JPH0926052A - アクチュエータ - Google Patents
アクチュエータInfo
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- JPH0926052A JPH0926052A JP19574495A JP19574495A JPH0926052A JP H0926052 A JPH0926052 A JP H0926052A JP 19574495 A JP19574495 A JP 19574495A JP 19574495 A JP19574495 A JP 19574495A JP H0926052 A JPH0926052 A JP H0926052A
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- JP
- Japan
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- piston
- actuator
- spindle
- valve
- bellows
- Prior art date
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- Fluid-Driven Valves (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンの軸シール用ベローズが不要な小型
で、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対してもシール
部の耐久性に優れ、クリーンルーム内での組立時溶接や
焼取りが不要で、クリーンルーム内が汚染されず、組
立、分解、部品交換が容易なアクチュエータを提供す
る。 【構成】 高温に曝される弁を空気圧に関連して制御す
るアクチュエータに於いて、ピストンと軸を切り離し、
ピストンの移動方向と逆に軸を移動させるカムを内蔵し
て弁を開閉するようにすると共に、ピストンの高圧空気
導入側の周縁とハウジングキャップとの間に耐熱性のベ
ローズを設けたことを特徴とするアクチュエータ。
で、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対してもシール
部の耐久性に優れ、クリーンルーム内での組立時溶接や
焼取りが不要で、クリーンルーム内が汚染されず、組
立、分解、部品交換が容易なアクチュエータを提供す
る。 【構成】 高温に曝される弁を空気圧に関連して制御す
るアクチュエータに於いて、ピストンと軸を切り離し、
ピストンの移動方向と逆に軸を移動させるカムを内蔵し
て弁を開閉するようにすると共に、ピストンの高圧空気
導入側の周縁とハウジングキャップとの間に耐熱性のベ
ローズを設けたことを特徴とするアクチュエータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体産
業用ガス供給系、特に高沸点の有機金属ガスを取扱うガ
ス供給系に使用される弁などを、空気圧に関連して制御
するアクチュエータに関する。
業用ガス供給系、特に高沸点の有機金属ガスを取扱うガ
ス供給系に使用される弁などを、空気圧に関連して制御
するアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業用ガス供給系においては、A
l(C2H5)3やGa(C2H5)3などのような高沸点
(前者は186.6℃、後者は142.6℃)の有機金属
をガス化して使用する場合がある。
l(C2H5)3やGa(C2H5)3などのような高沸点
(前者は186.6℃、後者は142.6℃)の有機金属
をガス化して使用する場合がある。
【0003】このような高温雰囲気に曝される従来の弁
は、弁本体を構成する弁ケース、弁座、弁体等が全て金
属材料から作成されている。しかし、弁本体に直結され
る空気圧式アクチュエータは、大半が金属材料から作成
