JPH07301896A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH07301896A
JPH07301896A JP7102030A JP10203095A JPH07301896A JP H07301896 A JPH07301896 A JP H07301896A JP 7102030 A JP7102030 A JP 7102030A JP 10203095 A JP10203095 A JP 10203095A JP H07301896 A JPH07301896 A JP H07301896A
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group
layer
dye
nucleus
chemical
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Application number
JP7102030A
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Stephen P Singer
ポール シンガー スティーブン
John W Harder
ウィリアム ハーダー ジョン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/061Hydrazine compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/392Additives
    • G03C7/39208Organic compounds
    • G03C7/39212Carbocyclic
    • G03C7/39216Carbocyclic with OH groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化された現像主薬用のスカベンジャーとし
て機能する新規なヒドラジド化合物を含む改良された写
真要素を提供する。 【構成】 前記のヒドラジド化合物は、少なくとも1つ
のポリヒドロキシ芳香核またはその前駆体、および1つ
の結合基を介してそのポリヒドロキシ芳香核またはその
前駆体の環炭素原子と直接結合する次の基 【化1】 を有する少なくとも1つの部分を含む。前記の結合基
は、オキシ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたはア
ルキレン基であってよく、また、前記のポリヒドロキシ
芳香核が少なくとも3個の水酸基を含むときは、それは
カルボニル基であってよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には、写真に関
し、より詳細には、少なくとも1つの放射線感応性ハロ
ゲン化銀乳剤層を含む写真要素に関する。さらに詳細に
は、本発明は、酸化された現像主薬用のスカベンジャー
として作用する化合物を含有する改良された写真要素に
関する。
【0002】
【従来の技術】酸化された現像主薬が要素内で望ましく
ない位置または時点で反応することをスカベンジャーに
よって防ぐために、写真要素にスカベンジャーを加える
ことは、当該技術分野で知られている。特に、酸化され
た現像主薬が、それが生成された像形成層から拡散して
放れ、そして不適当な層中で色素を生成しうる他の発色
記録体に移行することは、望ましくない。あるフォーマ
ットにおいて、現像の初期段階で酸化された現像主薬が
色素を生成することは、また、足のスケールやカブリの
ことを考慮すると望ましくないといえる。典型的に、ス
カベンジャーは、いかなる永久的な色素を生成させるこ
となしに酸化された現像主薬を減少させるか排除し、そ
して汚染を生じさせることもなければ、また写真活性を
もつ断片を放すこともない。それらは、また典型的に、
拡散防止基(バラスト基)の取込みにより、または重合
体の主鎖への結合によって、要素中で実質的に不動性と
ならしめる。
【0003】酸化された現像主薬用の公知のスカベンジ
ャーには、米国特許第3,700,453号および同第
4,732,845号明細書に記載されるようなバラス
ト化ヒドロキノン(1,4−ジヒドロキシベンゼン)化
合物、米国特許第4,474,874号明細書に記載さ
れるようなバラスト化没食子酸(1,2,3−トリヒド
ロキシベンゼン)化合物、米国特許第4,205,98
7号および同第4,447,523号明細書に記載され
るようなバラスト化スルホンアミドフェノール、および
米国特許第3,770,431号明細書に記載されるよ
うなバラスト化レゾルシノール(1,3−ジヒドロキシ
ベンゼン)化合物が含まれる。そのような公知の物質
は、活性が十分でなく、大量の物質の使用を必要とする
ので、コスト、貯蔵量および取扱量を増大させることと
なり、同じく、より厚い層を必要とするので、増大した
散乱路長のために鮮鋭度を減少させることとなる。さら
に、これらの公知の物質は、酸化条件に敏感であるの
で、屡々長期間の保存に際して安定性が十分でない。結
局、これら物質の多くは、処理中に汚染や色のついた残
留物を生ずる。
【0004】酸化された現像主薬用のスカベンジャーと
して、カラー写真要素にある種のヒドラジド化合物を使
うことも知られている。そこで、例えば、米国特許第
4,923,787号明細書には、次式
