JPH07305541A - 角芯軸の取付け装置 - Google Patents

角芯軸の取付け装置

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JPH07305541A
JPH07305541A JP9842994A JP9842994A JPH07305541A JP H07305541 A JPH07305541 A JP H07305541A JP 9842994 A JP9842994 A JP 9842994A JP 9842994 A JP9842994 A JP 9842994A JP H07305541 A JPH07305541 A JP H07305541A
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JP
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square
core shaft
hub
shaft
square core
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JP9842994A
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Inventor
Masaaki Oguchi
正昭 大口
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U Shin Showa Ltd
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Showa Lock Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ラッチハブ5の角孔8に嵌挿された角芯軸3
3を支持して取付ける。ラッチボルト4を没入させるべ
くレバーハンドルにより角芯軸33と共に回動される。
角孔8には、角芯軸33を嵌挿させかつ角孔8の内周に
沿って嵌着されるハブ軸9が設けられる。ハブ軸9には
内方へ突出しかつ弾性を有する突起24・24が形成さ
れている。 【効果】 単一部材からなる角芯軸33の使用を前提と
して、角芯軸33のハブ軸9内部でのガタツキを確実に
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レバーハンドル錠やノ
ブ錠等の錠前に備えられる角芯軸の取付け装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えばレバーハンドル錠やノブ錠等の錠
前には、その軸芯作用部に角芯軸が備えられている。
【0003】従来のこの種の角芯軸の取付け装置である
ラッチハブ51には、図6に示すように、角孔52が形
成されており、この角孔52に、1本の断面四角形の角
芯軸53が嵌挿される構造となっている。開錠に際して
は、角芯軸53を図示しないレバーハンドルにて回転さ
せることにより、ラッチハブ51が回転し、ラッチボル
ト54を没入させて開錠し得るものとなっている。上記
のラッチハブ51は、例えば黄銅からなっており、図7
に示すように、上部に形成されたU字形状の係合部55
にて上記ラッチボルト54に係合するようになってい
る。そして、ラッチハブ51は、中央部に角孔52が貫
通されている以外は中実のものとして成形されている。
【0004】ところで、上記の角芯軸53を角孔52へ
嵌挿するためには、角孔52及び角芯軸53に高精度の
加工面が要求されると共に、それでも両者の間にガタツ
キを完全に回避できないという問題を有している。
【0005】この問題に対処するために、図8に示すよ
うに、例えば、ノブ61の角孔62に嵌挿した縦二つ割
り形状の角芯軸63に対して、一方の半割軸に螺合して
貫通させた止めネジ64の先端部を、他方の半割軸の対
向面に圧接した構造のものがある。また、他の従来例に
おいては、図9に示すように、三つ割り形状の角芯軸7
1を止めネジ72にて固定し、角芯軸71を角孔73に
圧接した構造のものがある。
【0006】しかしながら、上記2つの従来例において
は、共にガタツキ防止に対して効果があるが、角芯軸6
