JPH07307632A - オーディオ装置 - Google Patents

オーディオ装置

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JPH07307632A
JPH07307632A JP9964894A JP9964894A JPH07307632A JP H07307632 A JPH07307632 A JP H07307632A JP 9964894 A JP9964894 A JP 9964894A JP 9964894 A JP9964894 A JP 9964894A JP H07307632 A JPH07307632 A JP H07307632A
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noise
audio
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友彦 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑音レベルに応じて音量制御を行って雑音を
マスクする。 【構成】 雑音検出手段により音響空間内の所定観測点
におけるオーディオ信号Sa′と雑音Snを検出する。
係数算出部(56a〜56n)は帯域毎に、雑音Snを
マスクするためのゲイン計算用の係数Af1〜Afnを算出
する。ゲイン算出部53a〜53nは帯域毎に、係数A
f1〜Afnと観測点におけるオーディオ信号レベルLf1〜
Lfnとを用いて雑音をマスクするためのゲインGf1〜G
fnを算出する。ゲイン制御部11はオーディオソースか
ら入力されたオーディオ信号Saの各帯域のレベルを算
出されたゲインGf1〜Gfnにより制御し、スピーカより
該オーディオ信号に応じたオーディオ音を音響空間に放
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーディオ装置に係わ
り、特に、ラウドネスに基づいて雑音下でのオーディオ
信号を、雑音のない場合と等しくし、観測点において雑
音下であっても静かな環境と同等なオーディオ音を聴取
できるようにしたオーディオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の知覚する”音の大きさ(ラウドネ
ス)”の単位はsoneであり、1KHz、40dBの純音の大きさ
を1soneとする。人間の知覚に基づいているため、1sone
に対して2soneは2倍の大きさに聞こえる。図14は100
0Hz純音のラウドネス曲線であり、横軸が実際の音のレ
ベル(dB)であり、縦軸が知覚する音の大きさ(ラウドネ
ス)である。図中、(a)はラウドネスをφ、音の強さをI
で表現した時、次式 φ=KIn で与えられる理想的なラウドネス曲線である。しかし、
実際は血流音等の生理的雑音や外来雑音があるため、ラ
ウドネス曲線は、これら雑音下での最小可聴値の強さを
thとして、次式 φ=K(In −Ith n ) で表わされる。図中の(b)は血液の流れる音等の生理的
雑音のみで外部雑音がない場合(静穏状態)のラウドネ
ス曲線、(c)は最小可聴値を15dB上昇させる雑音が発生
している状態でのラウドネス曲線、(d)は最小可聴値を3
5dB上昇させる雑音が発生している状態でのラウドネス
曲線、(e)は最小可聴値を55dB上昇させる雑音が発生し
ている状態でのラウドネス曲線である。生理的雑音は普
通に存在するものなので、以下では、外来雑音の無い状
態を雑音のない状態、外来雑音の有る状態を雑音の有る
状態とする。図14から明らかなように、人間が知覚
する音の大きさは、音の強さが最小可聴値に近づく程、
急激に減少し、また、その減少の度合いも、ノイズの
レベルによって異なる。さらに、ラウドネスは音の強さ
だけでなく周波数スペクトルによっても変化し、これが
周波数スペクトルの最も単純な純音の場合、純音の周波
数がラウドネスに影響を与えることになる。図15は、
外部雑音の無い状態で、音圧レベルがxdBの1kHz純音と
同じラウドネスになる純音の音圧レベルを結んだもので
等ラウドネスレベル曲線と呼ばれるものである。図15
から明らかなように、中音域に比べて、低音域や高音域
の方が、ラウドネスの増加率は高い。つまり、音のレ
ベルが全周波数にわたって一様に変化すると、各周波数
成分の相対的なラウドネスが変化し、音のバランスが崩
れてしまう。このため、従来のオーディオ装置には、
の点のみに着目し、ボリュームで音量を絞った時、絞り
量に応じて低域及び高域の音量を持ち上げるラウドネス
回路が設けられている。これが等ラウドネスレベル曲線
に忠実に従うものであれば、間接的にを満たすことに
なる。
