JPH07300793A - 積層板用原紙及び電気用積層板 - Google Patents
積層板用原紙及び電気用積層板Info
- Publication number
- JPH07300793A JPH07300793A JP6082903A JP8290394A JPH07300793A JP H07300793 A JPH07300793 A JP H07300793A JP 6082903 A JP6082903 A JP 6082903A JP 8290394 A JP8290394 A JP 8290394A JP H07300793 A JPH07300793 A JP H07300793A
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- JP
- Japan
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- laminate
- paper
- red phosphorus
- resin
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/0373—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 赤リンを積層板の難燃剤として、打抜加工
性、耐熱性の良好な積層板を得る。 【構成】 紙に、予め、赤リン粒子を樹脂で被覆したも
のを抄きこんだ積層板用原紙を基材とする。赤リンの量
は、紙に対して1〜10重量%となるようにする。この
積層板用原紙に熱硬化性樹脂を含浸乾燥してプリプレグ
とし、このプリプレグを重ね合わせ、加熱加圧して電気
用積層板とする。
性、耐熱性の良好な積層板を得る。 【構成】 紙に、予め、赤リン粒子を樹脂で被覆したも
のを抄きこんだ積層板用原紙を基材とする。赤リンの量
は、紙に対して1〜10重量%となるようにする。この
積層板用原紙に熱硬化性樹脂を含浸乾燥してプリプレグ
とし、このプリプレグを重ね合わせ、加熱加圧して電気
用積層板とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板用原紙及び電気
用積層板に関するものである。
用積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板に難燃性を付与する方法として、
臭素系難燃剤、リン系難燃剤、窒素系難燃剤等をマトリ
ックス樹脂に添加、又は、マトリックス樹脂と反応させ
る方法が行われてきた。このうち、リン系難燃剤として
は、リン酸エステル、含ハロゲンリン酸エステル、縮合
リン酸エステル、ポリリン酸塩、赤リンが知られてい
る。
臭素系難燃剤、リン系難燃剤、窒素系難燃剤等をマトリ
ックス樹脂に添加、又は、マトリックス樹脂と反応させ
る方法が行われてきた。このうち、リン系難燃剤として
は、リン酸エステル、含ハロゲンリン酸エステル、縮合
リン酸エステル、ポリリン酸塩、赤リンが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リン酸エステル、含ハ
ロゲンリン酸エステル、縮合リン酸エステル、ポリリン
酸塩のような有機リン化合物は、リンの含有量が10%
前後であり、充分な難燃性を付与するために大量に使用
する必要があり、樹脂硬化物の架橋密度を低くするた
め、耐熱性を損なうという欠点があった。
ロゲンリン酸エステル、縮合リン酸エステル、ポリリン
酸塩のような有機リン化合物は、リンの含有量が10%
前後であり、充分な難燃性を付与するために大量に使用
する必要があり、樹脂硬化物の架橋密度を低くするた
め、耐熱性を損なうという欠点があった。
【0004】そこで、赤リン単体で用いれば、リンの配
合量を大きくできるが、赤リンは、樹脂ワニスと親和性
が悪く、積層板中に、均一に分散させることが困難であ
る。本発明は、赤リン単体を難燃剤として積層板中に均
一に分布させるこことを目的とするものである。
合量を大きくできるが、赤リンは、樹脂ワニスと親和性
が悪く、積層板中に、均一に分散させることが困難であ
る。本発明は、赤リン単体を難燃剤として積層板中に均
一に分布させるこことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙に赤リンを
抄きこんだ積層板用原紙を基材として用いることを特徴
とする。
抄きこんだ積層板用原紙を基材として用いることを特徴
とする。
【0006】本発明で使用する紙としては、木材パルプ
紙(クラフト紙)、コットンリンター紙、リンターとク
ラフトパルプの混抄紙、ガラス不織布または、ガラス繊
維と紙繊維の混抄紙などがある。
紙(クラフト紙)、コットンリンター紙、リンターとク
ラフトパルプの混抄紙、ガラス不織布または、ガラス繊
維と紙繊維の混抄紙などがある。
【0007】赤リンは、粒径5〜20μmのものが好ま
しい。赤リン単独で紙に抄き込むと原紙と樹脂との親和
性が悪いので、予め、赤リン粒子を樹脂で被覆したもの
を抄き込む。被覆する樹脂は、マトリックス樹脂と親和
性がある樹脂であればよく、マトリックス樹脂と同じ樹
脂が好ましい。抄紙工程においては、各種のバインダー
を用いて基材との密着を向上させてもよい。
しい。赤リン単独で紙に抄き込むと原紙と樹脂との親和
性が悪いので、予め、赤リン粒子を樹脂で被覆したもの