されているものの、シール用Oリングは、摺動部及び固
定的連結部のもの全てが弗素系ゴムから作成されてい
る。
は、弁本体を構成する弁ケース、弁座、弁体等が全て金
属材料から作成されている。しかし、弁本体に直結され
る空気圧式アクチュエータは、大半が金属材料から作成
されているものの、シール用Oリングは、摺動部及び固
定的連結部のもの全てが弗素系ゴムから作成されてい
る。
【0004】弗素系ゴムは、高温用とされているが、2
00℃程度の雰囲気に曝されていると、経時的に圧縮永
久歪が顕著になり、弾性反撥力が漸減するため、シール
部における漏洩量が漸増する。
00℃程度の雰囲気に曝されていると、経時的に圧縮永
久歪が顕著になり、弾性反撥力が漸減するため、シール
部における漏洩量が漸増する。
【0005】このように従来のアクチュエータに於いて
は、シール部に弗素系ゴム等の樹脂からなるOリングを
用いているため、熱負荷に対する制限が不可避であり、
しかも熱サイクルによって寿命が極端に短縮されるなど
の難点がある。
は、シール部に弗素系ゴム等の樹脂からなるOリングを
用いているため、熱負荷に対する制限が不可避であり、
しかも熱サイクルによって寿命が極端に短縮されるなど
の難点がある。
【0006】このようなことから近時、熱負荷に対する
シール性に優れた空気圧式アクチュエータとして、全構
成部分を金属材料から作成したアクチュエータが提案さ
れている(先行技術文献として、例えば、特開平5−2
40370号公報がある。)。
シール性に優れた空気圧式アクチュエータとして、全構
成部分を金属材料から作成したアクチュエータが提案さ
れている(先行技術文献として、例えば、特開平5−2
40370号公報がある。)。
【0007】しかしながら、この高温用の空気圧アクチ
ュエータは、ピストンの摺動部のシールにダイヤフラム
やベローズのような金属を用いないとシールの耐久性を
保持できない。特にノーマル・クローズ(N.C)タイ
プのアクチュエータは、ピストンと弁を持ち上げる軸の
シールが必要で、ダイヤフラムやベローズが2〜3個必
要である。また、ダイヤフラムやベローズは、アクチュ
エータ部品の中でとりわけ疲労破壊を起こす部品であ
り、耐久性を良くするためにはダイヤフラムの径を大き
く、ベローズの自由長を長くする必要がある。さらに、
ピストン軸シール用ベローズがあると、クリーンルーム
内作業となるアクチュエータ組立時に溶接や焼取りが必
要となって、作業性が悪く、分解、部品交換ができな
い。
ュエータは、ピストンの摺動部のシールにダイヤフラム
やベローズのような金属を用いないとシールの耐久性を
保持できない。特にノーマル・クローズ(N.C)タイ
プのアクチュエータは、ピストンと弁を持ち上げる軸の
シールが必要で、ダイヤフラムやベローズが2〜3個必
要である。また、ダイヤフラムやベローズは、アクチュ
エータ部品の中でとりわけ疲労破壊を起こす部品であ
り、耐久性を良くするためにはダイヤフラムの径を大き
く、ベローズの自由長を長くする必要がある。さらに、
ピストン軸シール用ベローズがあると、クリーンルーム
内作業となるアクチュエータ組立時に溶接や焼取りが必
要となって、作業性が悪く、分解、部品交換ができな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ピス
トンの軸シール用ベローズが不要な小型で、熱負荷に対
しても、繰り返し作動に対しても、シール部の耐久性に
優れ、クリーンルーム内での組立時溶接や焼取りが不要
で、組立、分解、部品交換が容易なアクチュエータを提
供しようとするものである。
トンの軸シール用ベローズが不要な小型で、熱負荷に対
しても、繰り返し作動に対しても、シール部の耐久性に
優れ、クリーンルーム内での組立時溶接や焼取りが不要
で、組立、分解、部品交換が容易なアクチュエータを提
供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のアクチュエータは、高温に曝される弁を空気
