JPH07300257A

JPH07300257A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH07300257A
Application number: JP6113978A
Authority: JP
Inventors: Kenji Muto; 健二武藤; Naohiro Nakane; 直広中根; Noboru Yukimura; 昇幸村; Yukihide Ushio; 行秀牛尾; Izumi Narita; 泉成田; Kazunori Taira; 和憲平; Koji Sato; 康志佐藤; Yukihiro Ozeki; 行弘大関; Katsuhiro Sakaizawa; 勝弘境澤; Yasunori Kono; 康則児野
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1994-04-28
Filing date: 1994-04-28
Publication date: 1995-11-14

Abstract

(57)【要約】【目的】上流側の画像形成手段と下流側の画像形成手段
とによってそれぞれ１枚の記録材上に形成した画像の画
像ずれをなくす。【構成】上流側の画像形成手段によって画像形成の終了
した記録材Ｐを、搬送ローラ３３によって斜送する。記
録材Ｐの左端Ｐ_L を搬送ガイド３２のガイド面３２ａに
当接させ、記録材Ｐの斜送を矯正するとともに、記録材
Ｐの左右方向に位置を規制（位置決め）する。その後、
記録材Ｐを下流側の画像形成手段に搬送する。これによ
り、上流側と下流側との画像形成手段のそれぞれによっ
て記録材Ｐ上に形成した画像の、画像ずれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方式の異なる
複数の画像形成手段を有する画像形成装置に関する。

【０００２】

【背景の技術】オフィス等で頻繁に使用される画像形成
装置、特に複写機やプリンタ等においては、小型化、高
速度化、高画質化が求められており、さらに、近時で
は、カラー化の要望が高まっている。

【０００３】画像形成装置の画像形成方式としてよく知
られているものに、電子写真方式とインクジェット方式
とがある。前者の電子写真方式は、例えば、感光ドラム
周囲に配設した帯電手段、露光手段、現像手段によって
感光ドラム上にトナー画像を形成し、このトナー画像を
転写手段によって記録媒体（以下「記録材」という。）
に転写した後、定着手段によって定着する方式であり、
高画質の画像を高速度で形成することができる反面、単
色機では小型のデスクトップ型に構成することができた
が、カラー化に伴いその大型化、高コスト化が問題とな
る。一方、後者のインクジェット方式は、記録ヘッドか
らのインクの吐出により記録材上に直接インクを付着さ
せてインク画像を形成する方式であり、装置全体のコン
パクト化が可能である反面、電子写真方式に比べ、単色
機、カラー機とも印字速度（画像形成速度）が遅く、画
質が落ちる。特に文字画像については、カラー画像上に
文字画像を重ねた場合に文字がにじんでしまうおそれが
ある等の問題がある。

【０００４】そこで、これらの問題を解決すべく、電子
写真方式による画像形成手段とインクジェット方式によ
る画像形成手段とを備えた画像形成装置が、例えば、特
開昭５８−１６８０５７号公報に提案されている。これ
らの画像形成装置においては、一般的なオフィス等での
使用頻度の高い、文字画像を主体とする白黒画像は電子
写真方式によって、また使用頻度の低いカラー画像はイ
ンクジェット方式によってそれぞれ形成するというよう
に、各画像形成方式を適宜に使い分けるようにしてい
る。この使い分けにより、オフィス等に最適な画像形成
装置を構成することが可能となる。すなわち、上述の２
つの画像形成方式を組み合わせた画像形成装置は、１台
の画像形成装置で、装置全体の大型化は最小限にとど
め、白黒画像は速くきれいに形成し、しかも必要に応じ
てカラー画像の形成も行うことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置によると、上流側の画像形成手段から下流
側の画像形成手段に記録材が搬送される際に、この記録
材に対し、記録材搬送方向に向かって左右方向の位置を
規制する手段が設けられていないため、記録材に斜行
や、左右方向の位置ずれが発生するおそれがあった。こ
の斜行や位置ずれが発生すると、上流側の画像記録手段
によって形成した画像と、下流側の画像形成手段によっ
て形成した画像との間に相対的なずれが発生し、画像の
品位を低下させるという問題が生じる。

