JPH07301362A - 内燃機関のサーモスタット装置 - Google Patents

内燃機関のサーモスタット装置

Info

Publication number
JPH07301362A
JPH07301362A JP9353994A JP9353994A JPH07301362A JP H07301362 A JPH07301362 A JP H07301362A JP 9353994 A JP9353994 A JP 9353994A JP 9353994 A JP9353994 A JP 9353994A JP H07301362 A JPH07301362 A JP H07301362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inlet
inlet housing
frame
thermostat
cooling water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9353994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3485629B2 (ja
Inventor
Hiroshi Okada
弘 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP09353994A priority Critical patent/JP3485629B2/ja
Publication of JPH07301362A publication Critical patent/JPH07301362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3485629B2 publication Critical patent/JP3485629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量や部品点数を増大させることなく締結面
シール性の向上をはかり、また組立性や整備性を改善す
る。 【構成】 インレットハウジング5をエンジン本体にボ
ルトにより締結し、インレットハウジング5の内部に冷
却水温に応じて冷却水通路を開閉するサーモスタット6
を収装し、ピストン3を収装したサーモスタットボディ
9をインレットハウジング5に取付けたフレーム18に
摺動可能に支持し、ピストン3の先端をインレットハウ
ジング5の一部に当接支持し、ボディ9に設けた弁12
をインレットハウジング5の入口シート13に着座する
方向にピストン3に対抗して付勢する戻しスプリング1
1の一端をフレーム18で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却水の流路
を水温に応じて開閉制御するサーモスタット装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の冷却水温度を制御するサーモ
スタットは、エンジン本体とラジエータの通路との接続
部分に介装され、エンジン本体の冷却水温度に応じて冷
却水の流路を切り替えるものであるが、一般にサーモス
タットは単体として組立られていて、そのまま流路に組
み入れられるようになっており、この場合、冷却水温に
応じて伸縮するピストンや、その戻しスプリング等は、
サーモスタットの本体側で支持され、その支持反力がエ
ンジン本体や、エンジン本体に結合される冷却水を導く
インレットハウジングに及ぶことは無い。
【0003】このため、組立時などサーモスタット単体
としての取り扱いが非常に良好な反面、ピストンや戻し
スプリングの支持機構が冷却水の流路に露呈し、流路抵
抗を増加させたり、サーモスタットの構成部品点数が増
加し、コストアップにつながるという問題があった。
【0004】そこで、サーモスタットを冷却水のインレ
ットハウジングに組み込むことにより、構成の簡略化
と、冷却水流路の有効面積の拡大を図るようにしたもの
が、特開昭61−189378号公報として提案され
た。
【0005】これは図7に示すように、シリンダヘッド
1に形成された通路2a及び2bと、図示しないラジエ
ータに接続するインレット4の通路4aとの連通を、イ
ンレットハウジング5の内部に収めたサーモスタット6
が水温に応じて選択的に開閉するもので、インレットハ
ウジング5はシリンダヘッド1にシール8を介して複数
のボルト7により締結されている。
【0006】サーモスタット6はボディ9内部のサーモ
ワックスの膨張により突出するピストン3を備え、水温
の低いときはピストン3が収縮し、戻しスプリング11
によりボディ9の外周に一体に形成された第1弁12が
インレットハウジング5の入口シート13に圧接され、
通路4aを遮断する。この状態では、ボディ9の反対側
に設けた第2弁14が、シリンダヘッド1の内部通路2
の出口シート15から離れ、通路2aと2bを連通し、
シリンダヘッド1及び図示しないシリンダブロックの内
部で冷却水を循環させる。
【0007】冷却水温が上昇すると、サーモワックスの
膨張によりピストン3が伸びだし、このときピストン3
の先端がインレットハウジング5の一部に当接している
ため、ボディ9が戻しスプリング11を圧縮しながら反
対方向に移動し、これにより第1弁が入口シート13か
ら離れ、第2弁14が出口シート15に圧接する。この
