JPH07306486A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07306486A
JPH07306486A JP9674394A JP9674394A JPH07306486A JP H07306486 A JPH07306486 A JP H07306486A JP 9674394 A JP9674394 A JP 9674394A JP 9674394 A JP9674394 A JP 9674394A JP H07306486 A JPH07306486 A JP H07306486A
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良治 天明
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力 青島
Sadamasa Hiyoudou
禎正 兵藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で失敗なく撮影した複数の写真の
端を一致させてパノラマ写真を得ることができるカメラ
を提供する。 【構成】 方位磁石によりカメラの絶対位置を検出し、
方位磁石の磁針と共に回転する部材を媒体とするパルス
発生器を構成し、又カメラの撮影レンズの焦点距離より
撮影画角を演算し、2枚目以降の撮影では絶対位置を基
準として演算した撮影画角に丁度カメラが回動すると、
例えばファインダー内に設けた緑色のLEDを点灯し、
手前あるいはオーバーした時には、それぞれ該緑色のL
EDの内と外にそれぞれ設けた赤色のLEDを点灯させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数枚の写真を継げて、
広がりを持った1枚の写真とするようなパノラマ写真撮
影可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の継ぎ写真に適したパノラ
マ撮影装置は特開昭64−49031号に記載されてい
るように、被写体を撮像する撮像素子と、該撮像素子に
より撮像された被写体像をメモリするメモリと、該メモ
リに記憶された被写体像を表示する表示手段とを備えた
電子ビューファインダを用い、前画面の一部を現画面と
同時に表示することによって、継ぎ目の部分を頭の中で
記憶することなくカメラを手持ちした状態でずれのない
正確な撮影画面の継ぎめの位置合わせが可能となるもの
が提案されている。
【0003】また、同様の主旨のパノラマ撮影装置とし
て、実開平3−45543号に記載されているように、
カメラ本体に取付け可能で、固定部と回転部からなり、
方位磁石により、カメラ本体の振り角を規定するパノラ
マ撮影装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記前者の従来例では、前撮影画面の記憶手段として、電
子ビューファインダを用いて前撮影画面の一部を表示し
ている為以下のような欠点があった。
【0005】(1)電子ビューファインダーの構成部品
は、撮像素子、多大なメモリ、さらに液晶等の表示素子
が必要で、極めて高価なものになってしまう。
【0006】(2)継ぎ合わせ部は撮影者が画像を見な
がら自分の目で位置合わせしなければならない為、似か
よったパターンの多い被写体に対して位置合わせが困難
で、かつ、位置合わせに時間を要し、さらには、長時間
の使用に際しては、目の疲労につながるという欠点があ
った。
【0007】この補助手段として、電子ビューファイン
ダーを画素数を増やしたり、カラー化し、より識別しや
すくする方法、例えば自動的なパターン認識等の方法も
考えられるが、さらに高価になってしまう可能性が高
い。
【0008】(3)写真の継ぎ合わせを行う為、前撮影
画面の一部を現撮影画面に表示する為、位置合わせをす
る際に現撮影画面の全体像を観察することができないと
いう欠点があった。
【0009】(4)被写体輝度が低い場合、継ぎ合わせ
部が暗く判別が困難であり、正確な位置合わせができな
い可能性がある。
【0010】(5)重ね方向の指示が必要となり操作が
繁雑になるという欠点がある。
【0011】一方、後者の従来例では、カメラ本体の外
部に取り付けられたパノラマ撮影装置を手動によって位
置合わせしている為、以下のような欠点があった。
【0012】(1)写真撮影1枚毎にファインダーから
目を離し、位置合わせをしなければならず、またその操
作も試行錯誤しながらの設定の為、極めて操作性が悪
く、次画面設定までに時間を要するものであった。
【0013】(2)設定の為の表示部を回転部上に設け
ているが、表示できる量は制限があり、画角変更が任意
にできるズーム機や、任意の撮影画角から開始されるパ
ノラマ撮影に対する表示は、不可能だった。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
カメラの第1の構成は、カメラを所定の角度回動する毎
に撮影した画像の端を略一致させることができるカメラ
において、カメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置
検出手段と、撮影レンズの画角を検出する画角検出手段
と、この両検出値を演算し、その結果を記憶する記憶手
段と、該記憶手段で記憶した前画面の記憶値に基づく情
報を次の撮影画面上で表示する表示手段とを有する。
【0015】この構成では、例えば最初の撮影時におけ
るカメラの姿勢を記憶し、これを表示するので、2枚目
以降の撮影の際にカメラの姿勢が変わっても即座に判断
でき、正しい姿勢にカメラを戻すことができる。
【0016】本発明によるカメラの第2の構成は、カメ
ラを所定の角度回動する毎に撮影した画像の端を略一致
させることができるカメラにおいて、カメラの撮影方向
の絶対位置を検出する位置検出手段と、撮影レンズの画
角を検出する画角検出手段と、該位置検出手段からの絶