【0003】又、オーディオ装置にはイコライザが設け
られ、イコライザにより操作部等から設定した所望の周
波数特性をオーディオ信号に付与するようにしている。
理想的な音響系においては、イコライザに希望する周波
数特性を設定すれば、音響空間における聴取位置におい
て、設定した通りの周波数特性が付与された音声を聴取
することができる。しかし、一般の音響系は、周波数
特性が平坦でなく、また直線位相系ではない。の理
由から、設定したイコライザの周波数特性は聴取位置に
おいて乱れることになる。また、たとえ音響系の周波数
特性の乱れを考慮してイコライザの周波数特性を設定し
たとしても、イコライザは位相特性まで制御していない
ので、の理由から聴取位置において所望の音声は得ら
れなくなる。このため、設定した伝達特性通りの音声を
聴取できるようにした適応イコライザとよばれる技術が
提案されている。図16は適応イコライザの構成図であ
り、1はオーディオ信号Saを出力するオーディオソー
ス(チューナ、テープデッキ、CDプレーヤ等)、2は
目標伝達特性(インパルスレスポンス)を設定すると共
に、オーディオ信号Saが入力される目標特性設定部
(デジタルフィルタ)、4は車室内音響空間の聴取位置
における音声を検出するマイク、5は検出された音声信
号Sdとデジタルフィルタ2から出力される音声信号S
eとの差を演算する演算部、6は前記差が零なるように
信号Scを発生する信号処理装置、7は該信号Scに応
じた音声を車室内音響空間CSSに放射するスピーカで
ある。
【0004】信号処理装置6は、オーディオ信号Saを
参照信号として入力されると共に、前記演算部5から出
力される差信号(検出音声信号Sdとデジタルフィルタ
出力信号Seとの差)をエラ−信号Eとして入力され、
該エラ−信号が最小(零)となるように適応信号処理を
行って信号Scを出力する。信号処理装置6は、適応信
号処理部(LMS)6aと、デジタルフィルタ構成の適
応フィルタ(ADF)6bと、参照信号Saにスピーカ
7から聴取位置までの音声伝搬系の伝搬特性(伝達関
数)を畳み込んで信号処理用参照信号(フィルタードリ
ファレンス信号)Rを作成する信号処理フィルタ(フィ
ルタードX信号作成用フィルタ)6cを有している。
【0005】適応信号処理部6aは聴取位置におけるエ
ラー信号Eと信号処理フィルタ6cを介して入力される
信号処理用参照信号Rを入力され、これら信号を用いて
聴取位置における音声信号(第1、第2スピーカの合成
信号)Sdがデジタルフィルタ出力音声信号Seと等し
くなるように適応信号処理を行って適応フィルタ6bの
係数を決定する。例えば、適応信号処理部6aは周知の
フィルタードX LMS(Least Mean Square)適応アルゴ
リズムに従って、エラ−信号Eが最小となるように適応
フィルタ6bの係数を決定する。適応フィルタ6bは適
応信号処理部6aにより決定された係数に従ってオーデ
ィオ信号Saにデジタルフィルタ処理を施して信号Sc
を出力する。従って、適応信号処理によりSd=Seと
なるように適応フィルタ6bの係数が所定値に収束すれ
ば、聴取位置において、デジタルフィルタ2に設定した
伝達特性通りの音声を聴取することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラウド
ネス回路では、雑音レベルに応じて音量制御を行わない
ため、雑音下では効果が得られない問題があった。又、
従来の適応イコライザでは、雑音に対する対策が取られ
ていないため、雑音下ではオーディオ音がマスキングさ
れて、所望の効果が得られない問題があった。以上から
本発明の第1の目的は、帯域毎に雑音レベルに応じて音
量制御を行い、ラウドネスを補償することにより雑音下
でも静穏状態と同等のように音楽を楽しむことができる
オーディオ装置を提供することである。本発明の第2の
目的は、ラウドネスに基づいて、帯域毎に音量制御する
ためのゲインを簡単に求めることができるオーディオ装
置を提供することである。本発明の第3の目的は、ラウ
ドネスを補償し、しかも、設定した希望伝達特性通りの
音を聴取できるオーディオ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1、第2の目的
は、本発明によれば、音響空間内の所定観測点における
オーディオ信号と雑音を分離する雑音・信号分離手段
と、帯域毎に、ラウドネスを補償するためのゲインの計
算に必要な係数を算出する係数算出部と、帯域毎に、前
記係数と観測点におけるオーディオ信号レベルとを用い
て雑音をマスクするためのゲインを算出するゲイン算出
部と、オーディオソースから入力されたオーディオ信号
の各帯域のレベルを前記算出されたゲインにより制御
