JPH07304321A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH07304321A
JPH07304321A JP9753194A JP9753194A JPH07304321A JP H07304321 A JPH07304321 A JP H07304321A JP 9753194 A JP9753194 A JP 9753194A JP 9753194 A JP9753194 A JP 9753194A JP H07304321 A JPH07304321 A JP H07304321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle speed
blower
vehicle
speed sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9753194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yamauchi
昌人 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP9753194A priority Critical patent/JPH07304321A/ja
Publication of JPH07304321A publication Critical patent/JPH07304321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車速に係わりなく車室内への送風量を一定にす
る。 【構成】空気取り入れ口16、17と空気吹き出し口1
8、19、20とを有するエアダクト10と、エアダク
ト10内に配置され、空気取り入れ口16、17から取
り入れられた空気を空気吹き出し口18、19、20に
向けて送風する複数の送風手段41a、41bとを備
え、車両の速度を検出する車速センサ86と、車速セン
サ86の検出値に応じて複数の送風手段41a、41b
を各々独立に制御する制御手段60とを備え、車速セン
サ86の検出値に応じて複数の送風手段41a、41b
を各々独立に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に係わ
り、特に、車両の走行速度に係わりなく、車室内への送
風量を一定にする車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車室環境を快適にするために、車
両の走行速度に係わりなく車室内への送風量を一定にす
る工夫がなされるようになった。例えば、車両の走行速
度が大きくなって、車室内への吸い込み風量が増した場
合、送風機モータへの印加電圧を車両の走行速度に応じ
て低下させ、車室内への送風量が一定になるように制御
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、送風機モータへの印加電圧をある値まで低下させる
と、モータ内での軸受け等の機械的な摩擦抵抗、空気抵
抗等により、送風機モータが停止してしまうという問題
が生じる。即ち、微風量領域では送風機モータへの印加
電圧の制御に限界を生じる。換言すると、車両内への吸
い込み風量が著しく増大する高速走行時には、風量を一
定に保持することができないという問題が生じる。そこ
で、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
高速走行時でも風量を一定に保持することができる車両
用空調装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気取り入れ
口と空気吹き出し口とを有するエアダクトと、このエア
ダクト内に配置されて、空気取り入れ口から取り入れら
れた空気を空気吹き出し口に向けて送風する複数の送風
手段とを備えた車両用空調装置であって、本発明の第1
の構成上の特徴は、車両の速度を検出する車速センサ
と、この車速センサの検出値に応じて複数の送風手段を
各々独立に制御する制御手段とを備え、車速センサの検
出値に応じて複数の送風手段を各々独立に制御して車速
に係わりなく車室内への送風量を一定としたことにあ
る。
【0005】また、本発明の第2の構成上の特徴は、車
両の速度を検出する車速センサと、複数台の送風機を駆