対位置情報と該画角検出手段からの画角情報に基づき、
次の撮影に供する画角情報を演算する演算手段と、該演
算手段により演算された画角情報を表示する表示手段と
を有する。
【0017】この構成では、2枚目以降の撮影時に、例
えばファインダーを覗きながらどこまでカメラを回動す
れば良いかが判断できる。
【0018】本発明によるカメラの第3の構成は、カメ
ラを所定の角度回動する毎に撮影した画像の端を略一致
させることができるカメラにおいて、カメラの撮影方向
の絶対位置を検出する位置検出手段と、撮影レンズの画
角を検出する画角検出手段と、該位置検出手段からの絶
対位置情報と該画角検出手段からの画角情報に基づき、
次の撮影に供する画角情報を演算する演算手段と、該演
算手段により演算された画角情報と現在の撮影画面とを
比較しその一致度を検出する一致度検出手段と、該一致
度検出手段で検出された一致度情報を現撮影画面上に表
示する表示手段とを有する。
【0019】この構成によれば、LED点灯等による一
致度情報に従うだけでつなぎ目の合った撮影が可能とな
る。
【0020】本発明によるカメラの第4の構成は、カメ
ラを所定の角度回動する毎に撮影した画像の端を略一致
させることができるカメラにおいて、カメラの撮影方向
の絶対位置を検出する位置検出手段と、撮影レンズの画
角を検出する画角検出手段と、該位置検出手段からの絶
対位置情報と該画角検出手段からの画角情報に基づき、
次の撮影に供する画角情報を演算する演算手段と、該演
算手段により演算された画角情報と現在の撮影画面とを
比較しそのずれ量を検出するずれ量検出手段と、該ずれ
量検出手段で検出されたずれ量が所定値以上の場合警告
を発する警告手段を有する。
【0021】この構成によれば、視覚と聴覚とにより2
枚目以降のカメラの回動位置を知ることができる。
【0022】
【実施例】図1〜図5は本発明の第1の実施例を示す。
【0023】図1は本実施例のパノラマ撮影可能なカメ
ラの撮影状態を示す平面図、図2は本実施例のパノラマ
撮影可能なカメラのファインダー像及び、ファインダー
内表示を示す図である。
【0024】図において、1はパノラマ撮影可能なカメ
ラであり、2はカメラ本体内部に配置した方位磁石(図
では説明しやすくする為上部に配置)、3はカメラの撮
影レンズである。また、図2において、4はファインダ
ー内の観察像であり、5〜16はファインダー視野外に
配置したLED等からなる表示素子である。
【0025】両図を用いて、本実施例におけるパノラマ
写真の撮影方法について説明する。まずパノラマ撮影可
能なカメラ1に設けられた不図示のモード切換ボタンを
パノラマ側に切り換えることによって、パノラマ撮影モ
ードが選択される。このパノラマ撮影モードは、まず主
被写体を含む撮影画角を設定することにより、一連のパ
ノラマ撮影が終了するまで同一の露光(AE)、同一の
被写体距離(AF)、同一の撮影レンズの焦点距離を保
持するモードであり、フレーミングのみをファインダー
内に指示される情報に基づき順次変更させ一連の写真撮
影を行わせるモードである。
【0026】図1の(b)に示す2点鎖線で示したカメ
ラの位置が主被写体をフレーミングした時の位置であ
り、この時の撮影画角がθn-1 である。尚、撮影画角
は、撮影レンズのズーム情報(焦点距離)から算出した
ものであり、また、この時の水平方向の絶対位置は方位
磁石2を使って構成される位置検出装置によって検出さ
れ、主被写体を含む画角の絶対位置として記憶される。
【0027】図3はこの位置検出装置の一例を示したも
のである。(a)は方位磁石2と一体に回転する接片1
7を導体パターン18,19上を摺動させ、その両端に
接続した端子の電圧変化から抵抗値の変化を読み取り位
置(方位)を検出するポテンシオメーターである。この
検出装置を利用することによって方位の絶対位置を検出
することができる。
【0028】同様に図3の(b)も方位の絶対位置検出
及び相対位置検出の両方を可能にした検出機構である。
【0029】(b)の場合には、方位磁石2と一体に回
転し、かつこの方位磁石の中心に対し同心円状に形成さ
れた濃度が徐々に変化する絶対位置(方位)を検出する
パターン20と絶対位置に対する詳細な振り角を検出す
る為のパルスを発生するパターン21が形成されたパル
ス板によって構成されている。尚各パターンの位置検出
は濃度パターン20は投受光部からなる検出装置22に
よって、一定時間の光積分値によって方位の絶対位置が
検出される。図3の(b)に示す位置検出装置では便宜
上、数段階の濃度パターンで検出する例を示したが濃度
の変化を無段階で変化させるようなパターンを形成し位
置検出を行うようにすれば、より細かく精度の良い位置
検出を行うことができる。
【0030】一方、パルスパターン21はフォトインタ
ラプター23によって検出され、絶対位置検出後の詳細
な振り角の設定に利用される。図示の例ではパターンと
して単純な例を示しているが、パターン21を工夫(2
系列のパターンをずらして配置する)することによって
回転の方向性を検出することも可能である。
【0031】また、上記図3の(b)では絶対位置検出
を濃度パターンによって検出する例を示したが、必ずし
もこのパターンに限定されるものでなく、たとえば、同
一の濃度パターンでも光透過部の面積を徐々に変化させ
るパターンでも同一の効果が得られる。
【0032】この方位検出に当っては、地磁気を利用し
たものであり、実際には力が弱い為、図3の(a)の接
触タイプを用いる場合には、別途設けた減速機構、バラ
ンサー等が必要となる。一方、非接触タイプの図3の
(b)のような方式は直接位置検出が行える為有効であ
る。なお、上記の実施例では光によって検出を行った
が、磁気センサー等を用いて行ってもよい。以上は、水
平方向の位置検出の方法について述べたが、カメラを上
方又は下方に振った場合についての位置検出も必要であ
る。本実施例では図示していないが、この上下方向の振
