JPH0730540U - 架空送電線用スペーサ - Google Patents

架空送電線用スペーサ

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JPH0730540U
JPH0730540U JP6679693U JP6679693U JPH0730540U JP H0730540 U JPH0730540 U JP H0730540U JP 6679693 U JP6679693 U JP 6679693U JP 6679693 U JP6679693 U JP 6679693U JP H0730540 U JPH0730540 U JP H0730540U
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JP
Japan
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transmission line
frame
frame member
conductor
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JP6679693U
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English (en)
Inventor
一光 川合
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠材部への雨水の滞留がなく,導体への取り
付け作業も容易な架空送電線用スペーサを提供するこ
と。 【構成】 架空送電線用スペーサ11は,開放断面の枠
材12を環状に連結したスペーサ枠体13の連結部13
aに導体把持部14を設けた構造である。開放断面の枠
材12はその開放部12aがすべてスペーサ枠体13の
中心方向(図示の場合)または外方のいずれか一方に向
くように連結する。各枠材12に水抜き穴12bをあけ
る。開放部12aが使用状態において上向きとなる枠材
12でも,水抜き穴12bがあるので,雨水は水抜き穴
12bから流出し枠材12の凹所に滞留することがな
い。この構造の架空送電線用スペーサ11には上下方向
の区別がない。したがって,導体に取り付ける取り付け
作業も容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は,多導体送電線における各導体間の間隔を適正に保つための架空送 電線用スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】
多導体送電線における各導体間の間隔を適正に保つために用いる架空送電線用 スペーサとして,丸管,角管等の閉鎖断面,あるいは溝形,U字形,V形,H形 等の開放断面の一定長さの枠材を導体数に応じて複数本四角や六角等の環状に連 結して環状のスペーサ枠体を形成し,枠材と枠材との各連結部に導体を把持する ための導体把持部を設けた構成のものが知られている。そして前記枠材が溝形等 の開放断面のものからなる場合には,スペーサ枠体を形成する枠材の凹所に雨水 が滞留して,スペーサの重量が実質的に増大する不都合が生じるので,雨水の滞 留を防ぐ構造とする必要がある。
【0003】 従来,このような雨水の滞留を防ぐ構造の架空送電線用スペーサとして,図5 に示すものが知られている(実公平3−43810号)。この架空送電線用スペ ーサ1は,複数本の溝形の枠材2を連結して環状のスペーサ枠体3を形成し,各 枠材2相互の連結部3aに導体把持部4を設けた構造であるり,そして図6(イ ),(ロ)に示すように,スペーサ枠体3を形成する枠材2の開放部2aがすべ て下向きとなるようにされている。すなわち,図示例のものにおいては上側の3 本の枠材2はその開放部2aが環状のスペーサ枠体3の中心方向に向き,下側の 枠材2は外方を向いている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の架空送電線用スペーサ1は,溝形の枠材2の凹所に雨水が滞留する のを防止できる長所はあるが,上述のように枠材2の開放部2aの向きが総て同 一ではないのでスペーサに上下方向の区別が生じ,つまり図5に示すものの場合 には6本の枠材2A〜2Fのうちの符号2Aで示す枠材が必ず水平上部の枠材と ならなければならず,これ以外の枠材2B〜2Fが水平上部に位置するようにし てはならないので,この架空送電線用スペーサ1を各導体に取り付ける取り付け 作業に際しては十分な注意深い神経をはらわなければならない煩雑さがある。 また,たとえ取り付け方向を指示するマークや記号等を付したとしても,なお かつ作業時の十分な注意が必要であることには変わりなく,取り付けミスの発生 を完全に解消し得るものとはならない。
【0005】 本考案は上記従来の欠点を解消するためになされたもので,スペーサ枠体を形 成する開放断面の枠材の凹所に雨水が滞留することがないとともに,導体への取 り付け作業の際に取り付け方向への神経をはらう煩雑さもない新規な架空送電線 用スペーサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案は,開放断面の枠材からなり,この枠材の開放部が スペーサ枠体の中心方向または外方のいずれか一方に向いた環状のスペーサ枠体 と,このスペーサ枠体の周方向に間隔をあけた所定位置に設けられた導体把持部 とからなる架空送電線用スペーサであって, 前記各導体把持部間における各枠材のそれぞれに水抜き穴を設けたことを特徴 とする。
【0007】
【作用】
上記構成において,環状をなすスペーサ枠体を形成する各開放断面の枠材には ,それぞれ水抜き穴が設けられているので,開放部が上向きとなって配設される 枠材においても雨水が水抜き穴から流出し,該枠材の凹所に雨水が滞留すること はない。
【0008】 また,スペーサ枠体を形成する総ての枠材の開放部の向きがスペーサ枠体の中 心方向または外方のいずれか一方に統一されているので,導体への取り付け作業 に際してスペーサに上下方向の区別は生じない。
【0009】
【実施例】
以下,本考案の実施例を図1〜図4を参照して説明する。 図1に本考案の第1実施例の架空送電線用スペーサ11を示す。この架空送電 線用スペーサ11は,等長の溝形の開放断面を有する枠材12を6本連結して正 六角形をなす環状のスペーサ枠体13を形成し,正六角形の各頂点となる枠材2 相互の連結部13aにそれぞれ導体把持部14を設けた構造であり,水平上部お よび水平下部位置の枠材12の横断面を示す図2(イ),(ロ)のように,前記 各枠材12はその開放部12aがいずれも環状のスペーサ枠体13の中心方向に 向いている。そして,各枠材12には例えば長手方向に離れた2箇所の位置に水 抜き穴2bが設けられている。