【化2】 のヒドラジドの使用が記載されている。式中、R1 は、
電子供与基で、R2 は、水素、アルキル、アルコキシ、
アール、アリールオキシ、アラルキルまたはアミノであ
り、そして、nは1もしくは2である。
【0005】そして、1992年8月26日に発行され
た特開平4−238347号公報は、次式
【化3】 のヒドラジドの使用を開示している。式中、R1 ,R2
およびR3 は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニ
ル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリ
ールチオ、アシルアミノ、スルホニル、カルバモイル、
スルファモイルまたはスルホであり、R1 およびR
2 は、結合して環構造を形成することができ、R4 ,R
6 およびR7 は、水素またはアルキルであり、R5 は、
アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アルケニル、
アリールまたはヘテロ環であり、J1 は−CO−,−S
O−または−SO2 −であり、J2 は−CO−,−SO
−,−SO2 −または−COCO−であり、そして、n
は、0または1である。
【0006】また、1993年7月27日に発行された
米国特許第5,230,992号明細書は、色汚染およ
び色カブリを減少させるためにヒドラジド化合物を含有
するカラー写真要素を開示している。開示された化合物
は、次式を有し、
【化4】 式中、R11,R12およびR13は、水素、脂肪族基または
芳香族基を表わし、R14は、水素、アルキル基、アラル
キル基、アリール基、複素環式基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基またはカルバモイル基を表わ
し、G11は、カルボニル基、スルホニル基、スルフィニ
ル基、次式の基、
【化5】 またはイミノメチレン基を表わし、そして、nは、0ま
たは1である。
【0007】上述したヒドラジド化合物は、ヒドロキノ
ン、没食子酸、スルホンアミドフェノールおよびレゾル
シン化合物と同じ不利益および欠陥の多くを甘受してい
る。特に、これらのヒドラジド化合物は、活性および長
期保存の安定性に関してとりわけ不十分である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広範
囲の写真要素に混入することができ、そして、特にカラ
ー要素に混入して層間の色汚染を抑制し、それによって
汚染を防止し、カブリを減少するような、酸化された現
像主薬用の新規部類の反応性スカベンジャーを提供する
ことにある。本発明の特定の目的は、高い活性を有し、
長期の保存に際して優れた安定性を有していて、しかも
処理後にも色のついた残留物を残さないような新規部類
の反応性スカベンジャーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、酸化さ
れた現像主薬用のスカベンジャーとして機能するヒドラ
ジド化合物を結合して有する少なくとも1つのハロゲン
化銀乳剤層を支承する支持体を含んでなる写真要素であ
って、前記ヒドラジド化合物が、(a)少なくとも1つ
のポリヒドロキシ芳香核またはその前駆体を含み、
(b)次の基
【化6】 を含有する少なくとも1つの部分を含み、この部分は、
オキシ、チオ、スルフィニル、スルホニル、カルボニ
ル、またはアルキレン基を介して前記のポリヒドロキシ
芳香核またはその前駆体の環炭素原子と直接結合されて
いるが、ただし、前記の部分がカルボニル基を介して前
記環炭素原子と結合している場合には、前記のポリヒド
ロキシ芳香核は少なくとも3個の水酸基を含み、そし
て、(c)前記の写真要素中で該ヒドラジド化合物が実
質的に不拡散性であるのに十分な嵩をもつ、写真要素が
提供される。
【0010】本発明においてスカベンジャーとして用い
られるヒドラジド化合物は、次の基
【化7】 を含有する部分がここで規定される結合基の1つを介し
てポリヒドロキシ芳香核の環炭素原子と直接結合されて
いる点で、従来技術におけるスカベンジャーとして利用
されるヒドラジド化合物と相違している。結合基がオキ
シ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたはアルキレン
基である場合には、ポリヒドロキシ芳香核は、2個また
はそれ以上の水酸基を含有することができる。結合基が
カルボニル基である場合には、ポリヒドロキシ芳香核
は、少なくとも3個の水酸基を含有する。この特定の構
造をもつヒドラジド化合物は、非常に高い活性を有する
と共に非常に高められた長期の保存安定性を提供するこ
と、そして、商業的規模でスカベンジャーを利用しよう
とする従来の努力を妨げてきた色のついた残留物の生成
という問題を効果的に克服することが、意外にも見い出
された。
【0011】上記で説明したように、結合基は、オキシ
基(−O−)、チオ基(−S−)、スルフィニル基(−
SO−)、スルホニル基(−SO2 −)、次のカルボニ
ル基
【化8】 またはアルキレン基であってよい。好ましくは、アルキ
レン基は、1〜30個の炭素原子を、より好ましくは1
〜8個の炭素原子を、そして、最も好ましくは1〜4個
の炭素原子を有する。
【0012】前述したように、本発明は、酸化された現
像主薬用のスカベンジャーとして機能する、あるヒドラ
ジド化合物のハロゲン化銀写真要素における使用に関す
