定される。
【0112】このように、主走査中はステップS11、
S17を繰り返し、主走査終了毎にステップS17、S
18の判別によりステップS20を行って、仮想行デー
タを仮想行間隔分だけ順次インクリメントして副走査用
の仮想行を原点から離れる方向へ生成する。これによ
り、図12に示した回転指示有りの場合における、上か
ら下方向への副走査が実現する。
【0113】以上、図1〜図13で説明したように、C
PU12から仮想列生成回路13及び仮想行生成回路1
4に対して供給される回転指示の有無、仮想列及び仮想
行初期値、仮想列及び仮想行間隔の各パラメータと、タ
イミング信号発生回路11から仮想列生成回路13及び
仮想行生成回路14に対して供給される主走査回数及び
副走査回数情報により画像メモリの任意の範囲の印刷が
可能になる。
【0114】既に述べたように、本実施例においては、
印刷画像の回転の有無に関わらず、注目画素を中心とし
て6個の印刷画素(印字ドット)の描く正六角形は、対
向する二つの頂点を結んで形成される3本の線のうち一
本の線が副走査方向に平行するように形成される(図1
0、図11参照)。そして、このような印字ドットの配
列においては、互いに隣接する3個の印字ドットは正三
角形を形成する。
【0115】図14は、この印字ドットの主走査方向及
び副走査方向における配列の状態を再掲したものであ
る。図では、印字ドットの中心を「×」印の交点で表わ
している。同図には印字ドット「イ」を中心として6個
の印字ドット「ロ」、「ハ」、「ニ」、「ホ」、「ヘ」
および「ト」によって形成される正六角形の例を示して
いる。ここで、互いに隣接する任意の3個の印字ドッ
ト、例えば図の印字ドット「イ」、「ト」および「ヘ」
によって形成される正三角形を例にとって説明すれば、
正三角形の頂点(印字ドット「イ」)から底辺(他の二
つの印字ドット「ト」と「ヘ」を結ぶ線)へ下ろした垂
線は底辺を二分することが知られている。この垂線と底
辺との交点と、印字ドット「ト」(又は「ヘ」)との距
離を「D」とすれば、底辺の長さ(印字ドット「ト」と
「ヘ」間の距離)は「2D」である。そして、上記距離
「D」が既に述べたように一回の副走査の距離である。
【0116】また、上記の印字ドット「イ」、「ト」お
よび「ヘ」は正三角形を形成しているから、各辺の長さ
は等しく、したがって、印字ドット「イ」と「ト」の直
線距離は底辺と同様に「2D」である。したがって、印
字ドット「イ」から底辺まで下ろした垂線の長さはピタ
ゴラスの定理により√3・Dである。これから、印字ド
ットの主走査方向の間隔(例えば印字ドット「ト」と
「ハ」の主走査方向の間隔)が上記垂線の2倍、即ち
「2√3・D」となることは明かである。
【0117】また、これらのことから、1画素の印字ア
スペクト比、つまり最も近接する画素間(図の印字ドッ
ト「イ」と「ト」間参照)の副走査方向(用紙のたて方
向)間隔と主走査方向(用紙のよこ方向)間隔の比は
「1:√3」となることは明かである。
【0118】本実施例においては、拡大率の計算を行う
に際して、上記1画素の印字アスペクト比が1:√3に
なることに基づいて、画像メモリ16の1画素のアスペ
クト比を1:√3に設定している。したがって、この画
像メモリ18に対応する仮想座標空間の仮想列座標軸と
仮想行座標軸のスケール比も1:√3に設定している。
この仮想座標空間のスケール設定に基づいて拡大率の計
算を行っている。以下に拡大率の計算について説明す
る。
【0119】先ず、回転指示無しの場合について説明す
る。この回転指示無しの場合は、図10に示したよう
に、仮想座標空間に対する主走査は仮想行方向に行なわ
れ副走査は仮想列方向に行われる。これを図15(a) に
再掲する。同図には上述した仮想列座標軸と仮想行座標
軸のスケール比を模式的に示し、これに図14で説明し
た印字ドット間隔を対比させて示している。
【0120】ここで仮想列間隔をa、仮想行間隔をbと
して、仮想列数がn列、仮想行数がm行の印字を行う場
合、一回の副走査の距離をDとすれば、印字画像の仮想
列方向の長さw、仮想行方向の長さtには、次式、 W=(n/a)D, t=(m/b)2√3・D の関係が成り立つ。
【0121】また、隣接する3個の印字ドットが正三角
