JPH07305837A - 燃焼用ファン制御装置 - Google Patents

燃焼用ファン制御装置

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JPH07305837A
JPH07305837A JP9828694A JP9828694A JPH07305837A JP H07305837 A JPH07305837 A JP H07305837A JP 9828694 A JP9828694 A JP 9828694A JP 9828694 A JP9828694 A JP 9828694A JP H07305837 A JPH07305837 A JP H07305837A
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藤本  善夫
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勝弘 内川
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファンの風量を極力、目標量に維持すること
が可能となる燃焼用ファン制御装置を提供する。 【構成】 バーナ2に燃焼用空気を通風するファン3
と、バーナ2の燃焼量に基づいてファン3の目標回転数
を設定する目標回転数設定部12と、ファン3の回転数
が目標回転数に一致するように、ファン3に対して供給
される通流率DX を制御する通流率制御部13とが設け
られた燃焼用ファン制御装置において、ファン3によっ
て燃焼用空気が通風する通風経路における圧力PX を検
出する圧力センサS4が備えられ、目標回転数設定部1
2は、通流率DX と、圧力センサS4による検出圧力P
X とに基づいて、バーナ2に通風する燃焼用空気量を適
正量に近づけるべく、目標回転数NS を補正するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナに燃焼用空気を
通風するファンと、前記バーナの燃焼量に基づいて前記
ファンの目標回転数を設定する回転数設定手段と、前記
ファンの回転数が前記目標回転数に一致するように、前
記ファンに対して供給される駆動用の電力値を制御する
制御手段とが設けられた燃焼用ファン制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記燃焼用ファン制御装置において、フ
ァンの通風作動に対する外部からの影響がある場合、例
えば、外部からの風がある場合、通風経路が塵埃で詰ま
った場合、又は、ファンの羽根に塵が堆積したような場
合等においては、ファンの回転数を目標回転数に維持さ
せるだけでは、ファンによる実際の風量が予め設定され
た風量とは異なったものとなる。そこで、従来では、例
えば特開平2−57817号公報に示されるように、前
記ファンに対する駆動用の電力、つまり、ファンに対す
る印加電圧あるいは電流値を、設定値以下にならないよ
うに制御する構成のものがあった。上記従来構成は、フ
ァンの回転数が目標回転数に維持されていても、実際の
風量が設定量よりも少ないときは、ファンの仕事量が低
下するので、駆動用の電力が小さい値になる点に着目し
て、駆動用の電力を監視しながら、上述したような外部
からの影響を極力、排除して、適切な風量に維持できる
ようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
においては、未だ、次のような改善すべき点があった。
つまり、上述したようなファンの通風作動に対する外部
からの種々の影響のうち、ファンの羽根に塵が堆積した
ような場合には、ファンの回転数が目標回転数に維持さ
れた場合における風量の変化と、ファンの駆動用電力の
変化とは、ほぼ比例する関係になるから、駆動用電力が
設定値以下にならないように制御することで、ほぼ目標
風量に維持できることになる。しかし、外部からの風が
ある場合、通風経路が塵埃で詰まった場合等において
は、風量の変化に対する前記駆動用電力の変化は現れに
くいものとなる。以下、この点について詳述する。
【0004】ファンにおける電動駆動部(例えば電動モ
ータ)の仕事量WM は次式で与えられる。
【0005】
【数1】WM =K・I・V 但し、Kは所定の係数、Iは電流値、Vは印加電圧値で
