JPH073059A - 基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置 - Google Patents
基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置Info
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- JPH073059A JPH073059A JP4188546A JP18854692A JPH073059A JP H073059 A JPH073059 A JP H073059A JP 4188546 A JP4188546 A JP 4188546A JP 18854692 A JP18854692 A JP 18854692A JP H073059 A JPH073059 A JP H073059A
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- ultraviolet
- liquid
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- resin film
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- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
〔目的〕 プラスチック板、標識、ネームプレート、カ
ード等の表面を鏡面硬化方法において、基材の表面に液
状UV硬化樹脂をコートした上で、液状UV樹脂の表面
に紫外線透過樹脂フイルムを圧着状態で移動せしめ、こ
の紫外線透過樹脂フイルムの上から紫外線を連続的に照
射することにより、UV樹脂を硬化させ表面を鏡面に硬
化させる。 〔構成〕 搬送ベルト4の上方にて紫外線透過樹脂フイ
ルム1をエンドレスで移動させ、該紫外線透過樹脂フイ
ルム1と搬送ベルト4との間に表面に液状UV硬化樹脂
8をコートしてなる基材7を前記紫外線透過樹脂フイル
ム1にて圧着状態としたままで強制移動せしめると共に
前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線
ランプ3にて基材7表面にコートされた液状UV硬化樹
脂8を照射し、硬化鏡面とすることができる。
ード等の表面を鏡面硬化方法において、基材の表面に液
状UV硬化樹脂をコートした上で、液状UV樹脂の表面
に紫外線透過樹脂フイルムを圧着状態で移動せしめ、こ
の紫外線透過樹脂フイルムの上から紫外線を連続的に照
射することにより、UV樹脂を硬化させ表面を鏡面に硬
化させる。 〔構成〕 搬送ベルト4の上方にて紫外線透過樹脂フイ
ルム1をエンドレスで移動させ、該紫外線透過樹脂フイ
ルム1と搬送ベルト4との間に表面に液状UV硬化樹脂
8をコートしてなる基材7を前記紫外線透過樹脂フイル
ム1にて圧着状態としたままで強制移動せしめると共に
前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線
ランプ3にて基材7表面にコートされた液状UV硬化樹
脂8を照射し、硬化鏡面とすることができる。
Description
【00001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック板、標
識、ネームプレート、カード等の表面にUV樹脂をコー
トした上で、これに対して紫外線照射をすることによ
り、UV樹脂を硬化させ表面を鏡面に硬化させるように
した基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置に関す
る。
識、ネームプレート、カード等の表面にUV樹脂をコー
トした上で、これに対して紫外線照射をすることによ
り、UV樹脂を硬化させ表面を鏡面に硬化させるように
した基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置に関す
る。
【00002】
【従来の技術】従来、プラスチック板、標識、ネームプ
レート、カード等の表面加工に実施されている方法は、
例えば塩化ビニル樹脂板、又はアクリル樹脂板の表面に
印刷シートを載せ、更にその上に厚さ0.1〜0.2ミ
リメートルの塩化ビニル樹脂フイルムを被覆したものを
融着温度(塩化ビニル樹脂の場合、摂氏120〜130
度)で所要時間(約60〜90分)加熱し、これらを一
体的に熱圧着していた。
レート、カード等の表面加工に実施されている方法は、
例えば塩化ビニル樹脂板、又はアクリル樹脂板の表面に
印刷シートを載せ、更にその上に厚さ0.1〜0.2ミ
