JPH0730043U - 活魚用水槽装置 - Google Patents
活魚用水槽装置Info
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- JPH0730043U JPH0730043U JP6168093U JP6168093U JPH0730043U JP H0730043 U JPH0730043 U JP H0730043U JP 6168093 U JP6168093 U JP 6168093U JP 6168093 U JP6168093 U JP 6168093U JP H0730043 U JPH0730043 U JP H0730043U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 活魚の鱗など比較的大きな異物を除去し、濾
過器が直ぐに目詰まりすることを防止した「活魚用水槽
装置」を提供すること。 【構成】 鱗などのように比較的大きな異物を除去でき
るフィルタバルブ5を水循環系4の濾過器11よりも上
流側に設け、かつ、当該フィルタバルブ5の前後の流量
差を流量センサ8で検出することによりフィルタバルブ
5の目詰まり状態を監視し、異物の捕捉量が一定値以上
となったときには、その異物を水循環系外6に廃棄す
る。
過器が直ぐに目詰まりすることを防止した「活魚用水槽
装置」を提供すること。 【構成】 鱗などのように比較的大きな異物を除去でき
るフィルタバルブ5を水循環系4の濾過器11よりも上
流側に設け、かつ、当該フィルタバルブ5の前後の流量
差を流量センサ8で検出することによりフィルタバルブ
5の目詰まり状態を監視し、異物の捕捉量が一定値以上
となったときには、その異物を水循環系外6に廃棄す
る。
Description
【0001】
本考案は、小型漁船、運搬車などに設けられて、水槽内の水を所望の温度に冷 却する活魚用水槽装置に関し、特に活魚の鱗などのように比較的大きな異物を除 去して魚類の鮮度を維持し得る活魚用水槽装置に関する。
【0002】
小型漁船などで漁を行う場合には、漁獲された魚類を船底に設けられた水槽内 に一時的に収容して水揚げ場などの目的地まで運搬するが、魚類の鮮度を維持す るためには水槽の海水温度を魚類が生息していた海水の温度と同等の温度に冷却 する必要があるため、かかる小型漁船には海水冷却装置が搭載されている(特開 昭60−116,586号)。
【0003】 また、漁獲した活魚を水槽内に長時間入れておくと活魚の排泄物や体液などに よって海水が汚れることから、水の循環系に濾過装置を設けたり、水槽内の海水 の清浄度を維持するために水槽内の海水を定期的に入れ替える必要がある。従来 の活魚用水槽においては、例えば実開平4−106,969号公報に示されるよ うな濾過装置が設けられていた。
【0004】
しかしながら、従来の濾過装置で鱗などのように比較的大きな異物までも除去 しようとすると濾材に直ぐに目詰まりが生じて冷却系の水が循環しなくなるとい う問題があり、鱗のような異物は活魚の生存率に対して悪影響を与えることから 、何らかの手段を講じて鱗の除去を行うことが要請されていた。
【0005】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、水槽内 の水に含まれる鱗などのように比較的大きな異物を除去することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するための本考案は、水槽内の水をポンプにより吸引して濾過 器を通して冷水機に導き再び前記水槽内に戻す水循環系を有する活魚用水槽装置 において、 前記水循環系の前記濾過器よりも上流側に設けられ、前記水槽内の異物を捕捉 する位置と解放する位置とに可動であるフィルタバルブと、 前記フィルタバルブの下流に設けられ前記水循環系と排水系とに選択的に切り 替える切替弁と、 前記フィルタバルブの前後の流量差を検出する流量検出手段と、 前記フィルタバルブと前記切替弁とをそれぞれ開閉制御する駆動手段と、 前記流量検出手段からの検出信号を取り込み当該流量差に基づいて前記フィル タバルブと前記切替バルブの駆動手段に指令信号を出力する制御手段とを備えた ことを特徴とする活魚用水槽装置である。
【0007】
このように構成した本考案の活魚用水槽装置では、ポンプにより水槽内の水を 吸引して水循環系内を循環させるが、水槽内に混入した活魚の鱗などの比較的大 きな異物はフィルタバルブに捕捉される。このとき、フィルタバルブの下流に設 けられた切替弁は水循環系側に切り替えておく。
【0008】 流量検出手段によって検出されたフィルタバルブの前後の流量差は、フィルタ バルブにおける異物の捕捉量の目安となることから、この流量差が所定値以上に なったときには、フィルタバルブを解放位置に作動させると共に切替弁を排水系 側に切り替える。
【0009】 これによって、フィルタバルブに捕捉されていた異物が切替弁を介して排水系 から水循環系の系外に廃棄されることになり、水槽内の異物の除去が適切に行わ れると同時に、フィルタバルブが目詰まりすることを防止できる。しかも、水循 環系に設けた濾過器が直ぐに目詰まりすることを防止できる。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す装置構成図、図2は、同実施例のフィルタバ ルブを示す斜視図、図3(A)(B)は、循環時と排水時のフィルタバルブの作 動状態を説明する説明図、図4は、同実施例の制御手段における処理手順を示す フローチャートである。
