JPH07305204A - パンティストッキング用編地 - Google Patents

パンティストッキング用編地

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JPH07305204A
JPH07305204A JP11421694A JP11421694A JPH07305204A JP H07305204 A JPH07305204 A JP H07305204A JP 11421694 A JP11421694 A JP 11421694A JP 11421694 A JP11421694 A JP 11421694A JP H07305204 A JPH07305204 A JP H07305204A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製品になった際通常の編目よりも大きい編目を
形成するパンティストッキング用編地の提供を目的とす
る。 【構成】パンティ部A(8)に相当する部分と、レッグ
部(2)に相当する部分と、トウ部(3)に相当する部
分とを有する筒状体からなるパンティストッキング用編
地において、パンティ部A(8)に相当する部分を難溶
糸と可溶糸とで編成し、前記一部の並列する難溶糸間に
可溶糸を所定間隔で配列するとともに、難溶糸の少なく
とも一部を他の難溶糸によって支え、且つ上記難溶糸が
可溶糸と一緒にタック編目を編成することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタイツ等を含むパンテ
ィ部を有するパンティストッキングに係り、詳しくは、
所定部分を難溶糸と可溶糸の交編により構成し、後者を
溶出することができるパンティストッキング用編地に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ストッキングのなかで最も保温効果を有
するパンティストッキングは、図9に示すように、腹
部、臀部および股部を被覆するパンティ部(1)と、左
右の足部を被覆するレッグ部(2)と、左右の足部の爪
先を被覆するトウ部(3)とを備えている。そして、こ
のようなパンティストッキングは、図10に示すような
筒状体(5)を、パンティ部(1)に相当する部分から
レッグ部(2)に相当する部分、トウ部(3)に相当す
る部分と、決まった針数によって連続して編成し、編成
後、筒状体(5)を二個一対にしてこれを股部において
縫合して形成している。そして、通常、このようなパン
ティストッキングは、パンティ部(1)にレッグ部
(2)より太いナイロン加工糸を編み込んで、パンティ
部(1)を厚地に仕上げ、補強効果と保温効果とを得て
いる。
【0003】ところが、上記のようなパンティ部(1)
を有するパンティストッキングは夏期などの高温時また
は運動時には暑く、パンティ部(1)の内側で非常にむ
れやすいという問題点がある。そこで、夏期用のパンテ
ィストッキングとして、特に汗ばみやすい足の付根部分
に相当するパンティ部の下部(6)を連続して多コース
にまたがるタック編を用いて編成し、パンティ部(1)
の通気性を良好にしたパンティストッキングが実開平5
−66004号公報等に記載され既に汎用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記パンテ
ィストッキングは、多コースにまたがるタック編により
編成されるものであり、公知の通り、タック編は一つの
コースの編目と次のコースの編目とを一緒に編成して編
目を拡大するものである。従って、多コースにまたがる
タック編を編成するのには限りがあり、タック編で編目
を充分に拡大することは困難である。また、タック編は
編地を厚くするため、充分な清涼感を付与することがで
きないという問題点がある。
【0005】また、ストッキングに柄を編み込む場合、
その透かし目の編成には上記タック編やレース編等が用
いられているが、このレース編は上記タック編と同様他
のコースの編目と一緒に編目を形成して透かし目を得る
ものであるので、編目の拡大には限りがあり、特徴のあ
る編地を編成することが困難である。
【0006】即ち、パンティストッキングは、設定され
たウェールの数に基づいて筒状体(5)を編成して形成
するものであって、ある一部だけ編目を拡げたい場合な
どにはタック編等の編組織を用いていたが、このような
編組織を用いて行う編目の拡大には限りがあり、充分な
清涼感を付与することができず、また、特徴のある編地