し、各帯域のゲイン制御されたオーディオ信号を合成し
て出力するゲイン制御部と、該オーディオ信号に応じた
オーディオ音を音響空間に放射するスピーカを備えたオ
ーディオ装置により達成される。
【0008】上記第3の目的は、本発明によれば、目標
伝達特性を設定すると共にオーディオ信号が入力される
目標伝達特性設定部と、音響空間における音声信号を検
出する検出部と、前記検出された音声信号と前記目標周
波数特性を付与されたオーディオ信号との差を演算する
演算部と、オーディオ信号が入力される適応フィルタ
と、オーディオ信号と前記差信号が入力され、該差信号
が零となるように適応信号処理を行って適応フィルタの
係数を決定する適応信号処理部と、適応フィルタから出
力される信号に応じた音声を音響空間に放射するスピー
カと、目標伝達特性を設定するオーディオ信号経路に設
けられたラウドネス補償手段とを備えたオーディオ装置
により達成される。
【0009】
【作用】第1の発明において、雑音・信号分離手段は音
響空間内の所定観測点におけるオーディオ信号と雑音を
分離し、係数算出部は帯域毎に、ラウドネスを補償する
ためのゲインの計算に必要な係数を算出する。ゲイン算
出部は帯域毎に、前記係数と観測点におけるオーディオ
信号レベルとを用いてラウドネスを補償するためのゲイ
ンを算出する。ゲイン制御部はオーディオソースから入
力されたオーディオ信号の各帯域のレベルを前記算出さ
れたゲインにより制御し、各帯域のゲイン制御されたオ
ーディオ信号を合成して出力し、スピーカより該オーデ
ィオ信号に応じたオーディオ音を音響空間に放射する。
以上のように雑音レベルに応じて音量制御を行うため、
雑音下でも静かな環境と同等の音楽を楽しむことができ
る。
【0010】第2の発明において、ラウドネス補償手段
は、音響空間内の観測点におけるラウドネスを補償する
ように帯域毎にオーディオ信号のゲインを算出し、該ゲ
インでオーディオ信号の各帯域のレベルを制御する。目
標伝達特性設定部はラウドネス補償手段から出力される
オーディオ信号に目標伝達特性を付与して出力する。適
応信号信号処理装置(信号処理部、適応フィルタ)は、
音響空間における音声信号と目標伝達特性が付与された
オーディオ信号との差が零となるように適応信号処理を
行って適応フィルタの係数を決定する。適応フィルタは
該係数に基づいてオーディオ信号にフィルタリング処理
を施し、スピーカは適応フィルタから出力された信号に
応じた音声を音響空間に放射する。このようにすれば、
ラウドネスを補償し、しかも、設定した希望周波数特性
通りの音を聴取することができる。
【0011】
【実施例】
(a) 本発明の第1の実施例 (a-1) 原理 図14のラウドネス曲線を参照すると、静穏時に実際の
音のレベルが12dBであればラウドネスは0.1soneとな
る。一方、雑音が最小可聴値を15dB上昇させる状態にお
いて、このラウドネス0.1soneを得るためには実際の音
のレベルは20dB、雑音が最小可聴値を35dB上昇させる状
態においては37dB、雑音が最小可聴値を55dB上昇させる
状態においては55dBでなければならない。すなわち、同
一値のラウドネスを得るためには雑音が大きい程、実際
の音のレベルが大きくしなければならない。このこと
は、換言すれば、「静穏状態におけるラウドネスを与え
るように、雑音の大きさに応じて実際の音のレベルを制
御すれば、雑音下でも静穏状態と同等の音が聴ける」こ
とを意味している。
【0012】図1は、ある周波数での静穏状態のラウド
ネス曲線(a)と所定レベルNLの雑音状態のラウドネス曲
線(b)を示すものである。静穏状態において音圧レベル
がLの場合、雑音状態において音圧レベルSPLがL′
(>L)であれば人間には同じ大きさで聞こえる。そこ
で、同一のラウドネス(sone)が得られるL−L′の関
係をプロットすると図2の実線(ラウドネス補償曲線)
で示すようになる。尚、点線で示す対角線はL′=Lの
場合(静穏状態)の補償曲線である。このラウドネス補
償曲線より、ある周波数において雑音レベルがNLであ
り、オーディオ信号レベルがLであれば、オーディオ信
号レベルがL′になるようにゲインGを求め、オーディ
オ信号の前記周波数におけるレベルをG倍すればラウド
ネスを補償できるといえる。
【0013】(a-2) ゲイン算出回路 図3は所定周波数において、雑音レベルNLを種々変更
した場合の、オーディオ信号の音圧レベルとゲインGの
関係を示す音圧レベル・ゲイン曲線である。図4は音圧
レベル・ゲイン曲線を直線近似したものである。直線近
似すると、ゲインGはオーディオ信号の音圧レベルLを
用いて次式G=A・L+C ・・・(1)で与えられ
る。ただし、Aは傾き、Cは定数である。最大の音圧レ
ベルLMにおいては図2に示すようにL=L′になるか