を抄き込む。被覆する樹脂は、マトリックス樹脂と親和
性がある樹脂であればよく、マトリックス樹脂と同じ樹
脂が好ましい。抄紙工程においては、各種のバインダー
を用いて基材との密着を向上させてもよい。
【0008】赤リンの量は、紙に対して1〜10重量%
となるようにする。1重量%より少ないと難燃効果が得
られず、10重量%を超えると、作業性が悪くなり、積
層板としたとき、打抜加工性が悪くなる。
となるようにする。1重量%より少ないと難燃効果が得
られず、10重量%を超えると、作業性が悪くなり、積
層板としたとき、打抜加工性が悪くなる。
【0009】紙に赤リンを抄きこんだ積層板用原紙に熱
硬化性樹脂を含浸乾燥してプリプレグとし、このプリプ
レグを重ね合わせ、加熱加圧して電気用積層板とする。
このとき、プリプレグの積層体の片面又は両面に銅はく
を重ねれば、銅張積層板が得られる。
硬化性樹脂を含浸乾燥してプリプレグとし、このプリプ
レグを重ね合わせ、加熱加圧して電気用積層板とする。
このとき、プリプレグの積層体の片面又は両面に銅はく
を重ねれば、銅張積層板が得られる。
【0010】熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など通常電気用
積層板のマトリックス樹脂として使用されているもので
よい。必要により、従来の有機リン酸エステル系の難燃
剤や、臭素系難燃剤等を樹脂ワニス中に配合して、併用
系とすることも可能である。
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など通常電気用
積層板のマトリックス樹脂として使用されているもので
よい。必要により、従来の有機リン酸エステル系の難燃
剤や、臭素系難燃剤等を樹脂ワニス中に配合して、併用
系とすることも可能である。
【0011】
【作用】赤リンを紙に抄きこむので、難燃剤の使用量が
少なくてすむ。また、樹脂で被覆することによりマトリ
ックス樹脂との親和性がよくなる。したがって、打抜加
工性の低下や、耐熱性の低下を招くことがない。
少なくてすむ。また、樹脂で被覆することによりマトリ
ックス樹脂との親和性がよくなる。したがって、打抜加
工性の低下や、耐熱性の低下を招くことがない。
【0012】
実施例1 粒径15〜20μmの赤リンをフェノール樹脂で被覆し
た粒子を、クラフトパルプに対して2%の重量比で混抄
して積層板用原紙を得た。桐油変性率40%のフェノー
ル樹脂ワニスをこの積層板用原紙に含浸乾燥してプリプ
レグとした。このプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく1
枚を重ね合わせて、圧力15MPa、温度170℃で9
0分間加熱加圧して厚さ1.6mmの片面銅張積層板を
得た。
た粒子を、クラフトパルプに対して2%の重量比で混抄
して積層板用原紙を得た。桐油変性率40%のフェノー
ル樹脂ワニスをこの積層板用原紙に含浸乾燥してプリプ
レグとした。このプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく1
枚を重ね合わせて、圧力15MPa、温度170℃で9
0分間加熱加圧して厚さ1.6mmの片面銅張積層板を
得た。
【0013】実施例2 粒径15〜20μmの赤リンをフェノール樹脂で被覆し
た粒子を、クラフトパルプに対して2%の重量比で混抄
して積層板原紙を得た。桐油変性率40%のフェノール
樹脂固形分100重量部にトリフェニルフォスフェイト
10重量部を溶剤に溶解してワニスとし、このワニスを
前記積層板用原紙に含浸乾燥してプリプレグとした。こ
のプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく1枚を重ね合わせ
て、圧力15MPa、温度170℃で90分間加熱加圧
して厚さ1.6mmの片面銅張積層板を得た。
た粒子を、クラフトパルプに対して2%の重量比で混抄
して積層板原紙を得た。桐油変性率40%のフェノール
樹脂固形分100重量部にトリフェニルフォスフェイト
10重量部を溶剤に溶解してワニスとし、このワニスを
前記積層板用原紙に含浸乾燥してプリプレグとした。こ
のプリプレグ8枚と接着剤付き銅はく1枚を重ね合わせ
て、圧力15MPa、温度170℃で90分間加熱加圧
して厚さ1.6mmの片面銅張積層板を得た。
【0014】比較例 桐油変性率40%のフェノール樹脂固形分100重量部
にトリフェニルフォスフェイト30重量部を溶剤に溶解
してワニスとし、このワニスを前記積層板用原紙に含浸
乾燥してプリプレグとした。このプリプレグ8枚と接着
剤付き銅はく1枚を重ね合わせて、圧力15MPa、温
度170℃で90分間加熱加圧して厚さ1.6mmの片
面銅張積層板を得た。
にトリフェニルフォスフェイト30重量部を溶剤に溶解
してワニスとし、このワニスを前記積層板用原紙に含浸
乾燥してプリプレグとした。このプリプレグ8枚と接着
剤付き銅はく1枚を重ね合わせて、圧力15MPa、温
度170℃で90分間加熱加圧して厚さ1.6mmの片
面銅張積層板を得た。
【0015】得られた片面銅張積層板について、難燃
性、打抜加工性及びはんだ耐熱性を調べた。その結果を
表1に示す。
性、打抜加工性及びはんだ耐熱性を調べた。その結果を
表1に示す。
