JPH0717237A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0717237A
JPH0717237A JP16274793A JP16274793A JPH0717237A JP H0717237 A JPH0717237 A JP H0717237A JP 16274793 A JP16274793 A JP 16274793A JP 16274793 A JP16274793 A JP 16274793A JP H0717237 A JPH0717237 A JP H0717237A
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JP
Japan
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air
outlet
temperature
duct
heater core
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JP16274793A
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English (en)
Inventor
Hideaki Inasawa
秀明 稲澤
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所謂ウォームアップ制御が行われた時に、デ
フロスタモードが設定されることで生じる窓ガラスの曇
りを防止すること。 【構成】 ヒータコア24を通過する空気量とバイパス
路26を通過する空気量との割合を調節するエアミック
スドア27は、イグニッションスイッチがオフされた時
(エンジン停止時)に、ヒータコア24を全閉するマッ
クスクールの位置、つまりヒータコア24の放熱面を塞
ぐ位置に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暖房運転開始時に所謂
ウォームアップ制御を行う車両用空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空気調和装置は、冷凍サイ
クルと、エンジン冷却水を熱源とする加熱器とを備え、
送風機より送られた空気が冷凍サイクルの冷媒蒸発器で
冷却された後、加熱器を通過する際に加熱されて車室内
に吹き出されることにより、車室内の暖房が行われる。
従って、暖房起動時のように、エンジン冷却水の温度が
低い時には、加熱器を通過する空気が十分加熱されるこ
となく乗員の足元に吹き出されるため、乗員の暖房フィ
ーリングが損なわれる。そこで、暖房起動時にエンジン
冷却水の温度が所定温度(例えば70℃)以下の時に
は、送風機の作動を停止(または低速回転)させるとと
もに、吹出口モードをデフロスタモードに設定し、且つ
エンジン冷却水の温度が所定温度に達するまで冷媒圧縮
機の作動を遅延させる所謂ウォームアップ制御が行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車両走行中
にエアコンを作動(冷媒圧縮機を作動させる)させて暖
房運転を行った後、一旦エンジンを停止し、その後再び
エンジンを始動(この時エンジン冷却水の温度が所定温
度以下まで低下している)してウォームアップ制御が開
始されると、フロントガラスが曇るという問題があっ
た。そこで、本願発明者は、ウォームアップ制御時にフ
ロントガラスが曇るという問題を詳細に検討した。以下
にその旨を述べる。
【0004】上述のようにエアコンを作動させた状態で
暖房運転を行い、その後一旦エンジンを停止すると、加
熱器からの放熱によってダクト内の温度が上昇する。こ
のため、冷媒蒸発器に付着している水分が蒸発して、ダ
クト内が高温、高湿状態となる。その後、車を再始動し
てウォームアップ制御が開始されると、吹出口モードは
デフロスタモードとなり、送風機は停止される。この状
態で走行風がダクト内に導入(通常、暖房運転時は外気
モードとなる)されると、デフロスタ吹出口より高湿度
の空気がフロントガラスに吹き出されることになる。そ
の結果、フロントガラスの表面温度が低下している時に
は、フロントガラスに結露が生じてフロントガラスが曇
るということが判明された。
【0005】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、その目的は、一旦冷媒圧縮機を作動させながら暖