ら、この時のゲインGはG=0となる。従って、 C=−A・LM となり、(1)式は次式 G=A・L−A・LM ・・・(2) となる。ただし、L,LM,GはdB値である。
【0014】図5は周波数がfnの時のノイズレベルが
NLfnの場合におけるゲイン算出回路の構成図である。
図中、Lfnは周波数がfnの時のオーディオ信号レベ
ル、Afn(NLfn)はノイズレベルがNLfnの時の(2)式の
傾きである。又、MLP1は(2)式の右辺第1項を演算
する乗算器、MLP2は右辺第2項を演算する乗算器、
ADDは右辺の加算を実行する加算器であり、該加算器
よりラウドネスを補償するためのゲインGfnが出力され
る。LOGは入力信号lfnをdB値Lfnに変換する対数
演算器、POWはゲインのdB値Gfnをゲインgfnに変
換するべき乗演算器である。
【0015】(a-3) 本発明のオーディオ装置の全体の構
成 図6は本発明の第1実施例の全体構成図である。11は
ゲイン制御部であり、オーディオソースから出力される
オーディオ信号Saの各周波数帯域成分を出力するバン
ドパスフィルタで構成されたフィルタバンク11aと、
各帯域成分にラウドネスを補償するためのゲインgf1,
gf2,・・・,gfnを乗算するゲイン可変アンプ11b
1〜11bnと、各ゲイン可変アンプ出力を合成する合成
部11cを有している。12は音量調整用の電子ボリュ
ーム、13はパワーアンプ、14は車室内空間等の音響
空間である。音響空間14はオーディオ音を放射するス
ピーカ14a、オーディオ音伝搬系14b、聴取者の耳
元近傍等の観測点に設けられ、スピーカより放射されて
伝搬してくるオーディオ音を検出するマイクロフォン1
4cで構成される。
【0016】15はオーディオソースから出力されるオ
ーディオ信号Saの低域成分を出力するローパスフィル
タであり、ロードノイズやエンジン音の周波数帯域に応
じた低域成分を出力するもの、16はスピーカからマイ
クまでの信号遅延特性を付与する遅延特性付与部、18
はマイクにより検出された検出信号Sd(観測点におけ
るオーディオ信号、ノイズを含む)の低域成分を出力す
るローパスフィルタであり、ロードノイズやエンジン音
の周波数帯域に応じた低域成分を出力する。19は適応
信号処理部であり、検出信号Sdの低域成分Sd′が入
力されると共に、オーディオ信号Saの低域成分が参照
信号として入力され、検出信号Sdに含まれる低域のオ
ーディオ信号成分をキャンセルするように、換言すれば
低域のオーディオ信号成分ynを出力するようにLMS
(Least Mean Squuare)アルゴリズムに基づいて適応信号
処理を行う。
【0017】20はマイクにより検出された検出信号S
d(観測点におけるオーディオ信号、ノイズを含む)の
高域成分を出力するハイパスフィルタであり、ロードノ
イズやエンジン音の周波数帯域外の高域成分を出力す
る。従って、ハイパスフィルタ20からは観測点におけ
るオーディオ信号の高域成分が出力される。21は検出
信号Sdに含まれる低域成分Sd′(観測点におけるオ
ーディオ信号の低域成分とノイズを含んでいる)より適
応信号処理部19の出力信号yn(観測点における低域
のオーディオ信号)を減算してノイズ信号Snを出力す
る演算部、22は観測点におけるオーディオ信号の高域
成分と適応信号処理部19の出力信号yn(観測点にお
ける低域のオーディオ信号)を加算して観測点における
オーディオ信号Sa′を出力する演算部、23はコント
ローラ(ラウドネス補償ゲイン算出部)であり、ラウド
ネスを補償するための各帯域におけるゲインgf1,gf
2,・・・,gfnを算出してゲイン制御部11のゲイン
可変アンプ11b 1〜11bnに設定する。
【0018】適応信号処理部 適応信号処理部19はデジタルフィルタ構成の適応フィ
ルタ19aとLMSアルゴリズムに従って適応信号処理
を行なう信号処理部19bを有している。適応フィルタ
19aは、信号処理部19bにより決定された係数を用
いてオーディオ信号の低域成分xnにデジタルフィルタ
処理を施して信号ynを出力する。適応フィルタ19a
は図7に示すように、FIR型デジタルフィルタで構成
され、例えば、入力信号xnを順次1サンプリング時間
遅延する遅延要素DL,DL・・・と、各遅延要素出力
に係数w1(n),w2(n),w3(n)・・・wN(n)を乗算する
乗算部ML,ML,・・・と、各乗算部出力を順次加算
する加算部AD,AD・・・で実現される。
【0019】現時刻n・Tsにおける入力信号をxn、そ
の時の各乗算器の係数をw1(n),w 2(n),w3(n)・・・
N(n)、出力をynとすれば、適応フィルタ19aは次
式 yn=Σwi(n)・x(n-i+1) ・・・(3) の演算を実行し、信号ynを出力する。信号処理部19