る。本明細書において用いる場合に″ヒドラジド化合
物″なる語は、次の基
【化9】 を含有する部分を含むいかなる化合物をも意味する。
【0013】スカベンジャーは、例えば交叉酸化または
カップリングのような機構によって酸化された現像主薬
と反応し、そして永久像を生成することなしにその酸化
された現像主薬を失活させる化合物である。それらは特
性曲線の形状を調整するためにハロゲン化銀乳剤層内に
混入することができる。
【0014】本発明のヒドラジド化合物は、非常に有効
なスカベンジャーであって、これらはハロゲン化銀乳剤
層と組み合せて使用されるが、ここで、「組み合せ」と
は、これらがハロゲン化銀乳剤層中に混入されてもよい
し、また、ハロゲン化銀乳剤層の特性を調節することの
できる写真要素のいずれの他の層中に混入されてもよい
ことを意味する。
【0015】本発明で使用されるヒドラジド化合物は、
少なくとも1つのポリヒドロキシ芳香核またはその前駆
体を含む。″前駆体″とは、写真要素の処理の際に水酸
基を生成する不安定基で置換された芳香核のことであ
る。そのような不安定基の例には、アルキルエステル、
スルホニルエステル、カルバメート、フォスフェイトお
よびカーボネートが含まれる。この不安定基は、アルカ
リ分解性の基であって、そこでは水酸基の水素原子が、
アルカリとの接触時に脱離するブロッキング基で置換さ
れている。典型的なブロッキング基は、加水分解または
分子内求核置換反応によって脱離できるものである。加
水分解によって脱離できるブロッキング基の典型的な例
には、例えば脂肪族および芳香族カルボニル基のような
アシル基、およびスルホニル基が含まれる。代表的なブ
ロッキング基は、米国特許第4,310,612号、同
第4,358,525号、同第4,554,243号お
よび同第4,690,885号明細書に記載されてい
る。また、米国特許第4,741,994号明細書およ
びヨーロッパ特許第0,383,637号明細書に記載
されるように、酸化された現像主薬との反応時にスカベ
ンジャーを放出するカップラー部分は、有用である。本
発明の目的のために特に好ましいブロッキング基は、米
国特許第5,019,492号明細書に記載されるもの
である。
【0016】本発明の目的に好適なヒドラジド化合物
は、そのポリヒドロキシ芳香核がポリヒドロキシベンゼ
ン核であるものであり、特に好適であるヒドラジド化合
物は、そのポリヒドロキシ芳香核がジヒドロキシベンゼ
ン核であるものである。ポリヒドロキシ芳香核の典型的
な例には、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジ
ヒドロキシベンゼン、1,2,3−トリヒドロキシベン
ゼン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、および2,6
−ジヒドロキシピリジンが含まれる。
【0017】前述したように、本発明で使用するヒドラ
ジド化合物は、次の基
【化10】 を含有する少なくとも1つの部分を含み、そして、その
部分は、1つの結合基を介してポリヒドロキシ芳香核ま
たはその前駆体の環炭素原子と直接結合している。その
結合基は、オキシ、チオ、スルフィニル、スルホニル、
カルボニルまたはアルキレン基であり、ただし、結合基
がカルボニルである場合には、そのポリヒドロキシ芳香
核は、少なくとも3個の水酸基を含む。このような条件
を必要とする理由は、カルボニル基は強い電子吸引性の
置換基であるので、それがポリヒドロキシ芳香核の環炭
素原子に結合すると、その核の酸化電位を上昇させて、
酸化された現像主薬との外部レドックス反応あるいはそ
のヒドラジド部分との内部レドックス反応に適さないよ
うにするからである。よって、カルボニル基が結合基と
して採用される場合には、第3の水酸基の外部電子供与
性がバランスをくずしてカルボニル基の電子吸引性を増
大させ、そして優れた活性が維持される。
【0018】この結合基は、本発明の重要な特徴であ
る。それがポリヒドロキシ芳香核の環炭素原子に直接結
合しているために、そのような核が引き起こす種々の反
応に影響を及ぼす。従来の技術では、この結合基による
決定的な重要性は、認められない。
【0019】本発明における使用で好ましいヒドラジド
化合物は、次式、 A−B−(L)−C の化合物である。式中、Aは、2個の水酸基を含有する
芳香核を表わし、そして、これらの水酸基は、相互に、
例えば1,2もしくは1,4の関係で共役系であり、そ
のため核が容易に酸化されて対応するキノン形になるこ
とができ、Bは、芳香核Aの環炭素原子に直接結合して
いる酸素原子または置換炭素原子を表わし、Cは−NH
−NH−基を含有する有機基を表わし、そして、Lは、
化学的にBおよびCと結合している任意の有機基を表わ
す。
【0020】本発明における使用で特に好ましいヒドラ
ジド化合物は、次式、
【化11】 の化合物である。式中、
【化12】 1 は、アルキル、アルキルオキシ、アリール、アリー
ルオキシ、アラルキルまたはアミノ基を表わし、R
2 は、水素またはアルキル、アルキルオキシ、アリー
ル、アリールオキシ、アラルキル、アミノ、アシルアミ
ド、スルホンアミドまたはウレイド基を表わし、
【0021】R1 およびR2 の少なくとも1つは、次
式、
【化13】 のポリヒドロキシベンゼン基を含有し、式中、y=2
で、そのOH基は、相互に1,2または1,4の関係に
