JPH07307717A - ディジタル多重無線受信装置 - Google Patents

ディジタル多重無線受信装置

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JPH07307717A
JPH07307717A JP6322017A JP32201794A JPH07307717A JP H07307717 A JPH07307717 A JP H07307717A JP 6322017 A JP6322017 A JP 6322017A JP 32201794 A JP32201794 A JP 32201794A JP H07307717 A JPH07307717 A JP H07307717A
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quadrature amplitude
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Kenzo Kobayashi
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敏男 田村
Katsutoshi Ogata
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Toshio Narita
寿男 成田
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卓彦 寺門
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    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】受信キャリアが非同期状態となった場合に、迅
速かつ安定的に同期状態に復帰することができるディジ
タル多重無線受信装置を提供する。 【構成】多値直交振幅信号IFが復調用キャリア周波数
信号S1と非同期状態の場合に、Ich及びQch直交
座標の位相平面上の特定領域に適応等化データY I 、Y
Q が存在することを認識する。特定領域に存在するデー
タYI 、YQ に基づいてIch及びQch復調信号を所
定レベルに増幅する動作を制御する。一方、非同期状態
で、特定領域にデータYI 、YQ が存在しない場合に直
前の制御信号S4I 、S4Q が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送路特性に応じて干渉
を受ける信号の適応等化及び補償を行うディジタル多重
無線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線伝送システムにおけるデータ
伝送速度は、一段と高速化の傾向にある。このために、
多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等によ
るデータの多重化伝送が実施されている。
【0003】特に、システムにおける無線通信回線では
伝送路特性が時間と共に変動するので、この変動に対し
て最適な等化及び補償を行うように受信回路を制御しな
ければならない。
【0004】更に無線通信回路が瞬断した場合、受信回
路の同期確立の迅速性、安定性が望まれる。そこで、受
信回路が送信側のキャリアと同期していない場合におい
て、キャリアと同期している場合と同等の制御利得で、
且つ迅速に同期確立を行うことができるディジタル多重
無線受信装置が要望されている。
【0005】図29に、従来のディジタル多重無線受信
装置のブロック構成図が示される。図29において、1
は復調部であり、QAM復調器2と電圧制御発振器機能
を有するローカル発振器3とを具備して構成される。
【0006】4は増幅部、5はオフセット制御部、6は
A/D変換部、7は適応型トランスバーサルフィルタ
部、8は増幅制御電圧発生部、9は位相制御電圧発生
部、10、11はMビット発生部、12はオフセット制
御電圧発生部である。
【0007】復調部1のQAM復調器2は、受信された
多値QAM中間周波信号IFを、ローカル発振器3から
出力されるキャリア周波数信号S1に応じてIch及び
Qchの直交復調ベースバンド信号I’、Q’に変換す
る。
【0008】また、QAM復調器2では信号I’、Q’
が共通に処理されるが、QAM復調器2の以降では
I’、Q’が各々独立して処理されるように構成されて
いる。
【0009】増幅部4は、Ich及びQchの復調ベー
スバンド信号I’、Q’を、増幅制御電圧発生部8から
出力される利得制御信号S4I 、S4Q に応じた利得で
一定の出力振幅となるように増幅する。この増幅された
信号をS2I 、S2Q とする。
【0010】オフセット制御部5は、増幅された信号S
I 、S2Q の直流オフセット成分を、オフセット制御
電圧発生部12から出力されるオフセット制御信号S5
I 、S5Q に応じて補正する。この補正された信号をS
I 、S3Q とする。
【0011】即ち、次段のA/D変換部6でディジタル
信号に変換されるアナログ信号S3 I 、S3Q が直流成
分により中心レベルからずれていると正しく変換できな
いので、オフセット制御信号S5I 、S5Q により、ア
ナログ信号S3I 、S3Q が中心レベルに来るように制
御している。
【0012】アナログ信号S3I 、S3Q をA/D変換
部6により変換して得られるIch及びQchの復調デ
ィジタル信号のそれぞれを、以降データXI 、XQ とす
る。適応型トランスバーサルフィルタ部7は、データX
I 、XQ に含まれる無線区間及び前段までの回路で発生
した歪成分を除去することによりデータの適応等化を行
う。この適応等化された適応型トランスバーサルフィル
タ部7からの出力データをIch及びQch毎に、
I 、YQ とする。
【0013】位相制御電圧発生部9は、適応型トランス
バーサルフィルタ部7から出力される適応等化データY
I 、YQ の位相差を検出することにより位相制御信号P
を生成し、その位相制御信号Pに応じてローカル発振器
3から出力されるキャリア周波数信号S1の位相が、入
力信号IFと同位相となるようにキャリア周波数信号S
1の周波数を可変制御する。
【0014】Mビット発生部10、11は、コントロー
ル信号CS及び適応等化データYI,YQ に応じて、増
幅制御電圧発生部8が利得制御信号S4I 、S4Q を出
力する際の、指示信号となるMビット信号MI 、MQ
出力する。このMビット信号MI 、MQ を出力するため
のMビット発生部10の動作を図30を参照して説明す
る。尚、コントロール信号CSは、図示しない同期判定
回路において、受信回路が送信側のキャリアと同期して
いないと判断される場合に、非同期制御信号として出力
される信号である。
【0015】図30は、図29の従来例構成に対応する
多値QAM中間周波信号IFのIch及びQchの直交
座標軸における位相平面上の振幅制御領域を示す図であ
る。ここでは、信号IFは図30に示される通り、64
QAMと想定している。したがって、信号IFが受信時
に同期状態にある場合は、64QAM信号IFの信号点
は、図30において+印で示すように、Ich及びQc
h軸が交差する原点を中心とした縦8個×横8個の正方
形内に配列される64個から成る。
【0016】その正方形の信号点領域部分を便宜上、正
方領域15と呼び、正方領域15中のIch及びQch
軸に沿った両側の信号点(斜線十字部分)を十字領域1
6と呼び、正方領域15の外側を外部領域17と呼ぶこ
とにする。
【0017】信号IFが同期している場合は、位相平面
上の各信号点は静止して見え、+位置に存在するが、フ
ェージング等の影響によって符号間干渉が生じ、非同期
となる場合は、各信号点は原点を中心に回転して見え
る。
【0018】また信号IFの振幅は、十字領域16、正
方領域15、外部領域17の順に、原点から離れるに従
って大きくなる傾向にある。更に信号IFが同期状態に
ある場合は、正方領域15の信号点を見て増幅部4の利
得を制御し、非同期状態にある場合は十字領域16及び
外部領域17の信号点を見て利得を制御するように構成
されている。
【0019】コントロール信号CSは、先に説明したよ
うに、信号IFが受信に際して受信回路が送信キャリア
に対し、非同期状態にあることを示すものであり、同期
はずれ検出信号が用いられている。図示せぬ同期はずれ
検出手段によって、信号IFのフレーム同期パターンと
の一致が連続して所定回数検出されれば同期状態、検出
されなければ非同期状態にあると判定され、非同期状態
にあると判定されると同期はずれ検出信号が出力され
る。
【0020】従って、図29に戻り、Mビット発生部1
0は、コントロール信号CS即ち、同期はずれ検出信号
に応じて信号15が同期状態にあるか非同期状態にある
かを判断する。そして、同期状態にあれば適応等化デー
タYI から位相平面の全領域を指定するMビット信号M
I を増幅制御電圧発生部8へと出力し、非同期状態にあ
れば十字領域16のIch軸に沿った領域と外部領域1
7とを指定するMビット信号MI を出力する。
【0021】Mビット発生部11も同様に、コントロー
ル信号CSに応じて信号IFが同期状態にあるか非同期
状態にあるかを判断し、同期状態にあれば適応等化デー
タY Q から正方領域15を指定するMビット信号MQ
出力する。非同期状態にあれば、十字領域16のQch
軸に沿った領域と外部領域17とを指定するMビット信
号MQ を出力する。
【0022】増幅制御電圧発生部8は、Mビット信号M
I 、MQ で指定される領域の信号点に対応する適応等化
データYI 、YQ のレベルが基準となる信号点のレベル
よりも大きいか小さいかを判定し、適応等化データ
I 、YQ のレベルが基準レベルよりも大きければ小さ
くなるように増幅部4を制御する利得制御信号S4I
S4Q を出力し、小さければ大きくなるように制御する
利得制御信号S4I 、S4 Q を出力する。
【0023】但し、信号点は多数存在するので、基準レ
ベルに対して大小関係が判定された適応等化データ
I 、YQ のレベルは所定時間積分されるようになって
おり、その積分値に応じた利得制御信号S4I 、S4Q
が出力されるように構成される。
【0024】オフセット制御電圧発生部12は、適応等
化データYI 、YQ のレベルが基準となる信号点のレベ
ルよりも大きいか小さいかを位相平面全領域で判定し、
この判定結果に応じたオフセット制御信号S5I 、S5
Q を出力する。
【0025】即ち、適応等化データYI 、YQ のレベル
が基準レベルよりも大きい場合を「H」、小さい場合を
「L」とし、「H」と「L」が同数であれば、オフセッ
ト部14から出力されるアナログ信号S3I 、S3Q
A/D変換を行う際の中心レベルにあると判定し、この
判定結果に応じたオフセット制御信号S5I 、S5Q
出力する。
【0026】「H」が多ければ、アナログ信号S3I
S3Q は中心レベルよりも上方に移動していると判定
し、アナログ信号S3I 、S3Q のレベルを下方に移動
させるオフセット制御信号S5I 、S5Q を出力する。
「L」が多ければ、アナログ信号S3I 、S3Q は中心
レベルよりも下方に移動していると判定し、アナログ信
号S3I 、S3Q のレベルを上方に移動させるオフセッ
ト制御信号S5I 、S5 Q を出力する。
【0027】上述したディジタル多重無線受信装置にお
いては、伝送路特性がフェージング等の影響により激し
く変動し、これによって受信される多値QAM中間周波
信号IFが非同期状態となった場合に、迅速かつ安定的
