JP4244343B2 - 溶剤の回収装置 - Google Patents

溶剤の回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4244343B2
JP4244343B2 JP2004361408A JP2004361408A JP4244343B2 JP 4244343 B2 JP4244343 B2 JP 4244343B2 JP 2004361408 A JP2004361408 A JP 2004361408A JP 2004361408 A JP2004361408 A JP 2004361408A JP 4244343 B2 JP4244343 B2 JP 4244343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
heat exchanger
supplied
refrigerant
containing gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004361408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006167543A (ja
Inventor
潔 森川
範行 大矢
善一 ▼高▲野
Original Assignee
株式会社モリカワ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社モリカワ filed Critical 株式会社モリカワ
Priority to JP2004361408A priority Critical patent/JP4244343B2/ja
Publication of JP2006167543A publication Critical patent/JP2006167543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244343B2 publication Critical patent/JP4244343B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

本発明は、洗浄溶剤や反応溶剤等の溶剤(溶媒)、特に沸点が150〜250℃と高沸点のパラフィン系炭化水素や、数千ppm以上の高濃度の溶剤を含有する溶剤含有ガスからの溶剤の回収に好適な溶剤の回収装置の技術分野に属するものである。
今日、半導体製造設備や精密機械製造設備を始めとして各種産業分野で洗浄溶剤を用いての洗浄が盛んに行われている。このような溶剤の多くは液体としてそのまま回収されるが、一部が気化して空気と混じるものがあり、このようなものをそのまま大気に放出することは公害発生の要因となり、そこで何らかのかたちで回収することが必要になる。
このような大気に混じった溶剤を回収する手段として、ゼオライトや活性炭等の吸着剤を用い、これらに溶剤を吸脱着して回収するようにしたもの(例えば特許文献1、2)が知られている。
特開平5−15724号公報 特開平5−15725号公報
ところでゼオライトは高価であるため、経済的な面での負担が大変であるという問題がある。またゼオライトや活性炭は、良い吸脱着媒体であると同時に優れた触媒機能を有しており、このため、溶剤を吸脱着するあいだに酸化する等して変質させてしまうという問題があり、特に前記高沸点の溶剤の場合、脱着する際に高温雰囲気下での処理が必要になってより酸化が進行し、溶剤が早期に変質してしまうだけでなく、吸着剤の劣化も早く、溶剤および活性炭の繰り返しての使用回数が少なくなるという問題があり、ここに解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、溶剤含有ガスから溶剤を回収するための回収装置であって、該回収装置は、第一、第二の熱交換器と、該第一熱交換器に設けられる第一冷却器と、第二熱交換器に設けられる第二冷却器と、第一、第二の冷却器に交互に冷媒を供給するための冷媒供給手段と、第一冷却器に冷媒が供給されているときには溶剤含有ガスを第二熱交換器から第一熱交換器に流し、第二冷却器に冷媒が供給されているときには溶剤含有ガスを第一熱交換器から第二熱交換器に流すべく流路切換え手段を備えたガス流路とを備えて構成して、冷媒が供給されている熱交換器側では供給される溶剤含有ガスに含まれる水分を溶剤取り込み状態で凍結させ、冷媒が供給されていない熱交換器側では供給される溶剤含有ガスを凍結水分の解凍で予備冷却すると共に前記