状態では図示しないラジエータとホースを介して接続す
る通路4aとシリンダヘッド1の内部通路2bとが連通
し、ラジエータで冷やされた冷却水をシリンダヘッド1
の内部へと循環させる。なお、通路4aと2bの連通に
伴い、シリンダヘッド1からラジエータには図示しない
別の通路を介して高温の冷却水が戻される。
【0008】そして、このサーモスタットでは、戻しス
プリング11の反力をシリンダヘッド1に設けた出口シ
ート15で受け、かつピストン3もインレットハウジン
グ5の一部で支持するので、これらの支持機構をサーモ
スタット本体に設けるのに比較して、構成が簡略化さ
れ、またその分だけ冷却水流路の有効面積も大きくでき
るのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反面、
このようにして戻しスプリング11の一端がシリンダヘ
ッド1の出口シート15の周囲に当接し、ピストン3に
抗してボディ9を押し戻し、かつピストン3の先端はイ
ンレットハウジング5の一部に当接して反力を取ってい
るため、スプリング11の反力がインレットハウジング
5とシリンダヘッド1との締結面と直交する方向に働
き、その締結面に介在させたシール8のシール面圧を低
下させてしまう。このため、締結面においてシール不良
が発生する恐れがあり、この問題を防ぐのにインレット
ハウジング5の剛性を高めたり、ボルト7の締結本数を
増やすなどの対策が必要となり、結果として重量や部品
点数の増加を招くことになる。
【0010】また、サーモスタットの保守、点検時な
ど、インレットハウジング5をシリンダヘッド1から取
り外す場合、インレットハウジング5からボディ9や戻
しスプリング11がバラバラに離れてしまい、取り扱い
が不便で、整備性や組立性にも問題があった。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもの
で、重量や部品点数を増大させることなく締結面シール
性の向上をはかり、また、組立性や整備性を改善するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、冷却水通
路の一部を構成するインレットハウジングをエンジン冷
却水通路と接続するようにエンジン本体にボルトにより
締結し、インレットハウジングの内部に冷却水温に応じ
て冷却水通路を開閉するサーモスタットを収装した内燃
機関のサーモスタット装置において、冷却水温に応じて
突出するピストンを収装したサーモスタットボディを前
記インレットハウジングに取付けたフレームに摺動可能
に支持し、前記ピストンの先端をインレットハウジング
の一部に当接支持し、前記ボディに設けた弁をインレッ
トハウジングに形成した入口シートに着座する方向に前
記ピストンに対抗して付勢する戻しスプリングの一端を
フレームで支持する。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、前記
インレットハウジングのエンジン本体への締結面周囲に
フランジ部が形成され、このフランジ部に前記フレーム
を取付ける取付ボスを一体的に形成した。
【0014】第3の発明は、第2の発明において、前記
フレームの取付ボスは、インレットハウジングのフラン
ジ部に配設したエンジン本体への締結ボルトの取付ボス
の略々中間に位置して形成される。
【0015】第4の発明は、第2または第3の発明にお
いて、前記フレームの取付ボスは、インレットハウジン
グのインレットの付根部に形成される。
【0016】第5の発明は、第2〜第4の発明におい
て、前記インレットハウジングに対してインレットが傾
斜して設けられ、フレームの取付ボスが前記入口シート
を挟んでかつインレット中心線の投影線と略一致する線
上に配設される。
【0017】第6の発明は、第2〜第5の発明におい
て、前記フレームの取付ボスが、前記入口シートの略中
心を横断する線上で、略対称位置に設けられる。
【0018】第7の発明は、第2〜第6の発明におい
て、前記インレットハウジングにはフランジ部とインレ
ットとの連結部にインレット内径と略同一に前記入口シ
ートが形成される。
【0019】
【作用】第1の発明では、サーモスタットボディのピス
トンの先端はインレットハウジングに当接するが、この
ピストンと対抗してボディを付勢する戻しスプリングの
一端は、インレットハウジングに取付けたフレームによ
って支持されるので、スプリングの反力がインレットハ
ウジングとエンジン本体との締結面に離反方向の力を及
ぼさない。このため、締結面のシール面圧が低下せず、
良好なシール性を確保できる。サーモスタットボディ、
スプリングは、いずれもインレットハウジングに取付け
たフレームにより支持されているため、インレットハウ
ジングをエンジン本体から取り外しても、サーモスタッ
ト構成部品はインレットハウジングに保持され、バラバ
ラになることはなく、このため、サーモスタットの整備
性、組立性が改善される。
【0020】第2の発明では、取付ボスがフランジ部に
形成されるので、フレームが受ける戻しスプリングの反
力を、フランジ部を締結面に押し付ける方向に働かせ、
締結面のシール性を向上させられる。
【0021】第3の発明では、前記フレームの取付ボス
がエンジン本体への締結ボルトの取付ボスの略々中間に
位置して形成されるので、締結ボルト間の面圧の均一性
を高められる。
