JPH07304486A - 浮桟橋係留装置 - Google Patents

浮桟橋係留装置

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JPH07304486A
JPH07304486A JP9754194A JP9754194A JPH07304486A JP H07304486 A JPH07304486 A JP H07304486A JP 9754194 A JP9754194 A JP 9754194A JP 9754194 A JP9754194 A JP 9754194A JP H07304486 A JPH07304486 A JP H07304486A
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JP
Japan
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floating pier
space
mooring device
mooring
floating
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Pending
Application number
JP9754194A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Yamamiya
啓司 山宮
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩衝体の与圧ならびに与圧解除の作業を容易
に行うことができるとともに、浮桟橋の使用条件に応じ
て、緩衝体の反力を簡単に調整できる浮桟橋係留装置を
提供する。 【構成】 緩衝体1の内部に、気体を封入する空間Sを
設けるとともに、緩衝体1を、上記空間Sに封入される
気体量に応じて、厚み方向に変形できるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくに産業用の大型
の浮桟橋等を、係留杭に係留する際に使用される浮桟橋
係留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように、浮桟橋Bの側
面に取付けた複数個の浮桟橋係留装置Aによって、浮桟
橋Bを係留杭Pに係留することが行われている。上記浮
桟橋係留装置Aとしては、たとえば図6(a)(b)および図
7に示す構造のものが一般的に用いられる(たとえば実
開平2−106998号公報参照)。
【0003】この浮桟橋係留装置Aは、浮桟橋Bの側面
B1に、所定の厚みを有する緩衝体91を介して取り付
けられる支持部材92と、この支持部材92に回転自在
に支持された回転体93とを備えている。緩衝体91
は、ともに板状に形成され、互いに平行に配置された、
浮桟橋Bへの取付け部91aおよび支持部材2の取付け
部91bと、両取付け部91a,91b間に配置された
圧縮変形部91cとを、天然ゴム、合成ゴム等の弾性材
料により一体成形することで構成されている。また圧縮
変形部91cには、当該圧縮変形部91cの圧縮変形を
助けるための円形の孔91dが3個形成されている。
【0004】また緩衝体91には、浮桟橋Bの側面B1
から突設され、取付け部91a,91bおよび支持部材
92の板状基部92aに形成した孔(いずれも図示せ
ず)を貫通した与圧ボルトB2にナットB3を螺着して
締めつけることで、浮桟橋Bの側面B1への固定時に、
一定の圧力が与圧されるようになっている。そして、こ
の与圧状態を維持しつつ、浮桟橋Bを係留位置に設置
し、回転体93を係留杭Pに当接させた後、ナットB3
を緩めて、緩衝体91を与圧状態から開放すると、浮桟
橋Bが、係留杭Pに対して一種の緊張係留状態となり、
低外力時の浮桟橋Bの動揺を低減させることができる。
また、浮桟橋Bを設置する際の寸法誤差を相殺すること
もできる。
【0005】上記浮桟橋係留装置によれば、回転体93
を、水位の上下に伴う浮桟橋Bの上下動に対応しつつ係
留杭Pに当接させながら、緩衝体91によって、回転体
93の係留杭Pへの衝突による衝撃、ひいては浮桟橋B
の係留杭Pへの衝突による衝撃を緩和することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の浮桟
橋係留装置で使用する緩衝体は、前記のように、巨大な
浮桟橋の、係留杭への衝突の衝撃を緩和するものゆえ、
その変形に対する反力はトン単位であり、しかも浮桟橋
を係留位置に設置する前に行われる、与圧ボルトにナッ
トを締めつけて緩衝体を与圧する作業、および浮桟橋を
係留位置に設置後に行われる、ナットを緩めて、緩衝体
を与圧状態から開放する作業は、大掛かりな装置が使用
できない現場作業であるため、僅かな工具と人力に頼る
ほかなく、非常に多くの労力を必要とするという問題が
あった。
【0007】また従来の浮桟橋係留装置において、浮桟
橋を設置する海域の海象条件等の使用条件に応じて圧縮