解凍した溶剤含有水を回収するように構成したことを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、冷媒は、不凍液が混合された水であって、冷却器は零下まで冷却されるものであることを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、回収される溶剤はパラフィン系炭化水素であることを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項4の発明は、請求項1または2において、溶剤含有ガスは、数千ppm以上の高濃度の溶剤を含有するものであることを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項1の発明とすることで、ガス中に含まれる溶剤を、ゼオライトや活性炭等の吸着剤を用いることなく効率よく回収できることになるうえ、回収溶剤の変質を大幅に低減できることになる。
請求項2の発明とすることで、水に不凍液を混合しただけの安価な冷媒での溶剤回収ができることになる。
請求項3の発明とすることで、沸点の高いパラフィン系溶剤の回収が簡単にできることになる。
請求項4の発明とすることで、数千から数万ppmの高濃度の溶剤を含有する溶剤含有ガスからの溶剤の回収が簡単にできる。
次ぎに、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図中、1、2は第一、第二の熱交換器であって、これら熱交換器1、2はそれぞれ第一、第二のガスの出入り口1a、1b、2a、2bを備えているが、熱交換器1、2の上下各出入り口1a、1b、2a、2b部にはフィルタ3、デミスタ4が設けられている。そして両熱交換器1、2には冷却器5、6がそれぞれ内装されているが、該冷却器5、6は、本実施の形態では冷却用配管5a、6aにフィン5b、6bが設けられたラジエータ形状をしたものが採用されている。
前記冷却器5、6は、冷媒タンク7の出口側配管7a、入口側配管7bに対して各分岐する状態で並列状に連通接続されているが、分岐配管5c、5d、6c、6dには第一、第二冷却器5、6用の電磁式の開閉弁(以下に記載される全ての開閉弁は何れも電磁式であるので、以降、その旨の記載は省略する)5e、5f、6e、6fが設けられている。冷媒タンク7には、本実施の形態では不凍液を混合することで、例えば零下35℃(−35℃)までは凍結しないように調整された水が冷媒として投入されており、そして該冷媒水は、冷媒タンク7に配管接続される冷凍機(冷却機)8によって例えば零下30℃(−30℃)に冷却されている。尚、冷媒の種類、冷却温度は回収しようとする溶剤の種類等によって適宜変更できることはいうまでもない。そして第一、第二の冷却器5、6は、前記開閉弁5e、5f、6e、6fを開成することで冷媒水の供給がなされるようになっている。
熱交換器1、2の第一出入り口1a、2aは溶剤が含有した溶媒含有ガスが供給される主配管9に対して各分岐する状態で並列状に連通配管され、該各分岐配管1c、2cには開閉弁1d、2dが設けられ、該各電磁弁1d、2dを開成することで溶剤含有ガスの供給がなされるようになっている。因みに本実施の形態では、主配管9にフィルタ10および流量計11が並列接続されているが、該フィルタ10が設けられる上手側で、開閉弁12aを備えたバイパス配管12が分岐形成されているが、該バイパス配管12には、流量計12b、後述するように溶剤回収するための起風をする吸引ファン13、風量調節をするためのダンパ14、排気口15が直列状に設けられていて外気に連通されている。
尚、第一で入口1a、2aに接続される分岐配管1c、2cは、開閉弁1d、2dの下流側でさらに開閉弁1e、2eを備えた配管1f、2fが分岐接続されるが、該配管1f、2f同志は合流し、該合流配管16は前記バイパス配管12の開閉弁12aと流量計12bとのあいだに接続されている。また、溶剤含有ガスには、気化または微粒子化した洗浄用の溶剤(沸点が150〜250℃と高沸点のパラフィン系炭化水素)と、該溶剤によって洗浄された油脂剤とが、水蒸気を含む大気と混じり合ったものである。
17は前記熱交換器1、2の第二出入り口1b、2bに位置を変えてそれぞれ接続される回収室(チャンバー)であって、後述するように熱交換器1、2で回収した液体Lが自重落下して回収するとともにガスの流路ともなるものであるが、該回収室17の天井面から垂下される仕切り17aと底面から植設される仕切り17bとにより、前記第二出入り口1b、2bが接続されるあいだの液面上方空間をジグザグ(ラビリンス)状のガス流路Rとしている。尚、下側の仕切り17bは下部側に孔が開設される等して回収液体Lが仕切り17bを通って自由に行き来できるようになっている。