に同期状態に復帰できることが要求されている。
【0028】しかし、次に述べる理由によって、その迅
速かつ安定的な同期状態への復帰が行えない問題が存在
した。
【0029】増幅部4における信号振幅制御は、同期状
態にあいては図30に示す正方領域15の信号点のレベ
ルが基準レベルよりも大きければ振幅を下げ、小さけれ
ば振幅を上げるように行われる。一方、非同期状態にお
いては図30に示す十字領域16及び外部領域17の信
号点のレベルが基準レベルよりも大きければ振幅を下
げ、小さければ振幅を上げるように行われる。
【0030】しかし、非同期状態においては位相平面が
回転しているため、例えば基準レベルよりも大きくなけ
ればならない信号点のレベルが基準レベルを下回ってい
るといった現象が多くの信号点で生じる。このため所定
領域内の信号点が基準レベルよりも大きいか小さいかを
一定時間積分して利得制御信号S4I 、S4Q を得た場
合、その利得制御信号S4I 、S4Q の電圧積分値が低
く、同期状態と同等の制御利得まで到達させることがで
きない。
【0031】また、オフセット制御は、同期/非同期状
態に係わらず位相平面全領域の、基準レベルよりも大き
い信号点と小さい信号点との数を比較し、大きい信号点
が多ければアナログ信号S3I 、S3Q のレベルを下方
に移動させ、小さい信号点が多ければ上方に移動させる
ように行われる。しかし、非同期状態においては位相平
面が回転しているため、前記したような現象が生じ、基
準レベルよりも大きい信号点と小さい信号点との数を適
正に検出することができず、適正なオフセット制御が行
えなくなる。
【0032】更に、適応型トランスバーサルフィルタ部
3においては、非同期状態の場合、位相平面が回転して
いるため、十字領域16の各信号点で得られ、かつフィ
ルタ部3が適応等化処理を行う際に内部で発生する信号
点の誤差信号の正確性が低下し、最適な適応等化が行わ
れなくなる。
【0033】一方において、ディジタル多重装置は、多
重化される信号のチャンネルスペーシング(CH間隔)
を30MHz等の狭帯域とするような要求が高まってい
る。また、高品質、高性能の要求に答えるために、符号
化変調等の研究が行われている。
【0034】これらを実現する方式として、128QA
M(128値Quadrature AmplitudeModulation) による
データの多重化伝送が採用されている。しかし、128
QAMの信号点配置は、従来の16QAM、64QAM
等とは、全く異なる為に、新技術の開発が緊急の課題と
成っている。
【0035】特に、無線回線の高品質化により、低C/
N(キャリア対雑音比)時でも信号伝送が可能である。
このためディジタル多重無線受信装置におけるキャリア
の再生の復帰も低C/N時に可能となることが必要であ
る。このような要求に答えるために、キャリア再生の同
期過程における迅速性の実現が望まれる。
【0036】図31は、従来の128QAM用の多重無
線受信装置の構成例である。図31において、1は12
8QAM復調器、7は適応型トランスバーサルフィル
タ、20は識別部、80は誤差検出部、90は制御信号
発生部である。更に70は、異偏波からの干渉を補償す
る干渉補償回路である。
【0037】図31に示すように、適応型トランスバー
サルフィルタ7において、歪みを除去されたIF信号で
ある信号Yが識別部20及び誤差検出部80に導かれ
る。誤差検出部80からは、適応型トランスバーサルフ
ィルタ7の出力Yと識別部20の出力Dの差が誤差信号
eとして出力される。
【0038】更に、この誤差信号eが適応型トランスバ
ーサルフィルタ7に帰還され、誤差信号eが0となるよ
うに適応型トランスバーサルフィルタ7のタップゲイン
が調整される。一方、誤差信号eは更に制御信号発生部
90に導かれる。制御信号発生部90は、誤差信号eに
基づき、128QAM復調器1のキャリヤ位相を制御す
る制御信号CSを出力する。
【0039】図31において、40は干渉補償回路であ
り、異編波信号による干渉を除去するための回路であ
る。
【0040】上記のような従来の128QAM用多重無
線受信装置においては、誤差信号eを、常に適応型トラ
ンスバーサルフィルタ7に導き、これを0とするように
制御する構成である。したがって、受信回路の同期、非
同期に関わらず常に同じ制御であるため特に受信キャリ
ア非同期時の制御利得が低く、非同期から同期に復帰す
る際の復帰特性が悪かった。更に、128QAM復調器
1のキャリヤ位相を制御する制御信号CSの復帰特性も
同様の結果となっていた。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したディデタル多重無線受信装置における諸問題に対処
するものであり、多値ディジタル受信信号が復調用キャ
リア周波数信号と非同期状態となった場合に、迅速かつ
安定的に同期状態に復帰することができるディジタル多
重無線受信装置を提供することにある。
【0042】さらに、本発明の目的は、復調用キャリア
周波数信号の位相制御、増幅利得制御及び適応型トラン
スバーサルフィルタのタップ係数更新制御のために、多
値ディジタル受信信号に基づく誤差信号を同期、非同期
状態により異ならしめて、同期引き込み範囲を広くする
ようにしたディジタル多重無線受信装置を提供すること
にある。
【0043】本発明の更なる目的は、以下の実施例に沿
う詳細な説明及び、特許請求の範囲の記載から明らかと
なる。
【0044】
【課題を解決するための手段及び作用】上記本発明の目
的を解決するための本発明にしたがうディジタル多重無
線受信装置の一つの基本的構成において、復調用キャリ
ア周波数信号を発生する手段と、受信された多値直交振
幅信号を発生手段からの復調用キャリア周波数信号によ
り、互いに直交するIch及びQch復調信号を出力す
る復調手段と、復調手段に作動的に接続され、Ich及
びQch復調信号を増幅し、Ich及びQch増幅信号
を出力する増幅手段と、増幅手段に作動的に接続され、
Ich及びQch増幅信号の適応等化を行い、Ich及
びQch適応等化データを出力する適応型トランスバー
サルフィルタ手段を有する。
【0045】そして、この適応型トランスバーサルフィ
ルタ手段及び前記発生手段に作動的に接続され、Ich
及びQch適応等化データに応じて復調用キャリア周波
数信号を該多値直交振幅信号と同じ周波数に制御する第
1の制御信号を、復調用キャリア周波数信号の発生手段
に供給する手段を有する。
【0046】更に、適応型トランスバーサルフィルタ手
段及び増幅手段に作動的に接続され、多値直交振幅信号
が復調用キャリア周波数信号と非同期状態にある場合
に、Ich及びQch直交座標の位相平面上の第1の特
定制御領域に存在する多値直交振幅信号の該Ich及び
Qch適応等化データに基づき、増幅手段の該Ich及
びQch復調信号を所定レベルに増幅する動作を制御す
る第2の制御信号を生成するとともに、同期状態にある
場合は、位相平面上の信号点領域に存在する多値直交振
幅信号のIch及びQch適応等化データに基づいて、
第2制御信号を生成する増幅制御電圧発生手段とを有す
る。
【0047】更に、本発明においては、非同期の時に
は、Ich及びQch直交座標の位相平面上の特定制御
領域に存在する多値直交振幅信号のIch及びQch適
応等化データに基づき制御を行うようにしている。
【0048】かかる特定制御領域は、同期状態において
は、位相平面の信号点は、静止しているが、非同期とな
る場合は、回転してみえる。この場合は、制御の基礎と
する誤差信号は、何らの意味も持たない。しかし、多値
直交振幅信号の最大振幅以上の領域、あるいは、最小振
幅以下の領域においては、信号点が存在する数は限ら
れ、信号新刊の距離は大きい。
【0049】したがって、本発明は、かかる受信される
多値直交振幅信号の信号点の存在する領域が特定領域か
否かを判断し、且つ非同期の場合は、かかる特定領域に
信号点のある多値直交振幅信号の信号点からの誤差を表
す誤差信号に基づき、位相制御、増幅制御等を行うよう
にしている。
【0050】これにより、受信される多値直交振幅信号
が非同期の場合であっても、迅速且つ、安定的な同期復
帰が可能である。
【0051】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にしたがい説明す
る。尚、以下の説明において、同一又は類似のものに
は、同一の参照番号及び符号を付している。
【0052】図1は、本発明の一実施例によるディジタ
ル多重無線受信装置のブロック構成図である。この図に
おいて、図29に示した従来例の各部に対応する部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0053】図1において、1は復調部であり、QAM
復調器2と電圧制御発振器によるローカル発振器3とを
具備して構成される。QAM復調器2は、受信された多
値直交振幅信号IFを電圧制御発振器3のキャリア周波
数信号S1により復調し、互いに直交するIch及びQ
ch復調信号I’、Q’を出力するものである。
【0054】4は増幅部であり、QAM復調器2に作動
的に接続され、Ich及びQch復調信号I’、Q’を
増幅し、Ich及びQchの増幅された信号S2I 、S
Qを出力する。
【0055】5はオフセット部、6はA/D交換部、2
0は適応型トランスバーサルフィルタ部、21は増幅制
御電圧発生部、9は位相制御電圧発生部、22はMビッ
ト発生部、23はオフセット制御電圧発生部、24はオ
フセットMビット発生部である。
【0056】これらの構成要素の内、本発明の特徴的要
素は、適応型トランスバーサルフィルタ部7、増幅制御
電圧発生部8、Mビット発生部10、オフセット制御電
圧発生部12、及びオフセットMビット発生部13であ
る。
【0057】適応型トランスバーサルフィルタ部7は、
A/D変換部6の出力データXI 、XQ の適応等化を行
い、適応等化データYI 、YQ を出力するものである
が、その詳細説明は後述する。
【0058】Mビット発生部10は、増幅制御電圧発生
部8が利得制御信号S4I 、S4Qを出力する際の指示
を行うMビット信号M1を出力するものである。従来例
で説明したコントロール信号CSが同期状態を示してい
る場合は、「H」レベルのMビット信号M1を出力し、
非同期状態を示している場合は、図2に示す位相平面上
で後述する領域判定を行った結果、得られる「H」レベ
ル又は「L」レベルのMビット信号M1を出力する。
【0059】図2は、実施例として64値QAM中間周
波数の入力信号IFのIch及びQchの直交座標軸に
おける位相平面上の振幅制御領域を示す図である。但
し、図2において図30に示した従来例と対応する部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0060】図2において、15は従来例で説明した正
方領域である。26は第1外部領域、27は第2外部領
域、28は第3外部領域、29は第4外部領域と本発明
の説明のために特定される最大信号振幅を越える領域で
ある。25は中心領域であり、正方領域15において、
原点からの振幅が最も小さい、各象限の信号点を接続し
て得られる領域である。
【0061】第1外部領域26は、互いに交差する信号
点領域である正方領域15の上辺の延長線21と右辺の
延長線22とに挟まれた、正方領域15と反対側の領域
である。第2外部領域27は、互いに交差する上辺の延
長線21と左辺の延長線23とに挟まれた、正方領域1
5と反対側の領域である。第3外部領域28は、互いに
交差する延長線23と下辺の延長線24とに挟まれた、
正方領域15と反対側の領域である。更に、第4外部領