を編成することが困難等の問題点があった。かかる点か
ら、タック編等の従来から存在する編組織を用いて編成
することができ、且つ製品になった際通常の編目よりも
大きい編目を形成し得るパンティストッキング用編地の
出現が待望されていた。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであって、製品になった際通常の編目よりも大きい
編目を形成し得るパンティストッキング用編地の提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のパンティストッキング用編地は、次の構
成を備えている。即ち、パンティ部に相当する部分と、
レッグ部に相当する部分と、トウ部に相当する部分とを
有する筒状体からなるパンティストッキング用編地にお
いて、各部内の少なくとも一部を難溶糸と可溶糸とで編
成し、前記一部の並列する難溶糸間に可溶糸を所定間隔
で配列するとともに、難溶糸の少なくとも一部を他の難
溶糸によって支え、且つ上記難溶糸が可溶糸と一緒にタ
ック編目を編成することを特徴とする。そして、本発明
にいう可溶糸とは溶出処理を行った際に溶出する編糸を
指し、具体的には水に溶出する水溶性ビニロン糸または
水溶性ポリエステル、並びに、アルカリ溶液に溶出する
アルギン酸繊維を挙げることができる。また、本発明に
いう難溶糸とは上記溶出処理と同一の処理を行った後で
も残存する編糸を指し、具体的には、ナイロン、ポリウ
レタン、ポリエステル、アクリル、レーヨン、アセテー
ト、綿、麻、絹、羊毛等から選択することができる。ま
た、本発明における各部内の少なくとも一部とはトウ
部、レッグ部、パンティ部のどの部分であってもよく、
またこれらの部分の一部であってもよい。
【0009】
【作用】本発明のパンティストッキング用編地は、所定
部の少なくとも一部分を処理後コースの数を減少せしめ
るための可溶糸を編み込んで編地にしたものであって、
上記可溶糸を溶出することにより、コースの数を減少せ
しめて大きい編目を有する製品を形成し得るものであ
る。即ち、本発明のパンティストッキング用編地は、難
溶糸の少なくとも一部にタック編を編成し、且つこのタ
ック編目が可溶糸と一緒に編目を形成するタック編目で
あって、更にこのタック編が他の難溶糸によって支えら
れるように編成しているため、可溶糸が溶出しそのコー
スが消滅しても、他の難溶糸に支えられるタックした難
溶糸により編地を形成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のパンティストッ
キング用編地Aから形成したパンティストッキングAの
平面図である。パンティストッキング用編地Aはパンテ
ィ部A(7)に相当する部分を難溶糸と可溶糸との交編
により編成したものであって、パンティストッキングA
(8)は可溶糸を溶出することにより、パンティ部A
(7)に大きい編目を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0012】そして、このようなパンティストッキング
A(8)は以下のようにして形成される。まず、パンテ
ィストッキングA(8)を形成する第一の工程は筒状体
からなるパンティストッキング用編地Aの編成であっ
て、パンティ部A(7)に相当する部分からレッグ部
(2)に相当する部分、トウ部(3)に相当する部分と
筒状体を連続して編成する。そして、このとき、パンテ
ィストッキング用編地Aはパンティ部A(7)に相当す
る部分を図2に示すような編立組織図(○は平編を編成
する部分、×はタック編を編成する部分を示す。)に基
づいて編成し、図3に示すような編地に形成されてい
る。
【0013】パンティ部A(7)に相当する部分は、同
図に示すように編目の横の列をコース、縦の行をウェー
ルとし、4つのコース且つ4つのウェールを1ユニット
とする編組織を繰り返し編成したものである。そして、
第1コースの編糸A(9)および第3コースの編糸A
(11)には、20dのポリウレタン弾性糸を芯糸とし
これに13d/5fのナイロン糸をダブルカバリングし
たダブルカバリング糸を用い、第2コースの編糸A(1
0)および第4コースの編糸A(12)には28dの水
溶性ビニロン糸を用いている。
【0014】そして、この第1コースの編糸A(9)は
平編とタック編とを交互に繰り返し編成し、第2コース
の編糸A(10)は全ウェールとも平編に編成し、ま
た、第3コースの編糸A(11)は上記第1コースの編
糸A(9)と同一の配列で平編とタック編とを繰り返し
編成し、第4コースの編糸A(12)は全ウェールとも