あり、Qは、酸素、硫黄または次の基であり、
【化14】 3 は、水素、アリール、スルホンアミド、カルボンア
ミド、スルホン酸もしくはその塩、ハロゲン、アルキル
またはアルキルオキシであり、R4 およびR5 は、それ
ぞれ、水素、アルキル、アリール、チオール、アミノ、
アリールオキシまたはアルキルオキシであって、R4
5 は一緒になって、またはR3 と結合して環系を形成
することができ、 z=0−3であり、 Jは、化学的にQをR1 またはR2 に結合している任意
の結合基である。
【0022】Jにより表わされる好適な基の例は、−Z
−,−(CR4 5 x −,−(CR4 5 x −Z
−,−Z−(CR4 5 x −Z−、および−(CR4
5 x −Z−(CR4 5 w を含み、式中、Zは、
酸素、または窒素の一置換体で、 x=1〜30 w=1〜30である。
【0023】本発明での使用に当って最も好ましいヒド
ラジド化合物は、次式、
【化15】 の化合物であり、式中、X,J,R3 ,z,y,R4
よびR5 は、上記で定義したとおりであり、R6 および
7 は、それぞれ、例えば水素のような、0.10より
小さいパラ位のハメット置換定数をもつ基、置換もしく
は未置換で1〜約30個の炭素原子(好ましくは1〜1
6個の炭素原子)をもつ直鎖もしくは分岐鎖であってよ
いアルキル、置換もしくは未置換で1〜30個の炭素原
子(好ましくは1〜16個の炭素原子)をもつ直鎖もし
くは分岐鎖であってよいアルコキシ、カルボキシ、カル
ボンアミド(好ましくは、式−NR3 COR4 で表わさ
れるもの)、スルホンアミド(好ましくは、式−NR3
SO2 4 で表わされるもの)または好ましくは式−N
3 4 を有し、ヒドラジド基の窒素に対しパラ位にあ
るアミノ、を表わし、そして、R6 およびR7 は、これ
らが結合している原子と一緒になって、環系を形成する
ことができる。
【0024】本発明の写真要素におけるスカベンジャー
として有効に採用されるヒドラジド化合物の例には、以
下のものが含まれる。
【化16】
【0025】
【化17】
【0026】
【化18】
【0027】
【化19】
【0028】
【化20】
【0029】比較の目的で、本願明細書の評価に供した
本発明の範囲外のスカベンジャーには、以下のものが含
まれる。
【0030】
【化21】
【0031】
【化22】
【0032】
【化23】
【0033】
【化24】
【0034】本発明の写真要素は、ハロゲン化銀乳剤の
単一層を支承する支持体を含む単純な白黒、即ちモノク
ロ要素であってよいし、また、多層および/または多色
要素であってもよい。
【0035】本発明のカラー写真要素は、典型的に、3
原色領域にあるスペクトルの各々に感光する色素像形成
ユニットを含有する。各ユニットは、単一のハロゲン化
銀乳剤層から構成してもよいし、また、所定領域のスペ
クトルに感光する多層乳剤層から構成してもよい。その
要素の層は、像形成ユニットの層を含めて、当該技術分
野で周知なように種々の順に配列してよい。
【0036】本発明による好ましい写真要素は、イエロ
ー像色素供与物質を組み合せてもつ少なくとも1つの青
感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ像色素供与物質を組
み合せてもつ少なくとも1つの緑感性ハロゲン化銀乳剤
層およびシアン像色素供与物質を組み合せてもつ少なく
とも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を有する支持体を
含んでなり、本発明によるスカベンジャーとして機能す
るヒドラジド化合物を含む。好ましくは、このスカベン
ジャーは、異なる領域の可視スペクトルに感光するハロ
ゲン化銀乳剤層間にある中間層中に含まれるが、またそ
れは、同じ領域の可視スペクトルに感光するハロゲン化
銀乳剤層間の中間層中に含まれていてもよい。スカベン
ジャーは、また、例えば、ハレーション防止層またはフ
ィルター層のような他の機能をもつ層中に含まれていて
もよい。
【0037】乳剤層および中間層に加えて、本発明の要
素は、例えばオーバーコート層、スペーサー層、フィル
ター層、ハレーション防止層、pH低減層(時には、酸性
層および中和層として言及される)、タイミング層、不
透明反射層、不透明光吸収層等のような、写真要素に慣
用の補助層を含んでもよい。支持体は、写真要素に使わ
れるいかなる適当な支持体であってもよい。典型的な支
持体は、ポリマーフィルム、紙(ポリマー被覆紙を含
む)、ガラス等を含んでもよい。本発明の写真要素の支
持体およびその他の層に関する詳細は、1989年12
月発行の「リサーチ ディスクロージャー(Resea
rch Disclosure)」、第308119項
に含まれている。
【0038】本発明の写真要素に採用される感光性ハロ
ゲン化銀乳剤は、粗粒子、中庸粒子または微粒子のハロ
ゲン化銀結晶またはそれらの混合物を含み、そして、塩
化銀、臭化銀、臭沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩臭沃
化銀、およびそれらの混合物のようなハロゲン化銀から
なってもよい。乳剤は、例えば、平板状粒子の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤であってよい。この乳剤は、ネガ型また
は直接ポジ乳剤としてもよい。それらは、主としてハロ