ある。
【0006】これに対して、ファンの送風部(例えば、
羽根部)の仕事量WF は次式で与えられる。
【0007】
【数2】WF =ρ・P・Q 但し、ρは空気密度、Pは圧力、Qは風量である。
【0008】ここで、ファンの駆動効率を無視すると、
電動駆動部の仕事量WM と送風部の仕事量WF とは一致
する。従って、
【0009】
【数3】K・I・V=ρ・P・Q
【0010】と表すことができ、上記従来構成において
は、電流Iあるいは電圧Vの変化に基づいて風量Qの変
化状態を監視することになるが、風量変化に伴って圧力
Pが変化した場合には、電流Iあるいは電圧Vの変化の
みによっては、風量の変化が検出できないものとなる。
【0011】本発明は、上述したような点に着目してな
されたものであって、その目的は、ファンの風量を極
力、目標量に維持することが可能となる燃焼用ファン制
御装置を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
バーナに燃焼用空気を通風するファンと、前記バーナの
燃焼量に基づいて前記ファンの目標回転数を設定する回
転数設定手段と、前記ファンの回転数が前記目標回転数
に一致するように、前記ファンに対して供給される駆動
用の電力値を制御する制御手段とが設けられた燃焼用フ
ァン制御装置において、前記ファンによって燃焼用空気
が通風する通風経路における圧力を検出する圧力検出手
段が備えられ、前記回転数設定手段は、前記電力値と、
前記圧力検出手段による検出圧力とに基づいて、前記バ
ーナに通風する燃焼用空気量を適正量に近づけるべく、
前記目標回転数を補正するように構成されている点にあ
る。
【0013】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、基準状態に対応す
る基準電力値を設定する基準電力値設定手段と、前記基
準状態に対応する基準圧力を設定する基準圧力設定手段
とが備えられ、前記回転数制御手段は、前記電力値と、
前記基準電力値との偏差が設定値を越えた場合におい
て、前記検出圧力と、前記基準圧力との偏差が設定値を
越えていれば、前記目標回転数の補正量を大に設定し、
前記検出圧力と前記基準圧力との偏差が設定値を下回っ
ていれば、前記目標回転数の補正量を小に設定するよう
に構成されている点にある。
【0014】第3発明の特徴構成は、第1又は第2発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記基準
電力値及び前記基準圧力の設定を指示する指示手段が設
けられ、前記指示手段が作動したとき、前記制御手段
が、前記ファンの回転数を所定回転数に制御し、且つ、
前記基準電力値設定手段が、そのときの電力値及び前記
圧力検出手段の検出値の夫々を前記基準電力値及び前記
基準圧力として設定するように構成されている点にあ
る。
【0015】第4発明の特徴構成は、第1、第2又は第
3発明の実施に好適な構成を特定するものであって、前
記指示手段は、運転時間を積算し、その積算時間が設定
時間に達するに伴って、前記基準電力値及び前記基準圧
力の設定を指示するように構成されている点にある。
【0016】第5発明の特徴構成は、第1、第2、第3
又は第4発明の実施に好適な構成を特定するものであっ
て、前記ファンが直流電源にて駆動されるように構成さ
れ、前記制御手段は、前記ファンに対する電源の通流率
を変更させて前記電力値を制御するように構成されてい
る点にある。
【0017】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、ファンの回転数
が目標回転数に一致するように、ファンの駆動用電力値
が制御され、バーナに対して適正な燃焼用空気が通風さ
れる。そして、通風経路が塵埃等により塞がれたような
場合等には、そのことに起因して、ファンの回転数が目
標回転数に維持されている場合であっても、バーナに対
する燃焼用空気の通風量が変化すると共に、通風経路に
おける圧力が変化する。
【0018】そこで、通風量の変化に伴って変化する
値、即ち、ファンの仕事量の関数におけるパラメータで
あるところの、前記電力値と、通風経路における圧力と
を検出して、この電力値と検出圧力とに基づいて、バー
ナに通風する燃焼用空気量を適正量に近づけるように目