圧に関連して制御するアクチュエータに於いて、ピスト
ンと軸を切り離し、ピストンの移動方向と逆に軸を移動
させるカムを内蔵して弁を開閉するようにすると共に、
ピストンの高圧空気導入側の周縁とハウジングキャップ
との間に耐熱性のベローズを設けたことを特徴とするも
のである。
の本発明のアクチュエータは、高温に曝される弁を空気
圧に関連して制御するアクチュエータに於いて、ピスト
ンと軸を切り離し、ピストンの移動方向と逆に軸を移動
させるカムを内蔵して弁を開閉するようにすると共に、
ピストンの高圧空気導入側の周縁とハウジングキャップ
との間に耐熱性のベローズを設けたことを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】上記のように本発明のアクチュエータは、ピス
トンと軸を切り離し、軸側に高圧空気が入らないように
ピストンとハウジングキャップとの間にベローズを設け
ているので、軸シール用のベローズが不要となって、小
型化できると共に、クリーンルーム内での組立時軸シー
ル用のベローズを取り付ける必要が無いことからそのた
めの溶接や焼取りが不要となり、クリーンルーム内が汚
染されることがない。また、洗浄した部品のクリーンル
ーム内への搬入により組立、分解、部品交換が容易とな
り、作業性が向上する。さらに、アクチュエータのベロ
ーズは1個で、径が大きく、耐熱性を有するので、熱負
荷に対しても、繰り返し作動に対しても、シールの耐久
性に優れる。その上、本発明のアクチュエータは、カム
のてこ比を変えることにより、ピストンの推力を増大さ
せることができるので、ピストンのストロークを増し、
径を小さくすることができ、アクチュエータを一層小型
化できる。
トンと軸を切り離し、軸側に高圧空気が入らないように
ピストンとハウジングキャップとの間にベローズを設け
ているので、軸シール用のベローズが不要となって、小
型化できると共に、クリーンルーム内での組立時軸シー
ル用のベローズを取り付ける必要が無いことからそのた
めの溶接や焼取りが不要となり、クリーンルーム内が汚
染されることがない。また、洗浄した部品のクリーンル
ーム内への搬入により組立、分解、部品交換が容易とな
り、作業性が向上する。さらに、アクチュエータのベロ
ーズは1個で、径が大きく、耐熱性を有するので、熱負
荷に対しても、繰り返し作動に対しても、シールの耐久
性に優れる。その上、本発明のアクチュエータは、カム
のてこ比を変えることにより、ピストンの推力を増大さ
せることができるので、ピストンのストロークを増し、
径を小さくすることができ、アクチュエータを一層小型
化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のアクチュエータの一実施
例をノーマル・クローズ(N.C)タイプの場合を図に
よって説明すると、図1のクローズ状態の縦断面図に於
いて、1はアクチュエータで、そのハウジング2の一端
(図では下端)の連結部3の内側が逆T字形の弁本体4
の垂直部5の外周のねじ6に螺合連結されている。アク
チュエータ1のハウジング2内の底板7の中央にはステ
ムガイド孔8が穿設され、これにハウジング2内の中間
部に装入したステム9の細径部10が貫通されている。
ステム9は細径部10の基端にフランジ11を有し、他
端側(図では上端側)の片半部の幾分径を細くした部分
12にボンネット13が嵌装されてハウジング2内の中
間部開口端の段部14に図2に示すようにボルト15に
て固定されている。前記フランジ11とボンネット13
との間には図1に示すようにステム9を弁本体4側に付
勢するスプリング16が張設されている。ハウジング2
の他端側の大径部17内にはピストン18が装入され、
このピストン18と切り離された軸19が前記ステム9
の他端に結合されている。軸19にはフランジ20が設
けられ、このフランジ20に前記大径部17内で図2に
