JPH0730342U - バタフライバルブ - Google Patents

バタフライバルブ

Info

Publication number
JPH0730342U
JPH0730342U JP5806793U JP5806793U JPH0730342U JP H0730342 U JPH0730342 U JP H0730342U JP 5806793 U JP5806793 U JP 5806793U JP 5806793 U JP5806793 U JP 5806793U JP H0730342 U JPH0730342 U JP H0730342U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
insertion hole
port
holding member
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5806793U
Other languages
English (en)
Inventor
二口雅行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP5806793U priority Critical patent/JPH0730342U/ja
Publication of JPH0730342U publication Critical patent/JPH0730342U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異音を防止するとともに、耐久性を向上させ
るバタフライバルブを提供する。 【構成】 ポート3を有するボディ2に挿通孔6を形成
する。挿通孔6に、シャフト1を回動自在に挿入し、そ
の外側の端部にレバー5を取り付ける。ポート3内に位
置するシャフト1の部位にバルブ4を取り付ける。挿通
孔6に、その内径とほぼ一致する外径を有するととも
に、シャフト1の先端部を受け入れる保持部材7を設け
る。スプリング8で保持部材7をシャフト1に押圧す
る。シャフト1は、スプリング8で付勢された保持部材
7との係合により、スラスト方向およびラジアル方向の
動きが規制される。よって、シャフト1とボディ2との
衝突を阻止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はバタフライバルブに関し、例えば吸気制御弁等として使用されるも ので、特に、ポートを開閉することにより、当該ポートを流通する流体の流量を 制御することができるバタフライバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
従来、この種のものとして、図5および図6に示すようなものが知られている 。 すなわち、図5および図6に示すバタフライバルブは、ポート33を有するボ ディ32に、ポート33を貫通する状態でシャフト31が回動自在に設けられ、 ポート33の内部に位置するシャフト31の部位に、ポート33を開閉するバル ブ34を設けたものである。そして、シャフト31の回動操作でバルブ34を揺 動することにより、バルブ34がポート33を流通する流体の流量を制御するよ うになっている。
【0003】 図5および図6において、ボディ32は、その内部に流体を流通させるための ポート33を有しているもので、さらに、このボディ32の内部には、そのポー ト33の中心部を横切るようにして穿設されるとともに、一方が外部に開口する 挿通孔36が形成されている。
【0004】 このボディ32の挿通孔36には、シャフト31が回動自在な状態で挿通され る。これにより、シャフト31は、その一端がボディ32の外部に突出した状態 で、かつ、他端がポート33を貫通した状態で設けられる。このとき、シャフト 31は、その外径がポート33の内径よりも十分小さいものが用いられ、流体の 流路であるポート33内の空間が十分確保されるようにしてある。
【0005】 シャフト31は、ポート33内に位置する部位が平坦面に形成され、この平坦 面の部位にバルブ34が取り付けられる。このバルブ34は、ポート33を閉塞 可能な大きさで円板状をなしているもので、このバルブ34の中心線をシャフト 31の軸線に一致させた状態で配置したのち、螺子43で螺着することでバルブ 34がシャフト31に一体に固着される。
【0006】 これによって、バルブ34は、シャフト31の回動に伴って、バルブ34がシ ャフト31の軸線を中心として回動可能となっている。したがって、シャフト3 1の回動操作によりバルブ34がポート33内を揺動し、これにより、バルブ3 4は、その揺動位置に応じてポート33内の流体流路の断面積を変化させるよう になっている。
【0007】 他方、ボディ32の外部に突出した側のシャフト31の端部には、レバー35 が取り付けられる。このレバー35は、その一端がシャフト31に固着されると ともに、他端がシャフト31の径方向外方へ延出しているもので、このレバー3 5の回動操作により、シャフト31がその軸線を中心にして一体に回動するよう にしてある。
