JPH07303491A - 光学活性な酸アミドの製造法 - Google Patents

光学活性な酸アミドの製造法

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JPH07303491A
JPH07303491A JP7030360A JP3036095A JPH07303491A JP H07303491 A JPH07303491 A JP H07303491A JP 7030360 A JP7030360 A JP 7030360A JP 3036095 A JP3036095 A JP 3036095A JP H07303491 A JPH07303491 A JP H07303491A
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JP7030360A
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Kazumasa Otsubo
一政 大坪
Keizo Yamamoto
敬三 山本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(2) 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は各々異なり、水素原
子、ハロゲン原子、置換されてもよいアミノ基、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
シクロアルキル基または複素環式基を示すか、またはR
1 とR2 とR3 のうち2つが結合して脂環式環を形成し
てもよい。nは0〜3の整数を示す)で表されるラセミ
体のニトリル化合物に、該ラセミ体のニトリル化合物の
ニトリル基を光学選択的に水和し得る能力を有するロド
コッカス属などに属する微生物またはその処理物を作用
させ、対応する光学活性な酸アミド化合物の製造法であ
る。 【効果】 医薬品およびその製造中間体として有用な光
学活性な酸アミド化合物を、ラセミ体のニトリル化合物
に光学選択的に水和する能力を有する微生物またはその
処理物を作用させることにより、効率よく、且つ高純度
に製造することが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物の使用による、
不整脈用剤、動脈硬化治療剤等の医薬品またはその中間
体として重要な光学活性な酸アミドの製造法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、微生物を用いてラセミのニ
トリルから対応する光学活性な酸アミドの製造法および
新規な微生物ロドコッカス・マリス BP−479−9
(FERM P−13947)株に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性の酸アミドの製造に関しては、
光学活性な分割剤を用いる方法や不斉合成法、微生物を
用いる方法が知られている。例えば、(1)ラセミ体の
α−{2−〔ビス(1−メチルエチル)アミノ〕エチ
ル}−α−フェニル−2−ピリジルアセトアミドを無水
エタノール中、(+)−酒石酸、無水1,1’−オキシ
ビスエタンにより結晶化させ、再結晶して(−)−α−
{2−〔ビス(1−メチルエチル)アミノ〕エチル}−
α−フェニル−2−ピリジルアセトアミドを得る方法
(特公昭63−54687号公報)、
【0003】(2)ラセミ体の2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキサミド中のR体のみをR−(−)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸に変換し、
残ったS体を取得する方法が報告されている(特開平5
−76391号公報)。
【0004】微生物による不斉炭素を分子内に持つラセ
ミ体のニトリルからの光学活性の酸アミドの生産に関し
ては、例えば、(3)ラセミ体のαーアミノニトリルに
バチルス属、バクテリジューム属、ミクロコッカス属ま
たはブレビバクテリウム属に属する微生物を作用させて
L−α−アミノ酸とD−α−アミノアミドの混合物を製
造する方法(特表昭56−500031号公報)、
【0005】(4)ラセミ体のαーアミノニトリルにシ
ュードモナス属、ロドコッカス属またはノカルディア属
に属する微生物を作用させてL−α−アミノ酸とD−α
−アミノアミドの混合物を製造する方法(特開平2−3
1694号公報)、(5)ラセミ体のマンデロニトリル
にロドコッカス属に属する微生物を作用させてα位に水
酸基を有するS−(+)−マンデルアミド類を製造する
方法(特開平4−222591号公報)、
【0006】(6)ラセミ体の2−アリールアルカンニ
トリル類にシュードモナス属、セラチア属またはモラキ
セラ属に属する微生物を作用させてα位に水酸基または
低級アルキル基を有する光学活性なアミドを製造する方
法(PCT国際公開WO92/05275号明細書)、
(7)ラセミ体の2−アリールアルカンニトリル類にシ
ュードモナス属する微生物を作用させてα位に低級アル
キル基を有する光学活性なアミド、例えば2−フェニル
プロピオンアミドを製造する方法(特開平5−2529
90号公報)等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先行文献(1)の光学
分割法は、比較的高価な光学分割剤が必要な上、医薬品
として一般的に必要とされる光学純度98%e.e.に
するためには、何回も溶媒中で再結晶を繰り返す必要が
ある。さらに、不要な(+)−体が半分量残ってしまう
が、酸アミド化合物のラセミ化は困難であるため、経済
的に極めて不利である。
【0008】先行文献(2)はアミダーゼを用いる方法
であるが、生成した不要なR−カルボン酸は廃棄する
か、ラセミ化、アミド化して再使用しなければならず、
工程が複雑である。先行文献(3)および(4)の方法
では、ラセミ体のα−アミノニトリルからアミダーゼの
光学選択性を利用して、L−α−アミノ酸とD−α−ア
ミノアミドの両者が生成されること、両者の混合物から
両者を分離、精製する工程が必要であること、目的とす
る光学活性なアミドが半量しか得られず、経済的に不利
である。
【0009】先行文献(5)の方法では、反応に用いる
ニトリル濃度が約0.2%と低く、工業的レベルとは程
遠い。先行文献(6)の方法は、何れの微生物もアミド
生成活性が低く、反応に用いるニトリル濃度が約0.2
〜0.8%と低いため、工業的に不利である。先行文献
(7)の方法では生成した光学活性アミドの光学純度が
30%e.e.程度と極めて低く、光学活性アミドとし
ての工業的価値が低い。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の通り、公知の光学
活性な酸アミドの製造法にはいずれも種々の欠点を有し
ている。そこで、本発明者らは、上記の欠点を解決すべ
く、光学活性な酸アミド化合物を効率よく製造する方法
について鋭意検討を行った結果、後記一般式(2)で表
される光学活性な酸アミド化合物に変換する光学選択的
なニトリルヒドラターゼ活性を有するが、生成された後
記一般式(1)で表される光学活性な酸アミド化合物を
対応するカルボン酸に変換するアミダーゼ活性は著しく