示すようにボンネット13上の等角三方位置に夫々ピン
21にて回動可能に設けたカム22の一端が係合され、
他端に設けたローラ23がピストン18に当接されてい
る。ハウジング2の大径部17の開口端には、高圧空気
導入口24を中央に有するハウジングキャップ25が気
密に取り付けられ、このハウジングキャップ25とピス
トン18の空気導入側の周縁との間に耐熱性のベローズ
26が設けられて空気室27が形成されている。
例をノーマル・クローズ(N.C)タイプの場合を図に
よって説明すると、図1のクローズ状態の縦断面図に於
いて、1はアクチュエータで、そのハウジング2の一端
(図では下端)の連結部3の内側が逆T字形の弁本体4
の垂直部5の外周のねじ6に螺合連結されている。アク
チュエータ1のハウジング2内の底板7の中央にはステ
ムガイド孔8が穿設され、これにハウジング2内の中間
部に装入したステム9の細径部10が貫通されている。
ステム9は細径部10の基端にフランジ11を有し、他
端側(図では上端側)の片半部の幾分径を細くした部分
12にボンネット13が嵌装されてハウジング2内の中
間部開口端の段部14に図2に示すようにボルト15に
て固定されている。前記フランジ11とボンネット13
との間には図1に示すようにステム9を弁本体4側に付
勢するスプリング16が張設されている。ハウジング2
の他端側の大径部17内にはピストン18が装入され、
このピストン18と切り離された軸19が前記ステム9
の他端に結合されている。軸19にはフランジ20が設
けられ、このフランジ20に前記大径部17内で図2に
示すようにボンネット13上の等角三方位置に夫々ピン
21にて回動可能に設けたカム22の一端が係合され、
他端に設けたローラ23がピストン18に当接されてい
る。ハウジング2の大径部17の開口端には、高圧空気
導入口24を中央に有するハウジングキャップ25が気
密に取り付けられ、このハウジングキャップ25とピス
トン18の空気導入側の周縁との間に耐熱性のベローズ
26が設けられて空気室27が形成されている。
【0012】前記弁本体4は、一側にガス流入通路2
8、他側にガス流出通路29が設けられている。ガス流
入通路28の出口側は弁本体4内の中心に垂直に開口さ
れ、その開口周縁に弁座30が設けられている。この弁
座30に対向して弁本体4内にダイヤフラム31が配さ
れ、その周縁が弁本体4内の段部32に弁本体4内に嵌
入したダイヤフラム押え40にて押えられ、ダイヤフラ
ム押え40は前記アクチュエータ1のハウジング2の底
板7にて押えられている。ダイヤフラム押え40の内側
には前記ダイヤフラム31を押圧するダイヤフラム押し
込みピース33が上下動可能に嵌入され、このダイヤフ
ラム押えピース33は前記アクチュエータ1のハウジン
グ2内の底板7のステムガイド孔8を貫通したステム9
の細径部10にて押さえられている。そして上記アクチ
ュエータ1及び弁本体2の全構成部品は、金属材料から
なる。
8、他側にガス流出通路29が設けられている。ガス流
入通路28の出口側は弁本体4内の中心に垂直に開口さ
れ、その開口周縁に弁座30が設けられている。この弁
座30に対向して弁本体4内にダイヤフラム31が配さ
れ、その周縁が弁本体4内の段部32に弁本体4内に嵌
入したダイヤフラム押え40にて押えられ、ダイヤフラ
ム押え40は前記アクチュエータ1のハウジング2の底
板7にて押えられている。ダイヤフラム押え40の内側
には前記ダイヤフラム31を押圧するダイヤフラム押し
込みピース33が上下動可能に嵌入され、このダイヤフ
ラム押えピース33は前記アクチュエータ1のハウジン
グ2内の底板7のステムガイド孔8を貫通したステム9
の細径部10にて押さえられている。そして上記アクチ
ュエータ1及び弁本体2の全構成部品は、金属材料から
なる。
【0013】次に上記実施例の動作について説明する。
アクチュエータ1のハウジングキャップ25の高圧空気