【0008】 上記のように構成されたバタフライバルブは、レバー35を回動操作すると、 これに伴ってシャフト31が同一方向へ一体に回動し、シャフト31に取り付け られたバルブ34がポート33内を揺動するようになる。この揺動操作により、 ポート33がバルブ34で開閉されて、ポート33を流通する流体の流量が制御 されることとなる。
【0009】 しかしながら、このような従来のバタフライバルブにあっては、使用時に異音 が発生することがあった。
【0010】 すなわち、バタフライバルブの組立完了時には、シャフト31とボディ32と の間にクリアランスaが残るようになっているために、ポート33内の流体の流 れがバルブ34およびシャフト31に作用したり、あるいはボディ32が振動し たりした際に、シャフト31がクリアランスaの範囲で振動等の所謂バタツキと 呼ばれるような動きを生ずることがあった。
【0011】 一般に、ボディ32の挿通孔36は、シャフト31の挿通を容易にするために 、内径をシャフト31の外径よりも若干大きく設計してあって、シャフト31を 挿通孔36に挿通した際には、シャフト31とボディ32との間に若干のクリア ランスaが形成されるようになっている。一方、ポート33内の流体は、シャフ ト31の軸線と直交する方向へ流通しているため、その流体の流れがシャフト3 1およびバルブ34に作用すると、クリアランスaの存在によって、シャフト3 1が挿通孔36内で流体の流通方向に動きを生ずる恐れがある。 特に、自動車等において採用される吸気制御弁として使用する場合には、エン ジンの振動がボディ32に入力されるので、シャフト31とボディ32とがクリ アランスaの範囲で相対移動(振動)する恐れがある。
【0012】 したがって、このようにシャフト31が挿通孔36内で動きを生じた際には、 シャフト31がボディ32(挿通孔36の内壁)に衝突することで所謂たたき音 と呼ばれる異音が発生し、騒音の原因となっていた。
【0013】 また、この従来のバタフライバルブにあっては、シャフト31は、スラスト方 向の動きが規制されていないので、シャフト31がスラスト方向へ移動すると、 バルブ34の外周縁部がポート33の内壁に接触(所謂かじり現象)する恐れが ある。このため、シャフト31の回動操作の繰り返しや振動等が原因となって、 シャフト31にスラスト方向の移動が生じると、バルブ34とボディ32とが接 触して、摩擦による摩耗が生じることがある。したがって、耐久性が低下すると ともに、閉弁時におけるバルブ34のポート33に対するシール性も低下する恐 れがあった。
【0014】 この考案は上記の問題点を解消し、異音の発生を防止するとともに、耐久性を 向上させることができるバタフライバルブを提供することを目的とする。
【0015】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、第1の考案として、ポートを有す るボディに、前記ポートを横切るようにして挿通孔を形成し、この挿通孔にシャ フトを回動自在に設け、前記ポートの内部に位置するシャフトの部位に、前記ポ ートを開閉するバルブを設けたバタフライバルブであって、前記挿通孔内に、そ の内径とほぼ一致する外径を有するとともに、前記シャフトの先端部を受け入れ て、シャフトの軸線を挿通孔の軸線とほぼ一致した状態に保持する保持部材を設 けたという構成を有しているものである。 また、第1の考案を含む第2の考案として、前記保持部材は、付勢部材により 、前記シャフトの先端部に押圧されているという構成を有しているものである。
【0016】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、使用時に異音が発生しないよう にすることができるようになっている。 すなわち、挿通孔内に配設される保持部材は、挿通孔の内径とほぼ一致する外 径を有しているので、挿通孔の内壁との間のクリアランスが小さくなり、ラジア ル方向の動きが規制されるようになっている。 このため、保持部材がシャフトの先端部を受け入れた際に、シャフトはラジア ル方向の移動が規制されて挿通孔内での動きが阻止され、シャフトのボディに対 する取付状態が安定化するようになっている。したがって、外部から振動等が作 用しても、シャフトが挿通孔の内壁に衝突するようなことが防止され、その衝突 音である所謂たたき音の発生を防止することができる。
【0017】 また、スプリングの付勢力で保持部材をシャフトの先端部に押圧した場合には 、シャフトのラジアル方向だけでなくスラスト方向の移動も規制することができ る。これに伴って、シャフトに取り付けられたバルブがポート内でスラスト方向 へ動くことを阻止することができるようになる。 したがって、使用時に、バルブがポートの内壁に接触するようなことが無くな り、これにより、所謂かじり現象を防止し、バルブ又はポートの摩耗を防止する ことができることとなる。