房運転を行った後、暫くの間エンジンを停止し、その
後、再びエンジンを作動させて所謂ウォームアップ制御
が行われた時に、デフロスタモードが設定されることで
生じる窓ガラスの曇りを防止することのできる車両用空
気調和装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、車室内に空気を導くダクトと、このダク
ト内に空気を導入して前記車室内へ送風する送風手段
と、前記ダクトを介して導かれた空気を車両の窓ガラス
に向かって吹き出すデフロスタ吹出口と、このデフロス
タ吹出口を開閉する吹出口開閉手段と、前記ダクト内に
配されて、通過する空気を冷却する冷却手段と、前記ダ
クト内に配されて、エンジン冷却水を熱源として通過す
る空気を加熱するヒータコアと、このヒータコアを通過
する空気量を調節するエアミックスドアと、前記エンジ
ン冷却水の温度を検出する水温検出手段と、エンジン停
止時に、前記ヒータコアを全閉する位置に前記エアミッ
クスドアを制御するエアミックスドア制御手段と、暖房
運転開始時に前記水温検出手段の検出値が所定値以下の
時に、送風量が所定風量以下となるように前記送風手段
を制御するとともに、前記デフロスタ吹出口を開口する
ように前記吹出口開閉手段を制御するウォームアップ制
御手段とを備えた技術的手段を採用する。
【0007】
【作用】上記構成より成る本発明の車両用空気調和装置
は、暖房運転が開始される時に水温検出手段の検出値が
所定値以下の時には、送風手段の送風量を所定風量以下
とし、且つデフロスタ吹出口を開口する、所謂ウォーム
アップ制御が行われる。また、エンジンを停止した時に
は、ヒータコアを通過する空気量が最少(つまりマック
スクールの状態)となるようにエアミックスドアの開度
が制御される。従って、例えば、走行中に冷却手段を作
動させながら暖房運転を行った後、エンジンを停止した
時に、ヒータコアからの放熱によるダクト内の温度上昇
を抑えることができる。このため、冷却手段に付着して
いる水分(凝縮水)の蒸発が減少することで、ダクト内
が高温、高湿状態となるのを防止することができる。こ
の結果、暖房運転の開始時にウォームアップ制御が行わ
れてデフロスタ吹出口が開口された場合に、高湿度の空
気がデフロスタ吹出口より吹き出されるのを防止するこ
とができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置の一実施
例を図1ないし図12を基に説明する。図1は車両用空
気調和装置の全体模式図である。本実施例の車両用空気
調和装置1(以下エアコン1と言う)は、車室内へ空気
を導くダクト2、このダクト2内に空気を導入して車室
内へ送る送風機3、冷房手段を構成する冷凍サイクル
4、暖房手段を構成する温水回路5、およびエアコン制
御装置6を備える。
【0009】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、ブロワモータ3cより成り、このブロワモー
タ3cへの印加電圧(ブロワ電圧)に応じてブロワモー
タ3cの回転速度が決定される。ブロワ電圧は、モータ
駆動回路7を介してエアコン制御装置6からの制御信号
に基づいて制御される。ブロワケース3aには、車室内
空気(内気)を循環させる内気導入口8と、車室外空気
(外気)を導入する外気導入口9とが形成されるととも
に、内外気モード(内気モードと外気モード)に応じて
内気導入口8と外気導入口9とを選択的に開閉する内外
気切替ドア10が設けられている。
【0010】ダクト2の下流端は、デフロスタダクト2
a、フェイスダクト2b、フットダクト2cに分岐され
て、各分岐ダクト2a〜2cが、車両の窓ガラス(図示
しない)に向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口1
1、乗員の上半身に向かって空気を吹き出すフェイス吹
出口12、乗員の足元に向かって空気を吹き出すフット
吹出口13に連絡されている。各分岐ダクト2a〜2c
の上流側開口部には、選択された吹出口モードに応じて
各分岐ダクト2a〜2cを開閉する吹出口ドア11a、
12a、13aが設けられている。なお、吹出口モード
は、冷房運転時にフェイス吹出口12が開口されるフェ
イスモード、頭寒足熱の空調を行うためにフェイス吹出
口12とフット吹出口13とが開口されるバイレベルモ
ード、暖房運転時にフット吹出口13が開口されるフッ
