JPH07304723A - 水酸基を有するアシルカルバメートおよびその製造方法 - Google Patents

水酸基を有するアシルカルバメートおよびその製造方法

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JPH07304723A
JPH07304723A JP6094399A JP9439994A JPH07304723A JP H07304723 A JPH07304723 A JP H07304723A JP 6094399 A JP6094399 A JP 6094399A JP 9439994 A JP9439994 A JP 9439994A JP H07304723 A JPH07304723 A JP H07304723A
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diol
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Masami Yabuta
雅己 薮田
Satoru Urano
哲 浦野
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Nippon Paint Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C271/00Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C271/62Compounds containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom, e.g. N-acylcarbamates
    • C07C271/64Y being a hydrogen or a carbon atom, e.g. benzoylcarbamates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated

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  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 [式中、R1は脂環、芳香環および酸素原子を含んでいて
もよい炭素数2〜12のアルキレン基であり、R2は炭素数
1〜8のアルキレン基、アリーレン基またはアルケニレ
ン基であり、R3は酸素原子を含んでいてもよい炭素数1
〜18のアルキル基またはアリール基である。]で示すア
シルカルバメート。 【効果】 アシルカルバメート基を他の材料中に導入す
るために有用な分子内に水酸基とアシルカルバメート基
とをそれぞれ1つづつ有する低分子量化合物が提供され
た。これにより、アクリルポリマー以外へのアシルカル
バメート基の導入が可能になった。また、製造の際の副
生成物が抑制され、収率も向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水酸基を有するアシル
カルバメート、即ち分子内に水酸基とアシルカルバメー
ト基とをそれぞれ1つづつ有する化合物、およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アシルカルバメート基は、触媒が存在し
ない条件下でも水酸基と交換反応が起こるなど、通常の
エステル基に比べて高反応性であることが知られてい
る。このようなアシルカルバメート基をポリマーのよう
な種々の材料へ容易に導入することができれば高機能性
塗料および接着剤等の開発が非常に有望なものとなる。
アシルカルバメート基を他の材料中に導入するために、
アシルカルバメート基と活性水素を有する官能基、特に
水酸基とを同一分子内に有する化合物が望まれている。
【0003】特開昭61-1653号公報には、N-アルコキシ
カルボニル環状イミドといわゆるポリオールとを反応さ
せて得られるポリアシルウレタンの製造方法が開示され
ている。ここで得られるポリアシルウレタンはポリオー
ル主鎖から水酸基を介して垂れ下がった多数のアシルカ
ルバメート基を有する。
【0004】同公報にはポリオールの水酸基の1部を残
す方法も開示されているが、得られるポリマーは官能基
当量が大き過ぎるので他の材料中に導入するためには不
適当である。また、官能基当量を下げるためにこの方法
をジオールに適用した場合には、ジオール中の2つの水
酸基がともにアシルカルバメート基に変換された化合物
が副生成物として多量に生成し、アシルカルバメート基
と水酸基とを同一分子内にそれぞれ1つづつ有する化合
物はほとんど得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、ア
シルカルバメート基を他の材料中に導入するために有用
な、アシルカルバメート基と水酸基とを同一分子内にそ
れぞれ1つづつ有する化合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R1は脂環、芳香環および酸素原子
を含んでいてもよい炭素数2〜12のアルキレン基であ
り、R2は炭素数1〜8、好ましくは2〜6のアルキレン
基、アリーレン基またはアルケニレン基であり、R3は酸
素原子を含んでいてもよい炭素数1〜18、好ましくは2
〜8のアルキル基またはアリール基である。]で示すア
シルカルバメートを提供するものであり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0009】本発明の好ましい態様では、R1はジオール