時の反力を調整するには、緩衝体自体を硬度の違うもの
と交換しなければならないという問題もあった。この発
明の目的は、緩衝体の与圧ならびに与圧解除の作業を容
易に行うことができるとともに、浮桟橋の使用条件に応
じて、緩衝体の反力を簡単に調整できる浮桟橋係留装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の浮桟橋係留装置は、浮桟橋を係留杭に係
留すべく、当該浮桟橋の側面に、所定の厚みを有する緩
衝体を介して取り付けられる支持部材と、この支持部材
に回転自在に支持された、水位の上下に伴う浮桟橋の上
下動に対応しつつ係留杭に当接する回転体とを備え、上
記緩衝体が、内部に気体を封入する空間を備えていると
ともに、当該空間に封入される気体量に応じて、厚み方
向に変形可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成からなる、この発明の浮桟橋係留装置
によれば、緩衝体の空間内に封入する気体量を変化させ
るだけで、当該緩衝体を厚み方向に変形できるので、緩
衝体の与圧ならびに与圧解除の作業を容易に行うことが
できる。また、上記緩衝体の空間内に封入する気体量を
変化させると、その厚み方向の反力も変化するので、浮
桟橋の使用条件に応じて、緩衝体の反力を簡単に調整す
ることもできる。
【0010】
【実施例】以下にこの発明の浮桟橋係留装置を、その一
実施例を示す図1(a)(b)および図2を参照しつつ説明す
る。これらの図にみるように、この実施例の浮桟橋係留
装置Aは、浮桟橋Bの側面B1に、所定の厚みを有する
緩衝体1を介して取り付けられる支持部材2と、この支
持部材2に回転自在に支持された回転体3とを備えてい
る。
【0011】緩衝体1は、断面略矩形状の筒体からなる
胴部10と、この胴部10の、互いに平行な2辺の両端
から外方へ延設された、浮桟橋Bへの取付け鍔部11お
よび支持部材2の取付け鍔部12とを備え、これらの部
材を天然ゴム、合成ゴム等の弾性材料により一体成形す
ることで構成されている。またとくに胴部10は、その
内部にナイロン等の強化繊維を埋設して補強されている
のが望ましい。
【0012】胴部10内の空間Sは、取付け部11の浮
桟橋Bへの固定時に両者の間に介装されるシール板4
と、取付け部12に固定された支持部材2の板状基部2
1とで外部と遮断され、密閉されている。また上記板状
基部21には、たとえばエアーコンプレッサー等と接続
されて、空間S内に気体を供給したり、あるいは気体を
空間S内から外部に放出したりするための配管20が接
続されている。さらに配管20の途中には止め弁20a
が設けられており、空間S内に所定量の気体を封入した
後は、配管20を閉じて、空間S内の気体量を一定に保
持するようになっている。
【0013】上記胴部10は、空間S内に封入する気体
量が少ない場合(たとえば外気圧程度の封入量の場合)
には、図1(b) に示すように、外方へ僅かに膨らんだ形
状となり、空間S内に封入する気体量をそれより増加さ
せると、図3に示すように真っ直ぐに伸びるように形成
されている。つまり上記両状態における緩衝体1の厚み
0 ,t1 が、t0 <t1 となるように、上記胴部10
は形成されている。両厚みt0 ,t1 の具体的なデータ
はとくに限定されないが、たとえばt1 =130mm程
度である場合、t0 =120mm程度に設定するのがよ
い。
【0014】そして、空間S内に封入する気体量が少な
い場合は、図1(a)(b)に示すように、緩衝体1が厚み方
向に縮んだ状態となるため、回転体3は係留杭Pに当接
せず、従来の浮桟橋係留装置Aにおける与圧状態とほぼ
同じ状態になる。一方、空間S内に封入する気体量を増
加させて、胴部10を真っ直ぐに伸ばした場合は、図3
に示すように、回転体3が係留杭Pに所定の圧力で当接
して、従来の浮桟橋係留装置Aにおける与圧解除状態と
ほぼ同じ状態になる。そしてこの与圧解除状態では、前
述したように浮桟橋Bが、係留杭Pに対して一種の緊張
係留状態となり、低外力時の浮桟橋Bの動揺を低減させ
ることができる。また、浮桟橋Bを設置する際の寸法誤
差を相殺することもできる。
【0015】さらに、空間S内に封入する気体量を変化
させると、それによる内圧の変化に応じて、緩衝体1
の、変形量に対する反力を変化させることができる。具
体的には、図4に示すように、空間S内の内圧が高いほ
ど(内圧P1 <P2 <P3 )、変形量に対する反力も高
くなり、その分、より海象条件の厳しい海域での使用が
可能となる。
【0016】上記緩衝体1は、取付け部11および浮桟
橋Bに形成した孔(いずれも図示せず)を貫通したボル
ト41と、このボルト41に螺着されたナット42とを
締めつけることによって、浮桟橋Bの側面B1に固定さ
れる。また上記緩衝体1の取付け部12および支持部材
2の板状基部21に形成した孔(いずれも図示せず)を
貫通したボルト43と、このボルト43に螺着されたナ
ット44とを締めつけることによって、支持部材2が緩