トモード、および窓ガラスの曇り取りを行うためにデフ
ロスタ吹出口11が開口されるデフロスタモードが設定
されている。
【0011】冷凍サイクル4は、電磁クラッチ14を介
してエンジン15によって駆動される冷媒圧縮機16、
この冷媒圧縮機16で圧縮された高温、高圧の冷媒をク
ーリングファン17の送風を受けて凝縮液化する冷媒凝
縮器18、この冷媒凝縮器18より導かれた冷媒を一時
蓄えて液冷媒のみを流すレシーバ19、このレシーバ1
9より導かれた液冷媒を減圧膨脹する減圧装置20、ダ
クト2内に配されて、減圧装置20で減圧された低温、
低圧の冷媒を送風機3の送風を受けて蒸発させる冷媒蒸
発器21(本発明の冷却手段)の各機能部品より構成さ
れ、それぞれ冷媒配管22によって環状に接続されてい
る。なお、電磁クラッチ14は、クラッチ駆動回路23
を介して、エアコン制御装置6から出力される制御信号
(オンオフ信号)に基づいてオンオフ制御される。
【0012】温水回路5は、エンジン15の冷却水を熱
源として通過する空気を加熱するヒータコア24、この
ヒータコア24とエンジン15の冷却水回路(図示しな
い)とを環状に接続する温水配管25より成る。ヒータ
コア24は、ダクト2内で冷媒蒸発器21の下流(風
下)に位置し、そのダクト2内にヒータコア24を迂回
するバイパス路26が形成されるように配置されてい
る。ヒータコア24を通過する空気量とバイパス路26
を通過する空気量との割合は、ダクト2内に配されたエ
アミックスドア27の開度に応じて調節される。
【0013】なお、上記の内外気切替ドア10、各吹出
口ドア11a〜13a、およびエアミックスドア27
は、それぞれサーボモータ28〜32によって駆動さ
れ、その各サーボモータ28〜32は、それぞれ各モー
タ駆動回路28a〜32aを介して、エアコン制御装置
6より出力される制御信号に基づいて制御される。
【0014】エアコン制御装置6は、エアコン操作パネ
ル33(図2参照)で選択された選択信号、および入力
インターフェイス34を介して入力される各センサ(後
述する)からの検出信号に基づいて、ブロワモータ3c
のモータ駆動回路7、電磁クラッチ14のクラッチ駆動
回路23、内外気切替ドア10、各吹出口ドア11a〜
13a、およびエアミックスドア27を駆動する各サー
ボモータ28〜32のモータ駆動回路28a〜32aへ
制御信号を出力する。なお、入力インターフェイス34
は、各センサからのアナログ信号をデジタル信号に変換
してエアコン制御装置6に出力するものである。
【0015】このエアコン制御装置6は、ROM6a、
RAM6b、CPU6cより構成されるマイクロコンピ
ュータを内蔵する。ROM6aは、読出し専用のメモリ
で、目標吹出温度TAOの演算式、エアミックスドア2
7の目標開度SWの演算式、吹出口モード制御特性の初
期データ、内外気モード制御特性の初期データ、送風機
制御特性の初期データ、圧縮機制御特性の初期データ、
所定の制御プログラム等が記憶保持されている。RAM
6bは、データの読み出し、書き込みを自由に行うこと
のできるメモリで、処置の途中に現れる一時的なデータ
の保持に使用される。CPU6cは、ROM6aに記憶
された制御プログラムに基づいて各種の演算、処理を行
う中央処理装置である。
【0016】エアコン操作パネル33には、図2に示す
ように、車室内の温度を所望の温度に設定する温度設定
スイッチ35、この温度設定スイッチ35で設定された
温度をデジタル表示する設定温度表示部36、エアコン
1の自動制御を指令するオートスイッチ37、エアコン
1の作動停止を指令するオフスイッチ38、内外気モー
ドを手動によって切り替える内外気切替スイッチ39、
冷媒圧縮機16の作動および停止を手動によって切り替
えるエアコンスイッチ40、送風機3の風量レベルを段
階的(本実施例ではHiレベル、Meレベル、Loレベ
ルの3段階)に切り替える風量設定スイッチ41、吹出
口モードを手動によって切り替える吹出口切替スイッチ
42が設けられている。
【0017】上記のセンサは、車室内温度(内気温T
r)を検出する内気温センサ43、車室外温度(外気温
Tam)を検出する外気温センサ44、車室内に差し込む
日射量(日射量Ts)を検出する日射センサ45、冷媒
蒸発器21の吹出空気温度(エバ後温度Te)を検出す
るエバ後温度センサ46、ヒータコア24に供給される
エンジン冷却水の温度(冷却水温Tw)を検出する水温
センサ47、エアミックスドア27の開度を検出するポ