弱く、且つラセミ化しない能力を有する微生物が存在し
ていることを見出し、この微生物を利用することにより
ラセミ体のニトリル化合物から効率よく光学活性な酸ア
ミド化合物が製造できることを知り、本発明を完成させ
たものである。
【0011】すなわち、本発明は、一般式(2)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R1 、R2 およびR3 は各々異な
り、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいア
ミノ基、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリー
ル基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換さ
れていてもよいシクロアルキル基または置換されていて
もよい複素環式基を示すか、またはR1 とR2 とR3
うち2つが結合して脂環式環を形成してもよい。nは0
〜3の整数を示す)で表されるラセミ体のニトリル化合
物〔以下、単に「ラセミ体のニトリル(2)」と称す
る〕に、ロドコッカス属、アルカリゲネス属、ロドシュ
ードモナス属、コリネバクテリウム属、バチルス属、マ
イコバクテリウム属、ノカルディア属、アルスロバクタ
ー属、クレブシエラ属、ブレビバクテリウム属、アクレ
モニウム属またはキャンディダ属に属し、ラセミ体のニ
トリル(2)のニトリル基を光学選択的に水和し得るニ
トリルヒドラターゼ活性を有する微生物またはその処理
物を作用させることを特徴とする一般式(1)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、 *Cは不斉炭素原子を示し、
1 、R2 、R3 およびnは前記と同じ意味を有する)
で表される光学活性な酸アミド化合物〔以下、単に「光
学活性な酸アミド(1)」と称する〕の製造法であり、
新規な微生物ロドコッカス・マリスBP−479−9
(FERM P−13947)株である。
【0016】上記一般式(2)において定義される
1 、R2 およびR3 は各々同一または異なり、それぞ
れ任意に、水素原子、ハロゲン原子、置換されていても
よいアミノ基、置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよい
アリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、
置換されていてもよいシクロアルキル基または置換され
ていてもよい複素環式基を示す。
【0017】ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原
子、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子が挙げられる。ア
ミノ基は置換されていてもよく、望ましい置換基は、例
えばアセチル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル基である。アルキル基としては、炭素
数1〜8個の分鎖を有していてもよいアルキル基が望ま
しく、特に炭素数1〜4個の分鎖を有していてもよいア
ルキル基が好ましい。例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、イソブチル
基等が挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数1〜
8個の分鎖を有していてもよいアルコキシ基が望まし
く、特に炭素数1〜4個の分鎖を有していてもよいアル
コキシ基が好ましい。例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ
基、イソブトキシ基等が挙げられる。
【0018】アリール基およびアリールオキシ基におけ
るアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル
基が挙げられる。シクロアルキル基としては、炭素数3
〜8個のシクロアルキル基が望ましく、炭素数5〜7個
のシクロアルキル基が好ましい。例えば、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられる。
複素環式基としては、異種原子として、窒素原子、酸素
原子、硫黄原子の少なくとも1種を1個から3個含み、
3〜15個の炭素原子から構成される複素環からなるも
のが好ましい。このような複素環としては、例えば、チ
オフェン、インドール、ピリジン、ピロリジン等が挙げ
られる。
【0019】上記のアルキル基、アリール基、アリール
オキシ基および複素環式基は、炭素原子および/または
窒素原子に結合した水素原子は適当な置換基で置換され
ていてもよい。かかる置換基としては、例えば、フッ素
原子、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、チオール基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、炭素数1〜10個のアシル基、
フェニル基やナフチル基のようなアリール基、フェニル
オキシ基やナフチルオキシ基のようなアリールオキシ基
等が挙げられる。これらの置換基中の炭素原子および窒
素原子に結合した水素が、更に上記の置換基で置換され
ていてもよい。
【0020】R1 とR2 とR3 のうち2つが結合して脂
環式環を形成する場合の脂環式環としては炭素数3〜8
個の脂環式環が望ましく、炭素数4〜7個の脂環式環が
好ましい。例えば、シクロプロパン、シクロペンタン、
シクロヘキサン、シクロヘプタン環が挙げられる。
【0021】本発明により製造できる光学活性な酸アミ
ド(1)の代表例を示すと、例えば次の通りである。α
−{2−〔ビス(1−メチルエチル)アミノ〕エチル}
−α−フェニル−2−ピリジルアセトアミド、α−{2
−〔(1−メチルエチル)アミノ〕エチル}−α−フェ
ニル−2−ピリジルアセトアミド、2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキサミド、1−(2,3−メチレン
ジオキシフェニル)−ヘキサンカルボキサミド、2−
〔2,3−(メチレンジオキシ)フェニル〕−バレルア
ミド、α−〔(1−オキソブチル)アミノ〕−β−フェ
ニルプロピオンアミド、
【0022】N−[1−(アミノカルボニル)−3−
(メチルチオ)プロピル]−4−クロロ−α−(メルカ
プトメチル)−β−フェニルプロピオンアミド、1−ベ
ンジル−2−ピロリジンカルボキサミド、1−ヘキシル
ピロリジン−2−カルボキサミド、α−メトキシ−α−
トリフルオロメチル−フェニルアセトアミド、α−シア
ノ−α−メチル−ヒドロキシシンナマミド、イブプロフ
ェンアミド、
【0023】ナプロキセンアミド、プラノプロフェンア
ミド、ケトプロフェンアミド、フェノプロフェンアミ
ド、チアプロフェン酸アミド、ロキソプロフェンアミ
ド、
【0024】α−フェニルプロピオンアミド、スプロフ
ェンアミド、インドプロフェンアミド、プロチジン酸ア
ミド、アルミノプロフェンアミド、ベノキサプロフェン
アミド、
【0025】ミロプロフェンアミド、フルノキサプロフ
ェンアミド、2−フェニル酪酸アミド、4−クロロ−α