り角の検出は重力センサーを用いて行っている。すなわ
ち、地球上の物体は引力によって地面の方向に引かれて
いるが、この方向を絶対位置として検知し、現在の方向
を水平方向の場合と同様に検出することによって、仰角
の絶対位置を検出することが可能である。
【0033】図1に戻って説明を続ける。図1の(b)
では簡単の為、カメラを水平方向にのみ振った場合を示
しており、上述のようにして検出した水平方向の絶対位
置αとその時の撮影レンズの焦点距離から算出される撮
影画角θn-1 から、前回の撮影画面の端部の位置Aが絶
対角度として検出される。次に次画面の撮影に移る為右
側にカメラを回転し、途中まで回転したのが、図1中実
線で示したカメラの位置である。パノラマ撮影モードの
説明でも述べたように、継ぎ部の位置が自然に継がるよ
うに撮影時のズーム倍率は一定でなければならない。こ
の為水平方向の画角θn は前回の撮影画角θn-1 と一致
させる必要がある。一方、最低の枚数で、撮影画角を重
複させることなく、かつ空白の部分ができないようにす
る為には、ちょうどθn-1 だけ回転させれば良いことに
なる。図1は回転角がβだけまた足りない状態となって
いる。
【0034】次に図1の(b)に示す状態を図2に示し
たファインダー像及び表示と対応させて説明する。図2
の(a)は、主被写体のフレーミングの状態を示す。主
被写体は、画面中央のかかしであり、この時の焦点距
離、露光、被写体距離が記憶されると同時に画面の絶対
位置が記憶される。図中、2点鎖線で示した線は、継ぎ
合わせのパノラマ撮影を行う為貼り合わせ部を考慮した
実際に有効な画面である。尚、本実施例のカメラに設け
られているファインダーは、左右方向に画角を広げ、パ
ノラマの継ぎ合わせ部を視認しやすくしている。
【0035】一方、ファインダー視野枠の上下には、計
12個のLEDが配置され、前撮影画角等を表示するよ
うに構成されている。図2(a)の状態は、まだ前画面
が存在しない状態の為、LEDはすべて消灯状態にあ
る。尚、図中LEDの配置は以下のように構成されてい
る。まず、LED5〜10はカメラを右側へ回転した
時、LED11〜16はカメラを左側へ回転した時にそ
れぞれ機能し、LED7,8,13,14は緑色、LE
D5,6,9,10,11,12,15,16は赤色で
構成されている。図示のように、緑色に発光するLED
7,8,13,14は2点鎖線で示す実際の有効画角の
上下に対をなして配置され、現在の振り角が最適な位置
にあることを表示する。
【0036】他方、他のLEDは前記緑色のLED
(7,8,13,14)を囲むように有効画角の左右に
配置され、振り角が不足あるいは過多であることを表示
する。また、上下、一方が緑色のLED表示他方が赤色
LEDの表示である場合は画面が傾いていることを表示
するものである。
【0037】図2の(b)は、図1の(b)に示す実線
の位置まで、画角を右側に振った状態を示す。図1の
(b)に示すように、実線で示した位置は最適な位置に
対して振り角がβだけ不足している為、ファインダー上
では、赤色LED9,10が点灯し振り角が不足してい
ることを示す。さらにカメラを右側へ振り角βだけ回転
させることにより実際の有効画角(2点鎖線)と一致し
た場合、LED7,8を点灯し、さらに右側へ回転させ
た場合振り角が過多であることを示すLED5,6,が
点灯することになる。
【0038】図2の(c)は基準の画角に対してカメラ
を左側に振った場合を示す。図2の(b)と同様に振り
角が最適な位置と一致した場合、緑色のLED(13,
14)が点灯し、最適な位置までカメラが回転されたこ
とを示している。また、振り角が所定の角度に対して不
足の場合は赤色LED11,12が、過多の場合は赤色
LED15,16が点灯することも同様である。
【0039】このようにして撮影された写真を継ぎ合わ
せて1枚にした写真を図4に示す。のり等を使って接着
して継ぎ合わせられるように画角設定されている為、撮
影後の貼り合わせ作業が極めて容易である。また、図5
は、第1の実施例におけるパノラマ撮影の流れを示した
ものである。第1実施例は基準となる主被写体の撮影と
同一条件のもとで、その左、右1枚ずつの撮影を行いパ
ノラマ撮影を完了させている。
【0040】尚、第1実施例では、ファインダーの表示
手段としてLEDを用いて表示している為安価で、明る
く視認しやすいという利点がある。
【0041】図1の(a)は、第1の実施例の構成を示
すブロック図である。同図において、制御マイコン(C
PU)101には種々の要素が接続され、所定の演算を
行うことによりカメラ全体を制御している。102は公
知の測光回路であり、撮影画角に対応した被写体の輝度
情報を検出する回路である。103は公知の測距回路で
あり、主被写体の距離情報を検出する回路である。10
4はカメラの撮影レンズであり、105は撮影レンズ1
04の焦点距離を検出するズーム位置検出回路である。
【0042】106はカメラの外部に配置された例えば
スイッチからなるパノラマ撮影モード切換手段であり、
このスイッチをONすることによって、つなぎパノラマ
撮影のための動作が開始され、このスイッチをOFFす
ることによって、つなぎパノラマ写真撮影のための動作
が終了する。107はファインダー上に撮影画角、フレ
ーミング移動量、等を液晶等の表示素子を用いて表示す
るファインダー表示手段である。108は絞り、シャッ
ター等を制御するフィルム露出制御手段、109はフィ
ルムの巻上げ、巻戻しを行うフィルム巻上手段である。
110は本発明の特徴であるカメラの撮影方向もしくは
姿勢の絶対値を検出するカメラ絶対位置検出手段であ
り、前述したように方位磁石重力センサー等の方位、仰
角の絶対位置検出素子とその変位量を読み取る測定装置
から構成されている。111はつなぎパノラマ撮影時に
おいて、現撮影画角が所定の位置まで移動されていない
時に警告を発する音、又は光等による警告手段である。