域29は、互いに交差するの延長線34と延長線32と
に挟まれた、正方領域15と反対側の領域である。
【0062】入力信号IFが同期している場合は位相平
面は静止して見え、各信号点は+位置に存在するが、フ
ェージング等の影響によって符号間干渉が生じ、非同期
となっている場合は、各信号点は原点を中心に回転して
見える。しかし、信号点が回転しても第1〜第4外部領
域26〜29には信号点が1個ずつしか入らない。
【0063】従って、非同期状態においても同期状態と
同様に信号点を検出することができる。また中心領域2
5においても、非同期状態においても、同期状態と同様
に4つの信号点を検出することができる。
【0064】そして、Mビット発生部22が領域判定を
行う場合は、中心領域25及び第1〜第4外部領域26
〜29に信号点が存在するかどうかを検出して行う。信
号点が存在する場合は、検出信号出力であるMビット信
号M1を「H」レベルとし、存在しない場合は「L」レ
ベルとする。
【0065】図3は、図1に示すMビット発生部22の
実施例回路であり、互いに構成は、同じであるので、Q
ch側のみが示され、Mビット発生部22のIch側の
構成は、図示省略してある。
【0066】図3において、30、31、32、33は
排他的論理和(Exclusive OR) 回路である。また、3
4、35はインバータ回路、36は3入力のアンド回
路、37は2入力のオア回路、38は2入力のアンド回
路、39は4入力のノア回路、40は2入力のアンド回
路、41、42は2入力のオア回路である。
【0067】ここで図4に示す、Ich、Qchの適応
等化データYI 、YQ と64QAMの場合の信号点配置
について、考察する。即ち、図4に示されるように、6
4QAMの各信号点は、Ich側でYI1〜YI5、Qch
側でYQ1〜YQ5の各5ビットで示される。
【0068】図3に戻り、排他的論理和回路30には、
Qchの適応等化データYQ の内、最上位ビットのデー
タYQ1と上位2ビット目のデータYQ2とが入力され、排
他的論理和回路31には上位2ビット目のデータYQ2
上位3ビット目のデータYQ3とが入力され、排他的論理
和回路32には上位3ビット目のデータYQ3と上位4ビ
ット目のデータYQ4とが入力され、排他的論理和回路3
3には上位4ビット目のデータYQ4と上位5ビット目の
データYQ5とが入力される。
【0069】排他的論理和回路30〜33の各出力端
は、ノア回路39の各入力端に接続されるとともに、排
他的論理和回路30の出力端がオア回路37の一入力端
に、排他的論理和回路31の出力端がアンド回路36の
第一入力端に、排他的論理和回路32の出力端がインバ
ータ回路34を通してアンド回路36の第2入力端に、
排他的論理和回路33の出力端がインバータ回路35を
通してアンド回路36の第3入力端に入力される。
【0070】更に、アンド回路36の出力端がオア回路
37の他入力端に接続されている。
【0071】先に述べたように、上記説明した排他的論
理和回路30〜33は、Qch用回路であり、図示せぬ
が、それらと同構成のIch用排他的論理和回路があ
る。Ich用排他的論理和回路には、Ichの適応等化
データYI の上位5ビットのデータYI1、YI2、YI3
I4、YI5が入力されるように構成される。
【0072】またオア回路37に該当するIch用のオ
ア回路から出力されるデータをDI1とし、ノア回路39
に該当するIch用のノア回路から出力されるデータを
I2とし、図3に参照記述されている。図3のQch側
のオア回路37の出力データはDQ1、ノア回路41の出
力データはDQ2である。
【0073】オア回路37の出力端がアンド回路38の
一入力端に接続され、オア回路37に該当するIch用
のオア回路の出力端がアンド回路38の他入力端に、ま
た、ノア回路39の出力端がアンド回路40の一入力端
に、ノア回路39に該当するIch用のノア回路の出力
端がアンド回路40の他入力端に接続されている。
【0074】アンド回路38の出力データをD1、アン
ド回路40の出力データをD2とする。但し、D1は図
2に示す信号点+が第1〜第4外部領域26〜29に存
在するか否かを判定したデータとなり、外部領域に信号
点が存在する場合に「H」レベル、存在しない場合に
「L」レベルとなる。したがって、以下の説明のために
D1を適宜に外部領域判定データと呼ぶ。即ち、図4の
関係図から、信号点+が第1〜第4外部領域26〜29
に存在する場合は、少なくともQchのデータの第1、
第2ビットYQ1、YQ2が、「1、0」または「0、1」
であり、IchのデータのうちYI1、YI2が、「1、
0」または「0、1」である。これを検知するのが排他
的論理和回路30である。
【0075】また、D2は、信号点+が中心領域30に
存在するか否かを判定したデータとなり、中心領域に信
号点が存在する場合に「H」レベル、存在しない場合に
「L」レベルとなる。D2を適宜に中心領域判定データ
と呼ぶ。
【0076】図3に示すアンド回路38の出力端がオア
回路41の一入力端に、アンド回路40の出力端がオア
回路41の他入力端に、オア回路41の出力端がオア回
路42の一入力端に接続される。また、オア回路42の
他入力端に同期外れを検知した時の信号であるコントロ
ール信号CSが入力され、オア回路42からMビット信
号M1が出力される。
【0077】ここで、Qch及びIchの上位5ビット
の適応等化データYQ1、YQ2、YQ3、YQ4、YQ5及びY
I1、YI2、YI3、YI4、YI5を入力するようにした理由
を図4を参照して更に説明する。
【0078】適応等化データYI 、YQ は、後に説明す
る図9に示す適応型トランスバーサルフィルタ部7の加
算器62から出力され、識別部63において24ビット
の精度で識別されて出力される。理想的な信号点配置
は、加算器62のダイナミックレンジの1/2の大きさ
を持つ。更に、空間上で適応等化データYI 、YQ は、
90°位相がずれているため、図4のように表現でき
る。
【0079】即ち、Qchの最上位ビットのデータYQ1
は、図4に示すようにI−Q軸の原点0を境にして交番
する極性信号として理解でき、Ichの最上位ビットの
データYI1も同様にI−Q軸の原点0を境にして交番す
る極性信号である。このことからQch及びIchの最
上位ビットのデータYQ1及びYI1によってI−Q軸の第
1〜第4象限が識別できる。例えばデータYQ1
「0」、データYI1が「0」の時は、第1象限を示すも
のとなる。
【0080】最上位ビットデータYQ1、YI1の1/2分
周の関係にある上位2ビット目のデータYQ2、YI2は、
各象限における信号点領域(正方領域15)と非信号点
領域(第1〜第4外部領域26〜29を含む)とを境に
して交番する信号である。このことから上位2ビットの
データYQ1、YQ2及びYI1、YI2によって、正方領域1
5と第1〜第4外部領域26〜29とが識別できる。
【0081】例えばデータYQ1、YQ2の「0、1」及び
データYI1、YI2の「0、1」により第1外部領域26
が示される。また、データYQ1、YQ2の「1、1」、デ
ータYI1、YI2の「0、0」は正方領域15の第4象限
部分を示すものとなる。
【0082】このようにして、下位が上位の1/2分周
の関係にあるデータ中の上位5ビット目のデータYQ5
I5は、+で示す各々の信号点を特定するものとなる。
このことから上位5ビットのデータYQ1、YQ2、YQ3
Q4、YQ5及びYI1、YI2、YI3、YI4、YI5によっ
て、中心領域25が識別できる。
【0083】例えばデータYQ1、YQ2、YQ3、YQ4、Y
Q5の「0、0、0、0、0」、データYI1、YI2
I3、YI4、YI5の「1、1、1、1、1」は、中心領
域25の第2象限部分を示すものとなる。
【0084】以上のことからQch及びIchの上位5
ビットの適応等化データYQ1、YQ2、YQ3、YQ4、YQ5
及びYI1、YI2、YI3、YI4、YI5により、Mビット発
生部22において、図4に示す外部領域26〜29の領
域判定を行うことができることを理解できる。
【0085】更に、図3に示すMビット発生部22のQ
ch用回路に、例えばデータYQ1、YQ2、YQ3、YQ4
Q5の「0、0、0、0、0」が入力されたとすると、
オア回路36の出力データDQ1が「L」レベル、ノア回
路39の出力データDQ2が「H」レベルとなる。
【0086】一方、図示せぬIch用のMビット発生部
の排他的論理和回路30〜33にデータYI1、YI2、Y
I3、YI4、YI5の「0、0、0、0、0」が入力された
とすると、データDI1が「L」レベル、データDI2
「H」レベルとなる。
【0087】この結果、図3のアンド回路38の二入力
データDQ1、DI1ともに「L」レベルとなり、アンド回
路38の出力である外部領域判定データD1が「L」レ
ベルとなる。同時に、図3のアンド回路40の二入力デ
ータDQ2、DI2ともに「H」レベルとなり、アンド回路
40の出力D2が「H」レベルとなる。
【0088】これにより、外部領域判定データD1が
「L」レベル、中心領域判定データD2が「H」レベル
となって、中心領域25に信号点が存在することが示さ
れ、オア回路42から出力されるMビット信号M1が
「H」レベルとなる。
【0089】また、図3のQch用回路にデータYQ1
Q2、YQ3、YQ4、YQ5の「0、0、1、0、0」が入
力されたとすると、データDQ1が「L」レベル、データ
Q2が「L」レベルとなる。一方、Ich用回路にデー
タYI1、YI2、YI3、YI4、YI5の「0、0、0、1、
1」が入力されると、データDI1が「L」レベル、デー
タDI2が「L」レベルとなる。
【0090】この結果、外部領域判定データD1が
「L」レベル、中心領域判定データD2が「L」レベル
となって中心領域25及び外部領域26〜29には信号
点が存在しないことが示され、この時、コントロール信
号CSが非同期状態を示す「L」レベルであればMビッ
ト信号M1が「L」レベルとなる。
【0091】また、Mビット信号M1は、コントロール
信号CSが同期状態を示す「H」レベルの場合は「H」
レベルとなる。
【0092】次に、図1に示す増幅制御電圧発生部21
は、入力される適応等化データYI、YQ の信号点が第
1〜第4外部領域26〜29に存在する場合は、振幅が
大きいと判断して振幅を小さくするためのデータを生成
し、中心領域25に存在する場合は、振幅が小さいと判
断して振幅を大きくするためのデータを生成する。
【0093】また、領域26〜29及び25以外におい
ては、振幅が基準レベルよりも大きいか否かを判断して
大きい場合に小さく、小さい場合に大きくするためのデ
ータを生成する。
【0094】尚、増幅制御電圧発生部21において、入
力される適応等化データYI 、YQの信号点が第1〜第
4外部領域26〜29または、中心領域25に存在する
か否かによる制御は、先に説明した図3のMビット発生
部10の出力M1が入力され、これに基づき行われる。
【0095】即ち、図5は、図1に示すかかる増幅制御
電圧発生部8の構成例ブロック図である。図において、
Qch用の利得制御信号S4Q を生成するために、排他
的論理和回路80、81、選択回路83、フリップフロ
ップFF84及び積分回路85を有して構成される。同
様にして、Ich用の利得制御信号S4I を生成するた
めに、排他的論理和回路180、181、選択回路18
3、フリップフロップFF184及び積分回路185を
有して構成される。Qch用の排他的論理和回路80、
81、Ich用の排他的論理和回路180、181に
は、それぞれ適応型トランスバーサルフィルタ部7の出