【0018】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。 図1および図2は、この考案によるバタフライバルブの一実施例を示す図であ る。 すなわち、図1および図2に示すバタフライバルブは、ポート3を有するボデ ィ2に挿通孔6を形成するとともに、この挿通孔6にシャフト1を回動自在に設 け、さらに、シャフト1に、ポート3を開閉するバルブ4を設けたものである。 そして、挿通孔6内には、その内径とほぼ一致する外径を有するとともに、シャ フト1の先端部を受け入れる保持部材7を設けてある。
【0019】 図1および図2において、ボディ2は、その内部に流体を流通させるためのポ ート3を有しているもので、さらに、このボディ2の内部には、そのポート3の 中心部を横切るようにして穿設されるとともに、一方が外部に開口する挿通孔6 が形成されている。
【0020】 このボディ2の挿通孔6には、シャフト1が回動自在な状態で挿通される。こ れにより、シャフト1は、その一端がボディ2の外部に突出した状態で、かつ、 他端がポート3を貫通した状態で設けられる。このとき、シャフト1は、その外 径がポート3の内径よりも十分小さいものが用いられ、流体の流路であるポート 3内の空間が十分確保されるようにしてある。
【0021】 シャフト1は、ポート3内に位置する部位が平坦面に形成され、この平坦面の 部位にバルブ4が取り付けられる。このバルブ4は、ポート3を閉塞可能な大き さで円板状をなしているもので、このバルブ4の中心線をシャフト1の軸線に一 致させた状態で配置したのち、螺子13で螺着することでバルブ4がシャフト1 に一体に固着される。
【0022】 これによって、バルブ4は、シャフト1の回動に伴って、バルブ4がシャフト 1の軸線を中心として回動可能となっている。したがって、シャフト1の回動操 作によりバルブ4がポート3内を揺動し、これにより、バルブ4は、その揺動位 置に応じてポート3内の流体流路の断面積を変化させるようになっている。
【0023】 他方、ボディ2の外部に突出した側のシャフト1の端部には、レバー5が取り 付けられる。このレバー5は、その一端がシャフト1に固着されるとともに、他 端がシャフト1の径方向外方へ延出しているもので、このレバー5の回動操作に より、シャフト1がその軸線を中心にして一体に回動するようにしてある。
【0024】 挿通孔6の内部には、当該挿通孔6内に位置するシャフト1の先端部を受け入 れる保持部材7を設ける。 そして、この保持部材7とシャフト1との間に、凹所7aと球面1aとで形成 される係合部12を設ける。この係合部12において、球面1aは、挿通孔6内 に位置する側のシャフト1の端部に形成しており、また、凹所7aは、シャフト 1の球面1aを受け入れることができる形状で保持部材7に形成してある。
【0025】 保持部材7は、図3および図4にも示すように、挿通孔6の内壁との間のクリ アランスがシャフト1と挿通孔6との間のクリアランスよりも小さくなる程度、 ないしは挿通孔6の内径とほぼ一致する程度の外径を有した略円柱体状をなして いるものである。この保持部材7の一方の端面には、その中央部が最深部となる 円錐形状の凹所7aを形成し、また、他方の端面には、その中央部が頂部となる 円錐形状の突部7bを形成してある。
【0026】 そして、この保持部材7は挿通孔6内に配設され、これにより、保持部材7の 軸線が挿通孔6の軸線とほぼ一致するようにしてある。そして、シャフト1の球 面1aを保持部材7の凹所7aに摺接可能な状態で係合する。 なお、ここでは、係合部12は、球面1aと円錐状の凹所7aとで形成したが 、これに限定されるものではなく、要は、保持部材7がシャフト1の先端部を受 け入れることができればそれでよい。図示したものにおいては、シャフト1の球 面1aと保持部材7の凹所7aとを係合した際、それらの係合面は線接触となっ て接触面積が小さくなるので、両者1a、7a間の摺接状態を良好にすることが できるものである。もちろん、保持部材7は、シャフト1との間の摺接状態を良 好にする材質のものでコーティングしたり、あるいは、シャフト1との間の摺接 状態を良好にする材質そのもので形成したりすれば好適である。
【0027】 この保持部材7は、ボディ2との間に配設された付勢部材であるスプリング8 により付勢される。スプリング8は、保持部材7に被嵌不能な大きさをなす所謂 圧縮コイルばねであって、挿通孔6の内部に配設される。このとき、挿通孔6内 においてシャフト1の先端部よりも深い方へ位置される。この場合、スプリング 8は、その一端を挿通孔6の最深端部に係合するとともに、他端を保持部材7の 突部7bに係合してあって、このスプリング8の付勢力により、保持部材7を軸 線方向レバー5側へ付勢するようにしてある。このため、シャフト1は、スプリ ング8の付勢力により、保持部材7を介してスラスト方向レバー5側へ付勢され ることとなる。
【0028】 そして、シャフト1の球面1aを、スプリング8で付勢された保持部材7の凹 所7aに係合した際に、その係合状態によってシャフト1はスラスト方向および ラジアル方向の移動が規制され、これにより、シャフト1の軸線の三次元的位置 が決定されるようにしてある。