導入口24より空気室27に高圧空気が導入されると、
ベローズ26が伸長されると共にピストン18が押し出
され、これによりカム22の他端のローラ23が押され
てピン21を中心に回動し、図3に示すようにカム22
の一端がフランジ20を押して軸19をピストン18の
押出方向とは逆の方向に移動する。その結果、軸19と
結合されているステム9がスプリング16に抗して一体
に移動し、ダイヤフラム押し込みピース33の押圧力が
そう失し、ダイヤフラム31は自身の弾性復元力によっ
て弁座30から離間し、ガス流入通路28とガス流出通
路29が相互に連通し、弁開状態となる。
アクチュエータ1のハウジングキャップ25の高圧空気
導入口24より空気室27に高圧空気が導入されると、
ベローズ26が伸長されると共にピストン18が押し出
され、これによりカム22の他端のローラ23が押され
てピン21を中心に回動し、図3に示すようにカム22
の一端がフランジ20を押して軸19をピストン18の
押出方向とは逆の方向に移動する。その結果、軸19と
結合されているステム9がスプリング16に抗して一体
に移動し、ダイヤフラム押し込みピース33の押圧力が
そう失し、ダイヤフラム31は自身の弾性復元力によっ
て弁座30から離間し、ガス流入通路28とガス流出通
路29が相互に連通し、弁開状態となる。
【0014】また、空気室27から高圧空気を排出する
と、ピストン18を押し出す力が無くなり、カム22の
他端のローラ23が解放される結果、軸19と一体のス
テム9がスプリング16の復元力により図1に示すよう
に弁本体4側に移動し、ダイヤフラム押し込みピース3
3を押圧し、ダイヤフラム31を弁座30に圧接し、弁
閉状態となる。この時カム22は一端が軸19のフラン
ジ20に係合しているためピン21を中心に前記とは逆
に回動し、他端のローラ23がピストン18を逆に移動
し、ベローズ26を短縮することになる。
と、ピストン18を押し出す力が無くなり、カム22の
他端のローラ23が解放される結果、軸19と一体のス
テム9がスプリング16の復元力により図1に示すよう
に弁本体4側に移動し、ダイヤフラム押し込みピース3
3を押圧し、ダイヤフラム31を弁座30に圧接し、弁
閉状態となる。この時カム22は一端が軸19のフラン
ジ20に係合しているためピン21を中心に前記とは逆
に回動し、他端のローラ23がピストン18を逆に移動
し、ベローズ26を短縮することになる。
【0015】然して上記のように実施例のアクチュエー
タ1は、ピストン18と軸19を切り離し、軸19側に
高圧空気が入らないようにピストン18とハウジングキ
ャップ25との間にベローズ26を設けているので、従
来のような軸シール用のベローズが不要となって、小型
化できると共に、クリーンルーム内での組立時軸シール
用のベローズを取り付ける必要が無いことから、そのた
めの溶接や焼取りが不要となり、クリーンルーム内が汚
染されることがない。また、洗浄した部品のクリーンル
ーム内への搬入により、組立、分解、部品交換が容易と
なり、作業性が向上する。さらにアクチュエータ1のベ
ローズ26は1個で、径が大きく、耐熱性を有するの
で、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対しても、シー
ルの耐久性に優れる。その上、アクチュエータ1はカム
22のてこ比を変えることにより、ピストン18の推力
を増大させることができるので、ピストン18のストロ
ークを増し、径を小さくすることができ、アクチュエー
タ1を一層小型化できる。
タ1は、ピストン18と軸19を切り離し、軸19側に
高圧空気が入らないようにピストン18とハウジングキ
ャップ25との間にベローズ26を設けているので、従
来のような軸シール用のベローズが不要となって、小型
化できると共に、クリーンルーム内での組立時軸シール
用のベローズを取り付ける必要が無いことから、そのた
めの溶接や焼取りが不要となり、クリーンルーム内が汚