形を形成するように、つまり印字画像のアスペクト比を
一定に保って原画像データ(画像ソース)に対して縦長
にも横長にもならないようにするには、上述した仮想座
標空間のスケールを1:√3に保てばよい。即ち、「仮
想列単位長さ」:「仮想行単位長さ」を1:√3にすれ
ばよいことから、次式、 D/a:2√3・D/b=1:√3 の関係が成り立つ。
【0122】∴ a:b=1:2 であり、これにより、上記aとbの関係が求められる。
同図(b) に、上記a、bとして与えられるパラメータの
一例を図表にして示す。この図表は、左端の縦に番号1
〜3を示し、横にそれらの番号に対応する上記a,bの
パラメータ、画像の回転指示、および画像の拡大率を示
している。尚、番号1〜3は説明の便宜上、一組のパラ
メータ毎に付与したものである。
【0123】同図のに示すように、番号1番は拡大率1
00%(原寸印字)の場合のa、bのパラメータ設定の
例を示している。即ち拡大率100%のとき仮想列間隔
aを「64」、仮想行間隔bを「128」(上記a:b
=1:2による)に設定している。この拡大率100%
のときの仮想列間隔aの値を拡大率の基準値とすれば、
「(基準仮想列間隔÷仮想列間隔)×100」が拡大率
を表わすから、任意の拡大率が与えられれば、その拡大
率に対応する仮想列間隔が上記の関係から容易に算出さ
れ、したがって仮想行間隔もまた容易に算出される。
【0124】同図(b) の番号2番の拡大率50%(1/
2に縮小)の場合のa=128,b=256は、このよ
うにして算出した例を示している。また、番号3番の拡
大率533%(約5倍)の場合のa=12,b=24も
同様であり、その他の拡大率の場合についても上記の演
算により算出できる。
【0125】次に、回転指示有りの場合における拡大率
計算について説明する。回転指示有りの場合は、図11
に示したように、仮想座標空間に対する主走査は仮想列
方向に行なわれ副走査は仮想行方向に行われる。これを
図16(a) に上記同様仮想座標空間の模式的スケールと
印字ドット間隔を対比して示す。
【0126】ここで仮想列間隔をc、仮想行間隔をd、
そして上記同様に仮想列数をn、仮想行数をm、一回の
副走査の距離をDとすれば、印字画像の仮想列方向の長
さw′、仮想行方向の長さt′には、次式、 W′=(n/c)2√3・D, t′=(m/d)D の関係が成り立つ。
【0127】そして、この場合も印字画像のアスペクト
比を一定に保つためには、仮想座標空間のスケールを一
定に、即ち上記同様「仮想列単位長さ」:「仮想行単位
長さ」を1:√3にすればよい。これから、次式、 2√3・D/c:D/d=1:√3 の関係が成り立ち、 ∴ c:d=1:2 である。これにより、上記cとdの関係が求められる。
【0128】また、この場合の拡大率は、「回転無しの
場合の印字画像の大きさ」:「回転有りの場合の印字画
像の大きさ」=「拡大率」によって求めることができ
る。即ち、 w′/w=t′/t=2√3・a/c=√3・b/c =√3・b/6d=√3・a/3d の関係式から求めることができる。
【0129】同図(b) の図表に示す番号4番の拡大率4
2%の場合のc=528,d=88や、番号5番の拡大
率739%の場合のc=30,d=5は、このようにし
て算出した例を示している。また、その他の拡大率の場
合についても上記の演算により容易に算出できる。
【0130】尚、上記の印刷画像については、フレーム
画像の印刷(全部走査)を例として説明しているが、フ
ィールド画像の印刷(一つ置き走査)にも適用できる。
このフィールド画像の印刷の場合は、図14から明かな
ように(例えば図の印字ドット「ロ」は次の副走査線上
にずれる)、1画素の印字アスペクト比は「2:√3」
である。
【0131】これに対応して画像メモリの1画素のアス
ペクト比を2:√3とし、仮想座標空間の仮想列座標軸
と仮想行座標軸のスケールも2:√3とすれば、上述し
た拡大率計算は、回転指示無しの場合は「仮想列単位長
さ」:「仮想行単位長さ」=2:√3として、 D/a:2√3・D/b=2:√3 の関係式から、 a:b=1:4 というaとbの関係が得られる。また、回転指示有りの
場合は、同様に、 2√3・D/c:D/d=2:√3 の関係式から、 c:d=3:1 というcとdの関係が得られる。また、この場合の拡大