動する複数台の送風機駆動手段と、車速センサの検出値
に応じて複数台の送風機駆動手段に各々独立の電圧を印
加する複数の電圧印加手段と、複数の電圧印加手段を車
速センサの検出値に応じて各々独立に制御する制御手段
とを備え、車速センサの検出値に応じて複数の電圧印加
手段を各々独立に制御して車速に係わりなく車室内への
送風量を一定としたことにある。
【0006】また、本発明の第3の構成上の特徴は、車
両の速度を検出する車速センサと、複数台の送風機を駆
動する複数台の送風機駆動手段と、車速センサの検出値
に応じて複数台の送風機駆動手段に各々独立の電圧を印
加する複数の電圧印加手段と、複数の電圧印加手段を車
速センサの検出値に応じて各々独立に制御する制御手段
とを備え、この制御手段は車速センサの検出値が第1の
所定値に達すると第1の制御を開始し、第2の所定値に
達すると第2の制御を開始して車速に係わりなく車室内
への送風量を一定としたことにある。
【0007】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、車速センサの検出値に応じて複数の送風手段を
各々独立に制御する制御手段を備えているので、車速セ
ンサの検出値に応じて複数の送風手段を各々独立に制御
することができ、車速が上昇して微風量を送風すればよ
い場合でも、全ての送風手段が停止することなく、複数
の送風手段のうち1つの送風手段を駆動して他の送風手
段は停止させることが可能となるので、結果的に制御範
囲が拡大することとなり、この種車両用空調装置の送風
量の制御範囲を格段に広げることができるようになり、
車速に係わりなく車室内への送風量を一定にすることが
可能となる。
【0008】また、車速センサの検出値に応じて複数台
の送風機駆動手段に各々独立の電圧を印加する複数の電
圧印加手段と、複数の電圧印加手段を車速センサの検出
値に応じて各々独立に制御する制御手段とを備えれば、
車速に係わりなく車室内への送風量を一定にすることが
可能となるので、この種車両用空調装置の送風量の制御
が容易にできるという格別の効果を奏する。また、複数
の電圧印加手段を車速センサの検出値に応じて各々独立
に制御する制御手段は、車速センサの検出値が第1の所
定値に達すると第1の制御を開始し、第2の所定値に達
すると第2の制御を開始するよう構成されているので、
急激に送風量の変動することがなくなり、スムーズな制
御が可能となって、常に一定の風量を車室内に送ること
ができるようになる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の車両用空調装置の一実施例の
全体構成図であり、図1において、図示しない車室の前
部にはエアダクト10が配置されている。このエアダク
ト10の空気の入口側には、内気導入口16及び外気導
入口17の2つの空気吸入口が配設されており、また、
エアダクト10の空気の出口側には、デフロスト吹き出
し口18、フェース吹き出し口19及びフット吹き出し
口20の3つの空気吹き出し口が配設されている。2つ
の空気吸入口には、内外気切り換えドア11がエアダク
ト10に対して回動可能に設けられており、サーボモー
タ11aを駆動することにより内外気切り換えドア11
は切り換えられ、内外気切り換えドア11を外気導入口
17側に切り換えることにより、車室内の空気は内気導
入口16より導入され、内外気切り換えドア11を内気
導入口16側に切り換えることにより、車室外の空気は
外気導入口17より導入されるようになっている。
【0010】また、3つの空気吹き出し口であるデフロ
スト吹き出し口18、フェース吹き出し口19及びフッ
ト吹き出し口20には、それぞれの吹き出し口に対応し
て、各々デフロスト吹き出し口ドア13、フェース吹き
出し口ドア14及びフット吹き出し口ドア15が配設さ
れており、各吹き出し口ドア13、14及び15は各々
サーボモータ13a、14a及び15aにより駆動され
る。ここで、デフロスト吹き出し口18は窓ガラス22
の車室内側の面に向けて配置されており、デフロストモ
ードが設定されるとサーボモータ13aによりデフロス
ト吹き出し口ドア13が開放されるもので、窓ガラス2
2に送風可能となる。また、フェース吹き出し口19は
乗員の上半身に向けて配置されており、フェースモード
が設定されるとサーボモータ14aによりフェース吹き