112はシャッターレリーズの半押し状態でONするス
イッチSW1であり、このスイッチのONによって測光
回路102および測距回路103が駆動される。113
はシャッターレリーズの全押し状態でONするスイッチ
SW2であり、このスイッチSW2のONによってフィ
ルムへの露出制御が開始される。
【0043】上記構成において、第1の実施例の動作を
図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0044】まず、カメラの電源をONすると写真撮影
可能状態になり、次に、前述のパノラマ撮影モード切換
手段106をパノラマ側に切り換えると、パノラマ撮影
モードに入る。ここでまず、現在の撮影モードが、パノ
ラマ側に切り換えられているかどうかを#5で判別す
る。この時、モード切換ボタンが通常モード側に戻され
ていた場合には、この段階でパノラマモードは終了す
る。パノラマモード側にある場合には次のステップに進
む。
【0045】次に、パノラマ撮影モードに入ってからの
撮影枚数が1枚目か否かの判断を行う(#10)。撮影
枚数が1枚目の場合には、次のパノラマ撮影における撮
影画角変更のステップに進む(#15)。#15におい
て、現撮影画角(現フレーミング)で満足している場合
は、このまま次のステップ(#25)に進み、フレーミ
ング変更をしたい場合には#20に示すズーミング動作
及びフレーミング変更動作により所望の基本となる画角
になるように構図を決定する。
【0046】次にこの構図が決定されると、レリーズボ
タンを半押しし、スイッチSW1をONさせる(#2
5)。スイッチSW1がONされない場合は、#15に
戻り、再度フレーミング動作をやり直すことになる。こ
の動作によって、画面上の主被写体を測光(#30)、
測距(#35)する。次に、シャッターレリーズボタン
を全押しし、スイッチSW2をONさせる(#40)
と、次のフィルム露出制御(#45)に移行する。ま
た、スイッチSW1がONされた後、スイッチSW2が
ONされずにレリーズボタンを解放した場合には、スイ
ッチSW1の動作をしなかった場合と同様に、#15に
戻り、再度フレーミング動作からやり直すことになる。
【0047】フィルム露出制御#45は、撮影レンズの
絞り制御およびシャッター駆動によりフィルム面に露光
される動作であり、この動作が終了すると、パノラマ撮
影モードの1枚目の各条件を固定する動作に入る。すな
わち、まず#50で、フレーミング決定の際の撮影レン
ズの焦点距離が、パノラマ撮影モードが終了するまで保
持固定される。次に、つなぎパノラマ写真の継ぎ目の露
出を一定とする為、1枚目の撮影の露出値が記憶され、
パノラマ撮影モード終了まで保持される。(#55)。
さらに、継ぎ目でのぼけ具合を合わせる為、測距値を記
憶し、その値を固定する(#60)。次に、前述したよ
うに、カメラの絶対位置を方位磁石及び重力センサー等
のセンサーを用いて検出し、方位、仰角の絶対値をパノ
ラマ撮影の基準値として記憶する(#65)。次に、#
50で固定したズーム焦点距離と#65で記憶した基準
カメラ絶対位置とから基準となる画角の画面端部位置を
演算する(#70)。そして、その端部の位置を記憶す
る(#75)。
【0048】次に一連のパノラマ撮影に必要な処理が終
った後、フィルム給送を行う(#80)これで1枚目の
撮影が完了する。
【0049】次に、再度#5に戻り、現在パノラマ撮影
モードにあるか否かを判別する。この場合、パノラマ撮
影枚数は、初期設定の段階で入力可能としてもよく、こ
の場合は設定の枚数に達した段階で、パノラマ撮影モー
ドから通常撮影モードに切り換わる。ここで、パノラマ
撮影モードにない場合にはこの段階でパノラマ撮影は終
了する。また、継続してパノラマ撮影モードにある場合
には#10に進む。#10では撮影枚数が、パノラマ撮
影モードに入ってから2枚目である為、#85のカメラ
絶対位置検出のステップに進む。
【0050】ここでは、#65と同様に方位磁石、重力
センサー等の絶対位置検出手段により、カメラの姿勢を
検出する。次に、1枚目の撮影の際にステップ#75で
行った基準となる撮影画面の端部位置が現在の撮影画面
のどの位置にあるかをファインダー上に表示する(#9
0)。次に、撮影者がファインダーを覗きながら上記表
示位置と一致しているか否かを判断し(#95)、図2
の(b)に示すように赤色のLEDが点灯する場合には
一致していないと判断しフレーミングをやり直し(#1
00)、再度#85以下の位置検出及びファインダー表
示の行程を繰り返して行う。そして撮影者が図2の
(a)に示すように基準画面の端部位置が所定の位置と
一致したと緑色のLEDの点灯で判断すると、シャッタ
ーボタンの全押しのステップ#105に進む。またこの
位置合わせの行程が所定時間以上長くなった場合には、
被写体状況の変化が大きくなることや、撮影者のパノラ
マ撮影の続行の意志が変化していること等を勘案し、再
度#5の前に戻り、パノラマ撮影モードの状態にあるか
否かを判断するステップ#5に戻る。
【0051】一方、#105でシャッターボタンが全押
しされ、スイッチSW2がONした場合には、絞り、シ
ャッター動作からなる露出制御(#110)のステップ
に移る。次に#80の前に進み、フィルム給送#80が
行われると、再度パノラマ撮影モードにあるか否かの確
認のステップ(#5)に戻り、3枚目以後も、2枚目と
同様の動作を繰り返すことになる。
【0052】図6および図7は本発明の第2の実施例を
示す。
【0053】前述した第1の実施例では、次の撮影に適
したカメラの回動位置をLEDの点灯により示していた
が、本実施例は、ファインダー内に今回撮影すべき画角
の位置情報を直接示している。
【0054】まず、図6はカメラを傾けた状態で構えた
場合のファインダー像とこの時の表示を示したものであ
り、図7は、このファインダー部の拡大図である。尚第
1の実施例と同一の部分に関しては同一の符号で示して