【0029】 また、挿通孔6の外部側の開口部の部位にはストップリング10が配設される 。このストップリング10は環状またはC字形状をなしていて、その内周端部が シャフト1の周面に嵌合され、また、外周端部がボディ2の段部17に係止した 状態で配置されている。 ボディ2の外壁には、シャフト1が挿通される孔14aを有した止め金14が 取り付けられる。この止め金14の孔14aは、ストップリング10が挿通不能 な大きさで形成されている。このため、ストップリング10は、ボディ2の段部 17と止め金14との間に配置されることとなる。
【0030】 そして、保持部材7を介してシャフト1を付勢するスプリング8の付勢力によ って、シャフト1に取り付けられたストップリング10が止め金14に係止する ようにしてある。これにより、シャフト1は、ストップリング10の係止位置よ りも外方へのスラスト方向の移動が阻止され、これと同時に、保持部材7は、ス プリング8の付勢力でシャフト1の球面1aに押圧されることとなる。
【0031】 シャフト1の位置決めをより確実にするためには、挿通孔6の最深部とスプリ ング8との間に位置決め手段16を設ける。この位置決め手段16は、球9と、 これを受け入れる球受部15とからなる。 球9は、スプリング8に挿入不能な大きさをなす硬質材料で形成されたものが 使用され、保持部材7の突部7bに係合している端部とは反対側のスプリング8 の端部に係合してある。他方、球受部15は、ボディ2に、挿通孔6の軸線部分 を最深部とする円錐形状の凹部が形成されることにより形成される。そして、球 9は、一方でスプリング8に係合するとともに、他方で球受部15に係合・当接 する。
【0032】 このとき、球9は、スプリング8の付勢力により球受部15に圧接している。 そして、球9と球受部15とを係合した際、その係合状態はラジアル方向の移動 を規制し、球9の中心の位置が挿通孔6の軸線上に位置した状態に保持するよう にしてある。
【0033】 なお、図において、11はシールリングであって、ボディ2において、ポート 3よりもレバー5側の挿通孔6の部位に形成された環状の溝部18に圧縮状態で 装着され、シャフト1と摺接することでボディ2とシャフト1との間をシールす るものである。したがって、このシールリング11により、シャフト1が支持さ れるとともに、ポート3を流通する流体が外部に漏れないようにしている。
【0034】 次に、上記のものの作用を説明する。 このバタフライバルブは上記のように構成したことにより、レバー5を回動操 作すると、これに伴ってシャフト1がレバー5と同一方向へ一体に回動し、シャ フト1に取り付けられたバルブ4がポート3内を揺動するようになる。この揺動 操作により、ポート3がバルブ4で開閉され、その開閉位置に応じてポート3を 流通する流体の流量が制御されることとなる。
【0035】 そして、上記のバタフライバルブにあっては、その使用時に所謂たたき音と呼 ばれる異音が発生しないようにすることができるようになっている。
【0036】 すなわち、挿通孔6内に、その内径とほぼ一致する外径を有するとともに、シ ャフト1の先端部を受け入れる保持部材7を設けたことにより、この保持部材7 がシャフト1の先端部を受け入れた際に、シャフト1の回動中心が保持されるよ うになっている。
【0037】 つまり、保持部材7は、その外径が挿通孔6の内径にほぼ一致する大きさで形 成されているので、挿通孔6内でのラジアル方向の動きが規制されるようになっ ている。そして、シャフト1を挿通孔6に挿入した際には、シャフト1は、その 先端部に形成した球面1aが、スプリング8で付勢された保持部材7の凹所7a に線接触で係合するようになっているので、シャフト1は、その軸線の位置が保 持部材7の軸線に一致した状態で保持され、位置決めがなされることとなる。 したがって、保持部材7の挿通孔6内でのラジアル方向の動きが規制されるこ とにより、これに保持されるシャフト1のラジアル方向の動きを抑制することが できるようになっている。
【0038】 一般に、ボディ2の挿通孔6は、シャフト1の挿通を容易にするために、内径 をシャフト1の外径よりも若干大きく設計してあって、シャフト1を挿通孔6に 挿通した際には、シャフト1の外周面と挿通孔6の内周面との対向面間には、あ る程度のクリアランスが形成されるようになっている。 一方、ポート3内の流体はシャフト1の軸線と直交する方向へ流通しているた め、流通する流体がシャフト1およびバルブ4に作用すると、挿通孔6内のクリ アランスの存在によって、シャフト1が挿通孔6内で流体の流通方向に動いてボ ディ2に衝突することがあった。また、ボディ2に振動が入力されたときには、 シャフト1が挿通孔6内でラジアル方向に振動してボディ2に衝突することがあ った。つまり、このシャフト1のボディ2に対する衝突音、これが所謂たたき音 と呼ばれる異音の発生原因である。