ゲン化銀粒子の表面に、またはハロゲン化銀粒子の内部
に潜像を形成することができる。それらは、通常の手法
により化学増感および分光増感をしてもよい。乳剤は、
典型的にはゼラチン乳剤であるが、通常の手法に従って
他の親水性コロイドが用いられてもよい。ハロゲン化銀
乳剤に関する詳細は、1989年12月発行の「リサー
チ ディスクロージャー(Research Disc
losure)」、第308119項に含まれており、
そこに参考文献が列挙されている。
【0039】本発明で利用される写真ハロゲン化銀乳剤
には、当該写真分野で慣用の他の添加剤が含まれてよ
い。有用な添加剤は、例えば、1989年12月に発行
された「リサーチ ディスクロージャー(Resear
ch Disclosure)」、第308119項に
記載されている。有用な添加剤には、分光増感色素、減
感剤、カブリ防止剤、マスキングカップラー、DIRカ
ップラー、DIR化合物、ステイン防止剤、像色素安定
剤、フィルター色素やUV吸収剤のような吸収物質、光
散乱物質、塗布助剤、可塑剤および滑剤、等が含まれ
る。
【0040】写真要素に用いられる色素像供与物質によ
ると、それは、ハロゲン化銀乳剤層中に含有させること
ができ、また、その乳剤層と組合せた分離層中に含有さ
せてもよい。その色素像形成供与物質は、例えば、色素
形成カプラー、漂白可能な色素、色素現像薬およびレド
ックス色素放出剤のような、当該分野で周知な多くのも
のから選ばれるいずれであってもよく、その使用される
特定のものは、要素の特徴および望まれる像のタイプに
よるであろう。
【0041】別個の溶液で処理されることが予定された
慣用の色素物質と共に用いられる色素像供与物質は、色
素形成カプラー、つまり、酸化された現像主薬と結合し
て色素を生成する化合物であるのが好ましい。シアン色
素像を形成する好ましいカプラーは、フェノールおよび
ナフトールである。マゼンタ色素像を形成する好ましい
カプラーは、ピラゾロンおよびピラゾロトリアゾールで
ある。イエロー色素像を形成する好ましいカプラーは、
ベンゾイルアセトアニリドおよびピバリルアセトアニリ
ドである。
【0042】使用されるスカベンジャー化合物の量は、
そのスカベンジャーが用いられる特定の目的および所望
のスカベンジャーの度合による。典型的に有用な結果
は、スカベンジャーが約5〜2000mg/m2 の量で用
いられるときに得られる。
【0043】ヒドラジド化合物は、典型的にカプラー溶
媒のような適当な溶媒の助けをかりて写真要素に混入さ
れる。本発明におけるこの目的のために利用できる好ま
しいカプラー溶媒の例は、次のものを含む。
【化25】
【0044】
【化26】
【0045】
【化27】
【0046】
【化28】
【0047】本発明の実施においては、写真要素の1つ
またはそれ以上の層中に界面活性剤を含ませることが望
ましい。有効な界面活性剤の例には、OLIN MAT
HIESON CORPORATION製の「SURF
ACTANT 10G」のような非イオン性界面活性剤
およびROHM AND HAAS CORPORAT
ION製の「TRITON X−200E」またはAM
ERICAN CYANAMID COMPANY製の
「AEROSOL OT」のようなアニオン性界面活性
剤が含まれる。
【0048】本発明によるスカベンジャーの使用によっ
て最小となしまたは避けられる増感色素の汚染の問題
は、平板状粒子のハロゲン化銀乳剤を使用する写真要素
にとっては、該乳剤が典型的に非常に高レベルの増感色
素を用いているという理由で、特に厳しい。しかし、平
板状粒子のハロゲン化銀乳剤を用いることは、それらが
他に有益な特徴を有するため、本発明の特に重要な実施
態様を表わす。
【0049】本発明での使用に特別意図された平板状粒
子乳剤は、その乳剤粒子の全投影面積の50%よりも多
くが、0.3ミクロンより小さい厚みと25より大きい
(好ましくは100より大きい)平均平板度(T)をも
つ平板状粒子によって占められるものである。ここで、
用語″平板度″は、次式の T=ECD/t2 として、当該技術分野で認められている用法で用いられ
ているものであり、式中、ECDは、平板状粒子の平均
等価円直径(ミクロン)であり、そして、tは、平板状
粒子の平均厚さ(ミクロン)である。
【0050】写真乳剤の平均有効ECDは、約10ミク
ロンまで及んでもよいが、実際問題として、乳剤ECD
が約4ミクロンを越えることはまれである。写真感度と
粒状度の両者は、ECDの増加に伴い増大するから、目
標感度要件を達成するのに両立しうる最も小さい平板状
粒子ECDを用いることが、一般に好ましい。
【0051】乳剤平板度は、平板状粒子の厚みの減少に
伴い急激に増大する。目標平板状粒子の投影面積が、薄
い(t<0.2ミクロン)平板状粒子によって満足され
ることは、一般に好ましい。最低レベルの平板度を達成
するため、目標平板状粒子の投影面積が極めて薄い(t
<0.06ミクロン)平板状粒子で満足されることが好
ましい。平板状粒子の厚みは、典型的に約0.02ミク
ロンにまで下がる。しかし、さらに低い平板状粒子の厚
みが意図されている。例えば、Daubendiek外
の米国特許第4,672,027号明細書は、0.01
7ミクロンの粒子厚みをもつ3モル%の沃素を含有した
臭沃化銀の平板状粒子を報告している。
【0052】前述したように、特定の厚みより小さい平
板状粒子は、乳剤の全粒子の投影面積の少なくとも50