力の内、第1、第2ビット及び第5ビットであるYQ1
Q2、YQ5とYI1、YI2、YI5が入力される。
【0096】したがって、図において、排他的論理和回
路80及び180の出力aは、それぞれYQ1とYQ2、Y
I1とYI2との排他的論理和出力であり、受信IF信号の
信号点が図4に示す信号点(+印)領域15より外側に
ある時に、論理“1”を出力し、信号点領域15内であ
る時に論理“0”を出力する。
【0097】出力bは、YQ1とYQ5、YI1とYI5との排
他的論理和出力で、図4に示す信号点領域15より外側
の領域の信号に対し、リミッタをかけるための出力であ
る。
【0098】cは、オア回路82、182からの出力a
とbとのオア出力であり、リミッタをかけられた振幅制
御信号となる。eはフリップフロップFF84、184
の出力である1ビット遅延したデータdとオア出力cと
を、選択回路83、183からM1信号により切り換え
出力される信号である。
【0099】ここで選択回路83、183の切替えは、
既に説明したようにMビット発生部10からのM1信号
が「H」レベルである時、オア回路82、182からの
出力cを選択し、「L」レベルである時は、フリップフ
ロップFF84、184の出力即ち、直前のデータを保
持するように選択制御される。
【0100】ついで、RC積分回路85、185によ
り、積分しアナログ信号である利得制御信号S4Q 、S
I が出力される。このようにして、利得制御信号S4
I 、S4Q を作り出す。
【0101】そして、Mビット信号M1が「H」レベル
の場合は、利得制御信号S4I 、S4Q を増幅部4へ出
力し、「L」レベルの場合は生成直前のデータを保持し
続け、この保持データにより作り出される利得制御信号
S4I 、S4Q を増幅部4へ出力する。
【0102】ここで、Mビット信号M1が「H」レベル
となる場合は、入力信号IFが同期状態にあるか、或い
は非同期状態において、信号点が外部領域26〜29及
び中心領域25の何れかに存在するケースである。
【0103】同期状態にある場合は、信号点は信号点領
域である正方領域15内で静止しており、この時、増幅
制御電圧発生部8は、前記したように振幅が基準レベル
よりも大きいか否かを判断して作り出した利得制御信号
S4I 、S4Q を出力する。
【0104】一方、非同期状態であって、領域26〜2
9、25の何れかに信号点が存在する場合は、増幅制御
電圧発生部8は、その領域26〜29、25に存在する
信号点のデータ、即ちMビット信号M1を「H」レベル
としたと同様のデータで利得制御信号S4I 、S4Q
作り出している。
【0105】従って、Mビット信号M1の「H」レベル
が増幅制御電圧発生部8に入力された時点で、そのMビ
ット信号M1を生成したデータによる利得制御信号S4
I 、S4Q を得れば、非同期状態で信号点が回転してい
ても、領域26〜29、25では正しい振幅レベルの判
断ができているので、その利得制御信号S4I 、S4 Q
を同期状態と同等の制御利得まで到達させることができ
る。
【0106】また、Mビット信号M1が「L」レベルと
なった場合は、増幅制御電圧発生部8は、直前のデータ
による利得制御信号S4I 、S4Q を保持して出力する
ので、同期状態と同等の制御利得まで到達した利得制御
信号S4I 、S4Q を出力することができる。
【0107】再び図1に戻ると、オフセットMビット発
生部13は、オフセット制御電圧発生部12がオフセッ
ト制御信号S5I 、S5Q を出力する際の指示を行うM
ビット信号M2を出力するものである。コントロール信
号CSが同期状態を示している場合は「H」レベルのM
ビット信号M2を出力し、非同期状態を示している場合
は、図6に示す位相平面上で後述する領域判定を行った
結果得られる「H」レベル又は「L」レベルのMビット
信号M2を出力する。
【0108】図6は、実施例としての64値QAM中間
周波信号IFのIch及びQchの直交座標軸における
位相平面上のオフセット制御領域を示す図である。図6
において、15は正方領域、60は正方領域15外の外
部領域である。オフセットMビット発生部13が領域判
定を行う場合は、外部領域60に信号点が存在するかど
うかを検出して行う。
【0109】正方領域15内に信号点が存在する場合
は、Mビット信号M2を「H」レベルとし、存在しない
場合は「L」レベルとする。図7にオフセットMビット
発生部13の構成例を示し、その動作の説明を行う。
【0110】図7において、50、51、52、53
は、排他的論理和回路、54、54はインバータ回路、
56は3入力のアンド回路、57は2入力のオア回路、
58、59は2入力のオア回路である。
【0111】オフセットMビット発生部13に入力され
るIch及びQchの適応等化データYI 、YQ は図4
を参照して説明したMビット発生部10に入力されるも
のと同じである。
【0112】排他的論理和回路50には、Qchの適応
等化データYQ の内、最上位ビットのデータYQ1と上位
2ビット目のデータYQ2とが入力され、排他的論理和回
路51には上位2ビット目のデータYQ2と上位3ビット
目のデータYQ3とが入力され、排他的論理和回路52に
は上位3ビット目のデータYQ3と上位4ビット目のデー
タYQ4とが入力され、排他的論理和回路53には上位4
ビット目のデータYQ4と上位5ビット目のデータYQ5
が入力されるようになっている。
【0113】排他的論理和回路50の出力端がオア回路
57の一入力端に、排他的論理和回路51の出力端がア
ンド回路56の第1入力端に、排他的論理和回路52の
出力端がインバータ回路54を通してアンド回路56の
第2入力端に、排他的論理和回路53の出力端がインバ
ータ回路55を通してアンド回路56の第3入力端に、
アンド回路56の出力端がオア回路57の他入力端に接
続されている。
【0114】ここまでの回路はQch用のMビット発生
部の構成であり、図示省略しているが、同じ構成のIc
h用回路が備えられている。Ich用の回路には、Ic
hの適応等化データYI の上位5ビットのデータYI1
I2、YI3、YI4、YI5が入力されるようになってい
る。またオア回路57に該当するIch用回路のオア回
路から出力されるデータをDI3とし、図7に記述するよ
うにオア回路58にQch用のオア回路57からのデー
タDQ3とともに入力される。
【0115】オア回路58の出力データをD3とする。
但し、D3は図6に示す受信IF信号の信号点が外部領
域46に存在するか否かを判定したデータとなり、外部
領域46に信号点が存在する場合に「H」レベル、存在
しない場合に「L」レベルとなる。D3を外部領域判定
データと呼ぶことにする。
【0116】図7に示すオア回路58の出力端がオア回
路59の一入力端に接続され、更にオア回路59の他入
力端にコントロール信号CSが入力され、オア回路59
からMビット信号M2が出力されるように構成される。
【0117】このような構成のオフセットMビット発生
部13のQch用回路に、例えばデータYQ1、YQ2、Y
Q3、YQ4、YQ5の「0、1、0、0、0」が入力された
とすると、オア回路57の出力データDQ3が「H」レベ
ルとなる。一方、オフセットMビット発生部13の図示
せぬIch用回路にデータYI1、YI2、YI3、YI4、Y
I5の「0、0、1、1、1」が入力されたとするとデー
タDI3が「H」レベルとなる。
【0118】このように外部領域判定データDQ3又はD
I3が「H」レベルとなって外部領域60に信号点が存在
することが示される(図6参照)と、オア回路59から
出力されるMビット信号M2が「H」レベルとなる。
【0119】また、Qch用回路にデータYQ1、YQ2
Q3、YQ4、YQ5の「0、0、1、0、0」が入力され
たとすると、データDQ3が「L」レベルとなり、Ich
用回路にデータYI1、YI2、YI3、YI4、YI5の「0、
0、0、1、1」が入力されると、データDI3が「L」
レベルとなる。
【0120】このように外部領域判定データDQ3又はD
I3が、「L」レベルとなって外部領域60に信号点が存
在しないことが示されると、Mビット信号M2が「L」
レベルとなる。
【0121】また、Mビット信号M2は、コントロール
信号CSが同期状態を示す「H」レベルの場合は、外部
領域判定データDQ3又はDI3が「H」または「L」レベ
ルに関わらずに「H」レベルとなる。
【0122】更に、図1において、オフセット制御電圧
発生部12は、入力される適応等化データYI 、YQ
信号点が外部領域60に存在する場合のみ、即ちMビッ
ト信号M2が「H」レベルの場合で、この「H」レベル
がオフセットMビット発生部12において入力信号IF
が非同期状態でかつその信号点が外部領域60の何れか
に存在すると判定されることにより生成された場合の
み、適応等化データYI、YQ に応じてオフセット制御
信号S5I 、S5Q を出力する。
【0123】このオフセット制御信号S5I 、S5Q
応じてオフセット部5がオフセット制御を行う。この制
御の収束点は、入力信号IFが非同期時に図6に+で示
す信号点がI−Q軸の原点を中心に回転した状態とな
る。つまり、信号点が上下左右対称となり、釣り合った
状態となるので、適正なオフセット制御を行うことがで
きる。
【0124】図8は、オフセット制御電圧発生部12の
構成例である。図8において、信号S5Q を生成するた
めのQch側のオフセット制御電圧発生部12の構成
は、アンド回路60、61、オア回路62、63、選択
回路64、フリップフロップFF65及び積分回路66
により構成される。
【0125】オア回路60の一入力端に入力するYQ5
オフセット制御信号となる。aは、YQ1の反転論理とY
Q2をアンド回路62を通したアンド出力であり、信号点
領域15の上側の信号にリミッタをかけるための出力で
ある。
【0126】bはYQ1の反転論理とYQ2とのオア回路6
1を通したオア出力であり、信号点領域15の下側の信
号にリミッタをかけるための出力である。dはオア回路
60、61の出力のアンド回路63を通したアンド出力
であり、リミッタのかかった振幅制御信号となる。
【0127】64は、フリップフロップFF65の出力
である1ビット遅延したデータeとアンド回路63から
の出力dをM1信号により切り換える選択回路である。
ついで、RC積分回路66により、積分しアナログ信号
である利得制御信号S5Q を出力する。
【0128】ここで選択回路64の切替えは、既に説明
したようにオフセットMビット発生部13からのM2信
号が「H」レベルである時、アンド回路63からの出力
dを選択し、「L」レベルである時は、フリップフロッ
プFF65の出力即ち、直前のデータを保持するように
選択制御される。
【0129】一方、Ich用の利得制御信号S5I も同
様にして、オア回路160、161、アンド回路16
2、163、選択回路164及びフリップフロップFF
165及び積分回路166により、生成出力される。
【0130】次に、図1に示す適応型トランスバーサル
フィルタ部7の内部を示すブロック構成例を図9に示
し、その説明を行う。但し、図9に示すA/D変換部6
は、図1に示したオフセット部5からのアナログ信号を
デジタル信号に変換する機能を有する。
【0131】尚、図9において、詳細構成は、Qch側
の復調ベースバンド信号Q’の処理回路のみを示してい
るが、Ich側の復調ベースバンド信号I’の処理回路
も同じ構成であり、図示省略している。
【0132】図9において、60は適応型トランスバー
サルフィルタ、61は信号変換部、161はタップ係数
更新部、162はFIR(Finite Inpulse Response )