の残基である。「ジオールの残基」とは、ジオールから2
個の水酸基を除去した後に残る2価の基をいう。本発明
で用いうるジオールは、その残基が脂環または芳香環ま
たは酸素原子を含んでいてもよい炭素数2〜12のアルキ
レン基であれば特に限定されない。
【0010】本発明で好ましく用い得るジオールの具体
例には、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プ
ロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタン
ジオール、1,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6-ヘキサンジオール、
1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデ
カンジオール、1,2-オクタデカンジオール、1,8-オクタ
デカンジオール、2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジオー
ル、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールおよび2,5-ジ
エチル-2,5-ヘキサンジオールのようなアルカンジオー
ル;2-ブテンジオールおよび3-ヘキセンジオールのよう
なアルケンジオール;ジエチレングリコールおよびトリ
エチレングリコールのようなエーテル結合含有ジオー
ル;ジヒドロキシエチルカーボネートのようなエステル
基含有ジオール;1,2-シクロヘキサンジオール、1,3-シ
クロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、
1,2-シクロペンタンジオール、1,2-シクロオクタンジオ
ール、1,4-シクロオクタンジオール、1,5-シクロオクテ
ンジオールおよび4,4'-ジシクロヘキサンジオールのよ
うな脂環式基含有ジオール;1,2-ベンゼンジメタノール
およびジベンジルアルコールのようなアリール基含有ジ
オールが挙げられる。
【0011】本発明において好ましくは、R2はアルキレ
ン基、アリーレン基またはアルケニレン基のような2価
の炭化水素基である。R2は1〜8個、特に2〜6個の炭
素原子を有することが好ましい。本発明で特に好ましい
R2の具体例には、エチレン基、1,2-フェニレン基、1,2-
シクロヘキシレン基およびエチニル基が挙げられる。
【0012】本発明において好ましくは、R3は酸素を含
んでいてもよいアルキル基またはアリール基である。R3
は1〜18個、特に2〜8個の炭素原子を有することが好
ましい。
【0013】R3の具体例には、メチル基、エチル基、n-
プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル
基、t-ブチル基、アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、ノニル基、デ
カニル基、ステアリル基、ベンジル基、アリル基、プロ
パルギル基およびフェニル基のような炭化水素基、メト
キシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、
ヘキシルオキシエチル基、メトキシエチルオキシ基、エ
トキシエチルオキシエチル基およびブトキシエチルオキ
シエチル基が挙げられる。
【0014】以下の表1〜3に本発明の化合物を具体的
に例示する。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】本発明の水酸基を有するアシルカルバメー
トは、式
【0019】
【化5】
【0020】[式中、R2およびR3は上記と同意義であ
る。]で示すN-アルコキシカルボニル環状イミドと、式
【0021】
【化6】
【0022】[式中、R1は上記と同意義である。]で示
す上述のジオールとを1:3を下回る当量比で反応させ
ることにより製造される。反応式を以下に示す。
【0023】
【化7】
【0024】以下の表4に本発明の方法で用いうるN-ア
ルコキシカルボニル環状イミドの具体例を示す。
【0025】
【表4】
【0026】これらのN-アルコキシカルボニル環状イミ
ドは、環状イミドとクロロフォーメートとの反応で得る
ことができる。
【0027】本発明のアシルカルバメートの製造におい
ては、ジオールの水酸基の量がN-アルコキシカルボニル
環状イミドの環状イミド基の量に対して3〜8倍、好ま
しくは5〜8倍となる量でジオールとN-アルコキシカル
ボニル環状イミドとを反応させることが好ましい。N-ア
ルコキシカルボニル環状イミドとジオールとの当量比が
1:3を上回るとジオールの両末端がアシルカルバメー
ト化された化合物が、目的物よりも多く生成するために
目的物が収率良く得られない。この当量比が1:8を下
回るとジオールの両末端がアシルカルバメート化された
化合物はほとんど生成しないが、目的物の収率の増加も
著しいものでないので、あまり効率的ではなく好ましく
ない。
【0028】N-アルコキシカルボニル環状イミドとジオ
ールとの反応速度を増加させるために触媒を用いること
が好ましい。触媒としては、いわゆる塩基性触媒を使用
可能である。塩基性触媒としては、3級アミンやアルカ
リ金属化合物を用いることができる。3級アミンとして
は、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピ
リジン、ジメチルアミノピリジン、N-メチルモルホリ
ン、N-メチルピペリジン、ジアザビシクロ-[2,2,2]-
オクタンなどを挙げることができる。