%を占めている。高平板度の利点を最大となすために
は、前述の厚み基準を満足する平板状粒子が、乳剤の全
粒子の投影面積で便宜上達成しうる最高の%を占めるこ
とが、一般に好ましい。例えば、好ましい乳剤にあって
は、前述の厚み基準を満足する平板状粒子が、全粒子の
投影面積の少なくとも70%を占める。最も高い実行上
の平板状粒子乳剤においては、前記厚み基準を満足する
平板状粒子は、全粒子の投影面積の少なくとも90%を
占める。
【0053】特に好ましい実施態様において、本発明
は、色素像を形成することができる多色写真要素を提供
するが、この要素は、表面に次の層をもつ支持体を含
み、青色記録イエロー色素像形成層ユニット 緑色記録マゼンタ色素像形成層ユニット、および赤色記
録シアン色素像形成層ユニット、前記の各色素像形成層
ユニットは、少なくとも1つの感光色素を含有する少な
くとも1つのハロゲン化銀乳剤を含み、前記の要素は、
異なる領域の可視スペクトルに感光する色素像形成層ユ
ニット間に配置される少なくとも1つの中間層および前
述したヒドラジド化合物を含む少なくとも1つの中間層
を含む。
【0054】本発明の写真要素は、潜像を形成するた
め、化学放射線、典型的に可視領域のスペクトルに曝ら
すことができ、それから、可視色素像を形成するための
処理に付することができる。可視色素像を形成するため
の処理は、その要素を発色現像主薬と接触させて現像可
能なハロゲン化銀を還元し、発色現像主薬を酸化する工
程を含む。酸化された発色現像主薬は、順次カプラーと
反応して色素を得る。
【0055】好ましい発色現像主薬は、以下のようなp
−フェニレンジアミンである。4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,
N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−(β−(メタンスルホンアミド)エ
チル)アニリンセスキ硫酸塩水化物、4−アミノ−3−
メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)ア
ニリン硫酸塩、4−アミノ−3−(β−(メタンスルホ
ンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩お
よび硫酸4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシ
エチル)−m−トルイジンジ−p−トルエン。
【0056】現像の後には、通常、慣用的な工程である
漂白、定着、または、銀もしくはハロゲン化銀を取り除
くための漂白−定着、洗浄、および乾燥が続く。
【0057】
【実施例】以下に記載する実施例において、ハレーショ
ン防止色素D−1,D−2,D−3およびD−4、シア
ン色素形成カプラーC−1およびC−2、マゼンタ色素
形成カプラーM−1およびM−2、イエロー色素形成カ
プラーY−1,Y−2およびY−3、漂白促進剤放出カ
プラーB−1、マスキングカプラーCM−1およびCM
−2、現像抑制剤放出カプラーDIR−1,DIR−2
およびDIR−3、紫外線吸収剤UV−1、赤感性色素
RSD−1およびRSD−2、緑感性色素GSD−1お
よびGSD−2、青感性色素YSD−1およびイエロー
フィルター色素YED−1を参照する。これらの化合物
は、下記に示すような構造を有する。
【0058】
【化29】
【0059】
【化30】
【0060】
【化31】
【0061】
【化32】
【0062】
【化33】
【0063】
【化34】
【0064】
【化35】
【0065】
【化36】
【0066】
【化37】
【0067】実施例1−6 供試写真要素を、酢酸酪酸セルロースフィルム支持体に
次の層を指示された順序で塗布することによって調製し
た。 (1)0.32g/m2 の灰色コロイド状銀および4.
89g/m2 のゼラチンを含むハレーション防止層、
(2)2.42g/m2 の沃臭化銀乳剤、1.08g/
2 のイエロー像カプラーY−1,0.325g/m2
のカブリ防止剤5−メチル−S−トリアゾール(2,3
α)ピリミジン−7−オールおよび2.15g/m2
ゼラチンを含む感光層、(3)0.108g/m2 の以
下の表1に示されるスカベンジャーおよび0.65g/
2 のゼラチンを含む中間層、(4)0.33g/m2
のマゼンタ像カプラーM−1および2.69g/m2
ゼラチンを含む受容層、および(5)ゼラチン全量に対
して1.75重量%のビス−ビニルスルホニルメチルエ
ーテル硬膜剤を有する5.4g/m2 のゼラチンを含む
オーバーコート層。
【0068】各供試要素を、ステップ濃度テスト被写体
を通して像様露光し、そして1988年発行の「The
British Journal of Photo
graphy Annual」、第196〜198頁に
記載されるKODAK FLEXICOLOR(C−4
1)プロセスによって処理した。
【0069】前記の供試要素の構成では、酸化された現
像主薬がそれが発生した層から中間層を通ってマゼンタ
カプラーを含む層まで移動したことによって、マゼンタ
色素のみが形成された。そこで、酸化された現像主薬が
移動することを防止するスカベンジャーの能力は、最小
露光および最大露光で測定される緑色濃度における差に
よって測定することができる。Δ緑色濃度(Dmax での
緑色濃度−Dmin の緑色濃度)が小さい程、改善された