フィルタ、62は加算器、63は適応等化データYQ
信号点の識別部、64は識別信号HQ と適応等化データ
Q とを比較し、誤差信号eを検出する誤差検出部、6
5はMビット信号M3を出力するMビット発生部、66
は誤差信号eをMビット信号M3に基づき誤差信号e’
に変換して出力する誤差発生部である。
【0133】また、70は直交偏波(異偏波)側からの
波形による干渉を補償する干渉補償回路、71はタップ
係数更新部、72はFIRフィルタである。
【0134】適応型トランスバーサルフィルタ60は、
信号中の歪に対応して自動的にその形状が変化するもの
であり、その形状変化を制御するために誤差信号e’を
用いて誤差が最小(理想的には0)となり歪が除去され
るように自動的に適応等化するものである。
【0135】A/D変換部6によって変換されたQch
のディジタル信号XQ は、信号変換部61によって所定
の粗さのデータXQ ’に変換される。
【0136】適応型トランスバーサルフィルタ60のタ
ップ係数更新部161においては、データXQ ’と誤差
信号e’とを用いて、FIRフィルタ162によりどん
な波形形状を与えるかを決定するタップ係数A1を求め
る演算を行っている。その演算により更新されたタップ
係数A1とデータXQ との畳み込み演算をFIRフィル
タ162で行って、適応等化データZQ を得ている。
【0137】この適応等化データZQ は、Ich側信号
との干渉成分をキャンセルするために、干渉補償回路7
0から出力される干渉補償信号VQ と加算器63で加算
される。これによって適応等化データYQ が得られる。
【0138】この適応等化データYQ とIch側の適応
等化データYI から、Mビット発生部65が、図2に示
す第1〜第4外部領域26〜29及び中心領域25に信
号点があるかどうかを判定する領域判定を行う。更に、
その判定結果を出力するか否かを制御信号CSに応じて
決定する。制御信号CSは、非同期状態を示すものであ
り、且つ制御信号CSにより示される非同期状態、及び
信号点が第1〜第4外部領域26〜29及び中心領域2
5に存在する場合のみ、Mビット信号M3を出力する。
【0139】誤差発生部66は、Mビット信号M3が供
給されている場合のみ、入力誤差信号eに応じた誤差信
号e’を出力する。
【0140】一方、Mビット発生部65は、信号点が第
1〜第4外部領域26〜29及び中心領域25に存在し
ない場合は、Mビット信号M3を出力しない。この場
合、誤差発生部66は、前回Mビット信号M3が供給さ
れていた際に発生していた誤差信号e’を、次にMビッ
ト信号M3が供給されるまで出力し続ける。
【0141】尚、図9において、Mビット発生部65
は、先に図3を用いて説明したMビット発生部10と同
様に構成化のであり、ここでの再度の図示及び詳細説明
は省略する。誤差信号e’は、第1〜第4外部領域26
〜29及び中心領域25に信号点が存在する場合にのみ
新たに出力され、入力信号IFが非同期状態にある場合
の位相回転成分に影響されなくなる。
【0142】これにより誤差信号e’によってフェージ
ング等による干渉成分が見えてくる。干渉補償回路70
のタップ係数更新部71において、図示せぬIch側の
信号変換部により所定の粗さに変換されたデータXI
と誤差信号e’とが用いられてタップ係数A2が求めら
れ、このタップ係数A2とIchのデータXI との畳み
込み演算がFIRフィルタ72で行われることにより、
干渉補償信号VQ が得られる。
【0143】この干渉補償信号VQ が加算器62で、F
IRフィルタ162の出力であるZ Q に対し補償され
る。よって、適応型トランスバーサルフィルタ60のタ
ップ係数の収束が良く、入力信号IFの再同期への効果
も大きい。このように、本発明によれば、受信キャリア
が非同期状態となった場合に、迅速かつ安定的に同期状
態に復帰することができる効果がある。
【0144】更に、図10は、本発明の第二の実施例で
あり、先に説明したように128QAMの場合の信号配
置が64QAM等と異なる場合の問題を解決するための
本発明による128QAMディジタル多重無線受信装置
の実施例ブロック図である。
【0145】図10において、1は、128QAM復調
部であり、128QAM復調器2及び電圧制御発振器か
らなるローカル発振器3を有して構成される。
【0146】4は演算増幅回路で構成される増幅部、6
はアナログ信号からディジタル信号への変換を行うA/
D変換器、7は適応型トランスバーサルフィルタ部であ
る。これらは、図1において説明したと同様のものであ
る。
【0147】更に100は、制御部であり、領域判定部
101、モード切替え部102、誤差信号生成部10
3、誤差選択部104を有する。誤差選択部104の出
力により適応型トランスバーサルフィルタ部7を制御す
る。
【0148】この時の適応型トランスバーサルフィルタ
部7の制御の詳細は、図9において説明したと同様であ
り、誤差選択部104の誤差出力によりトランスバーサ
ルフィルタのタップ係数の更新制御が行われ、波形歪み
が補償される。
【0149】更に増幅部4の制御の方向を決めるため、
受信IF信号の極性ビットと誤差信号との排他的論和出
力を得る論理部105を有して構成される。尚、106
は、適応型トランスバーサルフィルタ部7からの等化信
号を論理部105に入力するタイミングを調整する遅延
回路である。
【0150】また、図9において説明したように異偏波
側からの波形干渉を補償するための干渉補償部70(図
9の70参照)を有する。
【0151】図10において、128QAM復調器2
は、図1に関し説明したと同様にして、128QAM信
号に対応する受信IF信号を、ローカル発振器3からの
キャリア信号S1によりIch、Qchのベースバンド
復調信号Bに復調して出力する。
【0152】Ich、Qchのベースバンド復調信号B
は、増幅部4により増幅されて、増幅信号B’となる。
ついで、増幅信号B’は、アナログディジタル変換器6
により、受信IF信号に対応するディジタル信号Xに変
換される。
【0153】ディジタル信号Xは、適応型トランスバー
サルフィルタ部7において、波形等化され、等化信号Y
として制御部100に入力される。制御部100の機能
は、図11と関連して、次のように概略説明される。
【0154】即ち、図11は、本発明の制御領域を概念
的に説明する図である。図11において、受信した12
8QAM信号の同期が確定している場合、A領域、B領
域、C領域、D領域にはそれぞれ1個の信号点が存在す
ることになる。これに対し、E領域は、4個の信号点が
存在する。
【0155】したがって、図10において、制御部10
0は、受信した信号の信号点が上記5つの領域内に存在
することを判定し、更に、同期、非同期を指示する制御
信号CSに基づき、図1の実施例と同様に、増幅部4及
び適応型トランスバーサルフィルタ部7に対する制御が
行われる。
【0156】具体的には、制御部100において、領域
判定部101が、受信IF信号が図11に示すA〜E領
域に存在することを判定した時、信号M1を出力する。
【0157】一方、受信IF信号は、誤差信号生成部1
03に入力される。誤差信号生成部103において、信
号点からの距離に対応する大きさをQch、Ichそれ
ぞれに4ビットの誤差信号eQ 、eI として出力する。
誤差信号eQ 、eI は、所定の大きさを越える信号点領
域における場合は、リミッタがかけられた信号に変換さ
れる。
【0158】モード切替え部102では、同期、非同期
を示す制御信号CSを入力し、制御信号CSが非同期を
示す時は、前出の信号M1の現れる時だけ、誤差信号生
成部103からの誤差信号eQ 、eI をそのまま出力
し、それ以外は、直前のデータを保持するするように制
御する。
【0159】即ち、増幅部4、適応トランスバーサルフ
ィルタ部7の制御を、受信IFが送信キャリア信号と非
同期の場合、A〜E領域の誤差信号により制御し、同期
している場合は、各信号点の誤差信号により制御するよ
うにしている。
【0160】一般に、低C/N時は、信号点の誤る確率
は、非常に高くなり、各信号点の誤差信号eをもとに制
御を行う場合、誤差信号eQ 、eI を誤る確率も高くな
る。このため、正確な制御が不可能となる。
【0161】これに対し、本発明のように、A、B、
C、D、E領域によってのみ誤差信号を考える場合、領
域間の距離が遠いため、誤る確率は非常に小さく、低C
/N時においても正確な制御を行うことが可能である。
【0162】更に、受信した128QAM信号の同期が
確立されていない場合について詳細に説明すると、図1
1に示す信号点は、原点を中心として回転を始める。そ
の場合、誤差信号eQ 、eI の値は、位相回転の影響に
より、本来の誤差信号という意味から言えば、何ら意味
を持たないものとなる。
【0163】したがって、A、B、C、D、E領域の信
号に基づき、誤差信号eQ 、eI を出力する。A、B、
C、D領域に進入する信号点は、128QAMの場合、
8つある、即ち、A、B、C、D領域毎に最も振幅の大
きい信号点の個数が2つ存在する。これに対し、E領域
は、最も振幅の小さい信号点の個数として4つ存在す
る。
【0164】E領域は、図11に示されるように、最小
振幅点を囲む4角形と、それを原点を中心として45°
回転させた領域との重複部分である。よって、最小振幅
点が原点を中心として360°回転した場合、信号点が
領域E内に8回進入することになる。
【0165】したがって、位相が回転している場合、
A、B、C、D領域に入る信号点の個数と、E領域に入
る個数は、等しくなり、誤差信号の+値、−値の個数も
等しくなる。
【0166】図10の制御部100内の領域判定部10
1は、実施例として図12〜図14に示される。ここに
おいて、図12〜図14の領域判定部101の構成の前
提となる128QAMの信号点配置は、図15に示され
るものである。
【0167】領域判定部101は、受信される128Q
AMの信号点が、A〜E領域のいずれかにあることを検
出して信号M1を出力する機能を有し、図1のMビット
発生部10(図3参照)に対応するものである。
【0168】図12において、入力YQ2' 〜YQ8’、Y
I2’〜YI8’は、各々8ビット構成の、適応型トランス
バーサルフィルタ7からのIch、Qch等化出力であ
るY Q1〜YQ8、YI1〜YI8を基に、それぞれ図13、図
14の様にして生成される絶対値である。即ち、図13
において、排他的論理和回路140によりYQ1とYQ2
の排他的論理和を取ることにより絶対値YQ2' が得られ
る。
【0169】同様にして、YQ2とYQ3の排他的論理和か
ら絶対値YQ3' 、YQ3とYQ4の排他的論理和から絶対値
Q4' 、YQ4とYQ5の排他的論理和から絶対値YQ5' 、
Q5とYQ6の排他的論理和から絶対値YQ6' 、YQ6とY
Q7の排他的論理和から絶対値YQ7' 、YQ7とYQ8の排他
的論理和から絶対値YQ8' が得られる。
【0170】同様にして、Ich側の出力YQ1とYQ2
Q8の排他的論理和を排他的論理和回路150〜156
により求めることにより、絶対値YI2' 〜YI8’が得ら
れる。図12において、130は比較器であり、A入力
に絶対値YQ2' 〜YQ6’が入力され、B入力に10進数
で10の値(2値表現で“01010”)が入力され
る。
【0171】したがって、A入力YQ2' 〜YQ6’が、
“01011”以上である時、即ち、QchのYQ2〜Y
Q6が、“01011”以上(図15の第一、第二象限)
である時、または“10100”以下((図15の第
三、第四象限)である時、比較器130からアンドゲー