−(1−メチルエチル)−フェニルアセトアミド、2−
フェノキシプロピオンアミド、2−(2−メチル−4−
クロロフェノキシ)−プロピオンアミド、
【0026】2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−プ
ロピオンアミド、2−フェニル−3−メチル酪酸アミ
ド、α−プロピル−フェニルアセトアミド、2−フェニ
ル−2−ブチルアセトアミド、β,β,β−トリフルオ
ロ−α−フェニルプロピオンアミド、α−フェニル−β
−フェニルプロピオンアミド、
【0027】α−エチル−フェニルアセトアミド、α−
(1,1−ジメチルエチル)−フェニルアセトアミド、
α−ホルミル−フェニルアセトアミド、α−(2−メチ
ルプロピル)−フェニルアセトアミド、α−フェニル−
δ−フェニルバレルアミド、3−エチル−2−フェニル
−バレルアミド、α−フェニル−γ−フェニル酪酸アミ
ド、2−フェニル−デカンアミド、β,β−ジフェニル
−α−フェニルプロピオンアミド、α−シクロヘキシル
−フェニルアセトアミド、2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキサミド 2−アミノカルボニル−2−ベンジルオキシカルボニル
コハク酸ジエチルエステル、1,2,2−トリフェニル
プロピオンアミドのRまたはS体、もしくは(+)また
は(−)体。
【0028】上記化合物において、上記一般式(2)お
よび一般式(1)において、式中、R1 、R2 およびR
3 は各々異なり、水素原子、置換されていてもよいアル
キル基、置換されていてもよいアリール基または置換さ
れていてもよいシクロアルキル基であり、nが0である
ラセミ体のニトリル化合物および光学活性な酸アミド化
合物が好ましい。さらに好適には、一般式(1)におけ
る光学活性な酸アミド化合物がS−2−フェニル−3−
メチル酪酸アミド、S−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−フェニルアセトアミド、S−α−シクロヘキシル
−フェニルアセトアミド、S−1,2,2−トリフェニ
ルプロピオンアミドであり、これらの光学活性な酸アミ
ド化合物に該当する一般式(2)で表されるラセミ体の
ニトリル化合物を用いるものである。
【0029】本発明における出発物質であるラセミ体の
ニトリル化合物(2)は、例えば、J.Am.Che
m.Soc.,79,3467−3469(195
7)、特開昭51−70744号公報、特開昭51−1
22036号公報、Synthesis,8,645
(1986)等の公知の方法に従って製造することがで
きる。また、市販カタログに記載の出発物質は購入して
使用してもよい。
【0030】本発明におけるラセミ体のニトリル(2)
とは、2つの光学異性体の混合物を意味し、その混合比
は特に限定されず、一方の光学異性体の比が著しく多い
場合も含まれる。
【0031】本発明においては、ラセミ体のニトリル
(2)に反応媒体中、ラセミ体のニトリル(2)のニト
リル基を光学選択的に水和し得るニトリルヒドラターゼ
活性を有する微生物またはその処理物を作用させること
により行われる。
【0032】本発明に用いられる微生物としては、ロド
コッカス属、アルカリゲネス属、ロドシュウドモナス
属、コリネバクテリウム属、バチルス属、マイコバクテ
リウム属、ノカルディア属、アルスロバクター属、ブレ
ビバクテリウム属、クレブシエラ属、アクレモニウム属
またはキャンディダ属に属し、ラセミ体のニトリル
(2)のニトリル基を光学選択的に水和し得るニトリル
ヒドラターゼ活性を有するものである限り、いずれの微
生物でもよいが、生成された光学活性な酸アミド(1)
に対応するカルボン酸に変換するアミダーゼ活性が著し
く弱く、且つラセミ化しない能力を有する微生物である
ことが望ましい。例えば、
【0033】ロドコッカス・エスピー KPO−228
7(FERM P−13942)、ロドコッカス・エス
ピー PP−29(FERM P−13945)、ロド
コッカス・エスピー PP−121(FERM P−1
3946)、ロドコッカス・マリス BP−479−9
(FERM P−13947)、ロドコッカス・エスピ
ー KPO−2028(FERM P−13943)、
ロドコッカス・エスピー PP−25(FERM P−
13944)、
【0034】ロドコッカス・エスピー HP−78(F
ERM P−13948)、ロドコッカス エスピー
KPO−2019(FERM P−13941)、ロド
コッカス・エスピー AK32(FERM BP−10
46)、アルカリゲネス・エスピー HP−458(F
ERM P−12632)、アルカリゲネス・エスピー
HP−611(FERM P−12633)、アルカ
リゲネス・エスピー HP−797(FERM P−1
2634)、
【0035】ロドシュードモナス・スフェロイデス A
TCC 11167、コリネバクテリウム・エスピー
HP−2268(FERM P−12631)、コリネ
バクテリウム・エスピー KO−2−4(FERM B
P−2353)、コリネバクテリウム・エスピー HP
−643(FERM P−12630)、コリネバクテ
リウム・エスピー C5(FERM P−8931)、
コリネバクテリウム・エスピー A68(FERM P
−10224)、
【0036】バチルス・サブチリス PP−116−1
5(FERM P−13949)、マイコバクテリウム
・エスピー AC 777(FERM BP−235
2)、ノカルディア・グロベルラ ATCC 2150
5、アルスロバクター・エスピー A7(FERM P
−8927)、ブレビバクテリウム・エスピー PP−
133−7(FERM P−13950)、クレブシエ
ラ・エスピー D5B(FERM P−8932)、
【0037】アクレモニウム・エスピー D9K(FE
RM P−8930)、キャンディダ・トロピカリス
ATCC 20311等の菌株が挙げられる。本発明に
おいてはこれらの菌株をN−メチル−N’−ニトロ−N
−ニトロソグアニジン(NTG)等の公知の変異剤によ
り処理して得た変異株や遺伝子工学的手法により改変し
た菌株を使用することもできる。
【0038】ロドコッカスエスピー・AK32(FER
M BP−1046)、アルカリゲネス・エスピー H
P−458(FERM P−12632)、アルカリゲ
ネス・エスピー HP−611(FERM P−126
33)、アルカリゲネス・エスピー HP−797(F
ERM P−12634)、コリネバクテリウム・エス
ピー HP−2268(FERM P−12631)、
コリネバクテリウム・エスピー KO−2−4(FER
M BP−2353)、コリネバクテリウム・エスピー
HP−643(FERM P−12630)、コリネ
バクテリウム・エスピー C5(FERM P−893
1)、コリネバクテリウム・エスピーA68(FERM
P−10224)、マイコバクテリウム・エスピー
AC777(FERM BP−2352)、アルスロバ
クター・エスピー A7(FERM P−8927)、
クレブシエラ・エスピー D5B(FERM P−89
32)およびアクレモニウム・エスピー D9K(FE
RM P−8930)の菌学的性質については、特開平
2−84198号公報、特開昭63−209592号公
報、特開平3−224496号公報、特開平5−192