平編に編成している。即ち、このパンティ部A(7)
は、1回タックすることにより2つのコースにまたがる
透かし目を得るものであって、この透かし目を連続して
繰り返すウェールと、平編を繰り返すウェールとを交互
に形成したものである。そして、第2ウェールおよび第
4ウェールにおいて、ダブルカバリング糸である第1コ
ースの編糸A(9)はタックして水溶性ビニロン糸から
なる第2コースの編糸(10)と一緒に編目を形成し
て、ダブルカバリング糸からなる第3コースの編糸A
(11)によって支えられている。また、ダブルカバリ
ング糸である第3コースの編糸A(11)はタックして
水溶性ビニロン糸からなる第4コースの編糸(12)と
一緒に編目を形成して、次のユニットのダブルカバリン
グ糸からなる第1コースの編糸A(9)に支えられてい
る。
【0015】そして、パンティ部A(7)に相当する部
分を編成した後、これと連続してパンティ部の下部
(6)に相当する部分を上記ダブルカバリング糸と上記
水溶性ビニロン糸とを用いて編成するが、後述するよう
に、水溶性ビニロン糸は第二工程の処理において溶出さ
れるものであるため、水溶性ビニロン糸が溶出された後
もその代わりにパンティ部の下部(6)として充分な強
度を備える編目を形成する40d/10fのナイロン糸
を、水溶性ビニロン糸に添えてパンティ部A(7)と同
様の編組織により編成する。そして、次に、レッグ部
(2)に相当する部分を、20dのポリウレタン弾性糸
を芯糸としこれに13d/5fのナイロン糸をカバリン
グしたシングルカバリング糸と13d/3fの未加工ナ
イロン糸とを1つのコースごとに用いて平編により編成
する。また、最後に、トウ部(3)に相当する部分を4
0d/10fのナイロン糸と、13d/3fのナイロン
糸とを用いてタック編で編成する。
【0016】そして、上記のように編成したパンティス
トッキング用編地Aを第2工程にて次の処理をする。即
ち、編成した筒状体を80℃程度の湯浴中に10分間浸
漬して水溶性ビニロン糸を溶出する。そして、水溶性ビ
ニロン糸の溶出処理後、染色し、2本の筒状体を股部に
おいて縫合して図1に示すようなパンティストッキング
A(8)を得る。そして、このとき得られたパンティス
トッキングA(8)は図4に示すような編地のパンティ
部A(7)を形成している。
【0017】この編地は通常の平編であるが、パンティ
ストッキング用編地Aから水溶性ビニロン糸である第2
コースの編糸A(10)(図3参照)と第4コースの編
糸A(12)(図3参照)とを溶出したものであり、第
2コースおよび第4コースが消滅したものであって、こ
れとともにこれらの編目に支えられていた第1ウェール
および第3ウェールにおける第1コースおよび第3コー
スの編目が解除されている。即ち、このパンティ部A
(7)は残存したダブルカバリング糸により編地を形成
しており、第2ウェールと第4ウェールとに2つのコー
スにまたがる編目を形成し、且つ、第1ウェールおよび
第3ウェールにおける編目を解除してこれをフロート
し、第2ウェールと第4ウェールとの距離を拡大してお
り、第2ウェールと第4ウェールとの間に縦方向と横方
向に大きい空間を作り得る。
【0018】このパンティストッキングA(8)は、水
溶性ビニロン糸とダブルカバリング糸とを用いてパンテ
ィ部A(7)に相当する部分を編成したパンティストッ
キング用編地Aを用いているため、第二工程で水溶性ビ
ニロン糸を溶出してパンティ部A(7)を形成すること
ができる。即ち、水溶性ビニロン糸を溶出することによ
り、コースの数を半分に減少するとともに、ウェールの
数も半分に減少して、タック編などでは得ることのでき
ない横方向と縦方向に大きい空間を有する編目を形成し
得る。
【0019】また、このパンティストッキングA(8)
は、通常工程である第一工程において、水溶性ビニロン
糸を用いた簡単な編組織のパンティストッキング用編地
Aを編成し、第二工程で水溶性ビニロン糸を溶出するこ
とにより、容易に大きな編目を形成し得る。
【0020】次に、本発明の他の実施例であるパンティ
ストッキング用編地Bを用いて形成したパンティストッ
キングBについて説明する。このパンティストッキング
Bは上記実施例のパンティストッキングA(8)と略同
一のものであり、パンティ部A(7)と異なる編組織の
パンティ部Bを有するものである。従って、それ以外の
構成要素はパンティストッキングA(8)と略同様であ
るのでその詳しい説明を省略する。
【0021】まず、パンティストッキングBは第一工程