【0011】 図1に示すように、本実施例の活魚用水槽装置は、水槽1内の水を後述する冷 水機3に導くための水循環系4を有しており、水槽1内の水はポンプ2により吸 引される。水循環系4には、比較的小さな異物を除去するための濾材が充填され た濾過器11が設けられている。なお、ポンプ2は電気あるいは漁船の駆動源( エンジン等)からの動力により作動するようになっている。
【0012】 冷水機3の具体的構造についての図示は省略するが、例えば冷凍サイクルを構 成する冷媒循環系を有し、水循環系を流下する水槽内の水との熱交換を行うこと により、水槽に帰還する水を一定温度に冷却する。この冷媒循環系は、例えばコ ンプレッサ、コンデンサ、リキッドタンク、膨張弁、エバポレータを主な構成部 品とし、冷媒配管にて閉回路を構成する。
【0013】 コンプレッサは、漁船のエンジン等を駆動源としてクラッチを介してエンジン 等からの駆動力が伝達される。また、コンデンサは、高温高圧のガス状冷媒から 熱を奪って中温高圧の液状冷媒に状態変化させるものであり、海中等の水をポン プにて吸引して冷却水とする。このコンデンサの下流側にはリキッドタンクが設 けられており、冷媒循環系の熱負荷の変動により加減する液体冷媒を貯留し、気 液分離と冷媒中の異物や水分を除去すると共に液体冷媒のみを取り出す機能を司 る。リキッドタンクの下流側に接続された膨張弁は液状冷媒を断熱膨張せしめて 気液混合冷媒とするものである。また、エバポレータは、前述した水槽1内の水 と冷媒との間で熱交換を行なうものである。
【0014】 このように構成された冷水機3における冷媒の状態変化と水槽内の水の冷却作 用は以下のようにして行われる。すなわち、過熱蒸気の状態でコンプレッサに吸 入された冷媒はコンプレッサにより断熱圧縮されて高温高圧のガス状冷媒となっ てコンデンサに導かれ、ここで冷却用水に熱を放出して中温高圧の液状冷媒とな る。ついで、この液状冷媒は膨張弁を通過することにより断熱膨張して気液混合 冷媒となった後に、エバポレータに導かれて水槽1内の水との熱交換を行い、気 化しつつ等圧膨張を続け、過熱蒸気となって再びコンプレッサに吸入される。
【0015】 本実施例の水循環系4には、濾過器11よりも上流側に、図2に詳示するよう なフィルタバルブ5が設けられている。このフィルタバルブ5は、例えば活魚か ら離体した鱗などのように比較的大きな異物を捕捉し得るメッシュ5aまたは小 孔を有するバタフライバルブであって、水循環系を構成する配管4aに対して回 動可能に設けられている。このフィルタバルブ5の開閉作動は、例えばモータア クチュエータなどの駆動手段9によって行われる。フィルタバルブ5により異物 を除去する場合には、図2に示されるように配管4a内通路を閉じるように位置 する一方、捕捉された異物を廃棄する場合には、駆動手段9を作動させることに より配管4に対してメッシュ5aが平行となるように位置する。
【0016】 上述したフィルタバルブ5の下流には、水槽1内から吸引された水を再び水槽 1に戻す経路と、水槽1内から吸引された水を系外(排水系)6に導く経路とに 切り替えるための三方弁(切替弁)7が設けられており、この三方弁7もモータ アクチュエータなどの駆動手段9によって作動する。ただし、フィルタバルブ5 を作動させるアクチュエータと三方弁を作動させるアクチュエータとを共用化す る必要はなく、それぞれ別体に設けてもよい。
【0017】 また、本実施例の水循環系4には、上述したフィルタバルブ5の前後に流量セ ンサ(流量検出手段)8が設けられており、フィルタバルブ5の上流側を流れる 流量と下流側を流れる流量を検出して制御手段10に出力する。なお、本考案に おける流量検出手段は、流量センサにのみ限定されず、圧力センサやその他のセ ンサを用いることも可能であり、結果的にフィルタバルブ5の前後の流量差が求 められればよい。
【0018】 制御手段10では、流量センサ9により検出された流量値の差を演算し、この 流量差と予め入力されている基準値とを比較する。基準値はフィルタバルブ5に おける異物の捕捉状態を経験的に観察して決められた値であり、水循環系4にお ける循環量が適切に確保できることが考慮されている。そして、制御手段10に て演算された流量差が基準値以上となったときには、駆動手段9に指令信号を出 力してフィルタバルブ5と三方弁7とを作動させ、フィルタバルブ5に捕捉され ている異物を排水系6から廃棄する。
【0019】 次に、本実施例の作用を、図3および図4を参照しつつ説明する。
【0020】 まず、水循環系4のポンプ2を始動させた状態で冷水機3を始動すると、水槽 1内の水が吸引され、上述した冷房サイクルにより冷水機3にて冷媒と熱交換を 行い、低温の水となって再びこの水槽1に帰還することになる。これにより、水 槽1内の水温を一定温度に維持することができる。
【0021】 このとき、本実施例の水循環系4においては、フィルタバルブ5を図3(A) に示すように捕捉位置に切り替えておき、三方弁7は水水循環系側に切り替えて おく。これによって、水槽1内に混入した活魚の鱗などはフィルタバルブ5に捕 捉される。
【0022】 このような状態を継続するとフィルタバルブ5によって捕捉される異物の量が 徐々に増加して行き、フィルタバルブ5の目詰まりが懸念されるが、本実施例で は流量センサ8によってフィルタバルブ5の前後の流量値を制御手段10に取り 込んでおく(ステップ1)。流量センサ8によって検出されたフィルタバルブ5 の前後の流量差ΔQ(ステップ2)は、フィルタバルブ5における異物の捕捉量 の目安となることから、この流量差ΔQが所定値Q以上になったときには(ステ ップ3)、制御手段10から駆動手段9に指令信号を出力し、図3(B)に示す ようにフィルタバルブ5を解放位置に作動させると共に三方弁7を排水系側に切 り替える(ステップ4)。フィルタバルブ5の切替位置は、図3(B)に示すよ うに配管4に対して平行に位置せしめてもよいし(b1の状態)、あるいはそれ までの捕捉面を裏返してもよい(b1の状態)。このような状態を一定時間T維 持したのち(ステップ5)、フィルタバルブ5と三方弁7とを再び元の位置に戻 す(ステップ6)。