スカベンジング(掃去作用)を示している。
【0070】得られた結果は、以下の表1に報告されて
いる。この表では、″溶媒″の見出しの下に、用いた溶
媒、もしくは溶媒の組合せに対するスカベンジャーの重
量比が明示されている。
【0071】
【表1】
【0072】表1におけるデータによって示されるよう
に、本発明の範囲に含まれるスカベンジャーは、比較テ
ストで用いたスカベンジャーが示す値よりもはるかに低
いΔ緑色濃度の値を与えた。よって、それらは非常に良
好な掃去能力を示す。
【0073】実施例7−8 本発明のスカベンジャーの酸化に対する長期間の安定性
を評価し、そして、従来技術のスカベンジャーと比較す
るために、3つの供試要素を実施例1−6に記載される
と同様に調製した。未露光のサンプルを、3000psi
(20685Pa)で7日保存し、それから前記の方法
で処理した。得られた結果は、以下の表2にまとめられ
ているが、表中で報告されているΔ緑色濃度における増
加は、3000psi (20685Pa)で7日保存した
サンプルと通常の大気圧下で7日保持したサンプルとの
間におけるΔ緑色濃度の差である。
【0074】
【表2】
【0075】表2におけるデータによって示されるよう
に、本発明の範囲に含まれるスカベンジャーS−1およ
びS−2は、本発明の範囲外にある比較スカベンジャー
SC−2よりも酸化に対してはるかに安定である。
【0076】実施例9 本発明の範囲に含まれるスカベンジャーの使用に伴うシ
アン感光性色素の汚染の程度を評価し、そして、本発明
の範囲外にあるスカベンジャーのそれと比較するため
に、3つの供試要素を、実施例1−6に記載されると同
じように調製し、処理して、赤色濃度を測定した。その
結果は、以下の表3に報告されている。
【0077】
【表3】
【0078】表3において、赤色濃度は、最小露光での
濃度を示し、凝集して残留したシアン感光性色素に起因
する。比較スカベンジャーSC−10により得られた一
層高い値は、増加した不要な汚染を示している。
【0079】実施例10−11 対照3としてここで示す多層写真要素を、三酢酸セルロ
ースフィルムの支持体上に以下の12層を塗布すること
によって調製した。各例において、特定された被覆量は
g/m2 であり、そしてμmで報告されたハロゲン化銀
の粒子サイズは、直径対厚みを示す。
【0080】層1(ハレーション防止層):黒色コロイ
ド状銀のゾル0.161(g/m2、以下省略);色素
D−1 0.070,D−2 0.036,D−3
0.014およびD−4 0.075、並びにゼラチン
2.15。 層2(第1中間層):ゼラチン0.646。 層3(低感度シアン層):2種の赤色増感(RSD−1
およびRSD−2の混合物で増感)沃臭化銀乳剤の混合
物:(i)大きいサイズの平板状粒子乳剤(0.50×
0.085,1.5モル%I)0.323および(ii)
小さいサイズの平板状粒子乳剤(1.16×0.05
2,5.1モル%I)0.570;ゼラチン2.58;
シアン色素形成カプラーC−1 0.646;DIRカ
プラーDIR−1 0.038;漂白促進剤放出カプラ
ーB−1 0.054、カブリ防止剤4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3α,7−テトラアザインデン
0.016およびゼラチン2.582。
【0081】層4(高感度シアン層):赤色増感(前記
と同じ)平板状沃臭化銀乳剤(1.99×0.063,
5.1モル%I)4.430;シアンカプラーC−2
0.118;DIR−1 0.027;マスキングカプ
ラーCM−1 0.032;ゼラチン1.29およびカ
ブリ防止剤4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
α,7−テトラアザインデン0.006。 層5(第2中間層):ゼラチン0.646 層6(低感度マゼンタ層):緑色増感(GSD−1およ
びGSD−2の混合物で増感)平板状沃臭化銀乳剤
(0.5×0.085,1.5モル%I)0.161;
マゼンタ色素形成カプラーM−1 0.215;ゼラチ
ン0.807およびカブリ防止剤4−ヒドロキシ−6−
メルチ−1,3,3α,7−テトラアザインデン0.0
01。
【0082】層7(中感度マゼンタ層):2種の緑色増
感(前記と同じ)平板状沃臭化銀乳剤の混合物:
((i)1.75×0.049,7.05モル%Iおよ
び(ii)1.20×0.054,6.2モル%I)総量
で0.463;M−1 0.247;M−2 0.07
5;CM−2 0.129;DIR−1 0.032;
DIR−2 0.005;ゼラチン1.02および4−
ヒドロキシ−6−メルチ−1,3,3α,7−テトラア
ザインデン0.03。 層8(高感度マゼンタ層):緑色増感(前記と同じ)平
板状沃化銀乳剤(1.99×0.063,5.1モル%
I)0.430;M−2 0.086;CM−2 0.
043;DIR−2 0.001;ゼラチン1.01お
よび4−ヒドロキシ−6−メルチ−1,3,3α,7−
テトラアザインデン0.006。 層9(イエローフィルター層):ゼラチン0.646お
よびYFD−1 0.108。 層10(低感度イエロー層):3種の赤色増感(全てY
SD−1で増感)平板状沃臭化銀乳剤の混合物:
((i)2.00×0.062,3.15モル%I(i
i)1.19×0.046,3.0モル%Iおよび(iii
)0.5×0.080,1.5モル%I)総量で0.