【0022】第4の発明では、前記フレームの取付ボス
がインレットハウジングのインレットの付根部に形成さ
れるので、インレットに曲げ応力等が作用したときの付
根部分の耐久性が高まる。
【0023】第5の発明では、前記フレームの取付ボス
が前記入口シートを挟んでかつインレット中心線の投影
線と略一致する線上に配設されるので、インレットに接
続されるホースの捩りなどによりインレット中心投影線
方向の曲げ応力が発生しても強い耐久性を発揮できる。
【0024】第6の発明では、前記フレームの取付ボス
が前記入口シートの略中心を横断する線上で、略対称位
置に設けられるので、サーモスタットボディと入口シー
トとの同心性を維持し、弁のシール性と良好な摺動性を
確保できる。
【0025】第7の発明では、フランジ部とインレット
との連結部にインレット内径と略同一に前記入口シート
が形成されるので、シートの有効面積を最大に確保し、
同時にピストン側やボディの周囲の出っ張りが無いこと
もあって、冷却水の流路抵抗を可及的に減少させること
ができる。
【0026】
【実施例】図1〜図4はこの発明の実施例を示すもの
で、インレットハウジング5のインレット4の基部周囲
には、シリンダヘッド1(エンジン本体)に対する締結
面を構成するフランジ部17が形成され、この三隅部に
配置した取付ボス16において図示しない締結ボルトを
介してシリンダヘッド1に締結される。
【0027】前記インレット4とフランジ部17とが連
結する部分には、インレット4の内周に沿って略同一径
の入口シート13が形成され、この入口シート13と同
心的にサーモスタットボディ9に第1の弁12が設けら
れる。サーモスタットボディ9はフレーム18により摺
動自在に支持され、このフレーム18と前記第1の弁1
2との間に戻しスプリング11が介装され、このスプリ
ング11によりボディ9と一体に弁12が付勢され、入
口シート13に内側から着座する。
【0028】サーモスタットボディ9の中間部を摺動自
在に支持するフレーム18は、この実施例では、円筒部
19aから左右方向へと、入口シート13の略中心を横
断するように一対のアーム部19bが対称的に延び、前
記フランジ部17の取付ボス16の略々中間において、
フランジ部17に一体的に形成した取付ボス20にボル
ト21を介して結合される。また、この場合、両取付ボ
ス20は入口シート13を挟んで反対側で、かつインレ
ットハウジング5に傾斜して設けたインレット4の中心
線の投影線と略一致する線上に位置するように配設さ
れ、しかも取付ボス20はインレット4の付根部に位置
するように設けられる。さらに、取付ボス20は、フラ
ンジ部17をシリンダヘッド1に締結するための締結ボ
ルトと、ボルト21の軸線が平行になるように形成さ
れ、前記戻しスプリング11の反力がフランジ部17の
締結面をシリンダヘッド1との締結面に押し付ける方向
に作用するようになっている。
【0029】サーモスタットボディ9には、内部のサー
モワックスの膨張により突出するピストン3が収装さ
れ、このピストン3の先端がインレットハウジング5に
形成した受座22に当接し、冷却水温の上昇に伴ってピ
ストン3が突出すると、ボディ9を戻しスプリング11
に抗して後退させ、第1の弁12を入口シート13から
離すと共に、ボディ9の反対端に設けた第2の弁14を
シリンダヘッド1の内部に設けた出口シート15に着座
させ、冷却水通路2aと2bの連通を遮断する。前記第
1の弁12には冷却水を封入するときのエア抜きのため
のジグル弁24が、図4に示すように、水平方向の高い
位置に取付けられる。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】冷却水温の低いときは、サーモスタットボ
ディ9内のサーモワックスの収縮に伴い、戻しスプリン
グ11の付勢力によりピストン3に対抗してボディ9が
移動し、第1の弁12が入口シート13に着座し、かつ
第2の弁14が出口シート15から離れ、冷却水通路2
aと2bを連通し、エンジン本体内部でのみ冷却水を循
環する。
【0032】冷却水温が上昇すると、サーモワックスの
膨張に伴いサーモスタットボディ9からピストン3が押
し出され、戻しスプリング11を圧縮しながらボディ9
と一体的に第1の弁12と第2の弁14が移動し、入口
シート13を開くと共に出口シート15を閉じる。これ
により、冷却水通路4aと2bが連通し、冷却水通路2
aが遮断されるため、ラジエータで冷却された冷却水が
エンジン本体内に導入され、冷却水の温度を適正な水温
まで下げる。
【0033】このようにして冷却水の温度を制御するの
であるが、この場合、サーモスタットボディ9を支持す
るフレーム18は、インレットハウジング5にボルト2
1により結合し、このフレーム18に戻しスプリング1
1の反力がかかり、またピストン3の押圧反力もインレ
ットハウジング5の受座22に作用し、このため、イン
レットハウジング5とシリンダヘッド1との締結面に離
反方向の作用力が働かず、両者の間に介装するシールの
面圧の低下を防いで、良好なシール性を確保できる。
【0034】とくに、戻しスプリング11の反力を受け
るフレーム18のアーム部19bは、フランジ部17を
シリンダヘッド1の締結面に向けて押し、この取付ボス
21が、フランジ部17の締結ボルトの取付ボス16の
略々中間に位置することから、締結ボルト間の面圧の低