において、パンティストッキング用編地Bが編成され
る。そして、このとき、パンティ部Bに相当する部分は
図5に示すような編立組織図(○、×は図2と同じ)に
基づいて編成され、図6に示すような編地を形成する。
このパンティ部Bに相当する部分は、4つのコース、4
つのウェールを1ユニットとする編組織を繰り返し編成
したものであって、第1コースの編糸B(13)および
第3コースの編糸B(15)には20dのポリウレタン
弾性糸を芯糸としこれに13d/5fのナイロン糸をダ
ブルカバリングしたダブルカバリング糸を用い、第2コ
ースの編糸B(14)および第4コースの編糸B(1
6)には28dの水溶性ビニロン糸を用いている。
【0022】そして、同図に示すように、第1コースの
編糸B(13)は平編とタック編とを交互に繰り返し編
成し、第2コースの編糸B(14)は第2ウェールをタ
ック編に編成してのこりの全てを平編に編成し、第3コ
ースの編糸B(15)は第1コースと同一の配列で平編
とタック編とを繰り返し編成し、第4コースの編糸B
(16)は第1から第3ウェールまでを平編に編成して
第4ウェールをタック編に編成している。即ち、この編
地はタック編を繰り返すウェールを1つのウェールごと
に編成したものであり、上記タック編を繰り返すウェー
ルは連続して3つのコースをタックして4つのコースに
またがる透かし目を得るものである。そして、第2ウェ
ールにおいて、ダブルカバリング糸からなる第1コース
の編糸B(13)および第3コースの編糸(15)はタ
ックして水溶性ビニロン糸からなる第2コースの編糸B
(14)および第4コースの編糸(16)と一緒に編目
を形成し、且つ、次のユニットのダブルカバリング糸か
らなる第1コースの編糸B(13)によって支えられて
いる。また、第4ウェールにおいて、ダブルカバリング
糸からなる第3コースの編糸B(15)および次のユニ
ットの第1コースの編糸B(13)はタックして水溶性
ビニロン糸からなる第4コースの編糸B(16)および
次のユニットの第2コースの編糸B(14)と編目を一
緒に形成し、且つ、ダブルカバリング糸からなる第3コ
ースの編糸B(15)によって支えられている。
【0023】そして、このようにして編成された編物は
上述した後処理工程と同様にして仕上げられ、水溶性ビ
ニロン糸溶出後、図7に示すような編地を形成する。こ
れは通常の1×1メッシュであるが水溶性ビニロン糸か
らなる第2コースの編糸B(14)(図6参照)および
第4コースの編糸B(16)(図6参照)が溶出するこ
とにより、第2コースおよび第4コースが消滅したもの
である。そして、第2コースおよび第4コースの編目に
よって支えられていた第1ウェールおよび第3ウェール
における第1コースおよび第3コースの平編が解除さ
れ、第2ウェールおよび第4ウェールにおけるタック編
部分で編地を形成するものである。即ち、このパンティ
部Bは、4つのコースにまたがる編目と2つのコースに
またがる編目とを一緒に形成する編目を、第2ウェール
と第4ウェールとに形成したものであって、第1ウェー
ルおよび第3ウェールにおける編目を解除してこれをフ
ロートし、第2ウェールと第4ウェールとの距離を拡大
し得る。
【0024】このパンティストッキングBは、ダブルカ
バリング糸と水溶性ビニロン糸とを用いて、多コースに
またがるタック編によりパンティ部Bに相当する部分を
編成したパンティストッキング用編地Bを用いているた
め、第二工程において上記水溶性ビニロン糸を溶出して
パンティ部Bを形成することができる。即ち、このパン
ティストッキングBは、通常工程である編成において多
コースにまたがるタック編を形成することにより編地を
厚くするが、第二工程で水溶性ビニロン糸を溶出するこ
とにより編地を比較的薄く形成することができる。
【0025】また、このようにして形成したパンティ部
Bは大きい編目を形成しており、1つの編目を形成する
のに長い編糸を要しているため、仮に目切れを起こした
場合においても、編目から脱出すべき編糸が長いため、
ランし難いという効果をも奏する。
【0026】尚、上記の実施例においては、パンティ部
に相当する部分のみを可溶糸と難溶糸とを用いて編成た
パンティストッキング用編地について記載したが、これ
に限定されない。そして、レッグ部(2)に相当する部
分の数箇所を難溶糸と可溶糸とを用いて編成し、可溶糸
を溶出することにより、図8に示すようなレッグ部の数
箇所に大きい編目を形成するパンティストッキングを得
るようにしてもよい。また、レッグ部に相当する部分を