【0016】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 実施例2 比較例 ─────────────────────────────── 難燃性(秒) 1.8(0〜5) 1.2(0〜5) 2.0(0〜5) ─────────────────────────────── 打抜加工性 基板表面温度 20℃ △ △ △ 40℃ ○〜△ ○〜△ ○〜△ 60℃ ○ ○ ○〜△ 80℃ ◎ ○ ○ 100℃ ◎ ◎〜○ ○ ─────────────────────────────── はんだ耐熱性(秒) 45(39〜48) 40(36〜43) 36(32〜38) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0017】試験方法は以下の通りである。 難燃性(UL94):銅はくをエッチングで全面除去し
た試験片を垂直に保持し、下端からバーナーの炎を10
秒間触れさせて離し、消炎するまでの時間を測定、消炎
後再度10秒間触れさせて離し、消炎するまでの時間を
測定。試験片5個について、測定値計10個の平均値を
示す。 打抜加工性:ポンチ径1.0mm、穴間ピッチ1.78
mmの試験用金型で打ち抜き仕上がり外観を評価(○;
良好、△;ややはくり発生、×;はくり発生)。 はんだ耐熱性:260℃のはんだ槽に試験片を浮かべ、
銅はくにふくれを生ずるまでの時間を測定。
た試験片を垂直に保持し、下端からバーナーの炎を10
秒間触れさせて離し、消炎するまでの時間を測定、消炎
後再度10秒間触れさせて離し、消炎するまでの時間を
測定。試験片5個について、測定値計10個の平均値を
示す。 打抜加工性:ポンチ径1.0mm、穴間ピッチ1.78
mmの試験用金型で打ち抜き仕上がり外観を評価(○;
良好、△;ややはくり発生、×;はくり発生)。 はんだ耐熱性:260℃のはんだ槽に試験片を浮かべ、
銅はくにふくれを生ずるまでの時間を測定。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、赤リンを抄き込んだ紙
を積層板用原紙とし、この原紙を基材として用いること
により、赤リンを積層板の難燃剤として使用できる。こ
れにより少量の配合で積層板に難燃性を付与でき、この
ため積層板の打抜加工性及び耐熱性を改善できる。
を積層板用原紙とし、この原紙を基材として用いること
により、赤リンを積層板の難燃剤として使用できる。こ
れにより少量の配合で積層板に難燃性を付与でき、この
ため積層板の打抜加工性及び耐熱性を改善できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙に赤リンを抄きこんだことを特徴とす
る積層板用原紙。 - 【請求項2】 紙に赤リンを抄きこんだ積層板用原紙に
熱硬化性樹脂を含浸乾燥したプリプレグを重ね合わせ、
加熱加圧してなる電気用積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082903A JPH07300793A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 積層板用原紙及び電気用積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082903A JPH07300793A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 積層板用原紙及び電気用積層板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07300793A true JPH07300793A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=13787223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6082903A Pending JPH07300793A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 積層板用原紙及び電気用積層板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07300793A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291961A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-19 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法 |
-
1994
- 1994-04-21 JP JP6082903A patent/JPH07300793A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291961A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-19 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法 |
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