JP2016080756A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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真寛 辻林
Masahiro Tsujibayashi
真寛 辻林
健二郎 菅谷
kenjiro Sugaya
健二郎 菅谷
杉野 修
Osamu Sugino
修 杉野
弘紀 村松
Hiroki Muramatsu
弘紀 村松
道昭 遠藤
Michiaki Endo
道昭 遠藤
哲平 永田
Teppei Nagata
哲平 永田
力也 武正
Rikiya Takemasa
力也 武正
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Abstract

【課題】駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に低減することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置は、シートPにトナー像を転写する転写手段のシート搬送方向上流に配置されたシート搬送経路Rを備えている。さらに、シート搬送装置は、シート搬送経路Rに配置され、シート搬送経路Rを搬送されて転写手段に向かうシートPの、転写手段で今回トナー像が転写される画像形成面Paとは逆側の非画像形成面Pbに対して加湿液504を付与してシートPを湿らせる加湿装置50を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、レーザビームプリンタ及び複合機等の、電子写真記録方式などを用いた画像形成装置のシート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置は、シートにトナー像を転写する転写部と、転写部のシート搬送方向の下流側に配置される加熱・加圧ローラ対を有する定着部とを備えている。そして、転写部にてトナー像が転写されたシートは、加熱・加圧ローラ対によって挟持され画像が定着された後、搬送されて機外に排出される。
この種の画像形成装置で用いられるシートは、通常、長尺で幅広の原紙を所定サイズに裁断して製造される。この裁断されたシートには、裁断方式、裁断機器、カッターの裁断履歴の差によって、シートの裁断面にバリが生じることがある。このシート裁断面のバリは、可動刃の抜き側にシート端が反り返るカエリであり、シートサイズや製造ロットによってバリの量、方向及び形状が異なり、常に一定ではない。
このシート端にバリが形成されたシートを転写部や定着部に多数枚連続して搬送した場合、シート端のバリによって転写部材や定着部材に傷が付いてしまうことがある。そして、加熱・加圧ローラ対の傷により、シートの定着画像にスジ、傷或いはムラが生じてしまうことがある。例えば、小サイズのシートを連続して多数枚、加熱・加圧ローラ対にて定着した後に、大サイズのシートを定着した場合、小サイズの定着時に付いた加熱・加圧ローラ対の傷により、大サイズのシートの定着画像にスジ、傷或いはムラが生じてしまうことがある。このように、加熱・加圧ローラ対に傷が付いてしまうと、シートの画像品質が低下してしまうという問題がある。
バリ部による削れに対する解決策として、以下のような技術が提案されている。例えば、給送手段とレジストレーション手段の間に一定の凹凸形状を持つバリ矯正手段を備えて、バリを矯正するように構成した技術がある(特許文献1参照)。即ち、この技術では、バリ矯正手段を一対のローラで構成し、このローラ対を通過するシートの先端の状態が同一になるようプレスしながら搬送する。例えば、ローラ対の表面に、シートの送り方向に沿って微細な凹凸を形成し、ローラ対における凹凸の位置を交互にずらして噛み合うように配置し、シートの先端のバリをつぶすように構成されている。
また、転写部のシート搬送方向の上流側に、可動式の除去ブラシを有するバリ除去部が配置され、除去ブラシの回転速度をシート搬送速度よりも速くすることで、バリを除去するように構成した技術がある(特許文献2参照)。即ちこの技術では、転写部のシート搬送方向上流側のシート搬送経路に配置された除去ブラシをシート側端部に接触させることで、シート搬送経路を搬送されてくるシートの側端部のバリを除去する。