比較的細番手の難溶糸と可溶糸とを用いて編成し、これ
に比較的太番手の柄糸を編み込み、可溶糸を溶出するこ
とにより、大きい編目上に浮かぶ斬新な柄を形成するよ
うにしてもよい。更に、トウ部に相当する部分を難溶糸
と可溶糸とを用いて編成し、可溶糸を溶出することによ
りトウ部(3)に大きい編目を形成するようにしてもよ
い。
【0027】また、上記の実施例では1つのコースごと
に可溶糸と難溶糸とを用いて編地を編成し、可溶糸を溶
出してコースの数とウェールの数とを半分に減少するよ
うにしたが、これは特に限定されない。そして、難溶糸
と可溶糸とを用いて編成した編地部分において、編目の
大きさ且つ編地の強度の観点からコースの数およびウェ
ールの数は1/2程度に減少することが最も好適であっ
て、2/3から1/2程度の範囲内もしくは1/2から
1/3程度の範囲内に減少することが好ましいが、どの
ような割合で減少せしめるようにしてもよい。
【0028】更に、上記実施例では、難溶糸には20d
のポリウレタン弾性糸を芯糸としこれに13d/5fの
ナイロン糸をダブルカバリングしたダブルカバリング糸
を用い、また、可溶糸には28dの水溶性ビニロン糸を
用いたが、これは特に限定されない。そして、難溶糸に
はストッキングを編成できる糸であればどのような糸で
も適用することが可能であり、可溶糸には50d相当の
水溶性ポリエステル糸なども適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明のパンティストッキング用編地に
よれば、可溶糸を用いて編地を編成したものであるた
め、可溶糸を溶出することにより、編糸の密度を減少し
て大きな編目を形成することができるとともに、編地を
薄く形成することができる。そして、このような大きな
編目を形成し得るパンティストッキング用編地を用いて
形成したパンティストッキングによれば、充分な清涼感
を付与することができるとともに、大きな編地を利用し
て従来にない斬新な柄を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパンティストッキング
用編地を用いて形成したパンティストッキングの平面図
である。
【図2】上記パンティストッキング用編地のパンティ部
に相当する部分の編立組織図である。
【図3】上記パンティストッキング用編地のパンティ部
に相当する部分の編目構造の説明図である。
【図4】上記パンティストッキングのパンティ部の編目
構造の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例のパンティストッキング用
編地のパンティ部に相当する部分の編立組織図である。
【図6】上記実施例のパンティストッキング用編地のパ
ンティ部に相当する部分の編目構造の説明図である。
【図7】上記パンティストッキングのパンティ部の編目
構造を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例のパンティストッキング用
編地を用いて形成したパンティストッキングの平面図で
ある。
【図9】従来のパンティストッキングを示す平面図であ
る。
【図10】パンティストッキングの製法の説明図であ
る。
【符号の説明】
2 レッグ部 3 トウ部 7 パンティ部A 8 パンティストッキングA 9 第1コースの編糸A 10 第2コースの編糸A 11 第3コースの編糸A 12 第4コースの編糸A 13 第1コースの編糸B 14 第2コースの編糸B 15 第3コースの編糸B 16 第4コースの編糸B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンティ部に相当する部分と、レッグ部
    に相当する部分と、トウ部に相当する部分とを有する筒
    状体からなるパンティストッキング用編地において、各
    部内の少なくとも一部を難溶糸と可溶糸とで編成し、前
    記一部の並列する難溶糸間に可溶糸を所定間隔で配列す
    るとともに、難溶糸の少なくとも一部を他の難溶糸によ
    って支え、且つ上記難溶糸が可溶糸と一緒にタック編目
    を編成することを特徴とするパンティストッキング用編
    地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018028165A (ja) * 2016-08-19 2018-02-22 グンゼ株式会社 下半身用衣類
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