3・71が分割されたものからなっているので、角芯軸
63・71が強度的に不十分となり、ノブ61やレバー
ハンドルの取扱によっては角芯軸63・71に破損を招
来しがちとなっている。すなわち、角芯軸63・71の
強度は、角芯軸63・71の分割数にほぼ比例して低下
することがわかっているので、角芯軸63・71は単一
部材にて形成するのが望ましい。
【0007】一方、角芯軸を単一部材にしてガタツキを
防止するために、実開昭61−1564号公報に開示さ
れたものがある。上記の開示技術は、図10(a)
(b)に示すように、波状の屈曲突出部81…を有する
板バネ82を角芯軸83の一面に設け、この板バネ82
をレバーハンドル84における嵌合孔85や図示しない
ラッチハブの角孔の対向面に押圧させてガタツキを防止
するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の角芯軸の取付け装置では、波状の板バネ82を角芯
軸83の一面に固定することによりガタツキを防止でき
るものの、一般に、ラッチハブは、黄銅を使用してダイ
カスト工法にて鋳造成形されるので、金型寿命が短く成
形金型の費用が嵩み、製造コストが低減できないという
問題点を有している。
【0009】すなわち、黄銅製品の鋳造においては、黄
銅の融点が比較的高いために必然的に金型寿命が短くな
る。このため、ラッチハブの材料として融点の低い亜鉛
やアルミニウムの使用が考えられるが、強度的にレバー
ハンドルによる角芯軸の回転に耐えることができない。
また、コストの低減や強度面を考慮して、例えば、鉄製
のラッチハブに代えることも考えられるが、鋳鉄では融
点が高く金型寿命が極めて短いため、生産ベースに乗ら
ない。
【0010】一方、別の考え方として、ラッチハブを2
枚の相対峙する金属板にて形成することも考えられる。
しかし、相対峙する金属板を使用して上記の板バネ82
を適用した場合には、屈曲突出部81…とラッチハブの
角孔との当接面が小さくなるため、また必ずしも屈曲突
出部81…がラッチハブの角孔に対して押圧状態の位置
になるとは限らないため、ガタツキ防止効果が低減する
という問題点を有している。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、単一部材からなる角芯軸
の使用を前提として、角芯軸の角孔におけるガタツキを
確実に防止し、製造コストの低減を図り得る角芯軸の取
付け装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の角
芯軸の取付け装置は、上記課題を解決するために、角孔
に嵌挿された角芯軸を支持して取付けると共に、錠片を
没入させるべく把持部材により角芯軸と共に回動される
角芯軸の取付け装置において、上記角孔には、上記角芯
軸を嵌挿させかつ角孔の内周に沿って嵌着される角筒部
材が設けられると共に、上記角筒部材には内方へ突出し
かつ弾力性を有する凸部が形成されていることを特徴と
している。
【0013】請求項2記載の発明の角芯軸の取付け装置
は、上記課題を解決するために、請求項1記載の角芯軸
の取付け装置において、上記凸部は、角筒部材における
相互に非対向となる少なくとも2つの筒側面に形成され
ていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明の角芯軸の取付け装置
は、上記課題を解決するために、請求項1又は2記載の
角芯軸の取付け装置において、上記角筒部材には、一角
部に隙間が形成されていることを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明の角芯軸の取付け装置
は、上記課題を解決するために、請求項1、2又は3記
載の角芯軸の取付け装置において、1枚の金属板に2つ
の角孔を穿設し、上記角孔が対向するように例えば鉄板
等の金属板をほぼ断面U字形状に折曲して形成されてい
ることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1の構成によれば、角芯軸が角筒部材に
嵌挿されたときに、角芯軸が、角筒部材の内方へ突出し