標回転数を補正するのである。
【0019】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。例えば、
初期設置状態等の基準状態、即ち、通風経路の閉塞等、
ファンの通風作動に対する外部からの種々の影響が生じ
ていない状態における、基準電力値と、基準圧力とを予
め設定しておく。そして、ファンの回転数が目標回転数
に維持されるように制御される電力値と、基準電力値と
の偏差が設定値を越えて大になった場合には、上述した
ような外部からの影響により風量が変化していると考え
られるが、このとき、圧力検出手段によって検出される
検出圧力と、前記基準圧力との偏差が設定値を越えてい
れば、電力値の偏差に対して風量変化が大であると考え
られるので、目標回転数の補正量を大きくさせることに
よって、適正な風量にさせることができる。
【0020】又、検出圧力と基準圧力との偏差が設定値
を下回っていれば、電力値の偏差に対して圧力変化が少
ないと考えられるので、補正量を小にさせることによっ
て、適正な風量にさせることができる。
【0021】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
前記基準状態として適切な状態で、指示手段を作動させ
ることによって、基準電力値と基準圧力とが設定される
ので、装置の設置状況や製品間の特性のバラツキ等にか
かわらず、基準電力値と基準圧力とが適切な値として設
定できる。
【0022】第4発明の特徴構成によれば、第1、第2
又は第3発明の特徴構成による作用に加えて次の作用が
ある。装置が設置された当初は、前記基準状態であると
考えられるから、前記設定時間を、例えば、製品検査に
おける運転時間を少し越える程度の積算時間に設定して
おくことで、設置され少し時間が経過した後に、運転積
算時間が設定時間に達するに伴って、前記基準電力値及
び前記基準圧力の設定が自動的に行われることになる。
【0023】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又は第4発明の特徴構成による作用に加えて次
の作用がある。ファンが直流電源にて駆動されるので、
交流電源にて駆動される場合に比較して、目標回転数が
変更された場合における応答性に優れ、時間遅れ少なく
適切な風量にさせることができ、直流電源の通流率を変
化させる構成であるから、交流電源の電力を制御する場
合に比較して、制御構成が簡単になる。
【0024】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、ファンの
通風作動に対する外部からの影響がどのようなものであ
っても、バーナに対して常に適切な燃焼用空気量を通風
させることができ、最適な空燃比に維持できる燃焼用フ
ァン制御装置を提供できるに至った。
【0025】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。制御の対
象であるファンの駆動用電力値の基準状態からの偏差に
基づいて、目標回転数を補正することにより、通風状態
の変化(風量変化)を適切に検出できるものでありなが
ら、通風経路における検出圧力の基準状態からの偏差に
基づいて、圧力変化を伴う場合と、圧力変化を伴わない
場合とで、目標回転数の補正量を異ならせることによっ
て、ファンの通風作動に対する外部からの影響の要因の
差異に対して、夫々、適切な状態になるように目標回転
数を補正することができる。
【0026】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
装置の設置状況や製品間の特性のバラツキ等にかかわら
ず、基準電力値と基準圧力とが適切な値として設定され
ることによって、目標回転数の補正が常に適切な状態で
行われることになる。
【0027】第4発明の特徴構成によれば、第1、第2
又は第3発明の特徴構成による効果に加えて次の効果が
ある。基準電力値と基準圧力との設定が、基準状態とし
て適正な状態で、しかも、自動的に行われるので、人為
的に設定させる場合に比較して、設定忘れ等が無く、実
用上の利便性の高いものにできる。
【0028】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又は第4発明の特徴構成による効果に加えて次