ある。
【0055】24は今回撮影しようとする画角範囲を示
す視野枠、25は、前回の撮影画角に基づいて算出し、
ファインダー上に液晶で示した今回撮影すべき画角の隅
部の表示である。
【0056】本実施例において、基準となる被写体の撮
影方法は、第1実施例と同様の手順をとり、前撮影画面
の絶対位置及び画角の検出手段等も同様である。ただそ
の演算結果が、次撮影画面の4隅の情報であることと、
表示手段として液晶を用いていることが第1の実施例と
異なる。
【0057】図6及び図7中のファインダー像は、第1
の実施例の図2の(a)で主被写体であるかかしを撮影
した後の状態であり、カメラを右側にふり木を撮影しよ
うとしたものの、構え方が本来の位置に対して傾いた状
態にある。
【0058】演算値に基づく、今回撮影すべき画角の4
隅25を現在の撮影画角24と同時に示すことにより、
今回撮影すべき画角の位置とカメラの傾きを同時に視認
することが可能となり、設定が容易である。また、視野
枠24と画角表示25が同一形状をしている為、撮影者
が間違いなく合わせやすいという利点がある。
【0059】ここで、現在の撮影画角を示す視野枠24
は、ファインダー光学系に設けられた部材がカメラの撮
影レンズの焦点距離の変更に応じて変化することにより
表示位置が変更され、その際の焦点距離により撮影画角
が演算されるのは第1の実施例と同様である。
【0060】また、液晶表示装置に表示されるマーク
(以下浮動マーク125は、最初の撮影時におけるカメ
ラの姿勢を記憶し、絶対位置と撮影画角の情報を示し、
したがって視野枠24の右側マークに浮動マーク25が
一致するようにカメラを向ければ最適な継ぎ合わせが得
られることになる。
【0061】図8は本発明の第3の実施例を示す。
【0062】この実施例は、第2の実施例の変形例であ
り、ファインダー上での現撮影画角が本来くるべき位置
の表示を中心の位置のみで示したものである。
【0063】図中26は、演算値に基づく次撮影画面の
中心位置を示す中心マーク、27は、ファインダー上の
ほぼ中心部に形成されたオートフォーカス(以下AF)
用の測距位置を示す測距マークである。
【0064】撮影者は次撮影画面の中心位置を示す中心
マーク26をAFの測距点の中心27と一致させること
によって、撮影画角を所定の位置に設定することが可能
になる。
【0065】本実施例の動作を図8を用いて説明する。
【0066】図8の(a)は、現撮影画面が左下にずれ
ている場合を示す。
【0067】この場合は撮影者は画面を右上に移動すべ
く、AF測距点の中心を次撮影画面の中心位置27に一
致させるように移動させることによって、図8の(b)
の状態となり所定の位置にカメラ本体を設定することが
できる。
【0068】同様に図8の(c)は、現在の撮影画面が
右側にずれ、かつ傾いている場合を示す。この場合もA
F測距マーク27を移動し、かつマーク同志の傾きがな
くなるようにカメラの向きを調整することによりカメラ
本体を所定の位置に設定することが可能である。
【0069】上記実施例では、AF測距点という既存の
表示を利用して位置合わせを行ったことが特徴であり、
画面中央で位置合わせができること、また、表示部が少
なく、位置合わせがしやすいという利点がある。
【0070】この為手持ちで容易に位置合わせを行うの
に適した表示系になっており、初心者にも容易に操作で
きる。
【0071】また、上記実施例では、AF測距マークと
次撮影画面の中心位置表示を異ったマークで表示してい
るが、必ずしもこの形状に限定されるわけではなく、た
とえば、AF測距マークを十字形状とし、次撮影画面の
中心位置表示と同形状としたり、逆に、次撮影画面の中
心位置表示をAF測距マークと同形状にしてもよい。こ
のように同形状にした場合の利点として、フレーミング
の調整(位置及び傾き)がより合致させやすいという利
点がある。
【0072】図9は第4の実施例を示す。
【0073】本実施例の特徴は、現撮影画面が本来位置
すべき位置に対してどの程度ずれているかを検出し、そ
の結果を表示していることである。以下、本実施例の構
成を第1の実施例に示した3枚からなるパノラマ写真の
左側の写真を撮影する為の方法を例にして図9に示すフ
ァインダー像及び表示手段を用いて説明する。
【0074】第1,第2の実施例と同様に絶対位置検出
装置によって、1枚目の撮影画面の絶対位置を割り出
し、その際の焦点距離を検出することによって撮影画角
を検知して、次撮影画面との継ぎ目が最適となるカメラ
の回動位置を演算し、現撮影画面との位置関係を検出す
る。
【0075】図9の(b)は現撮影画面が最適である状
態を示し、中央のLED28が点灯した状態を示してい
る。一方図9の(a)は、本来撮影画面が来るべき位置
よりも大きく左側にカメラを振ってしまった状態を示
す。図示の様にこの場合は右上に矢印29が表示され、
撮影者は、この方向(右側)へカメラ本体を振ることに
よって、本来くるべき位置に撮影画角を一致させること
ができる。また、図9の(c)は逆に振り角が少ない場
合であり、矢印30の方向(左側)へ振ることによって
本来の位置に修正することができる。
【0076】上述の実施例では、表示素子数も少なく直
感的でわかりやすいという利点がある。
【0077】上記実施例では、水平方向の表示のみを示
したが上下方向の振り角も同様に表示できることは言う
までもない。
【0078】また、画面が傾いているような場合には、
傾斜センサーを用いて画面が傾いていることを表示する
ようにしても良い。またその際の回転方向を示すように
しても良い。
【0079】さらに上記実施例で、その表示をLEDに
よる表示で行ったがこれは液晶表示でも良く、また音に
よる表示でも良い。
【0080】この場合、画面が所定位置にある場合は
“ピッ”と一音のみ、位置ずれがある場合は“ピッピッ
…”という断続音を発生することにより、撮影者はより
現在の状況を判断しやすくなる。また、表示用のLED