また、シートのバリを潰すための金属ローラ対を配置し、シートの長手方向全体に450kgf等の圧力を加えることによってバリを除去するようにした技術がある(特許文献3参照)。即ちこの技術では、シート給送部と二次転写部との間に、シートを挟持して加圧するように接離動作する金属ローラ対を有する圧縮機構を2つ備えている。そして、シート搬送経路を搬送されてきたシートが上流側の一方の圧縮機構に進入する際にその金属ローラ対が離間され、この離間した金属ローラ対の隙間にシート先端が進入した後に金属ローラ対を圧接して、シート側端のバリを潰しながら搬送する。さらに、シートが反転搬送ローラ対のある経路に一旦進入した後、切換え部材を切り換えつつ反転搬送ローラ対を逆回転させる。そして、表裏及び先後端を反転させた状態のシートをその後端から、他方の圧縮機構の金属ローラ対の隙間に進入させてから金属ローラ対を圧接し、一方の圧縮機構で潰せなかったシート先端を搬送しながら潰す。
特開平10−218459号公報 特開2009−198682号公報 特開2013−41210号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のバリ除去の手法によると、シート上に紙粉が大量に発生したり、除去した紙粉が除去部分に蓄積することでバリ除去の機能が低下したりするおそれがある。なお、「紙粉」は、植物繊維系の粉と共に植物繊維系以外の粉も含むものとする。また、特許文献3に記載のバリ除去の手法によると、バリを潰すためにシート端部に極めて大きな力を加える必要があり、シート搬送用の駆動ローラのトルクが大きくなるなどの可能性がある。一方で、シート搬送装置内でエアーを吹き付けて紙粉を除去する構成の装置もあるが、これによると装置の大型化やコストアップなどを招くおそれがある。
そこで、本発明は、駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に低減することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート搬送装置において、シートにトナー像を転写する転写手段のシート搬送方向上流に配置されたシート搬送路と、前記シート搬送路に配置され、前記シート搬送路を搬送されて前記転写手段に向かうシートの、前記転写手段で今回トナー像が転写される画像形成面とは逆側の面に対して加湿液を付与してシートを湿らせる加湿手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に低減することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図。 シートのバリについて説明するための斜視図。 第1の実施形態における加湿装置を説明する断面図及びブロック図。 第1の実施形態における制御について説明するフローチャート。 本発明の第2の実施形態における加湿装置を説明する断面図及びブロック図。 (a)は第2の実施形態における加湿装置において加湿液を貯蔵する液体保持空間及び液体保持部材の平面図、(b)は液体保持部材の側面図。 (a),(b)は第2の実施形態における加湿装置について説明するグラフ図。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例であるカラー電子写真プリンタの断面図であり、シートの搬送方向に沿って断面した断面図である。以下、本実施形態では、カラー電子写真プリンタを単に「プリンタ」という。
図1に示すように、プリンタ(画像形成装置)1はプリンタ本体(装置本体)4を有し、このプリンタ本体4に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した画像形成部10を備えている。プリンタ本体4には、CPU、RAM、ROMを有する制御部503が設けられている。各画像形成部10は、感光ドラム11と、感光ドラム11の回転方向に沿って順に配置された帯電器12、レーザスキャナ13、現像器14、一次転写ブレード17、クリーナ15を有している。
各画像形成部10において、感光ドラム11は、帯電器12によって予め帯電された後、レーザスキャナ13によって静電潜像を形成され、この静電潜像を、現像器14によってトナー像として顕在化される。各感光ドラム11に形成された各色に対応するトナー像は、一次転写ブレード17によって、像担持体としての中間転写ベルト31に順次転写される。この転写後、感光ドラム11に残ったトナーは、クリーナ15によって除去されるため、感光ドラム11は、その表面が清浄になり、次の画像形成に備えることができる。各画像形成部10は、他の機器から送信されてきた画像データや、記憶手段(不図示)から読み出した画像データに基づき、シート搬送装置51により搬送されてきたシートPに画像を形成する。