かつ弾力性を有する凸部によって角筒部材の内壁面に押
圧された状態となる。また、角芯軸は筒状の角筒部材に
嵌挿されているので、必ず、角筒部材に形成された凸部
が角芯軸を押圧することになる。したがって、単一部材
からなる角芯軸の使用を前提として、角芯軸の角筒部材
内部でのガタツキを確実に防止することができる。
【0017】一方、例えば、凸部が筒側面の1面に形成
されている場合には、押圧方向に対してのガタツキが防
止できるが、他の方向についてのガタツキが防止できな
い。
【0018】しかし、請求項2の構成によれば、凸部が
角筒部材における相互に非対向となる少なくとも2つの
筒側面に形成されているので、凸部は角筒部材を2方向
から押圧することになる。このため、角芯軸は角筒部材
への嵌挿状態において、少なくとも筒側面の2面に当接
固定状態となる。そして、2面が当接固定状態になると
いうことは、他のどの方向から力が作用しても角芯軸は
容易には動かない状態になることを示している。したが
って、単一部材からなる角芯軸の使用を前提として、角
芯軸の角筒部材内部でのガタツキを確実に防止すること
ができる。
【0019】さらに、請求項3の構成によれば、上記角
筒部材には一角部に隙間が形成されているので、角筒部
材を角孔に嵌挿するに際して、角筒部材をこの隙間が狭
くなるように圧縮することによって角筒部材の外形が縮
小される。このため、角筒部材を角孔に容易に嵌挿する
ことができる。また、角筒部材を角孔に対して少し大き
めの寸法となるように形成した場合においても、角筒部
材を圧縮することによって角孔に嵌挿可能となり、か
つ、そのように形成した場合には角筒部材の角孔への嵌
挿後において角筒部材が角孔を押圧するので、角筒部材
が角孔に強固に取付けられる。
【0020】したがって、角芯軸、角筒部材及び角孔に
おける相互の固定が強くなり、これによって、単一部材
からなる角芯軸の使用を前提として、角芯軸の角孔での
ガタツキを確実に防止することができる。
【0021】また、請求項4の構成によれば、角芯軸の
取付け装置を、鉄板等の安価でかつ強度の大きい金属材
料にて構成することができる。そして、取付け装置は、
1枚の金属板に2つの角孔を打ち抜きにより穿設し、こ
の角孔が対向するように金属板をほぼ断面U字形状に折
曲加工することにより完成される。したがって、従来の
黄銅からなる中実の取付け装置では、ダイカスト工法に
よる鋳造物となっていたため、製造コストが増大してい
たが、本発明においては、鋳造物にしなくてもよいた
め、製造コストの低減を図ることができる。
【0022】そして、このような中間に空間を有する構
造の取付け装置を形成にした場合においても、凸部を有
する角筒部材によって、角芯軸の角筒部材内部でのガタ
ツキを確実に防止することができる。
【0023】したがって、単一部材からなる角芯軸の使
用を前提として、製造コストの低減を図ると共に、角芯
軸の角孔におけるガタツキを確実に防止することができ
る。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施
例の角芯軸の取付け装置は、レバーハンドル錠やノブ錠
等の錠前に適用可能であるが、ここでは、レバーハンド
ル錠への適用例について説明する。
【0025】本実施例のレバーハンドル錠は、図1
(a)(b)に示すように、カバー1にて覆われたケー
ス2内に、フロント板3の開口部3aから一部を突出し
た錠片としてのラッチボルト4が出没自在に設けられて
おり、このラッチボルト4を出没させるためにラッチハ
ブ5が回動自在に設けられている。
【0026】上記のラッチボルト4のラッチ軸部4a
は、ケース2に固定されたほぼL字形状のラッチガイド
6におけるガイド孔6aに遊嵌されている。また、ラッ
チ軸部4aにおけるラッチガイド6と上記フロント板3
との間には、比較的弾力性の弱いコイルバネからなるラ
ッチスプリング7が縮装されており、このラッチスプリ
ング7によって、ラッチボルト4は、ラッチ頭部4bが
フロント板3から突出した施錠位置で保持されるように
付勢されている。
【0027】上記のラッチハブ5は、角筒部材としての
ハブ軸9と共にこのハブ軸9に嵌挿される角芯軸33の
取付け装置として機能するものである。上記ラッチハブ