についても、不一致時は点滅するように構成すればより
わかりやすいものになる。
【0081】また、画面の移動方向の表示については矢
印を使った例を示したが、この表示に限定されず、他の
方向を示す表示や、あと何度移動するといった数値によ
る表示を用いても良い。
【0082】図10は、本発明の第2〜第4の実施例を
組み合わせた第5の実施例のフローチャートを示す。第
1の実施例との相違は、継ぎパノラマ撮影を行う際の表
示を絶対位置の演算結果から、直接、次撮影画面として
表示していること、本来フレーミングされるべき位置に
次撮影画面があるかどうかを自動的に判別しているこ
と、さらには、その一致の度合を表示もしくは警告して
いることである。以下にこのフローチャートを使って詳
細な説明を行う。
【0083】まずカメラの電源をONすると、写真撮影
可能な状態となり、次に前述のパノラマ撮影モード切換
手段106をパノラマ側へ切り換えると、パノラマ撮影
モードに入る。
【0084】ここでまず、現在の撮影モードが、パノラ
マ側に切り換えられているか否かを#205で判別す
る。この時、モード切換ボタンが通常モード側に戻され
ていた場合には、この段階でパノラマモードは終了す
る。
【0085】パノラマモード側にある場合には、次のス
テップに進む。次にパノラマ撮影モードに入ってからの
撮影枚数の判断を行う(#210)。撮影枚数が、1枚
目の場合には、次の撮影画角変更のステップに進む(#
215)。現撮影画角又はフレーミングで満足している
場合には、このまま次のステップに進み、画角又はフレ
ーミングを変更したい場合には#220に進む。#22
0のステップではズーミング動作及びフレーミング変更
動作により、所望の画角となるように構図を決定する。
次に構図が決定されると、レリーズボタンを半押ししス
イッチSW1をONさせる(#225)。スイッチSW
1がONされない場合は、#215に戻り、再度フレー
ミング動作をやり直すことになる。この動作によって、
画面上の主被写体を測光(#230)、測距(#23
5)する。次にシャッターボタンを全押しし、スイッチ
SW2をONさせる(#240)と、次のフィルム露出
制御(#245)に移行する。またスイッチSW1がO
Nされた後、スイッチSW2がONされず、レリーズボ
タンを離した場合には、スイッチSW1を動作しなかっ
た場合と同様に#215に戻り、再度フレーミング動作
からやり直すことになる。
【0086】一方フィルム露出制御を行うステップ#2
45は撮影レンズの絞り制御、およびシャッター駆動に
よりフィルム面に露光される動作であり、この動作が終
了するとパノラマ撮影モードの1枚目の各条件を固定す
る動作に入る。すなわち、#250でフレーミング決定
の際の撮影レンズの焦点距離がパノラマ撮影モードが終
了するまで保持固定される。次につなぎパノラマ写真の
継ぎ目の露出を一定にする為、1枚目の撮影の露出値が
記憶され、パノラマ撮影モード終了まで保持される(#
255)。さらに、継ぎ目でのぼけ具合を合わせる為、
測距値を記憶し、その値を固定する(#260)。
【0087】次に、前述したように、カメラの絶対位置
を、方位磁石及び重力センサー等のセンサーを用いて検
出し、方位、仰角の絶対値を求める(#265)。次
に、#250で固定したズーム焦点距離と#265で求
めたカメラの絶対値とから、パノラマ撮影の次の写真の
画角表示位置すなわち第2の実施例では4隅の位置、第
3の実施例では中心指標の位置を演算する(#27
0)。次に、一連のパノラマ撮影に必要な情報が終った
段階で、フィルム給送を行い(#275)、これで1枚
目の撮影が完了する。
【0088】次に再度#205に戻り、現在のモードが
パノラマ撮影モードにあるか否かを判別する。ここで、
パノラマ撮影モードがキャンセルされていた場合には、
ここでパノラマ撮影モードは終了する。また、継続して
パノラマ撮影モードにある場合には、#210に進む。
#210では、撮影枚数が、パノラマ撮影モードに入っ
てから2枚目である為、#280の現画面の絶対位置検
出のステップに進む。ここでは、1枚目撮影以後のフレ
ーミングの変更(ズーミング、測光、測距の動作は固定
されている為2枚目以後は変更できずフレーミングのみ
変更可能)を検出する為に1枚目と同様の方法で現撮影
画角の絶対位置を検出する。次に、1枚目の撮影の最後
のステップ#270で演算した次撮影画面に対応した画
角表示をファインダー上に表示する。この表示は、第2
の実施例の画角4隅の位置、又は第3の実施例の画角中
心の位置に対応する。
【0089】次に現在のフレーミングが、所定の位置に
あるか否かすなわち、ファインダー上の表示指標の位置
が、所定の位置にあるか否かを前記演算結果記憶値(#
270)と現撮影画角の絶対値を比較して自動的に判断
する(#290)。撮影画面が所定位置にない場合に
は、#295に進み警告、すなわちファインダー内のL
ED点滅や警告音を発すると共に最適なフレーミングを
行う為のカメラのパンニングの方向(上下、左右)およ
び、回転角度をファインダー上に表示する。次にこの表
示に基づいて、撮影者がフレーミングを変更する(#3
00)。そして#280の前に戻り再度カメラの絶対位
置の検出、ファインダー上での表示を繰り返し、指標が
所定位置と一致すると、ファインダー内にLEDの点灯
又は発音体により、撮影画角が所定位置と一致したこと
を表示する(#305)。
【0090】次にシャッターボタンを全押しし、スイッ
チSW2をONさせる(#310)。またこの2枚目の
位置合わせの行程が所定時間以上長くなった場合には、
AE値等の被写体状況の変化が大きくなることや、撮影
者のパノラマ撮影の続行の意志が変化していること等を
勘案し、再度#205の前に戻り、パノラマ撮影モード
の状態にあるか否かを判断するステップ#5に戻る。一
方、#310でシャッターボタンが全押しされ、スイッ
チSW2がONした場合には、絞り動作及びシャッター