の効果がある。簡単な制御構成によって、且つ、応答遅
れの少ない状態で、ファンの回転数を制御することがで
きる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図2
に本発明に係る燃焼用ファン制御装置を備えた給湯器が
示されている。この給湯器は、水加熱用の熱交換器1、
この熱交換器1に対して加熱作用するバーナ2、バーナ
2に燃焼用空気を供給するファン3等が備えられ、熱交
換器1には、水が供給される給水路W1と、加熱された
湯を図示しない給湯栓に給湯する給湯路W2が接続され
ている。前記給水路W1には、熱交換器1への入水温度
を検出する入水温センサS2と、熱交換器1への給水量
を検出する水量センサS1とが設けられ、給湯路W2に
は、熱交換器1の出湯温を検出する出湯温センサS3が
設けられている。バーナ2の燃焼排ガスは、排気路40
を通して室外に排出させるようになっている。
【0030】前記バーナ2に対する燃料ガス供給路G1
には、燃料ガス供給を断続する二つの開閉弁4,5及び
燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス量調整弁6が設
けられ、バーナ2の近くには、点火用のイグナイタ7
と、バーナ2が着火したか否かを検出するフレームロッ
ド8とが備えられている。
【0031】又、バーナ2の燃焼制御とファン3の回転
数制御等を実行するコントローラH、及び、このコント
ローラHに制御情報を指令するメインリモコンR1とシ
ャワーリモコンR2が設けられている。メインリモコン
R1には、運転を開始・停止を指令する運転スイッチ2
1、給湯温度表示器22、給湯温度設定器23等が備え
られている。シャワーリモコンR2には、運転スイッチ
31、給湯温度表示部32、給湯温度設定器33等が備
えられている。又、メインリモコンR1とシャワーリモ
コンR2の夫々の内部に後述するメンテナンススイッチ
SWが備えられている。
【0032】前記コントローラHは、給湯栓の開操作に
伴って水量センサS1の検出値が設定値を越えると、イ
グナイタ7によりバーナ2を点火させ、水量センサS1
により検出される給水量と入水温センサS2の検出値に
基づいてバーナ2の燃焼量、即ち、ガス量調整弁6を制
御すると共に、出湯温センサS3の検出値が設定給湯温
度に合致するように、燃焼量を補正するようにして、バ
ーナ2の燃焼制御を実行する。
【0033】又、コントローラHは、ファン3によるバ
ーナ2に対する燃焼用空気の通風量が、バーナ2の燃焼
量に対して適正な状態になるようにファン3の回転数を
制御するように構成されている。尚、ファン3の駆動用
電動モータは、永久磁石を界磁とする直流モータであ
る。バーナ2の燃焼室内部には、ファン3による燃焼用
空気の通風経路であるところの燃焼室内部の圧力を検出
する圧力センサS4が設けられ、この圧力センサS4の
検出情報もコントローラHに入力されるように構成され
ている。図1に、コントローラHにおけるファン回転数
制御構成が示されている。メインリモコンR1やシャワ
ーリモコンR2からの指令情報や前記各センサの検出情
報に基づいてバーナ2の燃焼量を演算する演算部11、
燃焼量に基づいてファン3の目標回転数NS を設定する
回転数制御手段としての目標回転数設定部12、直流電
源15、ファン3に対する直流電源15の通流をON・
OFFするスイッチ部16、ファン3の回転数が目標回
転数に一致するように、ファン3に対する直流電源15
の通流率DX (駆動用の電力値の一例)を制御する制御
手段としての通流率制御部13、基準状態に対応する基
準通流率DS (基準電力値の一例)を設定する基準電力
値設定手段としての基準通流率制御部14、基準状態に
対応する基準圧力PS を設定する基準圧力設定手段とし
ての基準圧力設定部19、ファン3の回転数NX を検出
するエンコーダ17、時計18の夫々が設けられてい
る。
【0034】通常の使用状態と、メンテナンスモードの
夫々における、基準通流率DS の設定と、基準圧力PS
の設定について説明する。先ず、通常の使用における設
定について説明する。演算部11は、給湯器の運転時間
を積算している。そして、運転時間TX が、製品検査に
おける運転時間を少し越える程度の運転時間、つまり、