出し口ドア14が開放されて、乗員の上半身に向けて送
風可能となる。また、フット吹き出し口20は乗員の下
半身に向けて配置されており、フットモードが設定され
るとサーボモータ15aによりフット吹き出し口ドア1
5が開放されて、乗員の下半身に向けて送風可能とな
る。
【0011】さらに、エアダクト10内には、エバポレ
ータ31、ヒータコア50、エアミックスドア12及び
送風手段となる送風機41a(ブロワ41a)および送
風機41b(ブロワ41b)が配設されている。送風手
段となるブロワ41a、41bは、送風機駆動手段とな
るブロワモータ42aおよびブロワモータ42bにより
それぞれ回転駆動され、内気導入口16或いは外気導入
口17の何れか設定された側から空気を吸引して下流側
に送風する。ブロワ41aおよびブロワ41bの下流側
にはエバポレータ31が配設されており、このエバポレ
ータ31はブロワ41aおよびブロワ41bから送られ
てくる空気を冷却して下流側に送るもので、後述する冷
凍サイクル30を構成する要素の一つである。エバポレ
ータ31の下流側には、サーボモータ12aにより駆動
されるエアミックスドア12が回動可能に設けられてい
る。
【0012】さらに、エアミックスドア12の下流側に
は、ヒーターコア50が配設されている。このヒーター
コア50は図示しないエンジンの冷却水を熱源として空
気を加熱するもので、エバポレータ31から送られてく
る冷風を加熱するものであり、エアミックスドア12は
サーボモータ12aにより設定された開度に応じてエバ
ポレータ31から送られてくる冷風をヒータコア50及
びバイパス通路21に分配する。
【0013】冷凍サイクル30は、エンジン(図示せ
ず)により駆動されて内部冷媒を圧縮するコンプレッサ
32と、このコンプレッサ32によって圧縮された高圧
冷媒を凝縮させる凝縮器33と、この凝縮器33によっ
て凝縮された冷媒の気体成分と液体成分とを分離し、こ
のうちの気体冷媒のみを排出するレシーバ34と、この
レシーバ34からの気体冷媒を減圧、膨張させるエキス
パンションバルブ35と、このエキスパンションバルブ
35からの冷媒を周囲の空気から熱を奪うことによって
蒸発させるエバポレータ31とからなる周知のものであ
る。
【0014】制御装置60は、CPU、ROM、RA
M、タイマ及びI/Oなどからなるマイクロコンピュー
タで構成され、予め空調制御のための自動空調制御プロ
グラムが格納されている。この制御装置60の出力端子
には、それぞれ各サーボモータ11a、12a、13
a、14a及び15aに接続され、また、出力端子には
駆動回路43a、43bを介してブロワモータ42a、
42bに接続されている。サーボモータ12aにはエア
ミックスドア12の開度を検出するエアミックスドア開
度センサ12bが取り付けられており、このエアミック
スドア開度センサ12bは制御装置60の入力端子に接
続されている。
【0015】また、制御装置60の出力端子には、駆動
回路36を介してコンプレッサ32の電磁クラッチ32
aに接続されており、この電磁クラッチ32aのコイル
に通電することによりエンジンの回転力を伝達してコン
プレッサ32を駆動する。なお、駆動回路36は、電磁
クラッチ32aのコイルの通電電流を検出する機能を有
し、その検出信号は制御装置60の入力端子に接続され
ている。また、制御装置60の入力端子には、各々図示
しない操作パネルに配置された内外気切り換えスイッチ
71と温度設定スイッチ72とにそれぞれ接続されてお
り、また、入力端子には、ぞれぞれ内気センサ81、外
気センサ82、水温センサ83、日射センサ84、エバ
ポレータ後センサ85及び車速センサ86に接続されて
いる。
【0016】なお、内気センサ81は、温度変化により
抵抗値が変化する例えばサーミスタを樹脂ケースに組み
付け、車室内の空気をケース内に吸い込み、室温Trを
検出するものである。外気センサ82は、前記内気セン
サ81と同様のサーミスタが樹脂ケースに封入されてエ
ンジンルームの熱気の影響を受けにくい場所に取り付け
られており、車外の温度Tamを検出するものである。水
温センサ83は、例えばサーミスタを用いたセンサであ
り、ヒータコア50に取り付けられたりしてエンジンの
冷却水温度Twを検出するものである。日射センサ84
は、受光量に比例して電流が流れる例えばフォトダイオ
ードを使用し、車室内に入射する日射量Tsを検出する