190号公報、特開昭63−129988号公報、特開
昭63−209592号公報、特開昭63−29479
3号公報、特開平3−19695号公報に記載されてい
る。
【0039】ロドコッカス・エスピー KPO−228
7(FERM P−13942)、ロドコッカス・エス
ピー PP−29(FERM P−13945)、ロド
コッカス・エスピー PP−121(FERM P−1
3946)、ロドコッカス・エスピー BP−479−
9(FERM P−13947)、ロドコッカス・エス
ピー KPO−2028(FERM P−1394
3)、ロドコッカス・エスピー PP−25(FERM
P−13944)、ロドコッカス・エスピー HP−
78(FERM P−13948)、ロドコッカス・エ
スピー KPO−2019(FERM P−1394
1)、ブレビバクテリウム・エスピー PP−133−
7(FERM P−13950)およびバチルス・サブ
チリス PP−116−15(FERM P−1394
9)は、新たに土壌中よりニトリル資化菌として分離し
たものであって、上記の寄託番号で工業技術院生命工学
工業技術研究所に寄託されている。以下に、これらの菌
株の菌学的性質を示すと次の通りである。
【0040】(1)KPO−2287菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
ピンク、不透明、円形、凸状、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0041】(2)PP−29菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
オフホワイト、半透明、円形、光沢、低い凸状 カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0042】(3)PP−121菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
オフホワイト、半透明、円形、低い凸状、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0043】(4)KPO−2028菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
ピンク、不透明、円形、光沢、凸状、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0044】(5)PP−25菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
ピンク、不透明、円形、光沢、凸状、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0045】(6)HP−78菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
オフホワイト、半透明、円形、低い凸状、光沢、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0046】(7)KPO−2019菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
クリーム、不透明、円形、凸状 カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 その他 ;ミコール酸を含む 属 ;ロドコッカス属
【0047】(8)PP−133−7菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
オフホワイト、半透明、円形、低い凸状、光沢、滑らか カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸 属 ;ブレビバクテリウム属
【0048】(9)PP−116−15菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;無し 運動性の有無 ;有り 胞子の有無 ;有り グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板におけるコロニーの状態;生育良好、不透
明、若干不規則、表面に若干くぼみ、光沢 カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陽性 OFテスト ;F
【0049】 胞子位置 ;ターミナルまたはサブターミナル 胞子の形状 ;エリプティカルまたはシリンドリ
カル 細胞内小球体 ;− 嫌気培養 ;+ 7%NaCl含有培地での生育;+ グルコースからの酸生成;+ VPテスト ;+ カゼイン分解 ;+ ゼラチン分解 ;+ デンプン加水分解 ;+ 硝酸還元 ;− ウレアーゼ ;+ β−ガラクトシダーゼ;+ クエン酸の利用 ;+ 属・種 ;バチルス・ズブチリス
【0050】(10)BP−479−9菌株 細胞の形 ;かん状 細胞の多形性の有無;有り 運動性の有無 ;無し 胞子の有無 ;無し グラム染色 ;陽性 肉汁寒天平板培地におけるコロニーの状態;生育良好、
オフホワイト、不透明、円形、滑らか、凸状、光沢 カタラーゼ ;陽性 オキシダーゼ ;陰性 OFテスト ;− 細胞壁ジアミノ酸 ;meso−ジアミノピメリン酸
【0051】その他の生理学的性質 硝酸塩の還元 ;陽性 ピラジンアミダーゼ ;陽性 システインアリルアミダーゼ ;陰性 バリンアリルアミダーゼ ;陽性 ピロリドニルアリルアミダーゼ;陰性 アルカリフォスファターゼ ;陽性 β−グルコロニガーゼ ;陰性 β−ガラクトシダーゼ ;陰性
【0052】 α−グルコシダーゼ ;陽性 N−アセチルグルコサミダーゼ;陰性 ウレアーゼ ;陰性 ゼラチン分解 ;陰性 溶血性 ;陰性 アデニン分解 ;陽性 チロシン分解 ;陰性 5%NaCl存在下での生育 ;生育する リボースからの酸生成 ;陽性
【0053】各単一炭素源での生育 イノシトール ;− マルトース ;− マンニトール ;− ラムノース ;− ソルビトール ;− m−ヒドロキシ安息香酸;+ アジピン酸ナトリウム ;−
【0054】 クエン酸ナトリウム ;− グルタミン酸ナトリウム;+ L−チロシン ;− グリセロール ;− トレハロース ;− アセトアミド ;− D−ガラクトース ;− 種・属 ;ロドコッカス・マリス
【0055】上記の菌株の同定に際しては、バージェイ
ズ・マニュアル・オブ・システマティック・バクテリオ
ロジー(Bergey’s Manual of Sy
stematic Bacteriology),第2
巻(1986)およびザ・プロカリオート(The P
rokaryotes),第2版(1992)に従って
分類した。
【0056】本発明においては、先ず、本発明で使用さ
れる微生物が培養される。微生物の培養は、公知の方法
に準じて行うことができる。使用する培地は、一般微生
物の栄養源として公知のものが利用でき、グルコース、
グリセリン、エタノール、シュークロース、グルタミン
酸、酢酸、クエン酸、フマル酸等の炭素源、硫酸アンモ
ニウム、塩化アンモニウム、アンモニア、尿素等の窒素
源、酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、肉エキス等の
有機栄養源、リン酸、マグネシウム、カリウム、鉄、コ