リメートルの塩化ビニル樹脂フイルムを被覆したものを
融着温度(塩化ビニル樹脂の場合、摂氏120〜130
度)で所要時間(約60〜90分)加熱し、これらを一
体的に熱圧着していた。
【00003】
【発明が解決しようとする問題点】上記のような塩化
ビニル樹脂板、又はアクリル樹脂板とその上に印刷シ
ートを重ね、更にその上に厚さ0.1〜0.2ミリメー
トルの塩化ビニル樹脂フイルムを重ねて、これを熱圧
着するものでは融着時間が長時間を要し、又加熱による
寸法安定性がよくない上、加熱温度による印刷面を変色
させる等の問題点があった。この発明は、上記の問題点
に鑑み、基材の表面硬度を自由に操作出来ると共に、極
めて短時間で表面硬化させると共に鏡面仕上げすること
ができ、しかも寸法安定性に優れ、しかも印刷物の色彩
を変色させることのない表面硬化鏡面加工方法を提供す
ること及び基材の表面に透明フイルムを接着すると同時
に表面硬化を同時的に行うことのできる基材の表面硬化
鏡面加工方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
ビニル樹脂板、又はアクリル樹脂板とその上に印刷シ
ートを重ね、更にその上に厚さ0.1〜0.2ミリメー
トルの塩化ビニル樹脂フイルムを重ねて、これを熱圧
着するものでは融着時間が長時間を要し、又加熱による
寸法安定性がよくない上、加熱温度による印刷面を変色
させる等の問題点があった。この発明は、上記の問題点
に鑑み、基材の表面硬度を自由に操作出来ると共に、極
めて短時間で表面硬化させると共に鏡面仕上げすること
ができ、しかも寸法安定性に優れ、しかも印刷物の色彩
を変色させることのない表面硬化鏡面加工方法を提供す
ること及び基材の表面に透明フイルムを接着すると同時
に表面硬化を同時的に行うことのできる基材の表面硬化
鏡面加工方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【00004】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を解決する
ために、本発明の表面硬化鏡面加工方法は、表面に液状
UV硬化樹脂をコートしてなる基材を移動する紫外線透
過樹脂フイルムと搬送ベルトとの間で圧着状態としたま
まで、紫外線ランプにて基材表面に紫外線を照射させて
なる。更に、紫外線透過樹脂フイルムを搬送ベルトの上
方にてエンドレスで移動させ、該紫外線透過樹脂フイル
ムと搬送ベルトとの間に表面に液状UV硬化樹脂をコー
トしてなる基材を前記紫外線透過樹脂フイルムにて圧着
状態としたままで強制移動せしめると共に前記紫外線透
過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線ランプにて基
材表面にコートされた液状UV硬化樹脂を照射し、硬化
鏡面とすることができる。更にまた、液状UV硬化樹脂
をコートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルム
配置し、前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置され
た紫外線ランプにて基材表面にコートされた液状UV硬
化樹脂に対して紫外線を照射して、液状UV硬化樹脂を
コートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルムを
接着せしめるものである。
ために、本発明の表面硬化鏡面加工方法は、表面に液状
UV硬化樹脂をコートしてなる基材を移動する紫外線透
過樹脂フイルムと搬送ベルトとの間で圧着状態としたま
まで、紫外線ランプにて基材表面に紫外線を照射させて
なる。更に、紫外線透過樹脂フイルムを搬送ベルトの上
方にてエンドレスで移動させ、該紫外線透過樹脂フイル
ムと搬送ベルトとの間に表面に液状UV硬化樹脂をコー
トしてなる基材を前記紫外線透過樹脂フイルムにて圧着
状態としたままで強制移動せしめると共に前記紫外線透
過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線ランプにて基
材表面にコートされた液状UV硬化樹脂を照射し、硬化
鏡面とすることができる。更にまた、液状UV硬化樹脂
をコートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルム
配置し、前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置され
た紫外線ランプにて基材表面にコートされた液状UV硬
化樹脂に対して紫外線を照射して、液状UV硬化樹脂を
コートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルムを
接着せしめるものである。
【00005】
【作用】表面に液状UV硬化樹脂をコートしてなる基材
の表面に、UV硬化樹脂に対して非接着性樹脂フイルム
である紫外線透過樹脂フイルム(例えばポリエステルフ
ィルム)を圧着させてUV硬化樹脂コート面に酸素を接
触させない状態で、前記紫外線透過樹脂フイルムの上方
に設置された80Wの紫外線ランプにて液状UV硬化樹
脂を照射することによって10メートル/分で移動させ
ることにより、約1〜2秒で表面を鏡面とし、且つ表面
に所望の硬化を得る。又、表面に液状UV硬化樹脂をコ
ートしてなる基材の表面に、UV硬化樹脂に対して接着
性のある紫外線透過樹脂フイルム(例えばポリエステル
樹脂フィルム又はポリカーボネイド樹脂フィルム)を圧
着させ前期紫外線透過樹脂フイルムの上方に設置された
80Wの紫外線ランプにて液状UV硬化樹脂を照射する
ことによって秒速約16〜20cmで移動させることに
より、前記のUV硬化樹脂が硬化し同時に紫外線透過樹
脂フイルムが基材上で接着される。
の表面に、UV硬化樹脂に対して非接着性樹脂フイルム
である紫外線透過樹脂フイルム(例えばポリエステルフ
ィルム)を圧着させてUV硬化樹脂コート面に酸素を接
触させない状態で、前記紫外線透過樹脂フイルムの上方
に設置された80Wの紫外線ランプにて液状UV硬化樹
脂を照射することによって10メートル/分で移動させ
ることにより、約1〜2秒で表面を鏡面とし、且つ表面
に所望の硬化を得る。又、表面に液状UV硬化樹脂をコ
ートしてなる基材の表面に、UV硬化樹脂に対して接着
性のある紫外線透過樹脂フイルム(例えばポリエステル
樹脂フィルム又はポリカーボネイド樹脂フィルム)を圧
着させ前期紫外線透過樹脂フイルムの上方に設置された
80Wの紫外線ランプにて液状UV硬化樹脂を照射する
ことによって秒速約16〜20cmで移動させることに
より、前記のUV硬化樹脂が硬化し同時に紫外線透過樹
脂フイルムが基材上で接着される。
【00006】
【実施例】図1〜図2において、以下にのべる液状UV
硬化樹脂に対して非接着性の紫外線透過樹脂フイルムか
らなる回転ベルト1を四隅に配設したロール2にエンド
レスに回転するように設けてある。回転ベルト1に囲ま
れた四辺形の内部に水銀灯80Wからなる紫外線照射ラ
ンプ3を下向きに照射するように配設してある。回転ベ
ルト1の下辺に搬送ベルト4が両端回転ロール5に回転
自在に支持されている。搬送ベルト4の下部で回転ベル
ト1の下辺距離に相当する範囲には圧着ロール6を適数
箇所に設けてある。回転ベルト1の下辺と搬送ベルト4
との間には基材7を圧着状態で搬送するに充分なクリア
ランスを設けてある。基材7の上面には、例えばテトロ
ン225メッシュの紗を使用したスクリーン印刷にて表
面全面に液状UV硬化樹脂層8を30〜40ミクロンの
厚さにコートする。搬送ベルト4及び回転ベルト1の搬
送速度は10メートル/分に設けてある。液状UV硬化
樹脂はフオトポリマー(感光性樹脂)、モノマー(単量
体)、イニシエーター(反応開始剤)等からなる既存の
UVインキを使用する。回転ベルト1と搬送ベルト4を
走行している状態において、表面に液状UV硬化樹脂層
8をコートしてなる基材7を前記下部回転ベルト1と搬
送ベルト4との間に送ると、基材7は下部回転ベルト1
と搬送ベルト4との間で基材7の上面が回転ベルト1の
下面で圧着状態で走行すると同時に紫外線照射ランプ3
の照射を受けて重合反応する。紫外線照射ランプ3の照
射は透明の回転ベルト1の下辺を透過し基材7の上面に
コートした液状UV硬化樹脂層8に含まれたイニシエー
ター(反応開始剤)が引金となって、組成全体にラジカ
ル重合反応を引き起こす。不飽和の基を持ったフオトポ
リマー(感光性樹脂)とモノマー(単量体)がほとんど
瞬間的に重合硬化し、その表面も鏡面となる。上記のよ
うに液状UV硬化樹脂層8の全面は回転ベルト1の下辺
で圧着されているため酸素との接触が避けられるため、
液状UV硬化樹脂層8の硬化促進が円滑に行われると共
に表面の仕上がりが極めて良好となる。液状UV硬化樹
脂層8の硬化膜厚は通常30〜40ミクロンとなる。従
って、液状UV硬化樹脂層8の膜厚は用途に応じて適宜
その膜厚をかえることが出来る。9は印刷層である。上
記のような液状UV硬化樹脂が基材の表面で硬化した場
合通常は透明であるから、印刷層9を透視することがで
きる。しかしながら液状UV硬化樹脂に任意の色彩を有
する顔料等を混合することによってこれを不透明とする
ことも可能である。
硬化樹脂に対して非接着性の紫外線透過樹脂フイルムか