【0029】アルカリ金属化合物としては、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、t-ブトキシカリウ
ムなどを挙げることができる。上記の触媒の使用量は、
N-アルコキシカルボニル環状イミドに対して、0.05〜15
モル%が好ましく、さらに好ましくは、0.5〜5モル%
である。
【0030】また、必要に応じて溶剤を使用することが
できる。溶剤としては、活性水素を持たないもの、具体
的には、ヘプタン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン
のような炭化水素系、ジクロロエタンおよびo-ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素系、酢酸ブチルお
よび酢酸エチルのようなエステル系、メチルエチルケト
ンおよびシクロヘキサノンのようなケトン系、ジオキサ
ンおよびテトラヒドロフランのようなエーテル系、およ
びジメチルスルホキシドおよびジメチルホルムアミドの
ような非プロトン性溶媒などの溶剤を用いることができ
る。
【0031】更に、加熱条件下で反応を行うことが好ま
しい。反応温度は特に規定されないが、120℃以下が好
ましい。150℃を上回る過度の加熱は、副反応を引き起
こす可能性があり、好ましくない。
【0032】基本的な操作は以下の通りである。反応容
器に、N-アルコキシカルボニル環状イミドとジオールを
入れ、必要に応じて、触媒および/または溶媒を加え
る。これを所定温度に加熱し撹拌する。反応は、一定時
間後に終了することができるが、一般的な分析手法、例
えば、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィ
ーまたは薄層クロマトグラフィーなどの方法により、原
料の消失を確認し終了することもできる。
【0033】反応混合物は、一般的な方法を用いて処理
され、必要に応じ、再結晶やシリカゲルカラムクロマト
グラフィーの精製を経て、目的物を得ることができる。
なお、化合物の確認は、赤外吸収スペクトル(IR)や核磁
気共鳴スペクトル(NMR)などの測定により行うことがで
きる。
【0034】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0035】実施例1 冷却管と窒素吹込管とを備えた反応容器に、マグネチッ
クスターラーを入れ、そこにN-エトキシカルボニルフタ
ルイミド20.2g(91.3mmol)、エタンジオール57.0g(913mm
ol)およびトリエチルアミン0.4gを加えた。これを85℃
で2.5時間加熱し、薄層クロマトグラフィーでN-エトキ
シカルボニルフタルイミドが消失したことを確認し、反
応を終了した。反応混合物をロータリーエバポレーター
で濃縮した後、塩化メチレンを加えて水洗を3度行っ
た。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒をロータ
リーエバポレーターで留去し、淡黄色の液体14.9gを得
た。N-エトキシカルボニルフタルイミドを基準とした収
率は、86%であった。
【0036】得られた化合物の特性を以下の計測機器を
用いて測定した。 融点 ヤナコ社製MP-51965 粘度 東京計器社製EL、EMまたはEL型粘度計(20℃) IR 日本分光社製FT/IR-5300型 NMR ブルカ社製ASPECT-3000 分析結果および同定された構造を表5に示す。
【0037】
【表5】
【0038】実施例2 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
1,4-ブタンジオールとを反応させること以外は実施例1
と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析結
果および同定された構造を表6に示す。
【0039】
【表6】
【0040】実施例3 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
1,6-ヘキサンジオールとを反応させること以外は実施例
1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析
結果および同定された構造を表7に示す。
【0041】
【表7】
【0042】実施例4 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
1,9-ノナンジオールとを反応させること以外は実施例1
と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析結
果および同定された構造を表8に示す。
【0043】
【表8】
【0044】実施例5 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
1,12-ドデカンジオールとを反応させること以外は実施
例1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分
析結果および同定された構造を表9に示す。
【0045】
【表9】
【0046】実施例6 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
1,4-シクロヘキサンジオールとを反応させること以外は
実施例1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物
の分析結果および同定された構造を表10に示す。
【0047】
【表10】