バルト、マンガン、ランタン等の無機栄養源を適宜組み
合わせて使用できる。また、本微生物の反応活性を上昇
させる物質として、アセトニトリル、イソブチロニトリ
ル等のシアノ化合物、カプロラクタム等のアミド化合物
を添加してもよい。培地のpHは5〜10の範囲で選べ
ばよく、培養温度は18〜50℃、好ましくは25〜4
0℃である。培養温度は1〜10日の範囲で活性が最大
になるまで培養すればよい。
【0057】上記の微生物の処理物とは、ラセミ体のニ
トリル(2)のニトリル基を光学選択的に水和し得るニ
トリルヒドラターゼ活性を有していれば、如何なる形態
であってもよいことを意味する。該酵素活性が主として
菌体内に存在するか、または菌体外に存在するかにより
その形態は異なり、該酵素活性が菌体内に存在する場合
には、前記微生物を培養した培養物、それから集めた菌
体、菌体処理物(例えば、該菌体の破砕物、これらの菌
体から分離、抽出した種々の精製段階での酵素活性
体)、菌体または菌体処理物を公知の適当な方法により
担体に固定化したものを示し、該活性が菌体内に存在す
る場合には、前記微生物を培養した培養物、培養濾液、
培養濾液から分離、抽出した酵素活性体、該酵素活性体
を公知の適当な方法により担体に固定化した固定化活性
体等を示す。
【0058】上記の処理物において、酵素活性体として
使用する場合には、該微生物から公知の酵素精製手段を
用いて単離・精製することができる。例えば、該酵素が
菌体内酵素である場合には、微生物の培養物を遠心分離
等によって菌体を集め、超音波処理、ダイノミル等の機
械的手段によって菌体を破砕する。細胞片等の固形物を
遠心分離等によって除いて粗酵素液を得、超遠心分離分
画、塩析、有機溶媒沈澱、吸着クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフ
ィー等を行うことにより精製される。酵素精製操作中、
酵素の失活を防ぐための安定剤として、一般的に使用す
る安定剤または1〜100mM程度のイソブチルアミド
を添加してもよい。
【0059】本発明においては、ラセミ体のニトリル
(2)を光学選択的に水和するニトリルヒドラターゼ活
性を有する微生物またはその処理物を用いて目的の光学
活性な酸アミド(1)を製造するためには、通常、得ら
れた微生物またはその処理物を反応媒体中適当な条件下
でラセミ体のニトリル(2)と接触させればよい。
【0060】上記の反応媒体としては、水、緩衝液また
は培養液等の水性媒体、水性媒体とメタノール、ジメチ
ルスルホキシド、アセトン等の水溶性有機溶媒との混合
媒体、さらには水性媒体とヘキサン、酢酸エチル、ジエ
チルエーテル、トルエン等の水不溶性有機溶媒とからな
る二相系媒体(水で飽和した水不溶性有機溶媒を含む)
が使用できる。また、反応媒体に適当な界面活性剤を
0.01〜2%程度添加してもよい。
【0061】ラセミ体のニトリル(2)は、粉末もしく
は液状のままで、または適当な溶媒に溶かして反応媒体
に添加すればよい。添加濃度は、0.01〜70重量%
程度、好ましくは1.0〜50重量%程度であり、反応
媒体中に完全に溶解しなくてもよい。
【0062】上記反応において使用する微生物またはそ
の処理物の濃度は、該ニトリルヒドラターゼ活性の度合
いにより異なるが、通常、菌体の場合には0.05〜2
0重量%の範囲でよい。反応温度は、5〜80℃程度、
好ましくは15〜60℃程度、反応pHは4〜11程
度、好ましくは7〜10程度である。反応時間は、通常
1〜100時間の範囲で行えばよいが、反応経過は高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)等によって追跡で
きるので、生成する光学活性な酸アミド化合物(2)の
光学純度が所望の光学純度より低下しない時間、望まし
くは80%e.e.以上、特に望ましくは92%e.
e.以上のときに反応を終了するのがよい。反応中、消
費されるニトリル(2)は上記の濃度範囲内に維持され
るように反応液に添加してもよい。
【0063】上記の生成反応により得られた光学活性な
酸アミド(1)を反応液から採取するには、例えば、反
応終了後、ヘキサン、酢酸エチル等の溶媒で抽出分離す
る方法。シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
にて分離する方法、あるいは生成した酸アミド(1)の
反応溶媒に対する溶解度が低い場合は、反応中に結晶が
析出するので、これを遠心分離等によって取得すること
ができる。
【0064】本発明における反応機構は、ニトリルをア
ミドに変換する酵素ニトリルヒドラターゼがラセミ体の
ニトリルの一方の異性体にのみ選択的に作用すること、
即ち、該酵素による反応速度が光学異性体によって大き
く異なることに基づくと考えられる。さらに、酸アミド
を酸に変換するアミダーゼの活性がニトリルヒドラター
ゼ活性の1%以下と極めて低いため、生成した光学活性
な酸アミド(1)が酸に変換されることなく回収でき
る。
【0065】また、本発明により光学活性な酸アミド
(1)を製造すると、未反応の光学活性なニトリル化合
物が残存する。これは抽出、遠心分離、カラム分離等の
簡便な操作で回収できる。回収した光学活性ニトリル化
合物自体も、医薬品や光学分割剤として有用な光学活性
アミン化合物や光学活性カルボン酸に変換し使用でき
る。また、回収した光学活性ニトリル化合物は、例え
ば、メタノール等の溶媒存在下でアンモニアや水酸化ナ
トリウムにより容易にラセミ化でき、ラセミ体のニトリ
ル(2)として、本発明の原料として用いることができ
る。従って、光学活性な酸アミド(1)のみの製造を目
的とするならば、高収率で目的の光学活性酸アミド
(1)の製造を行うことができる。
【0066】本発明においては、原料化合物およビ反応
生成物の光学純度は、例えば、キラルセルOD−R、キ
ラルセルOJ、キラルAGP(ダイセル化学工業)、C
eramosper Chiral RU−1(資生
堂)、SUMICHIRALOA(住友化学分析センタ
ー)等の光学分割カラムを用いたHPLC分析によって
測定することができる。
【0067】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、これにより本発明の範囲を限定するものでは
ない。
【0068】
【実施例1】 (S)−2−フェニル−3−メチル酪酸アミドの製造 フマル酸Na1%、酵母エキス1%、リン酸2カリウム
0.2%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム
・7水塩0.02%、硫酸第一鉄・7水塩0.003
%、ε−カプロラクタム0.03%を含む液体培地(p
Hを6.3)100mlを滅菌し、これに予め前記と同
一組成の培地で培養したロドコッカス・マリス BP−
479−9(FERM P−13947)の培養物を2
%植菌し、28℃で36時間振とう培養した。
【0069】培養終了後、培養物を遠心分離にて菌体を
集め、これを0.01Mリン酸緩衝液(pH7.5)4
0mlに懸濁した後、油状の2−フェニル−3−メチル
ブチロニトリル20gを加え、35℃で攪拌しながら4
0時間反応させた。反応終了液の一部を下記のHPLC
分析条件にて分析したところ、2−フェニル−3−メチ
ル酪酸アミドの生成率34%、S体の光学純度は92.