ものである。エバポレータ後センサ85は、例えばサー
ミスタを用いたセンサであり、エバポレータ31に取り
付けられてエバポレータ31の出口温度Teを検出する
ものである。また、車速センサ86は、トランスミッシ
ョンの出力軸の回転から車速Vを検出するものである。
【0017】次いで、本実施例の動作について図2に示
すフローチャート及び図4〜図7のマップを参照して説
明する。制御装置60は、電源が投入されて空調制御プ
ログラムをスタートすると、図2のフローチャートに従
って制御を開始する。まず、ステップ102において、
制御装置60は初期化処理を行い、各種カウンタやフラ
グ等を初期化して次のステップ104に進む。ステップ
104において制御装置60は、温度設定スイッチ72
から設定温度Tsetを読み込むと共に、車両環境状態を
検知するために、内気センサ81から内気温度(車室内
温度)Tr、外気センサ82から外気温度(車室外温
度)Tam、水温センサ83からエンジン冷却水温度T
w、日射センサ84から日射量Ts、エバポレータ後セン
サ85からエバポレータ31の出口温度Teおよび車速
センサ86から車速Vをそれぞれ読み込む。
【0018】次いで、ステップ106に進み、制御装置
60は上記読み出した各種データに基づいて、予め記憶
されている演算式により必要吹き出し温度TAOBを算
出する。この場合、データとしては設定温度Tset、内
気温度Tr、外気温度Tam、日射量Tsを用い、次式の数
1に示す演算式に代入して必要吹き出し温度TAOBを
算出する。
【0019】
【数1】TAOB=A×(Tset+ΔT)−B×Tr−C
×Tam−D×QS1+E ここで、A〜Eは利得を設定するための任意の定数であ
り、ΔTは設定温度のシフト量を表し、QS1は日射によ
る伝熱負荷を表す。なお、日射による伝熱負荷QS、Q
S1、QS2は次のようにして求める。
【0020】QS=0.9×Ts、QS1=0.3×QS
S2=0.7×QS 次いで、ステップ108に進み、制御装置60は予め記
憶されている図4に示される必要吹き出し温度TAOB
とブロワベース電圧f2(Va)の関係を表すマップよ
り、ステップ106にて算出した必要吹き出し温度TA
OBに基づいて、ブロワベース電圧f2(Va)を決定す
る。このブロワベース電圧f2(Va)は、各ブロワ41
aおよび41bによる基礎となる送風量を決定するため
に、駆動回路43aおよび43bを介してブロワモータ
42aおよび42bに与える電圧である。
【0021】次いで、ステップ110に進み、このステ
ップ110において、制御装置60は予め記憶されてい
る図5に示される必要吹き出し温度TAOBと内外気混
合割合のラム圧補正量f8の関係を表すマップより、ス
テップ106にて算出した必要吹き出し温度TAOBに
基づいて、内外気混合割合のラム圧補正量f8を決定す
る。 次いで、ステップ112に進み、このステップ1
12において、制御装置60は予め記憶されている図6
に示される日射による伝熱負荷QS2と日射量補正量f9
の関係を表すマップに基づいて、日射量補正量f9を決
定する。
【0022】次いで、ステップ114に進み、このステ
ップ114において、制御装置60は予め記憶されてい
る図7(a)(b)に示される車速Vと第1のブロワモ
ータ42aおよび第2のブロワモータ42bの各々のブ
ロワ電圧のラム圧補正量f7a、f7bの関係を表すマップ
に基づいて、車速によるブロワ電圧のラム圧補正量
7a、f7bを決定する。この図7(a)の第1のブロワ
モータ42aのブロワ電圧のラム圧補正量f7aのマップ
において、車速が第1の設定値α’(例えば60〜80
km/h)となるまでは、第1のブロワモータ42aの
ブロワ電圧のラム圧補正量f7aを徐々に増加させ、車速
が第1の設定値α’(例えば60〜80km/h)以上
となって第2の設定値α(例えば100〜120km/
h)までは、第1のブロワモータ42aのブロワ電圧の
ラム圧補正量f7aを急激に減少させ、車速が第2の設定
値α(例えば100〜120km/h)以上となると再
び、第1のブロワモータ42aのブロワ電圧のラム圧補
正量f7aを増加させることを意味する。また、図7
(b)の第2のブロワモータ42bのブロワ電圧のラム
圧補正量f7bのマップにおいて、車速が上昇するにした
がって、第2のブロワモータ42bのブロワ電圧のラム