テンショメータ48等を備える。
【0018】次に、本実施例の作動をエアコン制御装置
6の処理手順に基づいて説明する。図3はエアコン制御
装置6の処理手順を示すフローチャートである。まず、
各種データおよびフラグの初期値を設定する(ステップ
S1)。続いて、温度設定スイッチ35で設定された設
定温度Tset 、および各センサ値(内気温Tr、外気温
Tam、日射量Ts、エバ後温度Te、冷却水温Tw)を
読み込む(ステップS2)。続いて、入力された各デー
タと予めROM6aに記憶された下記の数式1より目標
吹出温度TAOを算出し、その算出された目標吹出温度
TAOに基づいて、下記の数式2よりエアミックスドア
27の目標開度SWを算出する(ステップS3)。
【0019】
【数1】TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・
Tam−Ks・Ts+C なお、Kset :温度設定ゲイン、Kr:内気温度ゲイン Kam :外気温度ゲイン、Ks:日射ゲイン、C:補正
定数である。
【数2】SW=(TAO−Te)×100(%)/(T
w−Te)
【0020】続いて、ステップS3で算出された目標開
度SWが得られるように、エアミックスドア27を駆動
するサーボモータ32のモータ駆動回路32aへ制御信
号を出力する(ステップS4)。但し、イグニッション
スイッチ(図示しない)がオフされた時(エンジン15
停止)には、エアミックスドア27がヒータコア24を
全閉するマックスクール(SW≦0%)の位置(図1の
実線で示す位置)、つまりヒータコア24の放熱面を塞
ぐ位置に固定される(本発明のエアミックスドア制御手
段)。
【0021】続いて、目標吹出温度TAOと吹出口モー
ドとの関係を示す吹出口モード制御特性(図4参照)に
基づいて吹出口モードを選択する(ステップS5)。そ
して、この選択された吹出口モードが得られるように、
各吹出口ドア11a〜13aを駆動する各サーボモータ
29〜31のモータ駆動回路29a〜31aへ制御信号
を出力する。この吹出口モード制御特性は、例えば、日
射量が多く、外気温度の高い夏期には、目標吹出温度T
AOの値が小さくなることで、フェイスモードあるいは
バイレベルモードが選択される。また、日射量が少な
く、外気温度の低い冬期には、目標吹出温度TAOの値
が大きくなることで、フットモードあるいはバイレベル
モードが選択される。但し、暖房運転開始時における吹
出口モード制御は、予めROM6aに記憶された水温制
御特性(図5参照)に基づいて行われる。なお、本実施
例では、目標吹出温度TAOに基づいて選択された吹出
口モードがフットモードあるいはバイレベルモードの時
(つまり目標吹出温度TAOの値が高い時)に暖房運転
が行われるものである。
【0022】ここで、図5に示す水温制御特性に基づい
て行われる暖房運転開始時の吹出口モード制御につい
て、図6に示すフローチャートを基に説明する。まず、
吹出口モード制御特性に基づいて吹出口モードを選択し
(ステップS5a)、その選択された吹出口モードがフ
ットモードあるいはバイレベルモードであるか否かを判
定する(ステップ5b)。続いて、選択された吹出口モ
ードがフットモードあるいはバイレベルモードの時(Y
ES)には、水温センサ47によって検出される冷却水
温Twが第2設定温度Tw2(例えば70℃)以上である
か否かを判定する(ステップS5c)。この判定で、冷
却水温Twが第2設定温度Tw2以上の時(YES)に
は、吹出口モード制御特性に基づいて選択された吹出口
モードが設定され(ステップS5d)、冷却水温Twが
第2設定温度Tw2より低い時(NO)には、デフロスタ
モードが設定される(ウォームアップ制御・ステップS
5e)。また、上記ステップS5bにて、選択された吹
出口モードがフットモードあるいはバイレベルモード以
外の時(NO)にはフェイスモードが設定される(ステ
ップS5f)。
【0023】続いて、目標吹出温度TAOと内外気モー
ドとの関係を示す内外気制御特性(図7参照)に基づい
て内外気モードを決定し、この決定された内外気モード
が得られるように、内外気切替ドア10を駆動するサー
ボモータ28のモータ駆動回路28aへ制御信号を出力
する(ステップS6)。この内外気制御特性によれば、
暖房運転時(つまり目標吹出温度TAOの値が高い時)
には外気モードが選択される。
【0024】続いて、目標吹出温度TAOと送風機3の