5時間を経過したときのポストパージ(バーナ2の燃焼
停止後に行われる通風動作)における通流率DX を基準
通流率DS として設定し、又、そのときの検出圧力PX
を基準圧力PS として設定する。ポストパージにおいて
は、ファン3の回転数を最大燃焼量に対応する値に制御
する。つまり、基準通流率DS は最大燃焼量に対応す
る。更に、運転時間が6時間を経過したときのポストパ
ージにおける通流率DX を、先に設定された基準通流率
S と比較し、大きい方を基準通流率DS として設定す
る。つまり、最大燃焼量に対応する回転数が、所定回転
数に対応する。
【0035】次にメンテナンスモードにおける設定につ
いて説明する。メンテナンスモードは、給湯器の設置後
においてファン3等を交換した場合に作動させるもの
で、メインリモコンR1とシャワーリモコンR2に備え
られたメンテナンススイッチSWをONすることにより
作動する。メンテナンスモードにおいても、ファン3の
回転数を最大燃焼量に対応する値に制御する。そして、
そのときの通流率DX 及び検出圧力PX 夫々を基準通流
率DS 、基準圧力PS として設定する。従って、演算部
11とメンテナンススイッチSW夫々が指示手段に対応
する。
【0036】ファン3の目標回転数の設定について説明
する。ポストパージが実行される際において、そのとき
の通流率DX と基準通流率DS を比較する。ここで、通
流率DX が基準通流率DS よりも大側であって、且つ、
それらの偏差が設定値ΔDを越えた場合には、目標回転
数NS を増大側に補正し、又、通流率DX が基準通流率
S よりも小側であって、且つ、それらの偏差が設定値
ΔDを越えた場合には、目標回転数NS を減少側に補正
する。更に、圧力センサS4による検出圧力P X と、前
記基準圧力PS との偏差が設定値ΔPを越えていれば、
前記目標回転数NS の補正量を大に設定し、前記検出圧
力と前記基準圧力との偏差が設定値を下回っていれば、
前記目標回転数NS の補正量を小に設定する。
【0037】図6を参照して説明する。図6に実線で示
されるように燃焼量Iに対する目標回転数NS の初期設
定されているとする。ここで上述したような通流率DX
と基準通流率DS との比較に基づいて、目標回転数NS
を、補正量が小に設定された状態で、増大側に補正する
場合、最大燃焼量に対する目標回転数NS を所定値増大
させる点と、最小燃焼量に対する目標回転数NS を所定
に1より小さい定数を掛けた値だけ増大させる点とを結
ぶ直線が第1段目の増大側の補正目標回転数N S とな
る。このような通流率DX と基準通流率DS との比較は
ポストパージ毎に行われ、増大側に補正する必要がある
場合には、前記第1段目の補正目標回転数NS (C+
1)から更に、上記増大幅と同様の増大幅づつ増大する
複数段階の補正目標回転数NS (C+n)に漸次増大補
正させる。そして、増大側の補正回数が設定回数Kに達
すると、異常であると判断して異常処理を行うようにな
っている。尚、減少側の補正も同様に、初期設定の目標
回転数NS から所定補正量だけ減少し減少側の第1段目
の補正目標回転数NS (C−1)から複数段階に漸次減
少補正させ、減少側の補正回数が設定回数Kに達する
と、異常であると判断して異常処理を行うようになって
いる。
【0038】又、検出圧力PX と基準圧力PS との偏差
が設定値ΔPを越えており、目標回転数NS の補正量を
大に設定する場合には、上述した複数段階の補正目標回
転数NS に対して、2段階毎に増大又は減少させるよう
に補正する。つまり、小に設定される場合の補正量に対
して2倍の補正量が設定されるようになっている。
【0039】次に、図3〜図5に示すフローチャートに
基づいてコントローラHの作動について説明する。図3
に示すように、先ず、給湯の要否が判別され、給湯不要
の場合には、現在まで給湯中であるか否かが判断され、
現在まで給湯中でない場合はそのままリターンする(ス
テップ1,2)。又、現在まで給湯中である場合には、
消火処理及びポストパージ制御を実行した後にリターン
する(ステップ3,4)。給湯要が判断された場合に
は、点火中であるか否かが判別されることになり、点火
中でない場合にのみ、バーナ2に着火する点火処理が実
行され、バーナ2の燃焼状態が適正燃焼状態に制御され
る(ステップ5〜8)。