率は、 w′/w=t′/t=2√3・a/c=√3・b/2c =√3・b/6d=2√3・a/3d によって求めることができる。
【0132】図17の図表は、上述した画像メモリの1
画素のアスペクト比を2:√3とした場合のパラメータ
の一例である。この場合も、回転指示無しで拡大率10
0%のときの基準値と、この基準値に基づいて算出され
た各拡大率50%及び533%にそれぞれ対応するa、
bの値、並びに回転指示有りの場合の拡大率42%及び
739にそれぞれ対応してc、dがとるべき値を示して
いる。
【0133】上記図17では、仮想行間隔が前述の図1
5(b) 及び図16(b) の仮想行間隔に比較して2倍にな
っている。これは、画素のアスペクト比を図15及び図
16の1:√3に対して図17では2:√3にしたこと
による。
【0134】このように、仮想座標空間を用いることに
よって、一般に画像メモリの1画素のアスペクト比が二
種類ある可能性がある画像処理において、処理する画像
データの二種類のアスペクト比の関係が2倍の関係とな
る画像処理装置の構成を容易に実現することができる。
【0135】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、仮想座標を用いることにより簡単な回路構成で、
印刷画像の90度回転の有り無し両方の場合の自由な拡
大率での印刷画像を得ることができる。また、原画像デ
ータに基づいてシャープネス処理を行ってから合成処理
を行うのでシャープネス処理の利いた印刷画像を得るこ
とができる。また、仮想座標のX軸とY軸のスケールを
1:√3に設定していることにより拡大率の如何に関わ
らず副走査が偶数のときと奇数のときとで印字ドットの
位置を主走査方向に半主走査間隔ずらす印刷方法を容易
に実現できる。また、仮想座標空間を介して画像データ
を印字データに変換するので拡大率によらず一定の処理
時間で印刷画像データを得ることができる。また、仮想
座標空間によって処理を行うのでシャープネス処理及び
合成処理のためのメモリを必要とせず経済的である。ま
た、1画素2種類のアスペクト比の関係が2倍の関係と
なる画像データに対し仮想座標のX軸とY軸のスケール
を2:√3に設定することにより容易に対応できるの
で、1画素2種類のアスペクト比の関係が2倍の関係と
なる画像処理装置を容易に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の画像印刷装置のブロック図である。
【図2】画像メモリアドレス空間と仮想座標空間との関
係を示す図である。
【図3】画像メモリアドレス空間と仮想座標空間との対
応関係を更に詳細に示す図である。
【図4】(a),(b) はシャープネス処理及びその後に行わ
れる合成処理を説明する図である。
【図5】合成について説明する図である。
【図6】(a),(b) は合成処理における中間データの値を
示す図表である。
【図7】合成処理回路の順序回路を示す図である。
【図8】順序回路の動作のタイミングチャートである。
【図9】(a) は印刷画像が回転指示無しの場合の印字状
態を示す図、(b) は回転指示有りの場合の印字状態を示
す図である。
【図10】印刷画像が回転指示無しの場合における印刷
画像の画素と仮想座標との対応関係を示す図である。
【図11】印刷画像が回転指示有りの場合における印刷
画像の画素と仮想座標との対応関係を示す図である。
【図12】仮想座標空間の仮想列を生成する仮想列生成
回路の動作のフローチャートである。
【図13】仮想座標空間の仮想行を生成する仮想行生成
回路の動作のフローチャートである。
【図14】主走査方向及び副走査方向における印字ドッ
トの配列を説明する図である。
【図15】(a) は回転指示無しの場合の仮想座標のスケ
ールと印字ドットの間隔とを対比させて示す図、(b) は
拡大率に対応するパラメータの例を示す図である。
【図16】(a) は回転指示有りの場合の仮想座標のスケ
ールと印字ドットの間隔とを対比させて示す図、(b) は
拡大率に対応するパラメータの例を示す図である。
【図17】画像メモリの1画素のアスペクト比を2:√
3とした場合の拡大率に対応するパラメータの例を示す
図である。