ト131のa入力に“1”が入力される。
【0172】同様にして、図12の比較器134のA入
力には、図14の回路で絶対値に変換されたIch側の
I2' 〜YI6’が入力され、B入力には、10進数で6
の値(2値表現で“00110”)が入力される。
【0173】したがって、比較器134のA入力の
I2' 〜YI6’が、“00110”より大である時、即
ち、Qch側のYI2〜YI6が、“00111”以上(図
15の第一、第四象限)である時、または“1100
0”以下(図15の第二、第三象限)である時に、比較
器134からアンドゲート131のb入力に“1”が入
力される。
【0174】この結果、アンドゲート131のa、b入
力が共に“1”である時は、信号点が図15の領域A〜
Dに存在することを示している。したがって、アンドゲ
ート131から出力A1が現れる時は、A〜D領域の信
号点が検出されたことを意味する。
【0175】更に、加算器135は、絶対値に変換され
たIch側のYI2' 〜YI8’とQch側のYQ2' 〜
Q8’が入力され、これらを加算する。加算器135の
加算結果は、比較器136のA入力に入力される。比較
器136のB入力には、10進数で“6”が入力され
る。加算器135では、これらA入力とB入力を比較し
て、入力B>入力Aの時、A2を出力する。
【0176】ここで、加算器135でのA入力とB入力
の比較の意義について、図16を参照して説明する。図
16は、図15のE領域とF領域の拡大図である。E領
域は、図15において、原点から最小振幅の範囲内の正
方形領域である。この領域の振幅をQch方向にYQ7
Q8、Ich方向にYI7、YI8の信号で表している。
【0177】F領域は、E領域の原点を中心にして、4
5°回転して得られる領域である。そして、図16から
理解出来るように、F領域内の部分は、常にQchの絶
対値信号YQ7’、YQ8’とIchの信号YI7’、YI8
の加算値が6より小さい値である(図16では、簡単化
のために第一象限のみ図示している)。
【0178】したがって、比較器136は、入力Aと入
力Bとを比較し、B(=6)>Aの時、A2を出力し、
信号点がEまたはF領域にあることを意味する。
【0179】更に、図12において、137は、ナンド
ゲートであり、Qch側の絶対値信号YQ1’〜YQ6’及
びIch側の絶対値信号YI1’〜YI6’が入力される。
したがって、ナンドゲート137からは、全ての絶対値
信号入力が“0”である時に“1”の信号A3を出力す
る。全ての入力が“0”である時とは、図15におい
て、最小の振幅領域である正方形のE領域またはそれを
45°回転したF領域に信号点がある時を意味する。
【0180】したがって、オアゲート138から出力が
得られる時は、A〜E領域のいずれかに信号点が存在す
る時である。オアゲート138の出力は、オアゲート1
39を通し、M1信号として出力される。またオアゲー
ト139からは、キャリア信号断等のアラーム状態(C
R ALM)の時にも同期/非同期モード切替え制御信
号CSが出力され、同様に、M1信号が出力される。
【0181】図10に戻り、領域判定部101からのM
1信号は、モード切替え部102に入力される。モード
切替え部102には、同期/非同期モード切替え制御信
号CSが入力される。したがって、モード切替え部10
2は、制御信号CSが非同期を示す時は、領域判定部1
01からのM1信号をそのまま通過させ、反対に同期を
示す時は、M1信号を阻止する。
【0182】したがって、先に説明したとおり、非同期
の時のみ、本発明による制御が行われることになる。
【0183】図17は、モード切替え部102の構成例
であり、二入力のアンドゲートで構成され、その一入力
には、領域判定部101からのM1信号、他の入力には
同期/非同期モード切替え制御信号CSが入力される。
この制御信号CSは、非同期状態にある時、“1”のレ
ベルを有する。したがって、非同期状態にある時、M1
信号が出力される。
【0184】適応型トランスバーサルフィルタ部7から
の等化出力は、誤差信号生成部103にも入力される。
ここでは、受信IF信号の信号点からの距離が検出さ
れ、その距離の大きさeを誤差信号として出力する。
【0185】誤差信号生成部103の構成例は、図18
に示される。図18は、Qch側に対してのみ示されて
いるが、Ich側も同様の構成である。構成として比較
器180、排他的論理和回路181、及びセレクタ18
2〜185を有する。
【0186】比較器180には、等化信号YQ の第2〜
4ビットの絶対値YQ2’、YQ3’、YQ4’がA入力に入
力され、B入力には“010”の値が入力される。した
がって、図15を参照すると、(YQ2、YQ3、YQ4)が
Qch方向において正領域では(0、1、0)より大き
い範囲、負領域では(1、0、1)より小さい範囲に、
受信信号がある時、比較器180から出力bとして
“1”が出力される。
【0187】排他的論理和回路181には、比較器18
0の出力と、等化出力の第一ビットである極性ビットY
Q1がa入力端に入力される。したがって、比較器180
からの出力bが“1”であり、YQ1が“0”の時、及び
出力bが“0”であり、YQ1が“1”の時、排他的論理
和回路181は、“1”を出力する。
【0188】一方、セレクタ182〜185の一入力端
には、誤差信号として等化信号の下位4ビット、YQ5
Q8が入力され、他入力端には、排他的論理和回路18
1の出力cが入力される。また、セレクタ182〜18
5の各々は、比較器180の出力bによりその切替えが
制御される。即ち、出力bが“1”の時、排他的論理和
回路181の出力cが選択出力され、“0”の時、誤差
信号YQ5〜YQ8が選択出力される。
【0189】したがって、比較器180の出力bと、セ
レクタ182〜185の出力との関係は、次のようにな
る。
【0190】 比較器180の出力b YQ1 セレクタ182〜185の出力 “1” “1” eQ1〜eQ4=all“0” “0” eQ1〜eQ4=all“1” “0” “1” eQ1〜eQ4=YQ5〜YQ8 “0” eQ1〜eQ4=YQ5〜YQ8 そして、セレクタ182〜185の出力eQ1〜eQ4が誤
差信号として出力される。上記から明らかなように、信
号点領域の外においては、一定の大きさ“1、1、1、
1”または、“0、0、0、0”にリミットがかけられ
た誤差信号eQ1〜eQ4として出力される。
【0191】誤差信号生成部103の出力である誤差信
号は、更に誤差選択部104に導かれる。誤差選択部1
04の構成は、図19に例示されるように、信号生成部
103の出力である誤差信号eQ1〜eQ4の各ビットに対
し、共通の構成を有する。図19では、eQ1に対する構
成が図示されている。
【0192】即ち、セレクタ160とフリップフロップ
FF161を有し、セレクタ160は、領域判定部10
1からのM1信号が“1”の時、即ち信号点がA〜Eま
たはF領域にある時は、誤差信号eQ1を選択してフリッ
プフロップFF161に入力する。反対に、M1信号が
“0”の時、即ち信号点がA〜E、F領域以外の時は、
セレクタ160は、フリップフロップFF161から帰
還される直前の誤差信号を選択して出力する。
【0193】かかる誤差選択部104の制御により、非
同期時は、A〜E、F領域の信号点に基づき補正制御が
行われ、位相回転の影響を回避することが出来る。
【0194】再び、図10に戻り説明すると、誤差選択
部104の出力は、論理部105に導かれる。論理部1
05は、図20に示す構成例により実現される。
【0195】図20において、排他的論理和回路を有
し、その一入力に誤差選択部104により選択出力され
るIch側の誤差信号の第1ビットe1 の絶対値e1'が
入力される。他方の入力には増幅部4の制御信号の方向
を反転させるために、適応型トランスバーサルフィルタ
部7からの等化出力の最上位ビット即ち、極性ビットY
Q1が遅延回路107を通して送られる。なお、図20で
は、Qch側のみの回路が示されているが、Ich側に
ついても同様である。
【0196】更に、図10において、誤差選択部104
の出力信号を、更に他系の信号干渉を干渉特性に応じて
適応補償する干渉補償部70に対する誤差信号として使
用するように構成されている。また、この干渉補償部7
0における動作は、図9において説明した干渉補償回路
70の動作と同様である。
【0197】次に、図21は、図10におけるローカル
発振器3からのキャリア信号S1の位相を制御するため
の実施例ブロック図である。図21においては、キャリ
ア信号S1の位相制御部分を除き、簡略図示している。
【0198】図21において、更にCR制御信号生成部
171、CR制御選択部172、CR領域判定部17
4、CRモード切替え部175を有する。尚、誤差信号
発生部170は、図10において、誤差信号生成部10
3及び誤差選択部104を含む回路を示し、生成される
リミッタをかけられた誤差信号がCR制御信号生成部1
71に入力されることを意味している。
【0199】CR制御信号生成部171は、図22に示
されるように、Qch側、Ich側のそれぞれに対応す
る一対の排他的論理和回路で構成される。一対の排他的
論理和回路のそれぞれには、Qch側の誤差信号EQ1
Ich側の等化信号の第1ビット即ち、極性ビットYI1
及びIch側の誤差信号の第1ビットEI1、Qch側の
等化信号第1ビット即ち、極性ビットYQ1及びIch側
の誤差信号の第1ビットEI1が入力される。
【0200】そしてそれぞれの排他的論理和回路からQ
ch側のCR制御信号CRSQ 、Ich側のCR制御信
号CRSI が出力される。
【0201】ここで、図23を参照して、位相平面上に
おけるCR制御信号CRSQ とCRSI の関係を説明す
る。図において+印は所定の信号点の位置であり、信号
点領域と信号点領域外の一部が拡大図として示されてい
る。図において、1、0で表される組の上段はCR制御
信号CRSQ 、下段はCR制御信号CRSI である。
【0202】即ち、信号点領域外の〜の各領域にお
けるCR制御信号CRSQ 、CRS I の組は、(1、
0)(1、1)(0、1)(1、0)(0、0)(0、
1)である。また、これら〜の各領域に対し、Qc
h軸を基準として折り返した対象位置にある領域’〜
’は、論理が反転し、(0、1)(0、0)(1、
0)(0、1)(1、1)(1、0)となる。
【0203】同様に、信号点領域内の各信号点を原点と
する第一〜第四象限のCR制御信号CRSQ 、CRSI
の組は、図23における拡大図部分を参照すると、第一
象限では(1、1)、第二象限では(1、0)、第三象
限では(0、0)、第四象限では(0、1)である。し
たがって、同様にQch軸を基準として折り返した対象
位置にある信号点を原点とする第一〜第四象限のCR制
御信号CRSQ 、CRSI の組は、第一象限では(0、
1)、第二象限では(0、0)、第三象限では(1、
0)、第四象限では(1、1)となる。
【0204】したがって、各領域及び各信号点における
CR制御信号CRSQ 、CRSI の組の所定論理と、受
信IF信号における対応する領域の論理が一致するよう
に、ローカル発振器3からのローカルキャリア信号S1
の位相が制御される。
【0205】具体的には、CR制御信号生成部171か
らのCR制御信号CRSQ 、CRS I は、CR制御選択
部172に入力される。CR制御選択部172の構成
は、図24に示される。CR制御選択部172は、セレ
クタ1720、1722及びフリップフロップFF17
21、1723を有して構成される。
【0206】受信信号が同期状態にあり、且つ受信信号