0%e.e.であった。尚、2−フェニル−3−メチル
酪酸は生成しなかった。
【0070】反応終了液に60mlのヘキサンを加え3
0分攪拌した後、フィルター濾過したところ(S)−2
−フェニル−3−メチル酪酸アミド6.89gを含んだ
固形物が単離した(光学純度98.6%e.e.)。
尚、濾液中には、12.5gのR体リッチの2−フェニ
ル−3−メチルブチロニトリルと0.66gのラセミ体
の2−フェニル−3−メチル酪酸アミド(S:R=1:
1)が含まれていた。
【0071】次いで、上記の固形物にメタノールを10
ml加え溶解後、活性炭0.7gを加え攪拌し濾過し
た。濾過したメタノール溶液を減圧濃縮、乾燥して表題
化合物の白色結晶6.33gを得た。
【0072】IR(NaCl):3400,3180,
2970,1960,1890,1805,1760,
1650,1600,1450,1405,1250,
700cm-1 NMR(CDCl3 )δ:0.71(d,3H,J=
6.7Hz),1.08(d,3H,J=6.7H
z),2.2〜2.6(m,1H),2.92(d,1
H,J=10.1Hz),5.56(br,2H),
7.1〜7.6(m,5H) MS(m/e):178(M+1)+ 光学純度:98.6%e.e.(下記の分析条件による
HPLC分析)
【0073】<HPLC分析条件−1(定量)> カラム:ノバパック フェニル(ウォーターズ) 溶離液:アセトニトリル:50mMリン酸一カリウム=
40:60(pH3.5) 流速 :0.6ml/分 検出 :260nm 保持時間:2.1分
【0074】<HPLC分析条件−2>(光学純度測
定) カラム:キラルセル OD−R(ダイセル化学工業)
0.46×25cm 溶離液:アセトニトリル:50mMリン酸一カリウム=
40:60(pH3.5) 流速 :1.5ml/分 検出 :UV220nm 保持時間:S体;3.9分、R体;5.0分
【0075】
【実施例2】 酵素反応液からの(R)−2−フェニル−3−メチルブ
チロニトリルの回収およびラセミ化 実施例1で得たR−リッチな2−フェニル−3−メチル
ブチロニトリルとラセミ体の2−フェニル−3−メチル
酪酸アミドを含むヘキサン溶液からヘキサンを減圧下留
去し、油状物質を得た。この油状物質10g(R−リッ
チな2−フェニル−3−メチルブチロニトリル9.5
g、ラセミ体の2−フェニル−3−メチル酪酸アミド
0.5gを含有)に塩化チオニル3.3gを添加し、8
5℃で1.5時間還流した。得られた反応液を20ml
の水で2回水洗し、分液してR−リッチな2−フェニル
−3−メチルブチロニトリル9.7g(R:S=77:
23)を得た。尚、2−フェニル−3−メチル酪酸アミ
ドは検出されなかった。
【0076】次いで、R−リッチな2−フェニル−3−
メチルブチロニトリル9.7gにメタノール2.5ml
と6N水酸化ナトリウム水溶液0.4mlを加え、25
℃で1時間攪拌した。次いで、得られた反応液を6N塩
酸でpHを7に調整した後、減圧濃縮してラセミ体の2
−フェニル−3−メチルブチロニトリル(R:S=1:
1)を9.2g得た。
【0077】尚、2−フェニル−3−メチルブチロニト
リルの光学純度は以下に示すHPLC条件にて測定し
た。 カラム:Opti−Pak Ta(ウォーターズ) 溶離液:イソプロパノール/ヘキサン=2.5/97.
5 流速 :1.0ml/分 検出 :UV254nm 保持時間:R体;7.7分、S体;8.6分
【0078】
【実施例3】 S−(+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
サミドの製造 ロドコッカス・エスピー PP−25(FERM P−
13944)株を実施例1と同様の培養条件で培養し
た。得られた培養物を遠心分離にて菌体を集菌、洗浄し
た後、100mlの蒸留水に懸濁させた。その中に2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボニトリル100mg
を加え、30℃で18時間反応させたところ、反応率2
1%でS−(+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキサミドが生成していた。光学純度は95.6%
e.e.であった。反応終了液から抽出によって未反応
のニトリル体を除去した後、ヘキサンにより結晶化して
表題化合物の結晶15mgを得た。
【0079】融点:136〜139℃ 比旋光度:+96.5゜(C=2、エタノール)
【0080】
【実施例4】 R−(−)−α−{2−[ビス(1−メチルエチル)ア
ミノ]エチル}−α−フェニル−2−ピリジルアセトア
ミドの製造 エタノール1.5%、酵母エキス1%、リン酸2カリウ
ム0.2%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウ
ム・7水塩0.02%、硫酸第1鉄・7水塩0.003
%、塩化コバルト0.01%、アセトニトリル0.1%
を含む液体培地(pH7)1Lを滅菌した後、これに予
め前記と同一組成の培地で培養したブレビバクテリウム
・エスピー PP−133−7株の培養物を4%植菌
し、28℃で45時間培養した。培養終了後、菌体を遠
心分離にて集め、これを0.01Mリン酸緩衝液(pH
7.0)90mlとジメチルスルホキシド(DMSO)
10mlの混液に懸濁した後、これにα−{2−[ビス
(1−メチルエチル)アミノ]エチル}−α−フェニル
−2−ピリジルアセトニトリル1gを加え、30℃で4
0時間反応させた。
【0081】反応終了後、反応液に酢酸エチルを加え、
未反応のS体のニトリルを抽出除去し、さらにシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより分離、精製を行って目的生
成物を得た。これをヘキサンにより結晶化して表題化合
物の結晶152mgを得た。 比旋光度:−19.2(C=5、メタノール)
【0082】
【実施例5】 (+)−2−[2,3−(メチレンジオキシ)フェニ
ル]−バレルアミドの製造 コリネバクテリウム・エスピー KO−2−4株を実施
例4と同様の培養条件で培養した後、得られた培養物を
遠心分離により菌体を集めた。この菌体を蒸留水100
mlに懸濁した後、これに2−[2,3−(メチレンジ
オキシ)フェニル]バレロニトリル500mgを添加
し、32℃で36時間反応した。反応終了後、反応液を
HPLC分析した結果、反応率24%で表題化合物が生
成しており、光学純度は96%e.e.であった。
【0083】
【実施例6】 S−(+)−α−(1,1−ジメチルエチル)−フェニ
ルアセトアミドの製造 グルコース0.5%、フマル酸Na0.5%、リン酸2
カリウム0.2%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグ
ネシウム・7水塩0.02%、硫酸第一鉄・7水塩0.