一方、シートPは、1段目の給紙カセット20a、2段目の給紙カセット20b、又は、プリンタ1の一側部に設けられたマルチ給送トレイ25から、1枚ずつ給送されてレジストレーションローラ対23に送り込まれる。レジストレーションローラ対23は、シートPを一旦受け止めてその斜行を補正する。そして、レジストレーションローラ対23は、中間転写ベルト31上のトナー像と同期を取って、シートPを中間転写ベルト31と二次転写ローラ35との間の二次転写ニップ部Nに送り込む。中間転写ベルト31は、張架ローラ47,48,34によって矢印Bの方向に回転可能となるように支持されている。なお、二次転写ニップ部Nは、シートPにトナー像を転写する転写手段を構成する。
中間転写ベルト上のカラーのトナー像は、二次転写ローラ35によってシートPに転写される。その後、シート上のトナー像は、ケーシング40a内に収容された像加熱ベルト(無端状ベルト)42及び加圧ローラ49を有する定着装置(定着手段)40により、シートPが加熱及び加圧されることによって定着される。トナー像が形成されるシートの具体例として、普通紙や、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、或いは厚紙や、オーバーヘッドプロジェクタ用のものなどを挙げることができる。なお、図1中の符号2は、シートPを定着装置40に案内する定着前ガイドを示している。
シートPの片面にトナー像を形成する場合は、条件に応じて切換え部材33によって搬送経路が切り換えられる。フェイスアップ(トナー像が上側)で排出する場合は、排出ローラ63を介して、プリンタ1の側面に配置されている排出トレイ64に排出される。一方、フェイスダウン(トナー像が下側)で排出する場合は、プリンタ1の上部に配置されている排出トレイ65に排出される。
シートPの両面にトナー像を形成する場合、定着装置40でトナー像を定着されたシートPは、切り換えらえた切換え部材33で上方へ案内され、後端が反転ポイントReに達したとき、スイッチバック搬送路73をスイッチバック搬送されて表裏を反転される。その後、シートPは、両面搬送路74を搬送され、片面画像形成時と同様の過程を経て他方の面にトナー像を形成され、排出トレイ64または排出トレイ65に排出される。切換え部材33、スイッチバック搬送路73等で構成される部分は、反転手段の一例である。なお、画像形成部10、二次転写ニップ部(転写手段)N及び定着装置40により、シート搬送装置51によって搬送されてくるシートPに画像を形成する画像形成手段111が構成される。
[シートのバリ]
ところで、シートPには、裁断方式、裁断機器、カッターの裁断履歴の差によって、シートPの裁断面にバリが生じる。図2は、シートのバリを説明するための図である。シートPの端部のバリは、裁断機のカッターの固定刃と可動刃とによって裁断時に発生する。
紙バリとは可動刃の抜き側にシート端が反り返るカエリであり、本実施形態では、この「カエリ」を総称して「バリ」という。このバリは、裁断機の種類やカッターの裁断履歴(裁断枚数)によって大小があり、一枚のシートPでもバリの方向や形状が異なるものである。また、シートPの種類やロットによってもバリの形態が変化する。
図2に示すように、シートPのバリは、シートPの四辺の側端部p1,p2,p3,p4に形成される可能性がある。シート搬送方向(図2、図3の矢印Vの方向)に直交する幅方向(図2の矢印Wの方向:以下「幅方向」という)のシートPの側端のバリX1,X2は、中間転写ベルト31や定着装置40に圧接している期間がシート先端及び後端よりも長い。そのため、傷を付ける可能性が高い。シート搬送方向でのシート先端(シート搬送方向の下流端)及び後端(上流端)のバリX3,X4は、中間転写ベルト31や定着装置40に圧接している期間は短いが、中間転写ベルト31や定着装置40のニップ部に突入する際に部材を傷つける可能性がある。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、シートPのバリを低減するために、張架ローラ34と二次転写ローラ35間の二次転写ニップ部Nよりも上流側のシート搬送経路Rに、シートPの画像面の裏面から加湿する加湿装置50が配置されている。なお、本実施形態において、シート搬送経路Rは、二次転写ニップ部(転写手段)Nのシート搬送方向上流に配置されたシート搬送路を構成している。
[加湿装置]
次に、図3を参照して、加湿装置50について説明する。図3は、本実施形態における加湿装置50を説明する断面図及びブロック図である。