圧補正量f7bは、徐々に上昇することを意味する。
【0023】次いで、ステップ116に進み、このステ
ップ116において制御装置60は設定温度TsetがHI
か否かの判定を行う。このステップ116にて、「N
o」と判定された場合は、即ち、設定温度TsetがHI以
外の場合は、次のステップ118に進み、次の式数2に
基づいて第1のブロワモータ42aおよび第2のブロワ
モータ42bのそれぞれのブロワ電圧faおよびfbを決
定する。
【0024】
【数2】fa=MAX〔{MAX(f2(Va),f9)}
−f7a×f8,fMINa〕 fb=MAX〔{MAX(f2(Va),f9)}−f7b×
8,0〕 ここで、fMINaは第1のブロワモータ42aの最低印加
電圧を表す。
【0025】ステップ116にて、「Yes」と判定さ
れた場合は、即ち、設定温度TsetがHIの場合は、次の
ステップ120に進み、次の式数3に基づいて第1のブ
ロワモータ42aおよび第2のブロワモータ42bのそ
れぞれのブロワ電圧faおよびfbを決定する。
【0026】
【数3】fa=MAX〔fMAXa−f7a×f8,fMINa〕 fb=MAX〔fMAXb−f7b×f8,0〕 ここで、fMINaは第1のブロワモータ42aの最低印加
電圧を表し、fMAXaは第1のブロワモータ42aの最大
印加電圧を表し、fMAXbは第2のブロワモータ42bの
最大印加電圧を表す。
【0027】図3は、ブロワ41aおよびブロワ41b
を駆動する駆動回路43aおよび43bを示している。
図3において、第1のブロワモータ42aおよび第2の
ブロワモータ42bの印加電圧を変化させることによ
り、第1のブロワモータ42aおよび第2のブロワモー
タ42bの回転速度を変化させ、ブロワ41aおよび4
1bの送風量を変化させるようにしている。即ち、車速
センサ86からの検出速度に基づいて、制御装置60は
第1のパワートランジスタ44aおよび第2のパワート
ランジスタ44bに流れる電流を制御する。この第1の
パワートランジスタ44aおよび第2のパワートランジ
スタ44bに流れる電流を制御することにより、第1の
抵抗45aおよび第2の抵抗45bでの電圧降下が変化
し、したがって、第1のブロワモータ42aおよび第2
のブロワモータ42bの印加電圧が変化する。
【0028】図8(a)(b)は、上述の式、数2およ
び数3により求めた第1のブロワモータ42aおよび第
2のブロワモータ42bのそれぞれのブロワ電圧faお
よびfbと車速Vとの関係を示すグラフである。この図
8(a)のグラフにおいて、第1のブロワモータ42a
のブロワ電圧faは、車速が第1の設定値α’(例えば
60〜80km/h)となるまでは車速が上昇するに伴
い、図7(a)のラム圧補正量f7aの上昇に伴って徐々
に減少し、車速が第1の設定値α’(例えば60〜80
km/h)以上となって第2の設定値α(例えば100
〜120km/h)(第2のブロワモータ42bのブロ
ワ電圧fbが0となる車速)までは、図7(a)のラム
圧補正量f7aの急激な減少に伴って急激に上昇し、車速
が第2の設定値α(例えば100〜120km/h)以
上となると再び、図7(a)のラム圧補正量f7aの上昇
に伴って減少することを意味する。また、図8(b)の
グラフにおいて、第2のブロワモータ42bのブロワ電
圧fbは、車速が上昇するにしたがって、図7(b)の
ラム圧補正量f7bの上昇に伴って徐々に減少し、車速が
第2の設定値α(例えば100〜120km/h)にな
ると0になることを意味する。
【0029】ステップ118およびステップ120にて
第1のブロワモータ42aおよび第2のブロワモータ4
2bのそれぞれのブロワ電圧faおよびfbを決定する
と、次のステップ122にてこのプログラムを終了し、
上述のステップ100からステップ122までの処理を
繰り返す。
【0030】以上に説明したように、本実施例において
は、車速センサ86の検出値に応じて、複数の送風手段
である第1のブロワ41aおよび第2のブロワ41bを
各々独立に制御するので、車速が上昇して微風量を送風
すればよい場合でも、第2のブロワ41bを停止させ
て、第1のブロワ41aのみを制御することが可能とな
り、結果的に車速上昇に伴う制御範囲が拡大することと
なるので、この種車両用空調装置の送風量の制御範囲を
格段に広げることができるようになり、車速に係わりな
く車室内への送風量を一定にすることが可能となる。