bは演算部21の出力信号enが入力されると共に、オ
ーディオ信号の低域成分xnが参照信号として入力さ
れ、これら信号を用いて演算部21の出力信号enに含
まれるオーディオ信号の低域成分が最小(=0)となる
ようにLMS適応信号処理を行い、適応フィルタ19a
の係数を決定する。すなわち、LMS適応信号処理部1
9bは、現時刻n・Tsにおける適応フィルタ19aの
係数をw1(n),w2(n),w3(n)・・・wN(n)とすれば、
1サンプリング時間Ts後の時刻(n+1)・Tsにおける適
応フィルタの係数w1(n+1),w2(n+1),w3(n+1)・・・
N(n+1)を次式(係数更新式) wj(n+1)=wj(n)+μ・x(n-j+1)・en (4) により決定する。式中、(n)は現サンプリング時刻の
値、(n+1)は1サンプリング時間後の値、(n-1)は1サン
プリング時間前の値、(n-2)は2サンプリング時間前の
値、・・・を意味している。又、μは適応フィルタの係数
を更新するステップを決める定数(ステップサイズパラ
メータ)である。適応信号処理によれば、参照信号と相
関がある信号成分をキャンセルするように適応フィルタ
19aの係数を決定し、該適応フィルタより信号ynが
出力される。従って、信号ynは観測点における検出信
号Sdに含まれるオーディオ信号の低域成分に等しくな
る。
【0020】(a-4) 全体の動作 オーディオソース(図示せず)から出力されたオーディ
オ信号Saはゲイン制御部11に入力される。ゲイン制
御部11の各ゲイン可変アンプ11b1〜11bnはコントロー
ラ(ラウドネス補償ゲイン算出部)23により設定され
たゲイン(ラウドネスを補償するゲイン)gf1,gf2,・
・・,gfnに基づいて各帯域のゲインを制御して出力す
る。尚、コントローラ23によるゲインgf1,gf2,・
・・,gfnの算出法については後述する。電子ボリュー
ム12はボリューム設定値に基づいてオーディオ信号レ
ベルを調整し、パワーアンプ13を介してスピーカ14
aに入力する。スピーカ14aは入力されたオーディオ
信号に基づいてオーディオ音を音響空間に放射し、聴取
者は音楽等を聴取する。以上と並行して、オーディオ信
号Saの低域成分にスピーカ14aからマイク14cま
での遅延特性を付与された信号xnが参照信号として適
応信号処理部19に入力される。又、マイク14cで検
出された観測点における信号(検出信号)Sdの低域成
分Sd′と適応フィルタ19aの出力信号ynとの差
(誤差信号)enが適応信号処理部19に入力される。
【0021】信号処理部19bは前述のLMS適応信号
処理を行って適応フィルタ19aの係数を決定し、適応
フィルタ19aは該決定された係数に基づいて参照信号
xnにフィルタリング処理を施して信号ynを出力する。
かかる適応信号処理を繰り返すと出力信号ynは理想的
に検出信号Sd′に含まれるオーディオ信号の低域成分
と等しくなり、演算部21の出力信号enにはオーディ
オ信号の低域成分が含まれなくなり、ノイズ信号のみと
なる。又、演算部22は適応フィルタ19aの出力信号
yn(観測点におけるオーディオ信号の低域成分)とハ
イパスフィルタ出力(観測点におけるオーディオ信号の
高域成分)を加算して観測点におけるオーディオ信号S
a′を出力する。以上により、コントローラ23には観
測点におけるオーディオ信号Sa′が入力1として入力
され、観測点におけるノイズ信号Snが入力2として入
力される。コントローラ23は入力1〜入力2を用いて
各帯域のラウドネスを補償するためのゲインgf1,gf
2,・・・,gfnを算出し、これらをゲイン制御部11
の各ゲイン可変アンプ11b1〜11bnに設定する。
【0022】(a-5) ラウドネス補償 図9はラウドネス補償部(コントローラ)の構成図であ
る。11はゲイン制御部、23はラウドネス補償ゲイン
算出部である。ラウドネス補償ゲイン算出部23におい
て、51は観測点におけるオーディオ信号(入力1)S
a′の各周波数帯域成分を分離・通過させるフィルタバ
ンクであり、多数のバンドパスフィルタで構成されてい
る。52a〜52nは各周波数帯域成分の所定時間(ブ
ロックという)内の平均を計算して出力するブロック平
均演算部、53a〜53nは(2)式に従って、ラウドネ
スを補償するに必要なゲインを算出するゲイン算出部で
ある。54は観測点における雑音信号(入力2)Snの
各周波数帯域成分を分離・通過させるフィルタバンクで
あり、多数のバンドパスフィルタで構成されている。5
5a〜55nは雑音信号の各周波数帯域成分の所定時間
内の平均を計算して出力するブロック平均演算部、56
a〜56nは各帯域における(2)式の傾き(係数)Aを雑