図3に示すように、加湿装置50は、張架ローラ34の上流に位置するレジストレーションローラ対23とその上流の搬送ローラ対500との間に配置されている。本実施形態において、加湿装置50で使用される加湿液は、シートの剛度を一時的に低下させることを目的とする液体である。この液体には水も含まれる。シートの剛度を一時的に落とすことを目的とした液体としては、シートの紙繊維内に浸透する成分を含有する液体を用いることが可能である。
加湿装置50はシート搬送経路Rに配置されており、そのシート搬送方向(矢印V方向)の上流には、上流から搬送されてきたシートPを受ける搬送ローラ対500が配置されている。加湿装置50は、搬送ローラ対500の搬送ニップ部N5を抜けて加湿装置50にシートPが進入することを検知するシートセンサ502を有している。加湿装置50は、シート搬送経路Rを搬送されて二次転写ニップ部Nに向かうシートPの、上記ニップ部Nで今回トナー像が転写される画像形成面Paとは逆側の面(非画像形成面Pb)に対して加湿液504を付与してシートPを湿らせる加湿手段を構成する。
加湿装置50は、シートPの非画像形成面(逆側の面)Pbに加湿液504を噴霧する噴霧装置52と、矢印Aの方向に風路を形成するファン520及びダクト521とを有している。噴霧装置52は、シートPの画像形成される画像形成面Pa(図3の上面)とは逆側の非画像形成面Pb(図3の下面)に対向して配置されて、シートPの非画像形成面Pbに対して加湿液504を噴霧するインクジェットヘッド501を有している。
プリンタ本体4内に設けられた制御手段としての制御部503は、シートセンサ502による検知結果に基づいて噴霧装置52等を有する加湿装置50を制御する。この制御部503は、シートセンサ502の信号を受け取り、インクジェットヘッド501の噴霧量とタイミングとを制御する。
加湿装置50に導入されるシートPは、搬送ローラ対500の搬送ニップ部N5で搬送されながら、インクジェットヘッド501から噴霧された加湿液504を非画像形成面Pbに塗布される。シートPは、加湿液504を塗布された後に、レジストレーションローラ対23のニップ部N6に挟持されて搬送され、二次転写ニップ部Nを通過する際に中間転写ベルト31上のトナー像を二次転写される。このシートPは、さらに定着装置40に搬送されて定着ニップ部N7で加熱及び加圧されて画像が定着された後、排出トレイ64もしくは排出トレイ65に選択的に排出される。
加湿装置50は、噴霧装置52により非画像形成面Pbに加湿液504を噴霧した際の余剰な噴霧加湿液を装置外方に放出する放出手段としてのファン520及びダクト521を有している。これらダクト521及びファン520は、塗布後のシートPから放出される水蒸気及び加湿液504を矢印A方向の風路を用いて回収し、シートPから放出される加湿液504の水蒸気がプリンタ本体4内に飛散して結露することを防止することができる。
[加湿装置の制御]
次に、本実施形態における加湿装置50の制御について図4を参照して説明する。なお、図4は、本実施形態における加湿装置50の制御を説明するフローチャートである。
制御部503は、搬送されてくるシートPが噴霧装置52の上流側の所定位置(シートセンサ502で検知される位置)に達してから所定のタイミング(T1秒後)で噴霧装置52を制御して非画像形成面Pbに加湿液504を噴霧させる。即ち、制御部503がシート搬送ジョブ信号を受け取ると、処理を開始し(ステップS1)、ステップS2にて、シートセンサ502の検知に基づき、シートPの先端が搬送ニップ部N5を通過したか否かを判断する。
その結果、シート先端が搬送ニップ部N5を通過したと判断すると(ステップS2:Yes)、制御部503は、予め設定されたT1秒後に、インクジェットヘッド501からシートPへの噴霧を開始する(ステップS3)。
そして制御部503は、シートセンサ502によりシート後端が通過したか否かを判断する(ステップS4)。この間も制御部503は、インクジェットヘッド501を制御して、搬送中のシートPの非画像形成面Pb(裏面)に加湿液504を噴霧(塗布)し続ける。そして制御部503は、シートセンサ502の検知に基づき、シート後端がシートセンサ502の位置を通過したと判断すると、T1秒後にインクジェットヘッド501からの噴霧を停止し(ステップS5)て、ジョブを終了する(ステップS6)。
なお、上記の時間T1は、搬送ローラ対500及びレジストレーションローラ対23によるシートPの搬送速度と、シートセンサ502とインクジェットヘッド501との間の距離に応じて適切に設定される。