回収室17には、該回収室17に貯留した回収液体Lの液量を検知するための回収液量検知センサ18(本実施の形態では上下限検知センサとなっている)が設けられていると共に、回収液体Lが凍結しないよう例えば4℃に温度調整された凍結防止水の配管19が配設されている。さらに回収室17の天井部からは、前記バイパス配管12の流量計12bと吸引ファン13とのあいだの配管に接続する開閉弁17c付きの配管17dが設けられている。
一方、回収室17の底面には、回収液体Lを排出するための配管20が接続されているが、該配管20は、開閉コック21aを備えたドレン配管21と、回収用開閉弁22aを備えた回収用配管22とに分岐されている。
前記回収用配管22には、回収用開閉弁22aの下流側にポンプ23、フィルタ24が直列接続された状態で分離器25に接続されている。分離器25は、底部は連通する状態で仕切り25aによって第一、第二分離室25b、25cに区画され、第一分離室25bに前記回収用配管22から回収液体Lが供給されるようになっている。
分離器25には、予め水Wが仕切り25aの下端部まで供給されている。そして後述するように回収液体Lは、水W、溶剤S、そして該溶剤Sで洗い流された油脂剤Fを含むものであり、該回収液体Lは、第一分離室25b内で比重の違いにより下から水W、溶剤(油脂剤Fの一部(または全部)が溶解している)S、そして油脂剤F(油脂剤Fが溶剤Sに全部溶解している場合、並びに油脂剤Fが含まれていない場合にはこの分離はない)として層分離される。尚、第二分離室25cでは、第一分離室25bに供給され、分離された軽比重の溶剤S、油脂剤Fの重量に見合う分だけ水Wの水面W2が第一分離室25bの水面W1より高くなることになる。
さらに前記分離器25には、第一分離室25b側に溶剤Sと油脂剤Fとを回収するための配管26、27が接続され、第二分離室25cには水Wを回収するための配管28が接続されるが、本実施の形態では、油脂剤Fと水Wとを回収するための配管27、28はオーバーフローにより回収し、溶剤Sを回収するための配管26には開閉弁26aが設けられている。さらに第一分離室25bには分離した溶剤Sの液面を検知する溶剤量検知センサ(本実施の形態では上下限検知センサとなっている)29が設けられている。
次に、溶剤回収をするための手順について説明する。前述した全ての開閉弁1d、1f、2d、2f、5e、5f、6e、6f、17c、12a、22a、26aまたはポンプ23は制御部30からの後述する制御指令に基づいて開閉制御または駆動制御されるように構成されているが、そのうちの開閉弁12a、17cは本発明を実施するに際しては閉鎖されており、そしてこれ以外は本発明の実施には直接関係がないのでその説明については省略する。また、制御部30は、回収液量検知センサ18および溶剤量検知センサ29に接続されている。
そして前記制御部30は、開閉弁1d、1f、2d、2f、5e、5f、6e、6fについての開閉制御、つまり第一、第二熱交換器1、2による溶剤の回収制御と、回収液体Lの分離器25側への排出供給制御と、溶剤Sの回収制御とを実行することになるが、回収液体Lの排出供給制御と溶剤Sの回収制御は、各対応するセンサ18または29が上限検知をした場合に、開閉弁22aの開放とポンプ23の駆動との制御指令を、または開閉弁26aに開放の制御指令をそれぞれ出力し、下限検知をした場合に、開閉弁22aの閉鎖とポンプ23の停止との制御指令を、または開閉弁26aに閉鎖の制御指令をそれぞれ出力することで実行されるようになっている。
これに対し、開閉弁1d、1f、2d、2f、5e、5f、6e、6fについての開閉制御は次のようにして実行される。まず吸引ファン13の駆動状態で、制御部30は、第一冷却器5側には冷媒が供給されないよう開閉弁5e、5fを閉鎖し、第二冷却器2側には冷媒が供給されるよう開閉弁6e、6fを開放する制御指令を出力すると共に、主配管9から供給される溶剤含有ガスが第一熱交換器1から回収室17を経て第二熱交換器2、バイパス配管12を経由して外気に排出されるよう開閉弁1d、2eを開放し、開閉弁1e、2dを閉鎖するよう制御指令を出力する。