【０００６】そこで、本発明は、各画像形成手段間にお
ける記録材の斜行や位置ずれの発生を防止して、画像の
ずれをなくすようにした画像形成装置を提供することを
目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、複数の画像形成手段を有
し、これら画像形成手段に１枚の記録材を順次に搬送す
ることによって、前記記録材上に複数の画像を形成する
画像形成装置において、前記記録材の搬送方向について
の上流側と下流側とに相互に隣接して配設された画像形
成手段間に、記録材の搬送方向に向かって左右方向の記
録材の位置を規制する位置規制手段を設けた、ことを特
徴とする。

【０００８】また、前記位置規制手段が、記録材の搬送
方向に沿って配置されるとともに記録材の左端と右端と
のうちの一方の位置を規制する搬送ガイドと、該搬送ガ
イドに向けて記録材を斜送する搬送ローラとを有するよ
うにすることができる。

【０００９】さらに、前記位置規制手段が、左右方向に
移動可能な２枚の規制板を有し、これら規制板が相互に
対面するとともにそれぞれ記録材の左端と右端との位置
を規制する規制面を有するようにしてもよい。

【００１０】加えて、前記位置規制手段の、上流側の画
像形成手段と下流側の画像形成手段とが、それぞれ記録
材の左右方向について異なる画像基準位置を有するもの
であってもよい。

【００１１】次に、上述の第２の画像形成手段を、記録
手段がインクを吐出して記録を行うインクジェット方式
とすることができる。この記録手段は、インク吐出用の
熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えてい
るものであってもよく、また、記録手段は、上述電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
に生ずる膜沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させ
るものであってもよい。

【００１２】

【作用】以上構成に基づき、上流側の画像形成手段によ
って画像が形成された記録材は、位置規制手段によって
左右方向に位置が規制された後、下流側の画像形成手段
によって画像形成がなされるので、両画像形成手段によ
るそれぞれの画像の相対的な位置ずれは発生しない。

【００１３】

【実施例】以下、図面に沿って、本発明に係る実施例に
ついて説明する。〈実施例１〉図１は、実施例１に係る画像形成装置の全
体模式構成図である。本実施例では、上流側の第１の画
像形成手段１を電子写真方式とし、また下流側の第２の
画像形成手段２をインクジェット方式とし、両画像形成
手段１、２の間に、記録材Ｐの左右方向の位置を規制す
る位置規制手段３を設けている。なお、本実施例の画像
形成装置は、同一の記録材Ｐに対し、インクジェット記
録と電子写真記録との両方の記録、すなわち「合成」あ
るいは「多重」記録が可能である。ここでは、同一の記
録材Ｐ面上で、インクジェット記録のインク画像域と電
子写真記録のトナー画像域とが重なり合わない記録を
「合成」、重なり合う記録を「多重」という。

【００１４】図１に示すように、上流側の画像形成手段
１は、感光ドラム１１と、感光ドラム１１表面を一様に
帯電する一次帯電器（不図示）と、感光ドラム１１表面
を画像情報に応じて露光し静電潜像を形成する露光手段
１２と、静電潜像にトナーを付着させてトナー画像とし
て現像する現像器１３と、感光ドラム１１上のトナー画
像を記録材Ｐ表面に転写する転写帯電器１４と、記録材
Ｐ上に転写されたトナー画像を定着させる定着器１６と
を備えている。また、トナー像転写後の感光ドラム１１
表面の残留トナーを除去するクリーナ１５が配設されて
いる。

【００１５】下流側の画像形成手段２は、レジストロー
ラ２１と、インクジェット記録ヘッド２２とを備えてい
る。

【００１６】位置規制手段３は、図２の平面図に示すよ
うに、ほぼ水平なベース板３１と、記録材Ｐの搬送方向
（矢印Ｋ方向）に向かってベース板３１の左端に、搬送
方向に沿って立設された搬送ガイド３２と、軸心３３ａ
が左右方向から少し搬送ガイド３２に向けて傾斜配置さ
れた搬送ローラ３３とを備えている。

【００１７】そして、画像形成装置には、これら画像形
成手段１、位置規制手段３、画像形成手段２をほぼ水平
方向に貫通する記録材Ｐの搬送路Ｒ（図１参照）が形成
されており、この搬送路Ｒの最上流側には、画像形成対
象となる記録材Ｐを収納する給紙カセット５１と、この
給紙カセット５１から記録材Ｐを１枚ずつ分離給送する
給紙ローラ５２とが配設されている。