以上の本実施形態によれば、上述の制御を実施することで、シートPを、画像形成前に、画像形成面Paと逆側の面である非画像形成面Pbから湿らせることができる。これにより、この後に画像形成面Paに形成されるトナー画像を乱すことなく、両面印刷時に既に形成されたトナー画像を乱すことなく、バリの剛性を低減させることができる。このため、バリを潰すためにシート側端部に極めて大きな力を加えるような必要がない。そして、シート搬送用の駆動ローラ等のトルクを大きくするようなことが不要になる。また、シートを加湿することで紙粉そのものを低減できるので、シート搬送装置内でエアーを吹き付けて紙粉を除去するような構成が不要であり、装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に低減可能な装置構成が得られる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について、図5〜図7(a),(b)を参照して説明する。本実施形態では、シートに対して加湿液をローラで塗布する方式を採用している点以外は、第1の実施形態とほぼ同様の構成を採用している。なお、図5は、本実施形態における加湿装置60を説明する断面図及びブロック図である。図6(a)は、加湿装置60における、加湿液を貯蔵する液体保持空間S及び液体保持部材300について説明する平面図である。図6(b)は、加湿液を貯蔵する液体保持部材300について説明する断面図である。
[ローラ塗布構成]
図5に示すように、レジストレーションローラ対23と搬送ローラ対500との間に配置された加湿装置60では、後述のように矢印G方向に従動回転する塗布ローラ201の外周に、加湿液504が層状態に付着される。加湿装置60は、レジストレーションローラ対23と搬送ローラ対500との間の搬送路に、塗布装置70を有している。
塗布装置70は、この搬送路の下側に、シートPの非画像形成面Pbに加湿液504を塗布する塗布ローラ201を有している。さらに塗布装置70は、塗布ローラ201の上側に、駆動モータ508の駆動で塗布ローラ201に対して接離可能となるように支持されたバックアップローラ202を有している。これら塗布ローラ201及びバックアップローラ202は、互いに当接及び離間可能に支持された加湿ローラ対53を構成している。このバックアップローラ202は、塗布ローラ201に対向する対向ローラを構成する。
加湿装置60に搬送されたシートPは、塗布装置70の塗布ローラ201とバックアップローラ202間の塗布ニップ部N4に導入されることで、塗布ローラ201上の加湿液504のほぼ100%を非画像形成面Pbに塗布される。
[バックアップローラの離間]
塗布ニップ部N4では、シートPの非通紙域や紙間(連続して搬送されるシートの間隔)において塗布ローラ201が加湿液504を付着させたままで回転した場合、バックアップローラ202側に加湿液504が付着して残留するという課題がある。その課題を解決するため、本実施形態では、バックアップローラ202を非通紙域や紙間において塗布ローラ201から離間させるように制御する。その制御方法について、以下に説明する。
制御部(制御手段)503は、着脱機構509を駆動することにより、バックアップローラ202を塗布ローラ201に対して接離動作させることで、塗布ニップ部N4を形成したり解除したりすることができる。着脱機構509は、モータの駆動で回転可能なカムや、付勢部材等を用いた機構を採用可能なものであり、付勢部材により塗布ローラ201に当接させたバックアップローラ202を、回転するカムによって塗布ローラ201から離間可能となるように構成される。このような着脱機構509の作動により、図5の実線位置で塗布ローラ201に当接しているバックアップローラ202は、離間時には、図5の破線で示す上方位置に移動する。
また、制御部503は、バックアップローラ202を塗布ローラ201に当接させた状態で、駆動モータ508を駆動してバックアップローラ202を矢印Fの方向に回転させ、シートPを介して塗布ローラ201を矢印Gの方向に従動回転させる。
制御部503は、シートセンサ502の検知に基づき、加湿装置60にシートPが進入したか否かを判断し、この検知信号に基づき、駆動モータ508を正方向又は逆方向に駆動して、バックアップローラ202の塗布ローラ201に対する着脱動作を制御する。
本実施形態では、制御部503は、搬送されてくるシートPが加湿ローラ対53の上流側の所定位置(シートセンサ502で検知された位置)に達してから所定のタイミング(予め設定されたT1秒後)で、以下のように制御する。つまり、制御部503は、予め塗布ローラ201から離間していたバックアップローラ202を、上記所定のタイミングで塗布ローラ201に当接させて、シートPを挟持搬送させながら塗布ローラ201により加湿液504を非画像形成面Pbに塗布する。