動作からなる露出制御のステップ#315に移る。次に
#265のカメラ絶対位置検出のステップ#270の次
撮影のカメラ画角の演算を行いフィルム給送(#27
5)を行って2枚目の撮影が終了する。
【0091】3枚目以後も2枚目と同様の動作を繰り返
し、初期状態で設定した撮影枚数、又は撮影途中でパノ
ラマ撮影モードを切り換えて通常撮影モードに戻した等
の情報に基づいてモード終了を検出して一連のパノラマ
撮影を終了する。
【0092】[発明と実施例の対応]以上の実施例にお
いて、方位磁石2、接片17、導体パターン18、19
が本発明のカメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置
検出手段に相当し、撮影レンズのズーム情報(焦点距
離)から画角を算出する手段が本発明の撮影レンズの画
角を検出する画角検出手段に相当し、制御マイコン10
1がこの両検出値を演算し、その結果を記憶する記憶手
段に相当し、LED5〜16、画角の隅部の表示25、
中心マーク26と測距マーク27、矢印29、30とL
ED28が本発明の表示手段に相当する。
【0093】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明はこれらの実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、または実
施例の構成が有する機能が達成できる構成であればどの
ようなものであっても良いことは云うまでもないことで
ある。また、各実施例またはそれら技術要素を必要に応
じて組み合わせてもよい。
【0094】さらに本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ、さらにはカメラ以外の
光学機器や他の装置、さらには構成ユニットとしても適
用できる。
【0095】そして、本発明は、実施例の表示に限られ
るものではなく、本発明の目的、請求項で示した機能、
または実施例の構成が有する機能が達成できるものであ
ればどのようなものであってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、カメラの姿勢を検
知し、その情報をファインダーで表示することにより、
以下のような効果がある。
【0097】1.継ぎパノラマ写真を撮影する場合、高
価で大型で持ち運びのしにくい雲台や三脚を使用するこ
となく、手持ちで簡単に行うことができる。
【0098】2.継ぎパノラマ写真を撮影する際その撮
影情報がすべてファインダー内で確認できる為操作がし
やすい。
【0099】3.カメラの姿勢の検出をすべて絶対位置
を基準として行っている為撮影毎に生じる画角のずれが
少なく、正確で無駄のない撮影画面の設定をすることが
可能である。
【0100】4.前画面の記憶を電子ビューファインダ
ー等を用いなくても済む為安価にかつ小型化することが
容易である。
【0101】5.撮影画面の位置合わせを前画面の記憶
又は、電子ビューファインダーによる一部の残像で表わ
さず、画角の情報として表示される為似かよったパター
ンの多い被写体や、暗くて認別のしにくい被写体に対し
ても位置合わせが容易である。また、自動化を考えた場
合も、電子ビューファインダーでは、複雑なパターン認
識で判別せざるを得ないが、本発明によれば画角情報の
みの比較となる為、自動化が極めて容易である。
【0102】6.ファインダー表示部が、簡単に形成で
きる為(電子ビューファインダーの場合前画面の像が残
り、かつ次撮影画面が全部表示できない)、今回の撮影
画面に対する影響が少なく、現撮影画面に集中して撮影
することができる。
【0103】7.前画面の記憶が絶対位置を基準にして
設定されている為、画面の振り角の方向指示が不要であ
り、任意の方向の画角設定を容易に行うことができる。
【0104】また、複数枚での構成を記憶する場合で
も、初期設定した撮影状況及び画角と各撮影画各毎の画
面中心(又は画面の特定位置)のみを記憶すれば良く、
記憶容量が少ない為システム化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(a)はブロッ
ク図、(b)は絶対位置と撮影画角との関係を示す図。
【図2】図1の第1の実施例におけるファインダー像お
よびファインダー内表示を示す図。
【図3】第1の実施例における位置検出装置を示す図。
【図4】第1の実施例により撮影した写真をつなぎ合わ
せて完成されたパノラマ写真を示す図。
【図5】第1の実施例の動作を示すフローチャート。
【図6】第2の実施例を示すカメラの概略図。
【図7】図6の拡大図。
【図8】第3の実施例を示すファインダー内表示の概略
図。
【図9】第4の実施例を示すファインダー内表示の概略
図。
【図10】第5の実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…カメラ本体 2…方位磁石 3…カメラの撮影レンズ 4…ファインダ
ー像 5〜16…LED表示部 17…接片 18,19…導体パターン 20…検出パタ
ーン 21…パルス発生パターン 22…位置検出
装置 23…フォトインタラプター 24…視野枠 25…画角表示 26…画面中心
表示 27…AF測距マーク

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを所定の角度回動する毎に撮影し
    た画像の端を略一致させることができるカメラにおい
    て、カメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置検出手
    段と、撮影レンズの画角を検出する画角検出手段と、こ
    の両検出値を演算し、その結果を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段で記憶した前画面の記憶値に基づく情報を次