風量レベルとの関係を示す送風機制御特性(図8参照)
に基づいて、ブロワモータ3cの風量レベル(ブロワモ
ータ3cへの印加電圧)を決定し、その決定された風量
レベルが得られるようにモータ駆動回路7へ制御信号を
出力する(ステップS7)。但し、暖房運転開始(上記
のステップS5においてフットモードあるいはバイレベ
ルモードが選択された時)における送風機制御は、予め
ROM6aに記憶された水温制御特性(図9参照)に基
づいて行われる。
【0025】具体的には、水温センサ47によって検出
される冷却水温Twが第1設定温度Tw1(例えば50
℃)以下に低下している時にはブロワモータ3cをオフ
する(ウォームアップ制御)。水温センサ47によって
検出される冷却水温Twが第1設定温度Tw1を越えてか
ら第2設定温度Tw2に達するまでの間は、ブロワモータ
3cへの印加電圧を除々に増加していく。つまり、冷却
水温Twの上昇に伴って風量レベルが増加する。そし
て、水温センサ47によって検出される冷却水温Twが
第2設定温度Tw2以上に上昇した時には、図8に示す送
風機制御特性に基づいて風量レベルが決定される。
【0026】続いて、エバ後温度Teによる圧縮機制御
特性(図10参照)に基づいて電磁クラッチ14のオン
/オフ状態を決定し、その決定した状態が得られるよう
にクラッチ駆動回路23へ制御信号を出力する(ステッ
プS8)。この圧縮機制御特性に基づいて電磁クラッチ
14のオン/オフ状態を決定する時の作動を図11に示
すフローチャートに基づいて説明する。まず、オートス
イッチ37がオン状態であるか否かを判定し(ステップ
S8a)、この判定でオートスイッチ37がオンされて
いる場合(YES)は、続いて電磁クラッチ14へ通電
する指令が出力されているか否かを判定する(ステップ
S8b)。そして、この判定で電磁クラッチ14への通
電指令が出力されている場合(YES)は、エバ後温度
Teを基に図10に示す圧縮機制御特性にしたがって電
磁クラッチ14をオンするかオフするかを判定し(ステ
ップS8c)、その判定結果がオンの場合は電磁クラッ
チ14をオンする(ステップS8d)。また、上記のス
テップS8a、ステップS8bの判定結果がNOの場
合、およびステップS8cの判定結果がオフの場合は、
電磁クラッチ14をオフする(ステップS8e)。
【0027】上記構成を成す本実施例では、イグニッシ
ョンスイッチがオフされた時に、エアミックスドア27
がヒータコア24を全閉するマックスクールの位置に固
定される。従って、エアコン1を作動させた状態で走行
した後、エンジン15を一旦停止した場合に、ヒータコ
ア24の放熱面がエアミックスドア27によって塞がれ
るため、エアミックスドア27がヒータコア24の放熱
面を開いている場合(SW>0%)と比較して、ヒータ
コア24からの放熱量が減少する。この結果、エンジン
15停止後のヒータコア24からの放熱によるダクト2
内の温度上昇が抑えられることから、冷媒蒸発器21に
付着している水分(凝縮水)の蒸発が減少して、停車中
におけるダクト2内の湿度上昇も抑えられる(図12参
照)。
【0028】これに対して従来装置では、エンジン15
停止時にヒータコア24の放熱面がエアミックスドア2
7によって塞がれることはないため、エンジン15停止
後のヒータコア24からの放熱によるダクト2内の温度
上昇が大きくなる。このため、本実施例の場合と比較し
て、冷媒蒸発器21に付着している水分の蒸発量が多く
なるため、停車中におけるダクト2内の湿度も次第に高
くなる(図12参照)。なお、図12は、エンジン15
の停止後、再始動に伴ってウォームアップ制御が行われ
る場合のデフロスタ吹出湿度の変化を示すもので、図中
の実線グラフが本実施例を示し、破線グラフが従来例を
示す。
【0029】エンジン15の停止後、再びエンジン15
を始動して暖房運転を開始した場合、エンジン冷却水が
低い時(本実施例では約70℃以下)には、ウォームア
ップ制御によりデフロスタモードが選択される。このた
め、ウォームアップ制御を行う従来装置では、図12に
示したように湿度の高い空気がデフロスタ吹出口11よ
り吹き出されることで窓ガラスに曇りが生じるが、本実
施例では、エンジン15停止後の停車中におけるダクト
2内の湿度上昇が従来より低く抑えられることから、ウ
ォームアップ制御によってデフロスタモードが選択され
ても、窓ガラスが曇るのを防ぐことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、エンジ