【００１８】次に、上述構成の画像形成装置の動作を説
明する。

【００１９】感光ドラム１１を図１中、時計周りに回転
駆動させ、一次帯電器によって感光ドラム１１を一様に
帯電する。つづいて露光手段１２によって、画像情報に
基づいた光の照射を行い、感光ドラム１１表面に静電潜
像を形成する。この静電潜像に、現像器１３によってト
ナーを付着させ、トナー画像を形成する。こうして感光
ドラム１１表面に形成されたトナー画像は、給紙カセッ
ト５１から給紙ローラ５２によって給送されてきた記録
材Ｐ表面に、転写帯電器１４によって転写される。トナ
ー画像転写後の記録材Ｐは、定着器１６によって表面の
トナー画像が溶融固着されて、定着され、画像形成手段
１による画像形成が終了する。

【００２０】画像形成手段１から排出された記録材Ｐ
は、位置規制手段３に搬送される。記録材Ｐは、その先
端Ｐ_F （図２参照）が搬送ローラ３３に到達すると、こ
の搬送ローラ３３によって矢印Ｋ方向に搬送されるとと
同時に、搬送ローラ３３の軸心３３ａが傾斜しているこ
とに基づき、徐々に搬送ガイド３２に向けて搬送され
る。記録材Ｐは、その左端Ｐ_L が搬送ガイド３２の内側
のガイド面３２ａに当接すると、同図点線に示すよう
に、順次姿勢が矯正され、左端Ｐ_L がガイド面３２ａに
倣うようにして搬送される。すなわち、記録材Ｐは、ま
っすぐに搬送される。

【００２１】このように、位置規制手段３の搬送ローラ
３３及び搬送ガイド３２によって、その姿勢及び左右方
向の位置が矯正された記録材Ｐは、下流側の画像形成手
段２のレジストローラ２１に搬送される。さらにレジス
トローラ２１によってインクジェット記録ヘッド２２に
所定のタイミングで搬送され、ここでインクによるカラ
ー画像が形成される。

【００２２】上述のように、画像形成手段１によって形
成された白黒のトナー画像と、画像形成手段２によって
形成されたカラーのインク画像とは、１枚の記録材Ｐ表
面に対して合成、または多重に形成されるが、上流側の
画像形成手段１の画像形成後、下流側の画像形成手段２
の画像形成前に、記録材Ｐの姿勢及び左右方向に位置が
記録材Ｐの左端Ｐ_L を基準として矯正され、さらに前後
方向の位置はレジストローラ２１によって調整されるの
で、記録材Ｐ上に形成された画像は、相対的な位置ずれ
がなく、良好なものとなる。

【００２３】なお、上述の実施例の位置規制手段３にお
いては、記録材Ｐを搬送ガイド３２に向けて移動させる
手段として、その軸心３３ａが左右方向からわずかに傾
斜した搬送ローラ３３を使用したが、これに代えて、同
様に軸心がわずかに傾いた従動可能なコロや、軸心は左
右方向から傾けずに左右両端部で周速が異なるようにし
た円錐形の搬送ローラ、同じく両端部で周速が異なるロ
ールを軸で一体化した搬送ローラ等を使用してもよい。

【００２４】また、上述の実施例では、搬送ガイド３２
が、記録材Ｐの左端Ｐ_L の位置を規制するようにしてい
たが、これに代え、搬送ガイドをベース板３１の右側に
立設し、記録材Ｐの右端を規制するようにしてもよいの
は、もちろんである。〈実施例２〉図３を参照して、実施例２を説明する。本
実施例の位置規制手段３は、左右方向（矢印Ｃ方向）に
移動可能な２つの左右の規制板３５Ｌ、３５Ｒを有す
る。規制板３５Ｌ、３５Ｒは、ベース板３１によって左
右方向移動自在に支持されるとともに、それぞれの規制
面３５ａ、３５ｂがベース板３１表面から突出するよう
に配置されている。両規制面３５ａ、３５ｂは記録材Ｐ
の搬送方向に沿って、相互に対面する状態で配置され、
規制面３５ａは、記録材Ｐの左端Ｐ_L に当接してその位
置を規制し、また規制面３５ｂは、記録材Ｐの右端Ｐ_R
に当接してその位置を規制する。さらに、これら規制板
３５Ｌ、３５Ｒは相互に連動して移動するように構成さ
れている。すなわち、それぞれ同期して内側に、または
外側に同じ移動量だけ移動するように構成されている。