音レベルに基づいて算出する係数算出部である。
【0023】各帯域毎に設けられた係数算出部56a〜
56nはそれぞれ図10に示すように、該当帯域におけ
る雑音レベルNLfiと傾き(係数)Afiの対応関係を記
憶する係数記憶部CEMと、雑音レベルNLfiに対応す
る傾き(係数)Afiを係数記憶部から読み出して出力す
る係数読出部CRDを有している。各帯域毎に設けられ
たゲイン算出部53a〜53nは図11に示すように、
観測点における所定帯域のオーディオ信号レベルLfnを
1つ前に算出したゲインGfnで減算する加算器ADD1
と、(2)式の右辺第1項を演算する乗算器MLP1と、
(2)式の右辺第2項を演算する乗算器MLP2と、(2)式
の右辺の加算を実行する加算器ADD2と、1つ前に算
出したゲインGfnを記憶する記憶部REGと、入力信号
lfnをdB値Lfnに変換する対数演算器LOGと、ゲイ
ンdB値Gをゲインgに変換するべき乗演算器POWを
備えている。尚、Lfnは帯域fnのオーディオ信号レベ
ル、Afnは帯域fnにおける所定雑音時の傾き(係数)
である。オーディオ信号レベルLfnを1つ前に算出した
ゲインGfnで減算する理由は以下の通りである。ゲイン
がかからないオーディオ信号レベルとノイズレベルに基
づいて(2)式によりラウドネスを補償するためのゲイン
Gfnを求めている。ところが、観測点において検出され
たオーディオ信号には、ゲイン制御部11においてゲイ
ンgfnが掛けられている。このため、減算部ADD1で
1つ前に求めたゲイン(現ゲイン)Gfnで減算するので
ある。
【0024】以上の構成により、ラウドネス補償部23
は、観測点における各帯域毎のオーディオ信号レベルと
雑音レベルに基づいて、(2)式に従ってラウドネス補償
するための各帯域におけるゲインgf1,gf2,・・・,
gfnを算出してゲイン制御部11のゲイン可変アンプ1
1b1〜11bnに設定する。第1実施例によれば、帯域
毎に雑音レベルに応じて音量制御を行うから、雑音下で
も静穏状態と同等の音楽を楽しむことができる。又、帯
域毎にラウドネスを補償するためのゲインを簡単に求め
ることができる。
【0025】(b) 第2実施例 (b-1) 全体の構成 図12は本発明の別のオーディオ装置の実施例構成図で
ある。61はオーディオ信号Saを出力するオーディオ
ソース(チューナ、テープデッキ、CDプレーヤ等)、
62はボリューム、63はオーディオ信号Saの各周波
数帯域成分を分離・通過させるフィルタバンクであり、
多数のバンドパスフィルタで構成されている。64は音
響空間の観測点における雑音を分離し、かつ、(2)式に
おける傾き(係数)Afiを算出し、かつ該傾きAfiと入力
信号から、ラウドネスを補償するためのゲインgfiを算
出する雑音分離・傾き算出・ゲイン算出部、65は各帯
域のオーディオ信号に該ゲインgfiを乗算して雑音のな
い場合とラウドネスが等しくなる音量にするゲイン制御
部、66は各帯域のオーディオ信号を合成する合成部、
67は目標周波数特性Hを設定すると共に、合成部から
出力されるオーディオ信号Sa′が入力される目標伝達
特性設定部(デジタルフィルタ)、68は音響空間、例
えば車室内音響空間CSSの聴取位置(観測点)におけ
る音声を検出するマイク、69は検出された音声信号S
dとイコライザ67から出力される音声信号Seとの差
を演算する演算部、70は前記差が零となるように信号
Scを発生する信号処理装置、71は該信号Scに応じ
た音声を車室内音響空間CSSに放射するスピーカであ
る。尚、適所にアンプやDA変換器、AD変換器等が設
けられているが省略している。
【0026】信号処理装置70は、オーディオ信号Sa
を参照信号として入力されると共に、前記演算部69か
ら出力される差信号(検出音声信号Sdとデジタルフィ
ルタ出力信号Seとの差)をエラ−信号Eとして入力さ
れ、該エラ−信号が最小(零)となるように適応信号処
理を行って信号Scを出力する。信号処理装置70は、
適応信号処理部(LMS)70aと、デジタルフィルタ
構成の適応フィルタ(ADF)70bと、参照信号Sa
にスピーカ71から聴取位置までの音声伝搬系の伝搬特
性(伝達関数)を畳み込んで信号処理用参照信号(フィ
ルタードリファレンス信号)Rを作成する信号処理フィ
ルタ(フィルタードX信号作成用フィルタ)70cを有
している。
【0027】適応信号処理部70aは聴取位置における
エラー信号Eと信号処理フィルタ70cを介して入力さ
れる信号処理用参照信号Rを入力され、これら信号を用
いて聴取位置における音声信号Sdがデジタルフィルタ
出力音声信号Seと等しくなるように適応信号処理を行
って適応フィルタ70bの係数を決定する。例えば、適
応信号処理部70aは周知のフィルタードX LMS(Le