ン停止時にエアミックスドアがヒータコアを全閉する位
置に制御されるため、ヒータコアからの放熱によるダク
ト内の温度上昇を抑えることができる。その結果、冷媒
蒸発器に付着した水分(凝縮水)の蒸発量が減少して、
ダクト内の湿度上昇が抑えられることから、エンジンの
再始動に伴ってウォームアップ制御が行われた場合に、
デフロスタ吹出口より吹き出される吹出風の湿度が低減
されることにより、窓ガラスの曇りを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用空気調和装置の全体模式
図である。
【図2】エアコン操作パネルの平面図である。
【図3】エアコン制御装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】吹出口モード制御特性を示すグラフである。
【図5】暖房運転開始時における吹出口モード制御特性
を示すグラフである。
【図6】暖房運転開始時の吹出口モード制御に係るエア
コン制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】内外気制御特性を示すグラフである。
【図8】送風機制御特性を示すグラフである。
【図9】暖房運転開始時における送風機制御特性を示す
グラフである。
【図10】圧縮機制御特性を示すグラフである。
【図11】圧縮機制御に係るエアコン制御装置の処理手
順を示すフローチャートである。
【図12】デフロスタ吹出湿度の変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】 1 車両用空気調和装置 2 ダクト 3 送風機(送風手段) 6 エアコン制御装置(エアミックスドア制御手段、ウ
ォームアップ制御手段) 11 デフロスタ吹出口 11a 吹出口ドア(吹出口開閉手段) 15 エンジン 21 冷媒蒸発器(冷却手段) 24 ヒータコア 27 エアミックスドア 47 水温センサ(水温検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)車室内に空気を導くダクトと、 b)このダクト内に空気を導入して前記車室内へ送風す
    る送風手段と、 c)前記ダクトを介して導かれた空気を車両の窓ガラス
    に向かって吹き出すデフロスタ吹出口と、 d)このデフロスタ吹出口を開閉する吹出口開閉手段
    と、 e)前記ダクト内に配されて、通過する空気を冷却する
    冷却手段と、 f)前記ダクト内に配されて、エンジン冷却水を熱源と
    して通過する空気を加熱するヒータコアと、 g)このヒータコアを通過する空気量を調節するエアミ
    ックスドアと、 h)前記エンジン冷却水の温度を検出する水温検出手段
    と、 i)エンジン停止時に、前記ヒータコアを全閉する位置
    に前記エアミックスドアを制御するエアミックスドア制
    御手段と、 j)暖房運転開始時に前記水温検出手段の検出値が所定
    値以下の時に、送風量が所定風量以下となるように前記
    送風手段を制御するとともに、前記デフロスタ吹出口を
    開口するように前記吹出口開閉手段を制御するウォーム
    アップ制御手段とを備えた車両用空気調和装置。
JP16274793A 1993-06-30 1993-06-30 車両用空気調和装置 Pending JPH0717237A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1302344A3 (en) * 2001-10-15 2003-10-15 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle air conditioner
JP2006150992A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置および車両用空調制御方法
JP2010143552A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Mitsubishi Motors Corp 車両用空調装置
JP2014084049A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用空調装置

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