これによって、図1に示す第1のパターンのように、溶剤含有ガスは、主配管9、フィルタ10、開閉弁1dが開放した配管1cを経由し、第一出入口1aから第一熱交換器1内に至った後、第二出入り口1bを経由して回収室17に至り、第二出入り口2bから第二熱交換器2に供給される。第二熱交換器2では、冷却器6に冷媒が供給されているため、溶剤含有ガスが冷却されてガス中の水蒸気および溶剤は液化し、さらに液化した水分は氷になって第二熱交換器2の周壁や冷却器6に付着する。そして水蒸気が水になるときおよび水が凍結するとき前記液化した溶剤を取り込む形となり、この結果、第一出入口2aから配管2cに排出されるガスは、前記氷に取り込まれた分、溶剤含有量が低減したものとなる。そして該排出ガスは、開放している開閉弁2eのある配管2fから合流配管16を経由してバイパス配管12に至り、外気に排出されるようになっている。
このような溶剤の取り込み工程が、しかるべき時間、つまり凍結がある程度まで進むまでの時間であって、この時間については予め設定されるタイマー時間、あるいはガス流が凍結によって妨げられて流量が予め設定される流量に下がったことの検知で知ることができるが、本実施の形態ではタイマー時間で制御している。そしてこのタイマー時間が経過すると、制御部30は、第一冷却器5側に冷媒が供給される開閉弁5e、5fを開放し、第二冷却器2側には冷媒が供給されないよう開閉弁6e、6fを閉鎖する制御指令を出力すると共に、主配管9から供給される溶剤含有ガスが第二熱交換器2から回収室17を経て第一熱交換器1、バイパス配管12を経由して外気に排出されるよう開閉弁1e、2dを開放し、開閉弁1d、2eを閉鎖するよう制御指令を出力する。
この結果、図2に示す第2のパターンのように、主配管9から供給される溶剤含有ガスは、主配管9、フィルタ10、開放した開閉弁2dのある配管2cを経由し、第一出入口2aから第二熱交換器2内に至る。そして該第二熱交換器2では、冷却器6には冷媒が供給されておらず、しかも溶剤含有ガスが供給されることで、前記凍結した氷が積極的に解凍されて溶剤含有水となって第二出入り口2bから回収室17に落下供給される。
一方、第二熱交換器2に供給された溶剤含有ガスは氷を解凍することで予備冷却されたものが、回収室17を経由して第二出入り口1bから第一熱交換器1内に供給される。第一熱交換器1では、冷却器5に冷媒が供給されているため、前記予備冷却された溶剤含有ガスが冷却されることになって、第一熱交換器1の内壁や冷却器6には、前記第二熱交換器2で発生したと同じようにして、溶剤を取り込んだかたちで氷が凍結する。そして、第一出入口1aから配管1cに排出されるガスは、前記氷に取り込まれた分、溶剤含有量が低減したものとなる。そして該排出ガスは、開放している開閉弁1eのある配管1fから合流配管16を経由してバイパス配管12に至り、外気に排出されるようになっている。
そして第一熱交換器1での凍結、第二熱交換器2での解凍の制御状態が前記タイマー時間継続すると、今度は前記第一冷却器5への冷媒供給を停止して第二冷却器6へ冷媒供給をすべく開閉弁5e、5f、6e、6fの開閉切換えをすると共に、溶剤含有ガスが第一熱交換器1から第二熱交換器2に至るよう開閉弁1d、1e、2d、2fの開閉切換えがなされ、これによって第一熱交換器1では解凍、第二熱交換器2では凍結がなされ、以降この繰り返し制御が実行される。
このような第一、第二熱交換器1、2での交互の凍結、解凍が繰返されることで、回収室17には溶剤含有の回収液体Lが溜まっていき、回収液体Lの量が上限に達したことを回収液体量検知センサ18が検知すると、制御部30は開閉弁22aに開放指令を出力すると共に、ポンプ23に駆動指令を出力して回収室17内の回収液体Lを、回収液体量検知センサ18が下限検知をするまで分離器25に供給する。
一方、分離器25では、前記供給された回収液体Lを液−液分離(比重分離)し、過剰な水W、溶剤S、そして油脂剤Fを回収することになるが、ここでは溶剤Sについては溶剤量検知センサ29の検知に基づく電磁弁26aの開閉制御により上下限でのあいだの回収がなされるに設定されている。因みに、溶剤、水油脂剤は、種類によって比重がそれぞれ異なるものであるため、層分離の順序は一定ではない。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、例えば沸点が190℃、流動点が−25℃のパラフィン系炭化水素を溶剤として含有するガス(空気)を、冷媒が供給されていない側の熱交換器1または2に供給した後、冷媒が供給されている側の熱交換器2または1に供給することを交互に繰返すことになるが、冷媒が供給されている側の熱交換器2または1内では、ガス中に含まれる水分(水蒸気)が含有溶剤を取り込む状態で凍結して付着する一方、冷媒が供給されていない側の熱交換器1または2内では、前記凍結した水分を供給される溶剤含有ガスの温度で昇温させて解凍し、溶剤含有液体として回収すると共に、該供給された溶剤含有ガスの前冷却がなされることになる。そして回収液体Lは、分離器25で水W、溶剤S、そして油脂剤Fとに分離されてそれぞれが回収されることになる。