5の中央には、角孔8が形成されており、この角孔8に
は、上記ハブ軸9が嵌挿されるようになっている。すな
わち、上記のラッチハブ5は金属板からなり、図2
(a)(b)に示すように、断面がU字形状に形成され
ると共に、相対峙する立設部5a・5aのほぼ中央には
対称的に形成された上記の角孔8(一方のみ断面を表
示)が穿設されている。そして、ラッチハブ5は、後述
する把持部材としてのレバーハンドル30を回動させる
ことにより、上記角芯軸33を介して上記ハブ軸9を中
心として回転自在となっている。
【0028】ここで、本実施例のラッチハブ5の製造方
法について説明する。上述したように、ラッチハブ5
は、金属製のものであり、例えば厚さ約2〜3mmの帯
状の冷間圧延鋼板(SPCC)等の鋼板からなってい
る。なお、ラッチハブ5の材質は、必ずしも冷間圧延鋼
板(SPCC)に限らず、例えば、他のステンレス鋼板
等の金属板を使用することも可能である。また、焼き入
れを施すことも可能である。この帯状の鋼板における所
定位置に上記角孔8・8を打ち抜きにより形成し、中央
位置でU字形状に折曲することによってラッチハブ5を
完成することができる。このように、ラッチハブ5はダ
イカスト法等による鋳造品ではなく一枚の鋼板からなる
ので、従来の黄銅によるダイカスト鋳造品に比較すると
極めて安価に製造できるものとなっている。
【0029】次に、上記ラッチハブ5の上部に形成され
た作動用突出片10は、図1(b)に示すように、ラッ
チボルト4と一体に設けた受動部11に係合する一方、
ラッチハブ5の下部に形成された被動用突出片12は、
ラッチガイド6とケース2の壁面との間で移動自在に設
けられたスプリングプレッシャ13に係合するようにな
っている。また、上記のスプリングプレッシャ13にお
けるラッチハブ5の反対側には、弾力性の強いコイルバ
ネからなるハブスプリング14が設けられており、この
ハブスプリング14によって、ラッチハブ5は、回転し
たときに元の回転前の状態に復帰するように付勢されて
いる。
【0030】一方、上記ラッチハブ5の角孔8に嵌挿さ
れたハブ軸9は、図3(a)(b)(c)に示すよう
に、一枚の鋼板を四角筒状に折曲したものからなってお
り、両端部の合わせ目には、少しの隙間20が形成され
ている。なお、本実施例では、ハブ軸9は四角筒に形成
されているが、必ずしもこれに限らず、角芯軸33の角
数に対応して例えば三角筒、五角筒、六角筒…にするこ
とも可能である。
【0031】上記ハブ軸9の材質は、例えば、ステンレ
ス鋼(SUS304−CSP)であり、厚さ0.3mm
で弾性を有するものとなっている。なお、材質は必ずし
もこれに限らず、例えば、他の圧延鋼板等の弾性を有す
る金属板を使用することも可能である。
【0032】上記ハブ軸9の四角筒における前端縁部
(同図(a)において右側)及び後端縁部(同図(a)
において左側)には、それぞれ、各辺の中央に爪21…
・22…が突出して設けられている。そして、前端縁部
の各爪21…は、直角に外側に向けて折曲される一方、
後端縁部の各爪22…は非折曲状態になっている。上記
の後端縁部の各爪22…は、ハブ軸9をラッチハブ5の
角孔8・8に嵌挿した後に、前端縁部の各爪21…と同
様に直角に折曲されるようになっている。
【0033】上記ハブ軸9における隙間20を挟んだ2
つの筒側面23・23には、ほぼ中央位置に楕円形状の
内側への凸部としての突起24・24がそれぞれ形成さ
れている。すなわち、突起24・24はハブ軸9におけ
る相互に非対向となる少なくとも2つの筒側面23・2
3に形成され、本実施例のような四角筒のハブ軸9にお
いては、ハブ軸9の互いに対向しない2つの筒側面23
・23に形成されている。なお、この突起24・24
は、必ずしも楕円形状に限らず、同図において一点鎖線
で示すように単なる円形にすることも可能である。ただ
し、楕円形状の突起24・24の方がハブ軸9に角芯軸
33を嵌挿させる際に、角芯軸33が滑らかに突起24
を越えることができるので、嵌挿が容易となり好まし
い。
【0034】一方、本実施例のレバーハンドル錠に使用
されるレバーハンドル30は、普通一般に使用されてい
るものであり、例えば、図4(a)(b)に示すよう