下を補い、しかも締結ボルト間のシール面圧の均一性の
維持に寄与する。
【0035】一方、入口シート13はインレット4の基
部と同一径で、またピストン3の支持枠等の出っ張りも
なく、また、サーモスタットボディ9を支持するフレー
ム18も一対のアーム部19bによってのみ連結される
ので、第1の弁12の開弁時における冷却水の流通抵抗
を可及的に小さくできる。
【0036】さらに上記アーム部19bは入口シート1
3の略中心を横断し、対称的な位置において取付ボス2
0に支持されているので、インレット4に連結される図
示しないホースの捩れ等による曲げ応力がかかっても、
フレーム18がサーモスタットボディ9を入口シート1
3に対して常に同心的に摺動自在に支持でき、サーモス
タット6の良好な作動性と、閉弁シール性を確保する。
【0037】またこの場合、両取付ボス20を結ぶ線が
インレット4の中心投影線と略一致し、加えて取付ボス
20はインレット4の基部周囲の付け根部分と連結して
いるため、インレット4にかかる上記した曲げ応力に対
するインレット4付け根部分の強度が高まり、耐久性の
向上がはかれる。
【0038】他方、サーモスタット6の保守点検時等を
含めて、インレットハウジング5をシリンダヘッド1か
ら取り外すときに、サーモスタットボディ9はインレッ
トハウジング5に取付けたフレーム18に支持され、か
つボディ9の外側に配置される戻しスプリング11も第
1の弁12とフレーム18との間に介装されているた
め、サーモスタット6はバラバラに分解されることなく
インレットハウジング5に組み込まれた状態を維持し、
その取り扱いが容易で、サーモスタット6の整備性や組
立性も良くなる。
【0039】またこのようにインレットハウジング5に
サーモスタット6が組み込まれるので、シリンダヘッド
1の内部通路には、このサーモスタット6を支持する機
構等を形成する必要がなく、内部通路空間の拡大や不要
な凹凸の除去ができ、このためシリンダヘッド鋳造時に
これら内部通路を形成する鋳造中子の簡略化、さらには
中子支持剛性が高められる。
【0040】なお、サーモスタット6のインレットハウ
ジング5に対する一体的な組み込みにより、エア抜き用
のジグル弁24の位置決めも簡単に行える。
【0041】次に他の実施例を説明すると、図5に示す
ものは、フレーム18のアーム部19bを、ボルト21
ではなく、取付ボス20に締結面と平行に設けたスリッ
ト25に先端を差し込み、係合するようにしたものであ
る。
【0042】また、図6に示すものは、取付ボス20に
締結面と直交する方向に設けたスリット26に、内側か
らフレーム18のアーム部19bの折曲先端を差し込
み、係合させたものである。
【0043】このようにして、ボルト21を用いること
なく、フレーム18のアーム部19bを支持するように
すると、それだけ構成部品点数が削減でき、かつ組立も
簡単になる。
【0044】なお、上記した実施例において、フレーム
18のアーム部19bは入口シート13の略中心を横断
して対称的に一対だけ設けたが、この中心から対称に3
つに分岐するものであってもよく、必要に応じて増やす
ことができる。ただし、サーモスタットボディ9を入口
シート13と同軸的に摺動自由に支持するためには、入
口シート13の略中心に対して、対称的に配置すること
が好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、サー
モスタットボディのピストンの先端はインレットハウジ
ングに当接するが、このピストンと対抗してボディを付
勢する戻しスプリングの一端は、インレットハウジング
に取付けたフレームによって支持されるので、スプリン
グの反力がインレットハウジングとエンジン本体との締
結面に離反方向の力を及ぼさず、このため締結面のシー
ル面圧が低下せず、良好なシール性を確保できる一方、
サーモスタットボディ、スプリングは、いずれもインレ
ットハウジングに取付けたフレームにより支持され、イ
ンレットハウジングをエンジン本体から取り外しても、
サーモスタット構成部品はインレットハウジングに保持
され、バラバラに分解されることはなく、このため、サ
ーモスタットの整備性、組立性が改善される。
【0046】第2の発明によれば、取付ボスがフランジ
部に形成されるので、フレームが受ける戻しスプリング
の反力を、フランジ部を締結面に押し付ける方向に働か
せ、締結面における冷却水のシール性を向上させられ
る。
【0047】第3の発明によれば、フレームの取付ボス
がエンジン本体への締結ボルトの取付ボスの略々中間に
位置して形成されるので、締結ボルト間のシール面圧の
均一性を高められる。
【0048】第4の発明では、前記フレームの取付ボス
がインレットハウジングのインレットの付根部に形成さ
れるので、インレットに繰り返し曲げ応力等が作用した
ときにも付根部分は高い耐久性を発揮できる。
【0049】第5の発明では、前記フレームの取付ボス
が前記入口シートを挟んでかつインレット中心線の投影
線と略一致する線上に配設されるので、インレットに接
続されるホースの捩りなどによりインレット中心投影線
方向の曲げ応力に対する耐久性を高められる。
【0050】第6の発明によれば、フレームの取付ボス
が前記入口シートの略中心を横断する線上で、略対称位
置に設けられるので、サーモスタットボディと入口シー
トとの同心性を維持し、常に良好な弁のシール性と摺動