    の撮影画面上で表示する表示手段とを有することを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラを所定の角度回動する毎に撮影し
    た画像の端を略一致させることができるカメラにおい
    て、カメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置検出手
    段と、撮影レンズの画角を検出する画角検出手段と、該
    位置検出手段からの絶対位置情報と該画角検出手段から
    の画角情報に基づき、次の撮影に供する画角情報を演算
    する演算手段と、該演算手段により演算された画角情報
    を表示する表示手段とを有することを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 カメラを所定の角度回動する毎に撮影し
    た画像の端を略一致させることができるカメラにおい
    て、カメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置検出手
    段と、撮影レンズの画角を検出する画角検出手段と、該
    位置検出手段からの絶対位置情報と該画角検出手段から
    の画角情報に基づき、次の撮影に供する画角情報を演算
    する演算手段と、該演算手段により演算された画角情報
    と現在の撮影画面とを比較しその一致度を検出する一致
    度検出手段と、該一致度検出手段で検出された一致度情
    報を現撮影画面上に表示する表示手段とを有することを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラを所定の角度回動する毎に撮影し
    た画像の端を略一致させることができるカメラにおい
    て、カメラの撮影方向の絶対位置を検出する位置検出手
    段と、撮影レンズの画角を検出する画角検出手段と、該
    位置検出手段からの絶対位置情報と該画角検出手段から
    の画角情報に基づき、次の撮影に供する画角情報を演算
    する演算手段と、該演算手段により演算された画角情報
    と現在の撮影画面とを比較しそのずれ量を検出するずれ
    量検出手段と、該ずれ量検出手段で検出されたずれ量が
    所定値以上の場合、警告を発する警告手段を有すること
    を特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、カメラの水平方向における絶対位置を検出する位
    置検出手段は、方位磁石を用いていることを特徴とする
    カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、カメラの仰角の絶対位置を検出する位置検出手段
    は、重力センサーを用いていることを特徴とするカメ
    ラ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかにお
    いて、表示手段は、絶対位置検出手段の近傍に配置され
    てカメラ本体の所定の回動角度毎にパルスを出力するパ
    ルス発生手段の出力に対応した位置を表示することを特
    徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は7において、表示手段は、
    カメラ本体のファインダー内に視認可能に配置した表示
    素子で構成され、前撮影画角の端部位置を現撮影画角上
    に表示することを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 請求項2又は7において、表示手段は、
    カメラ本体のファインダー内に視認可能に配置した表示
    素子で構成され、次撮影画面の端部の位置を表示するこ
    とを特徴とするカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項2又は7において、表示手段
    は、カメラ本体のファインダー内に視認可能に配置した
    表示素子で構成され、次撮影画面の中心位置を表示する
    ことを特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項3において、表示手段は、カメ
    ラの回動に応じて移動する現撮影画面が所定の位置に達
    したときにファインダー内で点灯する表示素子を有する
    ことを特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 請求項3において、表示手段は、カメ
    ラの回動に応じて移動する現撮影画面が所定の位置に達
    していない場合は、カメラの回動方向又は可動量を表示
    することを特徴とするカメラ。
  13. 【請求項13】 請求項4において、警告手段は、表示
    手段を点滅させることを特徴とするカメラ。
  14. 【請求項14】 請求項4において、警告手段は、発音
    体を用いて音声により警告を報知することを特徴とする
    カメラ。
  15. 【請求項15】 請求項4において、警告手段は、シャ
    ッタレリーズを禁止するレリーズロック動作であること
    を特徴とするカメラ。
  16. 【請求項16】 請求項2において、撮影画角よりも広
    い範囲を視認観察可能とするファインダー装置を有し、
    表示手段は該ファインダーの観察領域に表示することを
    特徴とするカメラ。
  17. 【請求項17】 請求項16において、表示手段は、次
    撮影画角の4隅の位置であることを特徴とするカメラ。
  18. 【請求項18】 請求項16において、表示手段は、液
    晶表示装置で構成されていることを特徴とするカメラ。
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