に、ほぼL字形状を有していると共に、一端部には、上
記ラッチハブ5のハブ軸9内に嵌挿される上記角芯軸3
3を嵌合するための嵌合穴31が形成されている。また
レバーハンドル30には、嵌合穴31に角芯軸33を嵌
合したときにこの角芯軸33を固定するためのビス35
を通すビス孔32が形成されている。
【0035】さらに、上記角芯軸33には、図5(a)
(b)に示すように、ビス35の貫通位置に貫通溝34
が形成されており、この貫通溝34の幅よりも少し大き
な径を有するビス35にてこの貫通溝34にねじ込むこ
とにより、角芯軸33がレバーハンドル30に確実に固
定されるようになっている。
【0036】なお、上記の角芯軸33は、単一部材から
なっており、2分割や3分割のものではないので、捩じ
り強度は充分なものとなっている。
【0037】上記構成のレバーハンドル錠を開錠すると
きには、上記レバーハンドル30を回動操作する。これ
によって、角芯軸33が回転し、ラッチハブ5が弧回動
する。このとき、図1(b)に示すように、ラッチハブ
5の被動用突出片12によってスプリングプレッシャー
13を介してハブスプリング14が圧縮され、同時にラ
ッチハブ5の作動用突出片10によって受動部11が引
動され、ラッチスプリング7の蓄勢力に抗してラッチボ
ルト4のラッチ頭部4bがフロント板3の開口部3a内
に没入される。また、レバーハンドル30の回動操作を
解除すると、両スプリング7・14の付勢力によってラ
ッチ頭部4bがフロント板3の開口部3aから突出し、
被動用突出片12がカバー取付けビス用ノック15に当
接する位置まで復動される。
【0038】このように、本実施例の角芯軸33の取付
け装置は、角芯軸33がハブ軸9に嵌挿されたときに、
角芯軸33が、ハブ軸9の内方へ突出しかつ弾力性を有
する突起24・24によってハブ軸9の内壁面に押圧さ
れた状態となる。また、角芯軸33は筒状のハブ軸9に
嵌挿されているので、必ず、ハブ軸9に形成された突起
24・24が角芯軸33を押圧することになる。したが
って、単一部材からなる角芯軸33の使用を前提とし
て、角芯軸33のハブ軸9内部でのガタツキを確実に防
止することができる。
【0039】また、本実施例の角芯軸33の取付け装置
は、U字形状のラッチハブ5の角孔8・8にハブ軸9を
嵌着したものからなっている。このため、角芯軸33を
ハブ軸9に嵌挿する際に、ハブ軸9が角芯軸33のガイ
ドとなるので、ハブ軸9が無い場合に比較して容易に嵌
挿し得るようになっている。
【0040】ところで、例えば、突起24が筒側面23
の1面に形成されている場合には、押圧方向に対しての
ガタツキが防止できるが、他の方向についてのガタツキ
が防止できない。しかし、本実施例では、突起24・2
4はハブ軸9における相互に非対向となる少なくとも2
つの筒側面23・23に形成されているので、突起24
・24はハブ軸9を2方向から押圧することになる。こ
のため、角芯軸33はハブ軸9への嵌挿状態において、
図1(b)に示すように、少なくとも筒側面25・25
の2面に当接固定状態となる。そして、2面が当接固定
状態になるということは、他のどの方向から力が作用し
ても角芯軸33は容易には動かない状態になることを示
している。したがって、単一部材からなる角芯軸33の
使用を前提として、角芯軸33のハブ軸9内部でのガタ
ツキを確実に防止することができる。
【0041】また、上記ハブ軸9には一角部に隙間20
が形成されているので、ハブ軸9を角孔8・8に嵌挿す
るに際して、ハブ軸9をこの隙間が狭くなるように圧縮
することによってハブ軸9の外形が縮小される。このた
め、ハブ軸9を角孔8・8に容易に嵌挿することができ
る。また、ハブ軸9を角孔8・8に対して少し大きめの
寸法となるように形成した場合においても、ハブ軸9を
圧縮することによって角孔8・8に嵌挿可能となり、か
つ、そのように形成した場合にはハブ軸9の角孔8・8
への嵌挿後においてハブ軸9が角孔8・8を押圧するの
で、ハブ軸9が角孔8・8に強固に取付けられる。
【0042】したがって、角芯軸33、ハブ軸9及び角
孔8・8における相互の固定が強くなり、これによっ
て、単一部材からなる角芯軸33の使用を前提として、