003%、ε−カプロラクタム0.03%、イソブチロ
ニトリル0.1%を含む液体培地(pH6.3)50m
lを滅菌した後、これに予め前記と同一組成培地で培養
した下記の各微生物の培養物を2%植菌し、28℃で3
0時間振とう培養した。得られた培養物を各々遠心分離
にて各菌体を集め、これらを0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)10mlに懸濁した。これらに各々α−
(1,1−ジメチルエチル)フェニルアセトニトリル1
00mg添加し、28℃で10時間反応した。HPLC
で測定した表題化合物の生成率とS体の光学純度を表1
に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【実施例7】 (S)−α−シクロヘキシル−フェニルアセトアミドの
製造 ロドコッカス・マリス BP−479−9株を実施例1
と同様の培養条件で培養した。次いで、遠心分離にて菌
体を集菌、洗浄した後、10mlの蒸留水に懸濁させ
た。その中にα−シクロヘキシル−フェニルアセトニト
リル100mgを加え、30℃で24時間反応させたと
ころ、反応率18%で(S)−α−シクロヘキシル−フ
ェニルアセトアミドが生成していた。S体の光学純度は
81%e.e.であった。尚、α−シクロヘキシル−フ
ェニル酢酸は生成しなかった。
【0086】定量および光学純度は、それぞれ次のHP
LC条件で行った。 <HPLC分析条件−1(定量)> カラム;ノバパック フェニル(ウォーターズ) 溶離液:13mMリン酸2水素アンモニウム:アセトニ
トリル=62:38 流速 :1.0ml/分 検出 :260nm 保持時間:2.2分
【0087】<HPLC分析条件−2>(光学純度測
定) カラム;キラルセル OD−R(ダイセル化学工業)
0.46×25cm 溶離液:水:アセトニトリル=30:70 流速 :0.5ml/分 検出 :260nm 保持時間:S体;9.5分、R体;12.0分
【0088】
【実施例8】 (S)−1,2,2−トリフェニルプロピオンアミドの
製造 エタノール1.5%、酵母エキス1%、リン酸2カリウ
ム0.2%、塩化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウ
ム・7水塩0.02%、硫酸第1鉄・7水塩0.003
%、アセトニトリル0.2%を含む液体培地(pH6.
3)1Lを殺菌した後、予め同培地で培養したブレビバ
クテリウム・エスピー PP−133−7株を2%植菌
し、28℃で45時間培養した。
【0089】培養終了後、菌体を遠心分離にて集め、こ
れを0.05Mリン酸塩緩衝液(pH7.5)90ml
とDMSO10mlの混合溶液に懸濁した後、1,2,
2−トリフェニルプロピオノニトリル0.1gを加え、
30℃で48時間反応させた。反応終了後、反応液を下
記の条件でHPLC分析を行ったところ、表題化合物が
生成率11%で生成しており、光学純度82%e.e.
であった。
【0090】<HPLC分析条件−1(定量)> カラム;ノバパック フェニル(ウォーターズ) 溶離液:13mMリン酸2水素アンモニウム:アセトニ
トリル=62:38 流速 :1.0ml/分 検出 :260nm 保持時間:3.5分
【0091】<HPLC分析条件−2>(光学純度測
定) カラム;キラルセル OD−R(ダイセル化学工業)
0.46×25cm 溶離液:水:アセトニトリル=40:60 流速 :0.5ml/分 検出 :260nm 保持時間:S体;13.4分、R体;15.0分
【0092】
【実施例9】 (S)−2−アミノカルボキシ−2−ベンジルオキシカ
ルボニルコハク酸ジエチルエステルの製造 ロドコッカス・マリス BP−479−9株を実施例1
と同様の培養条件で培養した後、遠心分離により菌体を
集めた。次いで、蒸留水90mlに懸濁させた後、これ
にエタノール10mlに溶解した2−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ−2−シアノコハク酸ジエチルエステル
200mgを添加し、32℃で36時間反応させた。反
応終了後、反応液を下記の条件でHPLC分析を行った
ところ、表題化合物が生成率9%で生成しており、光学
純度82%e.e.であった。
【0093】<HPLC分析条件−1(定量)> カラム;ノバパック フェニル(ウォーターズ) 溶離液:50mMリン酸1カリウム:アセトニトリル=
62:38(pH3.5) 流速 :1.5ml/分 検出 :260nm 保持時間:7.3分
【0094】<HPLC分析条件−2>(光学純度測
定) カラム;キラルセル AS(ダイセル化学工業) 溶離液:ヘキサン:イソプロパノール=80:20 流速 :1.0ml/分 検出 :220nm 保持時間:R体;13.4分、S体;20.8分
【0095】
【実施例10】 ロドコッカス・マリス BP−479−9株の生産する
ニトリルヒドラターゼの精製 ロドコッカス・マリス BP−479−9株を実施例1
と同様にして2Lの液体培地で培養し、培養物を遠心分
離により菌体26gを集めた。これを40mMイソブチ
ルアミドを含む30mMリン酸カリウム緩衝液(pH
7.3)で洗浄後、同液60mlに懸濁し、9KHzに
おける超音波処理を氷冷下約10分行い、菌体を破砕し
た。得られた破砕菌体を18000rpm、20分間の
遠心分離で除去し、無細胞抽出液を得た。該抽出液のニ
トリルヒドラターゼの比活性は0.126U/mgであ
った。
【0096】該抽出液を上記と同一の緩衝液2Lにて透
析し、得られた透析内液をDEAE−セルロースのカラ
ムにチャージし、0〜0.5M塩化ナトリウムを含む5
0mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)の直線的濃
度勾配法により溶出した。酵素活性画分を集め、15%
硫酸アンモニウムを添加した後、フェニルセファロース
CL−4Bのカラムにチャージし、40mMイソブチル
アミド含有50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.