性を確保できる。
【0051】第7の発明によれば、フランジ部とインレ
ットとの連結部にインレット内径と略同一に前記入口シ
ートが形成されるので、シートの有効面積を最大に確保
し、同時にピストン側やサーモスタットボディの周囲の
出っ張りが無いこともあって、冷却水の流路抵抗を可及
的に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すサーモスタットの断面図
である。
【図2】同じくその底面図である。
【図3】サーモスタットの取付状態を示す一部切欠断面
図である。
【図4】同じく一部切欠正面図である。
【図5】他の実施例の要部断面図である。
【図6】さらに他の実施例の要部断面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2a 冷却水通路 2b 冷却水通路 3 ピストン 4 インレット 4a 冷却水通路 5 インレットハウジング 6 サーモスタット 9 サーモスタットボディ 11 戻しスプリング 12 第1の弁 13 入口シート 14 第2の弁 15 出口シート 16 取付ボス 17 フランジ部 18 フレーム 19b アーム部 20 取付ボス 21 取付ボルト 22 受座

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水通路の一部を構成するインレット
    ハウジングをエンジン冷却水通路と接続するようにエン
    ジン本体にボルトにより締結し、インレットハウジング
    の内部に冷却水温に応じて冷却水通路を開閉するサーモ
    スタットを収装した内燃機関のサーモスタット装置にお
    いて、冷却水温に応じて突出するピストンを収装したサ
    ーモスタットボディを前記インレットハウジングに取付
    けたフレームに摺動可能に支持し、前記ピストンの先端
    をインレットハウジングの一部に当接支持し、前記ボデ
    ィに設けた弁をインレットハウジングに形成した入口シ
    ートに着座する方向に前記ピストンに対抗して付勢する
    戻しスプリングの一端をフレームで支持したことを特徴
    とする内燃機関のサーモスタット装置。
  2. 【請求項2】 前記インレットハウジングのエンジン本
    体への締結面周囲にフランジ部が形成され、このフラン
    ジ部に前記フレームを取付ける取付ボスを一体的に形成
    した請求項1に記載の内燃機関のサーモスタット装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームの取付ボスは、インレット
    ハウジングのフランジ部に配設したエンジン本体への締
    結ボルトの取付ボスの略々中間に位置して形成される請
    求項2に記載の内燃機関のサーモスタット装置。
  4. 【請求項4】 前記フレームの取付ボスは、インレット
    ハウジングのインレットの付根部に形成される請求項2
    または3に記載の内燃機関のサーモスタット装置。
  5. 【請求項5】 前記インレットハウジングに対してイン
    レットが傾斜して設けられ、フレームの取付ボスが前記
    入口シートを挟んでかつインレット中心線の投影線と略
    一致する線上に配設される請求項2〜4のいずれか一つ
    に記載の内燃機関のサーモスタット装置。
  6. 【請求項6】 前記フレームの取付ボスが、前記入口シ
    ートの略中心を横断する線上で、略対称位置に設けられ
    る請求項2〜5のいずれか一つに記載の内燃機関のサー
    モスタット装置。
  7. 【請求項7】 前記インレットハウジングにはフランジ
    部とインレットとの連結部にインレット内径と略同一に
    前記入口シートが形成される請求項2〜5のいずれか一
    つに記載の内燃機関のサーモスタット装置。
JP09353994A 1994-05-02 1994-05-02 内燃機関のサーモスタット装置 Expired - Lifetime JP3485629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09353994A JP3485629B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 内燃機関のサーモスタット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09353994A JP3485629B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 内燃機関のサーモスタット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07301362A true JPH07301362A (ja) 1995-11-14