染されることがない。また、洗浄した部品のクリーンル
ーム内への搬入により、組立、分解、部品交換が容易と
なり、作業性が向上する。さらにアクチュエータ1のベ
ローズ26は1個で、径が大きく、耐熱性を有するの
で、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対しても、シー
ルの耐久性に優れる。その上、アクチュエータ1はカム
22のてこ比を変えることにより、ピストン18の推力
を増大させることができるので、ピストン18のストロ
ークを増し、径を小さくすることができ、アクチュエー
タ1を一層小型化できる。
【0016】本発明のアクチュエータの他の実施例をノ
ーマル・オープン(N.O)タイプの場合を図4のオー
プン状態の縦断面図によって説明する。図中1〜10
は、図1の実施例と同一につきその説明を省略する。ス
テム9は上端にフランジ11′を有し、そのフランジ1
1′上面等角三方位置に突起35が設けられている。フ
ランジ11′とハウジング2内の底板7との間にステム
9を弁本体4の反対側即ち上方に付勢するスプリング1
6′が張設されている。ハウジング2の他端側の大径部
17内にはピストン18が装入され、このピストン18
と切り離された軸19′が図5に示す如くハウジング2
の中間隔壁36と一体となっている。軸19′にはフラ
ンジ20が設けられ、このフランジ20に前記中間隔壁
35の等角三方位置に設けた溝37に配したカム22′
の一端が係合されている。カム22′の中間に枢支した
ローラ38は前記突起35に当接しており、カム22′
の他端に枢支したローラ23′がピストン18に当接し
ている。その他、符号24〜33及び40は、図1の実
施例と同一につきその説明を省略する。この実施例にお
いてもアクチュエータ1及び弁本体2の全構成部品は、
金属材料からなる。
ーマル・オープン(N.O)タイプの場合を図4のオー
プン状態の縦断面図によって説明する。図中1〜10
は、図1の実施例と同一につきその説明を省略する。ス
テム9は上端にフランジ11′を有し、そのフランジ1
1′上面等角三方位置に突起35が設けられている。フ
ランジ11′とハウジング2内の底板7との間にステム
9を弁本体4の反対側即ち上方に付勢するスプリング1
6′が張設されている。ハウジング2の他端側の大径部
17内にはピストン18が装入され、このピストン18
と切り離された軸19′が図5に示す如くハウジング2
の中間隔壁36と一体となっている。軸19′にはフラ
ンジ20が設けられ、このフランジ20に前記中間隔壁
35の等角三方位置に設けた溝37に配したカム22′
の一端が係合されている。カム22′の中間に枢支した
ローラ38は前記突起35に当接しており、カム22′
の他端に枢支したローラ23′がピストン18に当接し
ている。その他、符号24〜33及び40は、図1の実
施例と同一につきその説明を省略する。この実施例にお
いてもアクチュエータ1及び弁本体2の全構成部品は、
金属材料からなる。
【0017】この実施例の動作について説明すると、ア
クチュエータ1のハウジングキャップ25の高圧空気導
入口24より空気室27に高圧空気が導入されると、ベ
ローズ26が伸長されると共にピストン18が押し出さ
れ、これにより図6に示す如くカム22′の一端の軸1
9′との係合部を支点にして他端のローラ23が押さ
れ、さらに中間のローラ38が押され、このローラ38
が当接している突起35が押されてステム9がスプリン
グ16′に抗して一体に下方に押圧される。その結果ダ
イヤフラム押し込みピース33が押圧されてダイヤフラ
ム31が弁座30に圧接し、ガス流入通路28がガス流
出通路29が相互に遮断され、弁閉状態となる。
クチュエータ1のハウジングキャップ25の高圧空気導
入口24より空気室27に高圧空気が導入されると、ベ
ローズ26が伸長されると共にピストン18が押し出さ
れ、これにより図6に示す如くカム22′の一端の軸1