【0031】また、車速センサ86の検出値に応じて送
風機駆動手段である第1のブロワモータ42aおよび第
2のブロワモータ42bのそれぞれのブロワ電圧faお
よびfbを各々独立に制御するので、この種車両用空調
装置の送風量の制御が容易にできるという格別の効果を
奏する。また、第1のブロワモータ42aおよび第2の
ブロワモータ42bのそれぞれのブロワ電圧faおよび
fbを、車速センサ86の検出値が第1の所定値α’に
達するまでは、車速が上昇するとともに徐々に減少さ
せ、第1のブロワモータ42aおよび第2のブロワモー
タ42bのそれぞれのブロワ電圧faおよびfbを、車速
センサ86の検出値が第1の所定値α’に達すると第1
のブロワモータ42aのみのブロワ電圧faの減少を開
始し、車速センサ86の検出値が第2の所定値αに達す
ると、第2のブロワモータ42bのブロワ電圧fbを0
とし、第1のブロワモータ42aのブロワ電圧faを減
少させるように制御するので、急激に送風量が変動する
ことがなくなり、スムーズな制御が可能となって、常に
一定の風量を車室内に送ることができるようになる。
【0032】なお、本実施例では、図7(a)(b)に
示される車速Vと第1のブロワモータ42aおよび第2
のブロワモータ42bの各々のブロワ電圧のラム圧補正
量f7a、f7bの関係を表すマップに基づいて、車速によ
るブロワ電圧のラム圧補正量f7a、f7bを決定したが、
図9(a)(b)に示される車速Vと第1のブロワモー
タ42aおよび第2のブロワモータ42bの各々のブロ
ワ電圧のラム圧補正量f7a、f7bの関係を表すマップに
基づいて、車速によるブロワ電圧のラム圧補正量f7a
7bを決定するようにしても良い。この場合、第1のブ
ロワモータ42aおよび第2のブロワモータ42bのそ
れぞれのブロワ電圧faおよびfbと車速Vとの関係を示
すグラフは、図10(a)(b)に示すようになる。
【0033】ここで、図9(a)の第1のブロワモータ
42aのブロワ電圧のラム圧補正量f7aのマップにおい
て、車速が第1の設定値β’(例えば60〜80km/
h)となるまでは、第1のブロワモータ42aのブロワ
電圧のラム圧補正量f7aは一定とし、車速が第1の設定
値β’(例えば60〜80km/h)以上となって第2
の設定値β(例えば100〜120km/h)までは、
第1のブロワモータ42aのブロワ電圧のラム圧補正量
7aを急激に減少させ、車速が第2の設定値β(例えば
100〜120km/h)以上となると再び、第1のブ
ロワモータ42aのブロワ電圧のラム圧補正量f7aを増
加させることを意味する。また、図9(b)の第2のブ
ロワモータ42bのブロワ電圧のラム圧補正量f7bのマ
ップにおいて、車速が上昇するにしたがって、第2のブ
ロワモータ42bのブロワ電圧のラム圧補正量f7bは、
徐々に上昇することを意味する。
【0034】また、図10(a)のグラフにおいて、第
1のブロワモータ42aのブロワ電圧faは、車速が第
1の設定値β’(例えば60〜80km/h)となるま
では一定の速度とし、車速が第1の設定値β’(例えば
60〜80km/h)以上となって第2の設定値β(例
えば100〜120km/h)(第2のブロワモータ4
2bのブロワ電圧fbが0となる車速)までは、図9
(a)のラム圧補正量f7aの急激な減少に伴って急激に
上昇し、車速が第2の設定値β(例えば100〜120
km/h)以上となると再び、図9(a)のラム圧補正
量f7aの上昇に伴って減少することを意味する。また、
図10(b)のグラフにおいて、第2のブロワモータ4
2bのブロワ電圧fbは、車速が上昇するにしたがっ
て、図9(b)のラム圧補正量f7bの上昇に伴って徐々
に減少し、車速が第2の設定値β(例えば100〜12
0km/h)になると0になることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【図3】ブロワモータの駆動回路を示す図である。
【図4】必要吹き出し温度TAOBとブロワベース電圧
2(Va)の関係を表すマップである。
【図5】必要吹き出し温度TAOBと内外気混合割合の
ラム圧補正量f8の関係を表すマップである。
【図6】日射による伝熱負荷QS2と日射補正量f9の関
係を表すマップである。
【図7】車速Vとブロワ電圧のラム圧補正量の関係を表
すマップであり、(a)は車速Vと第1のブロワモータ