ast Mean Square)適応アルゴリズムに従って、エラ−信
号Eが最小となるように適応フィルタ70bの係数を決
定する。適応フィルタ70bは適応信号処理部70aで
決定した係数に基づいてオーディオ信号Saにデジタル
フィルタ処理を施して信号Scを出力する。従って、適
応信号処理によりSd=Seとなるように適応フィルタ
70bの係数が所定値に収束すれば、聴取位置におい
て、雑音下でもラウドネスが補償され、かつデジタルフ
ィルタ67で設定した周波数特性通りの音声を聴取する
ことができる。
【0028】(b-2) 雑音分離・傾き算出・ゲイン算出部
及びゲイン制御部の構成 図13は図12における各部の構成図であり、64は雑
音分離・傾き算出・ゲイン算出部、65はゲイン制御部
である。雑音分離・傾き算出・ゲイン算出部64におい
て、64aは雑音信号分離部、64bは傾き算出部、6
4cはゲイン算出部である。雑音信号分離部64aは図
6における雑音信号分離部分と同一の構成を備えてお
り、同一の符号を付している。オーディオ信号Saの低
域成分にスピーカ71(図12)からマイク68までの
遅延特性を付与された信号xnが参照信号として適応信
号処理部19に入力される。又、マイク71で検出され
た観測点における信号(検出信号)Sdの低域成分S
d′と適応フィルタ19aの出力信号ynとの差(誤差
信号)enが適応信号処理部19bに入力される。尚、
低域成分Sd′にはオーディオ信号の低域成分と雑音信
号が含まれている。信号処理部19bはLMS適応信号
処理を行って適応フィルタ19aの係数を決定し、適応
フィルタ19aは該決定された係数に基づいて参照信号
xnにフィルタリング処理を施して信号ynを出力する。
かかる適応信号処理を繰り返すと出力信号ynは理想的
に検出信号Sd′に含まれるオーディオ信号の低域成分
と等しくなり、演算部21の出力信号enにはオーディ
オ信号の低域成分が含まれなくなり、雑音信号のみとな
る。
【0029】傾き算出部64bにおいて、81は雑音信
号Snの各周波数帯域成分を分離・通過させるフィルタ
バンクであり、多数のバンドパスフィルタで構成されて
いる。82a〜82nは雑音信号の各周波数帯域成分の
所定時間内の平均を計算して出力するブロック平均演算
部、83は各帯域における(2)式の傾き(係数)Af1〜Afn
を雑音レベルに基づいて算出する係数算出部であり、各
帯域毎に図10に示す構成を備えている。ゲイン算出部
64cは、1つの帯域の構成のみが示されているが、各
帯域に同様の構成が設けられている。65aはオーディ
オ信号の所定周波数帯域成分の所定時間内の平均lfnを
計算して出力するブロック平均演算部、65bは(2)式
に従って、ラウドネス補償するに必要なゲインGfnを算
出するゲイン算出部であり、図5に示す構成を有してい
る。ゲイン制御部65はゲイン可変アンプであり、ゲイ
ン算出部で算出されたゲインgfnを設定され、オーディ
オ信号に該ゲインを掛けて出力する。これも各帯域に同
様の構成が設けられている。
【0030】(b-3) 動作 ラウドネス補償回路65は、ラウドネスを補償するよう
に各帯域毎にオーディオ信号にゲインを掛けてデジタル
フィルタに入力する。デジタルフィルタ67は該オーデ
ィオ信号に希望する伝達特性を付与して出力する。信号
処理装置70は適応信号処理によりSd=Seとなるよ
うに適応フィルタ70bの係数を決定する。適応信号処
理を継続すると該係数は所定値に収束する。かかる状態
においては、聴取位置におけるラウドネスが補償され、
かつイコライザ67で設定した伝達特性通りの音声を聴
取することができる。以上、本発明を実施例により説明
したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に
従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除す
るものではない。
【0031】
【発明の効果】以上本発明によれば、音響空間内の所定
観測点におけるオーディオ信号と雑音を検出し、帯域毎
にラウドネスを補償するためのゲインを算出し、オーデ
ィオ信号の各帯域のレベルを該算出されたゲインにより
制御し、各帯域のゲイン制御されたオーディオ信号を合
成してスピーカに入力するようにしたから、雑音下で
も、雑音の無い場合と同等の音声を聴取でき、快適に音
楽を楽しむことができる。又、本発明によれば、ラウド
ネス曲線に基づいて雑音下でのラウドネスを補償するた
めのゲイン計算に必要な係数を算出し、該係数を用いて
ゲインを算出しているため、ラウドネスを補償するため
のゲインを正確に、しかも簡単に求めることできる。更
に、本発明によれば、適応イコライザを構成する目標伝