9′との係合部を支点にして他端のローラ23が押さ
れ、さらに中間のローラ38が押され、このローラ38
が当接している突起35が押されてステム9がスプリン
グ16′に抗して一体に下方に押圧される。その結果ダ
イヤフラム押し込みピース33が押圧されてダイヤフラ
ム31が弁座30に圧接し、ガス流入通路28がガス流
出通路29が相互に遮断され、弁閉状態となる。
【0018】また、空気室27から高圧空気を排出する
と、ピストン18を押し出す力が無くなり、カム22′
の他端のローラ23′、中間のローラ38が解放される
結果、ステム9はスプリング16′の復元力により図4
に示すように上方に移動し、ダイヤフラム押し込みピー
ス33の押圧力がそう失し、ダイヤフラム31は自身の
弾性復元力によって弁座30から離間し、ガス流入通路
28とガス流出通路29が相互に連通し、弁開状態とな
る。
と、ピストン18を押し出す力が無くなり、カム22′
の他端のローラ23′、中間のローラ38が解放される
結果、ステム9はスプリング16′の復元力により図4
に示すように上方に移動し、ダイヤフラム押し込みピー
ス33の押圧力がそう失し、ダイヤフラム31は自身の
弾性復元力によって弁座30から離間し、ガス流入通路
28とガス流出通路29が相互に連通し、弁開状態とな
る。
【0019】この実施例のアクチュエータ1も、前記実
施例と同様にピストン18と軸19′を切り離し、軸1
9′側に高圧空気が入らないようにピストン18とハウ
ジングキャップ25との間にベローズ26を設けている
ので、従来のような軸シール用のベローズが不要となっ
て、小型化できると共に、クリーンルーム内での組立時
軸シール用のベローズを取り付ける必要が無いことか
ら、そのための溶接や焼取りが不要となり、クリーンル
ーム内が汚染されることがない。また、洗浄した部品の
クリーンルーム内への搬入により組立、分解、部品交換
が容易となり、作業性が向上する。さらに、アクチュエ
ータ1のベローズ26は1個で、径が大きく、耐熱性を
有するので、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対して
も、シールの耐久性に優れる。その上、アクチュエータ
1はカム22′のてこ比を変えることにより、ピストン
18の推力を増大させることができるので、ピストン1
8のストロークを増し、径を小さくすることができ、ア
クチュエータ1を一層小型化できる。
施例と同様にピストン18と軸19′を切り離し、軸1
9′側に高圧空気が入らないようにピストン18とハウ
ジングキャップ25との間にベローズ26を設けている
ので、従来のような軸シール用のベローズが不要となっ
て、小型化できると共に、クリーンルーム内での組立時
軸シール用のベローズを取り付ける必要が無いことか
ら、そのための溶接や焼取りが不要となり、クリーンル
ーム内が汚染されることがない。また、洗浄した部品の
クリーンルーム内への搬入により組立、分解、部品交換
が容易となり、作業性が向上する。さらに、アクチュエ
ータ1のベローズ26は1個で、径が大きく、耐熱性を
有するので、熱負荷に対しても、繰り返し作動に対して
も、シールの耐久性に優れる。その上、アクチュエータ
1はカム22′のてこ比を変えることにより、ピストン
18の推力を増大させることができるので、ピストン1
8のストロークを増し、径を小さくすることができ、ア
クチュエータ1を一層小型化できる。
【0020】尚、アクチュエータ1のハウジングキャッ
プ25とベローズ26とピストン18は、三者一体で、
図7に示すようにハウジング2の大径部17より取り外
せるので、図8に示すようにノーマル・オープン(N.
O)タイプのカムを内蔵しないアクチュエータ1′にも
使用でき、部品の共通化が図れる。
プ25とベローズ26とピストン18は、三者一体で、
図7に示すようにハウジング2の大径部17より取り外
せるので、図8に示すようにノーマル・オープン(N.