【0010】 上記の架空送電線用スペーサ11を多導体送電線の各導体に取り付けた場合, 環状をなすスペーサ枠体13の水平下部となる枠材12等は,図2(ロ)のよう に開放部12aが上向きとなるが,この枠材12には水抜き穴12bが存在する ので,雨水はこの水抜き穴12bから流出し,枠材12の凹部に滞留することは ない。
【0011】 また,この架空送電線用スペーサ11は,各枠材12の開放部12aの向きが 総てスペーサ枠体13の中心方向となるように統一されていて,スペーサ11に 上部,側部,下部の方向性がなく天地無用ではないので,送電線の各導体への取 り付けに際してどの枠材12がどの位置になっても何ら差し支えなく,そのため 取り付け作業がきわめて容易である。
【0012】 図3,図4に本考案の第2実施例の架空送電線用スペーサ11Aを示す。この 架空送電線用スペーサ11Aは,環状のスペーサ枠体13を形成する開放断面の 枠材12の開放部12aの向きを図1のものとは反対に総て環状の外方に向けた ものであり,その他の構成は図1に示した実施例のものと同様であり,同一の部 分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0013】 上記の架空送電線用スペーサ11Aを架空送電線の各導体に取り付けた場合, 水平上部となる枠材12等は開放部12aが上向きとなるが,その枠材12には 水抜き穴12bが存在するので,雨水はこの水抜き穴12bから流出し,枠材1 2の凹所に滞留することはない。そして,この第2実施例のスペーサ枠体11A も第1実施例のものと同じく上下方向の区別なく天地無用ではないので,送電線 の導体に体する取り付け作業がきわめて容易である。
【0014】 なお,実施例の架空送電線用スペーサ11,11Aはスペーサ枠体13をいず れも多角形状に形成しているが,開放断面を有する1本の枠材を円環状に閉ざし て円環状のスペーサ枠体を形成し,その周方向の等間隔位置に導体把持部を設け るように構成してもよい。
【0015】 また,実施例では開放断面の枠材12として断面凹状の溝形のものを用いたが ,U字形,V形,H形その他の開放断面形状の枠材を用いることもできる。いず れの場合も,開放部が環状のスペーサ枠体の中心方向または外方を向くようにす る。 また,上記の実施例は6導体送電線用のスペーサを示しているが,6導体以外 の送電線用スペーサであってもよいことは言うまでもない。 また,導体把持部14を構成するクランプとしては,種々の構造のものを採用 することができる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明した本考案の架空送電線用スペーサは従来の雨水滞留防止型のスペー サのように使用に際して上下方向の区別が生じることがなく,どの枠材部分がど の位置に配置されようとも枠材の凹所に雨水が滞留することがない。したがって ,導体への取り付けに際して注意深い神経をはらわなければならない取り扱い作 業の煩雑さと,枠材部分への雨水の滞留によりスペーサ重量が徒らに増大すると いう好ましからざる二つの問題を一挙に解消し得る格別の効果を奏するものであ る。
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 上記の架空送電線用スペーサ11Aを架空送電線の各導体に取り付けた場合, 水平上部となる枠材12等は開放部12aが上向きとなるが,その枠材12には 水抜き穴12bが存在するので,雨水はこの水抜き穴12bから流出し,枠材1 2の凹所に滞留することはない。そして,この第2実施例のスペーサ11Aも第 1実施例のものと同じく上下方向の区別がなく天地無用ではないので,送電線の 導体に体する取り付け作業がきわめて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の架空送電線用スペーサを示
す一部破断正面図である。
【図2】同図(イ)は図1のA−A断面図,(ロ)は図
1のB−B断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の架空送電線用スペーサを
示す一部破断正面図である。
【図4】同図(イ)は図3のC−C断面図,(ロ)は図
3のD−D断面図である。
【図5】従来の架空送電線用スペーサを示す一部破断正
面図である。
【図6】同図(イ)は図5のE−E断面図,(ロ)は図
5のF−F断面図である。
【符号の説明】
11,11A 架空送電線用スペーサ 12 開放断面の枠材 12a 開放部 12b 水抜き穴 13 環状のスペーサ枠体 13a 連結部 14 導体把持部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放断面の枠材(12)からなり,この
    枠材(12)の開放部(12a)がスペーサ枠体(1
    3)の中心方向または外方のいずれか一方に向いた環状
    のスペーサ枠体(13)と,このスペーサ枠体(13)
    の周方向に間隔をあけた所定位置に設けられた導体把持
    部(14)とからなる架空送電線用スペーサであって, 前記各導体把持部(14)間における各枠材(12)の
    それぞれに水抜き穴(12b)を設けたことを特徴とす
    る架空送電線用スペーサ。
JP6679693U 1993-11-19 1993-11-19 架空送電線用スペーサ Pending JPH0730540U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062054A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Asahi Electric Works Ltd 相間スペーサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062054A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Asahi Electric Works Ltd 相間スペーサ

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