JPH073010B2 - 変わり糸の製造方法 - Google Patents

変わり糸の製造方法

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JPH073010B2
JPH073010B2 JP4137316A JP13731692A JPH073010B2 JP H073010 B2 JPH073010 B2 JP H073010B2 JP 4137316 A JP4137316 A JP 4137316A JP 13731692 A JP13731692 A JP 13731692A JP H073010 B2 JPH073010 B2 JP H073010B2
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JP
Japan
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sliver
yarn
dyed
color
boundary
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JP4137316A
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JPH0641837A (ja
Inventor
覚 宮中
Original Assignee
宮中メリヤス株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変わり糸の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紡績工
程とは、繊維状物体の塊を解きほぐして繊維単位とし、
これを引きそろえ、引きのばしてスライバー(棒状化繊
維体)を形成し、このスライバーを所定の太さとしてか
ら繊維がバラバラにならぬように撚りよりをかけながら
紡ぎ(紡工程)、連続した糸に造形する作業をいう。
【0003】ところで、2色着色糸を製造する場合には
前記スライバーの適当ヶ所を、適宜な手段により染液が
染み込まない状態に縛着し、この染液が染み込まない状
態にした部分以外を染色(第一染色)し、続いて、染色済
み部分を同様の手段により染液が染み込まないように
し、染色しなかった部分を染色(第二染色)して一本のス
ライバーを異色に染色し、このスライバーから紡ぎ工程
を経て2色着色糸を製造している。
【0004】この従来の2色着色糸の製造における染色
工程においては、異色領域の境界部はスライバー長さ方
向に対して直角状態に構成されるのが常で、このスライ
バーから糸を紡ぐと、紡がれた糸は第一色目と第二色目
の境界部が明瞭に視認できる程度に色分けされた糸とな
るのが一般的である。
【0005】本発明は、2色以上に着色された着色糸で
あって、その異色領域の境界部が長いぼやけた状態とな
る非常に変わった糸の製造方法を提供することを技術的
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】繊維単位を引きそろえ、引きのばしてスラ
イバー1を形成し、このスライバー1を所定間隔ごとに
適宜な色に染色し、該スライバー1の染色を隣接する異
色領域2,3間の境界部4がスライバー長さ方向に対し
て斜めの状態となるような染色にし、このようにして染
色されたスライバー1から紡ぎ工程を経て糸5を製造す
ることを特徴とする変わり糸の製造方法に係るものであ
る。
【0008】
【作用】異色領域2,3の境界部4がスライバー長さ方
向に対して斜めの状態となるように染色されているか
ら、該スライバー1から紡がれた糸5は、ぼやけた色が
呈する長い境界部cを有した糸5となる。
【0009】
【実施例】図面は、本発明の一実施例を図示したもの
で、以下に説明する。
【0010】図1の符号1は、常法により黒・黄が約3
0cm間隔で交互に染色された径約2cmのスライバーであ
る。この黒・黄の境界部4はスライバー長さ方向に対し
て斜めの状態となるように設定される。
【0011】具体的には、図2に図示したように常法に
従って形成されて数本のスライバー1(染色前のもの)を
径約90cmの筒体7(綛)に巻回配設し、この筒体7を抜
き取って螺線状に巻回されたスライバー筒体を形成し、
このスライバー筒体を図3に図示したように台8上で押
しつぶして該スライバー1の表面にジグザグ状の数本の
押圧板6を適宜な手段を用いて押圧配設し、この状態で
領域2を黒に、領域3を黄に染色する。この領域2と領
域3との境界部4は黒と黄が混合したぼやけた色を呈す
る領域となり、且つこのぼやけた色を呈する領域はスラ
イバー1の長さ方向に対して斜めの状態となる。
【0012】このようにして染色されたスライバー1を
常法に従い紡ぐと、所定長さごとに黒の部分aと黄の部
分bとを有する糸5が製造できる。そして、この糸5に
おける黒の部分aと黄の部分bとの境界部cは黒と黄がま
じったぼやけた色を呈する境界部cとなる。このぼやけ
た色を呈する境界部cは、スライバー1の黒の領域2と
黄の領域3との境界部4がスライバー1の長さ方向に対
して斜めの状態で設定されるから、従来法のように異色
境界部が斜めの状態で設定されない場合に比し、はるか
に長くなる。
【0013】尚、境界部cは図4において左側から黒が
強いぼやけた部分c1、黒と黄が均等に配色された部分
c2、黄が強いぼやけた部分c3で構成される。
【0014】図面の押圧板6はジグザグ状のものを採用
している。製造される糸5の黒の部分aと黄の部分bとの
境界部cを長くするには、直線的な巾広の押圧板6を採
用し、該押圧板6によりスライバー1の領域2と領域3
との境界部4をスライバー1の長さ方向に対し直角な状
態となるようにしても可能であるが、押圧板6の巾を広
くし過ぎると染色が全く行なわれない部分が生じてしま
う(隣接色が混合したぼやけた部分がなくなってしま
う。)。従って、押圧板6の巾を広くすることにも限界
がある。
【0015】この点、本実施例は巾広の直線的な押圧板
6を採用せず、巾細の押圧板6をスライバー1の長さ方
向に対して斜めの状態に配設するようにした為、即ち、
ジグザグ状の押圧板6を採用した為、全く染色されない
部分が生じてしまうというようなことは生ぜず、また黒
の領域2と黄の領域3との境界部4は適度にぼやけ、該
スライバー1により紡いだ糸5は黒の部分aと黄の部分b
との境界部cの長さが比較的長くなる非常に変った糸5
となる。
【0016】この糸5を利用して、例えばセーターを織
れば、このぼやけた部分(境界部c)の存在により、非常
に変ったセーターとなる。
【0017】尚、本実施例は2色着色糸について説明し
たが、本発明は2色以上の着色糸の製造方法についても
実施可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述のようにしから長いぼやけ
た感じの部分が所定間隔で現出する非常に変った変わり
糸の製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明図である。
【図2】本実施例の説明図である。
【図3】本実施例の説明図である。
【図4】本実施例に係る製造方法により製造した糸の拡
大図である。
【符号の説明】
1 スライバー 2 領域 3 領域 4 境界部 5 糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維単位を引きそろえ、引きのばしてス
    ライバーを形成し、このスライバーを所定間隔ごとに適
    宜な色に染色し、該スライバーの染色を隣接する異色領
    域間の境界部がスライバー長さ方向に対して斜めの状態
    となるような染色にし、このようにして染色されたスラ
    イバーから紡ぎ工程を経て糸を製造することを特徴とす
    る変わり糸の製造方法。
JP4137316A 1992-05-28 1992-05-28 変わり糸の製造方法 Expired - Lifetime JPH073010B2 (ja)

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CN1053715C (zh) * 1994-04-28 2000-06-21 刘古旗 调色纺纱
JP6026947B2 (ja) * 2013-04-19 2016-11-16 トヨタ紡織株式会社 段染め糸の製造方法
CN110760964A (zh) * 2019-10-12 2020-02-07 浙江华孚色纺有限公司 一种用于生产段彩条的并条装置、生产段彩条的方法、段彩条、段彩纱及段彩面料

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