のブロワ電圧のラム圧補正量f7aの関係を表すマップで
あり、(b)は車速Vと第2のブロワモータのブロワ電
圧のラム圧補正量f7bの関係を表すマップである。
【図8】車速Vとブロワ印加電圧の関係を表すグラフで
あり、(a)は車速Vと第1のブロワモータのブロワ印
加電圧faの関係を表すグラフであり、(b)は車速V
と第2のブロワモータのブロワ印加電圧fbの関係を表
すグラフである。
【図9】車速Vとブロワ電圧のラム圧補正量の関係を表
す図7とは別の例を示すのマップであり、(a)は車速
Vと第1のブロワモータのブロワ電圧のラム圧補正量f
7aの関係を表す図7とは別の例を示すマップであり、
(b)は車速Vと第2のブロワモータのブロワ電圧のラ
ム圧補正量f7bの関係を表す図7とは別の例を示すマッ
プである。
【図10】車速Vとブロワ印加電圧の関係を表す図8と
は別の例を示すグラフであり、(a)は車速Vと第1の
ブロワモータのブロワ印加電圧faの関係を表す図8と
は別の例を示すグラフであり、(b)は車速Vと第2の
ブロワモータのブロワ印加電圧fbの関係を表す図8と
は別の例を示すグラフである。
【符号の説明】
10…エアダクト、12…エアミックスドア、12a…
サーボモータ、16…内気導入口、17…外気導入口、
19…フェース吹き出し口、20…フット吹き出し口、
31…エバポレータ、32…コンプレッサ、36…コン
プレッサ駆動回路、41a、41b…ブロワ、42a、
42b…ブロワモータ、43a、43b…ブロワモータ
駆動回路、50…ヒータコア、60…制御装置、85…
エバポレータ後センサ、86…車速センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気取り入れ口と空気吹き出し口とを有
    するエアダクトと、 前記エアダクト内に配置され、前記空気取り入れ口から
    取り入れられた空気を前記空気吹き出し口に向けて送風
    する複数の送風手段とを備えた車両用空調装置におい
    て、 車両の速度を検出する車速センサと、 前記車速センサの検出値に応じて前記複数の送風手段を
    各々独立に制御する制御手段と、 を備え、前記車速センサの検出値に応じて前記複数の送
    風手段を各々独立に制御することにより、車速に係わり
    なく車室内への送風量を一定としたことを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 空気取り入れ口と空気吹き出し口とを有
    するエアダクトと、 前記エアダクト内に配置され、前記空気取り入れ口から
    取り入れられた空気を前記空気吹き出し口に向けて送風
    する複数台の送風機とを備えた車両用空調装置におい
    て、 車両の速度を検出する車速センサと、 前記複数台の送風機を駆動する複数台の送風機駆動手段
    と、 前記車速センサの検出値に応じて前記複数台の送風機駆
    動手段に各々独立の電圧を印加する複数の電圧印加手段
    と、 前記複数の電圧印加手段を前記車速センサの検出値に応
    じて各々独立に制御する制御手段と、を備え、 前記車速センサの検出値に応じて前記複数の電圧印加手
    段を各々独立に制御して車速に係わりなく車室内への送
    風量を一定としたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 空気取り入れ口と空気吹き出し口とを有
    するエアダクトと、 前記エアダクト内に配置され、前記空気取り入れ口から
    取り入れられた空気を前記空気吹き出し口に向けて送風
    する複数台の送風機とを備えた車両用空調装置におい
    て、 車両の速度を検出する車速センサと、 前記複数台の送風機を駆動する複数台の送風機駆動手段
    と、 前記車速センサの検出値に応じて前記複数台の送風機駆
    動手段に各々独立の電圧を印加する複数の電圧印加手段
    と、 前記複数の電圧印加手段を前記車速センサの検出値に応
    じて各々独立に制御する制御手段と、を備え、 前記制御手段は前記車速センサの検出値が第1の所定値
    に達すると第1の制御を開始し、第2の所定値に達する
    と第2の制御を開始して車速に係わりなく車室内への送
    風量を一定としたことを特徴とする車両用空調装置。