即ち、制御部503は、シートPの非通紙域や紙間では、加湿ローラ対53のバックアップローラ202を、図5の破線で示す離間位置に位置させるように制御する。このように、バックアップローラ202を塗布ローラ201から離間させることにより、非通紙域や紙間でのバックアップローラ202への加湿液504の回り込みを低減することができる。その結果、シートPの画像形成面Pa側への加湿を低減して、二次転写ニップ部(二次転写部)N、定着ニップ部N7での画像乱れへの影響を大幅に低減することができる。
[塗布ローラへの給水に関して]
次に、図6(a),(b)を参照して、加湿液504を貯蔵する液体保持空間S及び液体保持部材300を有する加湿液供給部54について説明する。
即ち、加湿装置60は、塗布ローラ201に水密性を維持した状態で接して塗布ローラ201に加湿液504を供給する加湿液供給部54を有している。加湿液504は、液体保持部材300に設けられた、全体として略楕円形状の凸部302a,302bから構成される当接部材302と、塗布ローラ201とで密閉された液体保持空間S内に貯蔵される。上記液体保持部材300は、加湿液504を収納した状態で塗布ローラ201に密接するように機能する。
凸部302a,302bは基台部301上に設けられており、この基台部301は、液体保持空間S内の長手方向の両端部に対応するように形成された入水口303及び出水口304を有している。入水口303の下方には入水管305が接続され、出水口304の下方には出水管306が接続されている。
液体保持空間S内に貯蔵される加湿液504(図5参照)は、入水管305を経由して入水口303から液体保持空間S内に流入し、出水口304から出水管306を経由して流出することで循環する。加湿液504は、ポンプPuの駆動により、加湿液504を充填したタンクTaと液体保持空間Sとの間で加湿液504が循環される。これらポンプPu、タンクTa、入水管305、入水口303、液体保持空間Sを形成する当接部材302、出水口304及び出水管306により、加湿液供給部54に備えた循環装置(循環手段)55が構成される。
[塗布量に関して]
図7(a)は、液体保持空間S内の循環流量に対する圧力を示すグラフ図である。ここで、液体保持空間S内の断面積は一定であるから、循環流量(g/min)は流速に対応する。
図7(a)は、タンクTaと液体保持部材300との水頭差が0(ゼロ)の時の液体保持空間Sの流れ方向における平均の圧力(atm)を示している。図7(a)では液体保持空間S内の流れ方向の流速分布に応じて圧力分布を持つが、図6(a)における何れの位置でも図7(a)の圧力傾向を示す。
また、図7(a)に示すように、循環装置55により流速を速くするほど、液体保持空間S内の圧力は低くなる。本実施形態では、例えば、循環流量:80(g/min)で、圧力:0.95(atm)となる域を使用する。よって、液体保持空間S内は、負圧となっている。従って、本実施形態における循環装置55は、液体保持部材内で加湿液504を循環させることにより、塗布ローラ201と液体保持部材300との間に負圧を生じさせ、塗布ローラ201と液体保持部材300間の水密性を適正に維持することができる。
図7(b)は、液体保持空間S内の循環流量(g/min)に対する塗布ローラ201による塗布量(g/A4)を示すグラフ図である。同グラフでは、循環流量を大きくすると液体保持空間S内の圧力が小さくなるため、塗布量は小さくなる。
また、図7(b)に示すように、循環流量(g/min)を大きく(流速を速く)するほど、塗布量(g/A4)は小さくなる。これは、液体保持空間S内の圧力を小さくすると、当接部材302の塗布ローラ201に対する当接圧力が増加する。その結果、特に流れの下流側での凸部302aと塗布ローラ201との当接部N2(図5)の接触面積が増加して、当接部N2の隙間が小さくなるため、加湿液504が当接部N2を摺り抜けにくくなる。例えば、循環流量が80(g/min)の場合、塗布量は0.15(g/A4)となる。
制御部503の制御によりポンプPuの駆動を増減することで、上述のように加湿液504の循環流量(流速)を変更(増減)することができる。これにより、当接部N2の当接状態を変化させ、加湿液504が液体保持部材300内から当接部N2(図5)の隙間を摺り抜けて出て行く量、即ち塗布量を適切に変化させることができる。