達特性設定部(デジタルフィルタ)に直列にラウドネス
補償手段を設け、該ラウドネス補償において、音響空間
内の観測点におけるラウドネスを補償するように帯域毎
にオーディオ信号のゲインを算出し、該ゲインでオーデ
ィオ信号の各帯域のレベルを制御するようにしたから、
雑音のない場合と同等の音声を聴取でき、しかも、設定
した希望周波数特性通りの音を聴取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】静穏状態と雑音状態におけるラウドネス曲線説
明図である。
【図2】ある周波数におけるラウドネス補償曲線説明図
である。
【図3】雑音レベルを変えた時の音圧レベル・ゲイン曲
線説明図である。
【図4】音圧レベル・ゲインの近似特性説明図である。
【図5】ゲイン算出回路の構成図である。
【図6】本発明のオーディオ装置の構成図である。
【図7】適応フィルタの構成図である。
【図8】信号処理用フィルタの構成図である。
【図9】ラウドネス補償部の構成図である。
【図10】係数算出部の構成図である。
【図11】ゲイン算出部の構成図である。
【図12】本発明の別のオーディオ装置の構成図であ
る。
【図13】各部の構成図である。
【図14】ラウドネス曲線説明図である。
【図15】等ラウドネス曲線説明図である。
【図16】従来の適応イコライザの構成図である。
【符号の説明】
11・・ゲイン制御部 14・・音響空間 19・・適応信号処理装置 23・・コントローラ(雑音マスク制御部) 53a〜53n・・ゲイン算出部 56a〜56n・・係数算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響空間内の所定観測点におけるオーデ
    ィオ信号と雑音を分離する雑音・信号分離手段と、 帯域毎に、雑音によってマスキングされたオーディオ信
    号のラウドネスを、雑音のない場合でのオーディオ信号
    のラウドネスと等しくするためのゲイン、すなわち、ラ
    ウドネスを補償するためのゲインの計算に必要な係数を
    算出する係数算出部と、 帯域毎に、前記係数と観測点におけるオーディオ信号レ
    ベルとを用いてラウドネスを補償するためのゲインを算
    出するゲイン算出部と、 オーディオソースから入力されたオーディオ信号の各帯
    域のレベルを前記算出されたゲインにより制御し、各帯
    域のゲイン制御されたオーディオ信号を合成して出力す
    るゲイン制御部と、 該オーディオ信号に応じたオーディオ音を音響空間に放
    射するスピーカを備えたオーディオ装置。
  2. 【請求項2】 前記係数算出部は、 帯域毎に雑音レベルとラウドネスを補償するためのゲイ
    ンの計算に必要な係数との対応を記憶する記憶部と、 帯域毎の雑音レベルを求め、該雑音レベルに応じた係数
    を前記記憶部から求める手段を有する請求項1記載のオ
    ーディオ装置。
  3. 【請求項3】 観測点における帯域毎のオーディオ信号
    レベルを該帯域の前記ゲインで減算する手段を備え、 前記ゲイン算出部は、該除算結果と前記係数を用いて新
    たなゲインを決定する請求項1又は請求項2記載のオー
    ディオ装置。
  4. 【請求項4】 オーディオソースから出力されるオーデ
    ィオ信号に所望の伝達特性を付与するオーディオ装置に
    おいて、 目標伝達特性を設定すると共にオーディオ信号が入力さ
    れる目標伝達特性設定部と、 音響空間における音声信号を検出する検出部と、 前記検出された音声信号と前記目標周波数特性を付与さ
    れたオーディオ信号との差を演算する演算部と、 オーディオ信号が入力される適応フィルタと、 オーディオ信号と前記差信号が入力され、該差信号が零
    となるように適応信号処理を行って適応フィルタの係数
    を決定する適応信号処理部と、 適応フィルタから出力される信号に応じた音声を音響空
    間に放射するスピーカと、 目標伝達特性を設定するオーディオ信号経路に設けられ
    たラウドネス補償手段とを備え、該ラウドネス補償手段
    は、 音響空間内の観測点における雑音を検出する雑音検出手
    段と、 帯域毎に、ラウドネスを補償するためのゲインの計算に
    必要な係数を算出する係数算出部と、 帯域毎に、前記係数とオーディオ信号レベルとを用いて
    ラウドネスを補償するためのゲインを算出するゲイン算
    出部と、 オーディオ信号の各帯域のレベルを前記算出されたゲイ
    ンにより制御するゲイン制御部とを備えていることを特
    徴とするオーディオ装置。
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