【0039】 上記のバタフライバルブにおいては、シャフト1は、ラジアル方向の動きが規 制された保持部材7で保持されているので、これによりラジアル方向の動きが阻 止されるようになっている。しかも、シャフト1は、係合部12において球面1 aと保持部材7の凹所7aとが係合することで、位置決めがなされるようになっ ている。したがって、シャフト1は、保持部材7による保持状態と、係合部12 での係合状態とに基づいて、その軸線が常に挿通孔6の中心部に位置した状態で 保持されることとなる。このように、挿通孔6内でのシャフト1のラジアル方向 の動きを阻止するようにした結果、シャフト1のボディ2に対する衝突が皆無と なり、これにより異音の発生が防止されることとなる。
【0040】 また、上記のバタフライバルブにあっては、その動作時にバルブ4の所謂かじ り現象が生じないようになっている。
【0041】 すなわち、シャフト1は、保持部材7を介してスプリング8で付勢された状態 で保持されているので、シャフト1のスラスト方向の移動はスプリング8の付勢 力によって規制されるようになっている。
【0042】 したがって、シャフト1の回動操作の繰り返しがあったり、ボディ2に振動等 が入力されたりするようなことがあっても、シャフト1のスラスト方向の移動は 阻止されるので、バルブ4の外周端部がポート3の内壁に接触するようなことは ない。このため、バルブ4とボディ2との摩擦による摩耗が防止されて耐久性が 向上するとともに、閉弁時におけるバルブ4のポート3に対するシール性も向上 することとなる。
【0043】 また、上記のバタフライバルブにあっては、シャフト1の位置決めを容易に、 かつ、確実にすることができるようになっている。
【0044】 すなわち、保持部材7は、挿通孔6の内径にほぼ一致する外径を有しているの で、係合部12でシャフト1が係合することで、挿通孔6内でのシャフト1の位 置決めがされると同時に、この保持部材7が、スプリング8を介して位置決め手 段16により位置決めがされることで確実性が向上するようになっている。
【0045】 つまり、位置決め手段16である球9と球受部15とを係合した際、球9は球 受部15に対して線接触となるので、その係合状態に基づいて球9の位置が保持 されて安定するようになっている。そして、この球9に一端を係合したスプリン グ8は、その他端が保持部材7の突部7bに係合していて、スプリング8の両端 部はその係合相手部材に線接触となっているので、その係合状態に基づいてスプ リング8および保持部材7の位置が保持されて安定するようになっている。さら に、保持部材7は、係合部12においてシャフト1に対して線接触であるので、 その係合状態に基づいてシャフト1の位置が保持されて安定するようになってい る。
【0046】 したがって、シャフト1は、位置決め手段16、スプリング8および保持部材 7の各係合状態に基づいて挿通孔6内での位置が一意的に決定されるので、シャ フト1の取り付けを容易にすることができる。しかも、取り付け後にあっては、 シャフト1は、スプリング8の付勢力によって、軸線が挿通孔6の軸線と常に一 致した状態で保持されることになる。
【0047】 なお、上記実施例において、好ましい例として、保持部材7が球9およびスプ リング8で付勢されたものを示したが、スプリング8だけであっても、また、球 9だけであってもよい。そして、球9だけの場合には、保持部材7は、突部7b の代わりとして球9に合致する形状に形成し、また、球9もスプリング8も除去 した場合には、保持部材7の突部7bを直接球受部15に係合するようにしてお く。 また、上記実施例においては、保持部材7は略円柱体状のものを使用したが、 これに限定されるものではない。保持部材7は、挿通孔6の内径にほぼ一致する 外径を有するものであれば、その形状が特に限定されるものではない。
【0048】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、挿通孔に、その内径とほぼ一致する外径を有 するとともに、シャフトの先端部を受け入れる保持部材を設けたことにより、シ ャフトは、挿通孔内でのラジアル方向への動きが規制されて回動中心が保持され るようになるため、シャフトがボディに衝突することを阻止することができる。 このため、ボディに入力される振動等が原因となって発生していた異音を防止す ることができる。
【0049】 また、付勢部材で保持部材をシャフトに押圧するようにしたことにより、シャ フトのスラスト方向の移動が規制されるようになるので、シャフトに取り付けら れたバルブがポートの内壁に接触することを阻止することができる。したがって 、所謂かじり現象が防止され、耐久性を向上させることができるとともに、閉弁 時のシール性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるバタフライバルブの一実施例を
示す図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1に示すバタフライバルブに使用される保持
部材の側面を示す図である。
【図4】図3におけるB−B矢視図である。
【図5】従来例を示す図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