3)で溶出した。酵素活性画分を集め、60%硫酸アン
モニウム飽和により塩析した。得られた沈澱物を少量の
50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.3)に溶解
し、同緩衝液で透析して精製酵素を得た。
【0097】本酵素の2−フェニル−3−メチルブチロ
ニトリルを基質としたニトリルヒドラターゼの比活性
は、0.738U/mg、生成した(S)−2−フェニ
ル−3−メチル酪酸アミドの光学純度は、生成率40%
のとき、94%e.e.であった。
【0098】該精製酵素の性質および酵素活性の測定法
は次の通りである。 1)酵素の性質 作用 ニトリル化合物1分子を水和し、酸アミド化合物1分子
を生成する反応を触媒する。ラセミ体の2−フェニル−
3−メチルブチロニトリルに対しては、そのS体に作用
する速度がR体より著しく速く、結果的に光学活性な
(S)−2−フェニル−3−メチル酪酸アミドを生成す
る。
【0099】尚、2−フェニル−3−メチル酪酸アミド
を基質とするアミダーゼ活性は全くない。
【0100】 サブユニットの分子量 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により、分子
量24000、25100の2つのサブユニットが検出
された。
【0101】2)酵素活性の測定法 100mMリン酸カリウム緩衝液(pH8.0)0.9
ml、200mM2−フェニル−3−メチルブチロニト
リルのメタノール溶液0.05mlおよび適当量の酵素
液を加え、1mlになるように調整し、30℃で30分
間反応させた後、メタノール1mlを添加して反応を停
止させる。生成した2−フェニル−3−メチル酪酸アミ
ドの量と光学純度をHPLCにて測定する。分析条件は
前記の実施例1に記載する。
【0102】以上の通り、本酵素はニトリル化合物を酸
アミド化合物に変換するニトリルヒドラターゼであり、
また、2−フェニル−3−メチルブチロニトリルを基質
とすると、光学選択性を持って水和するという優れた効
果を有する新規酵素である。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、安価な原料であるラセ
ミ体のニトリル化合物から各種医薬品、医薬品中間体と
して有用な光学活性な酸アミド化合物を効率よく、しか
も光学純度の高い高品質製品が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 13/02 C12R 1:15) (C12P 13/02 C12R 1:07) (C12P 13/02 C12R 1:06) (C12P 13/02 C12R 1:13) (C12P 13/02 C12R 1:72)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2) 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は各々異なり、水素原
    子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアミノ基、置
    換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい
    アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換
    されていてもよいアリールオキシ基、置換されていても
    よいシクロアルキル基または置換されていてもよい複素
    環式基を示すか、またはR1 とR2 とR3 のうち2つが
    結合して脂環式環を形成してもよい。nは0〜3の整数
    を示す)で表されるラセミ体のニトリル化合物に、ロド
    コッカス属、アルカリゲネス属、ロドシュードモナス
    属、コリネバクテリウム属、バチルス属、マイコバクテ
    リウム属、ノカルディア属、アルスロバクター属、クレ
    ブシエラ属、ブレビバクテリウム属、アクレモニウム属
    またはキャンディダ属に属し、一般式(2)で表される
    ラセミ体のニトリル化合物のニトリル基を光学選択的に
    水和し得るニトリルヒドラターゼ活性を有する微生物ま
    たはその処理物を作用させることを特徴とする一般式
    (1) 【化2】 (式中、 *Cは不斉炭素原子を示し、R1 、R2 、R3
    およびnは前記と同じ意味を有する)で表される光学活
    性な酸アミド化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1における一般式(2)および一
    般式(1)において、式中、R1 、R2 およびR3 は各
    々異なり、水素原子、置換されていてもよいアルキル
    基、置換されていてもよいアリール基または置換されて
    いてもよいシクロアルキル基であり、nが0である請求
    項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1における一般式(1)におい
    て、光学活性な酸アミド化合物がS−2−フェニル−3
    −メチル酪酸アミド、S−α−(1,1−ジメチルエチ
    ル)−フェニルアセトアミド、S−α−シクロヘキシル
    −フェニルアセトアミド、S−1,2,2−トリフェニ
    ルプロピオンアミドであり、該光学活性な酸アミド化合
    物に該当する請求項1における一般式(2)で表される
    ラセミ体のニトリル化合物を用いてなる請求項1記載の
    製造法。
  4. 【請求項4】 ロドコッカス・マリス BP−479−
    9(FERM P−13947)株。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072753A1 (ja) * 2005-12-19 2007-06-28 Sumitomo Chemical Company, Limited 光学活性な3-(3-ヒドロキシフェニル)-2-アルコキシプロパン酸又はそのエステルの製造方法
WO2014131247A1 (zh) * 2013-02-28 2014-09-04 苏州同力生物医药有限公司 合成左旋吡喹酮的方法
JP2017529849A (ja) * 2014-09-30 2017-10-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se ニトリルヒドラターゼ活性を有する微生物の培養方法

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