【図18】従来の画像処理装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 タイミング信号発生回路 2 CPU (Central Processing Unit) 3 アドレス生成回路 4 画像メモリ 5 画像記憶手段 6 合成処理回路A 7 合成制御回路 8 シャープネス処理回路 9 合成制御回路B 10 画像処理・印刷制御回路 11 タイミング信号発生回路 12 CPU 13 仮想列生成回路 14 仮想行生成回路 15 アドレス生成回路 16 画像メモリ 17 画像記憶手段 18 シャープネス処理回路 19 合成処理回路A 20 合成処理回路B 21 画像処理回路・印刷制御回路 22 印刷部 a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、
m、n、o、p 画像データ(輝度信号Y) Q 合成データ F,G,J,K シャープネス処理後のデータ s コントロール信号 v、u 中間合成データ x、y、w アドレスデータ 31、32、33、34、35、36 マルチプレクサ 37、40、42 ビットシフタ 38、39、41 加算器 43、44 ラッチ 51、52 走査原点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 3/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを印刷出力する画像印刷装置に
    おいて、 画像メモリのアドレス空間に対応した仮想座標空間上に
    おける座標を計算する座標計算手段と、 前記画像メモリから読み出した画像データと前記座標計
    算手段による座標の計算結果とに基づいて印刷データを
    作成する画像処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像印刷装置。
  2. 【請求項2】前記仮想座標空間は仮想列座標と仮想行座
    標からなり、前記座標計算手段は、前記仮想座標上の仮
    想列初期値、仮想列間隔、仮想行初期値、仮想行間隔、
    及び画像回転の有無に基づいて座標計算を行うことを特
    徴とする請求項1記載の画像印刷装置。
  3. 【請求項3】前記座標計算手段は、前記仮想列初期値及
    び前記仮想行初期値により印刷画像の前記画像メモリ上
    の位置を決定することを特徴とする請求項1記載の画像
    印刷装置。
  4. 【請求項4】前記座標計算手段は、前記仮想列間隔及び
    前記仮想行間隔により印刷画像の拡大率を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像印刷装置。
  5. 【請求項5】前記座標計算手段は、副走査方向が偶数番
    目の主走査と副走査方向が奇数番目の主走査とでは主走
    査方向の仮想座標の初期値を主走査方向の仮想座標間隔
    の1/2ずらして設定することを特徴とする請求項1記
    載の画像印刷装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理手段は、前記画像回転の有無
    に応じて画像メモリの画素データを印刷用紙の長手方向
    または横手方向に印刷するよう印字出力することを特徴
    とする請求項1記載の画像印刷装置。
  7. 【請求項7】前記画像処理手段は、前記画像メモリの出
    力に対し輪郭強調処理を行った複数の画素データを作成
    し該複数の輪郭強調処理済データを合成処理することに
    より前記印刷データを作成することを特徴とする請求項
    1記載の画像印刷装置。
  8. 【請求項8】前記画像処理手段は、前記画像メモリの1
    画素のアスペクト比(たてよこ比)を一桁の整数の平方
    根の比で表わし前記画像回転による前記仮想列間隔と前
    記仮想行間隔との比を一桁の整数の比となるよう設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像印刷装置。
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