【００２５】上流側の画像形成手段１による白黒のトナ
ー画像の形成が終了した記録材Ｐが、位置規制手段３に
搬送されると、左右の規制面３５ａ、３５ｂの距離を記
録材Ｐの左右方向の幅よりも広く設定して待機していた
左右の規制板３５Ｌ、３５Ｒが同期して中央に寄せら
れ、これにより記録材Ｐの姿勢が進行方向（矢印Ｋ方
向）に対してまっすぐに矯正されるとともに、その左右
方向の位置が修正される。

【００２６】姿勢及び左右方向の位置が正された記録材
Ｐは、インクジェット方式の画像形成手段２に搬送され
る。その後、実施例１と同様にしてインクジェット記録
ヘッドにより、上流側の画像形成手段１（電子写真方
式）によるトナー画像と整合されたインク画像が記録さ
れる。

【００２７】本実施例によると、記録材Ｐの左右方向の
中央を基準として、各画像形成手段１、２によってそれ
ぞれ記録されるトナー画像とインク画像との相対的なず
れが効果的に防止できる。〈実施例３〉図４を参照しながら実施例３を説明する。
上述の実施例１、実施例２は、画像形成に際し、上述の
実施例１では記録材Ｐの左端Ｐ_L を基準に、また実施例
２では記録材Ｐの中央を基準としている。これらは、い
ずれの場合も、左右方向についての画像形成手段１、２
の画像基準位置が同じ場合である。これに対し、実施例
３では、記録材Ｐの搬送方向（矢印Ｋ方向）に対して、
上流側の画像形成手段１の左右方向の画像基準位置と、
下流側の画像形成手段２の左右方向の画像基準位置とが
異なる場合について説明する。

【００２８】画像形成手段１において、記録材Ｐの左端
Ｐ_L からＤだけ隔てた位置に画像形成基準が設定されて
いたとすると、図４に示すように、位置規制手段３によ
って、記録材Ｐの左端Ｐ_L を基準として、次の画像形成
手段２に記録材Ｐを供給するに際し、画像形成手段２の
画像基準位置を、搬送ガイド３６の基準面３６ａからＤ
だけ離れた位置に設定しておく。ここで、画像基準位置
とは、例えば記録体Ｐに対する左右方向の画像の書き出
し開始位置とすることができる。

【００２９】本実施例３においても、実施例１及び実施
例２と同様に記録体Ｐは上流側の電子写真方式の画像形
成手段１によって所望のトナー画像が定着された後、位
置規制手段３に到達する。記録材Ｐは、ここで、搬送ロ
ーラ３７により、搬送ガイド３６側へ順次寄せられ、そ
の左端Ｐ_L が搬送ガイド３６の基準面３６ａに当接し、
当接した後はこの左端Ｐ_L が基準面３６ａに倣うように
して、インクジェット方式の画像形成手段２に搬送され
る。その後、インクジェット記録ヘッドにより、先に形
成されたトナー画像と整合性をもったインク画像が記録
される。

【００３０】本実施例によると、画像形成手段１による
白黒のトナー画像と、画像形成手段２によるカラーのイ
ンク画像とは、それぞれ画像基準位置が記録体Ｐの搬送
方向に対して同一でない場合でも、相対的なずれが生じ
ない。したがって、位置規制手段３を介して、その上流
側の画像形成手段１と下流側の画像形成手段２との配設
位置を比較的任意に設定することが可能となり、装置の
小型化等を容易に行うことができる。

【００３１】なお、本実施例においても、実施例１と同
様、搬送ローラ３７に代えて、従動可能なコロや、両端
部で周速の異なる円錐形の搬送ローラ、同じく両端部で
周速が異なるロールを軸で一体化した搬送ローラ等を使
用してもよい。