角芯軸33の角孔8・8でのガタツキを確実に防止する
ことができる。
【0043】さらに、本実施例においては、ラッチハブ
5を鉄板等の安価でかつ強度の大きい金属材料にて構成
することができる。すなわち、ラッチハブ5は1枚の金
属板に2つの角孔8・8を打ち抜きにより穿設し、この
角孔8・8が対向するように金属板をほぼ断面U字形状
に折曲加工することにより完成される。したがって、従
来の黄銅からなる中実のラッチハブ5では、ダイカスト
工法による鋳造物となっていたため、製造コストが増大
していたが、本実施例においては、鋳造物にしなくても
よいため、製造コストの低減を図ることができる。ま
た、鉄板等の金属材料であるので強度的にも充分であ
る。そして、このような中間に空間を有する構造のラッ
チハブ5を形成した場合においても、突起24・24を
有するハブ軸9によって、角芯軸33のハブ軸9内部で
のガタツキを確実に防止することができる。
【0044】したがって、単一部材からなる角芯軸33
の使用を前提として、製造コストの低減を図ると共に、
角芯軸33の角孔8・8におけるガタツキを確実に防止
することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明の角芯軸の取付け装置
は、以上のように、角孔には、上記角芯軸を嵌挿させか
つ角孔の内周に沿って嵌着される角筒部材が設けられる
と共に、上記角筒部材には内方へ突出しかつ弾性を有す
る凸部が形成されている構成である。
【0046】これにより、角芯軸が角筒部材に嵌挿され
たときに、角芯軸が、角筒部材の内方へ突出しかつ弾力
性を有する凸部によって角筒部材の内壁面に押圧された
状態となる。また、角芯軸は筒状の角筒部材に嵌挿され
ているので、必ず、角筒部材に形成された凸部が角芯軸
を押圧することになる。したがって、単一部材からなる
角芯軸の使用を前提として、角芯軸の角筒部材内部での
ガタツキを確実に防止することができるという効果を奏
する。
【0047】請求項2の発明の角芯軸の取付け装置は、
以上のように、請求項1の角芯軸の取付け装置におい
て、凸部は、角筒部材における相互に非対向となる少な
くとも2つの筒側面に形成されている構成である。
【0048】これにより、凸部は角筒部材を2方向から
押圧することになる。このため、角芯軸は角筒部材への
嵌挿状態において、少なくとも筒側面の2面に当接固定
状態となる。そして、2面が当接固定状態になるという
ことは、他のどの方向から力が作用しても角芯軸は容易
には動かない状態になることを示している。したがっ
て、単一部材からなる角芯軸の使用を前提として、角芯
軸の角筒部材内部でのガタツキを確実に防止することが
できるという効果を奏する。
【0049】請求項3の発明の角芯軸の取付け装置は、
以上のように、請求項1又は2記載の角芯軸の取付け装
置において、角筒部材には、一角部に隙間が形成されて
いる構成である。
【0050】これにより、角筒部材を角孔に嵌挿するに
際して、角筒部材をこの隙間が狭くなるように圧縮する
ことによって角筒部材の外形が縮小される。このため、
角筒部材を角孔に容易に嵌挿することができる。また、
角筒部材を角孔に対して少し大きめの寸法となるように
形成した場合においても、角筒部材を圧縮することによ
って角孔に嵌挿可能となり、かつ、そのように形成した
場合には角筒部材の角孔への嵌挿後において角筒部材が
角孔を押圧するので、角筒部材が角孔に強固に取付けら
れる。
【0051】したがって、角芯軸、角筒部材及び角孔に
おける相互の固定が強くなり、これによって、単一部材
からなる角芯軸の使用を前提として、角芯軸の角孔での
ガタツキを確実に防止することができるという効果を奏
する。
【0052】請求項4の発明の角芯軸の取付け装置は、
以上のように、請求項1、2又は3記載の角芯軸の取付
け装置において、1枚の金属板に2つの角孔を穿設し、
上記角孔が対向するように金属板をほぼ断面U字形状に
折曲して形成されている構成である。
【0053】これにより、角芯軸の取付け装置を、鉄板
等の安価でかつ強度の大きい金属材料にて構成すること
ができる。そして、取付け装置は、1枚の金属板に2つ
の角孔を打ち抜きにより穿設し、この角孔が対向するよ