JP3485629B2 JP3485629B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=14085086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09353994A Expired - Lifetime JP3485629B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 内燃機関のサーモスタット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3485629B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085252A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Honda Motor Co Ltd サーモスタット装置
US8291561B2 (en) 2006-06-12 2012-10-23 Uchiyama Manufacturing Corp. Thermostat installing structure
FR2983525A1 (fr) * 2011-12-02 2013-06-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Ensemble comportant un deflecteur pour vanne thermostatique dans un boitier de sortie d'eau

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071064A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Kuzee:Kk 冷却水の切換え装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8291561B2 (en) 2006-06-12 2012-10-23 Uchiyama Manufacturing Corp. Thermostat installing structure
JP2011085252A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Honda Motor Co Ltd サーモスタット装置
FR2983525A1 (fr) * 2011-12-02 2013-06-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Ensemble comportant un deflecteur pour vanne thermostatique dans un boitier de sortie d'eau

Also Published As

Publication number Publication date
JP3485629B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4883165B2 (ja) ポンプ装置
JP2002031218A (ja) オイルの冷却および/または温度調節装置
JP2015520325A (ja) 排気ガスターボチャージャーのための作動装置
CA2776466A1 (en) Pressure reducing valve for gas
EP0428675A1 (en) VALVE UNIT FOR A PISTON COMPRESSOR FOR REFRIGERATORS OR SIMILAR.
JP3485629B2 (ja) 内燃機関のサーモスタット装置
US11143085B2 (en) Cooling structure for internal combustion engine
US20130341547A1 (en) Four bar drive mechanism for bleed system
JPS636757B2 (ja)
JP5936868B2 (ja) サーモスタット装置
JP2002286160A (ja) サーモスタット弁
JP3050436B2 (ja) 往復動型圧縮機
JP4414053B2 (ja) エンジンの冷却装置
EP2146082A1 (en) Flow passage switching valve
WO2005075828A1 (en) Suction system for a refrigeration compressor
WO2015097532A1 (en) Turbocharger with improved bypas valve sealing
KR100253236B1 (ko) 리니어 압축기의 축방향 밸브장치
JP4127694B2 (ja) 多目的弁
JPH09170425A (ja) 内燃機関用マフラ
JP2007071064A (ja) 冷却水の切換え装置
JP2005520097A5 (ja)
US5960860A (en) Water temperature control device in cooling system of water cooling type engine
RO135668A2 (ro) Ansamblu de termostat având o structură de aliniere a supapei
JPH0926052A (ja) アクチュエータ
JPH08291723A (ja) 制御型排気系システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

EXPY Cancellation because of completion of term