の信号点が信号点領域内にある場合は、セレクタ172
0、1722は、入力されるCR制御信号CRSQ 、C
RS I を選択してフリップフロップFF1721、17
23を通して出力する。
【0207】一方、後に説明するCR領域判定部174
により、受信信号が信号点領域外にあることが検出さ
れ、且つ同期外れの場合にモード切替え部175から出
力される切替え信号MC’により、フリップフロップF
F1721、1722から帰還された、先の状態のCR
制御信号CRSQ 、CRSI が選択される。
【0208】CR制御選択部172により選択出力され
るCR制御信号CRS’は、CR制御電圧発生部173
に導かれる。CR制御電圧発生部173は、CR制御信
号CRS’におけるCR制御信号CRSQ 、CRSI
先に説明した論理の組み合わせに応じて、+、−、0の
三つのレベルのアナログ信号VCを出力する。
【0209】+レベルのアナログ信号VCは、ローカル
キャリアS1の位相を左回りに回転し、−レベルのアナ
ログ信号VCは、ローカルキャリアS1の位相を右回り
に回転するようにローカル発振器3を制御する。
【0210】ここで、図21におけるCR領域判定部1
74の構成を示す図25を参照してその動作を説明す
る。図25において、Qch側のCR領域判定部174
の構成を示し、Ich側も同様であり、比較器1740
及びオア回路1741を有する。比較器1740のA入
力には、適応型トランスバーサルフィルタ部7からの等
化信号Yの第2ビット〜第6ビットを絶対値に変換した
信号YQ2' 〜YQ6' が入力される。
【0211】一方、比較器1740のB入力には、“0
1010”の信号が入力される。したがって、比較器1
740からは、信号YQ2' 〜YQ6' が“01010”を
越える時、MC=1の出力を生成する。この意味は、図
26を参照して説明される。図26は、信号点内領域
と、その外側の領域を斜線で区別して示している。即
ち、信号点内領域である時は、MC=1であり、その外
側の領域である時は、MC=0である。
【0212】即ち、図15を参照すると、Qchの絶対
値信号YQ2’〜YQ6’及びIch側の絶対値信号YI2’
〜YI6’が“01010”を越える時、受信信号の信号
点が信号点領域外にあることが理解出来る。
【0213】したがって、図25において、比較器17
40は、A>Bを判断して受信信号の信号点が信号点領
域外にあることを示すMC=1を出力する。Ich側の
CR領域判定部においても同様であり、受信信号の信号
点が信号点領域を越える場合にMC=1を出力する。こ
れにより、オア回路1741からは、Qch側、Ich
側のいずれかからのMC=1が出力される。
【0214】図27は、CRモード切替え部175の構
成であり、アンド回路で構成される。したがって、CR
領域判定部174からのMC=1出力及び同期外れを示
すCRアラーム信号(CR−ALM)が現れる時に、モ
ード切替え信号MC’を出力する。このモード切替え信
号MC’は、先に図24について説明したようにセレク
タ1720、1721をフリップフロップFF172
1、1723に先にセットされた内容が出力されるよう
に切替え制御する。
【0215】
【発明の効果】以上実施例にしたがい説明したように、
本発明は、送信キャリアキャリアに対し、受信信号が同
期外れ時に、増幅器の利得、等化特性及びローカルキャ
リアの位相制御を、位相変動の影響が少ない特定の領域
における信号点から得られる情報のみを利用して制御す
るようにしている。
【0216】したがって、常時、信号点の全点に基づき
制御する従来の装置に比べ、キャリアキャプチャ・レン
ジが拡大し、同期状態に復帰する時間を速くすることが
可能である。従来の全点制御の場合は、キャプチャ・レ
ンジが通常モードで±15、引き込みモードで±50で
あるのに対し、本発明を採用する場合は、±90とな
る。
【0217】更に、図28は、本発明者等が測定採取し
た本発明を採用する場合と、従来の全点制御による場合
における受信信号の位相誤差と位相誤差検出器出力との
関係を示すデータである。
【0218】実線で示される本発明による場合の方が、
従来例に比べ、位相誤差検出範囲が広がっていることが
容易に理解できる。したがって、本発明により位相誤差
の補正制御がより確実であり、同期状態に復帰する時間
が速くなる。
【0219】尚、以上の実施例は、本発明を説明するた
めのものであり、本発明は、これら実施例に限定される
ものではない。本件発明と同一の思想である限り、実施
例と同一または、類似のものも、本件発明の保護の範囲
に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがうディジタル多重無線受信装置
の一実施例ブロック構成図である。
【図2】図1の実施例の振幅制御領域を示す図である。
【図3】図1に示すMビット発生部の構成例である。
【図4】適応等化データと64QAMの場合の信号配置
との関係を説明する図である。
【図5】図1に示す増幅制御電圧発生部の構成例を示す
図である。
【図6】図1の実施例のオフセット制御領域を示す図で
ある。
【図7】図1に示すオフセットMビット発生部の構成例
を示す図である。
【図8】図1のオフセット制御電圧発生部の構成例を示
す図である。
【図9】図1の実施例における適応型トランスバーサル
フィルタ部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明にしたがう128QAMディジタル多
重無線受信装置の実施例ブロック図である。
【図11】図10の実施例における制御領域を説明する
図である。
【図12】図10の領域判定部の構成例を示す図であ
る。
【図13】絶対値生成の構成例(その1)を示す図であ
る。
【図14】絶対値生成の構成例(その2)を示す図であ
る。
【図15】128QAMの信号点配置を説明する図であ
る。
【図16】図15の領域Eと領域Fの拡大図である。
【図17】図10のモード切替え部の構成例を示す図で
ある。
【図18】図10の誤差信号生成部の構成例を示す図で
ある。
【図19】図10の誤差選択部の構成例を示す図であ
る。
【図20】図10の論理部の構成例を示す図である。
【図21】本発明にしたがうキャリア位相制御の実施例
ブロック図である。
【図22】図21のCR制御信号生成部の構成例を示す
図である。
【図23】CR制御信号CRSQ 、CRSI の関係を説
明する図である。
【図24】図21のCR制御選択部の構成を説明する図
である。
【図25】図21のCR領域判定部の構成を説明する図
である。
【図26】信号点領域とモード切替え信号MCの関係を
説明する図である。
【図27】図21のCRモード切替え部の構成を説明す
る図である。
【図28】位相誤差と位相誤差検出器出力の本発明と従
来例との比較データを示す図である。
【図29】従来例のディジタル多重無線受信装置のブロ
ック構成図である。
【図30】従来例の振幅制御領域を示す図である。
【図31】従来の128QAM多重無線受信装置のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 復調部 2 QAM復調器 3 ローカル発振器 4 増幅部 5 オフセット部 6 A/D変換部 7 適応型トランスバーサルフィルタ部 8 増幅制御電圧発生部 9 位相制御電圧発生部 10、11 Mビット発生部 12 オフセット制御電圧発生部 13 オフセットMビット発生部 100 制御部 101 領域判定部 102 モード切替え部 103 誤差信号生成部 104 誤差選択部 105 論理部 106 遅延回路 70 干渉補償回路、干渉補償部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 敏男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 尾形 雄逸 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 成田 寿男 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 寺門 卓彦 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復調用キャリア周波数信号を発生する手段
    と、 受信された多値直交振幅信号を該発生手段からの復調用
    キャリア周波数信号により、互いに直交するIch及び
    Qch復調信号を出力する復調手段と、 該復調手段に作動的に接続され、該Ich及びQch復
    調信号を増幅し、Ich及びQch増幅信号を出力する
    増幅手段と、 該増幅手段に作動的に接続され、該Ich及びQch増
    幅信号の適応等化を行い、Ich及びQch適応等化デ
    ータを出力する適応型トランスバーサルフィルタ手段
    と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段及び該電圧制御
    発振手段に作動的に接続され、該Ich及びQch適応
    等化データに応じて該復調用キャリア周波数信号を該多
    値直交振幅信号と同じ周波数に制御する第1の制御信号
    を該発生手段に供給する手段と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段及び該増幅手段
    に作動的に接続され、該多値直交振幅信号が該復調用キ
    ャリア周波数信号と非同期状態にある場合に、Ich及
    びQch直交座標の位相平面上の第1の特定制御領域に
    存在する該多値直交振幅信号の該Ich及びQch適応
    等化データに基づき、該増幅手段の該Ich及びQch
    復調信号を所定レベルに増幅する動作を制御する第2の
    制御信号を生成するとともに、同期状態にある場合は、
    該位相平面上の信号点領域に存在する該多値直交振幅信
    号の該Ich及びQch適応等化データに基づいて、該
    第2制御信号を生成する増幅制御電圧発生手段とを有す
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  2. 【請求項2】請求項2において、 更に、前記適応型トランスバーサルフィルタ手段及び前
    記増幅制御電圧発生手段に作動的に接続され、該多値直
    交振幅信号が該復調用キャリア周波数信号と非同期状態
    で、且つ該Ich及びQch適応等化データが該第1の
    特定制御領域にある場合、及び該多値直交振幅信号が該
    発信周波数と同期状態にある場合の何れかの場合に、該
    第2制御信号の出力を制御する第3制御信号を生成する
    手段とを備え、 該増幅制御電圧発生手段が、(該第3制御信号の供給時
    に該第2制御信号を該増幅手段へ出力し、未供給時に、
    未供給直前に)供給されていた該第2制御信号を該増幅
    手段へ出力するようにしたことを特徴とするディジタル
    多重無線受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記第1の特定制御領
    域が、 前記多値直交振幅信号が前記復調用キャリア周波数信号
    と同期状態にある場合に、前記Ich及びQch直交座
    標による位相平面上の該多値直交振幅信号の最小振幅信
    号点を接続して形成される第1の領域と、該Ich及び
    Qch直交座標による位相平面上の該多値直交振幅信号
    の最大振幅信号点を接続して形成される正方形の4辺を