JP9753194A 1994-05-11 1994-05-11 車両用空調装置 Pending JPH07304321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9753194A JPH07304321A (ja) 1994-05-11 1994-05-11 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9753194A JPH07304321A (ja) 1994-05-11 1994-05-11 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07304321A true JPH07304321A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14194845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9753194A Pending JPH07304321A (ja) 1994-05-11 1994-05-11 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07304321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075034B2 (en) * 2002-06-12 2006-07-11 Daimlerchrysler Ag Air supplying device for vehicle seat with airstream adjustment responsive to motor vehicle velocity

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075034B2 (en) * 2002-06-12 2006-07-11 Daimlerchrysler Ag Air supplying device for vehicle seat with airstream adjustment responsive to motor vehicle velocity

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11458810B2 (en) Air-conditioning device for vehicle
US20020108384A1 (en) Air conditioning systems
US6978629B2 (en) Vehicle air conditioner
JP2002036847A (ja) 車両用空調装置
JP2006240387A (ja) 車両用空調装置
JP2006224705A (ja) 車両用空調装置
JPH07304321A (ja) 車両用空調装置
JP3692624B2 (ja) 車両用空調装置
JP2002283839A (ja) 車両用冷房装置
JPH11254955A (ja) 車両用空調装置
JPH11151930A (ja) 車両用空調装置
JPH07266840A (ja) 車両用空気調和装置
JP3456021B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2007001337A (ja) 車両用空調装置および車両用空調制御プログラム
JP2654696B2 (ja) 自動車用空調装置の制御装置
JP3711667B2 (ja) 空調装置
JP3498371B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0732871A (ja) 空調装置
JP3557689B2 (ja) 車両用空調装置
JP3360441B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3835250B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0796738A (ja) 車両用空気調和装置
JP3119032B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPH0717237A (ja) 車両用空気調和装置
JP2564906B2 (ja) 自動車用空気調和装置