この結果、溶剤含有ガスからの溶剤の回収が、従来のようにゼオライトや活性炭のような吸着剤を使用しないでできることになって、回収溶剤が吸着剤の触媒機能で変性してしまうようなことを防止できるうえ、吸着剤のように吸着機能の劣化による交換という問題もない。しかも前記凍結と解凍とが第一、第二の熱交換器1、2において交互に実行されるから、連続的な運転ができて高い回収能率を有するものとなる。尚、解凍から凍結に切換える場合、改めて冷媒が供給される側の熱交換器1または2が充分に冷却してから溶剤含有ガスを供給することが好ましく、そこで冷却までの時間、溶剤含有ガスの供給を停止する(例えば開閉弁1d、2dを共に閉じる)ようにすれば、より凍結効率を高めることになる。
そして本実施の形態においては、前記解凍により回収された回収液体Lを回収室17にて回収した後、分離器25にて分離してそれぞれを回収しているが、回収室17で分離させ、これを回収することも勿論できる。また、本発明では、溶剤含有ガスに含有する水分の凍結が重要な役割を果たすものであるため、溶剤含有ガスが凍結作動している熱交換器1または2に供給される前の段階、たとえば主配管9から解凍作動する熱交換器1または2に供給されるまでの配管のあいだ、または解凍作動する熱交換器1または2から凍結作動する熱交換器2または1に至るまでの配管で加湿するようにしてもよく、このようにすることで、凍結量が多くなってより効率の良い溶剤の取り込みができる。
またさらに、第一、第二の熱交換器1または2を備えた溶剤回収装置を1セットとして複数セット配し、最初のセットで溶剤回収した後のガスを次のセットに供給してさらに溶剤回収するように構成することもでき、このように複数セットの溶剤回収装置に直列的に供給することで、より効率の良い溶剤回収ができる。
また本発明は、回収する溶剤は高沸点のパラフィン系炭化水素に限定されるものでなく、通常知られた一般の溶剤であって、沸点が20℃以上の溶剤を含有する溶剤含有ガス(溶剤含有空気)であれば、ここからの溶剤回収をすることができるものであり、さらには、数千ppm以上の高濃度の溶剤を含有する溶剤含有ガスから溶剤を回収する場合にも好適に実施することができ、さらにはこのような高濃度溶剤含有ガスが大風量に発生する場合にも好適に実施することができる。
溶剤回収装置の第1のパターンを示す回路図である。 溶剤回収装置の第2のパターンを示す回路図である。 制御状態を示すブロック回路図である。
符号の説明
1 第一熱交換器
2 第二熱交換器
5 第一冷却器
6 第二冷却器
17 回収室
25 分離器

Claims (4)

  1. 溶剤含有ガスから溶剤を回収するための回収装置であって、該回収装置は、第一、第二の熱交換器と、該第一熱交換器に設けられる第一冷却器と、第二熱交換器に設けられる第二冷却器と、第一、第二の冷却器に交互に冷媒を供給するための冷媒供給手段と、第一冷却器に冷媒が供給されているときには溶剤含有ガスを第二熱交換器から第一熱交換器に流し、第二冷却器に冷媒が供給されているときには溶剤含有ガスを第一熱交換器から第二熱交換器に流すべく流路切換え手段を備えたガス流路とを備えて構成して、冷媒が供給されている熱交換器側では供給される溶剤含有ガスに含まれる水分を溶剤取り込み状態で凍結させ、冷媒が供給されていない熱交換器側では供給される溶剤含有ガスを凍結水分の解凍で予備冷却すると共に前記解凍した溶剤含有水を回収するように構成したことを特徴とする溶剤の回収装置。
  2. 請求項1において、冷媒は、不凍液が混合された水であって、冷却器は零下まで冷却されるものであることを特徴とする溶剤の回収装置。
  3. 請求項1または2において、回収される溶剤は、パラフィン系炭化水素であることを特徴とする溶剤の回収装置。
  4. 請求項1または2において、溶剤含有ガスは、数千ppm以上の高濃度の溶剤を含有するものであることを特徴とする溶剤の回収装置。