    各々延長した延長線に挟まれ、且つ該最大振幅信号方向
    の延長線を含む4つの扇状領域となる第2の領域を有す
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、更に前記増幅手段と前
    記適応型トランスバーサルフィルタ手段との間に接続さ
    れ、前記Ich及びQch増幅信号にオフセットを与え
    るオフセット手段と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段及び該オフセッ
    ト手段に作動的に接続され、該多値直交振幅信号が該復
    調用キャリア周波数信号と非同期状態にある場合に、該
    多値直交振幅信号によりIch及びQch直交座標の位
    相平面上の第2の特定領域に存在する該Ich及びQc
    h適応等化データに基づいて、該オフセットを制御する
    オフセット制御電圧の発生手段と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段及びオフセット
    制御電圧発生手段に作動的に接続され、該多値直交振幅
    信号が該復調用キャリア周波数信号と非同期状態で、且
    つ該Ich及びQch適応等化データが該第2の特定領
    域にある場合、及び該多値直交振幅信号が該復調用キャ
    リア周波数信号と同期状態にある場合の何れかの場合
    に、該オフセット制御電圧を出力するように該オフセッ
    ト制御電圧の発生手段を制御する手段とを有することを
    特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記第2特定領域は、 前記多値直交振幅信号が前記発信周波数と同期状態にあ
    る場合に、該Ich及びQch直交座標による位相平面
    上に配置される該多値直交振幅信号の最大振幅信号点を
    す得られる正方形の外部領域から成ることを特徴とする
    ディジタル多重無線受信装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記適応型トランスバーサルフィルタ手段は、Qch及
    びIch用の第一、、二の制御回路を有し、該第一、第
    二の制御回路の各々は、 前記増幅信号を所定のレベルの粗さに変換した粗信号
    と、第1誤差信号とに基づいて、該第1誤差信号を最小
    とするようなタップ係数を求めるタップ係数更新部と、 該増幅信号と該タップ係数との畳み込み演算により前記
    適応等化データを形成するFIRフィルタと、該適応等
    化データと所定信号とを比較することにより第2誤差信
    号を形成する誤差検出手段と、 前記多値直交振幅信号が前記復調用キャリア周波数信号
    と非同期状態で且つ前記適応等化データが前記第1特定
    領域にある場合に、該第2誤差信号から該第1誤差信号
    を生成し、(未供給時に未供給)直前と同様な該第1誤
    差信号を生成する誤差発生手段とを有して構成されるこ
    とを有することを特徴とするディジタル多重無線受信装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6において、更にQch、Ich側
    にそれぞれ干渉補償回路を有し、 前記第一、第二の制御回路の各々は、前記FIRフィル
    タから出力される適応等化データと、異偏波側の前記干
    渉補償回路により生成される干渉補償信号とを加算して
    適応等化データとする加算手段を有し、 該干渉補償回路は、前記増幅信号を所定のレベルの粗さ
    に変換した粗信号と、前記第1誤差信号とに基づいて、
    該第1誤差信号を最小とするようなタップ係数を求める
    第2タップ係数更新部と、異偏波側の増幅信号と該タッ
    プ係数との畳み込み演算により該干渉補償信号を形成す
    るFIRフィルタ有して構成されることを特徴とするデ
    ィジタル多重無線受信装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載において、前記非同期状態の
    判定を受信フレームの同期外れ検出信号にて行うことを
    特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  9. 【請求項9】ローカルキャリア周波数信号の発生手段
    と、 該ローカルキャリア周波数信号により、受信された多値
    直交振幅信号を、互いに直交するQch及びIchの復
    調信号に復調する復調手段と、 該復調手段に作動的に接続され、該Qch及びIch復
    調信号を増幅し、Qch及びIch増幅信号を出力する
    増幅手段と、 該増幅手段に作動的に接続され、該Qch及びIch増
    幅信号の適応等化を行い、Qch及びIch適応等化デ
    ータを出力する適応型トランスバーサルフィルタ手段
    と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段に作動的に接続
    され、該Qch及びIch適応等化データから該受信さ
    れた多値直交振幅信号の信号点がIch及びQch直交
    座標の位相平面上の特定領域に存在することを判定する
    手段と、 該判定手段により判定される該特定領域に存在する該多
    値直交振幅信号の信号点の誤差信号を求める手段を有
    し、 該多値直交振幅信号が該ローカルキャリア周波数信号と
    非同期である場合に、該特定領域に存在する該多値直交
    振幅信号の信号点の誤差信号に基づき、該適応型トラン
    スバーサルフィルタ手段における等化特性を制御する手
    段を有することを特徴とするディジタル多重無線受信装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 更に、前記多値直交振幅信号が非同期状態にある場合
    に、前記特定領域に存在する該多値直交振幅信号の信号
    点の誤差信号に基づき、前記復調手段における復調用キ
    ャリア信号の位相を制御する制御信号を発生する手段を
    有することを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  11. 【請求項11】請求項9において、 更に、前記多値直交振幅信号が非同期状態にある場合
    に、前記特定領域に存在する該多値直交振幅信号の信号
    点の誤差信号に基づき、前記増幅部の増幅利得の方向を
    制御する制御信号を発生する手段を有することを特徴と
    するディジタル多重無線受信装置。
  12. 【請求項12】請求項9乃至11において、 前記Ich及びQch直交座標の位相平面上の特定領域
    は、該位相平面内の信号点領域の最大振幅の信号点を頂
    点として、該Ich及びQch直交座標の座標軸に平行
    する延長辺で挟まれ、且つ該信号点領域と反対側の第1
    乃至第4の領域及び、該位相平面の原点を含み、且つ該
    信号点領域内の最小振幅信号点間を結ぶ辺で囲まれる第
    5の領域を有することを特徴とするディジタル多重無線
    受信装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記多値直交振幅信号は、前記位相平面内の信号点領域
    の最大振幅の信号点が、前記Ich及びQch直交座標
    の第1乃至第4象限の各々に一個ずつ存在するものであ
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  14. 【請求項14】請求項12において、 前記多値直交振幅信号は、64値の直交振幅信号である
    ことを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  15. 【請求項15】請求項12において、 前記多値直交振幅信号は、前記位相平面内の信号点領域
    の最大振幅の信号点が、前記Ich及びQch直交座標
    の第1乃至第4象限の各々に1個ずつ存在するものであ
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記多値直交振幅信号は、128値の直交振幅信号であ
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  17. 【請求項17】ローカルキャリア周波数信号の発生手段
    と、 受信された多値直交振幅信号を、該ローカルキャリア周
    波数信号により互いに直交するQch及びIch復調信
    号に復調する復調手段と、 該復調手段に作動的に接続され、該Qch及びIch復
    調信号を増幅し、Qch及びIch増幅信号を出力する
    増幅手段と、 該増幅手段に作動的に接続され、該Qch及びIch増
    幅信号の適応等化を行い、Qch及びIch適応等化デ
    ータを出力する適応型トランスバーサルフィルタ手段
    と、 該多値直交振幅信号の信号点の誤差信号を求める手段
    と、 該適応型トランスバーサルフィルタ手段からの適応等化
    データの極性ビットと、該誤差信号の第1ビットとの排
    他的論理和を求める手段を有し、 該求められた排他的論理和と、各信号点に対応する所定
    の排他的論理和との関係から該ローカルキャリア信号の
    位相制御の方向を定める手段を有することを特徴とする
    ディジタル多重無線受信装置。
  18. 【請求項18】請求項17において、 前記排他的論理和を求める手段は、一対の排他的論理和
    回路を有し、それぞれの排他的論理和回路に、Qch側
    適応等化データの極性ビットとIch側誤差信号の第1
    ビット、Ich側適応等化データの極性ビットとQch
    側誤差信号の第1ビットが入力されるように構成され、 且つ各信号点毎に所定の2ビットで表される組が予め対
    応付けられ、 該2ビットで表される組と、該一対の排他的論理和回路
    の出力が一致するように前記ローカルキャリア信号の位
    相制御の方向を定める手段から制御信号が出力されるこ
    とを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  19. 【請求項19】請求項18において、 前記ローカルキャリア信号の位相制御の方向を定める手
    段は、前記所定の2ビットと前記一対の排他的論理和回
    路の出力の差に応じ、前記ローカルキャリア信号の位相
    を左右に回転する+、−レベルのアナログ信号を発生す
    ることを特徴とするディジタル多重無線受信装置。
  20. 【請求項20】請求項17において、 更に、前記適応型トランスバーサルフィルタ手段に接続
    され、受信IF信号が信号点領域にあるか否かを判定
    し、該判定結果としてモード制御信号を出力する領域判
    定手段と、 該モード制御信号が、該受信IF信号の信号点が信号点
    領域外に有ることを示し、且つキャリア断時のアラーム
    信号が入力される場合、切替え選択信号を出力する手段
    と、 該切替え選択信号を出力する手段からの切替え選択信号
    が入力される時は、前記排他的論理和を求める手段か
    ら、先に受信されたIF信号の信号点に基づく排他的論
    理和が出力されることを特徴とするディジタル多重無線
    受信装置。
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