1、31……シャフト 1a……球面 2、32……ボディ 3、33……ポート 4、34……バルブ 5、35……レバー 6、36……挿通孔 7……保持部材 7a……凹所 7b……突部 8……スプリング(付勢部材) 9……球 10……ストップリング 11……シールリング 12……係合部 13、43……螺子 14……止め金 14a……孔 15……球受部 16……位置決め手段 17……段部 18……溝部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポート(3)を有するボディ(2)に、
    前記ポート(3)を横切るようにして挿通孔(6)を形
    成し、この挿通孔(6)にシャフト(1)を回動自在に
    設け、前記ポート(3)の内部に位置するシャフト
    (1)の部位に、前記ポート(3)を開閉するバルブ
    (4)を設けたバタフライバルブであって、前記挿通孔
    (6)内に、その内径とほぼ一致する外径を有するとと
    もに、前記シャフト(1)の先端部を受け入れて、シャ
    フト(1)の軸線を挿通孔(6)の軸線とほぼ一致した
    状態に保持する保持部材(7)を設けたことを特徴とす
    るバタフライバルブ。
  2. 【請求項2】 前記保持部材(7)は、付勢部材(8)
    により、前記シャフト(1)の先端部に押圧されている
    請求項1記載のバタフライバルブ。
JP5806793U 1993-10-27 1993-10-27 バタフライバルブ Pending JPH0730342U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5806793U JPH0730342U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 バタフライバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5806793U JPH0730342U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 バタフライバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0730342U true JPH0730342U (ja) 1995-06-06

Family

ID=13073564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5806793U Pending JPH0730342U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 バタフライバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730342U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517196A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング スロットル装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517196A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング スロットル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6494434B1 (en) Butterfly valve
KR101772204B1 (ko) 핸들 회전이 방지되는 볼밸브
CN111051749B (zh) 双偏心阀
JPH0730342U (ja) バタフライバルブ
KR20190062309A (ko) 밸브축과 밸브체의 핀 체결 구조
US8434736B2 (en) Fluid passage valve
US6119652A (en) Throttle valve assembly
JPH0714278U (ja) バタフライバルブ
US6668862B2 (en) Fluid bearing mechanism
JP3395731B2 (ja) 逆止弁
JP6472742B2 (ja) スロットル装置
KR100289421B1 (ko) 마찰기구가 장착된 모터 및 이 모터를 이용한 유체의 유량제어장치
JP2000161531A (ja) ボール弁
JP2000130623A (ja) モータおよび流体の流量制御装置
JP2019120253A (ja) 流体制御弁
JPH0455229Y2 (ja)
JPH0328219Y2 (ja)
JPH061938U (ja) バタフライバルブ
JP2013241899A (ja) バルブ装置
CN217681897U (zh) 一种气门驱动结构
JPH0128247Y2 (ja)
JP2022062545A (ja) バタフライバルブおよび排気ガス再循環バルブ
JP4805582B2 (ja) バルブ
JP2007113760A (ja) 運動制御装置の取付方法
JPH1089492A (ja) 空気量調整用絞弁構造