うに金属板をほぼ断面U字形状に折曲加工することによ
り完成される。したがって、従来の黄銅からなる中実の
取付け装置では、ダイカスト工法による鋳造物となって
いたため、製造コストが増大していたが、本発明におい
ては、鋳造物にしなくてもよいため、製造コストの低減
を図ることができる。
【0054】そして、このような中間に空間を有する構
造の取付け装置を形成した場合においても、凸部を有す
る角筒部材によって、角芯軸の角筒部材内部でのガタツ
キを確実に防止することができる。
【0055】したがって、単一部材からなる角芯軸の使
用を前提として、製造コストの低減を図ると共に、角芯
軸の角孔におけるガタツキを確実に防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における角芯軸の取付け装置
の構造を示すものであり、(a)は左側面図、(b)は
一部破断正面図である。
【図2】上記角芯軸の取付け装置に使用されるラッチハ
ブの構造を示すものであり、(a)は正面図、(b)は
右側面の一部破断断面図である。
【図3】上記角芯軸の取付け装置に使用されるハブ軸の
構造を示すものであり、(a)は左側面図、(b)は正
面図、(c)は底面図である。
【図4】上記角芯軸の取付け装置に使用されるレバーハ
ンドルの構造を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は左側面図である。
【図5】上記角芯軸の取付け装置が適用されるレバーハ
ンドル錠における角芯軸の取付け状態を示すものであ
り、(a)は平面断面図、(b)は角芯軸における貫通
孔の構造を詳細に示す要部正面断面図である。
【図6】従来例を示すものであり、角芯軸の取付け装置
の構造を示す一部破断正面図である。
【図7】上記角芯軸の取付け装置に使用されるラッチハ
ブの構造を示す右側面図である。
【図8】他の従来例を示すものであり、角芯軸の取付け
装置の構造を示す正面断面図である。
【図9】さらに他の従来例を示すものであり、角芯軸の
取付け装置の構造を示す正面断面図である。
【図10】さらに他の従来例を示すものであり、(a)
は角芯軸とレバーハンドルとを示す斜視図、(b)は板
バネを取付けた角芯軸を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 ケース 4 ラッチボルト(錠片) 5 ラッチハブ(取付け装置) 8 角孔 9 ハブ軸(角筒部材、取付け装置) 20 隙間 24 突起(凸部) 30 レバーハンドル(把持部材) 33 角芯軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角孔に嵌挿された角芯軸を支持して取付け
    ると共に、錠片を没入させるべく把持部材により角芯軸
    と共に回動される角芯軸の取付け装置において、 上記角孔には、上記角芯軸を嵌挿させかつ角孔の内周に
    沿って嵌着される角筒部材が設けられると共に、上記角
    筒部材には内方へ突出しかつ弾性を有する凸部が形成さ
    れていることを特徴とする角芯軸の取付け装置。
  2. 【請求項2】上記凸部は、角筒部材における相互に非対
    向となる少なくとも2つの筒側面に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の角芯軸の取付け装置。
  3. 【請求項3】上記角筒部材には、一角部に隙間が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の角芯軸
    の取付け装置。
  4. 【請求項4】1枚の金属板に2つの角孔を穿設し、上記
    角孔が対向するように金属板をほぼ断面U字形状に折曲
    して形成されていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の角芯軸の取付け装置。
JP9842994A 1994-05-12 1994-05-12 角芯軸の取付け装置 Pending JPH07305541A (ja)

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