衝体1に固定される。なお図において符号45,46
は、それぞれボルト41とナット42、ボルト43とナ
ット44を締めつけた際に、取付け部11,12が潰れ
るのを防ぐ座金である。
【0017】上記緩衝体1に取付けられた支持部材2
は、前記板状基部21と、この板状基部21の表面に、
当該板状基部21と直交しかつ互いに平行に配置された
2枚の支持板部22とを備えている。また支持板部22
は、その横倒れ等を防止すべく、複数の補強体23,2
4によって補強されている。これらの部材はいずれも、
鋼板等により形成される。
【0018】回転体3は、支持部材2の支持板部22に
設けた軸支部31と、2枚の支持板部22の相対向する
軸支部31間に回転自在に軸支された円筒状の回転軸3
2と、この回転軸32の周囲に形成された円筒状の回転
体本体33とからなる。回転体本体33は、ゴム等の弾
性材料と基布とを積層することで構成されている。上記
各部からなる、この実施例の浮桟橋係留装置Aは、前記
のように、緩衝体1の空間S内に封入する気体量を増減
させるだけで、その厚みを変化させることができる。こ
のため、緩衝体の与圧ならびに与圧解除の作業を容易に
行えるとともに、緩衝体の反力を簡単に調整することも
できる。
【0019】なお、この発明の浮桟橋係留装置の具体的
な構成は、図の実施例のものには限定されず、この発明
の要旨を変更しない範囲で、種々の設計変更を施すこと
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明の浮桟橋係留装
置は、緩衝体が、その内部の空間に封入される気体量に
応じて、厚み方向に変形可能に構成されているため、当
該緩衝体の空間内に封入する気体量を変化させるだけ
で、緩衝体の与圧ならびに与圧解除の作業を行うことが
できる。また、上記緩衝体の空間内に封入する気体量を
変化させると、その厚み方向の反力も変化するので、浮
桟橋の使用条件に応じて、緩衝体の反力を調整できる。
このため、これらの作業を簡単に行えるという特有の作
用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a) は、この発明の浮桟橋係留装置の一実
施例を示す側面図、同図(b) は、半裁平面図である。
【図2】上記実施例の浮桟橋係留装置の正面図である。
【図3】上記実施例の浮桟橋係留装置の緩衝体を、当該
緩衝体内の空間に空気を封入して、厚み方向に伸ばした
状態を示す半裁平面図である。
【図4】浮桟橋係留装置に使用する緩衝体内の空間に封
入する空気量と、緩衝体を厚み方向へ圧縮変形させた際
の変形量と、その際の反力との関係を示すグラフであ
る。
【図5】浮桟橋係留装置の使用状況を示す平面図であ
る。
【図6】同図(a) は、従来の浮桟橋係留装置の一例を示
す側面図、同図(b) は、部分切裁平面図である。
【図7】上記従来の浮桟橋係留装置の正面図である。
【符号の説明】
A 浮桟橋係留装置 1 緩衝体 2 支持部材 3 回転体 S 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮桟橋を係留杭に係留すべく、当該浮桟橋
    の側面に、所定の厚みを有する緩衝体を介して取り付け
    られる支持部材と、この支持部材に回転自在に支持され
    た、水位の上下に伴う浮桟橋の上下動に対応しつつ係留
    杭に当接する回転体とを備えた浮桟橋係留装置におい
    て、上記緩衝体が、内部に気体を封入する空間を備えて
    いるとともに、当該空間に封入される気体量に応じて、
    厚み方向に変形可能に構成されていることを特徴とする
    浮桟橋係留装置。
JP9754194A 1994-05-11 1994-05-11 浮桟橋係留装置 Pending JPH07304486A (ja)

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JP9754194A JPH07304486A (ja) 1994-05-11 1994-05-11 浮桟橋係留装置

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5512922A (en) * 1978-07-13 1980-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd Thermo developed light-sensitive material
JPS6220484U (ja) * 1985-07-22 1987-02-06
JPH02106490A (ja) * 1988-10-17 1990-04-18 Bridgestone Corp 係留浮体用緩衝装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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