【0023】 このように、フィルタバルブ5に捕捉されていた異物が三方弁7を介して排水 系6から水循環系4の系外に廃棄されることになり、水槽1内の異物の除去が適 切に行われると同時に、フィルタバルブ5が目詰まりすることも防止できる。し かも、水循環系4に設けた濾過器11が直ぐに目詰まりすることを防止でき、水 循環系4を長期に亘って安定的に維持することができる。
【0024】
以上述べたように本考案は、比較的大きな異物を除去できるフルタバルブを水 循環系に設け、かつ当該フィルタバルブの前後の流量差を検出することによりフ ィルタバルブの目詰まり状態を監視し、異物の捕捉量が一定値以上となったとき には、その異物を水循環系外に廃棄するように構成しているため、水槽内の異物 の除去を適切に行わうと同時に、フィルタバルブの目詰まりや、濾過器の目詰ま りを防止できる。
【図1】 本考案の一実施例を示す装置構成図である。
【図2】 同実施例のフィルタバルブを示す斜視図であ
る。
る。
【図3】 図3(A)(B)は、循環時と排水時のフィ
ルタバルブの作動状態を説明する説明図である。
ルタバルブの作動状態を説明する説明図である。
【図4】 同実施例の制御手段における処理手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
1…水槽、 2…ポンプ、
3…冷水機、 4…水循環
系、5…フィルタバルブ、 6…排水
系、7…三方弁(切替弁)、 8…流量
センサ(流量検出手段)、9…アクチュエータ(駆動手
段)、 10…制御手段、11…濾過器。
3…冷水機、 4…水循環
系、5…フィルタバルブ、 6…排水
系、7…三方弁(切替弁)、 8…流量
センサ(流量検出手段)、9…アクチュエータ(駆動手
段)、 10…制御手段、11…濾過器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中原 靖久 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 水槽(1) 内の水をポンプ(2) により吸引
して濾過器(11)を通して冷水機(3) に導き再び前記水槽
(1) 内に戻す水循環系(4) を有する活魚用水槽装置にお
いて、 前記水循環系(4) の前記濾過器(11)よりも上流側に設け
られ、前記水槽(1) 内の異物を捕捉する位置と解放する
位置とに可動であるフィルタバルブ(5) と、 前記フィルタバルブ(5) の下流に設けられ前記水循環系
(4) と排水系(6) とに選択的に切り替える切替弁(7)
と、 前記フィルタバルブ(5) の前後の流量差を検出する流量
検出手段(8) と、 前記フィルタバルブ(5) と前記切替弁(7) とをそれぞれ
開閉制御する駆動手段(9) と、 前記流量検出手段(8) からの検出信号を取り込み当該流
量差に基づいて前記フィルタバルブ(5) と前記切替バル
ブ(7) の駆動手段(9) に指令信号を出力する制御手段(1
0)とを備えたことを特徴とする活魚用水槽装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6168093U JPH0730043U (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 活魚用水槽装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6168093U JPH0730043U (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 活魚用水槽装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730043U true JPH0730043U (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=13178225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6168093U Pending JPH0730043U (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 活魚用水槽装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730043U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210079687A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 에이엘조선주식회사 | 소형 선박용 어창 모듈 |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP6168093U patent/JPH0730043U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210079687A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 에이엘조선주식회사 | 소형 선박용 어창 모듈 |
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