JP2004361408A 2004-12-14 2004-12-14 溶剤の回収装置 Active JP4244343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004361408A JP4244343B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 溶剤の回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004361408A JP4244343B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 溶剤の回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006167543A JP2006167543A (ja) 2006-06-29
JP4244343B2 true JP4244343B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=36668845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004361408A Active JP4244343B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 溶剤の回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244343B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006167543A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100733770B1 (ko) 유증기 환원장치
CN100584431C (zh) 气体状烃的处理、回收方法
KR101103228B1 (ko) 가스상태 탄화 수소 회수 장치 및 방법
US10724750B2 (en) Cooling dryer for compressed air and corresponding method
KR100750790B1 (ko) 냉동 장치의 시공 방법
JP4671940B2 (ja) ガス状炭化水素の処理・回収装置及びその方法
KR101215211B1 (ko) 가스상태 탄화 수소의 처리· 회수 장치 및 방법
JP4202369B2 (ja) ガス状炭化水素の処理・回収装置
KR101086817B1 (ko) 응축방식과 흡수방식을 적용한 유증기 회수장치
CN107456839A (zh) 利用冷凝吸附法的油气回收装置及吸附与脱附的切换装置
US8709135B2 (en) Vapor recovery system utilizing compression-condensation processes and related methods
JP4270574B2 (ja) 溶剤の回収装置
JP2004092565A (ja) 高湿度燃料ガスの圧縮供給装置
US20230191317A1 (en) Adsorptive separation apparatus
JP4244343B2 (ja) 溶剤の回収装置
JP2009028723A (ja) ガス状炭化水素の処理・回収方法
RU2280826C2 (ru) Способ частичного сжижения природного газа и установка для его реализации
JP5606714B2 (ja) 抽気回収装置とその運転方法及びそれを備えたターボ冷凍機
JP2009000646A (ja) ガソリンベーパ回収容器
US5398513A (en) Regenerative vapor condenser
CN210613279U (zh) 转轮式自除霜冷凝装置
JPH088972B2 (ja) ガスの回収装置
JP2009208038A (ja) 溶剤の回収装置
RU2456059C2 (ru) Способ подготовки газов и устройство для его осуществления
KR102013078B1 (ko) 유증기 회수장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071114

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081215

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4244343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250