【００３２】以上の実施例１ないし実施例３において
は、上流側の画像形成手段１が電子写真方式、また下流
側の画像形成手段２がインクジェット方式として説明し
たが、本発明はこれに限らず、他の任意の画像形成手段
の組み合わせに対しても適用することが可能である。す
なわち、本発明は、２つの画像形成手段間に位置規制手
段３を介装し、下流側の画像形成前に、記録材Ｐの姿勢
及び左右方向の位置を規制するように構成する限り、画
像形成手段は上述の電子写真方式、インクジェット方式
の他に、例えば、熱転写方式、インクリボン方式等の任
意の方式を採用することが可能である。

【００３３】本発明は、画像形成手段がインクジェット
方式である場合、特にインクジェット記録方式の中でも
熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行
うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。

【００３４】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第４７２３１２９号明細書、同第４７４０
７９６号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体（インク）
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
（インク）内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体（イン
ク）を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体（イン
ク）の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第４４６３３５９号明細
書、同第４３４５２６２号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第４３１３１２４号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。

【００３５】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成（直線状液流路または直角液流路）の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第４５５８３３３号明細書、同第４４５９６
００号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭５９−１２３６７０号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭５９−１３８４６１号公報に基づいた構成としても
本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形
態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を
確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。

【００３６】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された１個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。

【００３７】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。

【００３８】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。

【００３９】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して２個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組合せによるかはいずれ
でもよいが、異なる色の複色カラー、または混色による
フルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。

【００４０】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を３０℃以上７０℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭５４−５６８４７号公報あるいは特開昭
６０−７１２６０号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。

【００４１】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力末端として用いられるものの他、リーダ等と組
み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
上流側の画像形成手段による画像形成後、下流側の画像
形成手段による画像形成前に、両画像形成手段間に配設
した位置規制手段によって、記録材の左右方向の位置を
規制することにより、記録材の斜行や左右方向の位置ず
れを防止することができるので、両画像形成手段による
それぞれの画像ずれを有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に係る画像形成装置の全体模式構成
図。

【図２】実施例１の位置規制手段の構成を示す平面図。

【図３】実施例２の位置規制手段の構成を示す平面図。

【図４】実施例３の位置規制手段の構成を示す平面図。

【符号の説明】

１画像形成手段（電子写真方式）２画像形成手段（インクジェット方式）３位置規制手段１１感光ドラム１２露光手段１３現像器１４転写帯電器１５クリーナ１６定着器２１レジストローラ２２インクジェット記録ヘッド３１ベース板３２、３６搬送ガイド３２ａガイド面３３、３７搬送ローラ３５Ｌ、３５Ｒ規制板３５ａ、３５ｂ、３６ａ規制面５１給紙カセット５２給紙ローラＫ搬送方向Ｐ記録材Ｐ_F 先端Ｐ_L 左端Ｐ_R 右端Ｒ搬送路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者牛尾行秀東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者成田泉東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者平和憲東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者佐藤康志東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者大関行弘東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者境澤勝弘東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者児野康則東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の画像形成手段を有し、これら画像
形成手段に１枚の記録材を順次に搬送することによっ
て、前記記録材上に複数の画像を形成する画像形成装置
において、前記記録材の搬送方向についての上流側と下流側とに相
互に隣接して配設された画像形成手段間に、記録材の搬
送方向に向かって左右方向の記録材の位置を規制する位
置規制手段を設けた、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記位置規制手段が、記録材の搬送方向
に沿って配置されるとともに記録材の左端と右端とのう
ちの一方の位置を規制する搬送ガイドと、該搬送ガイドに向けて記録材を斜送する搬送ローラと、
を有する、ことを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
【請求項３】前記位置規制手段が、左右方向に移動可
能な２枚の規制板を有し、これら規制板が相互に対面す
るとともにそれぞれ記録材の左端と右端との位置を規制
する規制面を有する、ことを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
【請求項４】前記位置規制手段の、上流側の画像形成
手段と下流側の画像形成手段とが、それぞれ記録材の左
右方向について異なる画像基準位置を有する、ことを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
【請求項５】前記第２の画像形成手段は、記録手段が
インクを吐出して記録を行うインクジェット方式であ
る、ことを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか記
載の画像形成装置。
【請求項６】前記記録手段が、インク吐出用の熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えている、ことを特徴とする請求項５記載の画像形成装置。
【請求項７】前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
って印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜
沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させる、ことを特徴とする請求項６記載の画像形成装置。