らなる回転ベルト1を四隅に配設したロール2にエンド
レスに回転するように設けてある。回転ベルト1に囲ま
れた四辺形の内部に水銀灯80Wからなる紫外線照射ラ
ンプ3を下向きに照射するように配設してある。回転ベ
ルト1の下辺に搬送ベルト4が両端回転ロール5に回転
自在に支持されている。搬送ベルト4の下部で回転ベル
ト1の下辺距離に相当する範囲には圧着ロール6を適数
箇所に設けてある。回転ベルト1の下辺と搬送ベルト4
との間には基材7を圧着状態で搬送するに充分なクリア
ランスを設けてある。基材7の上面には、例えばテトロ
ン225メッシュの紗を使用したスクリーン印刷にて表
面全面に液状UV硬化樹脂層8を30〜40ミクロンの
厚さにコートする。搬送ベルト4及び回転ベルト1の搬
送速度は10メートル/分に設けてある。液状UV硬化
樹脂はフオトポリマー(感光性樹脂)、モノマー(単量
体)、イニシエーター(反応開始剤)等からなる既存の
UVインキを使用する。回転ベルト1と搬送ベルト4を
走行している状態において、表面に液状UV硬化樹脂層
8をコートしてなる基材7を前記下部回転ベルト1と搬
送ベルト4との間に送ると、基材7は下部回転ベルト1
と搬送ベルト4との間で基材7の上面が回転ベルト1の
下面で圧着状態で走行すると同時に紫外線照射ランプ3
の照射を受けて重合反応する。紫外線照射ランプ3の照
射は透明の回転ベルト1の下辺を透過し基材7の上面に
コートした液状UV硬化樹脂層8に含まれたイニシエー
ター(反応開始剤)が引金となって、組成全体にラジカ
ル重合反応を引き起こす。不飽和の基を持ったフオトポ
リマー(感光性樹脂)とモノマー(単量体)がほとんど
瞬間的に重合硬化し、その表面も鏡面となる。上記のよ
うに液状UV硬化樹脂層8の全面は回転ベルト1の下辺
で圧着されているため酸素との接触が避けられるため、
液状UV硬化樹脂層8の硬化促進が円滑に行われると共
に表面の仕上がりが極めて良好となる。液状UV硬化樹
脂層8の硬化膜厚は通常30〜40ミクロンとなる。従
って、液状UV硬化樹脂層8の膜厚は用途に応じて適宜
その膜厚をかえることが出来る。9は印刷層である。上
記のような液状UV硬化樹脂が基材の表面で硬化した場
合通常は透明であるから、印刷層9を透視することがで
きる。しかしながら液状UV硬化樹脂に任意の色彩を有
する顔料等を混合することによってこれを不透明とする
ことも可能である。
【00007】図3〜図4において、液状UV硬化樹脂
11をコートしてなる基材12の上面に紫外線透過樹脂
フイルム13は、例えばポリカーボネート樹脂フィルム
のような上記液状UV硬化樹脂11に対して接着性を有
している厚さ0.2mm〜1mmのフィルムである。こ
の紫外線透過樹脂フィルム13は紫外線を良好に透過す
る。作業性をよくするために連続的に移動する移動ベル
ト14の上の液状UV硬化樹脂11をコートしてなる基
材12と、上方に設置された前記紫外線透過樹脂フイル
ム13の巻胴15フイルムの巻端部とを同時的に一対の
押圧ロール16の間に送り込むと基材12は上方からロ
ールにて適度な押圧を加えられながら10メートル/分
で移行すると共に上方に設置された紫外線照射ランプ1
7(水銀灯80W)から紫外線が照射され液状UV硬化
樹脂を硬化させると同時に、これが硬化時に透明性硬質
塩化ビニル樹脂フイルム13をも基材の上面に接着され
るものである。この際、液状UV硬化樹脂の反応のメカ
ニズムは前記の例とほぼ同じであって、紫外線照射ラン
プ17の照射を受けて液状UV硬化樹脂層11に含まれ
たイニシエーターが引金となって、組成全体にラジカル
重合反応を引き起こす。不飽和の基を持ったフオトポリ
マーとモノマーがほとんど瞬間的に重合硬化し重合反応
すると同時に液状UV硬化樹脂層11の上方で密着して
いる紫外線透過樹脂フイルム13を強力に接着するもの
である。この場合液状UV硬化樹脂層11が硬化して接
着剤の役目を果たす。
11をコートしてなる基材12の上面に紫外線透過樹脂
フイルム13は、例えばポリカーボネート樹脂フィルム
のような上記液状UV硬化樹脂11に対して接着性を有
している厚さ0.2mm〜1mmのフィルムである。こ
の紫外線透過樹脂フィルム13は紫外線を良好に透過す
る。作業性をよくするために連続的に移動する移動ベル
ト14の上の液状UV硬化樹脂11をコートしてなる基
材12と、上方に設置された前記紫外線透過樹脂フイル
ム13の巻胴15フイルムの巻端部とを同時的に一対の
押圧ロール16の間に送り込むと基材12は上方からロ
ールにて適度な押圧を加えられながら10メートル/分
で移行すると共に上方に設置された紫外線照射ランプ1
7(水銀灯80W)から紫外線が照射され液状UV硬化