O)タイプのカムを内蔵しないアクチュエータ1′にも
使用でき、部品の共通化が図れる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のアクチ
ュエータは、ピストンの軸シール用のベローズが不要と
なって、小型化できると共に、クリーンルーム内での組
立時軸シール用のベローズを取り付ける必要が無いこと
から、そのための溶接や焼取りが不要となり、クリーン
ルーム内が汚染されることがない。また、洗浄した部品
のクリーンルーム内への搬入により、アクチュエータの
組立、分解、部品交換が容易となり、作業性が向上す
る。さらに、アクチュエータのベローズは1個で、径が
大きく、耐熱性を有するので、熱負荷に対しても、繰り
返し作動に対しても、耐久性に優れる。その上、アクチ
ュエータは、カムのてこ比を変えることにより、ピスト
ンの推力を増大させることができるので、ピストンのス
トロークを増し、径を小さくすることができ、アクチュ
エータを一層小型化できる。
ュエータは、ピストンの軸シール用のベローズが不要と
なって、小型化できると共に、クリーンルーム内での組
立時軸シール用のベローズを取り付ける必要が無いこと
から、そのための溶接や焼取りが不要となり、クリーン
ルーム内が汚染されることがない。また、洗浄した部品
のクリーンルーム内への搬入により、アクチュエータの
組立、分解、部品交換が容易となり、作業性が向上す
る。さらに、アクチュエータのベローズは1個で、径が
大きく、耐熱性を有するので、熱負荷に対しても、繰り
返し作動に対しても、耐久性に優れる。その上、アクチ
ュエータは、カムのてこ比を変えることにより、ピスト
ンの推力を増大させることができるので、ピストンのス
トロークを増し、径を小さくすることができ、アクチュ
エータを一層小型化できる。
【図1】本発明のノーマル・クローズタイプのアクチュ
エータの一実施例を示すもので、図2のB−B線縦断面
図である。
エータの一実施例を示すもので、図2のB−B線縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線横断面図である。
【図3】図1のアクチュエータの弁開状態を示す図2の
B−B線縦断面図である。
B−B線縦断面図である。
【図4】本発明のノーマル・オープンタイプのアクチュ
エータの他の実施例を示すもので、図2のB−B線と同
様の縦断面図である。
エータの他の実施例を示すもので、図2のB−B線と同
様の縦断面図である。
【図5】図4のノーマル・オープンタイプのアクチュエ
ータの縦断面図である。
ータの縦断面図である。
【図6】図4のアクチュエータの弁閉状態を示す縦断面
図である。
図である。
【図7】図1のアクチュエータから取り外した三者一体
のハウジングキャップとベローズとピストンを示す縦断
面図である。
のハウジングキャップとベローズとピストンを示す縦断
面図である。
【図8】図7の三者一体の部品を、ノーマル・オープン
タイプのアクチュエータに使用した状態を示す縦断面図
である。
タイプのアクチュエータに使用した状態を示す縦断面図
である。
1 アクチュエータ 2 ハウジング 4 弁本体 18 ピストン 19 、19′ 軸 22 22′ カム 24 高圧空気導入口 25 ハウジングキャップ 26 ベローズ 30 弁座 31 ダイヤフラム
Claims (1)
- 【請求項1】 高温に曝される弁を空気圧に関連して制
御するアクチュエータに於いて、ピストンと軸を切り離
し、ピストンの移動方向と逆に軸を移動させるカムを内
蔵して弁を開閉するようにすると共に、ピストンの高圧
空気導入側の周縁とハウジングキャップとの間に耐熱性
のベローズを設けたことを特徴とするアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7195744A JP3067977B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7195744A JP3067977B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0926052A true JPH0926052A (ja) | 1997-01-28 |
JP3067977B2 JP3067977B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=16346252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7195744A Expired - Lifetime JP3067977B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067977B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002054761A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-20 | Ckd Corp | 流体制御バルブ |
JP2004183786A (ja) * | 2002-12-03 | 2004-07-02 | Fujikin Inc | 制御器 |
US7159839B2 (en) * | 2002-09-02 | 2007-01-09 | Fujikin Incorporated | Control device |
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JP2017067104A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 弁体駆動機構及びこれを備えた流量制御弁 |
KR20190111933A (ko) | 2017-01-31 | 2019-10-02 | 가부시키가이샤 깃츠 에스시티 | 밸브용 액추에이터와 이것을 구비한 다이아프램 밸브 |
CN114229047A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-03-25 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于液态co2快速气化推动的星箭分离装置 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP7195744A patent/JP3067977B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10883614B2 (en) | 2017-01-31 | 2021-01-05 | Kitz Sct Corporation | Valve actuator and diaphragm valve including the same |
CN114229047A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-03-25 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于液态co2快速气化推动的星箭分离装置 |
CN114229047B (zh) * | 2021-12-23 | 2024-06-04 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于液态co2快速气化推动的星箭分离装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3067977B2 (ja) | 2000-07-24 |
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