【0040】前記ポストパージ制御について説明する。
図4、図5に示すように、ポストパージにおいては、基
本的には、最大燃焼量に対する目標回転数NS でファン
3を所定時間作動させる(ステップ9)。ここで、運転
時間TX が5時間を経過したときの最初のポストパージ
における基準通流率DS と基準圧力PS とを設定する
(ステップ10〜14)。更に、運転時間TX が6時間
を経過したときの最初のポストパージにおいて、通流率
X と先に設定された基準通流率DS とを比較して、大
きい方を基準通流率DS として設定する(ステップ15
〜19)。又、検出圧力PX と先に設定された基準圧力
S とを比較し、大きい方を基準圧力PSとして設定す
る(ステップ21,21)。そして、ポストパージが実
行される毎に、ポストパージにおける通流率DX と基準
通流率DS とを比較すると共に、検出圧力PX と基準圧
力PS とを比較する。通流率DX が基準通流率DS より
も小であって且つその偏差が所定値ΔDを越えると、目
標回転数NS を増大側に補正し、通流率DX が基準通流
率DS よりも大であって且つその偏差が所定値ΔDを越
えると、目標回転数NS を減少側に補正する。このと
き、検出圧力PX と基準圧力PS との偏差が所定値ΔP
より小であれば、1段階の補正量にて補正を行い、前記
偏差が所定値ΔPを越える場合には、2段階づつの補正
量にて補正を行う(ステップ22〜31)。
【0041】又、増大側の補正においても、減少側の補
正においても、補正の回数が所定回数Kに達すると、異
常と判断して異常処理を行う(ステップ32,33)。
そして、ポストパージの必要所定時間が経過するとファ
ン3を停止させる(ステップ34,35)。
【0042】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、圧力センサS4が、燃焼室内部
の圧力を検出する構成としたが、前記排気路40内の圧
力を検出するように構成してもよく、又、ファン3の吸
気口と排気口の圧力差を測定する差圧検出型の圧力セン
サを用いてもよく、更に、ファン3の吸気口の吸気圧力
を測定する圧力センサを用いてもよい。 (2)上記実施例では、圧力センサS4の検出圧力と基
準圧力との偏差に基づいて、目標回転数NS の補正量を
設定するようにしたが、次のように、通流率DXと検出
圧力PX とに基づいて、目標回転数の補正量を演算にて
求めて設定してもよい。
【0043】つまり、ファン3における駆動用電動モー
タの仕事量WM と、ファン3の送風部(羽根部)の仕事
量WF とが、等しいと推定して、
【0044】
【数4】WM =K・I・V= WF =ρ・P・Q とする。但し、Kは所定の係数、Iは電流値、Vは印加
電圧値、ρは空気密度、Pは圧力、Qは風量である。
【0045】従って、
【0046】
【数5】Q=k・I・V・/P (但し、kは、定数)と表すことができ、I・Vは、フ
ァン3の駆動電動モータの駆動電力値に相当し、この値
は、前記通流率に比例するので、上記式は、
【0047】
【数6】Q=aD・/P (但し、aは定数) と書き換えることができる。
【0048】そこで、運転時間が5時間経過した後の最
初のポストパージにおける、通流率(上記実施例では基
準通流率DX に相当する)と検出圧力(上記実施例では
基準圧力に相当する)と、初期設定された風量QM とか
ら、次のように定数aを演算することができる。
【0049】
【数7】a=QM ・PS /DX
【0050】そして、その後のポストパージの際におけ
る通流率DX と検出圧力PX と定数aとから、上記数6
により実際の風量QX が求められ、この実際の風量QX
と初期設定風量QM との差(風量補正量)が求められ
る。この風量の差の演算値に基づいて、目標回転数NS
の補正量を適宜、演算にて求め、この補正量にて目標回
転数NS を増減補正するように制御してもよい。 (3)上記実施例では、ファン3の駆動用モータを直流
モータとしたが、これに限らず、交流モータで駆動して
もよく、駆動用電力値の制御としては、通流率の制御に
限らず、駆動電圧を制御する構成としてもよく、駆動電
流を制御する構成としてもよい。 (4)上記実施例では、エンコーダ17によってファン
3の回転数を検出する構成したが、直流モータの逆起電
圧によってファン3の回転数を検出するようにしてもよ