387;イエロー色素形成カプラーY−1 0.21
5;Y−2 0.968;DIR−3 0.032;B
−1 0.005,4−ヒドロキシ−6−メルチ−1,
3,3α,7−テトラアザインデン0.006およびゼ
ラチン1.775。
【0083】層11(高感度イエロー層):青色増感
(YSD−1で増感)平板状沃臭化銀乳剤(2.79×
0.072,2.7モル%I)0.322;Y−1
0.075;Y−2 0.344;DIR−3 0.0
64;4−ヒドロキシ−6−メルチ−1,3,3α,7
−テトラアザインデン0.005およびゼラチン1.0
8。 層12(保護オーバーコートおよびUVフィルター層:
ゼラチン1.08;臭化銀Lippman乳剤0.10
8;D−4およびUV−1(1:1比)総量0.023
およびビス(ビニルスルホニル)メタン硬膜剤、ゼラチ
ン総重量の1.8%。
【0084】界面活性剤(TRITON X−200E
およびOLIN 10Gの混合物)、塗布助剤、乳剤添
加剤、艶消しおよび着色性色素を、当該技術分野で周知
なように、適切な層に添加した。
【0085】前記の層2,5および9に比較用のスカベ
ンジャーSC−2を0.075添加して調製した以外は
全く同じ多層写真要素を、比較例14として示す。
【0086】前記の層2,5および9に比較用スカベン
ジャーSC−1を0.075添加して調製した以外は全
く同じ多層写真要素を、比較例15として示す。
【0087】前記の層2,5および9に本発明の範囲内
にあるスカベンジャーS−2を0.075添加して調製
した以外は、全く同じ多層写真要素を、実施例10とし
て示す。
【0088】スカベンジャーS−2を、前記の最も緑感
性の大きな乳剤層8に0.011および前記の中間緑感
性乳剤層7に0.016添加して調製した以外は全く同
じ多層写真要素を、実施例11として示す。
【0089】対照3、比較例14および15並びに実施
例10および11の多層写真要素に、所定の個別の段階
的緑色および赤色の分離露光、つまり、一度に唯一色の
記録のみの露光を行なった。この方法では、酸化された
現像主薬用のスカベンジャーの有効性が、他の未露光層
における濃度の減少を決定することによって測定でき
る。有効なスカベンジャーは、酸化された現像主薬がそ
こで発生した露光層から他の層に移行して色素を形成す
ることを防ぐであろう。これは、中間スケール(Dmin
+0.15の濃度感度点より高い+0.7logEの露光)
での分離露光の適切な濃度を測定することによって決定
された。
【0090】得られた結果は、以下の表4にまとめられ
ている。
【表4】
【0091】表4におけるデータによって示されるよう
に、実施例10および11で用いているスカベンジャー
S−2は、緑色層が露光されるときに赤色層における濃
度増加が防止されているので、有効な中間層スカベンジ
ャーである。さらに、スカベンジャーS−2が、実施例
11におけるように直接像形成層に添加されたときに
は、対照3と比較して緑色ガンマが増大した。
【0092】ヒドラジドが潜像の保持力を改善し、そし
て露光後で処理前の保存に際して感光度の低下を最小に
することは、当該技術分野で公知である。例えば、E.
Birr著、「Stabilization of P
hotographic Silver Halide
Emulsions(写真ハロゲン化銀乳剤の安定
化)」、1974年、英国、ロンドンのFocal P
ress発行、第42頁121−126欄、米国特許第
2,245,236号、同第3,386,331号およ
び同第3,295,981号明細書を参照のこと。以下
の表5に説明されるように、スカベンジャーS−2は、
定温放置時に潜像の低下を防ぐのに優れている。表5に
おいて、緑色濃度低下は、23.5℃および相対湿度5
0%で1週間保存した後露光し、それから更に3週間保
存した要素が、同じ条件下で4週間保存した後処理前に
24時間露光した同じ要素と比較された場合の、中間ス
ケールでの濃度変化である。緑色感度の低下は、Dmin
より上の+0.15濃度単位で測定された同じ要素の緑
色感度の差である。
【0093】
【表5】
【0094】上記の実施例で示されたように、本発明で
要求する構造的特徴をもつヒドラジド混合物は、今まで
知られているヒドラジドスカベンジャー、並びに他の周
知の種類の掃去作用をもつ化合物よりも著しく優れてい
る。本質的な構造的特徴は、少なくとも1つのポリヒド
ロキシ芳香核またはその前駆体、次の基
【化38】 を含有する少なくとも1つの部分、および前記ポリヒド
ロキシ芳香核またはその前駆体の環炭素原子に直接結合
している、オキシ、チオ、スルフィニル、スルホニル、
カルボニルまたはアルキレンから選択される結合基を含
む。結合基がカルボニルである場合には、カルボニルの
電子吸引性に対抗するためにポリヒドロキシ芳香核上に
少なくとも3個の水酸基が存在していなければならな
い。結合基が他の特定基の1つである場合には、ポリヒ
ドロキシ芳香核に2個またはそれ以上の水酸基があれば
よい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化された現像主薬用のスカベンジャー
    として機能するヒドラジド化合物を結合して有する少な
    くとも1つのハロゲン化銀乳剤層を支承する支持体を含
    んでなる写真要素であって、前記ヒドラジド化合物が、
    (a)少なくとも1つのポリヒドロキシ芳香核またはそ
    の前駆体を含み、(b)次の基 【化1】 を含有する少なくとも1つの部分を含み、この部分は、
    オキシ、チオ、スルフィニル、スルホニル、カルボニ
    ル、またはアルキレン基を介して前記のポリヒドロキシ
    芳香核またはその前駆体の環炭素原子と直接結合されて
    いるが、ただし、前記の部分がカルボニル基を介して前
    記環炭素原子と結合している場合には、前記のポリヒド
    ロキシ芳香核は少なくとも3個の水酸基を含み、そし
    て、(c)前記の写真要素中で該ヒドラジド化合物が実
    質的に不拡散性であるのに十分な嵩をもつ、ことを特徴
    とする写真要素。
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