樹脂を硬化させると同時に、これが硬化時に透明性硬質
塩化ビニル樹脂フイルム13をも基材の上面に接着され
るものである。この際、液状UV硬化樹脂の反応のメカ
ニズムは前記の例とほぼ同じであって、紫外線照射ラン
プ17の照射を受けて液状UV硬化樹脂層11に含まれ
たイニシエーターが引金となって、組成全体にラジカル
重合反応を引き起こす。不飽和の基を持ったフオトポリ
マーとモノマーがほとんど瞬間的に重合硬化し重合反応
すると同時に液状UV硬化樹脂層11の上方で密着して
いる紫外線透過樹脂フイルム13を強力に接着するもの
である。この場合液状UV硬化樹脂層11が硬化して接
着剤の役目を果たす。
【00008】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりに構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。請求項1の表面効
果鏡面加工方法においては、表面に液状UV硬化樹脂を
コートしてなる基材を移動する紫外線透過樹脂フイルム
と搬送ベルトとの間で圧着状態としたままで、紫外線ラ
ンプにて基材表面に紫外線を照射させてなるので、基材
の表面の硬化、鏡面を連続的に実施することができる。
又、UV硬化樹脂を適当に選択することによって表面硬
度を比較的広い範囲で選ぶことができる。従来の熱圧着
(融着)の場合、基材の表面鏡面硬化に通常約60分〜
90分の時間を必要とするが、本発明によれば瞬時(1
〜2秒)で基材の表面鏡面硬化を行い得る。素材を張り
合わせこれを加熱する熱圧着(融着)の場合では熱によ
る寸法誤差が生じるが、本発明による表面硬化鏡面加工
方法では製品の寸法安定性が極めてよい。しかも、熱圧
着(融着)の場合に高熱による変色がしばしば発生する
が、本発明による表面硬化鏡面加工方法では印刷層の色
彩の再現性が極めて良好である。
るので、次に記載する効果を奏する。請求項1の表面効
果鏡面加工方法においては、表面に液状UV硬化樹脂を
コートしてなる基材を移動する紫外線透過樹脂フイルム
と搬送ベルトとの間で圧着状態としたままで、紫外線ラ
ンプにて基材表面に紫外線を照射させてなるので、基材
の表面の硬化、鏡面を連続的に実施することができる。
又、UV硬化樹脂を適当に選択することによって表面硬
度を比較的広い範囲で選ぶことができる。従来の熱圧着
(融着)の場合、基材の表面鏡面硬化に通常約60分〜
90分の時間を必要とするが、本発明によれば瞬時(1
〜2秒)で基材の表面鏡面硬化を行い得る。素材を張り
合わせこれを加熱する熱圧着(融着)の場合では熱によ
る寸法誤差が生じるが、本発明による表面硬化鏡面加工
方法では製品の寸法安定性が極めてよい。しかも、熱圧
着(融着)の場合に高熱による変色がしばしば発生する
が、本発明による表面硬化鏡面加工方法では印刷層の色
彩の再現性が極めて良好である。
【00009】請求項2の表面硬化鏡面加工装置では、
紫外線透過樹脂フイルムを搬送ベルトの上方にて四辺形
状でエンドレスで移動させることができるので、表面硬
化鏡面処理等の作業が比較的狭い場所で量産し得る効果
がある。
紫外線透過樹脂フイルムを搬送ベルトの上方にて四辺形
状でエンドレスで移動させることができるので、表面硬
化鏡面処理等の作業が比較的狭い場所で量産し得る効果
がある。
【00010】又、請求項3では、液状UV硬化樹脂を
コートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルム配
置し、前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置された
紫外線ランプにて基材表面にコートされた液状UV硬化
樹脂に対して紫外線を照射して、液状UV硬化樹脂をコ
ートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルムを接
着してあるので、表面に紫外線透過樹脂フイルムを接着
すると同時に液状UV硬化樹脂の硬化処理とが同時的に
実施することができるから、従来のこの種の製品より安
価でに提供できる。しかも、前述のように硬化樹脂を適
当に選択することによって表面硬度を比較的広い範囲で
選べることは勿論、従来の熱圧着に要する作業時間を大
幅に短縮することができると共に、本発明による表面硬
化鏡面加工方法では製品の寸法安定性に優れていること
及び色彩の再現性にも非常に優れていることは前述の通
りである。
コートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルム配
置し、前記紫外線透過樹脂フイルムの上部に設置された
紫外線ランプにて基材表面にコートされた液状UV硬化