い。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コントローラのブロック図
【図2】給湯器の全体構成図
【図3】制御動作のフローチャート
【図4】制御動作のフローチャート
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】目標回転数の設定の説明図
【符号の説明】
2 バーナ 3 ファン 11 指示手段 12 回転数設定手段 13 制御手段 14 基準電力値設定手段 19 基準圧力設定手段 DX 電力値 DS 基準電力値 ΔD 設定値 NS 目標回転数 PX 検出圧力 PS 基準圧力 ΔP 設定値 S4 圧力検出手段 SW 指示手段 TX 積算時間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(2)に燃焼用空気を通風するフ
    ァン(3)と、前記バーナ(2)の燃焼量に基づいて前
    記ファン(3)の目標回転数を設定する回転数設定手段
    (12)と、前記ファン(3)の回転数が前記目標回転
    数に一致するように、前記ファン(3)に対して供給さ
    れる駆動用の電力値(DX )を制御する制御手段(1
    3)とが設けられた燃焼用ファン制御装置であって、 前記ファン(3)によって燃焼用空気が通風する通風経
    路における圧力(PX)を検出する圧力検出手段(S
    4)が備えられ、 前記回転数設定手段(12)は、 前記電力値(DX )と、前記圧力検出手段(S4)によ
    る検出圧力(PX )とに基づいて、前記バーナ(2)に
    通風する燃焼用空気量を適正量に近づけるべく、前記目
    標回転数(NS )を補正するように構成されている燃焼
    用ファン制御装置。
  2. 【請求項2】 基準状態に対応する基準電力値(DS
    を設定する基準電力値設定手段(14)と、前記基準状
    態に対応する基準圧力(PS )を設定する基準圧力設定
    手段(19)とが備えられ、 前記回転数制御手段(12)は、 前記電力値(DX )と、前記基準電力値(DS )との偏
    差が設定値(ΔD)を越えた場合において、 前記検出圧力(PX )と、前記基準圧力(PS )との偏
    差が設定値(ΔP)を越えていれば、前記目標回転数
    (NS )の補正量を大に設定し、 前記検出圧力(PX )と前記基準圧力(PS )との偏差
    が設定値(ΔP)を下回っていれば、前記目標回転数
    (NS )の補正量を小に設定するように構成されている
    請求項1記載の燃焼用ファン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電力値(DS )及び前記基準圧
    力(PS )の設定を指示する指示手段(11,SW)が
    設けられ、 前記指示手段(11,SW)が作動したとき、前記制御
    手段(13)が、前記ファン(3)の回転数を所定回転
    数に制御し、且つ、前記基準電力値設定手段(14)
    が、そのときの電力値(DX )及び前記圧力検出手段
    (S4)による検出圧力(PX )の夫々を前記基準電力
    値(DS )及び前記基準圧力(PS )として設定するよ
    うに構成されている請求項1又は2記載の燃焼用ファン
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記指示手段(11)は、 運転時間を積算し、その積算時間(TX )が設定時間に
    達するに伴って、前記基準電力値(DS )及び前記基準
    圧力(PS )の設定を指示するように構成されている請
    求項1、2又は3記載の燃焼用ファン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ファン(3)が直流電源にて駆動さ
    れるように構成され、前記制御手段(13)は、前記フ
    ァン(3)に対する電源の通流率を変更させて前記電力
    値(DX )を制御するように構成されている請求項1、
    2、3又は4記載の燃焼用ファン制御装置。
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