また、電源OFFやスタンバイ(待機)状態の場合、液体保持空間Sは密閉されているため、加湿液504が乾燥することは無い。一方、塗布ローラ201の表面やバックアップローラ202の表面、塗布ローラ201と当接部材302との当接部N2,N3(図5)の外側では、加湿液504が乾燥して、加湿液504の含有物が析出して固着する場合がある。そのような場合には、シートPへの液体塗布動作開始前に、しばらくの間、塗布ローラ201を回転させることで固着物を再溶融させて、固着を解消することが可能である。この場合の塗布ローラ201の回転時間は、適宜、予め設定しておくことが可能である。
以上のように、本実施形態によると、塗布ローラ201によりシートPをその非画像形成面Pbから湿らせることができる。これにより、この後に画像形成面Paに形成されるトナー画像を乱すことなく、両面印刷時に既に形成されたトナー画像を乱すことなく、バリの剛性を低減させることができる。このため、シート端部に過剰な圧力を加えることなくバリを低減できる。また、シートPを加湿することにより、紙粉そのものを低減することができる。従って、本実施形態においても、搬送用の駆動ローラ等のトルクが大きくなったり装置大型化やコストアップ等を招いたりすることなく、シートのバリを効果的に低減することができる。
50…加湿装置(加湿手段)/51…シート搬送装置/52…噴霧装置/53…加湿ローラ対/54…加湿液供給部/55…循環装置(循環手段)/70…塗布装置/111…画像形成手段/201…塗布ローラ/202…バックアップローラ(対向ローラ)/300…液体保持部材/503…制御部(制御手段)/504…加湿液/520,521…ファン,ダクト(放出手段)/N…二次転写ニップ部(転写手段)/P…シート/Pa…画像形成面/Pb…非画像形成面(逆側の面)/R…シート搬送経路(シート搬送路)

Claims (8)

  1. シートにトナー像を転写する転写手段のシート搬送方向上流に配置されたシート搬送路と、
    前記シート搬送路に配置され、前記シート搬送路を搬送されて前記転写手段に向かうシートの、前記転写手段で今回トナー像が転写される画像形成面とは逆側の面に対して加湿液を付与してシートを湿らせる加湿手段と、を備える、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記加湿手段は、シートの前記逆側の面に加湿液を噴霧する噴霧装置を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記加湿手段を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記シート搬送路を搬送されてくるシートが前記噴霧装置の上流側の所定位置に達してから所定のタイミングで前記噴霧装置を制御して前記逆側の面に加湿液を噴霧させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記加湿手段は、前記噴霧装置により前記逆側の面に加湿液を噴霧した際の余剰な噴霧加湿液を装置外方に放出する放出手段を有する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記加湿手段は、シートの前記逆側の面に加湿液を塗布する塗布装置を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  6. 前記加湿手段を制御する制御手段を備え、
    前記加湿手段は、互いに当接及び離間可能に支持された塗布ローラと前記塗布ローラに対向する対向ローラとから構成される加湿ローラ対を有し、
    前記制御手段は、前記シート搬送路を搬送されてくるシートが前記加湿ローラ対の上流側の所定位置に達してから所定のタイミングで、前記塗布ローラから離間していた前記対向ローラを前記塗布ローラに当接させてシートを挟持搬送させつつ、前記塗布ローラにより前記逆側の面に加湿液を塗布する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記加湿手段は、前記塗布ローラに水密性を維持した状態で接して前記塗布ローラに加湿液を供給する加湿液供給部を有し、
    前記加湿液供給部は、加湿液を収納した状態で前記塗布ローラに密接する液体保持部材と、前記液体保持部材内にて加湿液を循環させて前記塗布ローラと前記液体保持部材との間に負圧を生じさせる循環手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送されてくるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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