樹脂に対して紫外線を照射して、液状UV硬化樹脂をコ
ートしてなる基材の上面に紫外線透過樹脂フイルムを接
着してあるので、表面に紫外線透過樹脂フイルムを接着
すると同時に液状UV硬化樹脂の硬化処理とが同時的に
実施することができるから、従来のこの種の製品より安
価でに提供できる。しかも、前述のように硬化樹脂を適
当に選択することによって表面硬度を比較的広い範囲で
選べることは勿論、従来の熱圧着に要する作業時間を大
幅に短縮することができると共に、本発明による表面硬
化鏡面加工方法では製品の寸法安定性に優れていること
及び色彩の再現性にも非常に優れていることは前述の通
りである。
【図1】表面硬化鏡面加工装置の概略を示す説明図
【図2】製品の拡大断面図
【図3】表面に透明シートを接着する装置の説明図
【図4】製品の拡大断面図
1 回転ベルト 2 ロール 3 紫外線照射ランプ 4 搬送ベルト 5 両端回転ロール 6 圧着ロール 7 基材 8 液状UV硬化樹脂層 9 印刷層 11 液状UV硬化樹脂 12 基材 13 透明性硬質塩化ビニル樹脂フイルム 14 移動ベルト 15 巻胴 16 押圧ロール 17 紫外線照射ランプ
Claims (3)
- 【請求項1】 表面に液状UV硬化樹脂をコートしてな
る基材を移動する紫外線透過樹脂フイルムと搬送ベルト
との間で圧着状態としたままで、紫外線ランプにて基材
表面に紫外線を照射させてなることを特徴とする基材の
表面硬化鏡面加工方法。 - 【請求項2】 紫外線透過樹脂フイルムを搬送ベルトの
上方にてエンドレスで移動させ、該紫外線透過樹脂フイ
ルムと搬送ベルトとの間に表面に液状UV硬化樹脂をコ
ートしてなる基材を前記紫外線透過樹脂フイルムにて圧
着状態としたままで強制移動せしめると共に前記紫外線
透過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線ランプにて
基材表面にコートされた液状UV硬化樹脂を照射し、硬
化鏡面としたことを特徴とする基材の表面硬化鏡面加工
装置。 - 【請求項3】 液状UV硬化樹脂をコートしてなる基材
の上面に紫外線透過樹脂フイルム配置し、前記紫外線透
過樹脂フイルムの上部に設置された紫外線ランプにて基
材表面にコートされた液状UV硬化樹脂に対して紫外線
を照射して、液状UV硬化樹脂をコートしてなる基材の
上面に紫外線透過樹脂フイルムを接着せしめたことを特
徴とする基材の表面硬化鏡面加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4188546A JPH073059A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4188546A JPH073059A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073059A true JPH073059A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=16225595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4188546A Pending JPH073059A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 基材の表面硬化鏡面加工方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073059A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015030528A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | 凸版印刷株式会社 | 台紙の製造方法および台紙 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6078667A (ja) * | 1983-10-05 | 1985-05-04 | Osaka Kk | 離型性フイルムによる硬化膜の製造法 |
JPH01176477A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 艷消しフィルムの製造方法 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP4188546A patent/JPH073059A/ja active Pending
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