【0048】実施例7 表19に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
キシリレングリコールとを反応させること以外は実施例
1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析
結果および同定された構造を表11に示す。
【0049】
【表11】
【0050】実施例8 表20に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
ネオペンチルグリコールとを反応させること以外は実施
例1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分
析結果および同定された構造を表12に示す。
【0051】
【表12】
【0052】実施例9 表20に示す条件でN-エトキシカルボニルフタルイミドと
トリエチレングリコールとを反応させること以外は実施
例1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分
析結果および同定された構造を表13に示す。
【0053】
【表13】
【0054】実施例10 表20に示す条件でN-フェノキシフタルイミドと1,6-ヘキ
サンジオールとを反応させること以外は実施例1と同様
にして、生成物を得た。得られた化合物の分析結果およ
び同定された構造を表14に示す。
【0055】
【表14】
【0056】実施例11 表20に示す条件でN-エトキシカルボニル琥珀酸イミドと
エチレングリコールとを反応させること以外は実施例1
と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析結
果および同定された構造を表15に示す。
【0057】
【表15】
【0058】実施例12 表20に示す条件でN-エトキシカルボニル琥珀酸イミドと
1,6-ヘキサンジオールとを反応させること以外は実施例
1と同様にして、生成物を得た。得られた化合物の分析
結果および同定された構造を表16に示す。
【0059】
【表16】
【0060】実施例13 表20に示す条件でN-ブトキシエチルオキシカルボニル
琥珀酸イミドと1,6-ヘキサンジオールとを反応させるこ
と以外は実施例1と同様にして、生成物を得た。得られ
た化合物の分析結果および同定された構造を表17に示
す。
【0061】
【表17】
【0062】実施例14 表20に示す条件でN-(2-エチルヘキシルオキシカルボニ
ル)マレイミドと1,6-ヘキサンジオールとを反応させる
こと以外は実施例1と同様にして、生成物を得た。得ら
れた化合物の分析結果および同定された構造を表18に示
す。
【0063】
【表18】
【0064】
【表19】
【0065】
【表20】
【0066】実施例15 N-エトキシカルボニルフタルイミドとエタンジオールの
配合を変化させ、t-ブトキシカリウムを触媒として、ジ
オキサン中で85℃×3.5時間反応させたときの、エタン
ジオールのモノアシルカルバメート化物(3)とジアシル
カルバメート化物(4)の生成量を、ベンジルアルコール
を標準としたH-NMRを用いて求めた。
【0067】
【化8】
【0068】結果を図1に示す。図1の結果より、イミ
ドとジオールとを1:3を下回る当量比で反応させた場
合にモノアシルカルバメート化物が優位に生成すること
が示された。
【0069】
【発明の効果】アシルカルバメート基を他の材料中に導
入するために有用な分子内に水酸基とアシルカルバメー
ト基とをそれぞれ1つづつ有する低分子量化合物が提供
された。これにより、アクリルポリマー以外へのアシル
カルバメート基の導入が可能になった。また、製造の際
の副生成物が抑制され、収率も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 N-エトキシカルボニルフタルイミドとエタン
ジオールの当量比とエタンジオールのモノアシルカルバ
メート化物およびジアシルカルバメート化物の生成量と
の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 209/48

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1は脂環、芳香環および酸素原子を含んでいて
    もよい炭素数2〜12のアルキレン基であり、R2は炭素数
    1〜8のアルキレン基、アリーレン基またはアルケニレ
    ン基であり、R3は酸素原子を含んでいてもよい炭素数1
    〜18のアルキル基またはアリール基である。]で示すア
    シルカルバメート。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 [式中、R2は炭素数1〜8のアルキレン基、アリーレン
    基またはアルケニレン基であり、そしてR3は酸素原子を
    含んでいてもよい炭素数1〜18のアルキル基またはアリ
    ール基である。]で示すN-アルコキシカルボニル環状イ
    ミドと、式 【化3】 [式中、R1は脂環、芳香環および酸素原子を含んでいて
    もよい炭素数2〜12のアルキレン基である。]で示すジ
    オールとを1:3を下回る当量比で反応させる工程、を
    包含する水酸基を有するアシルカルバメートの製造方
    法。
JP6094399A 1994-05-06 1994-05-06 水酸基を有するアシルカルバメートおよびその製造方法 Pending JPH07304723A (ja)

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